幸せになりたい!・第10話(最終話)
「シナリオ作り」って、やってみると結構面白いかも? このドラマを見て、ふとそんなことを思いました。いつもは「存在するもの」についてレビューを書いたり言及したりすることが多く、「何かがあるから書く」というスタイルでいる自分。一度自ら考えたストーリーを形にしてみようか? シナリオコンテストに応募する意気込みで書き連ねてみようか? 続けてそんなことを思いました。そして、いつか認められる・・・。そんな夢を思い描くことも、このドラマのテーマである「幸せ」だと思いました。本気で取り組んでみようかな?(ボソッ)
○ドラマ視聴率は本館サイトの該当コーナーから!
○TBS系「幸せになりたい!」
第10話(最終話)「よーい!スタート」
ひかり(深田恭子)は弟たちのことを考えて、スーパーで働き始めた。UBSテレビでは、熊野(津川雅彦)に代わって佐久間(伊原剛志)が局長に就任。佐久間から部長昇進の打診を受けた雅子(松下由樹)だが、「おれの女になれ」と迫られて拒否。国際部へ異動となってしまう。そんな中、ひかりは以前出したドラマ企画の脚本を書き、渡米する雅子に手渡す。
ひかり☆脚本家でびゅーっ!
第6話終了時のレビューで、「意外に良い脚本を書きそうな『脚本家の卵』みたいな若手は、一人知っているんだけどね・・・。」と、そうなることを示唆する一文を添えていたけど、この最終話・ラストテイクで現実となりました。っていうか、大体予想できましたよね。比較対象こそ異なるけど、“じゅんじゅん”こと長谷川P(谷原章介)が手掛けるドラマ視聴率の数倍は、確率のパーセンテージが高かったと思われ(笑)。そういえば、UBSテレビの定例会議で視聴率が載った番組表が出たけど、じゅんじゅん制作のドラマ枠の回りが皆ドラマらしき番組に見えました。日本ってこんなにドラマ王国だったっけ? こんな激戦枠って何曜日かにあったっけ? じゅんじゅんって一生じゅんじゅんと呼ばれるんだっけ? なんて思いましたね・・・(笑)。
ひかりは「シナリオの書き方」という本を読んで独学しながら、以前ボツになったドラマ企画の脚本を書き続けました。これなんだけど、今やパソコンやワープロ等を使った“デジタル的作成”が主流なのに、「お金がない!(意味ありげ)」だからそんな高価なものは無く、ついでに言うとビデオデッキさえ無く。だから、原稿用紙、角型鉛筆、手動の鉛筆削りと、今やレトロ感さえ漂う“アナログ的作成”で「ラピスラズリを求めて」という大作を書き上げました。この文豪娘め!(最大の褒め言葉) これをロスへ経つ雅子へ手渡し、飛行機内で読んでビビビっときた雅子が海外で話を進め、日米合作によるドラマ制作が正式に決定。しかもプロデューサーは、雅子とじゅんじゅんの名コンビ(迷コンビ?)。こうしてひかりは、脚本家デビューを果たしたというわけです。「幸せになりたい!」がこんな形で実現されたということかな。
このドラマは、当初同じ脚本家つながりでフジテレビ系ドラマ「お金がない!(再登場)」の設定にそっくりだと言われ続けていたけど、最後は一旦普通の生活に戻ったり、悪役に徹していた借金取り屋が「いいひと。(なぜか意味ありげ)」になったりで、やっぱり似てはいました。でも内容は全く違いましたね。私が本来好きな「番組制作」が専門用語と共に展開され、とても興味深いものがありました。また、その番組制作は「ドラマ制作」と限定されたこともあって、同局・他局構わずいろんなドラマを思わせるセリフがたくさん登場しました。それについては冗談を交えたものが多かったけど、「ボケは2回まで」という暗黙のルールを崩した「ボケは3回やってもいいじゃん」の姿勢が潔くて良かったかな(笑)。ついでに、最後の方で帰国した雅子の全身黒系の姿を見て、彼女の主演作で同じ脚本家つながりでもあるTBS系ドラマ「ドールハウス」でのキャラを思い出してしまったり・・・。そして、“浅田”ひかりを演じた“深田”恭子さんは、役名のように光っていました。彼女は、勢い良く走るシーンでは腕を目一杯横に振り、自転車に乗るシーンでは妙に体をユラユラさせながら漕ぐ、という大きな特徴がありますね。注目し過ぎ? だっていつも気になるからさ! それでいて、ドラマでは少し子供じみた所を見せつつ、CMではすごく大人びた所を見せる、という大きな魅力もありますね。注目し過ぎ? だって随分前から見てきているからさ! 結論としては「深キョンは可愛い」。でも「演技力をさらに磨こう!」と一つムチを打っておきます。こういうのはどうですか?(ひかりの口癖)
最後は、このドラマの主題歌であるSugarの「ひまわり」について。ひまわりが咲くように生きたい気持ちを含ませながら、“♪幸せに 幸せになりたいから 私は今日も歩いてゆく”と歌われる詞は、ストーリーと上手くリンクしていましたね。ここで言う「私」とは、ひかりに限らず他の登場人物たち、もっと言えば、全ての人に当てはまるはず。“「幸せになりたい!」。そんな風に思うのは誰だって同じ。”なんてことを、第2回終了時のレビューでも書きました。私はこのドラマを見ることで、幸せな気分になれたと思います。そして、メインキャラだったひかりと雅子。タイトルバックの映像の冒頭で、しかめっ面をしてたたずむ二人の静止画が毎回出ていたけど、番組終了時のスポンサー紹介後に出た二人の静止画ではニッコリと笑っていました。「ああ、最後は幸せを手にしたんだなあ」と、そんな風に思いました!
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