2007.03.20

東京タワー オカンとボクと、時々、オトン・第11話(最終話)

「東京タワーに見守られていた」と信じたいこのドラマも、いよいよ最終話へ。分かりきっていたラストへ向かうそのストーリーが、どんなに切なかったことか。でも、オカンもオトンも仲間たちも、そして主人公のマー君も、皆良い人たちで良かった・・・。

○ドラマ視聴率は本館サイトの該当コーナーから!
○フジテレビ系「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」
第11話(最終話)「涙の最期」

抗がん剤治療をやめて2カ月が経過した。体調が少し回復した栄子(倍賞美津子)は、香苗(浅田美代子)の提案で外泊する。しかし、胃けいれんを起こし、再び病院へ。見舞いに駆け付けたまなみ(香椎由宇)らは、余命わずかな栄子を懸命に励ます。その日の深夜、雅也(速水もこみち)と兆治(泉谷しげる)が見守る中、栄子が息を引き取る。

オカンの栄子が余命数ヶ月と宣告されてから2ヶ月が経った頃、雅也の元に電話が入り彼女が外泊先のホテルで再び倒れたことを聞かされました。雅也が慌てて病院へ駆け付けると、栄子は既に個室へ移されていて、担当医は残り数日の命であることを宣告。仲間たちは代わる代わるお見舞いにやってきて栄子を励まし、皆が帰った後で雅也は彼女を東京タワーへ連れて行く約束やこれまでの想い出を振り返り、そのうちにオトンの兆治も駆け付けて彼女を心配していました。やがて雅也と兆治は、栄子を見守りながら就寝。雅也は「オカンの最後の願いは、三人がこうして、同じ場所で眠ることだったのだろう」と・・・。

そして翌朝、雅也は栄子が苦しむ声で目覚め、兆治を起こしつつナースコールを掛けて彼女をただ見守ったけど、その願いも届かず一筋の涙を流したままついに息を引き取りました。雅也は悲しみのあまり「オカン!」と泣き叫び・・・。

その日、東京は、突き抜けるような快晴で、
青空がどこまでも広がる中、赤羽橋の交差点から、
真っ赤な東京タワーが、空にはしごを掛けていた。

その後栄子が好むような賑やかな告別式が行われたけど、火葬場では兆治は何も言うことができず、彼女の棺桶にすがってただ泣き崩れるだけ。そんな父親の姿を見た雅也はアパートに戻ると、「オカンが死んだら開けて下さい」と書かれた栄子の箱を開け、中には貯金通帳や生命保険証書や古いお札の他に「マー君へ」と書かれた手紙があり、彼に対する最後の思いが切々と綴られていました。雅也は手紙を最後まで読み終えると、それを胸に抱きながら静かに涙を流し・・・。時は流れて栄子の四十九日を迎え、雅也は兆治と東京タワーの麓にある彼女の墓へ行き、二人は墓前で語り合いました。そこで兆治は栄子と過ごした日々を振り返りながら、雅也に今後のことを忠告し・・・。それから数年後、2001年の春。雅也は栄子の遺影を持って東京タワーの展望台へ行き、生前の約束を果たしたのでした・・・。

今日も東京には、
どこからか人が集まり、溢れ返っている。

それぞれが、一人で生まれ、一人で生きているような顔をしている。
けれど、当然のことながら、
その一人一人には、家族がいて、大切にすべきものがあって、
そして、母親がいる。
この先いつか、あるいは既に、
この全ての人たちが、ボクと同じ悲しみを経験する。
今までだったら、単に街の風景でしかなかったその一人ずつが、
とても大きく見えた。
みんなすごいなあ。頑張っているんだなあ。

オカン。
あれから何年か経ったけど、
今でもボクは寂しいでたまらんよ。
なんかっちゅうて、いっつもオカンの姿を思い出しよる。
もっといろんな話、したら良かった。
いろんなもん食わせてやれば良かった。
たくさん、旅行させてやれば良かったっち。
いっつも後悔してから、涙が出よる。
いつでんできたのに、何でせんかったんやろうか。
オカンの毎日は、楽しかったんやろうか。
オレの方は相変わらずや。
仕事はちっとマシになりよるけど、
まだどうなるか分からん。結婚もしとらん。
相変わらず、オカンの心配するような生活をしよる。

ばってんオカン。
ボクも、もう少し、こっちで頑張るけん。見とってね。
今までいろいろごめんね。
そして、ありがとうね。
オカンに育ててもろうたことを、
ボクは誇りに思うとるよ。

