2005.12.30

3年B組金八先生・第7シリーズ“真の最終回スペシャル!!”

金八先生、フォーエバー! \(^o^)/

今年3月に完結した「3年B組金八先生・第7シリーズ」。最終話は「4時間スペシャル」として放送され感動のまま終わりましたが、そこから9ヶ月経った現在の状況が「真の最終回スペシャル」と題して放送されました。気になっていた“3Bのその後”が描かれ、本当の意味での最終話が無事完結しました!

○ドラマ視聴率は本館サイトの該当コーナーから!
○TBS系「3年B組金八先生」
第7シリーズ「真の最終回スペシャル!!」
○関連記事・「3年B組金八先生・第1話」
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2004/10/post_19.html
○関連記事・「3年B組金八先生・第5話“ソーラン節勝負”」
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2004/11/post_15.html
○関連記事・「3年B組金八先生・第19話“ドラッグを憎め!”」
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2005/03/post_4.html
○関連記事・「3年B組金八先生・第22話(最終話)“25年目の贈る言葉”」
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2005/03/post_30.html

年の瀬も押し迫った12月、旧3Bたちは薬物使用で収監されていた少年院からしゅう(八乙女光)が出所していると聞き、彼のために改めて卒業式をしようと計画していた。伸太郎(濱田岳)と車掌(府金重哉)と量太(千代将太)は詳細を聞くためにしゅうの実家を訪れる。しかし既に引越し後で家には誰もいない。心配した三人はその足で桜中学の金八(武田鉄矢)を訪ね、詳しく聞かせて欲しいと頼む。それを聞いた金八は次の日曜に旧3Bを集めるよう指示する。 その日曜日、桜中学3年B組の教室に集まった旧3Bたちは、懐かしがりながら自分の席だった場所に座る。しゅう以外の全員が集まったかに見えた教室だったが、そこに康二郎(薮宏太)の姿はなかった。

やってきた金八は、しゅうが少年院を出て働いていること、ダルク(DARC)という薬物依存者の更生施設に通っていたことなどを話す。生徒たちは居場所を聞きたがるが、しゅうは3Bのみんなとは会えないと言い…。

数日後、飛鳥(杉林沙織)の携帯が鳴った。電話の主は康二郎で、ヤクザを相手に交通事故を起こしてしまい早急に金が必要だという。動揺した飛鳥はすぐに金を引き出し指定された場所に行き…。

とりあえず、久々の3Bの面々、懐かしかった~! 伸太郎は憎いくらい良い男になった。ヤヨ・弥生(岩田さゆり)は元気そうだった。舞子(黒川智花)は一段と大人っぽくなった。冨浦智嗣くんって同系ドラマ「花より男子」で見て覚えのある顔だと思っていたけど、可愛い顔してたあの真佐人か!(「花より団子」っていうセリフがあった) 福田沙紀ちゃんって歌番組で見て覚えのある顔だと思っていたけど、ツンツンしてたあの玲子か!(性格が正反対そうに見えた) それから崇史(鮎川太陽)は成長してか背が高過ぎ! いろいろな発見がありました(笑)。ただ忘れてはならないのが、かつてドラッグにやられたしゅうと、高校を退学した康二郎のこと。偶然会って会話するシーンで気付いたんだけど、声変わりしていたこの2人は「左利き」という共通点がありました。そんなところまで注目した私。とにかく発見の連続だったというわけね!

しゅうは薬物依存の克服のためダルク(DARC)で更正を図り、新聞配達の仕事をしながら社会復帰(高校受験)も目指していました。途中仲間の薬物再依存でトラブルこそ起きたけど、しゅうは自分を応援してくれた金八先生や3Bの皆のことを思って一切手を染めませんでした。偉いぞしゅう! また、3Bの皆と複雑な再会を果たした康二郎は、実はドラッグにまつわる濡れ衣を着せられ、教師を殴ったことで退学になったとのことでした。それを知った金八先生は、退学取消しの意志を決心した康二郎と学校へ。そこで金八先生は、「ドラッグを知った者は一生やめられない」と非難するばかりの教師に猛反発! 「ドラッグはやめられる。私は生徒をそんな風に見たことは無い!」と強い口調で言ったんですね。私も以前は「ドラッグは一生もの」という見方が正直ありました。ドラッグは依存性が強く、何としてでも手に入れて続けてしまう話を幾度も聞いてきたからです。でもこのドラマやドキュメント番組を通じて「ドラッグの恐怖と現状」を知ってからは、金八先生の言う通りの気持ちに入れ替えました。特に今回のダルク(DARC)の件! いろんな所からやってきた元薬物依存者たちが、日々会話を繰り返しながら農作業をして暮らす、北海道の宿舎の話をドキュメント番組で見たんです。会話の内容は、ドラッグに関する話ばかりでなく日常の何気無い話もあり。そうして会話を繰り返すだけで、自分を見つめ直す時間を得て、社会復帰のための希望を見いだすという結びでした。これはまさにしゅうが現在取り組んでいることに通ずると思いましたね。ドラッグはやめられる! ドラッグ依存は克服できる!

