ドラマ「オレンジデイズ」がついに完結しました! 実はこれまで、多くの感動シーンがあったのに、涙を流すまでにはならなかった自分。今回は最終話ということで、涙腺の蛇口を思いっきり全開にしつつ、ハッピーエンドに期待して見ることにしました(笑)。さあどうなったでしょうか?
TBS系日曜劇場「オレンジデイズ」
第11話(最終話)「君の声」 (この話のコメントやトラックバックは、本記事へ!)
櫂(妻夫木聡)の元に、沙絵(柴咲コウ)から一通の手紙が届いた。しかしその内容は不可解な暗号のようで、真意がわからなかった。日本にいる「オレンジの会」の茜(白石美帆)や啓太(瑛太)たちも顔を合わせる機会が減った頃、翔平(成宮寛貴)がチベットから帰ってきた。その後櫂たち男3人は卒業が決まり飲みに行くが、その翌日に街でドイツにいるはずの沙絵と再会した。
前回の感想で、終盤で語られた櫂のナレーションから「ストーリーの時間軸」について考察したけど、これは見事に的中しました! 「僕が最後に彼女に言った言葉だ」というのは単に前回の終盤シーンでの話で、二人のその後の未来への展開が存在したということ。初回話冒頭でのナレーション視点とは異なっていたということ。つまり、ナレーション視点は随時変わっていたということ。これには視聴者はかなり惑わされましたね。
序盤、櫂の元に沙絵から手紙が来たけど、その中身は「○」。何それ! っていうかこの手紙を見て、「世界一短い手紙」のエピソードを思い出した人、いるかな? 「?」と「!」だけの会話ね。結構面白いので、興味ある人は検索サイト等で探してみてくださいね。それで手紙の方は、茜によって良い方向に“超訳”されて、「全て順調」という解釈で一応片付いた。櫂はあぶり出しするとどうとか言ってたけど(笑)。もしあぶり出して、アンパンマンが出てきたらどうする! 有り得ないか・・・。実はあの「○」はオレンジを指していたり? それもないか・・・。こういう“訳分からず・意味有りげ”の手紙を実際もらったことあるから、櫂くんの抱いた妙な気持ちはわかるような気がしたなあ・・・。
翔平は大学卒業のため、チベットから一時帰国。でも真っ先にラウンジ行って茜んちへ行って啓太んち? 自宅や妹が先じゃん・・・。まあとにかく後日ラウンジで茜とも再会して、険悪ムードのまま二人だけで話すんだけど、翔平が撮った写真を見て茜は怒る気が薄れて、仲を取り持った模様。ここはもうOKでしょう。今回はこのシーンで「Sign」のインスト曲が流れましたね。ということで、櫂と沙絵の重要シーンでは「Sign」の原曲が使われるだろうと、この時点でほぼ予想できました。
オレンジの会・男チーム3人は、卒業が決まった喜びで飲みに行く。3人の酔った演技は苦し紛れだったけど、頑張ってたせいかその姿が結構面白かった! 特に櫂くん、沙絵を忘れられないのを激しく主張してたけど、まるで「櫂のから騒ぎ」(笑)。それで成り行きで、ドイツへ行って沙絵に指輪を渡そうと翔平が提案。しかし次の日、指輪を買うために向かった銀座に、なんと沙絵とハルキがいるじゃないですか! 「なぜいる?」と思ったのも束の間、沙絵が櫂を見つけて「かぁいっ!」って叫んだ! おおっ、しゃべった! 車の通りが激しい道路の向かいにいた3人は、それに気付いた! もはや奇跡!!
その後沙絵は、櫂と話して真帆と婚約したと誤解し、真帆&佐野と話して別れる前の夜のことが誤解だったと知る。それで沙絵は櫂のバイト先の病院へ向かい、櫂にきつく当たり、櫂は沙絵にきつく当たり、「『あんた』ってやめてよね」と言って紙を散らかして怒って去る。ああ、沙絵の勘違い大会・・・。そんなこともあった後日、櫂は専門学校に無事合格。そのまま沙絵の自宅へ向かうが、既にドイツへ経った後の引越し作業中で、代わりにいたのはMr.Adults(ミスターアダルツ)のボーカル&ギターの白髪おじさん!(笑) あははっ、そう来たかっ! 網野あきらさんといいます。Mr.Children(ミスチル)の「くるみ」のPVか、ミスチル特集のあった「別冊カドカワ」でも、じっくり確認できますよ~。って、櫂くんは喜べないか・・・。
・・・
ここで一旦、拡大延長入り前のCM。そして私もひとまず休憩。出ました、オープニングで見られる陸上トラック映像の、最終話・卒業版! 卒業証書とポラ写真が散らばってて、なかなか良かったですね~。あれくらいゆっくりだと、見て酔うこともない? この時点で、二通りの結末が予想されました。1つは沙絵が櫂を残して去って思い出で終わるパターン。もう1つは櫂が沙絵を尋ねてよりを戻すパターン。元々は沙絵が死んでしまうという最悪パターンもあったけど、それは無しと。これだけは無くて本当に良かったです。
・・・
櫂は病院でずっと面倒を見てあげていたおばあちゃんに、ドイツへ行くことを話す。実は私、密かに櫂とおばあちゃんの“サクセスストーリー”が好きだったんですよ。一度はおばあちゃん、「歳だし別にもう頑張らなくていい」みたいなことを言ってたけど、櫂が笑顔でしっかり面倒を見てくれるから、いつしか気持ちを入れ替えたみたい。ここは最後まで描かれていたし、私的にうれしかったですね。
そしてついに卒業式。式を早々と抜け出した櫂は、ラウンジへ向かってとりあえず「WONDA(缶コーヒー)」を買う(笑)。そうそう、櫂くん毎回のように飲んでたし、妻夫木くんファンも結構「WONDA」を買って飲んでいたのでは? そして櫂はオレンジノートを発見! 沙絵が持っていったはずなのに、今ここにあるということは・・・?
