ハタチの恋人・第10話(最終話)
ストーリーの物足りなさとテレビ局としての不甲斐無さばかりが目立ち、もはや応援する気がすっかり薄れてしまっていたこのドラマ。まあ、最後くらいはスッキリさせてよね。
○ドラマ視聴率は本館サイトの該当コーナーから!
○TBS系「ハタチの恋人」
第10話(最終話)「バージンロード」
ユリ(長澤まさみ)は、由紀夫(塚本高史)の父親の見舞いに行く約束をすっぽかし、大阪へ帰る圭祐(明石家さんま)と新幹線に乗る。圭祐は東京に戻るように説得するが、ユリはかたくなに拒む。あきらめた圭祐は家に帰ることを約束させ、「一日だけ楽しもう」と提案。二人は大阪の街を巡りながら、出会いからの思い出を振り返る。
○公式サイトのあらすじより由紀夫(塚本高史)の父親に会う約束の日、ユリ(長澤まさみ)は圭祐(明石家さんま)が乗る大阪行きの新幹線に乗り込んでしまう。圭祐はユリに帰るように話しているとき、マナーモードにしている圭祐の携帯が震える。デッキで携帯をとった圭祐に、風太(市村正親)はユリが行方不明になったことを伝える。ユリの行方を知らないと嘘をつく圭祐だったが、風太は嘘を見破り、誤解され、「人間のクズ!」と罵られてしまう。
大阪まで一緒に来てしまったユリ。ホテルのフロントで手続きを済ませた圭祐は、ユリに鍵を渡し、由紀夫に連絡するように言ってホテルを出るのだった。帰り道、圭祐はある確認のため、絵里(小泉今日子)に電話をするのだった。その頃、ユリも由紀夫に電話を入れて謝っていたのだが、由紀夫は冷たく突き放して電話を切ってしまう。一晩中眠れないでいた様子のユリは、翌朝、ノックの音で目を覚ます。恐る恐るドアを開けると、ハイテンションの圭祐が現れる。「さっ!出かけるで!」。せっかく大阪に来たのだからと、案内を始める圭祐の後をユリは追いかけるようについていく。携帯と時計をユリから預かった圭祐は、今日一日だけ時間を止めて、今日一日は全部忘れて楽しいことだけ考えようとユリに提案する。そして、4時になったら東京に帰る約束をするのだった。大阪の名所を廻る圭祐とユリ。その姿は、まるでユリが20年間憧れていた父親と一緒に遊んでいるかのように、楽しそうである。大阪の公園にいる時、4時の鐘が鳴る。悲しそうにするユリに、圭祐は優しく帰るように促す。そして、本当の気持ちをお互い語りだすのだった…。
何やねん、それっ!
もうこのツッコミ以外浮かばないわ。一年後、風太と中島(キムラ緑子の結婚式)で圭祐とユリが再会して久々に会話。ユリは“井上さん(圭祐)”へ遠い未来に由紀夫と結婚することを報告し、圭祐が「結婚式、呼んでくれますか?」と言うと、彼女は「良いですよ。その時は、バージンロード、一緒に歩いてくださいね」と答え、彼はしばし驚き・・・。やっぱり圭祐はユリの父親だったのか、またはユリが圭祐に父親代わりを願ったのか。まあどちらにせよ、「最後にそれかい!」よりも「何やねん!」の方が先に浮かんでしまったのでした。期待作だったのに、「あ~あ」って感じ。
結局のところ、このドラマは何がしたかったのかが良く分かりません。登場人物は「面白い人たち」よりも「幼稚な人たち」の方が強く、不倫にしてはどうも距離感が掴めずダラダラであんなオチ。最も話題になったのは、他局の生番組内でさんまさんがこのドラマの存在をフライングで暴露してしまったことくらい? 同局系「ふぞろいの林檎たち」へのオマージュや二人を近付けた森山リュウ(風太のペンネーム)の小説「恋桜」の再現を、最後まで引っ張ってほしかったんだけど? 「日曜劇場」という枠では、これが限界なのか? うーん、物足りない、物足りないぞ。ストーリーの内容ではなく、終わったこと自体にスッキリしてしまったぞ。この残念な気持ち、何やねん・・・。
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