2005.12.26

ドラゴン桜・東大志願者2割増&「受験生応援日記」スタート

今年夏に放送されたTBS系ドラマ「ドラゴン桜」。東大受験をテーマにしたストーリーが大変面白く、また独特な勉強法や登場キャラたちも良く、私もかなり高く評価しました。そんな中、どうやらその作品自体の影響で、来年の東大志願者が前年より2割程度増えているらしいんです。

○Yahoo!ニュース『東大人気「ドラゴン桜」が一役?志願者2割増』
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051225-00000502-yom-soci
○YOMIURI ONLINE(読売新聞)『東大人気「ドラゴン桜」が一役?志願者2割増』
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20051225i502.htm

○「YOMIURI ONLINE(読売新聞)」の記事を抜粋

来年の大学受験に向け、東京大学を目指す志願者が前年より2割程度増えている。東大が今年初めて大学説明会を開くなど積極的に情報発信をしていることも一因だが、受験関係者などの間でささやかれているのが、東大受験に挑む非進学校の生徒を描いた漫画「ドラゴン桜」の影響だ。

駿台予備学校が11月に実施した東大入試実戦模試の受験者数は前年より20%増加。代々木ゼミナールの東大入試プレテストは前年比9%増、河合塾の「東大即応オープン」も前年比23・6%増で、予備校関係者は、近年になく東大志望者が増えていると見ている。

こうした「東大人気」について、河合塾進学事業推進部の藤橋研二チーフは〈1〉少子化による「大学全入時代」に向け、受験生の上昇志向が高まっている〈2〉東大が説明会を始めるなどPRに乗り出した――などをまず指摘する。それに加えて無視できない要因として挙げるのが、漫画「ドラゴン桜」の影響だ。

「ドラゴン桜」は週刊モーニング(講談社)連載の人気コミックで、元暴走族の貧乏弁護士が、倒産寸前の私立高校をエリート校に生まれ変わらせるため、偏差値30台の高校生たちに東大受験テクニックを伝授するというお話。カリスマ教師が説く独特の勉強法が話題となり、今年TBS系でドラマ化もされた。

「挑戦することに意義がある」という精神の表れでしょうか。私はドラマを見てからコミックスも数巻読んだけど、確かにこの作品を知ると「可能性はゼロではないかも?」とか「攻略法さえ押さえればいけるんじゃないか?」とか思ったりします。私も現役受験生だったら、狙いに行っていたかも?(ハハハ) 実際の学部別志願者の増減も気になりますね。作品の中では合格率の関係で「東大理I」の一本狙いを奨めていたけど、本当にその学部だけ激増していたのなら文句無しで「ドラゴン桜」効果! 来年の発表を楽しみにしています。

ところで、実にタイミング良く、ココログで「ドラゴン桜」のコーナーがスタートしました。

○関連記事・お知らせココログ
「『ドラゴン桜 桜木建二の受験生応援日記』がはじまりました!」
http://info.cocolog-nifty.com/info/2005/12/post_a881.html
○関連記事・ココログスタッフからのお知らせルーム
「『ドラゴン桜 桜木建二の受験生応援日記』がはじまりました!」
http://staff.cocolog-nifty.com/room/2005/12/post_a881.html

○「お知らせココログ」の記事を抜粋

あの人気マンガ「ドラゴン桜」の桜木建二が受験生を応援するブログ『ドラゴン桜 桜木建二の受験生応援日記』がスタートしました。

というわけで、早速そのサイトを確認!

○関連サイト・ドラゴン桜 桜木建二の【受験生応援日記】
http://gookaku.cocolog-nifty.com/
○ドラゴン桜 桜木建二の【受験生応援日記】「受験生応援日記スタート!」
http://gookaku.cocolog-nifty.com/blog/2005/12/post_f8f0.html

「ドラゴン桜」の主人公・桜木建二が、受験生を合格へ導くための情報を紹介するサイトで、2005/12/26~2006/02/28の期間限定公開だそうです。さらに、2006/01/03からは「セブン-イレブン」とのタイアップで、「ドラゴン桜直伝!!合格の秘訣」をプレゼントする受験生応援キャンペーンを展開するそうです。何か受験生になりたくなっちゃうよ(笑)。ちょっと良いなあと思ったのは、各記事の「投稿者」が「ドラゴン桜・桜木建二」になっていること。架空の人物が堂々と名乗っているのって、面白いじゃない?

さあ、「ドラゴン桜」を軸にした相乗効果で、東大志願者はさらに増えるかな?

○関連カテゴリ「ドラゴン桜」
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/dragonzakura/

●ドラマ
「ドラゴン桜」DVD-BOX
・「ドラゴン桜」DVD-BOX

「realize」
主題歌「realize」(melody.)

●原作コミックス&関連書籍
「ドラゴン桜 (1)」 「ドラゴン桜」公式ガイドブック 「ドラゴン桜 東大合格をつかむ言葉161」
・原作コミックス「ドラゴン桜」(三田紀房)
・書籍「ドラゴン桜」公式ガイドブック(三田紀房・モーニング編集部)
・書籍「ドラゴン桜 東大合格をつかむ言葉161」

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2005.10.15

ドラゴン桜・東大受験マル秘テクニック総伝授SP

2005年の夏に大きな反響を呼び、私も「電車男」と同じくらい高く評価したTBS系ドラマ「ドラゴン桜」。その特別編にあたる『「ドラゴン桜」東大受験マル秘テクニック総伝授SP』が10/14に放送されました。

○TBS系「ドラゴン桜」
http://www.tbs.co.jp/dragonzakura/
○TBS系「ドラゴン桜」・『「ドラゴン桜」東大受験マル秘テクニック総伝授SP』
http://www.tbs.co.jp/dragonzakura/news/008.html

○「ドラゴン桜」公式サイトより抜粋

10月14日(金)オンエアの特別編では、ドラマや原作で紹介されたユニークでためになる勉強法を一挙紹介。さらに、ドラマでは紹介しきれなかった数々の新ウラ技勉強法も公開します。

安東弘樹アナ&江口ともみをMCに迎え、原口あきまさ、さとう珠緒、保田圭、くまきりあさ美らが勉強法を実践。一体、どんな結果があらわれるのか? また、ドラマ『ドラゴン桜』にも出演した新垣結衣やサエコもゲストで登場(ほかにもマル秘ゲストが!?)。オンエアをお見逃しなく!!

「お見逃しなく!!」ということで事前にチェックしていたのに、当日は録画も忘れて途中から見ました(笑)。しかし! ぶっちゃけて言うと本当に「東大受験マル秘テクニック」で、受験生が喜ぶ内容に終わりました。ドラマ本編の続きは無いにしても、名珍場面や裏エピソードはあるだろうと期待していたけど、それもほとんど無し。ややがっかりしたSPだったかな。事もあろうに、途中で寝てしまったし・・・(苦笑)。主な内容としては、ドラマ本編で紹介された特別講師たちの「東大受験マル秘テクニック」をまとめたもので、私も過去のレビューでそのほとんどを書き起こしているので、興味ある方はそちらを読んでいただく思います。まあ受験生でない人にとっては、あまり興味が無いとは思いますが・・・。

それにしても、このドラマが放送されてからは「ドラゴン桜」という接頭語の付いた関連本や勉強本が多く出版されましたよね。気になったので、「Amazon.co.jp」で原作コミックス以外の書籍をちょっと調べてみました。

「ドラゴン桜公式ガイドブック東大へ行こう!」 『東大合格法 「ドラゴン桜」を検証!!」 『「ドラゴン桜」わが子の「東大合格力」を引き出す7つの親力』
・「ドラゴン桜公式ガイドブック東大へ行こう!」
・『東大合格法 「ドラゴン桜」を検証!!」
・『「ドラゴン桜」わが子の「東大合格力」を引き出す7つの親力』

「ドラゴン桜 東大合格をつかむ言葉161」 「ドラゴン桜式 算数力ドリル」 「ドラゴン桜式 数学力ドリル 中学レベル篇」
・「ドラゴン桜 東大合格をつかむ言葉161」
・「ドラゴン桜式 算数力ドリル」
・「ドラゴン桜式 数学力ドリル 中学レベル篇」

「ドラゴン桜式 数学力ドリル 数学I・A」 「ドラゴン桜式 数学力ドリル 数学II・B」 「ドラゴン桜式 数学力ドリル 数学III・C」
・「ドラゴン桜式 数学力ドリル 数学I・A」
・「ドラゴン桜式 数学力ドリル 数学II・B」
・「ドラゴン桜式 数学力ドリル 数学III・C」

勉強本は、ほとんど数学!(笑) このドラマでは東大理I志望で受験に挑むわけだし、数学が多くてもおかしくないですよね。理系大学卒業生の私から言わせてもらえば、数学こそ「マル秘テクニック」が生きてくる教科だと思いますね。センター試験用の解法もあれば、筆記を伴う試験用の解法もあります。例えば「センター試験用の解法」は、「代数幾何学」の比率問題があったとすると、つらつらと公式を並べなくても天秤の重み付けみたいな方法でいとも簡単に解けてしまいます。また「筆記を伴う試験用の解法」は、数学的な証明問題があったとすると、最初に解き方の方針をアピールした上で順序良く書き並べていくだけで気楽に解けてしまいます。この辺りは「日頃の勉強による訓練」に左右されるところで、例え類似問題や解いたことのない問題があっても、その訓練で培った解法で挑めば何とか部分点だけでも稼げるというものです。

数学は「何とかなる」というのが私の持論で、また最も好きな学問でもあります。数学って、公式をひたすら覚えたり固い口調で小論文のように解く辺りで、「こんなの将来役に立つのか? 国語や英語の方が重要なんじゃないの?」等と思われがち。しかし侮るなかれ! 世の中の全てのことは、数学で片付けられるとまで言ってしまいましょう!(極論だ!) また実生活におけるあらゆる場面で、数学の要素が常につきまとっているとも言ってしまいましょう!(経験論だ!) 限られた時間内での時間配分だって、地震に強い橋の設計だって、コップの水に水滴を落とした時の王冠だって、それに人間同士の複雑難解な相関図だって、みんな、みーんな、数学的に言い表せるのさ。ああ、数学って素晴らしい~! 何故か「数学万歳!」の感想になっていますが(笑)。

ちなみに私は、某私立大学への推薦入学の話を蹴って(これは正解だった)、センター試験の理数系以外の教科で失敗して国公立大学の受験を諦め、結局私立大学一本に絞りました。そしていくつかの大学で受験したけど、志望大学では2学科で合格して(その後もちろん優先学科に入学)、滑り止めの大学では何故か不合格(苦笑)。大学受験って、いくら勉強して万全な状態であっても、こういった運・不運が影響するというものです。それを自ら体験したことで良く分かりました。これを読んでくれている受験生の皆さん、このような体験談も踏まえた上で、来春頑張って!