そんなこともあって、孤独になりそうだったしゅうを金八先生や3Bの皆が暖かく迎え入れ、いつか約束した「卒業式」が3年B組の教室で行われました。“卒業生”は、中学時代の学生服を着たしゅう一人。でも残りの29人も同じく学生服を着て集まり、金八先生や他の先生たちも集まって、あの日できなかった“3B全員での卒業式”が実現されました! 校歌斉唱では、ピアノ演奏に音楽の八木先生が登場。このドラマの音楽担当でもある城之内ミサさんなんだけど、実際だったらこんな贅沢なものは無いよ?(笑) “♪桜中学 我らが母校”と歌うしゅうの姿は、誰が見てもたくましい少年でした。続いて卒業証書授与へ。校長や教頭から祝いの言葉を添えられ、しゅうは「ありがとうございます」と一礼して卒業証書を受け取りました。しゅうの母親・光代(萩尾みどり)も、我が子が無事卒業する姿を見て感激のあまり涙を流していました。そして、しゅうによる答辞へ。

3Bのみんな。先生方。そして、お母さん。
本当にごめんなさい(一礼)。
僕がドラッグなんかに手を出したから、
みんなにたくさん辛い思いをさせてしまって、
本当にごめんなさい(一礼)。

僕が、少年院に連れて行かれた日。
本当に、本当に、卒業式に出たかった。
だから、みんなが朝から晩まで、
署名を集めてくれてると聞いた時は、すごくうれしかったし。
裁判所で、千人もの署名を見た時は、
本当に、3Bで良かったと思いました。
3Bに会いたいって思いました。
いつも、いつも、3Bのことを考えていました。

少年院で、幻覚や幻聴に襲われた時も、
ドラッグが欲しくなった時も、
みんなの顔、みんなの顔(重複した?)、みんなの声を思い出して、
頑張ってきました。

麻田玲子(福田沙紀)。
安生有希(五十嵐奈生)。
飯島弥生(岩田さゆり)。
稲葉舞子(黒川智花)。
江口哲史(竹下恭平)。
大胡あすか(清浦夏実)。
小川比呂(末広ゆい)。
小野孝太郎(竹内友哉)。
笠井淳(上森寛元)。
金丸博明(府金重哉)。
狩野伸太郎(濱田岳)。
倉田直明(今福俊介)。
小塚崇史(鮎川太陽)。
小村飛鳥(杉林沙織)。
島健一郎(筒井万央)。
清水信子(寺島咲)。
杉田祥恵(渡辺有菜)。
鈴木康二郎(薮宏太)。
園上征幸(平慶翔)。
高木隼人(結城洋平)。
田中奈穂佳(石田未来)。
坪井典子(上脇結友)。
富山量太(千代将太)。
中木原智美(白石知世)。
中村真佐人(冨浦智嗣)。
中澤雄子(笹山都築)。
長坂和晃(村上雄太)。
西尾浩美(郡司あやの)。
姫野麻子(加藤みづき)。
(黙って母親を見て頷くしゅう)
坂本金八先生。

苦しい時。悲しい時。辛い時。
いつも、みんなの名前を呼び続けて、生きてきました。
みんなのおかげで、強くなった僕がここにいます。
もう二度と、ドラッグには手を出しません。
素晴らしい卒業式を、本当にありがとうございました(一礼)。
(出席者全員から拍手喝采)

自分の過ちをまず謝り、感謝の言葉を金八先生や3B全員に贈った、しゅうの答辞は素晴らしかったです。ここで卒業式が終わろうとした時、金八先生が立ち上がって「忘れ物があるんです」と言いました。しゅうを前に呼び出して金八先生が渡した物。それは、かつて29名には贈り、しゅうにも一度贈ったことのある「漢字一文字の手紙」でした。

旅立つ君に、今この一文字を贈ります。
丸山しゅう。君には、この文字を贈ります。

「命」

人の内側にあって激しく胸を叩くものがあります。
叩くものは君に向かって「生きろ、生きろ」と命令しています。
そこから、一人旅が始まります。
どうか、頑張ってくださいね。

しゅうは卒業証書の時と同様にありがたく受け取り、金八先生に深く一礼しました。この「漢字一文字の手紙」は、私も本当に欲しい。どんな一文字になるんだろう? それにしても、こんな風に漢字が意味するメッセージを添えて一人一人に贈った金八先生は、やっぱりすごいと思いましたね。ちなみに、以前29人に贈った「漢字一文字の手紙」は、以下の通りです。

女子1番 麻田玲子(福田沙紀) 「玲」
女子2番 安生有希(五十嵐奈生) 「安」
女子3番 飯島弥生[ヤヨ](岩田さゆり) 「歩」
女子4番 稲葉舞子(黒川智花) 「愛」
男子1番 江口哲史(竹下恭平) 「私」
女子5番 大胡あすか[デカあすか](清浦夏実) 「悟」
女子6番 小川比呂(末広ゆい) 「貴」
男子2番 小野孝太郎(竹内友哉) 「孝」
男子3番 笠井淳(上森寛元) 「拓」
男子4番 金丸博明[車掌](府金重哉) 「帆」
男子5番 狩野伸太郎(濱田岳) 「新」
男子6番 倉田直明[3B’sリーダー](今福俊介) 「駆」
男子7番 小塚崇史(鮎川太陽) 「友」
女子7番 小村飛鳥[チビ飛鳥](杉林沙織) 「紅」
男子8番 島健一郎[シマケン・学級委員](筒井万央) 「仁」
女子8番 清水信子(寺島咲) 「信」
女子9番 杉田祥[サッチー・学級委員]恵(渡辺有菜) 「祥」
男子9番 鈴木康二郎[3B’s](薮宏太) 「康」
男子10番 園上征幸[ソン・3B’s](平慶翔) 「侍」
男子11番 高木隼人[3B’s](結城洋平) 「正」
女子10番 田中奈穂佳(石田未来) 「聖」
女子11番 坪井典子(上脇結友) 「典」
男子12番 富山量太(千代将太) 「勇」
女子12番 中木原智美(白石知世) 「花」
男子13番 中村真佐人[3B’s](冨浦智嗣) 「真」
女子13番 中澤雄子[ウガ](笹山都築) 「雄」
男子14番 長坂和晃(村上雄太) 「遊」
女子14番 西尾浩美[3B’s](郡司あやの) 「紺」
女子15番 姫野麻子(加藤みづき) 「想」

男子15番 丸山しゅう(八乙女光) 「命」(今回)