(東京タワーの展望台から景色を見る、雅也と遺影の栄子)
「オカン、すごかねえー!
 オカン、今日は天気が良いで、良かったねえー。」

当初から分かっていた、オカン・栄子の最期。その日が訪れた時、雅也はとても悲しみ、オトン・兆治もまた悲しみました。しかしその後、二人とも栄子と過ごした日々を心に抱きながら今を生き、栄子もまた天国からその二人や仲間たちを見守っていることでしょう。ラストで語られた雅也のオカン宛てのメッセージは、何気無い口調の内容でありながら素晴らしいものがありました。東京での共同生活や母親の死を通して、雅也も以前よりは成長したことでしょう。オカンにその姿を見せ付けるかのように・・・。

ドラマとしての感想をまとめると、ストーリーの良さが冴える中、音楽面の良さを高く評価しました。シーンに合った使い方がかなり効果的で、コブクロの主題歌「蕾」は毎回良いシーンで流れたし、各種BGMも自然な形で流れたし、サントラ盤は必聴モノかも。そして何より、東京タワーの様々な姿を見せ付けられ、主要シーンが強く印象に残りました。私は「名作」だと思いましたね。さて、放送時期が前後するけど、昨秋見逃したSP版を見られることになったので、近いうちにこの連続ドラマ版と比較しながら見ようと思います。最後に一言、現在まだまだ元気な自分のオカン(母親)とオトン(父親)に対して、今のうちにしっかりと親孝行をしておこうっと!

○関連記事「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン・第1話」
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○関連記事「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン・第8話」
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○関連記事「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン・第10話」

「蕾(初回限定盤・DVD付)」
主題歌「蕾(初回限定盤・DVD付)」(コブクロ)

「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」オリジナル・サウンドトラック
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「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」
原作小説「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」(リリー・フランキー)

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2007.03.13

東京タワー オカンとボクと、時々、オトン・第10話

結末に向かって悲しいストーリーが続き、以前のように思わず笑ってしまうシーンも少なくなってきました。そんな状況になっても変わらずドラマを盛り上げているのは、名曲揃いのBGMたち。このドラマは、音楽面の効果が非常に強いと思っています。泣かせるよ、全く・・・。

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○フジテレビ系「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」
第10話「最期の選択」

病院の紹介状を見て胃がんだと知った栄子(倍賞美津子)は、雅也(速水もこみち)に自分が死んだ後の話を切り出す。栄子を失う恐怖に取り付かれ、雅也は仕事が手につかなくなる。後日、雅也は栄子を救いたい一心で、抗がん剤治療に踏み切る。だが、薬の副作用で栄子はみるみる衰弱。雅也は自分の選択が正しかったのか苦悩する。

オカンの栄子の胃癌は進行していて、彼女自身もある日医師が書いた紹介状を見てその事実を知ってしまいました。オトンの兆治(泉谷しげる)も心配して上京したけど、彼も今回ばかりは助かる見込みが無いことを知っていて、雅也は思い悩むばかり。そしてある日、雅也は上京した香苗(浅田美代子)と病院へ行くと、担当医から胃癌が既に他の部位へ転移していることや、手術も出来ない状態であることを聞きました。それでも何とか栄子を助けようとして抗がん剤治療を依頼したけど、今度はその副作用で酷く衰弱していってしまい、雅也はさらに思い悩むばかり・・・。

耕平(柄本佑)たちに励まされても立ち直れず、肩を落として泣きもする雅也を見て、香苗は励ますように叱責。その後雅也が病院へ行くと、北海道へ発ったはずのまなみ(香椎由宇)が見舞いに来ていて、二人の会話を聞いた雅也はたまらず病院を飛び出して、道の真ん中で平伏してしまいました。東京タワーの光もその時ばかりは既に消えていて、もうどうしようも無い雅也の気持ちを暗示しているかのよう。そして翌日、雅也が病室へ入ると栄子は苦しんでいて、彼女が「もう、止めたか」と言って抗がん剤治療を止めるよう訴えると、彼は作り笑顔で「もう、止めようか」と一言。すると栄子にも笑顔が戻り、二人はその場で抱きしめ合いました。雅也は担当医にもそれを伝えると、余命数ヶ月であることを聞かされ・・・。

残念ながら栄子の死が近付き、雅也は“最期の選択”として延命のための抗がん剤治療を止め、死と向かい合っていく決意を固めました。この状況や栄子の気持ちを考えると、それは“悲しい選択”とはいえ“最適な選択”だと言えるかも。でも、実際にその選択を受け入れるのは相当辛いに違いない・・・。

東京の夜をいつも明るく照らしている東京タワーも、今回は栄子の病状に同期するかのような元気の無い姿ばかり。こんな展開があっていよいよ最終話へ。予告では雅也が「オカン!」と叫んでいたけど、ついにその日が・・・?