ところで・・・。「ドラゴン桜」の最終話のラストで、「桜木が事務所に舞い込んできた桜の花びらを掴み、ゆっくりと手の平を開いてそれを見つめ、ゆっくり前を見る」というシーンがありました。これ、実は初回話の冒頭でも全く同じシーンがあったんですよ! ご存知でしたか? 忘れていたかな? 私の中では、ラストで同じシーンが登場したことで、「状況が巻き戻ったように、いずれ桜木が新たな生徒を東大に導く機会があるだろう」と思っています。「ドラゴン桜」の、ストーリーとしてのSP、いや続編に、強く期待したいところです。これが一番言いたかったりする・・・。

○関連カテゴリ「ドラゴン桜」
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/dragonzakura/

●ドラマ
「ドラゴン桜」DVD-BOX
「ドラゴン桜」DVD-BOX

「realize」
主題歌「realize」(melody.)

●原作コミックス&関連書籍
「ドラゴン桜 (1)」 「ドラゴン桜」公式ガイドブック 「ドラゴン桜 東大合格をつかむ言葉161」
・原作コミックス「ドラゴン桜」(三田紀房)
・書籍「ドラゴン桜」公式ガイドブック(三田紀房・モーニング編集部)
・書籍「ドラゴン桜 東大合格をつかむ言葉161」

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2005.09.19

ドラゴン桜・第11話(最終話)

ついに来た、東大の合格発表! ストーリーとしては約1年、ドラマとしては1クール・3ヶ月、大注目してきました。まさかこんなに良いドラマになるとは、思ってもみなかった・・・。特進クラスの6人の生徒の運命は? そして結果を知った桜木は? 最後まで大注目しました!

○ドラマ視聴率は本館サイトの該当コーナーから!
○TBS系「ドラゴン桜」
第11話(最終話)「お前らはもうバカじゃない!運命の合格発表!」

年が明けて1月、センター試験が始まった。勇介(山下智久)や直美(長澤まさみ)ら特進クラスの生徒たちは、試験問題の想像以上の難しさに苦戦しながら、どうにか初日を無事に終えた。東大合格を目指す特進の6人は、励まし合いながら、試験2日目に臨む。そんな中、くも膜下出血で入院していた直美の母・悠子(美保純)の容体が悪化する。

3勝2敗1分け! ∴ 3人合格

勝負に例えるなら、こう表現すれば良いのでしょうか。とにかく、龍山高校の特進クラス6人が挑んだ東大入試は、「3人合格」という結果に終わりました。その流れを振り返ってみましょう!

まずは、第一関門の「センター試験」。

センター試験 自己採点結果

奥野一郎  662点(中尾明慶)
小林麻紀  656点(サエコ)
緒方英喜  651点(小池徹平)
香坂よしの 649点(新垣結衣)
矢島勇介  645点(山下智久)
水野直美  636点(長澤まさみ)

桜木建二(阿部寛)によれば「この点数ならな、6人全員、センター試験無事突破だ!」ということで、まずは全員第一関門突破! おめでとう! 「Excellent!!」と言って褒める、数学・柳鉄之介(品川徹)、英語・川口洋(金田明夫)、理科・阿院修太郎(小林すすむ)、国語・芥山龍三郎(寺田農)の4人の特別講師たち。「やったぁ!」と元気に喜ぶ生徒たち。「良かったぁ、ほんとに良かったぁ!」と喜ぶ井野真々子(長谷川京子)。「良かったぁ、またこれで少しお買い物できるかも、ウッフッフ!」と喜ぶ理事長・龍野百合子(野際陽子)。おい、一人だけ喜ぶものが違うぞ?(笑)

この結果には「う~ん、たった1年でここまでやれたか・・・」と羨む部分もあるけど、まあ良いでしょう。生徒たちはすぐに気持ちを入れ替え、35日後に行われる東大入試本番へ向けて、二次試験対策の勉強を始めました。

数学担当の講師・柳鉄之介より、「数学対策」。

出題者に対して、「この問題の解き方を私は分かっていますよ」とアピール。
そのためには、解答の序盤であえて文章でこれから解こうとしている方法を説明する。

→特に証明問題では基本ですね。私もかつてそう教えられた経験があります。

理科担当の講師・阿院修太郎より、「理科対策」。

単位の確認と同時に、極端な数値を当てはめてみることで、
確実に間違いは無くなる。

→化学も物理も定理式が多いので、これはかなり有効でしょう。

国語担当の講師・芥山龍三郎より、「国語対策」。

古文・漢文を読む時には、キーワードらしきものに線を引く。
良い文章には必ず良いリズムがあるので、
黙読はせず心の中で音読する。

→確かに。理系志望でも、ここで落とすわけにはいきませんね。

英語担当の講師・川口洋より、「英語対策」。

新たに採用された「リスニング問題」までの45分が勝負。
その前に、長文読解と和訳問題を片付けておく。
さらに英作文にも手をつけることができれば、OK牧場!

→最後のは、彼自身の言葉だからさ・・・(笑)。

東京大学試験・前日。最後の授業。桜木より、「最後の忠告」。

世の中に超えられない壁なんてねえんだ。
だからお前ら、どんなことにも「できない」という先入観を持つな!

桜木は6人全員に「バカ」と書かれたバカハチマキを手渡し、「物心ついた時から巻いていた」と責めながら強くこう言いました。

もうすぐそのバカハチマキから自由になれる。
お前らを縛り付けていた「コンプレックス」という名の
たくさんの鎖を断ち切れる。

バカにされて悔しかった日々を思い出せ。
そしてその悔しさを明日からの試験にぶつけろ!

生徒たちはバカハチマキを頭に巻き、これまで学習したことを言い合いながら気合を入れました。そして桜木が一言。

お前ら全員勝てよ。そして東大に入れ!

ここで最後となるタイトル画面が登場。上に「ついに迎える、激動と感動の最終回!!」、下に「次々と巻き起こる意外な展開とは!?」という字幕も出ました。特に下の字幕に注目! 大事な試験を前に、何か起こってしまうのか?

東京大学試験・1日目。真々子と6人の生徒たちは会場前で円陣を組み、「龍山、ファイト!(オー!) ファイト!(オー!) ファイト!(オーーー!)」と掛け合いました。ちなみに試験日程が、試験会場のホワイトボードにしっかりと書かれていました。

平成18年度
東京大学第2次学力試験
<本郷地区試験会場・A会場>
理科一類 試験日程

2月25日(土) 国語   9:30~11:30
          数学  14:00~16:30
2月26日(日) 理科   9:30~12:00
          外国語 14:00~16:00

1日目の試験が無事終了した後、生徒たちは?

水野直美  母親が倒れたため看病に集中。
矢島勇介  水野の母親が倒れるのを助けた時に右手を骨折。
奥野一郎  弟・次郎(水谷百輔)に渡されたサンドイッチを試食。
緒方英喜  麻紀と「合格したらH」の再約束。
小林麻紀  英喜の願いに笑って承諾。
香坂よしの 特に無し。

東京大学試験・2日目。まず直美が試験に遅れることになり、勇介は右手にギブスをはめて登場。一郎は腹痛になっていたけど、それは昨日食べたサンドイッチが賞味期限切れだったため。弟にやられました。賞味期限に気付かなかったのも変だけど、昨日食べた入れ物のゴミを持っていたのも変。まあ良いか、一郎だし(ん?)。他の3人は一応何事も無く来ていました。

勇介は右手が使えず左手で応戦。でも山下智久くんって元々左利きだから、問題無かったりして・・・。一郎はトイレに駆け込みたい衝動を抑えながら応戦。気持ちは分かるかも・・・。他の生徒たちも苦戦していたようだったけど・・・。そして直美は看病を中断して走りました。しかし向かった先は試験会場ではなく、桜木が待つ龍山高校特進クラスの教室。残念ながら、諦めてしまったんですね・・・。薄っすらと涙を流していた直美に、桜木はこう伝えました。

お前は1年間勉強した。
東大を受けようが受けなかろうが、その事実は変わんねえよ。
お前は、変わった。

試験が終わる時刻には迎えに行ってやれよ。
特進クラスはな、お前を含めて6人だ。

良いこと言うぜ、桜木! 可愛かったぜ、直美! その後直美は試験会場へ急ぎ、試験を終えた残りの生徒5人を迎え、「お疲れ!」と言い合いました。ほんと、お疲れ~!

合格発表・当日。いよいよ注目の時が来ました! 生徒の顔、受験番号、生徒の顔、受験番号・・・。長い、長過ぎる、引っ張り過ぎる! DVDレコーダーで1.3倍速で見ていてもイライラしてしまった! さて気を取り直して・・・、直美を除いた5人の結果は?

奥野一郎  A41772 「あった~っ!」
香坂よしの A40886 「あった! 私が、東大、うそ、ああ、すごい!」
矢島勇介  A40732 「ありやがる・・・、俺のあるって、やった、やった!」
緒方英喜  A41862 「・・・」
小林麻紀  A41947 「・・・」
--------
奥野次郎  不合格    「俺が、不合格・・・」

3勝2敗1分け! ∴ 3人合格

龍山高校特進クラスの教室にて報告が行われ、桜木が生徒たちに「最後の言葉」を伝えました。

矢島。奥野。香坂。おめでとう。
自分たちの努力で手に入れたプラチナチケットだ。
東大合格が本当に人生のプラチナチケットかどうか、
それはこれからのお前ら次第だ。
とにかく今お前らはそいつを手に入れた。好きに使え。

それからそこの落ちた二人!
いや受けられなかったヤツも入れたら三人か。
お前らのせいで俺は公約を果たせなかったじゃねえか!
俺が「一年間良く頑張った。お前らにはほんの少しだけツキが足りなかった」
とでも言うと思ったか?
「頑張ったことに意味がある」とか、
「お前らは努力することを通じて合格よりもっと大切な何かを手に入れるはずだ」
と言うとでも思ったのか?
そんな言葉お前らに今更並べたところで、
これからの何の役にも立ちゃしねえ!

俺からの言葉はこれだけだ。このバカどもが!
しっかり反省して、自分の人生は自分で決めろ!

最後にして、かなり威圧的な言葉の数々! たまらず勇介が桜木の胸座を掴んで責めたけど、その勇介は桜木の顔を見て手を引っ込め、こう言いました。

殴れっかよ・・・。
アンタ泣いてんじゃん。心の中で思いっきり泣いてんじゃん。

何も言えなくなってしまった桜木は、理事長に辞表を提出しました。それは「5人現役合格」という当初の約束を果たせなかったため・・・。教室を去った桜木を、真々子や生徒たちや教師たちが追い、「ドラゴン桜」の前に集まりました。「先生がいなくなったら、来年からこの高校はどうすれば良いんですか? 特進クラスはどうすれば良いんですか?」と責める真々子に対し、桜木はこう言いました。

俺がいなくても、お前がいるじゃないか。
何のために、一年間お前は特進にいたんだ。
俺はな、見込みのあるヤツにしかノウハウを教えないぞ。
お前はバカで粗忽で、その上「超」の字が付くほどのお人好しだ。
だから、自分の信じる道を真っ直ぐ迷わず突き進む能力がある。
大丈夫だ。お前ならやれるよ。

きれい事を言ったつもりは、無い!

