2005.09.18

海猿・第11話(最終話)

このドラマもついに幕を閉じました。最終話のサブタイトルは「この手を離さない」とされたけど、主題歌「OCEAN」を歌うB’zのデビュー曲は「だからその手を離して」。この辺りで妙な思いを抱いたのは私だけでしょうか?(笑) しかしストーリーは、真面目さを貫いた非常に良い形のラストとなりました!

○ドラマ視聴率は本館サイトの該当コーナーから!
○フジテレビ系「海猿」
第11話(最終話)「この手を離さない」

大輔(伊藤英明)らは、ボートの遭難事故に遭った下川(時任三郎)の娘・唯(一木有海)を発見。船の間に挟まれ救出が困難な唯を、特殊救難隊の到着まで励ます。だが、唯は意識を失い、一刻の猶予もない状況に。大輔に促された下川は船の解体に取り掛かり、自ら唯を救出する。その直後、下川は船もろとも海中へ。大輔は下川を追って海に潜っていく。

ドラマ版最後の海難事件は、巡視船「ながれ」潜水士隊長・下川の娘・唯が乗ったボートの遭難でした。捜索し発見した時は、ボートが岩礁に引っ掛かり沈没の危険性もある状態。しかし下川の冷静な判断で、船体に穴を開けて取り残された唯を救助できたけど、下川がボートと共に海底へ沈んでいき、救助した時は意識不明に。そして病院のICUで元妻の里江子(奥貫薫)や唯が見守る中、下川はようやく意識を取り戻しました。このシーンでは、下川の反応の映像よりも先に、それに気付いた唯の顔が出ました。以前第8話で池澤(仲村トオル)が撃たれたシーンでは、撃たれる直接的な映像が無く大輔の顔に血しぶきがかかる演出があったけど、こういった何気無い工夫が上手いなあと思いましたね。

その後大輔は環菜(加藤あい)とその母・歌子(朝加真由美)に会い、「僕は海では絶対に死にません。必ず、生きて帰ります!」と誓ったことで、ようやく認めてもらえました。そして最後は、役目を終えた「ながれ」の廃船式。船体に刻まれた「ながれ」の文字が白ペンキで消されていくシーンは、何だか悲しい気分になったなあ。このドラマ版は「ながれ」で始まって「ながれ」で終わる形になったけど、その間本当にいろんなことがあったし・・・。廃船式の終了後は、大輔と環菜が強く抱き合ってキスをして、全てが終了しました。でも、これが終わりではありません。放送直後に宣伝映像も出たけど、続きは来春公開される映画「海猿」第2弾で!

それでは、ドラマ版「海猿」について、最後に3つのことを書こうと思います。

1. 驚くほどのリアリティ
次々と発生する海難事故は実際に有り得るようなものばかりで、撮影技術や巧みな演出もあってリアリティがあり過ぎました。そのせいでレビューが書き辛いと思うことも多々あったけど・・・。このドラマは「救命病棟24時」と比較しながら見ることが多かったです。しかし「リアリティがある」という共通点がありながら、「救命病棟24時」の舞台は生活上身近な世界である反面、この「海猿」の舞台はあまり馴染みのない世界であり、少々戸惑いはあったのかもしれません。ただ私は、このドラマを通して未知の領域の一部を見ることができ、本当に良かったと思いました。

2. 暑い夏・熱い男
ストーリーの主な季節は放送時期と同じ夏で、見ていて泳ぎたくなる海が毎回出ました。また、海猿(潜水士)たちが仕事やプライベートで何かと裸になるのも話題の一つでした(笑)。とにかく、暑くて熱かった! ただ私は、その裏で真逆の「冬の時期」のことを考えたりもしました。冬の海はかなり水温が低く、海難事故の際には鍛えられた潜水士でさえ耐えられない事態や作業が困難になる事態もあるはず。やはりこの仕事は、並大抵のものではないんだなあと思いました。