そしてまだ終わりません。今度は3Bの30人に対して、かつて恒例だった「朝のホームルーム・今日の言葉」を始めました。題材は、相田みつをさんの詩「いのちの根」でした。

相田みつを「いのちの根」

いのちの根

なみだをこらえて
かなしみにたえるとき
ぐちをいわずに
くるしみにたえるとき
いいわけをしないで
だまって批判にたえるとき
いかりをおさえて
じっと屈辱にたえるとき
あなたの眼のいろが
ふかくなり
いのちの根が
ふかくなる

みつを

金八先生曰く、「人間にとって一番大事なことは、『忙しい時、どれくらい勉強するか』。それが人間の値打ちを決めるんです」。これは私も胸に抱いておきたいと思います。そしてもう一つ、「いつまでも、いつまでも、3年B組を、忘れないでください。」。それを受けた3B全員は「はい!」と答えました。金八先生の笑顔、良かったなあ・・・。

というわけで、最後の最後は2006年1月8日(日)の設定の「麻薬撲滅のチャリティーラン」。皆で楽しく走るシーンで幕を閉じました。「本当の意味での最終話」もこれでおしまい。満足できました! できれば続編も見たい「金八先生シリーズ」。しかし、初回・第1シリーズから第7シリーズ中盤までずっと脚本を担当してきた小山内美江子さんがご病気で降板し、プロデューサーの柳井満さんや主人公・金八先生役の武田鉄矢さんを始めとするキャストやスタッフの方々も高齢になり、この「第7シリーズ」が最終シリーズになるのではないかという声もありました。そして今回の「真の最終回スペシャル」が、「『3年B組金八先生』の真の最終回」とも・・・。私としては、「金八」の「八」という数字に合わせて「第8シリーズ」を期待したいところ。それほどに、この作品が好きなんです!

「3年B組金八先生」第7シリーズ「未来へつなげ 3B友情のタスキ」
「3年B組金八先生」第7シリーズ「未来へつなげ 3B友情のタスキ」

「3年B組金八先生」第7シリーズ DVD-BOX 1 「3年B組金八先生」第7シリーズ DVD-BOX 2
「3年B組金八先生」第7シリーズ DVD-BOX 1/DVD-BOX 2

「3年B組金八先生」第7シリーズ・オリジナルサウンドトラック
「3年B組金八先生」第7シリーズ・オリジナルサウンドトラック
(今回も城之内ミサさんが担当しました)

熊木杏里「私をたどる物語」
熊木杏里「私をたどる物語」

(「3年B組金八先生」第7シリーズで話題になった卒業ソングです)

「光陰矢のごとし-3年B組金八先生主題歌集-」
「光陰矢のごとし-3年B組金八先生主題歌集-」

(金八先生シリーズの全主題歌が一枚のアルバムに収録されています)

「NIPPONESE SONG~産土~」
伊藤多喜雄「NIPPONESE SONG~産土~」

(ソーラン節の曲「TAKIO'S SOHRAN2」が収録されています)

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2005.03.30

3年B組金八先生・第22話(最終話)“25年目の贈る言葉”

金八先生、最高~っ! (ToT)

半年に渡って放送されてきた「3年B組金八先生・第7シリーズ」。最終話は「4時間スペシャル」として放送されました。とは言っても、前半は過去シリーズの出演者のインタビューや今回シリーズの半年のダイジェストだったけど、それでも後半にあたる本編は3時間! サブタイトルの「25年目の贈る言葉」には、どんな意味が込められているのか? 陰ながら半年間しっかり見続けてきた私は、大いに期待してこの最終回を見ました。

○ドラマ視聴率は本館サイトの該当コーナーから!
○TBS系「3年B組金八先生」
第22話(最終話)「25年目の贈る言葉」
○関連記事・「3年B組金八先生・第1話」
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2004/10/post_19.html
○関連記事・「3年B組金八先生・第5話“ソーラン節勝負”」
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2004/11/post_15.html
○関連記事・「3年B組金八先生・第19話“ドラッグを憎め!”」
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2005/03/post_4.html

卒業式が間近に迫るなか、金八(武田鉄矢)が辞任するとの噂が、3Bの生徒たちにも広まった。「個人的な問題」という金八のばく然とした説明に、生徒たちは納得できず、クラス中が騒然となる。伸太郎(濱田岳)は金八の進退をかけて、ある提案をする。一方、しゅう(八乙女光)は、家庭裁判所の審判を受けることに。しゅうは罪を反省し、卒業式への出席を切望する。

金八先生の辞表問題が、最後に大きな問題となりました。しゅうが保護観察処分になれば卒業式に出られるのを知った生徒たちは、署名を集めて嘆願書を作成し裁判所へ提出することで、刑を少しでも軽くしてもらうように求める話で同意。しゅうを迎え入れるにあたっても議論したけど、そこでヤヨ(岩田さゆり)が文化祭で踊った「ソーラン節」を踊る提案をし、生徒たちは全員それに同意。以前とは違って、クラスの見事な団結力が見られました。

しかし、3年B組の生徒たちは金八先生が辞表を提出していたことを知ってしまったから、もう大変! 伸太郎は怒りを露にしながら金八先生に反抗的な態度で訴え、そしてある勝負を持ちかけました。「しゅうを卒業式に出したら生徒たちの勝ち。勝ったら金八先生は辞表を破ること。」という、半ば一方的な条件でした。生徒たちは苦労して1002人分の署名を集め、嘆願書を作成。一方金八先生はしゅうの第一回審判に同席していて、その後第二回審判は卒業式当日であることを聞き、生徒たちにもそれを伝えました。良い方向ならば、しゅうは遅れはするけど卒業式には参加できることに。悪い方向ならば、しゅうは卒業式に現れないことに。審判の結果に心が揺れる中、3年B組の生徒たちは一所懸命にソーラン節の猛特訓を続けました。拘留所では、しゅうが一人でソーラン節を“熱演”。二つの映像のリンクには、思わず感動して鳥肌が立ってしまいました。

