わたしたちの教科書・第2話
学校でのややこしい問題に体当たりしているこのドラマ。公式サイトのBBSでも、初回話の放送後はかなり反響があったようです。私も後に確認したけど、結構強気な意見もありますね。ただそれはほんの一部に過ぎず、掲載されなかったすごい意見も多いと思いますが・・・。
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○フジテレビ系「わたしたちの教科書」
第2話「学校崩壊」
転落した生徒の死亡を受け、副校長・雨木(風吹ジュン)らは、対応に追われる。耕平(伊藤淳史)は、珠子(菅野美穂)に「死んだ生徒のために、担任として何もできなかった」と後悔の念を漏らす。だが、珠子は「死んだ人間のことなんてすぐに忘れる」と突き放す。学内が平穏を取り戻したころ、生徒の指導記録がなくなる。
明日香(志田未来)の転落死と落書きだらけのカバンから、いじめの可能性を察した耕平。副校長・真澄(風吹ジュン)に問い詰めても「この学校でいじめの報告が挙がったことは一切ありません」と言い返され、明日香に虚言癖があったことを理由に言いくるめられてしまいました。その夜耕平は珠子の行き付けの店に訪れると、彼女から結婚歴があることと明日香が連れ子であることを聞かされ、酷く突き放されてしまいました。
明日香が亡くなって一ヶ月が経ち、平穏を取り戻した頃。教師たちに義務付けられていた生徒の指導記録が保管庫から無くなる事件が起こり、それを格納した耕平が責任を感じ珠子に相談すると、彼女はテーブルに爪楊枝をばら撒いてある例を話しながら、多忙で記録を怠っていたある教師が白紙であるのを隠すために指導記録ごと持ち出したことを指摘しました。さらに「犯罪者というのは、小さな罪を隠すために、大きな罪を重ねるもの」と続け、耕平が「そんなのは異常事態」と答えると、「あの学校は今、異常事態なのよ」と言い返しました。逆に、珠子が耕平へ明日香のカバンの件で問い詰めると、彼は言葉を濁してはぐらかし「いじめなんでしょうか?」とも発言。以前の熱心な彼ではなくなっていました。
一方珠子は、同棲中の直之(谷原章介)に明日香との関係を含む過去を告白し、明日香が暮らしていた児童養護施設を訪れていました。そこには小遣い帳があり、中を見ると「タイヤキ」という文字が。また、自宅に帰り戸籍謄本を探し出すと、そこには確かに明日香の名前が。さらに、保存していた明日香のノートの中には、「おかあさん」という題の作文が。当時二人は「珠子さん/明日香さん」と呼び合う関係で、明日香の作文には近所で「親子」と呼ばれる喜びが切々と書かれていました。しかし実際は、珠子が明日香に冷たく当たり、作文用紙を破ったこともある微妙な関係。珠子はテープで貼り直されたその作文を読み、過去を思い出して涙を流し始めました。
その後、耕平は指導記録を管理していた八幡(水嶋ヒロ)を疑い自宅へ押し掛けて説得すると、彼はドア越しに学校生活の疲れを訴え、かつては耕平のように名教師になるのを夢見ていたことも告白しました。また、珠子は耕平に明日香と過ごした日々を告白し始め、微妙な関係にありながら明日香が鯛焼きを尻尾から食べる共通点を見つけ喜んでいたことを話しました。すると耕平はどこかで鯛焼きを買ってきて珠子に尻尾から食べさせ、「もしかしたら、いじめがあったのかもしれません。なのに、僕は気付かなかった」と言って、再び明日香の件をはっきりさせることを誓いました。翌日、学校では何者かによって「ごめんなさい」という添え書きと共に指導記録が返され、問題が一旦回避された頃。裁判所から証拠保全のため珠子が訪れ、2年3組の教室で耕平に「いじめがあったのかもしれません」という発言が録音されたボイスレコーダーを見せました。珠子は以前のように「神様は良い人を選んでご褒美をあげるわけじゃない。悪い人を選んで罰を与えるわけでもない」と言い・・・。
確かに異常事態である喜里丘中学校。今回、指導記録の事件はあっても後味が悪いまま解決に至り、問題は再び明日香の件に移されました。一度は学校側のやり方に従った耕平も、珠子と会話を続けるうちに改心したけど、今度はその珠子がボイスレコーダーを手にして動き出しました。この二人の関係はいまだに微妙ですね。
微妙といえば珠子と明日香の関係もそうだったけど、明日香は珠子のネグレクト(養護放棄)にも子供ながらに耐え、血がつながっていなくても仲良く振舞おうとしていました。その想い出の一部が作文の件や鯛焼きの件で、珠子は明日香と過ごした僅かな日々を思い出しては少なからず悔やんでいました。気持ちの変化は誰しもあるもの。今になって明日香のことであれこれ動く珠子だけど、理由はどうあれ当時から優しく接していれば・・・。
教師同士ではなく弁護士が絡むから、ストーリーがややこしくなっています。しかも、学校の生徒が弁護士と関係があるからさらにややこしいです。学校教育って、ただ勉強を教えるだけでは成り立たないんですよね。金八先生を夢見て教師になった人が、現実を知ってどれだけ挫折したことか・・・。
【おまけ感想】
高校になると「ただ教えるだけの教師」は増えるものですね。私は「高校時代の恩師」はほとんど思い浮かびません。何か、悲しい。
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