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主題歌「蕾(初回限定盤・DVD付)」(コブクロ)

「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」オリジナル・サウンドトラック
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「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」
原作小説「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」(リリー・フランキー)

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2007.03.06

東京タワー オカンとボクと、時々、オトン・第9話

このドラマ内で印象的に使われる女性ボーカルの挿入歌が素敵ですね。歌っているのは関山藍果さんで、タイトルは「motherhood ~me & my mom~ <Vocal ver.>」だそうです。今回の放送後にプレゼント告知もあった、近日リリースされるサントラ盤にも収録されるようなので、気になる方は是非この機会にチェックを!

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○フジテレビ系「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」
第9話「将来の約束」

栄子(倍賞美津子)の手術は成功し、平穏な日々が再び訪れる。雅也(速水もこみち)は、漠然とまなみ(香椎由宇)との将来を考えるように。二人の結婚を願う栄子は、大切な指輪をまなみに手渡す。一方、まなみは経営難に陥った母・恵子(朝加真由美)を案じて悩んでいた。雅也は意を決して、将来の話がしたいとまなみを呼び出す。

オカンの栄子は手術が無事に成功して退院し、雅也はイラストの仕事が増える中でまなみとの将来を考え始めていました。ある日まなみが雅也のアパートへ訪れた際、二人の結婚を願う栄子は彼女へ大切な指輪を渡したけど、彼女は北海道で旅館を営む母親・恵子が経営難で悩んでいるのを心配していて、雅也には自分が東京にいて良いのかどうかを相談しました。

その後、まなみは恵子から旅館を手放すことを電話で聞き、雅也には「一人はやっぱり寂しいよ」と言って、実家へ帰り仕事を手伝う意思を伝えました。そして栄子から手渡された指輪を返そうとすると、雅也は「これは、オカンがあげるって決めたもんやけん」と言ってそれを拒否し、二人はそこで別れました。その夜、まなみは荷物をまとめて空港行きのバス停へ向かい、雅也は部屋で東京タワーの写真を見ながらまなみとの想い出に浸り、いつか二人でライトが消える瞬間の東京タワーを眺めながら手をつなぎあった日のことを思い出しました。その直後、雅也はアパートを飛び出してまなみがいるはずのバス停へ急いだけど、既に発車したバスに乗るまなみを見つけつつ追い掛けられず、雨に濡れながら帰宅すると部屋に閉じこもり一人寂しがりました。そのせいで風邪を引いてしまった雅也は、以前栄子が訪れた病院へ行って医者と会話をした際、彼女が胃癌であることを知ってしまったのでした・・・。

雅也の中で、まなみの存在があんなにも大きくなっていたとは。ただ、母親の経営難が気に掛かり実家へ帰る決意を固めたまなみを、結局言葉だけで引き止めることもできず。それは、自分も母親のことを大事に思って近くで見守っているからでもあり。バスでの別れ際では、雅也はまなみを何とか発見できたのに、彼女は外から呼び掛ける彼に気付かず。そんな二人のそばにあったのは東京タワー。一人でいる時も、二人でいる時も、常にそばにいた。東京タワーが、二人を常に見守っていてくれた。しかしながら、それもその夜限りとなり・・・。

一方で気になるのは、栄子の病状。手術が成功して再び平穏な日々を送っていたと思われたけど、実は胃癌が進行していて前より悪化していたとは。それを偶然知ってしまった雅也は、栄子に対して何を思いどう振舞うのか? また、オトンの兆治(泉谷しげる)はそれを知っていたのかどうか? 知らなかったとしたら、雅也と同様にどう振舞うのか? 気になるばかりです・・・。

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○関連記事「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン・第8話」

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2007.02.28

東京タワー オカンとボクと、時々、オトン・第8話

田舎生まれの私の父親は、高校卒業後に上京して東京タワーの見える職場で数年間過ごしたという過去があります。もう5年以上前になるかなあ、私が東京で長期出張生活を送っていた際に旅費を出して父親を東京へ招き、その職場付近へ連れて行ったことがありました。父親は変わり果てた風景を見ては驚き、昔と変わらない風景を見ては懐かしがっていました。それは恥ずかしながら私の中で父親に対する“最高の親孝行”で、今では「あの時東京へ招いて良かったなあ」と思うことも。ちょっと良い話でしょう? その点、私の母親は東京タワーにあまり縁が無いことから、もし私が東京タワーに関する物語を書いていたとしたら、「東京タワー オヤジとボクと、時々、オフクロ」というタイトルになっていたことでしょう(笑)。

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○フジテレビ系「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」
第8話「時々、オトン~家族の絆」