そして卒業式当日。依然としてしゅうが現れない中、「卒業証書授与」が始まりました。3年B組の番が来て、しゅうを除く生徒29名の一人一人に卒業証書が渡されました。

○3年B組@第7シリーズ・卒業証書授与のシーン

生徒名を卒業証書授与の順に列挙しました。(生徒一覧[公式サイトより]参照)

見方:[番号 キャスト名(名前)]
女子1番 麻田玲子(福田沙紀)
女子2番 安生有希(五十嵐奈生)
女子3番 飯島弥生(岩田さゆり)
女子4番 稲葉舞子(黒川智花)
男子1番 江口哲史(竹下恭平)
女子5番 大胡あすか(清浦夏実)
女子6番 小川比呂(末広ゆい)
男子2番 小野孝太郎(竹内友哉)
男子3番 笠井淳(上森寛元)
男子4番 金丸博明(府金重哉)
男子5番 狩野伸太郎(濱田岳)
男子6番 倉田直明(今福俊介)
男子7番 小塚崇史(鮎川太陽)
女子7番 小村飛鳥(杉林沙織)
男子8番 島健一郎(筒井万央)
女子8番 清水信子(寺島咲)
女子9番 杉田祥恵(渡辺有菜)
男子9番 鈴木康二郎(薮宏太)
男子10番 園上征幸(平慶翔)
男子11番 高木隼人(結城洋平)
女子10番 田中奈穂佳(石田未来)
女子11番 坪井典子(上脇結友)
男子12番 富山量太(千代将太)
女子12番 中木原智美(白石知世)
男子13番 中村真佐人(冨浦智嗣)
女子13番 中澤雄子(笹山都築)
男子14番 長坂和晃(村上雄太)
女子14番 西尾浩美(郡司あやの)
女子15番 姫野麻子(加藤みづき)
<男子15番 丸山しゅう(八乙女光)・・・不在>

君たちのことは、ずっと忘れないよっ!! (ToT)

金八先生は“最後の生徒・しゅう”を紹介できぬまま、「以上、3年B組、29名」と言って終わりました。なるほど、このラストを想定した上で“まるやましゅう(丸山しゅう)”と名付けて、しゅうが五十音順による名簿番号の最後になるよう設定していたんですね。

続いて、卒業生による「答辞」。任されたのは、3年B組のリーダー格・狩野伸太郎でした。壇上に上がったまま、しゅうを静かに待って始めようとしなかった伸太郎も、金八先生に言われてようやく始めることに。事前に用意した文書は無く、なんと伸太郎は思いのまま語り出しました! 「本当は、ここでしゃべるのは俺じゃないと思う。本当に、ここに立ってしゃべるべきなのは、しゅうだと思う。」から始まった伸太郎の答辞は、「学校で泣いたのは過去2回(ソーラン節を踊りきった時・しゅうの覚せい剤による哀れな姿を見た時)」、「言葉で解決できなかったことへの悔やみ(金八先生に『先生、言葉って大事だな』と一言)」、「自分についてのお詫び(給食費滞納)・感謝(立てこもり時に気遣ってくれた生徒たちへのお礼)」、「在校生へのたった一つの願い(『命を大事に!』)」、「全卒業生を従えて先生や両親たちへ感謝の言葉(『ありがとうございました!』)」と続き、「卒業生代表、3B、狩野伸太郎!」と言って締めました。途中マジ泣きしながらも伸太郎が語った時間は、なんと10分以上! 伸太郎役の濱田岳くん、最高の熱演でした! 金八先生こと武田鉄矢さんの微笑む顔が映ったけど、そこには「彼は将来立派な役者になるだろう」という“役者としての本当の思い”があったかのように見えました。もちろん私も!

「仰げば尊し」を斉唱し、卒業式が無事・・・終わりました(ためらった理由はしゅう不在のため)。去ろうとしない3年B組の生徒たち。そこへ、しゅうの母が! 「しゅうは・・・初等少年院送致となりました」という報告とこれまでの感謝と共に、金八先生へしゅうからの手紙が渡されました。教室にて、金八先生は賭けに負けたということを伝えて、辞表を破くことを決意しました。そして「ここは、ゴールではありません。ここは、スタートラインです。」と言うと、生徒一人一人へ「漢字一文字の手紙~3年B組に贈る言葉~」を手渡し始めたのでした。金八先生ならではの「贈った漢字が意味すること」の各説明は、聴いていて心に染みるものがありました。もしかして、武田鉄矢さん本人が考えて贈った言葉だったのかな?

