愛の劇場「吾輩は主婦である」
2006年春~夏にかけてTBS系の昼帯ドラマ「愛の劇場」で放送された「吾輩は主婦である」。“脚本・宮藤官九郎&プロデューサー・磯山晶”のTBS名作ドラマコンビの作品ということで、全40回(各30分)もの長編ストーリーを録画しながら追い続け、先日ついに完結しました。
○関連サイト・TBS「吾輩は主婦である」公式サイト
【 http://www.tbs.co.jp/ainogekijyo/syufudearu/ 】
○見どころ(公式サイトより)『池袋ウエストゲートパーク』『木更津キャッツアイ』『マンハッタンラブストーリー』などを手がけ、2005年4月クールには『タイガー&ドラゴン』のヒットで落語ブーム再燃のきっかけを作り、今秋には映画『木更津キャッツアイ ワールドシリーズ』の公開を控える最強コンビ、脚本・宮藤官九郎と磯山晶プロデューサーによる最新作。なんと、昼帯ドラマ・「愛の劇場」枠に初挑戦する。ゴールデンタイム連続ドラマ、映画で話題をさらってきた宮藤・磯山コンビが、昼ドラという舞台でどんな新境地を切り開くのか、期待が高まる。
ストーリーは、夏目漱石が乗り移った主婦みどり(斉藤由貴)が、家庭やご近所のトラブルを解決する話。みどりは25歳の時、学生時代から付き合っていた、たかし(及川光博)と結婚。息子と娘が生まれ幸せに暮らしていたが、結婚10年目にして、たかしが、自分の夢を追うために自ら会社を辞めてしまう。仕方なくたかしの実家である古本屋で姑のちよこ(竹下景子)と一緒に同居を始めるが、家事全般を任されストレスがたまるみどり。やっと再就職が決まった夫のたかしが帰宅すると……家計簿のやりくりに集中しすぎて、何とみどりの体に夏目漱石が宿ってしまっていたのだ……。
○キャスト&スタッフ(公式サイトより)【キャスト】
矢名みどり(37才):斉藤由貴
矢名たかし(37才):及川光博
矢名まゆみ(13才):東亜優
矢名じゅん(9才):荒井健太郎
やすこ:池津祥子
ゆきお:川平慈英
ひろし:レッド吉田
つぼみ:能世あんな
すみれ:原史奈
五十嵐コウジ:坂巻恵介
小松:岡田義徳
夏目漱石の声:本田博太郎
矢名ちよこ:竹下景子 他【スタッフ】
製作:TBS
制作:TBSテレビ・泉放送制作
脚本:宮藤官九郎
演出:高成麻畝子・坪井敏雄・木村政和・川嶋龍太郎
プロデューサー:磯山晶
音楽:福島祐子
主題歌:「家庭内デート」やな家【全40話のタイトル】
第1回 5月22日(月) みどり
第2回 5月23日(火) たかし
第3回 5月24日(水) ちよこ
第4回 5月25日(木) まゆみ
第5回 5月26日(金) じゅん第6回 5月29日(月) ひみつ
第7回 5月30日(火) おさつ
第8回 5月31日(水) むすこ
第9回 6月1日(木) ぎわく
第10回 6月2日(金) もどる第11回 6月5日(月) はいく
第12回 6月6日(火) ぱあと
第13回 6月7日(水) やすこ
第14回 6月8日(木) ひろし
第15回 6月9日(金) めざめ第16回 6月12日(月) すみれ
第17回 6月13日(火) コウジ
第18回 6月14日(水) きけん
第19回 6月15日(木) マニア
第20回 6月16日(金) あきす第21回 6月19日(月) ももえ
第22回 6月20日(火) しまい
第23回 6月21日(水) おがた
第24回 6月22日(木) ふざい
第25回 6月23日(金) だれだ第26回 6月26日(月) ゆきお
第27回 6月27日(火) ねがい
第28回 6月28日(水) マンガ
第29回 6月29日(木) しずか
第30回 6月30日(金) サイン第31回 7月3日(月) おざわ
第32回 7月4日(火) わかれ
第33回 7月5日(水) じぶん
第34回 7月6日(木) みのり
第35回 7月7日(金) いつう第36回 7月10日(月) ちがう
第37回 7月11日(火) てがみ
第38回 7月12日(水) おうち
第39回 7月13日(木) からだ
第40回 7月14日(金) こころ
