2007.03.16

ハケンの品格・第10話(最終話)

“奢れる正社員は久しからず。今や、ハケン無しに、会社は回らない。例えば、この大前春子。彼女の辞書に、「不可能」と「ヒューマンスキル」の文字は無い。煩わしい人間関係は一切排除し、3ヶ月の契約終了と共に、どこへともなく去る。だが、スーパー派遣大前春子が、何故「非・正社員」の道を選んだかは、定かでない。”。これは毎回冒頭で田口トモロヲさんによって語られるナレーションだけど、なかなか興味のあるメッセージですね。さて、今回最終話にて“定かでない”の理由が判明するのか? また、“3ヶ月の契約終了と共に去る”春子はどうなるのか? そして、このストーリーをどう締めくくるのか?

○ドラマ視聴率は本館サイトの該当コーナーから!
○日本テレビ系「ハケンの品格」
第10話(最終話)「契約終了!…スーパー派遣最後のスキル」

マーケティング課の企画「ハケン弁当」に渋々協力するうち、主任の里中(小泉孝太郎)や新米派遣社員・美雪(加藤あい)ら気のいい同僚たちに心を開き始めた感のある春子(篠原涼子)。契約延長は断固拒否するも、隣の部署の主任・東海林(大泉洋)からプロポーズされ心中は複雑に。さらに里中から「僕にはあなたが必要なんです」と告白され、春子は衝撃を受ける。そんな中、「ハケン弁当」の最終プレゼン日が到来する。

賢介は春子に「たった3ヶ月で何も分かり合えないまま別れるのは嫌だ」と言って契約更新を頼み込んだけど、彼女は初めてそこまで言ってくれた98社目となる職場の上司の彼に感謝しつつ、当初の予定通り3ヶ月で去ることを強調しました。それは、「ハケンで生きていくためのルール」らしく・・・。また翌日桐島(松方弘樹)には、「スキルがあまりにも高過ぎて社員との間に格差が生じる」、「社員が自分に頼り過ぎてますます使えなくなる」、「契約更新を拒む理由を問われること自体大きなお世話」といってやはり拒否。残りの期間を時給の分しっかり働き、そのまま去るようです。

奢れる正社員は久しからず。今や、ハケン無しに、会社は回らない。
例えば、この大前春子。彼女の辞書に、「不可能」と「契約更新」の文字は無い。
煩わしい人間関係は一切排除し、3ヶ月の契約終了と共に、どこへともなく去る。
だが、スーパー派遣大前春子が、3ヶ月で去る本当の理由は、他にあった。

「ハケン弁当」の発売日が4月上旬に決まったけど、その頃は春子や美雪が契約終了で去った後。春子は予定通り去る決意をしていて、美雪は賢介の働き掛けで契約更新が決まったけど、家庭の事情を言い訳にして辞退することを決意しました。一方、賢介はハケン弁当のコスト削減に悩んでいたけど、ある日消費者に米プラスティック製の弁当箱を買ってもらう方式を発案し、「米(マイ・MY)弁当箱」の企画が実現に至りました。ところで、東海林は会社を辞めず名古屋にある子会社の運輸の営業所に出向いていて、賢介たちにはメールで変わらず頑張っていることを伝えたけど、実はトラックの運転手たちと話が合わず耐え難い疎外感を味わっていました。そんな中、春子が去ることを知って契約更新を受け入れさせる作戦を賢介に伝えていて、ある日現在の辛い思いを書き付けたメールまで誤って送信。そこで慌ててマーケティング課に電話を掛けると春子が出て、美雪に代わるように伝えると春子が美雪の声真似で出て、その声を疑いつつも賢介に送ったメールを削除するよう伝えました。そして春子はそのメールをこっそりと読み、東海林がハケンの抱くような悩みを抱えていることを知った後でメールを削除しました。東海林と賢介はそんな春子についてもメールで会話をしていて、賢介は彼女が3ヶ月で辞める理由を「それ以上長くいると別れが辛くなるからではないか?」と伝え、東海林からの「正社員になれば良いのでは?」という回答に、今度は「彼女は会社を信じていないから」と伝えたのでした。

そして、あっという間に契約終了の日。春子は定時と同時にあっさりと会社を出て去り、美雪は感謝の言葉を皆に伝えた後で同じく会社を出て、外に出た後で堪えていた涙を流しました。そこに春子が現れ、「勇気を持って歩き出しなさい。働くことは生きることです」と励ますように言い聞かせて去ると、美雪は深々と礼をして「お疲れさまでした」と言いました。その様子を見ていた賢介は春子のいる店「カンタンテ」に出向き、東海林が好きなことを指摘してその思いを伝えるように説得したけど、彼女はそれをも拒んでまたどこかへ去ろうとしていました。その日はあのハケン弁当の発売日だったけど、新潟の大雪のせいで発注先から米弁当箱が届かず賢介たちは不安が募るばかり。ニュースを見て心配した美雪も駆け付けたけど、その緊急事態はもうどうにもならず絶体絶命。その時、空で小型の飛行機が旋回し始め、賢介たちが追い掛けるとその飛行機から飛び降りてスカイダイビングをする人物が。それは、何と春子! 彼女はその事態を知って急遽飛行機で米弁当箱を調達し、届けた後は「スカイダイビングは私の趣味ですが、それが何か? じゃ!」と言って去るだけでした。しかしそのおかげでハケン弁当は大成功を収め、やがてフランチャイズ化され全国で出店されるほどの大規模プロジェクトに。賢介はその企画開発者として名を残し、社長賞まで授賞。しかし表彰式典のスピーチでは、彼は春子や美雪たちハケンの力もあっての成功だと言い、「やっぱり、こんな賞を僕だけがもらうのはおかしいです」と言って賞状等を手放し、「ハケン弁当の本当の値打ちは、社員と派遣社員が一つになって、数々の困難を乗り越え力を合わせられたこと」と言って去ってしまいました。その力強く彼らしいスピーチに、桐島も「やれやれ」といった笑顔を浮かべるだけ。その後、賢介は会場の外で実はS&Fの会長だった老人(大滝秀治)に会い、彼からの「君はハケンをもっと導入すべきか?」という質問に、かつて春子から言われたことを交えて回答し納得させたのでした。

その後、美雪はアルバイトをしながら紹介予定派遣を目指し、何とS&Fの試験に合格していつかは正社員になることを決意。そして、そんな現状や賢介たちのその後も含めて、海外にいた春子のケータイに留守電を入れました。それを春子が後から聞き、東海林がまだ本社に戻っていないことを知ってか急遽帰国し、名古屋でいまだに耐え難い生活を送っていた東海林の前に現れました。二人はいつものように対立しながら会話をする中、春子は新たに取得したいくつもの資格証を突き出しながら面談を要求し、「契約は3ヶ月ということで」と言う言葉まで聞いた東海林は承諾。すると春子は、東海林に近寄ったかと思えばいきなり彼の眉毛を抜いて挑発し、彼は怒ってまたいつものように対立をし始めました。また、春子はいきなり福岡行きのトラックに乗り込んでエンジンを掛け、そのまま仕事をし始めました。たまたまそこへ訪れていた賢介も、東海林と共に叫びながらも笑っていたり。春子と東海林の二人は、今なお仲良く(?)やっているようで・・・。

