女王の教室・エピソード2~悪魔降臨~
2005年夏に放送された日本テレビ系ドラマ「女王の教室」が、3/17・18に2夜連続で放送されました。
○日本テレビ系「女王の教室」
【 http://www.ntv.co.jp/jyoou/ 】
今回は2夜目の「エピソード2~悪魔降臨~」のレビューです!
阿久津真矢が、氷のような硬い表情から悪魔のような表情を見せつつ現在に至るまで描かれました。新たな学校で教師となったけど、担任するのは英二(森田直幸)という他の生徒より1才年上の男子が陰で支配する厄介なクラス。表では笑顔のまま真矢に従っていたけど、裏では他の生徒たちを悪いように指示していじめを強行していました。やがて翼(伊藤大翔)や別の生徒のいじめに気付いた真矢は、全て英二が指揮していたことを悟って彼を責め、ついには一対一で血を見る争いにまで発展し、真矢は英二の父親(矢島健一)や母親(西田尚美)の反発でまたもや教師を辞めさせられる事態に・・・。それから時が過ぎて、久々に出会った翼から英二が元気を無くして学校を辞めることを聞き、そのまま学校へ。母親に連れられて学校を去ろうとしていた英二へ真矢は強く説得し、英二は心を入れ替えて今の学校を卒業する意志を固めました。そして英二は、真矢へ大事にしていたシャープペンシルを手渡して、再会を望んだのでした。それからまた時が過ぎて、真矢を尋ねてきたある学校の近藤校長(泉谷しげる)に教育方針まで理解してもらえて採用決定。真矢はパソコンに生徒たちのデータを入力しては教育の仕方を分析し、そして黒い服を身に纏って新たな学校の教壇へ向かったのでした。誰もいない廊下を歩み、6年3組の教室の前で足を止め、心の中で「どうか私のやり方が間違っていませんように」と呟いては、ドアに映る自分の姿を見て「甘いわよ、まだそんな顔じゃ」と呟き、教室の扉を開けて静かに入っていくのでした・・・。
「悪魔降臨」というタイトルの通りで、恐ろしいシーンが幾度も見られました。特に真矢と英二が一対一で争いをしたシーンでは、英二が隠し持っていたカッターナイフで真矢は首辺りを切られて流血し、首を締められながらも強く説得するという・・・。そう、ここで英二が言った「どうして人を殺してはいけないのか?」が連続ドラマでの「最後の授業」のテーマにつながっていて、連続ドラマでの真矢が男たちに暴力を振るわれたシーンで男の足に突き刺したのがシャープペンシルで、実は英二からもらい受けたものだというつながりもありました。この辺りは深かったですね。また、連続ドラマでの冒頭シーンの前に、真矢が6年3組の生徒たちのことをあれだけ熱心に分析していたとは。そして教室へ入る前さえも、自分のやり方について気を改めていたとは。この辺りも興味深かったですね。なお、今回も現代と過去を織り交ぜての展開だったけど、現代のシーンでは真矢と一応ながら信頼し合えた中学生の由介(松川尚瑠輝)が登場して、「エピソード1」での和美(志田未来)と同様に仲良く(?)会話していましたね。由介は傷を負って相方との関係についての悩みを打ち明けていたけど、真矢がいつもの口調で見事に説得してあげました。やっぱりお調子者だった由介を見ては、過去の恐ろしい出来事の辛さが和らいだものです。
連続ドラマとエピソード1&2の構成は、「1」、「2」と来て「3」で「1」以前が展開されたゲーム「ドラゴンクエスト」のロトシリーズのようなものでした。しかしこのドラマもまた見事なつながりが実現されていて、脚本の良さを感じました。賛否両論こそ激しかったけど、いろんな意味で教訓を得たドラマでもあると思いました!
○関連カテゴリ「女王の教室」
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「女王の教室スペシャル」DVD-BOX
「女王の教室スペシャル エピソード1~堕天使~」
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