セーラー服と機関銃・第7話(最終話)
ついに“平成版「セーラー服と機関銃」”が完結! あの名セリフは? あの名シーンは? 期待だけが膨らんでいました。ああ、ついに終わってしまうのか。さよなら、女子高生組長。さよなら、平成版・・・。でも、さよならは別れの言葉じゃなくて・・・。
○ドラマ視聴率は本館サイトの該当コーナーから!
○TBS系「セーラー服と機関銃」
第7話(最終話)「涙の機関銃乱射~さらば女子高生組長」
泉(長澤まさみ)は組で禁じていた武器の中から、ひときわ大きな機関銃を抱きかかえ、佐久間(堤真一)と敵を目指す。高層ビルの一室に突撃した泉の胸によみがえるのは、のん気で情けないけれど、誰よりも温かく優しかったみんなの笑顔。堪えきれない怒りと哀しみを吐き出すように、泉は絶叫しながら機関銃の引き金を引く。
ヘロイン奪回を目的とした抗争で、“太っちょ”と呼ばれる黒幕の国会議員・三大寺(緒形拳)が指揮する浜口組に次々と命を奪われた目高組。生き残った泉と佐久間は復讐を決意し、機関銃を手にして三大寺たちの元へ。そこには三大寺や浜口組組長・浜口(本田博太郎)や刑事・黒木(小市慢太郎)たちが勢揃いしていて、ヘロインの受け渡しをしている最中でした。泉は殺された組員たちのことで訴え、「そんなヘロインのために・・・」と呟くと、三大寺は「国のためだ」と一言。それを聞いた泉は逆上し、「キレイ事言ってんじゃねえっ! そんなもん売りさばいた金で、そんなくだらねえもんで、命の重さを量れねえんだよっ!」と泣きながら叫びました。そして次の瞬間、佐久間から引き金を引かぬように言われていた泉は、持っていた機関銃を相手の方向に向かって乱射! その銃弾は人間へは向かわず、一部が忌まわしきヘロインの袋に命中して辺りに散らばりました。二人が黙ってそこを後にすると外では警察が待ち構えていたけど、自首を訴えた二人に目もくれず三大寺たちの確保に向かいました。浜口組は一斉に取り押さえられ、黒木は即時に裏切り警察だと言って逃れるも浜口組の組員に背後から刺されました。そして三大寺の前には警察を呼んだ娘の真由美(小泉今日子)が現れ、覚悟を決めた三大寺は娘を部屋の外に出させた後、銃で自らの命を絶ちました。真由美は彼の最期まで言えなかった「お父さん」を連呼し、悲しんだのでした・・・。
この一件で目高組は解散。泉と佐久間は、いつかまた会う約束をして別れました。泉は真由美と暮らし始め、学校にも復学して以前のような何気無い生活を送る毎日。そして数ヶ月後、佐久間から連絡が入って久々に会う約束をしました。しかし、泉は待ち合わせ時刻が過ぎても約束の場に現れない佐久間のことを心配していると、警察から佐久間の死を告げられました。彼は久々に戻ってきた浅草でヤクザ同士のケンカを止めようとして、その一人に胸を刺されて即死していたのでした。また、彼はヤクザにはなっておらず、遠い地で小さな不動産屋の営業マンとして頑張っていたのでした。その苦労と目高組のこと等が綴られた佐久間からの手紙を読んだ泉は、目の前で横たわる佐久間に涙を流しながら最後の言葉を贈りました。たった二ヶ月の間に起きた数々の想い出を振り返りながら、浅草の町を一人で歩く泉。そして、“愛する人たち・愛する家族”のことを思い出していたその時、背後から「組長!」の声が! 泉が振り向くと、そこには佐久間、金さん(山本龍二)、武(田口浩正)、ヒデ(福井博章)、ケン坊(中尾明慶)の5人の幻影が! 彼らに「組長!」と言って励まされた泉は、満面に笑みを浮かべて「星泉、頑張ります!」と大声で言ったのでした。いつかのように横一列で並んで歩く6人。目高組は、永遠に・・・。
これが“平成版「セーラー服と機関銃」”の完結編でした。まずは、昭和版(映画)のラストシーンで有名な「カイカン!(機関銃乱射直後)」、「マリリン・モンローの演出(泉のサービスカット)」、「泉の死んだ佐久間へのキス(印象的シーン)」が、平成版では全て無かったことに驚きました。「カイカン!」だけでもあると思って、これまで書きたくてもずっと伏せてきたんですけどね。しかしながら、泉が機関銃を乱射するシーンは昭和版に劣らず迫力がありました。顔の一部を震わせながら大声で訴え続けた、泉こと長澤まさみさんの演技は見事でしたね。その素晴らしさに泣けてきました。また、そんな泉を常に支援する佐久間こと堤真一さんは、ストーリー自体もかなり支援していたかのようでした。それに、「これでもか!」と言わんばかりの回想シーンの数々も、序盤と終盤で上手く重ねられていました。ラストシーンも良かったし、河原伸さんによるBGMも素晴らしかったし、とても満足できました!
前回ラストで、泉による「こんなはずじゃなかった。どうしてだろう? この時の感情は、今でも思い出せない。」というナレーションが残ったけど、今回ラストで「星泉、頑張ります!」と誓った泉がその後振り返った時の言葉だったんでしょうね。つまり、泉は今でも目高組のことを忘れてはいない、と・・・。この放送枠(金10)では異例の「全7話」という構成だったけど、その分展開が速く内容も凝縮され、簡潔にまとまっていたと思います。賛否両論はあるだろうけど、今回の“実験的要素”について私は「これで良かったんじゃないかな?」と感じました!
○関連記事「セーラー服と機関銃・第1話」
○関連記事「セーラー服と機関銃・第2話」
○関連記事「セーラー服と機関銃・第3話」
○関連記事「セーラー服と機関銃・第4話」
○関連記事「セーラー服と機関銃・第5話」
○関連記事「セーラー服と機関銃・第6話」
主題歌「セーラー服と機関銃(初回限定盤・DVD付)
/(初回限定盤・携帯ストラップ付)/(通常盤)」(星泉[長澤まさみ])
| 固定リンク | コメント (13) | トラックバック (35)
最近のコメント