いやいやいや~、最高のラスト! 終盤までは社員とハケンの合作である「ハケン弁当」の成功とそこに至るまでの様々な思いの変化が描かれ、最後の最後は“とっくり(春子)”と“くるくるパーマ(東海林)”の恒例のやりとりが行われました。特に二人のやりとりは、春子がいろんな資格証を出しては東海林がその一つ一つにツッコミを入れるという展開で、見ていて本当に笑えたし面白さとうれしさが凝縮されたひと時でした。二人はいつものように対立しながらも、名古屋という地でまたしばらくかつてのような毎日を過ごすことになったんですね。東海林への思いを否定していた春子だけど、あれだけ多くの資格証を用意して東海林を納得させたということは、何としてでも契約を承諾してもらおうと考えていたのかも? でもそれは、彼のそばにいたいために仕事を理由に近付いて居場所を確保しようと考えていたのかも? 相変わらず彼女らしい振舞いだけど、それが“スーパーハケン”のやり方なのかも? そしてあの“完全完結”とも言えないラストから察するに、続編の実現が大いに期待できるということじゃないですか! やったねっ!

コメディとシリアスのバランスが私的に良かったと思えたこのドラマ。当初から期待作に挙げていたけど、ストーリーの勢いや評価は初回話から最終話まで常に変わらず常に楽しめました。聞くところによると、最終話の視聴率が関東地区で26.0%だったって、マジですか! “完璧なスーパーハケン”の春子を見事に熱演した篠原涼子さんだけど、かなりの適任で彼女以外あり得ないくらいでした。また一つ代表作ができたことになりますね。“今や、篠原涼子無しに、ドラマ界は回らない”なんてね。とにかく、最初から最後まで本当に満足できたドラマでした。楽しかった~~~っ!

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「見えない星」
主題歌「見えない星」(中島美嘉)

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2007.03.08

ハケンの品格・第9話

“スーパーハケン”ぶりを見せつけている主人公・春子ですが、今回第9話で彼女の過去の一部が明かされようとしています。その謎はずっと気になっていたけど、どんなきっかけで多くの資格を持ち傲慢な態度で正社員に当たる女性になっていったのか?

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第9話「スーパーハケンの過去」

東海林(しょうじ・大泉洋)が辞表を残して姿を消した。東海林を案じる里中(小泉孝太郎)は、“ハケン弁当”の試食販売に使うアナウンス原稿を書いてほしいと、東海林の家にメモを残す。そんな中、春子(篠原涼子)は、会社からの契約延長の話を断る。試食販売の当日、美雪(加藤あい)が会社関係者より預かったイヌが、会場から逃げ出す。

春子から返された「結婚に関するアンケート」の用紙を東海林が丸めて投げ捨て、それを偶然小笠原(小松政夫)が拾ってマーケティング課へ持ち込み、書かれていた携帯電話の番号を見て電話を掛けようとしたことで部署内は大騒ぎ。しかし美雪が咄嗟にそれをシュレッダーで裁断し、自ら「プロポーズされた」と告白したことでとりあえず落ち着き、春子は「ダメハケンも2ヶ月で育ったわね」と言って美雪に感謝しました。同じ頃、賢介は桐島(松方弘樹)に呼ばれ、突然プレゼンを断った東海林に代わって最終プレゼンを行い、ついに「ハケン弁当」の企画が通って「ハケン弁当特別販売フェア」が行われることになりました。しかし東海林は辞表を提出して姿を消していて、それを桐島から聞かされた賢介が春子に相談しても彼女は聞こうともせず。また、春子はマネージャー・一ツ木(安田顕)から契約更新の件を頼まれてもやはり聞こうともせず。春子は3ヶ月という契約期間を更新しない様子・・・。

そして「ハケン弁当特別販売フェア」当日、控え室に届いたファックスを春子が発見し、それが東海林からのアナウンス原稿であることを知りました。春子はその原稿を元にウグイス嬢を務め、内容がバレンタインデー企画の時の原稿に似ていると感じた賢介たちも東海林からの支援を察し、販売活動を必死に進めた結果弁当を全て売り切ることができました。その時、春子の元同僚だというのぞみ(石田ひかり)が現れ、賢介は春子の過去を知りました。春子はかつて東京中央信託銀行に勤めていて、明るく元気に過ごし皆からも頼りにされていたけど、リストラを受けてそこを後にし「ハケンの道」を選んだという・・・。

その後、春子は春に入社予定の那須田(斉藤祥太)が連れていたクルクルという名の犬を借り、公園にいた東海林を発見。東海林は見栄を張って「ヘッドハンティングされた」と言うと、春子は「そのヘッドがハンティングされるわけないでしょう」と髪の話をしながらも会社へ戻るように説得しました。そして賢介に東海林の居場所を伝えると、彼は夜になって公園へ行き東海林を発見。そこで東海林は、アンケート用紙の裏に春子の携帯電話の番号が書かれていたことと、のぞみによる彼女の過去を知りました。春子はリストラのせいで「ハケンの道」を選び、人とは違う世界観を持ったせいで今ある姿になったのか? 賢介は東海林と別れた後で春子に会い、「たった3ヶ月で何も分かり合えないまま別れるのは嫌だ」と言って、改めて契約更新を頼み込みました。そう言われた春子は、今までのようにすぐに断ろうとはせず・・・。

春子の「それが何か?」がやたら多かった今回。のぞみによって春子の過去の一部が明らかになったけど、昔は現在とは違って職場でも笑顔も見せて明るく振舞っていたんですね。彼女が食品衛生管理者や調理師や犬訓練師の資格を持っていたことも新たに判明したけど、そんな“スーパーハケン”になるまでにはいろいろとあったようですね。それを知った東海林や賢介も一度は驚いたけど、彼女が現在のようになった理由を気にしていた様子でした。恋の行方も、東海林は既にフラれたと思って賢介を応援するだけにしているけど、春子の方はどう思っているんでしょう? それは私を含む視聴者が最も気にしているところ?

さて、こうして“とっくり(春子)”と“くるくるパーマ(東海林)”の戦いを見ながら楽しく見てきたけど、次回はいよいよ最終話。春子は契約更新を辞退してS&Fを去ってしまうのか? 東海林か賢介からのアプローチを受け入れるのか? また、その他の人物の今後はどうなるのか? ものすごく楽しみにしています!