その後桜木は、生徒たちに「最後の最後の言葉」を伝えました。

入学試験の問題にはな、正解は常に一つしかない。
その一つにたどり着けなかったら不合格。これは厳しいもんだ。
だがな、人生は違う。人生には、正解はいくつもある。
大学に進学するのも正解。行かないのも正解だ。
スポーツに夢中になるのも、音楽に夢中になるのも、
友達ととことん遊び尽くすのも、
そして、誰かのためにあえて遠回りするのも。
これは全て正解だ。
だからよ、お前ら生きることに臆病になるな!

矢島。水野。緒方。小林。香坂。奥野。
お前ら自分の可能性を否定するなよ!
受かったヤツも、そして落ちたヤツもだ。
お前ら胸を張って堂々と生きろ!

以上。

この言葉を聞いた生徒たちは、桜木に誓いの言葉を返しました。

矢島勇介「俺さ、東大には行かねえから!
      独学で勉強して、司法試験目指す。弁護士になる。」
桜木「それも正解だ。」
香坂よしの「私は東大に行く。勇介が行かなくても、私は東大に行く。
      世の中のことを正しく読めるようになりたくなった。」
奥野一郎「僕も胸を張って東大に行きます。」
桜木「正解だ。」
緒方英喜「俺は諦めないぞ!
      何年経ったっていい。俺だって東大に入れるって証明してやる!」
小林麻紀「私だって諦めない!
      東大も、自分の夢も、絶対諦めない!」
桜木「それも正解だ。」
水野直美「桜木先生。ありがとう!
      ウソじゃないよ。私は、私たちは、心の底からそう思ってる。
      『桜木先生ありがとう』って。」
桜木「・・・。」

その場を去っていく桜木に、見ていた教師たちや特別講師たちが拍手を送りました。これは良いシーンでしたね。軽はずみで勉強を始めた生徒たちは、桜木と過ごす中でいつの間にかたくましく成長していたんだなあ・・・。中でも勇介は、東大行きのプラチナチケットを破って、独学による弁護士への道を決めたからすごい! きっと彼が目指すのは、桜木のような弁護士なんでしょうね。

「桜木弁護士事務所」に戻った桜木に、「東大合格」の件を聞きつけたいろんな高校の校長から、「高校再建」の問い合わせが殺到しました。みのもんた校長もいたなあ(笑)。その噂を流していたのは、なんと龍山高校の理事長! “東大(灯台)”下暗し、またアンタか~!

「ドラゴン桜」の木に花が付いた春。皆はそれぞれの道を歩み始めていました。勇介は、バイトの傍ら自宅で六法全書を開いて独学。一郎とよしのは、東大で勉学に励む毎日。直美は、母親を看病しながらしっかり独学。元々英語教師の真々子は、英語教育を極めるために川口先生の「歌と踊り暗記術」を授業に取り入れ、生徒たちと踊りながら教育(笑)。特進クラスを受け持っているようで、生徒も格段に増えていました。その真々子の粋な計らいで、世界史と物理の特別講師として英喜と麻紀を招きました。「他人に教えることで自分への理解もまた深くなる」という桜木の言葉を覚えていたんですね。英喜と麻紀は、昨年授業で使った物理の「解説マンガ」を見せて教えていました。そのうち、自分たちが苦労して作った「メモリーツリー」も登場するんでしょうね。他の教師たちは、廊下で座り込んでいる生徒に向かって「お前ら、バカとブスこそ、東大へ行け!」と言って指差していました(笑)。桜木の影響を受けた者はここにもいましたね。理事長は、たくさん買い揃えた帽子を見ては大喜び。ここはもうスルーしておきましょう(笑)。そして桜木は・・・、弁護士事務所にて空腹で目覚めて、「やれやれ・・・」と一言。その直後、事務所に舞い込んできた桜の花びらを掴み、ゆっくりと手の平を開いてそれを見つめ、ゆっくり前を見たところで終わりました。

いや~、軽く振り返るつもりが、激しく振り返ってしまった~! やれやれ・・・(笑)。桜木のこの名セリフ、結構好きでした。この結末、皆さんはいかがだったでしょうか? 私的な意見ですが、「3勝2敗1分け」、故に(∴)「3人合格」という結末は、「これで良かったのでは?」と思いました。理由は、「東大受験はそんなに甘くねぇ!」、「原作のことを考えなきゃならねぇ!」といったものや、その派生事項によるものです。

誰もが「全員合格」を願ったに違いありません。ただ現実は、ドラマであっても、そう簡単には合格できないわけで。実は私、今更だけど「全員合格はまず無い」と確信していました。原作は最終話放送時の時点ではまだ東大受験すらしておらず、ここで「全員合格」ともなれば「現在進行形」である原作の魅力がいくらか損なわれ、読者もどれほどか先の見えた展開を抱きながら読むことになり。原作での合格発表の時、「ドラマの“全員合格”の方が良かったなあ!」という不満の意見さえ出るかも。それを踏まえてか、「6人のうち半数の3人が合格」という結末にしたのは、ある意味で良かったと思います。そう思った上で、「それじゃあ、誰が合格?」ということが重要になってくるんだけど、結果は上記の通り。これですが、私はある程度予想できていました。

まず、原作でもメインとして登場する勇介と直美。この二人は「揃って合格は無い(浪人合格は有り得る)」と思いました。「原作に影響がある」という大きな理由でね。「だったら、どちらが合格? あるいは両方不合格?」ということになるけど、そこまでは予想できませんでした。ただ実際は直美の母親が倒れたことで、「直美は看病のために東大受験を辞退した」という“無難な形”になりました。上手く理由を付けて、特進クラスの代表的役割だった勇介を立てたというわけですね。おまけに、「東大入学を辞退して桜木のような弁護士を目指す」といった設定にもつなげました。これについては、ありがちだけど良かったなあと思いましたね。

次に、「不合格」だった英喜と麻紀。ここはほぼ予想通り「不合格」でした(ゴメン)。その理由は、最終話前にも話が出ていた「合格したらH」の話、これですよ! 東大合格を目指す傍ら、こんな雑念があったことで「ドラマだとしても倫理上マズイ!」と思っていたのでね。こういう気で目指す生徒たちが実際にいると、教育界他が目くじらを立てますからね。まあ努力につながる面では良いかもだけど・・・。これにより、まず英喜は「合格したらマズイことになる」というわけで「はい、消えた」。麻紀は、合格すればそりゃあ良いけど、「そういう気」でいた英喜に対してはどう接する? ということで「はい、消えた」っぽかったんだけど「ちょっと待った」。逆に英喜が合格して麻紀が不合格だった場合、麻紀は約束とはいえ「そういう気」を受け入れる状態になれるわけもなく(実際ものすごい落ち込み様だったし)、逆に妬みみたいなものも発生するわけで。つまり英喜は、「そういう気」に「こういう気!」と「どういう気?」を付けて、「やっぱり、はい、ダメ」となるわけです。そして英喜と合わせる形で、麻紀も「設定上そうならざるを得ない」というわけで、「残念ながら、はい、消えた」となるわけです。なるほど・ザ・ドラゴン桜! 両人、本当にゴメン!

次に、「合格」だった一郎とよしの。一郎は、最大のライバルである秀才の次郎がいたことで、「素質はある」とは思っていました。特進クラスへは最後に入ったけど、東大模試で他の生徒がE判定の中、唯一D判定となったのが彼でした。この辺りで「少なくとも彼は合格できそう」と思いました。いわゆる“安パイ”ですね。東大受験では次郎の企みにより腹痛に悩まされたけど、一応思考能力は働いて解答を書く手も動いていたようで、無事合格! そして次郎は、不運にも不合格。兄にあんなことを言ったりこんなことをしたりで、最後まで気に入らなかったヤツ。いい気味! でも、できればお互いに合格して、そこで仲を取り持ってほしかったんだけどね。その後はどう過ごしているのかな? よしのは、いわゆる“ホープ”というイメージで、はっきり言って「どうなるか分からない」といった思いでいました(苦笑)。まあある時に改心してからは熱心に勉強していたので、「良い方にはなるかも?」とも思っていたけど。それよりも、いつも授業で一人だけ黒系の衣装だったのが気になっていたけど。結果的には、無事合格! 彼氏の勇介も合格したことで、ここは「揃って合格」になったけど、その時にはたくましい精神を持つようにもなっていました。最後見た感じでは、もう勇介とは別れる気になったのかな? 以上が、私の「予想と現実」でした。小論文の試験があってもバッチリいけそうかな?(笑)

最後の最後は、やはりこの人、桜木について。生徒たちに憎まれながらも、自分なりの信念を貫いて見事に引っ張ってきました。彼の放った強気なセリフは、どれも深くてタメになるものばかりでした。東大合格のために徹底した教育方針を展開したけど、実は東大受験を通して生徒たちに生徒たち自身で「あるべき人生」を気付かせたかった。合格発表直後に伝えた「最後の言葉」は、「そんな言葉お前らに今更並べたところで、これからの何の役にも立ちゃしねえ!」とは言ったけど、まだ未熟な生徒たちは痛感していたと思いますね。真々子に対しては、「見込みのあるヤツにしかノウハウを教えない」と伝えたけど、これは以前勇介が気付いた通りでした。彼は真々子や生徒たちに侮辱的なことを言いながら、「見込みのあるヤツ」と信じて教育し続けてきたんですね。真々子や生徒たちはその心を知って、本当に感謝していたと思います。桜木の、隙の無いところが良かったなあ。あんな男に出会ってみたいものです!

最後はこんなに長文。やれやれ・・・。そんなわけで、ドラマ「ドラゴン桜」のレビューをここで締めたいと思います。“お前ら胸を張って堂々と生きろ!”。桜木のこの言葉、忘れません! Don't forget!!


脚本を担当された秦建日子さんへ。
期待させられる構成、充実した内容、数々の名セリフ、どれも素晴らしかったです! 最終話の視聴率は、納得の20%超え! 「阿部寛さん・弁護士モノ」というと、同じく秦さんの書かれた日テレ系ドラマ「最後の弁護人」を真っ先に思い出してしまいます。そのせいか、有働弁護士のキャラ性の真面目部分や殺伐とした事務所にどこかその雰囲気を感じつつ、はっきり言わせてもらえばその作品以上に強い思い入れがありました。このレビューや以前書いたレビューを読まれても、それを分かっていただけると思います。最高でした。本当にご苦労さまでした!

○関連記事「ドラゴン桜・第1~3話」
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●ドラマ
「ドラゴン桜」DVD-BOX
「ドラゴン桜」DVD-BOX

「realize」
主題歌「realize」(melody.)