栄子(倍賞美津子)のがんが再発した。医師から助かる方法は手術しかないと宣告され、雅也(速水もこみち)は栄子を説得。だが、栄子は手術を拒み、雅也と言い争いになる。家を飛び出した雅也は、兆治(泉谷しげる)に電話で連絡を取ってみることに。そんな中、まなみ(香椎由宇)に促された雅也は、もう一度栄子に説得を試みる。

オカンの栄子が喉の不調を感じ始め、雅也が病院へ連れて行くとガンの再発が確認され、手術以外に助かる手段が無いことを医師から宣告されました。雅也は栄子に手術を奨めたけど、彼女は声帯を取り除かれることを嫌がってそれを拒否。オトンの兆治に電話で相談してみたけど、彼は他人事のように断るだけでした。それでまなみ(香椎由宇)にも相談して一緒に説得しようとすると、アパートでは栄子と香苗(浅田美代子)が会話していて、栄子は雅也に迷惑を掛けたくない気持ちを伝えたのでした。

しかしその後、栄子は手術を受ける決心をし、雅也に独自の手話でそれを伝えて入院。また同じ頃、兆治が急遽上京して雅也のアパートに訪れたけど、彼は栄子のいる病院へ行こうとはしませんでした。そして翌朝、兆治が姿を消したと思えば一人で病院へ向かっていて、栄子と笑って会話をしていました。やがて手術が始まり、一旦帰宅した雅也と兆治はゆっくり寝過ぎた後慌てて病院へ戻ると、手術を終えた栄子は病室で眠っていました。手術は無事に成功し、それを知った雅也が喜んでいると、栄子は目を覚まして手鏡を手に取りました。そこに映るのは東京タワー。病院はそのすぐ近くにあったのでした。家族三人が久々に集まり、皆で東京タワーを眺めながら、幸せなひと時を過ごしたのでした・・・。

雅也に対してあれだけ他人事のように振舞っていた兆治だけど、やはり栄子のことをずっと心配していたようでいきなり上京してきました。また、彼は東京へ着いてもまだ素直になっていなかったけど、やはり心の中では心配でならず一人で病院へ向かう一面もありました。かつて雅也が栄子を東京タワーに連れて行く約束をしたことがあったけど、偶然にも病院が東京タワーの近くにあったことで、成り行きで兆治も参加したというおまけ付きで、一応約束を果たしたことに。微妙な行動ぶりを見せた兆治は、まさに「時々、オトン」な人(笑)。でも、三人は久々に家族水入らずのひと時を過ごせて幸せだったんだろうなあ。

○関連記事「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン・第1話」
○関連記事「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン・第2話」
○関連記事「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン・第3話」
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2007.02.21

東京タワー オカンとボクと、時々、オトン・第7話

「月9」にしては視聴率が伸び悩んでいるようですが、私は結構楽しみにして見ています。不調の理由は、テーマがこの枠に相応しくないから? ストーリーや構成は特に問題無いと思うんだけどなあ? えっ? キャスティング? 「マー君」の人のせい? そういうこと? 知らんとよ(苦笑)。

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第7話「オカンの心、ボク知らず」

耕平(柄本佑)らは、雅也(速水もこみち)のアパートに連日押し掛けるように。栄子(倍賞美津子)は分け隔てなく手料理を振る舞う。ある日、鳴沢(平岡祐太)がイラストを取りにアパートへ。多忙な鳴沢は勧められた料理を口にせず帰ろうとする。徳本(高岡蒼甫)は鳴沢を引き止めようとするが、弾みで栄子にけがをさせてしまう。

雅也とオカンの栄子の生活が始まってからしばらく経ち、耕平を始めとする前のアパートの住人たちが栄子目当てで遊びに来る機会も多くなりました。そんなある日、仕事の用事で雅也に会いに来た鳴沢が栄子の手料理を食べずに帰ろうとしたところ、そこにいた徳本が突然引き止め弾みで栄子がケガをしてしまいました。彼は工場で勤続10年の報奨金を工場長から受け取り、親へ何か買ってあげるようにも言われたけど、実はかつて母親と口論になってケガをさせ父親に勘当された過去があり、10年ほど経った今でも心を痛めていたのでした。

徳本は雅也に過去のことを告白し、そっと聞いていた栄子からアドバイスも受けたことで久々に実家へ行き、玄関先まで来て窓から中を覗くとそこには母親の姿が。徳本はどうすることもできず、報奨金を窓に置いてそのまま立ち去りました。数日後、徳本は工場長に母親からの手紙を渡され、感謝する内容の文面を読んで感動。また、鳴沢は過労のせいか倒れてしまい、雅也たちに看病されている頃に雅也が電話で彼の上司を説得してイラストを描き始め問題を回避。そして、雅也は栄子や仲間たちから誕生日のパーティーを開いてもらい、祝福を受けて皆で楽しく過ごしました。しかしその後、栄子は喉の不調をまたも感じ始め・・・。