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2007.03.02

ハケンの品格・第8話

サブタイトルが「派遣にプロポーズ」。おっと、ついに誰かがハケンの誰かにプロポーズ? まさか、“くるくるパーマ”が“とっくり”に? または、“営業の卵”が“ハケンの卵”に? もしかして、もしかすると・・・? なんてことは、ストレート過ぎるためあんまり考えなくても良いようです。ちなみに、ストレートといっても「ストレートパーマ」のことではない(笑)。

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第8話「派遣にプロポーズ」

桐島部長(松方弘樹)の命令でマーケティング課の優良企画「ハケン弁当」を乗っ取った正社員・東海林(大泉洋)。銀行頭取の娘との縁談も持ち上がり絶好調の東海林だが、春子(篠原涼子)への恋心から葛藤。見合いを受けるも、相手の好意に応えられず、しまいには春子の下宿先に押し掛けプロポーズを敢行する。冷たくあしらう春子だが、東海林は必死に食い下がり、その答えを請う。また、東海林は企画を盗まれたにもかかわらず自分を手伝おうとする親友・里中(小泉孝太郎)に良心の呵責を。そんな中、里中の左遷話が浮上。やりきれない東海林は里中を「ハケンは利用して捨てるもんだ」と、わざと挑発し、二人は殴り合いに。

賢介率いるマーケティング課は、創立記念の社内企画に美雪が発案した「ハケン弁当」を出したけど、桐島の命令で東海林が企画を横取りしプレゼンまで行うことに。それでも賢介たちはアンケート調査に動き、500円程度に抑えた好まれる弁当を追加案として出したけど、東海林は「現実的じゃない」と言ってその案を却下。一方東海林は、桐島の誘いで銀行頭取の娘と見合いをし、春子にそれとなく報告をしつつ何とプロポーズをしました。しかし春子はその返事をせず、翌日会社に頭取から直々に縁談継続の連絡があり、東海林は複雑な表情を浮かべるだけ。さらに、桐島から賢介を子会社に異動させることを伝えられ、どうすれば良いか分からない状態になってしまいました。

そして夜、社内で東海林と賢介が二人だけで会話。東海林は賢介が以前から手柄を譲ってくれたことを口にし、「お人好しのバカ」や「ハケンと同じ負け犬」等とも言って強く責めると、賢介はそのハケンの春子にピンチを助けられたことのある彼へ「あの人のことを負け犬なんて言う資格は無い」と言って対抗し、東海林はさらに「ハケンは利用するだけ利用して捨てるもんだ」と対抗。賢介はついに怒って東海林の頬を殴打すると、東海林の「とっくり(春子)のことが好きなのか?」という問いに「だったら何? 俺、あの人のこと好きだよ」と答え、起き上がった東海林は今までそれを黙っていたことにも腹を立て賢介の頬を殴打。そして二人は本気で殴り合ったけど、それもあってお互いをより分かり合えることになりました。

一方春子は、早朝に海へ出て新鮮な鯖を釣り上げ、急遽美雪を呼び出し最高の弁当を作って会社へ持って行き、賢介に「一個あたり千円です。これを五百円にするのがあなたの仕事です。」という手紙付きで弁当を渡しました。また、東海林は春子の机上に「結婚に関するアンケート あなたは東海林武と結婚したいですか?」という用紙を置いていて、彼女は彼に「これが最高のハケン弁当です。作れるものなら作ってみなさい。」という手紙付きの弁当と共に、「NO・私はハケンの敵とは結婚したくありません」と回答し携帯電話の番号の欄を記入しないままのアンケート用紙を渡しました。そんな中で社内企画のプレゼンが始まると、顔に傷を負いながらの東海林は何と「僕にはプレゼンできません。ハケン弁当は、僕の企画ではないからです。」と口にし、桐島に「撤回しろ」と言われても「お断りします、部長」と言うだけ。そしてさらに、「この企画は、里中賢介と、マーケティング課の企画です」と言い出しました。妙な達成感を味わった東海林は、雨の降る会社の前で春子から返されたアンケート用紙を取り出し、「ハケンのくせに生意気なんだよ」と言った後で丸めて投げ捨てて去っていきました。しかし、丸まったその用紙の裏の部分には、誰かの携帯電話の番号が・・・。

「ハケン弁当」の話が今回に続いたけど、東海林がいろいろと悩まされる展開になりました。ハケンの春子にはついに愛の告白までしたけど、一方ではハケンをまだバカにしている状態。その辺りで、どこか同情できずにいるんだけど? また、そんな東海林と真っ向から張り合う春子だけど、携帯電話の番号を実はアンケート用紙の裏にこっそり書いていたことから、どうやら全く嫌いではない様子? “とっくり”と“くるくるパーマ”の関係は、何か微妙ですね~(笑)。

それよりも、一時は東海林から強く言い責められ、桐島には子会社へ異動させられようとしている賢介が、何とも気の毒。そのお人好しな性格で、マーケティング課の仲間や街頭アンケートの際に出会った女性には好かれる彼だけど、このままでは自分自身の今後が危ないですね。そんな賢介が、今回春子を奪い合うように東海林と本気で殴り合ったのは意外でした。一応は男らしい面もあるんですね。それもまた好かれるんでしょうね~(笑)。

ところで、「ハケン弁当」を500円程度に抑える件。東海林は「現実的じゃない」と言っていたけど、やれないこともないと思うよ? 食材調達の効率化から始めて、見た目の豪華さを抑えながら包装のコスト削減にまで動けば良いのでは? 現に、まあまあの具が入った弁当に味噌汁とふりかけまで付いた500円ポッキリの弁当セットを、地元や東京で毎日のように食べていたことがあるからさ~。努力してやってのける業者もあるってわけよ。東海林はまだまだ努力が甘いってわけよ。悔しかったら、春子のように海へ出て鯖でも釣ってきな。頭に付けてるそのかぶりもので、鯖を寄せ付けることができるかもな。ああ忘れてた、それは地毛だったよな~(笑)。

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2007.02.22

ハケンの品格・第7話

私事ですが、通勤途中に某派遣会社のビルや2軒のフラメンコ教室を毎日のように見掛けます。スーパー派遣でフラメンコも踊る主人公・春子が、本当に現れそうなその経路。私は勝手に“ハケンの品格通り”と名付けました。気分的に楽しいです(笑)。

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第7話「企画コンペに恋は厳禁」

創業80周年企画案の募集が始動したS&F社。正社員の面々が企画を出し合う中、美雪は派遣社員が安心して食べられる安価でヘルシーな弁当「ハケン弁当」の商品化を企画することに。春子(篠原涼子)はこれを「捨てなさい」と一蹴するが、美雪が思いを寄せるマーケティング課主任・里中(小泉孝太郎)はこの企画を支持。課総出の手伝いの末、企画審査でベスト5に残る快挙を果たす。が、社内ではこの企画が派遣社員の名義であることが大問題に。美雪は周囲からイジメに遭い、クビを宣告されてしまう。

S&Fの創立80周年記念の社内企画募集で、美雪は「社内外問わず」の但し書きを見て派遣社員向けの弁当の企画を出し、賢介が中心になってマーケティング課でバージョンアップを図り、「ハケン弁当」の企画案が完成しました。春子は賢介の企画への思いを確認し、また美雪の賛成も確認した上で、文書ファイルに彼の名前を添えて企画部へ送信。しかし賢介は、自分の企画ではないことが気に掛かり、春子に相談して「企画が通らなくなる」と言われても、美雪の名前に書き換えた文書ファイルを再送したのでした。