●原作コミックス&関連書籍
「ドラゴン桜 (1)」 「ドラゴン桜」公式ガイドブック 「ドラゴン桜 東大合格をつかむ言葉161」
・原作コミックス「ドラゴン桜」(三田紀房)
・書籍「ドラゴン桜」公式ガイドブック(三田紀房・モーニング編集部)
・書籍「ドラゴン桜 東大合格をつかむ言葉161」

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2005.09.12

ドラゴン桜・第10話

来年行われる「平成18年度大学入試センター試験」から、英語の試験でリスニングテスト(聞き取り問題)が導入されることを、先日ネットニュースで知りました。試験も時代と共に変わっていくものなんですね。ところで、このドラマではユニークな授業が展開されて「なるほど~!」なんて思ってきたけど、「でもそれってあくまで『二次試験』の対策でしょう? 足切り目的の『一次試験(センター試験)』の対策はどうなってるの?」と、密かに疑問視していたんです。もしかしたら桜木が「試験では『六角鉛筆』を用意しろ。『丸型鉛筆』ではダメだ!」とか言って、マークシートによる択一問題を解くにあたって「選択の鉛筆転がしテク」でも教えるんじゃないか? なんて冗談で思っていました(笑)。そしたら、今回第10話でちゃんとセンター試験の話が出て、しかもリスニングテスト導入の件まで触れたじゃないですか! 驚いたよ~。ドラマが時代に追い付いてるよ~。ついでに、ドラマが原作を追い抜いてるよ~。というわけで、東大受験以前にセンター試験はやっぱり大事! センター試験で失敗した過去がある私が言うのだから間違い無し! ああ、書いてて悲しい・・・(苦笑)。

○ドラマ視聴率は本館サイトの該当コーナーから!
○TBS系「ドラゴン桜」
第10話「友情か受験か?最後の決断」

母・悠子(美保純)が入院し、直美(長澤まさみ)は東大受験をあきらめると言いだす。桜木(阿部寛)は「分かった」とだけ言って、慰留しなかった。直美に事情を聞いた勇介(山下智久)は、桜木に直美の受験も彼女の実家の小料理屋も何とかすると宣言。真々子(ままこ・長谷川京子)と勇介らは、交代で店を手伝うが、次第に生徒に疲労の色が目立ち始める。

いくら試験対策が万全でも、外的要素が理由で受験を諦めざるを得ない状況になるのは、意外にありがちな話。今回は直美が母の病気のせいで「東大受験を諦める」と言い出した所から始まりました。その話はちょっと置いといて、先に特進クラスの授業で特別講師たちが伝えた言葉を列挙しておきます(以後、ドラマ内での字幕表示を優先)。

英語担当の講師・川口洋(金田明夫)より、「理想の二学期の過ごし方」。

9月・10月は、得意な分野を更に伸ばし、
自分に対するいいイメージを固める!

11月・12月は、弱点克服。苦手な部分を
ピンポイントで集中勉強!

国語担当の講師・芥山龍三郎(寺田農)より、「センター試験の国語対策」。

試験時間80分の問題を
60分で解く訓練をする!

東大二次試験の量は膨大なので、
今のうちから、正確さと合わせて
スピード力も強化する!

いつもながら、どれも大事。受験生諸君はご参考! そして私も参考にする!(何故?)

直美の母・悠子の店「小料理ゆうこ」の経営をサポートすべく、真々子や勇介たち特進クラス生は手伝うことに。しかし、ただでさえ辛い受験勉強の毎日なのに、店を手伝うとなれば次第に疲労も大きくなるもの。そのうち料理の味付けを誤ったり客に酒をかけたりで、見ていられない状況になってしまいました。そして手伝ってくれる仲間たちが本音で話しているのを聞いてしまった直美は、学校で桜木を呼び出して彼らの手伝いを止めさせるよう頼んだけど、桜木は「甘ったれんな!」と言って自分で解決するよう伝えました。そして、同時にこんな問題を・・・。

体積1リットルのビンと500ミリリットルのビンがあるとする。
この2つのビンには、全く同じ空気が入っている。
にもかかわらず、酸素分子の数も、二酸化炭素分子の数も、
小さい方の500ミリリットルのビンに多く含まれる場合がある。
とすると、それはどういうケースだ?

特進クラスだけが東大の道じゃねえ。
山があれば、そこには100通りの道がある。
今の問題は、そのうちの一つの答えだ。

その後直美は店で、わざと嫌われるような言い方で仲間たちの手伝いを拒否して追い出しました。でも、仲間たちはその本心をちゃんと分かっていたんだよね・・・。また直美は、病院にいる悠子にも桜木の問題を出しつつ、さらに問題を分かりやすく「ウーロンハイ」の例に置き換えて出題すると、悠子は「焼酎の濃さ!」と一発回答。実はあれから桜木が店に訪れていたようで、直美に向かってこんなことを話していました。

良い教師に付いて正しく学ぶ。
それが最速にして最善の方法だと、世の中の大半の連中は思っている。
だがよ、一つだけ、一人で学ぶ独習に適わない部分がある。
それはな、「密度」だ。
勉強に打ち込む「時間の濃さ」だ。
孤独ゆえに濃く、そして濃いがゆえに強い。
だから俺は、俺が最も嫌いな言葉を、一度だけお前に言う。

「頑張れ。頑張れば必ず望みは叶う。」

桜木らしく、素晴らしい言葉による説得でした! 直美は、特進クラスは辞めるけど受験は辞めず、遅れてでも一人ででも“頑張って”、東大を目指す決意を固めたんですね。「一人は一人だけど、でも、皆が作ってくれたノートもある。メモリーツリーもある。一人だけど、でも一人じゃない。だから私は、絶対最後まで頑張れる。」と、悠子に力強く言いました。良く決意した、“頑張れ”直美! ちなみに私は、「頑張れ」という言葉で何度も励まされてきました!

その後、特進クラスの授業で特別講師たちが伝えた言葉を再び列挙しておきます。

10月。英語担当の講師・川口洋より、「東大英語のカギ“リスニング”」。

※2006年からセンター試験でも
リスニングが導入される(←時代に追い付いてるよ~)

英語を聞くな!(「聞くな」とは「漫然と聞くな」の意→お経を聞いているイメージ)

聴く力を鍛えるには、聴いてすぐに
それを言う『追い込み』中心に勉強するのが
大脳のメカニズム的には一番正解!

11月。桜木より、「集中力と得点狙いのアドバイス」。

集中力を切らさないため、
自分の家のトイレや冷蔵庫の内外や携帯電話の裏に、
英単語・世界史・古文の紙を貼る。

弱点教科の試験では、頭から完璧に解こうとしない。
部分点をかき集め、とにかく平均点を狙う。
後は得意分野でガッチリと稼ぐ。

12月。桜木より、「センター試験のアドバイス・1」。

センター試験対策
徹底的にセンター試験の過去問を解く。
1日1教科、1週間で5教科、過去10年分をこなす。

数学担当の講師・柳鉄之介(品川徹)より、「センター数学の対策」。

センター試験対策
数学は時間との闘い。まず問題全体に目を通し、
一番解き易そうな問題をみつけ、どのような
順番で解いていけば良いかを考える。

国語担当の講師・芥山龍三郎より、「センター国語の突破のカギ」。

センター試験対策
国語のカギは消去法。選択肢の中から間違ったもの
を消していく。強い否定、極端な主張、感情的な要素
を持つ選択肢は、全て誤りである。

桜木より、「センター試験のアドバイス・2」。

センター試験対策
出題される問題は完全にパターン化している。
その傾向を分析し、イージーミスをなくすこと。

12/24~12/31。桜木より、「年末の勉強方法」。

暗記もの以外やらない。
気が散りやすい時には、とにかく具体的でシンプルな勉強をすることで、
集中力をキープする。

言うまでも無く、どれも大事。もっと早い時期に聞きたかった・・・(苦笑)。

そして、2006年1月21日土曜日、「大学入試 センター試験の日」。特進クラスの5人、そして直美は、試験会場へ。第1日、第2日と受けたけど、皆かなり苦戦している様子でした。ただ直美だけはやや冷静な様子。もしかしたら、桜木の言った「密度の濃さ」が関係しているのかも? センター試験の結果及びその後の展開は、次回最終話で明らかに。皆さん、大注目しましょう!

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●ドラマ
「realize」
主題歌「realize」(melody.)

●原作コミックス&関連書籍
「ドラゴン桜 (1)」 「ドラゴン桜」公式ガイドブック 「ドラゴン桜 東大合格をつかむ言葉161」
・原作コミックス「ドラゴン桜」(三田紀房)
・書籍「ドラゴン桜」公式ガイドブック(三田紀房・モーニング編集部)
・書籍「ドラゴン桜 東大合格をつかむ言葉161」

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2005.09.05

ドラゴン桜・第9話

今回放送分の裏番組として、フジテレビ系でドラマ「積木くずし真相~あの家族、その後の悲劇~」が2夜連続で放送されました。民放の連続ドラマの最高視聴率記録を維持し続けている「不朽の名作」の続編だけあって、今回ばかりはそちらを優先してリアルタイムで見ました。放送規制が厳しい現在、不良少女の荒れぶりをどこまで描写するかも見ものだったけど、なかなか良かったです。そして強引にこのドラマへ話を移すわけですけど、昔の不良と現代の不良はまず格好が全然違いますね。昔の不良の例が桜木だとすれば、現代の不良の例は龍山高校の落ちこぼれ生徒になるわけで。それはそうと、「積木くずし真相」の方で不良少女の部屋にあった「全国制覇」という垂れ幕を見た時は、「ああ、特進クラスの生徒たちの心意気に通ずるものがあるなあ」と思いましたね。「本気」と書いて「マジ」でっ!(笑)

○ドラマ視聴率は本館サイトの該当コーナーから!
○TBS系「ドラゴン桜」
第9話「信じろ!成績は必ず上がる」

勇介(山下智久)は成績が伸びないことに悩んでいた。一方、直美(長澤まさみ)の母・悠子(美保純)が倒れ、病院へ運ばれる。そんな中、桜木(阿部寛)は2学期に入り、生徒の家庭環境が重要になると考え、「受験生を持つ家庭の心得」を講義するため、真々子(ままこ・長谷川京子)に保護者を呼び出させる。桜木は集まった保護者に各家庭の教育方針を尋ねる。

ストーリーは、現実とリンクするかのように二学期へ。今回もまた良い話が出ました。大きく3つに絞って、一つ一つじっくり感想を書いていきます。

1. 「行間を読む・正しく読む・なぜなにの心」
国語担当の講師・芥山龍三郎(寺田農)が、「問題を良く読むことの重要さ」を生徒たちへ教えるために「行間を読め」と伝えました。私は小説等を読む時には意識するようにしているけど、文字で書かれていること以外の要素(=行間)を読み取るのは大事ですよね。例えば起こる物事の背景だったりするけど、その解釈の違いによる損得は大きいということです。

また芥山講師は、課外授業みたく皆で外へ出た時も、「日本語の他に英語や中国語やハングルで書かれた表示板を見て何を思うか?」といった質問を出しつつ、4ヶ国語で書かれていることの背景を読み取ることで「正しく読め」と伝えました。例えば中国語やハングルの記載が増えたことから、その言語圏の人が裕福になって日本へ訪れる機会が多くなった、と推測できるんですね。普段何気無く見ている表示板でさえ、いくつものストーリーが詰まっているものです。ちなみに東海地区在住の私だったら、質問に対して迷わず「『愛・地球博』対策に決まってるじゃん!」と答えていたかも(笑)。それから芥山講師は、常に「何故そうなのか?」と疑問に思いそれを追求する「何故・何(なぜなに)の心」についても伝えました。お笑い芸人のテツ&トモが「なんでだろう~?」というネタで大ブレイクしたけど、彼らの精神こそがその典型例で、常に謎を追求する心を教えてくれた。しかし、結論までは言わずに放置してすぐに次の謎を追求することも教えてくれた。ついでに、そのネタだけじゃ世間に飽きられて人気が持たないことも教えてくれた・・・。