とりあえず、主要人物の名前と同様に、全40回のタイトルが3文字で統一されていたのが面白みの一つでした。ストーリーは、主婦のみどりにある日突然夏目漱石が乗り移ってしまうという「有り得ない~ストーリー」なんだけど、そのハチャメチャぶりに慣れてきた辺りから面白くなってきました。旦那のたかしを「赤パジャマ」と呼んだり、義母のちよこを「泣き女」と呼んだり。それでみどりは、子供たちややすこに「吾輩」と呼ばれたり(笑)。回が進むに連れて、クドカンドラマには欠かせない面々が次々に登場して、「昼ドラマらしきクドカンワールド」が形成。夜ドラマほど激しくは無かったけど、「木更津キャッツアイ」でお馴染みの映像巻き戻しや「マンハッタンラブストーリー」でお馴染みの無言演出等も健在で、限界ギリギリにまで達していたのは確かだと思われ・・・。
みどり役の斉藤由貴さんは、夏目漱石となって男らしく振舞う演技を本当に頑張っていたと思います。また、ちよこ役の竹下景子さんがあれほど羽目を外す演技を見たのは初めてでした。さらに、たかしことミッチー(及川さん)は中身が変わってもみどりを愛し続ける姿に感動してしまいました。他にも、娘の初H騒動や隣人のセックスレス克服を始め(この辺りはさらりと)、喫茶店「ジャンバルジャン」でのミュージカル披露やみどり他の執筆活動等々に興味津々。最終話では漱石の声としてナレーションを担当した本田博太郎さんが墓地の管理人として特別出演し、みどりへの乗り移りをやめて去っていく漱石が残した遺書をあのお声で読み上げるというおまけ付き。本田さんはクドカンが参加するバンド「グループ魂」のシングル「本田博太郎~magical mystery UPAAAAAAAAA!!!!!~」でもコラボったことがある人で、例外無くクドカンドラマに欠かせない面々の一人ということでした。そしていつも意外性が見られるラストは、なかなか見つからなかったやすこの遺書が見つかって、開いてみたら漱石から呼ばれていたなまはげの似顔絵だったというオチ。♪“パッ、パパーヤッ”。もう笑った笑った!
印象に残ったストーリーは、「ミュージカル前後の話」と「みどりの食器用洗剤CM出演の話」と「たかしの逮捕疑惑の話」辺り。これは良くできていましたね。みどりに乗り移った漱石はまだ文学で大成する前の漱石だから、その後有名になった三部作“「三四郎」・「それから」・「門」”を編集者の小松から連続で聞かされても、「それから」を単なる接続詞にして「三四郎、それから門」としか聞けず、書いた本人が思いっきり間違えるという妙なシーンもあったり。このドラマを通して、漱石の名作を読もうと思った人は結構多いのでは?
それから(漱石の作品名?)、主題歌「家庭内デート」も良かったです。歌を歌うやな家(やなけ)とは“みどりとたかし”のことで毎話オープニングで聴けたんだけど、お茶目なみどりやキレ良く踊りまくるたかしが見ものでした。“♪うれし~はずかし~家庭内デート~”。まあそうだよな。“♪待ち合わせは~我が家”。そりゃそうなるわな。こんな奇抜な発想から予想できるけど、クドカンが作詞を担当しています。また、タイトルの題字もね。
いや~、面白いドラマでした。クドカンパワーは昼帯ドラマでもいけるね。「吾輩はツボである」って感じでした!

「吾輩は主婦である」DVD-BOX・上巻「みどり」
「吾輩は主婦である」DVD-BOX・下巻「たかし」
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コメント
あずさん、しっかり見てましたのね~(*^_^*)
「モンナシーヌ」や「魚は目を開けて眠るのさ~」「つぼみの花が咲く時」…
あのミュージカルは忘れられませんね。
たかしの逮捕疑惑の回にエンドレスで歌ってた「人間なんて」は、私の頭の中でもエンドレス状態でした。
思い出しても笑えます。楽しかったですね♪
投稿: ミマム | 2006.07.20 10時22分
ミマムさん、どうもです~。はいはい、しっかり見ていましたよ! 最初の週は「ん? え? ほう~」くらいだったけど、回が進むに連れて「げ? お? うわ~」となっていきました(笑)。ミュージカルは良かったですね。歌と共に頭に残っています。「人間なんて」もあったあった。皆で肩揺らして歌ってた歌ってた。面白い~!