そして翌朝、その企画がベスト5に残ったことを知った部長・桐島(松方弘樹)は、同時に提出者名が美雪であることも知りました。賢介は桐島から強く叱られ、美雪は正社員やハケン仲間から非難され、桐島はマネージャー・一ツ木(安田顕)を呼んで「社風に合わない」という理由で美雪の契約を打ち切ることに。そんな動きを横目で見ていた春子は、ある日桐島が剣道の師範をしている道場へ向かい、東海林と賢介がいる中で彼と対戦。圧倒的な強さで桐島を追い詰めた春子は、彼を説得しつつわざと負けて道場を去ると、その後美雪の契約打ち切りは突然見送られることに。東海林と賢介、そして春子と桐島以外は、その理由を知ることも無く・・・。

冒頭で名刺の百人一首に燃えていた春子と桐島だけど(実は名刺整理)、そこでも春子はお手付きでわざと負けたようでした。「何やってんだこの会社は!」といつものように思い(やれやれ)、春子と東海林は“とうかいりん(東海林)主任”や“だいぜんしゅんこ(大前春子)さん”等と音読みで言い合っていたけど(笑)、笑えたのはそこまで。その後は最近成長ぶりを見せていた美雪の悲劇が始まりました。恋する賢介のために一歩身を引いて企画作成に動いた美雪だけが悪いのではなく、「素直過ぎ」で悪く言えば「バカ正直」な賢介のせいで厳しい事態になってしまったという。いつも以上に正社員とハケンの対立が激しく、私も何だか痛感してしまったなあ。まあ最後には、美雪や賢介のやり方が気に入らなかった春子が問題を解決させたわけなんだけど、春子が桐島を説得してまたもわざと負けたという流れに、どこか切なさを感じたなあ。人間って、時には正攻法を選ばずに動く方が功を奏すこともあるってことね。私は、わざとでなくても百人一首や剣道では勝てないだろうけど・・・。

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2007.02.15

ハケンの品格・第6話

今クールのドラマの中で、スタート当初から変わらぬ勢いで応援し続け、常に次の展開を期待しているのは、この「ハケンの品格」かもしれない・・・。何故なら、笑いのシーンは思いっきり笑えるし、泣きのシーンは印象的でしんみりとするし、ハケンと正社員の在り方について考えさせられることも多いし。もう、フライングで言ってしまおうかな? いや、ここは我慢しておこうかな? その前に、今回のレビューだ!

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第6話「残業バレンタインと涙」

S&Fはチョコレート店と提携し、バレンタインイベントを開催。春子(篠原涼子)の呼び込みで初日はチョコが完売し、東海林(しょうじ・大泉洋)は店に追加注文を頼みに行く。2日目、東海林と春子がささいなことで口論になり、客足が遠のく事態が。一方、会場を仕切る美雪(加藤あい)はイベント後に里中(小泉孝太郎)に誘われ、上気する。

S&Fがチョコレート店「シルスマリオ」と提携して春から新製品を販売することになり、その宣伝とリサーチを兼ねたバレンタインのイベントを企画し開催に至りました。その際、春子の要望で急遽ハケンライフから数名の派遣社員が集められたけど、その中のウグイス嬢を担当する女性が会場で賢介に本命チョコを渡すも断られ、仕事を抜けて帰ってしまいました。そこで慌てたマネージャー・一ツ木(安田顕)が、かつて選挙演説のウグイス嬢を担当して代議士を三人も当選させた春子を代理として使わせると、ハート型のかぶり物を嫌々かぶりつつ可愛らしくアナウンスする彼女の声を聞いて大勢の女性客が集まり、定時前に全て売り切れるほどの大盛況。東海林は浅野(勝地涼)を連れてシルスマリオに出向き、社長(もたいまさこ)と追加注文の件で必死に交渉すると、その娘(遠山景織子)が賛同したことで東海林たちも支援して皆でチョコ作りに励みました。

そして翌日、ウグイス嬢の春子に東海林が何かと口を挟んで言い合いになり、裏へ引き下がっても二人の言い合いは賢介のいる前でヒートアップし、やがて義理チョコに対する話から派遣社員の扱い方にまで発展。さらに大変なことに、マイクのスイッチがオンのままで会話の一部始終が会場に流れたせいで、その場にいた派遣社員の女性客が怒って帰ってしまい、チョコが大量に売れ残ったことで社長を怒らせてしまいました。帰社した東海林は部長・桐島(松方弘樹)にシルスマリオへ謝罪しに行くことを伝えると、初めての失敗に罪悪感を抱いていた春子も東海林に付いていきました。そして二人は社長の前で土下座をして謝罪したけど、社長は聞く耳を持たず非難しつつ、娘が出産間近でそれどころではない様子。そこで春子がなんと助産師の免許証を差し出し、急遽店内でお産を行うことに。その春子が見事なサポートをしたことで無事に女の子が産まれ、社長は「バイト」と呼び続けていた彼女に強く感謝し、新製品の販売の件も打ち切られずに済みました。その直後、春子は東海林から賢介の帰社命令を聞いて会社へ戻ると、そこにはかぶり物をかぶった賢介を始めとする美雪たち数名が。実はこの日は春子の誕生日で、賢介は彼女が不注意で置き忘れたバッグの中の免許証を見てそれを偶然知り、美雪たちを誘って密かに祝ってあげようとしていたのでした。春子はそんな粋な計らいに彼女らしく不平を言って出て行ってしまったけど、バス停のベンチに座りながらもらい受けたバースデイカードに書かれていた皆からのメッセージを読んで、思わず涙を流してしまったのでした。

まず、思いっきり笑えた所。春子が地震を予言し見事に的中。春子が始業前に頭を大きく揺らして体操。春子が「たらこ・たらこ・たらこ」で有名なユニット「キグルミ」がかぶるようなかぶり物をかぶって可愛らしくアナウンス。春子の「天パ主任」発言と、そう言われて怒る天パ改め東海林。春子にかぶり物を強引にかぶせられ、さらに地毛をもかぶり物と言われて怒る天パ改め東海林。春子に散々バカにされながらも、チョコ作りを手伝いつつちゃっかりつまみ食いする天パ改め東海林(しつこい?)。“とっくり”と“くるくるパーマ”のやりとりは、やっぱりいつでもコントみたいで面白いや!(笑)

次に、笑わずじっくり見た所。春子が残業することを「職務怠慢の表れ」として正社員に訴えたこと。春子たちハケンをシルスマリオの社長が「バイト」と表現し続けたこと。春子と言い合った東海林がハケンを「使い捨て」として罵ったこと。しかしながら、春子が自分の意思を貫いて正社員たちと戦ったことで、応援のハケンたちが気に入らなかった春子を見直し、良いように扱われなくなるという35歳を超えたハケンも再び頑張る決意を固めました。この辺りの描写は良かったですね!

そして、ちょっとしんみりとしてしまった所。春子が初めての失敗で心を痛め、初めて残業してシルスマリオへ謝罪しに行ったこと。春子が誕生日を祝ってくれた部署の数名を非難しつつも、バースデイカードのメッセージを読んで涙を流したこと。仕事に対して常に完璧さを見せる春子もやはり失敗することはあり、普通の人間らしい喜びの感情もちゃんと持ち備えていることが分かって、何だか安心したというか逆に愛らしさを感じてしまいました!