2. 「受験生を持つ家庭の心得」
特進クラスの生徒の親たちを集めて、こんな講義が行われました。ただし、矢島勇介の母親は就職の面接のため、水野直美の母親は病で倒れたため欠席。桜木は親たちが口々に言う自分なりの教育方針を聞きました。それは「面倒見切れず」だったり「放任主義」だったりいろいろだったけど、その全てを聞いた桜木が「なるほど、思った通りの0点ぶりですね。全員0点です!」と発言! 申し訳無いけど、そのセリフと言い方で笑えてしまいました(苦笑)。

子供は7歳くらいまでは直感的思考段階
7歳から11歳くらいまでにかけて論理的思考が身につきはじめる

「子供はそれぞれのタイミングで無理せず成長すれば良い」という桜木的理論。それを怠って執拗に我が子を教育するのは「バカ」らしい・・・。良かれと思って行う行為が、逆に仇にあることもあるんですね。褒め過ぎてもダメ、叱り過ぎてもダメ、じゃあどうする? 「繰り返す」なのです。「子供の話をきちんと聞く。そして子供の言葉を繰り返す。」なのです。話を繰り返すことで、子供に安心感や信頼感を与えるものなのです。これらも全て桜木的理論。以前模擬試験の際に「己との対話」について生徒たちへ話したことがあったけど、家庭内では「リアルな対話」が必要なんですね。子供の成長には当然親にも責任の一端があるわけで、そういった精神の下で接してほしいという「学問外からの改革」が行われました。これらの理論、皆さん(子を持つ親でない人も)は素直に納得できますか?

3. 「東大合格の素質」
私立高校の合同説明会にて、龍山高校は桜木や真々子の他、特進クラス生の矢島くんや水野さんが同席しました。大勢のエキストラを動員してのロケは大変だっただろうなあ。そこでバンドを組んでいるツッパった中学生と頑固で口うるさそうな父親が、桜木の口車に乗せられて興味本位で説明を聞くことに。そこで桜木が「東大へ入れる素質がある」と言い、父親が「どこにそんな素質がある?」と理由を聞くと、桜木は自信有り気に「息子さんの頭が、見るからに空っぽそうだからです」と発言! おいおい、そりゃ無いだろうよ~! って思ったけど、実は「最大の褒め言葉」でもありました。「空っぽ」だからこそ、今からでもいろんなものを素直に得られるということ。つまり、知識を溜め込むキャパが充分にあると言いたいみたいですね。ここまでだと「物は言い様」みたいな感じもするけど、桜木は続けて「何かに熱中してきた人間は、努力する資質が勝手に育まれている。そういう人間が集中すると、ものすごい力を発揮する」と話しました。これは、何となく分かる気がするなあ。桜木の説得に近いこれらの発言によって、頑固な父親が激怒しまくる“パフォーマンス”も手伝って、大勢の参加者が龍山高校のブースへ駆け寄りました。第8話で矢島くんも言っていたけど、桜木は相変わらず犯罪的に口が上手いな(笑)。でも、いいトコついてるな。

ちょっと論点が狂うかもしれないけど、私の持論を。小学生時代、国語や算数のテストは点が悪かったけど、自動車のことに関しては大人顔負けの知識を持つ友達がいました。彼みたいな人がその道を専門に勉強し続ければ、将来素晴らしいエンジニアになるかもしれない。いや、実は現在そうなっているかもしれない。義務教育である小中学校での授業って、存在する札を揃ったまま配るトランプのようなイメージがあって、どれを捨て札にするかの選択を長いこと無意味にさせられている感があります。ゲームを指揮するディーラー(=教師)が札配り(=義務的、いや、事務的指導)をして終わるだけで、見ものとなる賭け勝負の対象は「受験」であるような。生徒個人の才能を見極めて進むべき道へ導いてやるのが、将来を踏まえた本来あるべき「教育」であり、賭け勝負として見どころを生む時ではないか? 現在の日本は学歴社会である反面、受験で落ちぶれた人・ついていけなくなった人が溢れ返って、フリーターやニートが増加する傾向になるのではないか? そんな風に思います。数年前に数々の職業を子供向けに紹介した村上龍さんの書籍「13歳のハローワーク」が売れまくったけど、書籍の内容はどうあれ「13歳」という設定は良いと思いましたね。専門学習における「飛び級制度」も積極的に導入してほしいとも思ったり・・・。

といったところで、今回はここまで。私も自分なりに「物事の背景」を見据えていたりします。それが同意か否かは別として・・・。勉強に限らず「何かをやること」には「限界点(limit)」というのが付き物で、矢島くんは近頃学力が伸びずに悩んでいたけど、桜木による「マイペース精神」の説得で回復に向かいそうですね。でも今度は、母親が倒れたこともあって「東大受験辞めます」と涙ながらに語った水野さんのことが心配です。「全員揃って東大合格」であってほしいけど・・・。

○関連記事「ドラゴン桜・第1~3話」
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○関連記事「ドラゴン桜・第6話」
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●ドラマ
「realize」
主題歌「realize」(melody.)

●原作コミックス&関連書籍
「ドラゴン桜 (1)」 「ドラゴン桜」公式ガイドブック 「ドラゴン桜 東大合格をつかむ言葉161」
・原作コミックス「ドラゴン桜」(三田紀房)
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2005.08.29

ドラゴン桜・第8話

先日ある大型の本屋で、女子大生らしき2人が某女性誌を開いて何やら話しているのを見掛けました。たまたまその横を通り過ぎた時にチラッと見ると、そこにはこのドラマで特進クラス生として出演中の、小池徹平くんの大きな顔写真が! 「この子、ほんっと可愛いよね~」、「女の子みたいだよね~」、みたいな会話をしていました。思わず私も後ろから「だよね~」って言いたくなったけど(笑)。確かに、男なのに可愛い。女性からもそう言われるくらいだもんね。でもちょっと待って? 同じ特進クラス生・男子の、山下智久くんも中尾明慶くんも、ある意味で可愛くないか? それに特進クラス生・女子の、長澤まさみさんや新垣結衣さんやサエコさんも、群を抜いて可愛くないか? な~んだ、あの特進クラス生6人って、全員可愛いんじゃん! そんな所に気付いたことが、私にとっての「課外授業」の成果でした(笑)。

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○TBS系「ドラゴン桜」
第8話「バカの涙…夏休み課外授業」

特進クラスの6人が東大模試を受験した。勇介(山下智久)たちは手ごたえを感じていたが、採点の結果、合格の可能性が5%以下のE判定であることが判明。やる気を失った麻紀(サエコ)らは特進クラスを辞めると言い、教室を出て行く。桜木(阿部寛)は、残った勇介とよしの(新垣結衣)に休養をはさんで、2回目の合宿を行うことを告げる。

桜木から「試験というのは対話。相手との対話であり、そして己との対話。」と教え込まれた特進クラスの6人は、ある予備校主催の東大模擬試験に挑みました。冷静になる者、隣人が気になる者、不安がる者と、受験中の態度は生徒それぞれでした。その頃龍山高校の特進クラス教室では、桜木や真々子(長谷川京子)の他、講師たち4人が待ち構えていて、模試における志望校の「合格可能性」について話していました。

A判定…合格可能性80%
B判定…合格可能性60%
C判定…合格可能性40%
D判定…合格可能性20%
E判定…合格可能性5%以下(ほぼ絶望的)

(注)F判定以下はありません。

この数字と判定に関して、桜木たちへ熱心に聞いていたのは真々子でした。何故・・・、何故模試の経験者で現役教師たる者が、そんなことを知らないんだ?(苦笑)

やがて生徒たちが教室に戻ってくると、「鉄は熱いうちに打て」の精神ですぐに自己採点をやらせました。問題を覚えているうちに行うことで、弱点克服につながるということですね。この諺(ことわざ)、良い言葉だな・・・。生徒たちは意外にも「自信あり」だったけど、さて自己採点の結果は?

東大実践模試(理科I類) 自己採点表

矢島 147点(山下智久)
水野 153点(長澤まさみ)
奥野 158点(中尾明慶)
緒方 150点(小池徹平)
香坂 153点(新垣結衣)
小林 151点(サエコ)
予想平均点 168点(総合点440点)

誰も平均点に届いていない! しかも、全員ほぼ同じ点! こういう「大した違いが無いこと」を、諺で「五十歩百歩」と言います。結果は「全員E判定」。信じてきた生徒たちも、文句を言ったりやる気を無くしたりで、外へ飛び出していきました。気持ちは、分からなくはないけど・・・。

桜木は「夏休みの学力強化合宿」を提案し、落胆している生徒たちへ「課外授業当日、朝7時にドラゴン桜に集合」と命じました。同時に、真々子へグラフ付きの紙を手渡して、生徒たちへ配るよう命じました。「問題 次の2本のグラフが何を表しているのかを考えよ」と書かれたそのグラフは、横軸の数字は春までの「月」で、縦軸の数字は「偏差値」、それに青色の比例直線(Y = cX)と赤色の指数曲線(Y = c^X)の2線(cは0より大きい任意数)、というものでした。生徒たちはすぐに気付かなかったけど、視聴者の多くはすぐに分かったはず? 「ああ、何となく、“指数的に偏差値を伸ばしていけ”と言いたいのかな?」みたいな?

そして課外授業当日の朝、なんと生徒たちは全員集合! まあ、そのグラフの意味が分からなくて集まっただけなんだけど。課外授業の行き先は、これまた驚くことに東大! 赤門をくぐった後、桜木は生徒たちにグラフの意味を分からせるため、突然東大の学生たちに向かって「高校3年の夏の時点で、偏差値が50に届いていなかった者がいるはずだ。もしいたら、このバカどもに教えてやってくれないか?」と伝えました。いないと思ったら、その場に「現役合格」付きで3人もいた! そして3人との会話中、桜木は「基礎が付いていない現役生が浪人生に混じって模試を受ければ、偏差値はそのぐらいに決まってる」と言いました。なるほど、今の特進クラス生と一緒? 桜木は改めて、「このグラフは“理想の偏差値の伸び方”だ」と伝え、「模擬試験の判定は、“あくまで今すぐ試験当日だったら”という意味だ」、「勉強体力(基礎学力)が必要だ」とも伝えました。矢島くんも「相変わらず犯罪的に口が上手いな?」なんて言ってたけど、これらの言葉は確かに特進クラス生の心に響いたようで、再び東大への道を歩む決心をしました。私も心に響いちゃったんだけど?(笑)

夏合宿開始! 講師たちからまた有益な解答テクニックを受けて、徐々に勉強体力とやらを鍛えていきました。そして二週間後、東大模試の結果が返ってきたため、桜木は生徒たち本人に判定を確かめさせました。当然ながら「E判定」ばかりで皆諦めがちだったけど、でもちょっと待って? 一人だけ結果から目を離さないでいるヤツがいるぞ? お前ら、早く事態に気付け! 志村、後ろ!(笑) 「ちょっと、何暗い顔してんの?」と言ったのは香坂さん。やっと気付いたー! そしてその相手は、双子の弟が優等生の奥野くん。「それがその、どうしたらいいんだろう・・・」って、一体どうした? 「Dなんです。D判定。」だって。何、Dだと~? 生徒たちは大喜び! 水野さんも「5点しか変わらないじゃん!」なんて言って、もっと頑張ろうと思ったのでした。そりゃあ考えてもみてよ。奥野くんっていうか中尾明慶くんって、TBS系ドラマ「3年B組金八先生(第6シリーズ)」ではあの金八先生(武田鉄矢)に「人」としての教育を受けたし、TBS系ドラマ「GOOD LUCK!!」では新海良治(いかりや長介)の子として生まれ新海元(木村拓哉)の弟として耐え抜く心を身に付けたし、TBS系ドラマ「H2~君といた日々」では凄腕キャッチャーとして活躍したし。ついでに、フジテレビ系ドラマ「ウォーターボーイズ2」では男子シンクロ部の主要部員として夢を諦めない精神を磨いたし。遅れて特進クラスに入ったけど、実は「ドラマでの活躍」という面での基本ステータスが最初からタダモノではなかったんですよ。時系列はバラバラだけど、この子は結構「TBS系ドラマのサラブレッド」なんですよ。やったね中尾くん! じゃなかった、奥野くん!