今回は雅也の仲間の一人である徳本の事情が中心になり、仲良き親子の雅也と栄子を見て思い改まるまでの姿が描かれました。つまらない言い争いのせいで10年間も音信不通でいたけど、今になって実家へ行ってみれば母親がまだ元気でいてくれた。既に十分反省していた彼は、母親からの手紙を読んでどれだけうれしかったことか。自分一人では解決に至らなかったかもしれないけど、栄子の言葉で後押しされ行動に移したことで、和解できて本当に良かったですね。また、雅也の仲間たちにとっては、雅也と栄子のアパート部屋は“都会のオアシス”といったところ? とにかく、行けば日頃の悩みも忘れて楽しく過ごせる素敵な場所。しかしながら、そんな場所を提供している栄子に再び病魔が。それは非常に辛い!

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2007.02.14

東京タワー オカンとボクと、時々、オトン・第6話

今回第6話のサブタイトルは、「オカン上京」ではなく「オカン上陸」。まるで怪獣でも来るかのようです(笑)。東京タワーより大きいのかどうかは特に語らないけど、存在感が大きいのはどうやら確かなようです。

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第6話「オカン上陸」

雅也(速水もこみち)は、栄子(倍賞美津子)と東京で同居を始めた。あれこれ世話を焼く栄子を、雅也はうっとうしく思う。そんな折、栄子はデートの件で電話をかけてきたまなみ(香椎由宇)を自宅に誘う。栄子は料理を準備し、まなみとの対面を楽しみにしていた。二人を会わせたくない雅也は帰宅を渋り、デートを引き延ばす。

雅也はオカンの栄子を東京へ招いて一緒に暮らすことになったけど、断ってくると思っていたのに意外にも誘いに乗ったため、実は動揺していました。その栄子は、地元でお別れパーティーを開いてもらい、オトンの兆治(泉谷しげる)にも東京行きを告げてついに上京、いや上陸。そして雅也は、笹塚で別のアパートを借りてそこで過ごすことにしました。その後は、かつて一緒に住んでいた頃のように栄子が雅也の世話を焼くばかりの状態に。

そんな二人のアパートにまなみや手塚(石黒賢)たちが各々訪れ始め、栄子は来客と楽しく会話するも、雅也はその生活に重さを感じていました。また、鳴沢(平岡祐太)から受けたイラストの仕事が遅れて契約を切られ、公共料金等の請求書に悩み、栄子が知らぬ間に新しいベッドを買ったことで、雅也はついに栄子へ「筑豊に帰ってほしい」と伝えました。そんな雅也は手塚に説得され、栄子の気持ちを分かってあげることにしてアパートへ帰るともうそこにはいなく、タンスの引き出しを開けてみると雅也の物がたくさん入っていました。栄子が「大事な物しか持ってこなかった」と言ったその物が自分に関する物ばかりだったのを知って、雅也はすぐに探しに行こうとすると栄子がひょっこりと帰宅。誰かの所で世話になろうとも考えた栄子は「オカン、やっぱり、マー君家以外、行くとこ無いけん」と呟くと、雅也は「これからは、ここが、オカンとオレの家たい。それで、死ぬまで、東京におったらええ」と伝えました。すると栄子は、雅也に顔を見せないまま密かに喜びました。そして二人で屋外へ行くと、目の前には光る東京タワーが。そこで雅也は、栄子にいつか東京タワーへ連れて行くことを約束したのでした・・・。

雅也が栄子の上京を当初望んでいなかったのは意外だったけど(お前ってヤツは!)、母親のありがたさを痛感し改めて一緒に暮らす決意を固めたことでホッとしました。栄子のぬか漬けを食べて思わず賞賛した手塚は、それによほどの愛情がこもっていたように感じたのでしょう。彼は自分の母の死に目に会えなかっただけに、そのぬか漬けを食べられる喜びを雅也に伝えたかったのでしょう。雅也から東京タワー行きを約束された時に「はい、楽しみにしとこ!」と言った栄子は、本当にうれしそうだったなあ・・・。

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2007.02.08

東京タワー オカンとボクと、時々、オトン・第5話

今回第5話の中で「東京タワーのライトの色は夏と冬とで違う」という話が出たけど、オレンジ色のライトアップが「冬バージョン」で、白色のライトアップが「夏バージョン」なんだそうです。前者は約9ヶ月間、後者は残り3ヶ月間ということで、私たちが実物やテレビ等で良く見掛けるのが「冬バージョン」で、夏の間だけ「夏バージョン」を見られるということになりますね。さらに、イベントやプロモーションの関係で特殊なライトアップとなる「特別バージョン」もあるとか。そんなに変化しているなんて、知らなかったなあ、深いなあ・・・。