いや~、春子の選挙演説時の成果よりも、助産師の免許証を差し出したシーンの方がインパクトが強かったなあ! そう、初回話で重機に乗って現れた時みたいに! ストーリーの流れというか面白みを引き出す部分は、変わらずちゃんと引き継いでいるんだなあ! このドラマ、やっぱり満足度がものすごく高いんだけど? 笑いあり涙ありで、冷静に考えさせられる一面もあり。今回なんて書きたいことがあり過ぎて、これだけ書いてもまだ書き足らないくらい。もう、フライングで言ってしまいましょう。今クールで最も大好きなドラマは・・・、これ、かな?(もうちょっと引っ張ってみる)

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2007.02.09

ハケンの品格・第5話

今回第5話のサブタイトルは、これまで以上に意味不明な「お時給インベーダーとナマコ大先輩」。“お時給インベーダー”に“ナマコ大先輩”って、いったい何? インベーダーの敵がナマコの新ゲームが登場?(笑) まあ、“お時給”や“大先輩”といったヒントが添えられたせいで、誰を指しているのかは容易に分かったんですけどね。

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第5話「お時給インベーダーとナマコ大先輩」

S&Fは、嘱託(しょくたく)社員・小笠原(小松政夫)の契約を打ち切ると決断。小笠原を気遣う里中(小泉孝太郎)は退社を阻止しようと、小笠原の企画ということにして新商品の販売を提案する。春子(篠原涼子)は小笠原と市場調査に向かうが、小笠原は全く役に立たない。そんな中、春子は桐島(松方弘樹)の前で小笠原のことを“お荷物”と言い放つ。

人事部の意向で嘱託社員の小笠原の契約が打ち切られることになり、賢介は彼の同僚でもある部長・桐島(松方弘樹)に呼ばれ本人へそれを伝えるように言われました。かつては腕の良い営業マンだった小笠原も、今ではタダの人。そんな彼に賢介は手柄を立てさせようとして、彼が口にした塩むすびの話を商品化しようと考えました。しかし現在の状況しか知らない春子は、パソコンをまともに使えず、一緒にデパートへリサーチに行っても迷子になる彼を、“マーケティング課のお荷物”だと思っていました。そんな春子に、東海林は「お前は“お時給インベーダー”だ!」と言い責め、賢介は小笠原のことを分かってもらおうと説得したけど、彼女は「ハケンは3ヶ月に一度リストラの恐怖にさらされるんです。あの人は会社に甘えて、危機感が無さ過ぎたんです」と冷静に答えるだけ。春子は小笠原に対してそんなことを思っていたのでした。

そして後日、会社に年に一度の国税局の査察が入り、粉飾決算の疑いがあると指摘されたことで販売二課内は大騒ぎ。マーケティング課の応援も借りて、すぐに無実を証明する手書きの伝票を探そうとしたけど、誰もどこにあるか分からず。そこで春子が、営業マンの頃地下倉庫へ何度も足を運んでいたという小笠原を見つけてそこへ連れて行くと、彼は伝票が入った箱を簡単に探し出しました。しかし今度は、小笠原と賢介が乗ったエレベーターが止まってまたもやピンチ。そこで春子が、ロープを手にして救出に向かい彼らを助け出すと、彼らは伝票を届けるのを優先するあまりロープを下ろすのを忘れ、彼女はエレベーターの下に取り残されることに。そんな春子が「ロープ!」と叫びつつ必死に助けを求めていると、突然ロープが下ろされたためゆっくりと昇り始めました。そしてある階へたどり着いた時、そこにいたのは何と東海林。何とも言えない雰囲気だったけど、とにかく無事で一安心。また大事な伝票を探し出して届けた小笠原も、その手柄が評価されて契約の打ち切りも無くなり一安心。しかし、小笠原は春子だけに契約を更新しないことを打ち明け「私のために皆で花道を作ってくれた。もうその気持ちだけで十分だ」と伝えると、彼女は「“ナマコ”がカッコつけないでください」と言い出し「会社をスパッと去るのはハケンの専売特許。社員なら社員らしく会社にしがみ付いてください」と伝えました。春子は小笠原に対してそんなことを思っていたのでした。

サブタイトルの「お時給インベーダーとナマコ大先輩」。なるほど、良く分かったよ・・・(笑)。前回登場した「ハエ(東海林)」や「電信柱(春子)」の言葉も出たけど、予想もしなかった事態の回避でナマコは契約がつながり、ハエと電信柱は対立もしたけどいつも通りに。良いのか悪いのか分からないけど、まあ良い方向へ行ったのは確かだし、ここはスルーしておきましょうか。これら“比喩表現の人物たち”がでしゃばり過ぎたせいで、今回は美雪の成長ぶりがあまり前面に出なかったけど、小笠原とは違ってパソコンに少しは詳しくなっていたようだし、小笠原の件と自分のことを比較して彼女なりに思い悩んでいたようだし、ここもスルーしておきましょうか。おっと、スルーしたのは「あれこれ考え込むこと」だけなので、その辺りどうぞよろしく(笑)。

「自分の存在意義」は重要なことで、今では“タダの人”の小笠原も会社のことを一部知り尽くしていたために、意外な手柄を立てられて契約打ち切りを回避できたわけですが。「あの人がいなければ」なんて言われるようになりたいですね。会社にしても、ネットライフにしても・・・。

○関連記事「ハケンの品格・第1話」
○関連記事「ハケンの品格・第2話」
○関連記事「ハケンの品格・第3話」
○関連記事「ハケンの品格・第4話」

「見えない星」
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2007.02.04

ハケンの品格・第4話

このドラマに2社の派遣会社がスポンサーとしてついていることは、既に広く知られていることだと思います。その派遣会社に登録している人も、ドラマを毎週見ていることでしょうね。現実と比較して、自分のあり方を考えたりもするんでしょうね。主人公・春子を目指せとは言いませんが、彼女がドラマ内で漏らす数々の名言は心に留めておくべきだと思います。それは、別に派遣社員に限らず・・・。

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第4話「悲しい恋とお時給」

東海林(大泉洋)は、キスをした春子(篠原涼子)を意識するように。電話番号を渡して積極的にアプローチをするが、春子からの連絡はなく、東海林はやきもきする。そんな中、東海林は春子を取引先との商談の秘書に任命。しかし、商談が難航し、定時に帰りたい春子はいら立ちを募らせる。

東海林は勢いでキスしてしまった春子を意識するようになり、その現場を偶然見てしまった賢介(小泉孝太郎)も複雑な気分でいました。そんな中、東海林はロシアの企業との商談を任されることになり、モスクワでの駐在経験でロシア語に自信がある彼は、春子に良い所を見せようとして商談の秘書に任命しました。しかし当日、東海林がひたすら交渉を進めても、取引先の相手は提示条件に文句を言うばかりでかなり難航。その時、定時時刻が近付いてイライラしていた春子が急に立ち上がり、流暢なロシア語で相手に強気で言い責めるとあっさり交渉成立。「春子はロシア語ができない」と思って邪魔されず安心していた東海林は、またもや彼女にしてやられてしまいました。