3. 映画、ドラマ、そして再び映画へ・・・
ドラマ版は映画の「リメイク」ではなく「続編」というユニークなものでした。そして続編終了後、再び映画で「続編」として公開されるんですね。このドラマ版の役割の一つに、聞こえが悪いけど「1クールかけての『海猿』の大きな宣伝」が挙げられると思います。それは映画第2弾のこともあるけど、映画第1弾や原作コミックス等のことでもあります。私もドラマ放送中に以前録画しておいた映画第1弾を見たり、原作コミックスを読み始めたいと思ったり。ただ私は、良質な作品ではあるのに視聴率が伸び悩んでいたことで、少し残念に思いました。でも作品としては、某ドラマアンケートで人気が上位だったことで安心し、好評だったんだなあと思いました。

終わってみれば、笑いあり悲しみあり感動ありの好評価となりました。まだ半年以上も先だけど、映画第2弾の公開が待ちきれないです!

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●ドラマ
「海猿」DVD-BOX
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「OCEAN」
・主題歌「OCEAN」(B’z)
・「海猿」オリジナル・サウンドトラック

●原作コミックス&映画
「海猿 (1)」 映画「海猿」
・原作コミックス「海猿」(原作・佐藤秀峰/原案&取材・小森陽一)
・映画「海猿」(伊藤英明、加藤あい、他出演)
・「海猿」オリジナル・サウンドトラック

○原作・佐藤秀峰の代表作「ブラックジャックによろしく」(私のオススメ!)
「ブラックジャックによろしく (1)」 「ブラックジャックによろしく」DVD-BOX ブラックジャックによろしく 涙のがん病棟編
・原作コミックス「ブラックジャックによろしく」(原作・佐藤秀峰)
・ドラマ「ブラックジャックによろしく」DVD-BOX
・ドラマ「ブラックジャックによろしく 涙のがん病棟編」

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2005.09.09

海猿・第8~10話

常に死の危険性がある海上保安官としての任務。いくらフィクションだとはいえ、その死を映像として目にすると辛いものです。見なければ良かった。でも見届けたかった。思いは複雑です。このドラマが強く訴え掛ける「命の尊さ」というメッセージは、確かに受け取りました。

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第8話「池澤、死す」

不審船事件で警備が強化され、大輔(伊藤英明)らは2週間の出航を命じられる。池澤(仲村トオル)は出産の迫る尚子(芳本美代子)のため、子供の名前を思案。大輔が口出しするなど、艦内は平和な空気が流れていた。そんな中、「ながれ」は漂流者を発見。救出されたロシア人の男は武装集団に船を襲われたと話し、「ながれ」は捜索に向かう。

第9話「失われた夏を求めて」

池澤(仲村トオル)がロシア船を乗っ取った犯人に撃たれて殉職。海に飛び込んだ犯人グループを救助した大輔(伊藤英明)らは行き場のない怒りを覚えていた。後日、葬式で大輔は、池澤が考えた子供の名前を尚子(芳本美代子)に伝える。そんな中、勝田(夏八木勲)は、落ち込んで精気を失った大輔に教官助手として海上保安大学校への異動を言い渡す。

第10話「命にかえて」

大輔(伊藤英明)は新たにバディとなった吉岡(佐藤隆太)の指導を始める。そんな中、大輔は、環菜(かんな・加藤あい)の部屋で母親・歌子(朝加真由美)と遭遇。歌子は大輔が海上保安官と知り交際を反対する。環菜の父親は海で亡くなっていた。一方、下川(時任三郎)は、里江子(奥貫薫)から、娘の唯(一木有海)ともう会わないでほしいと告げられる。

この第8~10話で起きた大きな事件は、何と言っても「池澤の死」でした。池澤が大輔たちと打ち解け合うようになって、いつもながらの強面でありながら面白く振舞う姿は本当に良かった。でもそれが「死亡フラグ(死を示唆する伏線)」であることは薄々感じていたけど・・・。不審船の追跡にあたった池澤や大輔たち。任務の一部が成功して喜び合う二人だったけど、池澤が武装集団が放った銃弾を受けてしまった! その瞬間を描かずに、大輔の笑った顔に池澤の血しぶきがかかるという「間接的演出」を取り入れたことで、そのシーンは非常に印象深いものになりましたね。

池澤は大輔たちの願いも届かず死亡。それを関係者から淡々と告げられた尚子の、すぐに理解できず言葉も出ない姿が悲しかった・・・。また、工藤(伊藤淳史)に続いてまたもバディを失ってしまった大輔の、悲しむ表情や一つ一つの言葉に涙が出そうになった・・・。こんな事件があった後、大輔は新たなバディとして吉岡を迎え入れました。そんな中、大輔は環菜の母親・歌子と上手くいかず、また下川の娘が海で行方不明になったことで、いまだ問題多し。全ては良い方向へ向かうのでしょうか? 既に続編となる映画の公開が決定しているだけに、そのつなぎとなるドラマのラストの展開がかなり気になっています!

