たったひとつの恋・第10話(最終話)
毎回思わせぶりで惑わされてきたサブタイトルですが、今回はどうやら無し? タイトル「たったひとつの恋」に全てを掛けたかったのでしょうか? 私としては、KAT-TUNの主題歌「僕らの街で」を当てはめたい気持ちはありましたが・・・。
○ドラマ視聴率は本館サイトの該当コーナーから!
○日本テレビ系「たったひとつの恋」
第10話(最終話)「(サブタイトル無し)」
弘人(亀梨和也)が振る光の合図を見て、菜緒(綾瀬はるか)は工場を訪問。弘人は結婚を控えた菜緒を祝福し、その場を後にする。そんな折、菜緒と斉藤(池内博之)の結婚が白紙に。それを機に、菜緒は以前誘われた北海道の養護学校への赴任を決意する。弘人は送別会で菜緒と再会するが、素直になれず口論になってしまう。
3年の月日が流れ、弘人と菜緒は工場で改めて再会。菜緒は弘人へ「好きだった」と過去形で伝え、斉藤との結婚の準備を進めていたけど、なんとここに来て斉藤の方から笑顔で破談を切り出してきました。それもあって、菜緒は北海道の養護学校への赴任を決意し、裕子(戸田恵梨香)の呼び掛けで甲(田中聖)や亜裕太(平岡祐太)、そして弘人の5人が久々に菜緒の自宅で集まりました。その際、雅彦(財津和夫)を金銭絡みで苦しめた亜紀子(余貴美子)も弘人の後に付いていき、みつこ(田中好子)の前で謝って和解。その二人が外出する中、集まった5人は会話を楽しんでいたけど、ひょんなことから弘人と菜緒はケンカを始め、弘人は素っ気無い素振りで菜緒の北海道行きを奨めました。せっかくの再会だったのに・・・。
そして菜緒が経つ日。彼女は裕子を誘って弘人との想い出の場所である工場へ行くと、裕子は甲へ電話で連絡して弘人を呼び寄せるように伝え、甲は一芝居を打って弘人を上手く呼び付けました。そこには甲が言っていた悲惨な状況は一切無く、代わりに菜緒からの手紙が。そこには、かつて二人が約束した“元気でいる証拠に毎年クリスマスイブに光のやりとりをする”が3年目に菜緒の方から途絶えた理由として、その年彼女が入院したせいでできなかったことが書かれていて、4年目も彼女がオレンジのイガイガを振っていたことも書かれていました。また、その頃既に工場を手放していた弘人からの応答が無かったことに悲しみ、それをわざわざ彼に伝えなかった辛さも・・・。弘人は彼女が乗るバスを走って追い掛けると、菜緒は彼に気付いてバスを止めさせ、裕子や甲や亜裕太が見守る中で二人は愛の言葉を言い合い確かめ合ったのでした。バスは菜緒を置いて走り出したけど、彼女のスーツケースはバスの中。5人はそれを取り返すため、青い空の下“僕らの街で”笑顔のまま走って追い掛けました。
やがて いつからか 君といるこの場所が
僕の生きてゆく 世界になった
初めて君を見つけた あの日
突き抜ける青い空が ただ続いていた(「僕らの街で」の歌詞の一部より)
「ここまで来たら・・・」と思ってはいたけど、ストーリーはやはりハッピーエンド! 視聴者を不安にさせた弘人のかつての言葉「悲劇の始まり」は、無事に通り越していたようです。映画「卒業」のラストを想定していた人も多かったようだけど、良い意味で「想定外」でしたね。私は「結局二人の人生の中で『たったひとつの大恋愛』」となり、出会った二人の恋は無事に実る」と信じていました。それがタイトルの意味する「たったひとつの恋」。というのは、同じく北川さん脚本のTBS系ドラマ「オレンジデイズ」でも、主人公が当初から過去形で悲劇の結末を物語るナレーションを何度も語っていて、思わせぶりなサブタイトルが続いていたことも同じだったので、「ラストも同じく若者5人が笑顔で主人公とその恋人を祝福して終わるんだろう」とずっと推測。しかも自信あり。そして結果は、ズバリ「想定内」でした。もうこうでなきゃね!(笑)
この最終話の中盤、弘人と菜緒がケンカを始めた際に、菜緒が「人の陣地に入ってこなくて、自分の陣地にも人入れないんだよ!」と言ったシーンがありましたね。そこで私は、“♪誰にも踏み込まれたくない 領域を隠し持っているんだろう”という詞で有名な、Mr.Childrenの「君が好き」を一人思い出していました(笑)。それは2番Bメロで、直後にサビの“♪君が好き”へ入ることから、「素っ気無い素振りの弘人も、ここの中ではまさに“君が好き”状態なんだろうなあ」とも思っていましたね。どうよ、このミスチル的アプローチは! 何で「オレンジデイズ」の時みたいに主題歌(ちなみにその時は「Sign」)をミスチルにしなかったのさ! と言いたい放題の私。いやいや、KAT-TUNの「僕らの街で」で良かったと思いますよ。言葉も濁る必死のフォローだ。そしてひねり出した答えは、そういうこと。これも「君が好き」の詞のパロディなんだけどね!(懲りてない)
というわけで、このドラマのレビューも終了。初回話放送前に番組が公式略称を「ひと恋」と決めていたせいで、毎回レビューの締め言葉として恒例行事のように、「ひと故意」、「ひと喰」、「ひと変」、「ひと違」、「ひと事」、「ひと好き」、「ひと良い」、「ひと愛」等と書いてきたけど、最後はやはりこれですね。「たっ恋」。違うよ~、「ひと」が入ってないよ~(笑)。実は極め付けの「ひと恋」にしようと思っていたけど、それは初回話レビューで使ったからなあ。それでは、このまま終わろうと思います。つまりは、「ひとまずハッピーエンド!(ひとまず→ひとこい)」ってやつですか・・・(「たったひとつの娯楽」もハッピーエンド?)。
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