一方、初給料の少なさにショックを受けた美雪は、ハケン仲間から「他の派遣会社にも登録して良い仕事を見つけたらどうか?」と言われ、その通りに動くと早速時給1800円の受付の仕事が舞い込み、再びハケン仲間に相談すると「面談日に適当な理由で休んで向かえば?」と言われました。その当日、美雪はズル休みをして東海林も風邪で休んでいたけど、春子は高熱ながら無理に出社してフラフラ状態。そんな中、取引先の相手から急に契約を求められたけど、書類の一部が見つからず部署内は騒然。実は、以前美雪が机上の書類にぶつかった際に持っていた書類と混ざってしまい、その一部が誤って鍵付きのロッカーに保管されていたのでした。それに勘付いた賢介は美雪が鍵を持っているのを皆に伝えると、春子は美雪に面談を奨めたハケン仲間から真実を聞き出し、バイクを借りて急遽面談先の美雪の元へ向かいました。そして彼女から鍵を取り返し、取引先の車を追い越して先に会社へ到着し、何とか書類を見つけ出して契約は無事に成立。美雪は高熱なのに仕事を優先する春子を改めて尊敬し、現在の安い時給の仕事を頑張って契約更新を目指す決意を固めました。その翌日、出社した東海林は前日の件で春子に感謝し再びキスの件で問い詰めると、彼女は「その辺を飛び回っているハエがたまたま唇に止まった」と言い、怒った彼は「オレがハエなら、アンタは電信柱だ! たまたま電信柱にぶつかっただけだ!」と言い、二人はまたまた対立。「ハエ」に「電信柱」か、二人の性格までもが現れている気もする・・・(笑)。

春子はロシア語もできるんですね。東海林のいる前で取引先の相手に勢い良く何かを言って納得させたけど、そのシーンだけ翻訳の字幕が出ず訳が分かりませんでした。いったい何と言って数秒で納得させたんでしょうか?(確か明かされなかったはず?) 「優良企業なんだから細かいことを言わない!」かな? 「話にならないから女性同士で交渉を奨めましょう!」かな? 「契約の際にはこのくるくるパーマに好条件を味付けさせるから分かって!」かな? まあ、良いか(笑)。

私は今更ながら、この「S&F」という会社自体が「大丈夫か?」と思えてきたんだけど(笑)。平日の披露宴で部署の社員がごっそり欠席になったり、大事な契約書をちゃんと確認して保管していなかったり、実は大して仕事をしていないように見えてしまったり。春子もただしゃべっているだけの社員やハケンに「邪魔!」と言っていたけど、今のままじゃあ彼女に反論はできないと思うぞ? その春子だけど、“いつでも完璧”と思われた彼女も病気には勝てず、普通の人間らしさもいまだに見られるんですね。今回は39度近い高熱が出ても無理に出社したけど、美雪の席に座ってしまったり、席で眠りそうになってしまったり、ペンを逆に持ってしまったり。それでも、急な電話には何とか応対していたし、バイクに乗って事故に遭わず美雪から鍵を取り返したし、すごさはやっぱり感じました。そして病気が治れば、東海林を「ハエ」扱いしてしまう彼女。そうだ、そう来なくっちゃ!

それから、ハケンとしてまだまだ甘い美雪も、今回の一件でまた一つ成長できたと言えますね。現在の仕事は時給1200円。舞い込んだ仕事は時給1800円。目先で判断すると後者の方が好条件のように思えるけど、実際は前者の方がプラスαの経験値を得られることだし、春子という良い先輩を見てハケンとしてのレベルを上げられることだし、やっぱり今のままで十分なんじゃないかな? っていうか、今のままじゃ他へ行ってもドジばかりですぐに呆れられるんじゃない? まあそんな彼女も、春子がかつて時給600円のレジ打ちから始め、どんなに辛くても契約の3ヶ月は絶対に逃げ出さなかったことを知り、契約更新のために頑張る決意を固めてホッとしました。春子曰く「一回逃げ出したら、一生逃げてなくちゃいけない」。これは眉子(白川由美)によってハケンの美雪に伝えられたけど、ハケンに限らず人間なら誰しも心に留めておくべき言葉だと思うなあ。表現を変えれば、逃げて悪い方向へ流されるのではなく、立ち向かって実績を見せ付けるイメージ。それを的確にこなしているのが、現在の春子ということに。まあ彼女の場合は、その見せ付けレベルが人一倍すごいわけですが(笑)。

○関連記事「ハケンの品格・第1話」
○関連記事「ハケンの品格・第2話」
○関連記事「ハケンの品格・第3話」

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2007.01.25

ハケンの品格・第3話

現在最も注目しているドラマの一つは、何を隠そうこのドラマです。期待通りの面白さで視聴率も好調路線。テンポも良いし展開にも驚かされ、何とも心地良い気分でこのフィクションを見ています。このままその勢いを維持してもらいたいですね!

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第3話「正社員の友情・派遣の仁義」

春子(篠原涼子)の働く食品会社がマグロの実演販売を計画。東海林(しょうじ・大泉洋)は、マグロ解体の名人・ツネ(小野武彦)と交渉し、解体ショーを行う約束を取り付ける。だが、東海林の不注意もあり、ツネがケガを負う。ショーが中止になることを恐れる里中(小泉孝太郎)は、打開策を求めるが、春子は冷たくあしらう。

水産部を中心としたマグロプロジェクトが発足し、会議にて小笠原(小松政夫)の提案でマグロ解体ショーを行うことに決定。その会議では、男性社員が美雪(加藤あい)に誘いのメールを出していて、春子が勝手に強気な返信を書いて弄んでいたけど。そんな中、美雪は一人で昼食を食べることに抵抗があり、ハケンのおしゃれ派閥に入って流されるままに過ごしていました。そして一緒に合コンへ行った際、美雪は小笠原が見たというマグロ解体の名人・ツネさんを店内で発見して東海林と賢介に連絡すると、彼らはすぐに駆け付けて解体の交渉を進め、東海林の巧みな話術(小笠原の言葉そのまま)により彼の詰まったスケジュールから空きの日を確保。場所は以前売り場拡張を成功させたデパートで、店長・緑川(渡辺いっけい)もその企画に賛同し、計画の全てが順調でした。

しかし、解体ショーの前日に東海林とツネさんが市場で口論となり、その際ツネさんが不注意で台車に接触し利き腕を骨折するという事件が発生。マグロは大量に入荷される予定で、広告も既に広く出された後で中止できない状況にあり、東海林は支援してくれる賢介とツネさんの代役探しで必死に動いたけど、結局誰にも受け入れてもらえず。この緊急事態に緑川から「自分がクビになる」と言い責められた東海林は、賢介から春子に協力を願う提案を持ち掛けられてもハケンに頼るのが不満でそれ以上何もせず、ついに辞表を用意して辞職の覚悟を決めました。堪りかねた賢介は春子のいる店に行って強くカッコ良く説得したけど、彼女が業務時間外の労働を頑なに拒否したことでもはや絶望の一途をたどっていました。

