バンビ~ノ!・第11話(最終話)
私が当初から気になっていたことの一つは、主人公の“バンビーノ(バンビ)”こと伴が最終的に「そのあだ名から卒業できるかどうか」ということでした。つまり、「一人前になるかどうか」。さて、注目の最終話。いったいどうなったでしょうか?
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○日本テレビ系「バンビ~ノ!」
第11話(最終話)「旅立ち…さよなら、バッカナーレ」
長かったホール担当が終わり、ついに厨房へ戻った伴(松本潤)。パスタアシスタントとして、あすか(香里奈)の下で働きながら、一部のメニューを任されるまでに成長していた。忙し過ぎる毎日に押しつぶされそうになりながら、着実に仕事をこなしていく。そんなある日、イタリアからサッカーチームが来日。帰国直前に、急遽、「バッカナーレ」で食事をしたいとの申し入れが。限られた時間と食材、舌の肥えた大勢のイタリア人相手に、戸惑いを隠せない従業員たち。それでも、ホールと厨房が一丸となって対応したかいあって、イタリアチームは大満足で店を後にする。閉店後、祝杯を上げる従業員一同。緊急事態を乗り切ったことで絆はさらに深くなる。そして伴は、まだ見ぬイタリアへの思いを募らせていた。その翌日、オーナーシェフの鉄幹(市村正親)が、突如「バッカナーレ」を去ることに。残される伴らは、ひどく動揺する。
イタリアからの団体客のため急遽定休日に店を開けることになり、美幸(内田有紀)に呼び出された従業員たちは一丸となって笑顔で客をもてなしました。こうして絆が強くなっていた頃、オーナー・鉄幹が美幸と桑原(佐々木蔵之介)と与那嶺(北村一輝)に店を任せ、福岡にいる遠藤(山本圭)と見知らぬどこかへ旅立ってしまいました。父親を亡くし彼らを父親のように慕っていた伴は、当然の出来事にショックを隠せず動揺。また同時に、香取(佐藤隆太)は店を辞めて新たな場所で再スタートする決意を固め、与那嶺や桑原は鉄幹が残してくれた店でこれまで以上に奮起する決意を固めました。他の従業員も、考えることはそれぞれあり・・・。
その後、伴はいろいろと考えた後に薄っすらと思い抱いていたイタリアでの修行を決意して美幸たちに報告。彼が店を去る日は普通に時が過ぎたけど、閉店した後で与那嶺に招かれて恒例というフルコースのもてなしを楽しみました。厨房の仲間が次々に料理を出し、ホールの仲間が笑顔で見守るひと時。伴はバッカナーレという場所で良い仲間と出会い、良い想い出を残せたようでした。そして、鉄幹と遠藤が異国の小さな島で店を始めていた頃、伴はイタリアへ行き新たな店で新たな生活を始めようとしていました。その店で、伴は静かに自分を見つめている従業員たちを前にして、イタリア語でこう言ったのでした。
伴省吾です
日本から来ました
一から勉強したいと思います
僕のことをこう呼んでください…(笑顔で)「バンビーノ」
日本を離れてイタリアへ行った伴は、やっぱり“バンビーノ”。こんな締めで、そのあだ名から卒業しないどころか自分から望む形となりました。ただ、「一人前になるかどうか」という件は「なれた」と解釈しておきたいです。あれこれ考えた後に、福岡から上京した時のような意気込みで海外へ行ったのですからね。まあそんな野心がある意味で“バンビーノ(ガキンチョ)”みたいな所はあるけどね。でもきっと、鉄幹や遠藤みたいに料理の腕を磨き上げて帰国するに違いありません。ちょいと感動をぶち壊すようだけど、ラストシーンの“イタリアの風景をバックに伴が歩くという合成映像”の編集、お疲れ!
さてこのドラマ、初回話辺りで伴がバッカナーレの連中(特に香取)に圧倒され屈辱も受け、松本潤くんのファンも思わず絶句し賛否両論も激しかったように思えました。でも私は「最初はやっぱりそんなもん?」と冷静に受け止め、以後は彼の成長記を見ている感覚で追ってきたわけですが、今クールの中ではかなり楽しめたドラマでした。キャスティングのバランスが良く人間同士の触れ合いが優れていたし、戦場のような厨房と優雅なホールの対比やシーンを分ける演出が良かったし、ストーリーの構成が把握しやすい分レビューが書きやすかったし。というわけで、当初から抱いていた期待にしっかり応えてくれたようで、私はとても満足できました!
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