この作品は、海上保安官の活動シーンがあまりにもリアリティがあり過ぎて、熱心に見入ってしまうためにレビューがすごく書き辛いです。実際に有り得る話ばかりだから、思ったことを軽はずみに書けないし。これは作品のクオリティが高いことの裏返しになるわけだけど、見応えだけは確かにありますね。「常に任務優先」である海上保安官の仕事は、相当大変なんだろうなあ。目前にある問題を無事解決させて、少なからず感動できるラストに期待しています!

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○関連記事「海猿・第6&7話」

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2005.08.17

海猿・第6&7話

海上保安官の任務というのは、海難救助だけではないんですね。海上での保安に携わるから「海上保安官」なんですけどね。このたび、兼ねてから予告映像で何度か出ていた「海上での銃撃戦」が展開され、見ている私もハラハラドキドキさせられました。

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第6話「不審船発射」

池澤(仲村トオル)は、大輔(伊藤英明)のバディとして「ながれ」に残ることになった。喜ぶ大輔は吉岡(佐藤隆太)に潜水士になるよう勧める。一方、普通の恋愛を望む環菜(かんな・加藤あい)は、命懸けの大輔の仕事に不安を感じ始めていた。大輔は環菜の気持ちを察しつつ、「潜水士は辞めない」と断言する。そんな中、「ながれ」に不審船を追尾する命令が下る。

第7話「人を殺した」

「ながれ」は、領海侵犯した不審船を追跡し、威嚇(いかく)射撃を。だが、不審船は停止せず、発砲してきて銃撃戦に。結局、不審船は正体の分からぬまま沈没し、大輔(伊藤英明)はショックを受ける。翌日、下船した大輔らは、環菜(かんな・加藤あい)から、尚子(芳本美代子)が病院に運ばれたことを聞く。環菜は、なぜそばにいなかったのかと池澤(仲村トオル)を責める。

私的な「2話分まとめレビュー」としては追いやすいことに、第6話と第7話は「前編・後編」のようになっていて、ストーリーが文字通り「ながれ」に乗っていました。吉岡が大輔に勧められて潜水士になろうとしていた頃、海上では領海侵犯した不審船が発見され、潜水士一同はながれに乗り込んで出動。しかしそこで銃撃戦になり、不審船は沈没。テレビの中のテレビでも、そのニュースが大きく報道されていましたね。

その銃撃戦の前、まーくん、あ、ごめん、池澤(笑)の妻・尚子が切迫早産の疑いで病院に運ばれて、連絡を受けた環菜が病院内のテレビで「ながれ出動」のニュースを偶然見たわけですが。やっぱり身近な人物に関係することがニュースで出ると、誰だってびっくりするものですよね。そしてなんと、銃撃を続ける不審船に対して、「ながれ」は正当防衛策として威嚇射撃で応戦することに。池澤が射手となり、大輔が補助となって銃撃戦を展開。その結果、被弾した不審船は沈没してしまった・・・。状況はどうであれ、また間接的であれ、「人を殺した」ということには変わりがありません。これは第7話のサブタイトルにもなったけど、非常にインパクトが強いですね。それが逆に、彼らの罪悪感からの辛さが強く伝わってくるかのようで・・・。