そして、マグロ解体ショー当日。東海林は集まった大勢の客の前でショーの中止を告知し、不満を訴える客を相手にマーケティング課のスタッフも必死に謝りました。また、緑川に謝った部長・桐島(松方弘樹)は、視察に来ていた店の本部長にも説明を要求され、東海林も彼の前で土下座をしてひたすら謝るだけで、現場は最悪な状況。しかしその時、店内にマグロ解体ショーの開催を告げるアナウンスが流れ、皆が理解できずざわめいていると、突然布に包んだ長い包丁を持った春子が登場! いったい何が始まるかと思いきや、春子が法被を着始めて「春ちゃんのマグロ解体ショー」が始まりました。威勢の良い掛け声で客の関心を集め、慣れた手付きでマグロを解体していく春子。そのショーは見事なもので、春子によるマグロの“解体”を見てそれを“買いたい”と思った客が殺到し大盛況。緑川や本部長やスタッフは不安気な顔が笑顔に変わり、東海林も春子の姿を見て思わず涙を流しました。実は、春子は昔ツネさんと仕事を共にした“友達”で、ショーの当日にツネさんから仕事に穴を開けたことを悔やむ電話を受けて、春子はその穴埋めとして代役を引き受けたのでした。次の出勤日、春子は休日出勤の特別手当を出すという桐島の言葉に対し、「手当ては要りません。あれは“ビジネス”ではなく、“友達”のためにやったこと」と言ってはっきりと拒否しました。その意外な言葉を聞いた美雪は、馴れ合いの仲間たちにおしゃれ派閥から抜けることを宣言し、一人で頑張る意志を固めました。またその夜、バス停で待っていた春子の元に東海林が現れ、ハケンを信用しなかった過去を謝り、同時に今回の手助けに感謝しました。さらに、東海林が「オレのためかな・・・」と呟くように言うと、空から雪が降り始めて何だか妙なムードに。そして、それを遮るかのようにバスがやってきた頃、また賢介が偶然その場に居合わせた頃、なんと東海林は突然春子にキスを!

あの緊急事態に、応援を拒否し続けた春子が何らかの形で支援する展開は読めたんだけど、まさかマグロの解体のみならず威勢の良い掛け声まで出してショーの大成功を収めるとは! その結果を見た時は、感動を交えた笑いが止まりませんでした。また、前回の予告で春子と東海林のキスシーンが流れて、「偶然? 夢オチ? ラストカットになって次回に持ち越し?」とまで予想していたけど、それは春子に助けられ「自分のことを好きでいる」と思い込んでいた東海林からの積極的な行為だったんですね。つまり「勝手な思い込みありのマジキス」。それでいて、「次回に持ち越し」は予想通りとなりました(笑)。

一方、美雪のような人は俗に言う「ランチメイト症候群」で、上辺だけでも仲間を装って“孤独でない自分”を演じ維持するタイプ。とはいえ、美雪はプライドを捨てて積極的にランチを共にしようとして皆に話し掛けていたし、そこは褒めてあげたいけど。しかしそんな彼女も、今回の春子の活躍を見て一人で頑張る気になれましたね。このドラマは“スーパー派遣”の春子の行動や言動が見ものではあるけど、ハケンとしてまだまだ未熟者の美雪が春子の影響で少しずつ成長していく姿も見もので、その二人の対比や同調を毎回見られることで面白さが増しているのかもしれません。

“とっくり”こと春子と“くるくるパーマ”の東海林は、今回も健在。さらに追加として、春子が常に自分の近くにいることに驚く東海林は彼女を“ブラックホール”と呼び、春子もまた東海林の頭を見て“ビッグバン”と呼ぶのが笑えました。段々ややこしくなってきたけど、面白くてイイ!(笑) 勢いに乗っているこのドラマを、勢いに飲み込まれて第3話まで見てきたけど、毎回安定して楽しめています。もしかしたら、今クールの中で最も好きなドラマになるかもしれない・・・。

○関連記事「ハケンの品格・第1話」
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2007.01.18

ハケンの品格・第2話

初回話はblog間でもかなり好評だったこのドラマ。視聴率も好調なスタートを切ったようで、滑り出しもツカミもOK。私もかなり期待しながら見ています!

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第2話「大戦争!派遣vs正社員」

仕事でミスばかりする新人派遣社員の美雪(加藤あい)は、社員に気に入られるために頻繁に買い出しへ。だが、派遣を軽視されたくない周囲の同僚は、美雪の行動に文句をつける。悩んだ美雪は、完ぺきに仕事をこなす春子(篠原涼子)に相談するが、春子は無視。美雪は春子の高い能力の秘密を探ろうと尾行を開始する。

派遣の“とっくり”こと春子と正社員の“くるくるパーマ”こと東海林(大泉洋)の一騎打ち。東海林が自分の実力を見せ付けるべく春子を営業先のデパートへ連れて行くと、そこの店長・緑川(渡辺いっけい)は以前派遣として来ていた春子から多大な恩恵を受けたようで、そのお礼も兼ねて大幅な売り場面積を確保できました。また、春子は東海林には反抗し賢介(小泉孝太郎)には普通に振舞うことで、東海林は怒りを抑えられませんでした。一方、美雪は相変わらず仕事で失敗ばかりしていて、パソコンスキルAランクの男性派遣社員・近耕作(上地雄輔)が新たに配属されたことで居場所を失いかけ、正社員に気に入られようと買い物の雑用を安易に引き受けたことで他の派遣社員から非難され、おまけに15万円もするコーヒーサーバーを壊してしまって大焦り。相談を持ち掛けた春子からも努力不足だと言われ、酷く落ち込んでいました。

そんな中、会社で緑川から春子へ東海林のミスを指摘する電話が入り、春子が自分の思い通りに動かないことで東海林はついに怒りの頂点に達し、彼はバイト時代に極めたホッチキス打ちをもって春子に対決を挑みました。そして、社内で二人の対決がスタート。春子はホッチキスを打った後定規を使って裏から叩き平面化させるこだわりを見せたけど、対する東海林は平面化させて打てるホッチキスを使って軽々と打ちこなし、両者互角の戦いに。そのまま対決は続き、二人が同時に打ち終わると、春子の方で打ち損じがあり結果は東海林の勝利。春子は素直に謝罪してそこを後にしたけど、彼女がわざと負けたのを見切っていた賢介がその後本人に尋ねると、「それは、私がハケンだからです」と一言。また、正社員のプライドを傷付けることにうれしさを感じないことや、あの場を丸く収める方法として負けを選んだことも話しました。春子にとってプライドよりも大切なものは「ハケンとして生きてゆくこと」。そのためには「プライドを重んじる正社員との共存が必要」とも。一方、会社に残っていた東海林は、春子の1mmの狂いも無いホッチキス打ちを見て感心していて、賢介に「到底お前の手に負える女じゃねえぞ」と一言。その翌朝、エレベーターの中で春子と東海林が二人きりになった際、東海林が「挨拶くらいしたらどうなんだ、“大前さん”」と話し掛けると、春子は「おはようございます、“東海林主任”」と返事をしました。今回の一件で、二人の間の何かが変わったのでしょう。また、落ち込んでいた美雪の方は、憧れる春子の教えに従って買い物の雑用を拒否するようになり、コーヒーサーバーを壊したのが実は桐島(松方弘樹)だったことも分かって、何とか一安心。ただ、社内では今日も春子がいつも通りに振舞い、いつもの雰囲気は変わらず・・・。