真々子が桜木の所に向かって泣きながら「ハンカチ!」って言ってたけど、私もちょっと泣けてきましたよ。「合格可能性20%のD判定」ではあるけど、「意味があるD判定」でもあったんですね。しかも桜木は、皆D判定が取れてもおかしくない成績だということを既に予想していたという・・・。講師たちの説明によれば、「一度落ち込むことによって“強いバネ”が生まれる」だそうで、この一件で成長した生徒たちの成功を確信していました。生徒と講師、そして桜木との“スクラム”は、より一層強まったんじゃないかな?

今回はmelody.の主題歌「realize」について書きたかったんだけど、当然のようにレビューが長くなったので、以前と同じく「番外編」を用意して公開したいと思います!

→○関連記事『ドラゴン桜・第8話(番外編)“melody.の主題歌「realize」に注目!”』

○関連記事「ドラゴン桜・第1~3話」
○関連記事「ドラゴン桜・第4&5話」
○関連記事「ドラゴン桜・第6話」
○関連記事「ドラゴン桜・第6話(番外編)“英語って楽しい!”」
○関連記事「ドラゴン桜・第7話」

●ドラマ
「realize」
主題歌「realize」(melody.)

●原作コミックス&関連書籍
「ドラゴン桜 (1)」 「ドラゴン桜」公式ガイドブック 「ドラゴン桜 東大合格をつかむ言葉161」
・原作コミックス「ドラゴン桜」(三田紀房)
・書籍「ドラゴン桜」公式ガイドブック(三田紀房・モーニング編集部)
・書籍「ドラゴン桜 東大合格をつかむ言葉161」

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2005.08.25

ドラゴン桜・第7話

前回第6話で登場した「英語対決」のストーリーを見てあまりにも感激したせいで、「通常レビュー」の他に「番外編レビュー」まで書いてしまった私。その勢いは止まらず、先日ついに原作コミックスを数巻分流し読みしました! 独特の画風による各キャラの絵的に強い個性と、立体感の無い薄っぺらい顔立ちが印象的でした(笑)。原作を見た後でドラマを見た時の印象と、ドラマを見た後で原作を見た時の印象は、大きく異なるでしょうね。そうして読み進めていくうちに、かなり驚いてしまったことがありました! 第3巻で例の「英語対決」が始まるんだけど、「27限目(27回)」にてエアロビ授業で引用されていた曲は、私が「番外編レビュー」で何も知らずに例として挙げた、ビートルズの「PLEASE PLEASE ME(プリーズ・プリーズ・ミー)」じゃないですか! 良く見たら、「27限目」のタイトルは「プリーズ・プリーズ・ミー」じゃないですか! しかも、英語担当の川口先生(これまたソックリ!)が一文一文丁寧に解説しているじゃないですか! 私が「番外編レビュー」で書いた「気軽になって書く訳詞」と照らし合わせてみたところ、「概ね正解」という結果になりました。ビートルズをたくさん聴いて、英語を自分なりに鍛えた甲斐があった! 何だかうれしくなりましたよ。ちなみに原作では、川口先生はフィリピンパブのボーイでも何でもなく、アメリカから急遽呼ばれたことになっていました。しかも、桜木は彼のことを良く知らず、エアロビ授業を始めた時は「大丈夫か、こいつ・・・」なんて言ってました(笑)。つまりストーリーの流れは、原作とドラマで必ずしも同じとは限らないみたいですね。今はドラマの方に集中していこうと思います!

○ドラマ視聴率は本館サイトの該当コーナーから!
○TBS系「ドラゴン桜」
第7話「見返してやる!東大模試!」

真々子(ままこ・長谷川京子)は桜木(阿部寛)の指示で、英語から世界史の担当に。桜木は真々子を教壇に立たせるのではなく、生徒と一緒に勉強させることで、全員の世界史の学力アップを図る。そんな中、東大模試を控えた特進クラスにテレビの取材クルーがやって来る。取材を許可した理事長の百合子(野際陽子)に、桜木は生徒の気が散ると激怒する。

今回は冒頭文が長くなり過ぎたので、端的にテーマ別で行きます。どれも結構重要!

・桜木が真々子を世界史担当にしたいようなことを言っていた理由
単に「資金不足」(笑)。
金庫のお金は、勇介(山下智久)の家の借金に充てたようです。
後の不明金は、また何かいらん物を買って喜んでいた理事長が怪しい!

・「スクラム勉強法」とは?
前回チラッと出た、この聞き慣れないキーワード。
特進クラスの生徒たちと世界史から長年離れている真々子を一緒に勉強させ、
力を合わせて前進していく勉強法のこと、らしいです。
ラグビー部員の格好をした7人で、「っしゃー!」って決めていたり。

・「メモリーツリー(記憶の木)」とは?
「記憶のメカニズム」につながる、効率の良い関連付け式の記憶法。
例えば、無作為に名詞を並べてそれを短時間で順番通りに覚える場合、
自分なりにストーリーを作って名詞たちを当てはめて覚え込んでいきます。

「1.ブログ 2.台風 3.ドラゴン桜(私が最近気になるキーワード)」なら、
ブログを更新していたら、急に台風がやって来て、
テレビで見ていたドラゴン桜の映像が乱れた」とか。

これで一応、名詞とその順番が頭に入る。そしてそのツリーを交換し合う。
タモリさんやMr.マリックが同じような方法で記憶していくのを、
以前テレビで見たことがあります。

・東大受験で桜木が狙いを定める学部は「東大理科一類(理I)」
「ここ以外には考えられん!」とまで言う桜木。
「理科三類は別格で論外。ここに受かるのは宇宙人だ!」とも・・・。

理科一類・・・工学部、理学部、他
理科二類・・・農学部、他
理科三類・・・医学部
定員・・・他の科は約500に対し、理科一類は約1000
倍率・・・他の科が3倍なのに対し、理科一類は2.5倍
東大入試の最低合格ラインは、100点満点中55点前後
文系受験・・・英・国・数・社  長い間の勉強の積み重ねが必要
理系受験・・・英・国・数・理  英・国狙いで行けば短期間でも望みあり

この「桜木論」によれば、理科一類の受験はかなり有利!
私も理系大学出身だけど、東大受験に挑戦すれば良かったかな?(笑)

・東大入試のテクニック・国語編「現国からではなく、古文・漢文から解く」
時間配分の有効利用と精神的な安定が理由。
これは、国語担当の講師・芥山龍三郎(寺田農)が教えていました。
英語担当・川口洋(金田明夫)、理科担当・阿院修太郎(小林すすむ)、
数学担当・柳鉄之介(品川徹)も、生徒たちのやる気を見て一安心。

・「東大が求める人間」とは?
問題冊子に「余白に書き込みはしないこと」という注意書きが小さく記載されていて、
それを見落として検算なんかを残した時は、答案用紙丸ごと0点なんてことも。
桜木によれば、その真意は「東大が“ルールを守る人間”を求めている」だそうです。

「ルールを守る人間こそ、独創的で個性的な人間」(芥山龍三郎)
「近代科学の世界において、当てずっぽうで大発見は有り得ない」(阿院修太郎)
「皆、基礎研究を理解し、ルールを遵守した上で研究を進めている」(柳鉄之介)
「ルールの遵守の精神無しに、学問上の発見は有り得ない」(川口洋)

桜木、そして、講師一同が、同意の説明をしていました。なるほど~!

・東大受験で大事なのは「対話」
桜木は、試験前に以下のことを心の中で繰り返すよう、生徒たちに強く教えました。

試験というのは対話 相手との対話であり そして己との対話

はい、皆で唱えましょう! “そうですね!”。「笑っていいとも!」かよ!(笑)

というわけで、今回もいろんなウンチクが聞けました。この間、理事長の許諾ありで特進クラスのテレビ取材もあったけど、それによって煽られていた生徒たちもまたやる気が出たので大幅に省略します。さて、東大模試当日。特進クラスの生徒たちは、満足できる成績を残すことができるでしょうか? 予告では生徒たちが桜木に向かって何やら怒っていたけど、「軽く出来過ぎちゃったじゃないかよ! もう自分たちだけでやれるから特進クラスはやめる!(ニンマリ)」だったら良いなあと・・・。

○関連記事「ドラゴン桜・第1~3話」
○関連記事「ドラゴン桜・第4&5話」
○関連記事「ドラゴン桜・第6話」
○関連記事「ドラゴン桜・第6話(番外編)“英語って楽しい!”」

●ドラマ
「realize」
主題歌「realize」(melody.)

●原作コミックス&関連書籍
「ドラゴン桜 (1)」 「ドラゴン桜」公式ガイドブック 「ドラゴン桜 東大合格をつかむ言葉161」
・原作コミックス「ドラゴン桜」(三田紀房)
・書籍「ドラゴン桜」公式ガイドブック(三田紀房・モーニング編集部)
・書籍「ドラゴン桜 東大合格をつかむ言葉161」

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2005.08.14

ドラゴン桜・第6話

「英語」というと、小学生時代の淡い想い出が今でも頭をよぎります。友達と公園で遊んでいると、近くのベンチで腰掛けていたおじさんが「君たち、ちょっと来て?」と呼び掛けてきました。聞けば「面白い英単語の覚え方がある」とのこと。「ラクダがキャラメル食べて『camel(キャメル)』」。わっはっは、面白い面白い! その後いろいろな英単語を教わった後、おじさんが地図を出して「君たち、家どこ?」と尋ねてきたので、「このへん~」みたいに喜んで教えました。そして去っていくおじさんに向かって大声で「『ゴキブリ』ってなあに~?」と聞くと、おじさんは振り返りながら大声で「『コックローチ~!』(cockroach)」と答えてくれました。ああ、なんてステキなおじさんなんだろう! 子供の私たちは素直にそう思いましたね。後で分かったことだけど、そのおじさんは「英語教育本のセールスマン」だったそうで、すぐに私たちの家へ訪問しに来たという・・・(笑)。親には「知らない人に住所を教えるな!」とこっぴどく叱られました。でもおじさん、「ラクダがキャラメル食べて『camel(キャメル)』」とか、その後確かに役立ったよ! 感謝だけはしておきます・・・。さて今回は、同じく英語教育のおじさんが登場する話。しかしこのおじさんもまた、とってもステキなんですよ!