投稿: ads(あず)@管理人 | 2006.07.21 03時01分
つい「人間なんてララ~ラララララ~ラ」思い出しましたね~(^▽^;)
私も録画して娘と観てましたよ。やっぱクドカンはイイ!裏切らないドラマでした。
録画してるから、毎度「ねぇ、聞いて、お母さんね、好きな人が居るの~」
何度も聴いて耳から離れなかった事か(笑)でも車中でもCD聴いてるんだけどσ(^_^;
あれ歌詞が縮めてあるでしょ。最終回はまんま流れて哀愁を感じちゃった。
もう終わっちゃうんだぁ、寂しい…って。
斎藤由貴ちゃん、貫禄が”吾輩”にぴったんこで、とってもお上手でしたヾ(゚∇゚*) オイオイ
”みどり”より”吾輩”の方が”斎藤由貴”だったわよ~ヾ(゚∇゚*) オイオイ
本田博太郎さんのエピ、流石あずさん!勉強になりますφ(..)メモメモ
「吾輩はツボである」ウマイ!♪パッ、パパーヤッ(笑)
投稿: マナ | 2006.07.21 15時54分
マナさん、お久しぶり! 面白かったですよね。クドカンドラマは真昼にまた新しい風を吹き込んでくれました。みどりこと斉藤由貴さんの漱石的演技が最高でしたね!
主題歌「家庭内デート」は近日フルバージョンを聴く予定だけど、マナさんは娘さんに“♪ねぇ聞いて~”とみどりのように本心を伝えられたかな?(当然「吾輩は可能である」ですよね) その冒頭の詞なんだけど、何度も聴くうちに別の解釈ができることを発見しちゃった。ある主婦の隣にたまたま夫がいて、主婦が「ねぇ聞いて~それはねミッチー。言っちゃった♪」と言えば、夫は「な、何だってー! もしも君がそんなこと言うなら、俺は君の虜になりたい~」と驚きつつ嘆き。そのミッチーは現状テレビでしか会えないわけだから、主婦にとっては「うれしはずかし家庭内デート」も「待ち合わせは我が家」も筋が通り。実はこの歌、主婦のありがちな心を描写した「主婦の主婦による主婦のための曲」だと思い始めたんです。ミッチーは漱石声担当の本田博太郎さん他に置き換えても可。冗談の範囲で、こんなんどですか? 吾輩の妙案である。パッ、パパーヤッ!(笑)
投稿: ads(あず)@管理人 | 2006.07.22 09時26分
(≧∇≦)ノ彡 名案じゃなく妙案ね…そんなん冗談でも思い浮かばん(笑)
私は、こんな夫婦おらんやろ~と思いながらも、ほのぼの仲良し素敵だなって聴いてましたのに。本田博太郎さん他に置き換えても可って…ココは笑った(笑)
夕飯の支度中でも…
私:(か細い声で)「ねぇ聞いて お母さんね 好きな人がいるのぉ…」と始まれば、
娘B:「もしぃもぉ みどりぃがあぁ(ミッチー節で)風邪をひいたぁらぁ…」と付いてくる。
二人で:「嬉しー はずかしー 家庭内デートー」(ハモリもバッチリ)
親子関係に問題無いかのう?可能?パッ、パパーヤッ!(笑)
投稿: マナ | 2006.07.23 09時37分
さすがマナさん親子! よっ、中村屋!(笑) ハモリもバッチリって、なんて微笑ましい絵なんだろう。そして、光景が容易に目に浮かぶ・・・。
このドラマのテーマの一つは、みどりの心が漱石になっても変わらず(それ以上に?)振舞って楽しく過ごすという「究極の家族愛」ですよね。悲しく辛いこともあるけど、世の中そればかりではないみたいな? 小さなことを膨らませれば、皆笑顔で歌いもするみたいな? 「人間なんて」の連呼なんてその良い例だったり? 吾輩は好きである。「漱石が乗り移った」とホラを噴いて振舞ってみたいのである。パッ、パパーヤッ!(笑)
投稿: ads(あず)@管理人 | 2006.07.23 22時47分