その後大輔は、環菜に対して「人を助けたくて海上保安官になったのに・・・」等と自虐の言葉を伝え、環菜の前から去る決意をしました。しかしそれを聞いた環菜は大輔を追いかけて、「行かないで! 一緒にいよう。私が支えになるから・・・」と伝え、雨の降る中抱き締め合ったのでした。一方池澤は、妊娠中の尚子から「まーくん、どうして、お腹触ってくれないの?」と言われても、「俺には触れない、この手で、お前のお腹には、触れない・・・」と、船上で銃を手にした己の左手を見ながら言いました。しかし尚子はその左手を掴んで、「何があっても、あなたはあなたよ、この子のパパなんだから・・・」と言いながら自分のお腹に導きかせ、池澤は尚子をそっと抱き締めたのでした。これらのシーンの映像美が良かった! 思わず涙が出た! 「男と男の“信頼し合うバディ関係”」が存在するのなら、「男と女の“支え合うパートナー関係”」も存在するということですね。ただでさえ危険を伴うことの多い、海上保安官・潜水士としての任務。今回の不審船に関する一件で、この先任務上どんなことがあっても支え合っていける「男女の絆」というものを再認識できたんだと思いました。

ところで・・・。第7話ラストの「男女の絆」のシーンでも印象的に流れたB'zによる主題歌「OCEAN」ですが、次回発表されるオリコンチャートで初登場首位が確定したそうです! しかも、「シングル連続首位獲得数記録」と「シングル首位獲得数記録」をそれぞれ更新したそうです!

○ORICON STYLE「B’z、歴代No.1記録更新!シングル35作連続首位!!」
http://www.oricon.co.jp/music/topics/chart_t050816_02.html

○「B’z、歴代No.1記録更新!シングル35作連続首位!!」の記事本文を抜粋

B’zの39thシングル「OCEAN」が初登場首位を獲得した。

これでB’zのシングル首位獲得は、1990年6月発売の5thシングル「太陽のKomachi Angel」から35作連続。自身の持つ歴代1位記録であるシングル連続首位獲得数記録とシングル首位獲得数記録【下表参照】をそれぞれ更新した。また、TOP10入りは、これで1990年5月発売の4thシングル「BE THERE」から36作連続となった。

今回の初動売上は、今年3月発売の前作「愛のバクダン」の20.0万枚を上回る26.5万枚を記録。2003年3月発売の34thシングル「IT'S SHOWTIME!!」(初動売上30.8万枚)以来となる高水準でのスタートとなった。

おめでとう! 今回の新曲はこのドラマのための書き下ろし曲で、ドラマの内容とも実に良く合っているし、久々に「聴かせる曲」になっているし、単にアーティスト人気だけが「初登場首位」の理由でないとは思いますね。私的には、全盛期時代(今もかな?)の名曲「ALONE」を彷彿させる何かを感じますね。この曲のPVもまたすごくて、史上初となる大型巡視船上での演奏の撮影シーンがあるんですよ。このドラマと同じで「海上保安庁の協力あり」なんですよ。機会があれば、一度観賞してみてくださいね!

○関連記事「海猿・第1~3話」
○関連記事「海猿・第4&5話」

●ドラマ
「OCEAN」
・主題歌「OCEAN」(B’z)
・「海猿」オリジナル・サウンドトラック

●原作コミックス&映画
「海猿 (1)」 映画「海猿」
・原作コミックス「海猿」(原作・佐藤秀峰/原案&取材・小森陽一)
・映画「海猿」(伊藤英明、加藤あい、他出演)
・「海猿」オリジナル・サウンドトラック

○原作・佐藤秀峰の代表作「ブラックジャックによろしく」(私のオススメ!)
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2005.08.04

海猿・第4&5話

第4話の放送前に映画の「海猿」を見ました。うん、なかなか面白かった! あんなことやこんなことがあって、今の大輔がいるんだなあ・・・。「このドラマが好きだけど映画の方はまだ見ていない」という人は、ドラマを良く知るためにも是非一度見てみてくださいね!