○「漢字一文字の手紙~3年B組に贈る言葉~」のシーン

「漢字一文字の手紙」の形式: 表は「生徒の名前」/内容は「○(漢字) 金八」

見方:[番号 キャスト名[肩書き](名前) 漢字一文字の手紙]
女子1番 麻田玲子(福田沙紀) 「玲」
女子2番 安生有希(五十嵐奈生) 「安」
女子3番 飯島弥生[ヤヨ](岩田さゆり) 「歩」
女子4番 稲葉舞子(黒川智花) 「愛」
男子1番 江口哲史(竹下恭平) 「私」
女子5番 大胡あすか[デカあすか](清浦夏実) 「悟」
女子6番 小川比呂(末広ゆい) 「貴」
男子2番 小野孝太郎(竹内友哉) 「孝」
男子3番 笠井淳(上森寛元) 「拓」
男子4番 金丸博明[車掌](府金重哉) 「帆」
男子5番 狩野伸太郎(濱田岳) 「新」
男子6番 倉田直明[3B’sリーダー](今福俊介) 「駆」
男子7番 小塚崇史(鮎川太陽) 「友」
女子7番 小村飛鳥[チビ飛鳥](杉林沙織) 「紅」
男子8番 島健一郎[シマケン・学級委員](筒井万央) 「仁」
女子8番 清水信子(寺島咲) 「信」
女子9番 杉田祥[サッチー・学級委員]恵(渡辺有菜) 「祥」
男子9番 鈴木康二郎[3B’s](薮宏太) 「康」
男子10番 園上征幸[ソン・3B’s](平慶翔) 「侍」
男子11番 高木隼人[3B’s](結城洋平) 「正」
女子10番 田中奈穂佳(石田未来) 「聖」
女子11番 坪井典子(上脇結友) 「典」
男子12番 富山量太(千代将太) 「勇」
女子12番 中木原智美(白石知世) 「花」
男子13番 中村真佐人[3B’s](冨浦智嗣) 「真」
女子13番 中澤雄子[ウガ](笹山都築) 「雄」
男子14番 長坂和晃(村上雄太) 「遊」
女子14番 西尾浩美[3B’s](郡司あやの) 「紺」
女子15番 姫野麻子(加藤みづき) 「想」
<男子15番 丸山しゅう(八乙女光)・・・書いてはいたけど渡せず>

君たち、一生大事にするんだぞっ!! (ToT)

ちなみに私は、「杏(あんず・あず?)」という漢字を贈られたいと思いました(笑)。「口の上に木がある形の漢字です。ゲストが口々に語ってくれるコメントに良質な回答を添えることで、『コメント(口)』という種を大きく立派な木にまで育てるよう日々心掛けなさい。」みたいな? (^_^;)

審判の結果が決定した時のしゅうは、その結果を「妥当」だと思っていました。軽はずみな気持ちでドラッグに手を染めてしまったことを大変反省していたようで、第二、第三の自分が現れないためにも、罪を償うべきだと・・・。しゅうはまだそういった“善の意識”が宿っていたんですね。悪のドラッグに染まりきっていないようで、少しだけ安心しました。

土手でしゅうを乗せた車を待ち構えていたのは、金八先生、警官、そして崇史。金八先生は5分だけ時間をもらう交渉をし、しゅうが車から出ないという条件でそれが成立しました。すると遠くの方から、ソーラン節の衣装に着替えた3年B組の生徒たちが! トップの伸太郎の「構えっ!」の号令と共に、今日まで練習してきたソーラン節の踊りを始めました! そして文化祭でのラストアクション、本当ならしゅうがバク転を決めるところで、しゅうはそっと目を閉じてイメージの中でバク転をしてポーズを決め、“3年B組全員によるソーラン節”を完成させたのでした! まさか最後にまたソーラン節演技を見られるとは思いもしなかったけど、彼らは見事に演じきりました。もう、涙がとにかく止まらなくて・・・。

そして金八先生は、手渡せないでいた「漢字一文字の手紙」をしゅうにようやく手渡すことができました。

男子15番 丸山しゅう(八乙女光) 「命」

卒業証書は、金八先生が預かることに。しゅうは「みんな、ありがとう・・・さよなら・・・」と言い残し、そして車が去っていくところで終わりました。最後は、金八先生による一文が画面いっぱいに表示され、「第7シリーズ」の幕を閉じました・・・。

第二、第三の丸山しゅうを出さないためにも
学校、地域、家庭が三位一体となって
ドラッグから子供達を守りたい

                    坂本金八

素晴らしいラストでした。数々の問題を乗り越えてきた中で、最も大きかった「ドラッグ」。その恐怖をドラマ内以外にも見ている視聴者に強く訴え続けてきました。そしてラスト、「感動の卒業式」というよりは、「感動の手紙・感動の3年B組」という方が大きかったかな。半年間もの間何とか見続けられたけど、最後まで熱心に見られて本当に良かったです。全編通して見たのは、「第2シリーズ(再放送)」と今回の「第7シリーズ」のみ。しかし何年ものブランクがあっても、金八先生の偉大さはもはや不滅! 原作・脚本の小山内美江子さんがご病気で降板した中、良くぞここまで描ききったと思いました。いつか放送されると思われる「第8シリーズ」が、「金八」の「八」という数字にちなんで「最終シリーズ」となるような気がします。いや、私はそうあってほしい! では最後に、もう一度だけ言わせてください。

金八先生、最高~っ! (ToT)

「3年B組金八先生」第7シリーズ DVD-BOX 1  「3年B組金八先生」第7シリーズ DVD-BOX 2
「3年B組金八先生」第7シリーズ DVD-BOX 1/DVD-BOX 2

「3年B組金八先生」第7シリーズ・オリジナルサウンドトラック
「3年B組金八先生」第7シリーズ・オリジナルサウンドトラック
(今回も城之内ミサさんが担当しました)

熊木杏里「私をたどる物語」
熊木杏里「私をたどる物語」

(「3年B組金八先生」第7シリーズで話題になった卒業ソングです)

「光陰矢のごとし-3年B組金八先生主題歌集-」
「光陰矢のごとし-3年B組金八先生主題歌集-」

(金八先生シリーズの全主題歌が一枚のアルバムに収録されています)

「NIPPONESE SONG~産土~」
伊藤多喜雄「NIPPONESE SONG~産土~」

(ソーラン節の曲「TAKIO'S SOHRAN2」が収録されています)

「ODYSSEY」
平原綾香「ODYSSEY」

(印象的に流れた「Jupiter」が収録されています)

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2005.03.05

3年B組金八先生・第19話“ドラッグを憎め!”