やったね、卒業!!
バンザイ、オレンジの会!!
沙絵
(次のページ)
全てが櫂との時でした。
こんな文面から、櫂宛ての長い“手紙”を読む沙絵のナレーションが始まりました。この時二人の出会いから今日までの映像が次々に流れたけど、「ほんといろいろあったし、ここでも皆でいろいろなことを考えたよな・・・」と思いましたよ。沙絵が近くにいるらしいことを悟った櫂は、いろんな場所を探しましたよね。私は、二人が出会ったキャンパス内の丘の上か、オレンジの木の下のどちらかだと思ったけど。もしかしたらそのまま手紙読みで終わってしまうのかとも思ったけど。櫂は塀を登ってオレンジを取ろうとしてた沙絵を発見! ふう~、結果はオレンジの木の下でした。櫂は沙絵にこう語りました。
櫂: こっから こっから始めないか?
俺たち もう一度
もう一度 二人で
沙絵:オレンジを櫂にパス(それが答えだ!)
そして抱きつく二人
そうそう、ここで沙絵も、その前には堺田教授もやってた、「おめでとう」の手話。前回の感想で「終わり・おしまい」の手話について書いたけど、あの手振りとは全く逆に、しぼんだ手を上に持ち上げながら開くと、「おめでとう」という意味になるんですね。この対比は良かったと思ったし、気付いて書いておいて良かったと思いましたよ。
ここから、主題歌の「Sign」がほぼフルでかかりましたね。待ってました! それに加えて、櫂くん最後に語りました。
その年 僕は光を見つけた
ただ続く 毎日の闇の中で
一筋の光を見つけた
その光は 時折弱くなったりもするけれど
僕の心を照らし続ける
彼女は 僕の命の光だ
初回話冒頭とはまた異なった今の視点。もう櫂くんが毎回こうやって語るせいで、私も語るクセが身についてしまったさ!(笑) ここから櫂と沙絵がキャンパスに戻って、翔平や茜や啓太と会って、定番っぽい喜びの分かち合いをしたシーンで、ついに涙が出てしまいました! 涙腺の蛇口をゆるめたせいだ! 「ハッピーエンドを信じて、今日までいろいろ考えてきて良かった」とね。「私もついに卒業だ!」とね。
そのまま最後となるスタッフロールへ。啓太が手話でお別れしながら新幹線で名古屋へ帰り、実家の結婚式場で苦労して働いてた(笑)。翔平はチベットで写真活動をよろしくやってた。茜は旅行社のクイーントラベルに入って浅草を案内してた。そして櫂と沙絵。駅のホームでは、今夜の夕食について手話で会話してた。そして一番最後、櫂と沙絵がアパートから出てきて、沙絵が櫂の出勤をこう見送るシーンで終わります。
沙絵: 「かぁいっ!」
「いってらっしゃいっ!」
櫂: 「(相当長い時間驚いた後、笑顔で)行ってきます」
「Sign」、イントロのピアノフレーズ2回からそのまま締めた超短縮版。

※加工してみたこのセピア調写真が、本来あるべき絵?
どれだけ頑張っても、啓太のブレは修正できなかった(笑)。
最後良かったよ! 面白かったよ! オレンジデイズ!
さて、ここで「オレンジデイズ」自体のサブタイトルを考えてみる。櫂が沙絵の失聴の悩みを励ます時に言った「光」。その櫂が、最後に例えで使った「光」。このことから、「光の射す方へ」が最適かなと思いました。そして同時に裏サブタイトルも考えてみる。結局この作品は、沙絵の気持ちや行動によって、かなり展開が大騒ぎしてましたよね。このことから、「ふざけんな、萩尾沙絵!」が適当かなと思いました。いずれも櫂くんの発した言葉の引用だけど、どうかな? (^_^;)
ところで「オレンジデイズ」の視聴率。こうなりました!
○「オレンジデイズ」の視聴率推移
18.1-16.0-15.3-14.2-15.7-(第5話)
15.6-18.8-17.6-17.9-17.3-(第10話)
23.0(最終話。ついに20%超えを達成!)
単純平均値:17.2%
今クール上位クラス間違い無し。バンザーイ! \(^o^)/
そんなわけで、最終話なのもあって気が済むまで長々と書いてしまいましたが、いかがだったでしょうか? 「あずスタ」はあらすじを求めて来てくれる人が結構多いので、毎回のように詳しく書いてきたし、楽しめる記事もたくさん書いてきました。だから読んで思い出したり、見逃しても何となくわかってもらえたと思います。それから、「オレンジデイズ」系blogの日本一を目指していました。おそらく反響と実績から、それに近いレベルまで達することができたと思います。ありがとう、皆さん。そして、ありがとう、オレンジデイズ!!!
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