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第4話「海に消えた想いを探せ!」

「ながれ」は転覆した漁船の船長・徳永(本田晋)の捜索を。2日で捜索は打ち切られ、解放された大輔(伊藤英明)は、環菜(かんな・加藤あい)と久々のデートを楽しむ。が、その場を徳永の息子・雅也(波岡一喜)に見られ気まずい思いを。数日後、徳永の遺体が海岸に打ち上げられる。ホッとする大輔だが、海で何かを探す雅也の姿を目撃。雅也の家を訪れ事情を聞く。

第5話「突然の別れ」

池澤(仲村トオル)は、医者から中心性網膜症と診断され、長く仕事を続けるのは厳しいと宣告された。事情を知らない大輔(伊藤英明)は池澤が仕事を辞めると聞きがくぜん。落ち込む大輔は、環菜(かんな・加藤あい)を「ながれ」のファミリーデーに招待する。当日、乗組員の家族でながれがにぎわう中、貨物船が座礁したと連絡が入り、大輔らは緊急出航する。

第4話では、亡くなった転覆漁船の船長・徳永の時計が海に消えたことで、大輔たちが訓練の一環として「ながれ」を出動させつつ大捜索。下川(時任三郎)や勝田艦長(夏八木勲)たちの粋な計らいでこのような訓練計画に変更されて、徳永の息子・雅也の力になることができましたね。実際は厳しくてそんなことは有り得ない? 結局見つからなかったけど、いや、見つかること自体が奇跡ではあるけど、最後は雅也の希望で大輔が自分の時計を渡して理解し合いました。その後大輔は環菜から偶然にも時計をプレゼントされたから、良かったんじゃない? あんなにウホウホ(まさに海「猿」?)言って喜んでいたし?(笑)

第5話では、「突然の別れ」という悲しいサブタイトルから、「バディとの信頼関係」を再認識する展開になりました。別所(三宅弘城)は潜水士を辞めてインストラクターになることを決意し、バディの永島(坂本真)を捨てる形に。しかしある日の救助活動中に、別所が担架で運ばれるトラブルが発生。見舞いに行った永島は、別所から「仕事で興奮を抑えきれず、バディを巻き添えにできない」と、潜水士を辞める本当の理由を聞かされ、冷め気味だった信頼関係も一気に回復したんですね。一方、池澤も目の病気と今後の活動の不安から潜水士を辞めることを決意し、大輔はそのことで落胆。しかしある日、海猿たちの盛り場「オーシャンズ」の外で、ひょんなことからその二人が懸垂で勝負。「懸垂禁止!」ってスプレーで書いてあるだろ!(笑) それにしても、二人ともすごい筋肉だった! 勝負は互角のまま進んだけど、大輔は池澤の踏ん張りに付いていけず脱落。しかし池澤はその勝負の後、「あと半年間だけ潜水士を続けたい」という気持ちを下川に伝えたんですね。大輔を「成り行きのバディ」ではなく「信頼できるバディ」として認め始めた瞬間でした!

うん、このドラマの「男臭さ」ってやつが良い! プンプンしてくらぁ~! 何かと裸になるのが「海猿精神」っぽいけど、注目度は上がっても視聴率は下がるという・・・(苦笑)。潜水士は、状況に応じた的確な海難救助と共に、バディとの連携プレーも大事というもの。初回話以降、大輔と池澤の関係はギクシャクしていたけど、数々の出来事を通してようやく分かり合える関係になってきました。そうなる理由として、別所と永島の一件も大きかったですね。ますます注目の展開になってきましたよ!

ところで・・・。本日8/04の夕方、東京の撮影所「東宝スタジオ」でこのドラマの撮影中に、プールの水の上に設置した照明器具の近くにいた男性スタッフ2人が感電した、という文字通り衝撃的なニュースが発表されました。「一時腕にしびれを感じた程度で外傷は無かった」ということで、とりあえず安心としてもよろしいでしょうか? まさにドラマと同じで「いつ何が起こるか分からない」といったところだけど、今後も気を付けて撮影を続けていただきたいと思っています!

○関連記事「海猿・第1~3話」

●ドラマ
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2005.07.19

海猿・第1~3話

2004年夏に映画化されて話題を呼んだマンガが、このたびフジテレビ系でドラマ化されました。重要なポイントは、「映画の内容のリメイク」ではなく、「映画の続編」であること。かつての出演者も登場する中で、新たなストーリーが展開していきます。さらに来年2006年の春には、映画の第2弾が公開されるらしいですね。「海猿」の話題性は、まだまだ尽きることは無さそうです。