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第5話「最後の旅行」

栄子(倍賞美津子)の手術の日がやって来た。病院に駆け付けた雅也(速水もこみち)は、叔母の香苗(浅田美代子)から、筑豊に戻ってくるよう説得される。後日、香苗からけしかけられた栄子は、元気なうちにハワイ旅行に行きたいと、雅也に電話でねだる。雅也はアルバイトをかけ持ちし、栄子のために旅行の資金をかき集める。

雅也はオカンの栄子の病気を知ってすぐに故郷へ帰り、手術の日まで彼女の元にいました。栄子の妹・香苗(浅田美代子)からは故郷へ戻れないかと問われたけど、雅也は即答できず。そして数日後、手術が終えた栄子の元にオトンの兆治(泉谷しげる)がようやく現れ、雅也は彼と話すと栄子の小料理屋「かっぱ」を閉めることを告げられました。やがて兆治は栄子のそばにいようとせず帰ってしまい、雅也もまた東京へ戻りました。

東京では、まなみ(香椎由宇)が雅也を心配してアパートに訪問していて、耕平(柄本佑)たちから栄子が病気のため故郷へ帰ったことを聞いていました。その数日後に雅也が東京へ戻ると、まずは鳴沢(平岡祐太)から受けたイラストの仕事に専念し、まなみからは彼女の写真が載った雑誌を見せられました。すると今度は香苗から電話があり、3人でハワイ旅行へ行く計画を持ち掛けられ、雅也は費用を集めるためにバイトや似顔絵描きや私物の売り出しに専念。同じ頃、まなみは母親・恵子(朝加真由美)と会っていたけど、二人は雅也たちと違って良い関係ではありませんでした。その夜まなみは雅也と会い、雅也は東京タワーを見ながら何かを告白しようとしたけど結局できず、逆にまなみから「午前0時に、東京タワーのライトが消える瞬間を一緒に見た2人は、永遠に幸せになれるんだよ」と言われ、二人でその瞬間を見届けてそっと手をつなぎ合いました。

雅也が喜びながらアパートへ帰ると、耕平が雅也のお金を勝手に使って激安チケットを入手したことで、いよいよ栄子と香苗を連れてハワイ旅行へ。しかし、実際に向かったのはハワイのような日本のリゾート施設。栄子たちは当初落胆していたけど、その後段々と満足気になっていきました。するとその夜、雅也は香苗から栄子が病院の家を出なければならないことを聞き、栄子からは兆治が別の女性と住んでいるから一緒にいられないことを聞きました。旅行が終わって東京へ戻った頃、雅也は帰る栄子たちの後姿を見て複雑な表情を浮かべ、急に栄子を呼び止めて走り寄り「オカン、東京に、来るね」と言うと、栄子は「ええかね? 本当に、ええかね?」と何度も聞き返し、雅也は「東京で、一緒に住もう」と改めて伝えました。それを見ていた香苗も安心し始め、栄子も笑顔を見せました。そしてある日、一人で上京した栄子を雅也が暖かく迎え、二人で昼間の東京タワーを見て笑顔を浮かべたのでした・・・。

雅也にちょっとした好機が訪れましたね。そこに至るまでには出費や困難で悩まされたけど、まなみとは良い関係になって、栄子とは一緒に住むことで安心させることができました。でも、初回話のラストで雅也によって語られたナレーションによれば、栄子は東京へ来たために辛い思いをして悲しい事態になるらしいけど・・・。

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「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」
原作小説「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」(リリー・フランキー)

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2007.02.03

東京タワー オカンとボクと、時々、オトン・第4話

伊勢丹新宿店本館地下2階「BPQC内カフェ」にて、1/24から2/14の間「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」展が開催中。撮影現場の写真パネルやVTR等が見られ、東京タワーのミニチュア模型(高さ3m)も展示されているそうです。このドラマのファンの人は、一度行ってみてはいかが? 私も是非行ってみたいんだけど、この忙しい時期に東京へ行く暇さえ無いとよ・・・(苦笑)。

○ドラマ視聴率は本館サイトの該当コーナーから!
○フジテレビ系「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」
第4話「病いの宣告」

雅也(速水もこみち)の祖母・ハル(赤木春恵)が亡くなった。雅也は心を入れ替え、アルバイトのかたわらイラストを描き始める。鳴沢(平岡祐太)の紹介で、雅也は女性誌の編集者・河村(深浦加奈子)と知り合い、イラストの仕事が決まる。そのころ、栄子(倍賞美津子)は甲状腺がんを宣告され、摘出手術の決断を迫られていた。