ドラッグなんて、やるなよ~っ! (ToT)

ドラマ自体は見続けるけど、レビューは書かないことに決めたこの作品。でもっ! 今話は第5話「踊れ魂のソーラン」の時と同様に、ストーリー上とても重要な内容だったので、レビュー記事を書いちゃいます! もう一度言わせてもらおう。ドラッグなんて、やるなよ~っ! 良いことないぞ~っ!

○ドラマ視聴率は本館サイトの該当コーナーから!
○TBS系「3年B組金八先生」
第19話「しゅう最後の日、最後の授業」
○関連記事・「3年B組金八先生・第1話」
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2004/10/post_19.html
○関連記事・「3年B組金八先生・第5話“ソーラン節勝負”」
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2004/11/post_15.html

学区内で摘発された高校生の覚せい剤売買グループの自供から、客に桜中学の生徒がいたと判明。桜中学に捜査協力要請がくる。そんな中、しゅう(八乙女光)の腕に注射痕を見つけた金八(武田鉄矢)は、職員室でその事実を報告。即座に警察に連絡しようとする国井(茅島成美)らを引き止め、薬をやめさせるための話し合いを嘆願する。現状を知った3Bの生徒たちを交えて、薬物依存についての授業を行なう。だが途中、幻聴などの禁断症状に苦しむしゅうが錯乱。ハサミを手にクラスメートに襲いかかる。

この第7シリーズで、当初から問題視されていた「ドラッグ」。そしてそれは、3年B組でも問題に。なんと、生徒の一人・丸山しゅうがドラッグ依存症になっていたんですね。父親もドラッグに関わっていてヤクザに追われたり、母親からはひどい家庭内暴力を受けたりで、悪環境にあったしゅう。でもグレたりはせず親に好かれようとしたり、親友との友情を重視したり、自分の意思を前面に出して訴えたりで、いつしか悪環境も良環境に変わっていきました。しかし! つい手を染めてしまったドラッグのせいで、しゅうは幻覚・幻聴・強い疲労感・深い眠りという特有の症状に悩まされ、ついに警察にも追われて最悪な状況に陥ってしまったんですね・・・。

金八先生はしゅうを警察へ引き渡す前に、3Bの参加者を募って「最後の授業」を決行。テーマはずばり「ドラッグ」でした。「悪いのはドラッグ」、「ドラッグを自ら止められたのは3割」、「バックにいる暴力団が骨になるまでお金を吸い上げる」等と、ドラッグにまつわる恐ろしさを次々と教える金八先生。そのうちしゅうの様子が変になって、机や椅子は倒すわ投げるわで大暴れ! 慌てて数人で取り押さえたけど、要求した飲み水を床に溢すと這いつくばって舐める状態。金八先生は生徒たちに向かって、「良く見ておきなさい。これがドラッグだ!」、「ドラッグを憎め!」と強く訴えたんですね・・・。

そしてその直後、捜していた生徒をしゅうと断定した警察は、約束の時間まで待った後教室へ乗り込んできてしゅうを強制連行。その辺りからセリフが無音で音楽だけのスロー映像に変わりました。行く手を阻まれた金八先生や駆けつけた母親を横目に校門前まで連れ出されたしゅうは、パトカーに乗せられて学校を後にしたんですね・・・。

序盤から、金八先生こと武田鉄矢さんの迫真の演技がすごかった! 役になりきって本物の涙を流しまくっていたり、随所で大声で叫んでいたりしたことで、見ていた私も久々に涙が止まらない状況になりました。それから、強制連行のシーン! これはシリーズ内の超名作とされる「第2シリーズ」の加藤優(かとうまさる)たちの連行シーンを彷彿とさせるものがありました。まあ、中島みゆきの「世情」をバックに流してのあの名シーンには適わないけど、「音楽のみのスロー映像」はこのドラマならではの演出で、やはりグッとくるものがありました。今回演出を手掛けた福澤克雄さんは、当然過去の名シーンを意識されたのでしょうね。

「3年B組金八先生」第2シリーズ・DVD-BOX 「大銀幕」
・「3年B組金八先生」第2シリーズ・DVD-BOX(超名作です)
・中島みゆき「大銀幕」(「世情」、「糸」、「with」等の名曲が収録)

過去記事「3年B組金八先生・第1話」で、「初回話を見た中で特に気になった生徒は、狩野伸太郎、丸山しゅう、飯島弥生の3人」と書いたんだけど、結局それは今も変わりありません。そして今回も、その3人の演技面での良い部分が、充分に引き出されていたと思うんです。

・狩野伸太郎(濱田岳)
給食費問題もあった通称“カノシン”は、普段は3Bの中で一番のムードメーカー。金八先生の就任直後は反発ばかりしていた彼も、やがてその信頼関係が強くなっていきました。また、3B内で発言力のある存在であることは変わらず、まるで“3Bの守護神”のようです。そして何より、濱田岳くんの演技が素晴らし過ぎる! 第5話・ソーラン節披露の時もそれを感じたけど、今日に至るまでのその演技力に、名俳優なる将来性をも感じさせます。今回も、教室外で「最後の授業」を受けるかどうか迷う生徒たちを教室内に導いたり、うろたえるしゅうに大声で責めて説得する姿を見て、さらに評価が上がりました。一つ一つの演技が、上手過ぎる・・・。

・丸山しゅう(八乙女光)
芸歴が短いながら、八乙女光くんはいきなりとんでもなく難しい役を引き受けたものです。まだ声変わりの最中である少年だからこそ、ドラッグをやると年齢なんて関係無くあんな姿になり得るという怖さが強調されたんだと思います。当初から「この生徒はいつか問題を起こしてしまうだろう」とは思っていたけど、覚せい剤取締法違反による逮捕だけでは留まらず、ドラッグ症状という悲しき事態に陥ってしまったことが残念でなりません。そうで無くても、元々家庭の悪環境で悩んでいたというのに・・・。