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○フジテレビ系「海猿」
第1話「運命の幕開け」

佐藤秀峰原作マンガをドラマ化。同名映画の続編で、潜水士となった海上保安官の1年後を描く。潜水士・大輔(伊藤英明)は福岡から横浜へ異動に。恋人・環菜(かんな・加藤あい)との再会を喜ぶ大輔だが、遠距離恋愛で思いが冷めていた環菜は困惑する。そんな中、タンカー転覆事故が発生。大輔は先輩・池澤(仲村トオル)と行方不明者捜索に向かう。

第2話「潜水士浮上せず」

タンカー転覆事故の救出処置をめぐり、大輔(伊藤英明)は、池澤(仲村トオル)と衝突。年配の船長救出を後回しにして死なせたことを悔やむ大輔だが、池澤の真意を知り、自分の行動を責める。一方、非番の日に会おうと思っていた環菜(かんな・加藤あい)には、仕事だとウソをつかれショックを。そんな中、中国籍の漁船が座礁したと「ながれ」に連絡が入る。

第3話「置きざりの愛」

仕事で落ち込む大輔(伊藤英明)は、環菜(かんな・加藤あい)の携帯電話に別れ話を残した。そんな中、大輔と池澤(仲村トオル)が訓練中に減圧症にかかり、入院してしまう。大輔は、見舞いに来た池澤の妻・尚子(なおこ・芳本美代子)と対面。「マーくん」と呼ばれる池澤の、家庭的な一面を知る。一方、病院を訪れた環菜は、友達からやり直そうと大輔に伝える。

※最初に言っておきますが、原作マンガや映画は今日現在「未見状態」です。

スリリングな展開がなかなか面白い! 海での救助活動がどれほど大変かが分かりました。また、いくら訓練を重ねても海での身動きは難しいことも分かりました。さらに、バディ(パートナー)との信頼関係は大事であることも分かりました。見ている時の緊迫感は、「救命病棟24時」に似ていますね。私がまず驚いたのは、フジテレビ系の連続ドラマとしては珍しく「フィルム映像」の映像処理(フィルタ加工?)がなされていること。これによって、映画のイメージを引き出す効果や、ノンフィクションのドキュメントっぽくする効果が期待できますね。私的には「良くぞそうしてくれたっ!」と思いました。

主人公の仙崎大輔は、かつて海上保安大学校で人命救助の潜水士になるため研修を受け、足手まといの工藤(伊藤淳史)とバディを組んだ。しかし工藤が不慮の事故で命を落としてしまい、大輔はひどく落胆した。しかし新たなバディ(海東健)と組むことになり、再び潜水士への道を歩み始めた・・・。というのが映画版、らしいです。ドラマ版はその続編ということで、大輔が潜水士になった後の話になるわけだけど、環菜との出会いやその経過も含めて、随所で過去・映画版のストーリーもちらほら出てきますよね。このドラマが始まる前に、同局の「プレミアムステージ」で映画版が放送されたわけだけど、録画だけしてそのまんま(笑)。今後の続編の展開を良く知るためにも、映画版を早めに見ておくべきですね・・・。

主演の仙崎大輔こと伊藤英明さんは岐阜県出身で、その恋人(?)の伊沢環菜こと加藤あいさんは愛知県出身。二人とも私(愛知県)と同じ東海地区出身なので、ついつい応援してしまいます。今回大輔とバディを組むことになった、潜水士エリートの特殊救難隊である池澤真樹(仲村トオル)は、徐々に大輔を認め始めて良きバディになっていくのかな。下川いわお(時任三郎)や勝田孝太郎艦長(夏八木勲)他の面々も良いですね。主要キャスト・脚本家・監督等が映画版と同じだし、収録には海上保安庁の全面協力があるそうだし、ドラマとして安定して見ていけられそうです!

先に「映画版」を見て、ドラマ版をもっと楽しもうと思います!

●ドラマ
「OCEAN」
・主題歌「OCEAN」(B’z)
・「海猿」オリジナル・サウンドトラック

●原作コミックス&映画
「海猿 (1)」 映画「海猿」
・原作コミックス「海猿」(原作・佐藤秀峰/原案&取材・小森陽一)
・映画「海猿」(伊藤英明、加藤あい、他出演)
・「海猿」オリジナル・サウンドトラック

○原作・佐藤秀峰の代表作「ブラックジャックによろしく」(私のオススメ!)
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