○ドラマ視聴率は本館サイトの該当コーナーから!
○TBS系「ドラゴン桜」
第6話「英語対決!勝負だバカ6人」

桜木(阿部寛)はフィリピンパブのボーイ・川口(金田明夫)に英語講師を依頼。川口は、英語の曲を踊りながら歌うことで、英語力を身につける授業を行う。生徒に教え方が退屈と指摘された真々子(長谷川京子)は、川口の授業に異を唱える。桜木は、真々子が教える生徒と特進クラスがテストをし、点数が良かった方の教師の指導方針を採用すると宣言。

「すげぇー!(すげぇー!) やればできるじゃないかぁー!(やればできるじゃないかぁー!)」。教職員研修会場にて、桜木が龍山高校の教師たちに教え込むのは、「生徒に対する奉仕の心・つまりサービス精神」。「まず喜ばせる。そして褒める。」をモットーに、褒めて褒めて褒めまくって生徒たちを乗せていく方針ですね。まあ私的には、これは小中学校から必要とすべきことだと思うけど、「勉強やれ!」と上から言い続けるだけじゃあ生徒もいずれうんざりするし、「緩急付けなきゃ!」が一番大事なんじゃないかな?

そんな桜木が連れてきたのは、何だか良く分かんねぇフィリピンパブのボーイ、いや、インチキオヤジの川口洋。し、しかしこのオヤジが、良い事を言いやがった!

・川口洋(金田明夫)
英語担当。「フィリピンパブで使う英語は、東大英作文に実に役立つんです!」と豪語して、特進クラスで行ったのはなんと「エアロビ授業」だ! 英語が訳分かんねぇ奴らには、訳分かんねぇ授業で対抗か? 英語の上達法は、「英語を恥ずかしがらずに話す」、そして「恋をすること」。こう伝えてから始まったのは、英語の有名曲に合わせて口ずさむ「歌と踊り暗記術」でした。

ドラゴン桜・川口洋

○LOVE WILL KEEP US TOGETHER/CAPTAIN & TENNILLE
(ラヴ・ウイル・キープ・アズ・トュギャザー
 /ダリル“キャプテン”ドラゴン トニ・テニール)
 ←嫌々歌い踊る生徒たち

「バカバカしい」と非難する教師たちに対して、「体を動かした方が知識の吸収は早い」等と言って絶賛するのは、これまで登場した特別講師たち。エアロビしながら楽しそうに歌う川口先生の顔が、一番活き活きしてた(笑)。ここで「英語が少しでもできることを自慢しよう!」という逆転の発想で、「気の持ち様」を変えていく手段に出ました。

English is my second language. (英語は僕の第二母国語さ!!)
Oh, you are very pretty! (オー、君超かわいい!!)

川口先生曰く、「言葉ってのは、使えば使うほど、身に付くんだから!」。なるほど、「駅前留学・NOVA」の精神だな(笑)。ここで黙っていられないのは、元々の英語教師・真々子。そこで桜木の提案で、川口先生が指導する特進クラスの生徒6名と、真々子が指導する龍山高校では成績上位の栗山祥太(橋爪遼)を英語テストで勝負させ、勝った方の指導者を英語教師として認定することに決まりました。「マニュアル通りの徹底式指導方法」で猛勉強させる真々子に対して、川口先生は変わらず「エアロビ授業」を展開して、英語曲の歌詞からセレクトした「基本例文100」をひたすら覚えさせました。彼曰く、「好きな英語の曲を何曲か丸暗記することで相当の英語力が付くよ。それも楽しみながらね!」。この辺りから、ランニングシャツを着て熱弁しまくる川口先生が、段々と好きになっていったのでありました(笑)。

○エルヴィス・プレスリー
♪I can't help falling in love with you.
(好きにならずにいられない)
♪「can not help ~(ほにゃらら)ing」
“「~」せずにはいられない” ←川口先生の、「いられないっ!」の声と顔に爆笑!

○スザンヌ・ヴェガ
♪I guess I'd like to be alone.
“ひとりになりたいんだ” ←うん、でもエアロビはやるんだよね?

○ホール&オーツ
♪I know what she can do.
(君がどんなことができるかわかってるんだ)
♪「What = things that」
“「先行詞を含んだ関係代名詞」” ←川口先生、言葉を噛みそうになってたし(笑)。

○P!NK
♪Don't let me get me.
(私に私を捕まえさせないで)
♪「let + 人 + 同志の原形」
“「人に~させる」” ←言い方は「人に、ほにゃらら、さ・せ・る!」。

○エイス・オブ・ベイス
♪What a golden day.
(なんて輝かしい日なんだろう)
♪「What + 名詞」
“「なんて~だろう」” ←読み方は「なんて、ほにゃらら、なんだろう~」。

○アンブロージア
♪You're the biggest part of me.
“君は僕の中で大きな部分を占めている” ←「君」は、何かに憑かれている?

“Excellent!!(スゲ~!!)”。面白くて効果的~! こんな授業、受けてぇ~!

対決当日! その前日に桜木が生徒たちに言っていたけど、東大英作文の採点方法は「減点式」なんですね。「ある問題について英語で記せ」という場合、どんなに高度な単語や構文を使っても、ミスがあればその度に減点で低評価。それよりは、小学生が書くようなシンプルな文でも、ミスさえ無ければ高評価。こんなカラクリがあるとはね! これが「実生活英語」と「試験英語」の違いで、「何が起こるか分からない学校受験」と言われる要素の一つなんですよね。

そして英作文テスト開始! 問題はなんと、「下の4コママンガの絵に適したセリフを英語で答えよ。」というものでした。マンガから想定されるセリフを日本語で書くと、以下の通りになります。私? 英語は今ちょっと控えておきます(苦笑)。

○英作文テスト「下の4コママンガの絵に適したセリフを英語で答えよ。」

1. 「(目覚まし時計がジリリと鳴るのを見た女の子が)ああ、遅刻だ~!」
2. 「(食パンを咥えて急いで着替えながら)早く学校へ行かなきゃ~!」
3. 「(教室で先生がカンカン)すみません、遅刻しました~。ペコリ~ン。」
4. 「(宿題のノートを忘れたのを思い出して)や、やばいわ~。ヤバリ~ン。」

軽々と解答を書く栗山は、その解答を消してより高度な単語や構文を取り入れて書き直しました。一方特進クラスの生徒たちは、不安が募りながらも「これってあの歌詞に出てきたやつじゃん!」等と思いながら恐る恐る解答していきました。そしてテスト終了。採点方法は「東大英作文の減点式」で行われました。特進クラスの生徒たちのテストを採点しながら、「減点できない・・・」と思わず呟いてしまった真々子。さて、その結果は?

○英作文テスト・結果発表

・07点: 栗山祥太(橋爪遼)
--------
・10点: 香坂よしの(新垣結衣)
・11点: 緒方英喜(小池徹平)/水野直美(長澤まさみ)/矢島勇介(山下智久)
・12点: 小林麻紀(サエコ)/奥野一郎(中尾明慶)

“Excellent!!(スゲ~!!)”。勝っちゃったよ~! 君たち、最高~!

栗山は「減点法の罠」に見事にハマってしまったようです。書き直さなければ、互角以上の勝負ができたのに? そして桜木曰く、「井野(真々子)が失敗したのは、ライバルとなる仲間を用意しなかったこと」。これは仕事でもスポーツでも言えることですね。まさに仲間と一緒に一丸となってエアロビしまくった特進クラスの生徒たちが、結果的に「テクニック勝ち」したというわけでした。さらに真々子を言い責める桜木。彼曰く、「負けた者は徹底的に叩く! 何故なら人間は、負けた直後や失敗した直後にしか、他人の言葉が身に染みないからだ!」。そう言われて教室から去ってしまった真々子は、自分を追ってくる生徒たちに「私に力が無いのは事実だから・・・」と情けない発言。しかし勇介は「あること」に気付いてしまっていたようで、それを真々子に伝えました。「あのムカつく桜木は、やる気ある奴しか相手にしない、可能性ある奴しか説教しない」。実は桜木の真々子に対する「愛のムチ」だったようですね。ほらここにも、川口先生が言っていた「LOVE」が・・・。

この「英語にまつわるストーリー」は、私的にかなり大好きな回でした! これでまたドラマとしての評価もアップ! あまりにも熱くなって書いてしまったため、序盤に書いた「し、しかしこのオヤジが、良い事を言いやがった!」の本質が語れなかったので、急遽「番外編」の記事を書こうと思います。川口先生、アンタ「ステキ = LOVE」だよ・・・(笑)。

→○関連記事「ドラゴン桜・第6話(番外編)“英語って楽しい!”」

○関連記事「ドラゴン桜・第1~3話」
○関連記事「ドラゴン桜・第4&5話」

●ドラマ
「realize」
主題歌「realize」(melody.)

●原作コミックス&関連書籍
「ドラゴン桜 (1)」 「ドラゴン桜」公式ガイドブック 「ドラゴン桜 東大合格をつかむ言葉161」
・原作コミックス「ドラゴン桜」(三田紀房)
・書籍「ドラゴン桜」公式ガイドブック(三田紀房・モーニング編集部)
・書籍「ドラゴン桜 東大合格をつかむ言葉161」

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2005.08.06

ドラゴン桜・第4&5話

元々「今クールの期待作」として挙げていなかったドラマの中で、最近になって私の中で注目度が急上昇しているのがこのドラマ。「有り得ないストーリー」のように思えるけど、「学校受験」って経験上「有り得ないことでいっぱい」だと思いますね。極論だけど、「1%の実力と99%の運」でも立ち向かえるかも? なんかそんな風にも思ったりします。とりあえず、勉強はやろう! でもやるなら、楽しくやろう!

○ドラマ視聴率は本館サイトの該当コーナーから!
○TBS系「ドラゴン桜」
第4話「壁にぶつかるまで我慢しろ」

合宿も半分が経過。桜木(阿部寛)は、多数の東大合格者を出した元塾経営者・柳(品川徹)に特進クラスの数学教師就任を依頼。信条である詰め込み教育を否定され、引退を決めていた柳は、桜木の説得に応じ、授業を受け持つことに。そんな中、よしの(新垣結衣)が、勇介(山下智久)と直美(長澤まさみ)の仲に嫉妬(しっと)し、特進クラスを飛び出す。

第5話「泣くな!お前の人生だ!」

桜木(阿部寛)は、真々子(ままこ・長谷川京子)らに再雇用試験を実施。そんな中、英喜(小池徹平)が、一郎(中尾明慶)の弟で、秀明館に通う次郎(水谷百輔)と喫茶店で口論になり、次郎は一郎を殴ってしまう。一郎は弟をかばい転んで負傷したと主張するが、警察は英喜を犯人扱い。拘留で勉強時間が減るのを惜しんだ桜木は英喜に始末書を書かせる。

桜木の教育プランに基づいて、いろんな特別講師を呼び付けてユニークな授業が展開されています。また学園ドラマの定番で、各生徒の誰かが毎回メインになってストーリーが進行しています。第4話ではよしのが、第5話では英喜と一郎がメインで、一郎については双子の秀才の弟の次郎と対立したことで、ようやく「一歩身を引く」から「勉強でライバル視する」という気になって、特進クラスへ「6人目の生徒」として入りました。龍山高校の生徒としては「真面目」だという彼だけど、見込みはありそう!