雅也はハルの死で心を入れ替え、バイトに励みつつイラストを描き始めました。その後鳴沢の紹介で女性誌の編集者・河村と出会い、コラムのイラストを任されて独自の案を提示したけど、河村からは期待外れだと言われて一時は断念。それでも雅也は諦めず、ついに掲載されるまでに至りました。彼は今度こそ変われたと思う・・・。

一方、オカンの栄子は「かっぱ」という小料理屋を開き、暖簾には雅也に描かせた店名のデザインを使い、店内の品書きには離れて暮らすオトンの兆治(泉谷しげる)が書いたものを使って、経営を続けていました。しかし、栄子は体調不良を患って病院へ行くと甲状腺に癌が発見され、声帯にまで広がっていることを医師に宣告されました。栄子は声帯を取らずに手術を受けることを決意したけど、妹・香苗(浅田美代子)は念のため雅也に連絡。その雅也は、ちょうどイラストの件を優先していて詳しい話を聞くのは後回しにしていたけど、それが落ち着いた後のまなみ(香椎由宇)とのデート中に思い出して電話を入れた際に、香苗から栄子の病気のことを知りました。やがて栄子から電話があり、雅也は雑誌に掲載されたイラストの件で褒められたけど、以前電話をした時に病気のことを言わなかったことで責めると、栄子は声帯を取らない理由が雅也と話せなくなるからだと言い・・・。

まずは、ようやくグータラ生活から抜け出しイラストで小さな成功を収めた雅也を、ただ褒めてあげたいです。本当にもう、遅いっすよ!(笑) ところが、ハルの死に続いて栄子も病に冒され、しかも声帯に影響がある癌だというから大変です。せっかく小料理屋を開いたのに、兆治もそっと応援してくれたのに、こんなことになるなんてね。また、雅也と今後も話したいために声帯を取らないことを決めたなんてね。もう何だか虚しい限りですなあ。

ついでながら、カッコ良いビジネスマンとしてやりがいのある仕事をエンジョイしているかのように見えた鳴沢だけど、イラストの件でダメ出しを食らって落胆していた雅也へ本心を伝えるシーンがありましたね。実は、詳しく言わないけどやりがいの無い仕事を懸命に取り組んでいて、現在の自分に納得できない状態であることを告白。それには驚きました。また、鳴沢はまなみのことが好きだけど、まなみは雅也のことが好きなのを感じていて、何だか切なくなりました。軽く重苦しい(どっちだ?)3人の関係。それもまた見ものです。東京タワーの美しさには敵わないとしても・・・。

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「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」
原作小説「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」(リリー・フランキー)

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2007.01.24

東京タワー オカンとボクと、時々、オトン・第3話

東京タワーには何度か行ったことがあり、入場料を払って高い所までエレベーターで昇ったこともあります。でも実は、タワー自体に昇るのではなく、地上からでも外より眺めた方が良いと思っています。近くにそびえ立つ六本木ヒルズから見るのも最高。こんなことを書いてたら、東京タワーの入場者が減ってしまうかな?(苦笑)

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第3話「祖母の最期」

大学4年生になった雅也(速水もこみち)は、栄子(倍賞美津子)の手前、就職活動を開始。だが、性に合わず、すぐに辞めてしまう。雅也はしばらく自由に過ごすことに決めるが、アルバイトも長続きしない。光熱費を払えず、家賃も滞納した雅也は部屋を追い出され、耕平(柄本佑)とともに東京タワーの見える公園で生活を始める。

雅也は大学4年生になって就職活動を始めたけど、上手くいかずに諦めていつの間にか卒業式の時期に。鳴沢(平岡祐太)やまなみ(香椎由宇)は就職が決まったというのに、自分は耕平とアルバイトを始めても長続きせず借金に追われるだけ。ある日オトンの兆治(泉谷しげる)がやってきて就職を手助けされても、それをも拒否してただ過ごすだけ・・・。

そうしてついにアパートの部屋から追い出されてしまった雅也は、オカンの栄子に電話をすると心臓の悪いハル(赤木春恵)が入院したことを聞かされ、昔ハルに可愛がられたことや昭和33年製の貴重な“ギザ10(ギザギザ縁の10円硬貨)”をもらったことを思い出していました。その後栄子から手紙と共に筑豊行きの切符が届き、雅也は栄子もいるハルの入院先へ。そこで栄子はハルから受けた箱を雅也に渡し、一人で病室に入るとハルに暖かく迎えられました。そして、ハルから「箱の中の百万円で鍋を買え」と言われた雅也は、今ある自分を応援してくれたことや今ある自分の姿を恥じて、病室を飛び出しました。雅也は一人で静かに泣き始め、ハルから受けた箱を開けると中にはたくさんの10円玉が・・・。