・飯島弥生(岩田さゆり)
軽度の発達障害を持つ通称“ヤヨ”は、その無邪気さに3Bの生徒たちから暖かく見守られる存在。時には3Bで起こる事件等に直面して、自分を見失ったり自分なりに悩んだりもするけど、最近の彼女の口癖は「みんなといっしょ」。「皆とずっと一緒にいたい」ということではなく、「皆と同じ扱い方をされたい」という意思が芽生えているんですね。今回も、やはり「みんなといっしょ」と言いながら、「最後の授業」を受けるために教室内へ入っていきました。なおヤヨ役の岩田さゆりさんは、この2月に「空飛ぶあの白い雲のように」という曲でCDデビューを果たしました。でも今はヤヨのイメージから抜け切れないため、「あのヤヨが歌を披露するまでになったんだ?」と思ったり・・・。

以上、今回・第19話の臨時レビューでした。次に書くのは(本当はラストまで毎話書きたいけど)、最終話辺りの涙の卒業式シーンの回でしょうね・・・。

・「3年B組金八先生」第7シリーズ・DVD-BOX I
(いよいよ登場! とりあえず「第5話」は必見!)
・「3年B組金八先生」第7シリーズ・オリジナルサウンドトラック
(今回も城之内ミサさんが担当。想い出深い曲が多いのでは?)
・熊木杏里「私をたどる物語」
(この第7シリーズで大反響を呼び、急遽シングルカットが決定した曲です!)
「光陰矢のごとし-3年B組金八先生主題歌集-」
「光陰矢のごとし-3年B組金八先生主題歌集-」

(金八先生シリーズの全主題歌が一枚のアルバムに収録!)

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2004.11.12

3年B組金八先生・第5話“ソーラン節勝負”

ソーラン節に、超感動~っ! (ToT)

ドラマ自体は見続けるけど、レビューは書かないことに決めたこの作品。でもっ! 今話はあまりに良くて泣けて感動してしまったので、レビュー記事を書いちゃいます! ♪あ~どっこいしょ~どっこいしょ~、ア、ソ~ランソ~ラン、ハイーッハイーッ!

○ドラマ視聴率は本館サイトの該当コーナーから!
○TBS系「3年B組金八先生」
第5話「踊れ魂のソーラン」
○関連記事・「3年B組金八先生・第1話」
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2004/10/post_19.html

なかなか決まらない文化祭の演目をめぐり、金八(武田鉄矢)と生徒が対立。金八に「全員欠席して降参すればいい」と言われ、負けず嫌いのカノシン(濱田岳)が奮起し、「ソーラン節」で賞を取れるかどうか金八と勝負することに。3B卒業生の指導の下、練習に励む生徒たちは、康二郎(藪宏太)ら“サンビーズ”のダンス要素を取り入れた「変形ソーラン節」で文化祭に臨む。

前回・第4話「金八遂に大激怒!」では、文化祭の出し物が桜中学3B伝統の「ソーラン節」に決まったは良いが、練習ではやる気が無く、半纏(はんてん)は粗末に扱い、目上の人にはタメ口ばかりきく、ひどい状態。そんな3B全員に対して、金八先生は激怒し、ついに怒鳴り声を上げた! 一度クラスで話し合うよう言い残して教室を去るが、後で様子が気になって教室に戻った金八先生。しかしその3Bの教室は、電気さえ消されて誰もいなかった・・・。その場で崩れ落ちる金八先生、そしてスタッフロール。非常にもの悲しい絵でした。「実はクラス全員でソーラン節の練習をしに出かけた」だったら、良いと思っていたけれど・・・。

その直後のシーンから今話がスタート。3B全員は川の土手にいました。強く反発する者、ボイコットを反省する者、いろいろいたけど、金八先生自身もその夜はすごく悩んで眠れぬほど。でも翌日は、とりあえず全員が休まず登校。3Bの先輩たちも駆けつける中、金八先生は今の3Bを「何もできない」と侮辱したけど、そのことで3B全員の情熱や反発心を燃やし、「教師と生徒の勝負」という形で「ソーラン節バトル」が始まりました。3B全員は3B先輩たちの指導に従ってソーラン節を完成させていき、金八先生は練習の場で皆の前に顔を出さず、陰からそっと応援するだけ。でも、おにぎりを持っていったり(他人に頼んで渡した)、遠くから「頑張れ」と祈ったりで、本当に良い先生。歴代の教え子たちは、金八先生のそんな所に惹かれていったんでしょうね。

文化祭の日が迫った頃。3B全員の意向で、今年のソーラン節は一味違うものにすることで3B先輩たちと合意。小学校時代に体操をやっていたしゅうがバク宙をして、金八先生に一番反発していた伸太郎がトップ位置を担当し、発達障害のヤヨが踊りをそっとサポート。約一週間という短い期間で猛練習してきた3B全員。果たして「勝負」はどうなるか?

そしていよいよ文化祭当日、3Bの出番! ヤヨが出し物のタイトルを読み上げて、舞台では3Bがスタンバイ。トップの伸太郎が緊張しまくってなかなか始まれなかったけど、ここで金八先生が舞台下から伸太郎に厳しく掛け声を掛け、伸太郎の掛け声返しで無事スタートしました。もうここからは、3Bの見事なソーラン節の見入ってしまいました! 全員の踊りが揃っていたし、躍動感が伝わってきたし、いつの間にか観客席でも皆が歌い踊っていたし、とにかくすごかった! 昨年「NHK紅白歌合戦」に初出場した伊藤多喜雄さんの「(TAKIOの)ソーラン節」が、見事に踊りのシーンを盛り上げました。そしてラスト、しゅうのバク宙がこれまた見事に成功して、ヤヨが舞台下手から現れて一アクションして、全員で決めポーズ! 完璧でした。校長の意向で今年から順位制を廃止したけど、結果は見事に敢闘賞。ビリ候補のダメ3Bが、こんなにも一致団結して手にした栄光ですね。踊り終わった後の舞台で3B全員が見せた涙、あれはおそらく本物だったのでは? 「ウォーターボーイズ」や「スウィングガールズ」のエンディングみたいな絵がそこにありました・・・。