桜木が呼んでくる特別講師たちの指導方法が、ほんとユニーク!

・柳鉄之介(品川徹)
数学担当。“東大数学の鬼”という異名を持ち、実は桜木の恩師であるという老人。顔のイメージは数学者の秋山仁さんみたいだけど、「着物に竹刀」という日本古来(?)のスタイルで、教育方針も古めかしいもの。でも生徒たちに次々と問題を解かせて、正答率アップと共に有限時間内での1問題の時間配分を体得させています。単純なようで、結構効果的?

・阿院修太郎(小林すすむ)
理科担当。あいんしゅ・・・たいん? アインシュタインかよ!(笑) その授業は相対性理論を覚えさせるような小難しいものではなく、解説マンガや実験で直感的に理解させようというもの。滑り台で滑った時、ズボンだけ引っかかって人間だけ下まで滑り降りた時の、ズボンの事象。これ即ち「摩擦力」なり。真ん中で留めた二つの縄を二人で持って、一人が両手で同じように振ると「同位相」、両手で交互に振ると「逆位相」でもう一人の方の縄が振れ幅ゼロになる事象。これ即ち「重ね合わせの原理」なり。うん、分かりやすい! 小・中学校辺りで受けたい授業ですね(笑)。

芥山龍三郎(寺田農)
国語担当。あくたやま・・・あくたがわりゅう・・・まあいいか(笑)。古文の授業では、古文そのものを読ませるような小難しいものではなく、古典マンガや語呂合わせで直感的に理解させようというもの。「ゴロで覚える古文単語」では、「あいなし→『あいなし』では『つまらない』」、「あたらし→『あーたらし』ちゃった『もったいない』」、「あまた→『あまった』?『たくさん』」、「むつかし→『むつかしい』試験、『いやだ』」、「かなし(かなしうす)→『かなし(い)うす(いくん)』、『かわいい』」等々。確かに分かりやすい! もっと語呂合わせの例を知りたいね!

「勉強」というものは、ある種楽しくやるべきだと思いますね。かつて大学時代の恩師が、「何事も遊びから入れ」という言葉を私たち研究生に教えてくれたことがあります。「楽しさを理解しながら、興味があるものについてさらに理解を深めていく」という精神ね。今の私にとっては、それがここ「あずスタ」の運営だったりします。

まあそんなところで、「勉強をしなければ!」とか「(どうせなら)楽しく勉強しよう!」とかいう心が芽生えている、特進クラス6名の今後に注目していきたくなりました! このドラマ、やっぱり来てるよ?

○関連記事「ドラゴン桜・第1~3話」

●ドラマ
「realize」
主題歌「realize」(melody.)

●原作コミックス&関連書籍
「ドラゴン桜 (1)」 「ドラゴン桜」公式ガイドブック 「ドラゴン桜 東大合格をつかむ言葉161」
・原作コミックス「ドラゴン桜」(三田紀房)
・書籍「ドラゴン桜」公式ガイドブック(三田紀房・モーニング編集部)
・書籍「ドラゴン桜 東大合格をつかむ言葉161」

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2005.07.25

ドラゴン桜・第1~3話

雑誌「週刊モーニング」で連載中の同名マンガが、このたびTBS系でドラマ化されました。タイトルだけ見ると、「裏世界の抗争モノ?」とか、「アニメ『ドラゴンボール』は今回桜集めになったのか?」とか「ドラマ『タイガー&ドラゴン』の続編?」とか思うかもだけど(?)、実際は「東大入学の挑戦物語」です。しかし、それを実現すべく強気に働きかけるのが「元暴走族の三流弁護士」というから面白そう!

○ドラマ視聴率は本館サイトの該当コーナーから!
○TBS系「ドラゴン桜」
第1話「バカとブスこそ東大へ行け」

破天荒な弁護士が落ちこぼれ高校の再建を目指す。元暴走族の弁護士・桜木(阿部寛)は、経営難の三流私立校・龍山高校に債権者代理として乗り込む。教師・真々子(ままこ・長谷川京子)らを前に、学校の解散と教師の解雇を通達。だが、弁護士としての名を上げるため、桜木は解散ではなく、東大合格者を輩出する進学校にする再建案をブチ上げる。

第2話「自分の弱さを知れ!」

桜木(阿部寛)は東大受験のための特別進学クラスを創設。一方、再雇用試験が行われることを知った教師たちは、理事長の百合子(野際陽子)に、特進クラスに生徒が集まらなかった場合、桜木の学校からの追放を訴える。そんな中、勇介(山下智久) は、父の借金返済のため、アルバイトを開始。桜木は勇介のバイト先に現れ、特進クラスに入れと執拗(しつよう)に迫る。

第3話「遊べ!受験はスポーツだ!」

勇介(山下智久)ら特進クラスの生徒が10日間の合宿生活に入る。生徒が勉強を始めたことに危機感を抱いた教師たちは、特訓を妨害するために、桜木(阿部寛)を直美(長澤まさみ)の実家の小料理屋に呼び出す。桜木は、母・悠子(美保純)からバカにされた直美に東大受験を勧め、5日間で生徒全員に数学のテストで満点を取らせると宣言する。

落ちこぼれの生徒が多い私立・龍山高校の再建のため、主人公の三流弁護士・桜木建二は東大を目指す特進クラスを設け、ようやく5人の生徒を招集。独自の教育手段で5人全員の東大合格を目指します。その桜木が言い放つ、サブタイトルにもなっているようなセリフがすごい! 「バカとブスこそ東大へ行け」って、強烈。「自分の弱さを知れ!」って、その通り。「遊べ!受験はスポーツだ!」って、そうなのか? でも卓球のマネをさせながら本当に覚えさせていたけど(笑)。ただでさえ普通の受験生より大幅に遅れをとっているのだから、今更普通に勉強させてもそれは無理というもの。だからこそ、桜木はどうやって教え込んでいくかが見ものですね。

それで、目指すのが文系ではなく理系というから、理系人間の私は一気に注目度が増しました!(笑) 私が特に好きなのが「数学」。こいつはすごい学問だ。「世の中の全てのことは、数学だけで形がつく」とは、誰かが言ったかどうだったか。私が桜木的に言えることは、「数学とは発想力の学問・エレガントに解け!」でしょうか。今年も8月に行われる「日本数学コンクール」は、その精神が活かされる場の一つですね。なんか「東大」・「数学」って聞くと、江川達也さんのマンガ「東京大学物語」を思い出してしまいます(ドラマにもなりましたね)。あれは秀才の主人公が東大受験で失敗して仮面東大生になるというストーリーだけど、途中からエロ要素が強くなっていくからなあ(苦笑)。ちなみに著者の江川さんは、私の高校時代の数学の先生の大学の同志。愛知教育大学の数学科(応用数学専攻)の卒業生で、当時はその先生から江川さんの「マンガ家・マル秘エピソード」をいろいろと聞いたものです。それはもうすごい話で・・・って、しまった、かなり脱線したっ!(笑)

それでは、主な登場人物についてコメントしたいと思います。

・桜木建二(阿部寛)
いまだに人格が読めない!(笑) 特進クラス生を東大へ入学させようと動くけど、この先確実に一波乱も二波乱もありそう。でもその桜木を演じる阿部さん、似合ってるよね?

・井野真々子(長谷川京子)
「真々子(ままこ)」なんていう名前は初耳! かなりの正統派主義で良い子ちゃんですね。彼女も桜木に一応付いて、「東大への挑戦」を支援しています。

・矢島勇介(山下智久)
特進クラス生・その1。バンドでボーカルとトランペットを担当しているけど、桜木に借金を肩代わりしてもらい特進クラスへ。山下くんって東大じゃないけど明大に合格して、「NEWS」としての活動の傍ら、今まさにキャンパスライフを送っているんだよね。だから「大学受験生」という役柄にイマイチ違和感を感じたりする(笑)。

・水野直美(長澤まさみ)
特進クラス生・その2。長澤さんは可愛くて良いね~。何かと出演ドラマは見て追っています。でも、勉強が苦手なんて・・・。第1話で高い所からテスト用紙を破り捨てていたけど、それと同じことをやっていた生徒が小学生時代にいたっけ・・・。

・緒方英喜(小池徹平)
特進クラス生・その3。勇介と同じバンドでギター担当。小池くんは「ウォーターボーイズ2」「ごくせん」でも高校生を演じたけど、童顔だからまだしばらくは高校生でいけるかも?

・香坂よしの(新垣結衣)
特進クラス生・その4。勇介の彼女という重要な役で、その勇介に付いていく形で特進クラス入り。動機はそんなものだけど、何やらやってくれるかもしれない。実は新垣さんをドラマで見るのが初めてなので、どうしても当たり障りのないコメントになってしまう。

・小林麻紀(サエコ)
特進クラス生・その5。サエコさんは、同局のバラエティ番組「学校へ行こう!(現在は『学校へ行こう!MAX』)」で、V6のメンバーたちとスタジオの教室で遊ぶコーナーに出ていた時の「(パンパン)サエサエ!」という掛け声を真っ先に思い出すなあ。今回は目立ちたがり屋の役だけど、東大目指しちゃいますか!

・奥野一郎(中尾明慶)
特進クラス生になりたがってる? 一流進学校に通う双子の弟を自慢に思う余り、正反対のタイプの自分は現在「一歩身を引く」という立場。でも特進クラスで自分を変えたがっているようです。中尾くんも「ウォーターボーイズ2」「H2~君といた日々」で高校生を演じたけど、小池くんと同じでしばらくは高校生役が続く? しかもオチャラケ系キャラも続く?

・龍野百合子(野際陽子)
亡くなった夫に代わって、龍山高校の理事長に就任。おっと野際さん、今回は珍しく威厳が無い役だぞ? でも野際さん、ドラマによっていろんなキャラを上手く演じますよね。さすがベテランって感じ。

最後に一つ。脚本を担当するのは秦建日子さんで、過去に日本テレビ系ドラマ「最後の弁護人」で脚本を担当したんだけど、その主人公の有働弁護士を演じたのが阿部寛さん! へえ~、「秦・阿部・弁護士」で、こんなリンクがあったんですね~。これ、東大の試験に出るよ!(ほんとか?)

●ドラマ
「realize」
主題歌「realize」(melody.)

●原作コミックス&関連書籍
「ドラゴン桜 (1)」 「ドラゴン桜」公式ガイドブック 「ドラゴン桜 東大合格をつかむ言葉161」
・原作コミックス「ドラゴン桜」(三田紀房)
・書籍「ドラゴン桜」公式ガイドブック(三田紀房・モーニング編集部)
・書籍「ドラゴン桜 東大合格をつかむ言葉161」

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