へえ~、“とっくり”と“くるくるパーマ”がほんの少しでも分かり合えたぞ? 春子には春子の信念があり、東海林には東海林の信念がある。お互いのその信念は固いけど、「協調しよう」とする思いは備わっていた。理由こそ複雑ながら、二人は冷静になって会話ができた。あのエレベーターでの一シーンは、何だか良かったなあ・・・。それで、一つ言いたいんだけど。今回は例の対決もあったほどで「ホッチキス」という言葉が何度も出たけど、それって元々商標名でJIS規格上は「ステープラ」なんですよね。とはいえ、現在は「ホッチキス」が既に一般名詞化していて、オフィスでも「ステープラ貸して?/よし、特製のステープラを貸してあげよう!」なんていう会話はほとんど聞いたことが無いけど。何か妙に引っ掛かっただけの話でした。ステープラ(ホッチキス)の針のようにね(笑)。

ところで、春子の秘密を探るために尾行した美雪は、彼女を見失ってある店へ迷い込んだけど、そこは春子がフラメンコを踊る店で、彼女の母親代わりの眉子(白川由美)と会話していましたね。尾行は失敗したけど、ある意味で成功と言えるんでしょうか? また、その後ある少年がUFOキャッチャーで遊んでいたのを合図で支援した春子が、少年からもらったと思われるぬいぐるみをたくさん持って店に来たけど、その時の春子は「ママ、おみやげ!」と笑顔で話していましたね。いつでもクールな表情でいるように思えた春子も、あんなにうれしげな表情を出すこともあるとは。やっぱり春子は謎多し。東海林の言う通り、きっと手に負える女じゃねえぞ(笑)。

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2007.01.10

ハケンの品格・第1話

派遣社員として働く女性から支持を受けそうなドラマ「ハケンの品格」がスタートしました。主演の“スーパー派遣”・大前春子を演じるのは篠原涼子さん。近年もいろんなドラマで活躍していたけど、私は同局系ドラマ「anego」とフジテレビ系ドラマ「アンフェア」の要素を併せ持つストーリーになるだろうと睨んでいました。篠原さんのカッコ良い役が好き。思い通り、「アンフェアなanego」となるか?

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第1話「働く事は生きること…スーパー派遣登場」

派遣の仕事に携わる女性の姿を描く。春子(篠原涼子)は食品会社に勤務が決定。淡々と業務をこなす春子に新人派遣社員・美雪(加藤あい)らは圧倒される。そんな中、主任の里中(小泉孝太郎)は親睦を深めようと歓迎会を計画する。が、春子は誘いを拒否。悩む里中のため、同期の東海林(しょうじ・大泉洋)は春子を出席させるための作戦を練る。

丸の内にある老舗の食品会社「S&F」で、新年早々に同期入社の東海林と賢介はそれぞれ販売二課主任と新設のマーケティング課主任に昇進。また同時期に、派遣会社「ハケンライフ」に登録されている美雪と春子が「S&F」に採用決定。しかしそれは、美雪が見栄を張って「パソコンが得意」とウソをついたことと、営業部部長・桐島(松方弘樹)による「春子との契約込みで二人とも採用」という条件で結び付いた話。後日面談に来た春子は、東海林や賢介には無愛想な態度を見せるばかりで、マネージャー・一ツ木(安田顕)は「彼女の『昼休み』と『定時時刻に帰宅』は徹底」等といった条件を突き付け・・・。

マーケティング課は、主任の賢介、新入社員の浅野(勝地涼)、嘱託の小笠原(小松政夫)等が在籍する小規模な部署。美雪と春子はそこへ派遣され、美雪は初日からパソコンができないことがバレてしまったけど、春子は条件通り・時間通りに行動するも任された仕事は完璧。彼女は、時給3000円の特Aランクに入り多数の資格を持つ“スーパー派遣”だったのでした。しかし実際は、美雪は仕事がろくにできず失敗ばかりで、春子は周りに反発しながら強い持論をぶつけるばかりで、二人とも違う理由で社員から非難されつつありました。そんな中、美雪は持ち帰った仕事用の大事なCD-ROMを翌日タクシーの中に置き忘れてしまい、ようやくタクシー会社を割り出したものの彼女が乗ったタクシーは廃車工場に送られていて、スクラップ寸前で積み上げられたタクシーを発見した頃には彼女や社員たちは大困惑。しかしその時、重機に乗った春子が登場! タクシーを吊り上げて地面へ降ろし、車内に残っていたCD-ROMを無事に取り戻すことができました。ただその直後、春子は「お昼ゴハン」と言って去ってしまったという(笑)。美雪は春子を尊敬し始め、自分の不安な思いを素直に告白しつつも、春子を見習って頑張ることを決意しました。美雪の“スーパー派遣”への道はまだ始まったばかり。先輩の春子のようになれるのか? そしてプレゼンも無事に終わり、その夜桐島に誘われた東海林と賢介がある店で飲んでいると、そこにはフラメンコを華麗に踊る春子の姿が! “スーパー派遣”の春子に、美雪は本当に追い付くことができるのか? っていうか、春子のすごさはまだこんなもんじゃ済まされない予感がするぞ?

ハ、ハ、ハケン! ハッハッハ、面白かった~! 何さ、あのスーパー派遣・春子のとんでもなさは!(笑) 口ぶりや態度はデカイけど、やるべきことは完璧にやりこなす。しかし、昼休みや定時時刻の帰宅も完璧にやってのける。重機にも乗るし、フラメンコだって踊っちゃう。ツカミは“スーパーOK”でしょう。おまえ(大前)春子、なんて“アンフェア”な派遣OLなんだ!(笑)

この初回話では、社員の字幕紹介と共に年収が出たけど、結構「おおっ?」と思ったり。また、「Excel(エクセル:表計算ソフト)」や「PowerPoint(パワーポイント:プレゼンソフト)」は「派遣社員なら使いこなせるのが普通だよなあ?」とも思ったり。私も出向先でいろんな女性派遣社員を見てきたけど、能力ある人材(仕事・交流・時間の使い方等が巧み)の契約が更新されてその企業内に長く残る例を良く見てきました。その仕事ぶりを見ていると、完璧とまでは言わないけどとにかく器用にサクサクやっていて、社員顔負けレベルでした。「甘い考えを持つ派遣社員は、このドラマでも見て心得よ」といったところでしょうか。その最上級にあたるのがこのドラマでの春子であるわけで、完璧な彼女のことだから契約期間の3ヶ月が過ぎたらあっさり去っていくかもなあ。重機に乗って去ったみたいに(笑)。よし、これはいける、楽しめそう。「アンフェアなanego」は確かだったけど、当初の予想以上でした。そうか、脚本担当は「anego」の脚本も手掛けた中園ミホさんなんだ? うん、良いドラマハケーン!(発見) 自分で言うのもなんだけど、今回はレビューの公開が早いでしょう? それだけ気に入ったということですよ!

「見えない星」
主題歌「見えない星」(中島美嘉)

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