今回はコブクロの主題歌「蕾」がスタッフロールと共に序盤で流れて意外な始まり方を見せたけど、その分ラストで感動的なシーンを重ねてくるとは思っていました。その予想は当たって、主題歌をバックにハルからもらった10円玉の箱を抱えて泣きじゃくる雅也の姿が・・・。オカンのみならずオトンやハルにまで迷惑を掛けていた雅也は、今度こそ自分の情けなさを実感できたでしょうか? サブタイトルが「祖母の最期」だから本気でハルのことを心配していたけど、久々に会えた雅也と手をつなぎ合って話せたことで、ハルは安心できたんだと思われ・・・。

ところで、幼い雅也ももらって喜んでいた“ギザ10”だけど、昭和33年製の他に昭和26年製や昭和32年製も希少価値があります。その中でも、未使用の硬貨はプレミアがつくほどの超貴重品。もし持っていたら、自慢しまくっても良いでしょう。できれば普通の10円硬貨と交換してほしいです(おいおい)。

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原作小説「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」(リリー・フランキー)

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2007.01.16

東京タワー オカンとボクと、時々、オトン・第2話

意外にも感動が大きかった初回話。巷での評価は良く知りませんが、私は見ていくことに決めました。今から東京タワーよりその告知電波を送ります。無理とよ(笑)。

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第2話「涙の別れ後」

雅也(速水もこみち)は美術大学に合格し上京。大学で出会った同じ視覚デザイン科の鳴沢(平岡祐太)と友人付き合いを始める。雅也は、無理をして都会の生活スタイルに合わせようと、実家からの仕送りを浪費する。一方、仕送りのために仕事を増やした栄子(倍賞美津子)は、帰宅途中に自転車で転倒し、足にけがをしてしまう。

武蔵野美術大学に合格した雅也は、オカンの栄子の元を離れて上京し、ボロアパートでの学生生活を始めました。その講義初日から鳴沢たち友人との付き合いが始まったは良いが、雅也は東京での現実に直面し絵の話にも付いていけず困惑するばかり。アパートでは手塚(石黒賢)、レオ(チェン・ボーリン)、徳本(高岡蒼甫)たち住人との付き合いが始まったは良いが、雅也は栄子からの仕送りを麻雀や先物取引等で浪費するばかり。そんな雅也は、新しい生活に馴染めず不安気でいたのでした。

しかしその頃、仕送りのために仕事を増やして頑張っていた栄子が自転車で転倒してケガをし、その連絡を受けた雅也は栄子へ大学を辞める意思を伝えました。その言葉を聞いて心配する栄子と、お見舞いに駆け付け「本人次第や」と呟くオトンの兆治(泉谷しげる)。そんな雅也は先物取引の相手に逃げられてさらに落ち込んでいたけど、手塚が厳しい現実を知らしめるよう説得しました。

その後、雅也は学内にて風疹で倒れ、運ばれたアパートで目覚めるとそこにはなんと栄子の姿が。東京へ遊びに来ていた耕平(柄本佑)が知らせたことで、足をケガした後だというのにわざわざ駆け付けたのでした。そこで雅也は東京での絶望と仕送りの浪費を栄子へ伝えると、彼女は「なんば言おっと!」と静かに叱って彼を説得し、すぐにそこを後にしました。そう言われて何も言い返せなかった雅也は、耕平から栄子が常日頃頑張っていたことを聞かされ、すぐに追い掛けました。やがて二人でバス停まで歩き、栄子は「オカンも頑張るけん、アンタも卒業までしっかり生きなさい!」と言って雅也を励ましました。バスを見送る雅也に、ようやく笑顔が戻ったのでした。

ただただどうしようもない雅也と、ただただ支援するだけの栄子。一度どん底に落ちた彼は、彼女からの励ましによって少しは立ち直ったことでしょう。彼は彼女の期待に応えることができるのか。独学の絵で大成することができるのか。今のところは、どうなるかは即答できず・・・。

さて、今回の視聴についてなんですが。録画予約は完璧。でも自宅に帰るとDVDレコーダーが作動していない。しまった、またコンセントが抜けたか。いや違う、電源は付いてる。ほう、分かったとね。HDDが満杯になっとう(笑)。すぐに気付いたので、DVD-RAMでの録画に切り替えて対処しました。おかげ様で、運良くCM部分が抜けただけで見逃すことはありませんでした。たまたま早めに帰宅できてたまたま早く気付けたから良かったものの、そうじゃなかったら弱気にもレビューを諦めていたかも(苦笑)。でもこうして無事だったということは、やっぱり「このドラマのレビューを続けろ」という天の声なんだろうか? いや、そんな電波を東京タワーから受信したと考えたい。妄想とよ(笑)。

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