教室で金八先生と3B全員が顔を合わせたけど、金八先生は「勝負」の負けを認め頭を下げて謝罪。でも生徒たちは「引き分け」だと発言。あれだけ反発していた伸太郎も金八先生直々の謝罪を拒否して、教室を飛び出してしまった・・・と思いきや、水道で頭を洗いながら、泣いていたのを必死に隠していたんですね(笑)。そうそう、感動的だった「ソーラン節」の歌の他に、平原綾香さんの「Jupiter」も中盤やラストで流れて、ストーリーをより感動的なものにしていましたね。意外性もあったけど、効果は絶大でした。今話は「ソーラン節」と「Jupiter」も勝利の理由の一つでした!

第1話のレビューで、特に気になった生徒に「狩野伸太郎・丸山しゅう・飯島弥生」の3人を挙げたけど、今回のソーラン節ではその3人がメインだったし、最後の川の土手での帰宅シーンでも、その3人がその順で横に並んで歩いていたし、最後の最後まで良かったです。今話はなんか、ほんと良い話だったなあ。これを最終話にしても全く問題無いくらい。でもこれからまだいろいろなことが起こるんだよね・・・。「3年B組金八先生」の第7シリーズは、やっぱり面白いです。今後も気になった回は、今回みたいに臨時レビュー記事を書いていこうと思います。卒業式がメインになる本当の最終話は、まず間違い無く感動のレビュー記事を書くことになるんだろうなあ・・・。

「NIPPONESE SONG~産土~」
伊藤多喜雄「NIPPONESE SONG~産土~」(「TAKIO'S SOHRAN2」です)

「ODYSSEY」
平原綾香「ODYSSEY」(「Jupiter」収録)

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2004.10.16

3年B組金八先生・第1話

ご存知「金八先生」の第7シリーズがスタート。金八先生が「さんねーんびーぐみー!」と叫べば、生徒たちが「きーんぱーちせーんせーい!」と返す、そんな理想のクラス。そうなるまでを、これから半年間かけて描かれるドラマです・・・。

○ドラマ視聴率は本館サイトの該当コーナーから!
○TBS系「3年B組金八先生」
第1話「史上最低の3B!」(スタートスペシャル・2時間放送)

教育委員会で働く金八(武田鉄矢)は。2年B組の担任・花子(小西美帆)の産休に伴い、桜中学に復帰。やがて新学期を迎え、金八はそのまま3年B組の担当に。9月、知的障害を持つ弥生(岩田さゆり)が転入。金八は学級委員にだけ障害について説明し、生徒の動向を見守る。

サブタイトル通り、今度の3年B組は確かに「最低」だったけど、現実に存在する姿でもあるんだろうね。ただ広く知られていないだけでね。いきなり大学での飛び降り自殺の未遂シーンから始まって、金八先生が赴任した桜中学では、落ち着きの無いクラス、母親による子への暴力、広範囲に及ぶ麻薬問題等が浮き彫りになりましたね。金八先生は、おっさん扱いされたり「かねはち」と呼ばれたりでひどい始まり方だったけど、こんな最低な3Bをこれまでのような独自の教育方針の下で指導して、半年後には皆で泣いて笑って卒業を迎えられるのでしょうか? そこが見ものですね。

初回話を見た中で特に気になった生徒は、狩野伸太郎、丸山しゅう、飯島弥生の3人。伸太郎は、冗談ばかり言うムードメーカーだけど少し行き過ぎた所もあり、終いには血相を変えてクラスの生徒を力で責めることも。しゅうは、母親からものすごい暴力を毎日のように奮われ、今後何かの事件を起こしてしまうかも? その割には顔等にケガやアザが無いのが不自然なんだけど。弥生(ヤヨ)は、転校してきた子で3Bでは一番可愛いと思うけど、実は発達障害という悲劇のヒロイン。意識の相違で悪い方向に向かわないことを願ったり。他にも気になった生徒はいたけど、これからいろんなシーンでクローズアップされていくことでしょう。

ところで、私的な「金八ステータス」。第1シリーズのラスト5話くらいと第2シリーズの全話を、以前再放送で見ただけで、他のシリーズはほとんど未見。そんなもんです。特に「第2シリーズ」は、たぶんファンが多いんじゃないかな、「腐ったミカン」のあのシリーズですよ。本当に泣けるし笑えるし、私の中では最高です。でもつい先日、関東で9月に放送された「25周年記念大同窓会スペシャル」がこちら東海地区でようやく放送されたんだけど、どのシリーズもそれぞれすごい内容だったんですね! 金八シリーズ、奥が深過ぎます・・・。

私思うんですけど、キャストやスタッフの中には、第1シリーズからずっと関わっている人も多いですよね。プロデューサーの柳井満さん、脚本の小山内美江子さん、それからなんと言っても、金八先生役の武田鉄矢さんとかね。そういった方たちも随分と歳をとられて、今後いつご病気等で休養状態になるかわからない状態。そんな背景もあって、「金八先生」の「八」から、いつかやるであろう、次回「第8シリーズ」を「シリーズ最終作となる完結編」にするのではないかと思っています。元々は「金曜8時の枠で放送するから“金八”」という名付け方で、当時の強力な裏番組を打破する意味も込められていたけど、今では「国民的ドラマ」の仲間入りですよ。すごいよね・・・。

「3年B組金八先生」第2シリーズ・DVD-BOX
「3年B組金八先生」第2シリーズ・DVD-BOX(超名作です)

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