ついにようやく、たぶんおそらく、ドラマレビューの安定執筆&公開の波に乗っていけそうです。先月は仕事やプライベートの件でとにかく忙しく、最大で1週間遅れにもなったりで大変でした。何とか数作品についてレビューを書き続けてこられたけど、その裏で他のドラマの視聴やレビューを犠牲にしてきたのも事実です(悲しい~)。今話でもそんな「犠牲」について少し触れていましたね。これがIT業界だったら、一瞬出遅れても「負け組」になる可能性も高いわけで・・・。
○ドラマ視聴率は本館サイトの該当コーナーから!
○フジテレビ系「恋におちたら~僕の成功の秘密~」
第4話「ヒルズは歌う」
高柳(堤真一)は音楽をネット配信する企業を買収。島男(草なぎ剛)はその会社の設立イベントの担当になり、クラシックの音楽家・ミケーレ(ニノ・ジオバンニ)から専属契約を取るよう命じられる。手を尽くして接待するが、ミケーレは終始不機嫌なまま。さらに、契約当日、妹・まり子(木村佳乃)が転落事故に遭ったと連絡を受けた島男は、契約の席を抜けてしまう。
高柳はかつての同志・森村(入江雅人)のレコード会社を買収し、それを基に音楽のネット配信会社「FRONTIER PHONIC(フロンティア・フォニック)」を設立。その設立イベントコンサートに招く、世界的なオペラ歌手のミケーレ・アンドリーニ(ニノ・ジオバンニ)と専属契約を結ぶよう突然言われた鈴木島男。確かに島男はこれまでに高い成果を上げてきたけど、それにしても今回の任務は大き過ぎ?(苦笑) ところで、来日したミケーレは、高柳や島男と会っても、契約目的の接待の場でさえも、何かを思い詰めたまま不機嫌な様子でいるばかりでした。ああ、島男さん、接待カラオケで「マツケンサンバ」を今歌うっていうのはヤバいかも? つい先日ハリウッド映画「Shall we dance?」の宣伝で同じように来日した主演のリチャード・ギア様が、ある女性タレントに「シャル・ウィ・ダンス?」と言われてそのダンスを踊らされそうになったことでブチギレて、予定されていたその後の取材が皆キャンセルされたとか言うじゃない? 文化が違うんだってば・・・って、「サンバを踊る着物姿の日本人」っていうのも本来変か・・・。
そして契約のプレゼン当日、担当の島男は龍太(山本耕史)から「まり子(木村佳乃)が転落事故に遭った」と電話で聞き、高柳や神谷(谷原章介)が呼び止めるのも振り切って抜け出してしまいました。そのまり子は大したケガではなくて良かったけど、フロンティアの方はコンサート中止による30億円の損害と、新会社のイメージダウンによる金額に換算できないほどの損害で、非常に困った大損害! 高柳はミケーレの日本マネージャー・武本(田口浩正)へ謝罪しに行くと、その武本は「香織(松下奈緒)を一晩貸してほしい」と提案。あくまで「食事の接待」ということだけど、“事情”によっては“情事”に? 高柳にその役を頼まれた香織は強く拒否したものの、会社のため、島男のため(?)を思って引き受けることにしたんですね。でも香織がミケーレの部屋に向かってみれば、ミケーレは“そんな気”ではなかったようです。元貴族出身の彼にはアポローニャという恋人がいたんだけど、「違う身分同士の恋」による両親の結婚反対でずっと悩んでいたんですね。そのせいで来日しても「心ここにあらず」だったという・・・。その頃、バー「リオハ」で裕美(滝沢沙織)から香織の“夜の出張”の件を聞いた島男は、「心ここにありき」という勢いでミケーレの部屋へ向かい、事情を知らずにミケーレの顔面を殴ってしまった! これで島男は完全に終わりだ・・・と思っていたけど、その島男も香織とは「違う身分同士の恋」で進行中? ミケーレは島男に殴られたにもかかわらず、彼のそんなひたむきさ(?)に影響を受けたようで、その場でアポローニャに電話をかけてプロポーズ! そして同時に、コンサートの件も快諾! 有り得な・・・じゃなくて、すごい!(笑) しかしコンサートは中止でチケットの払い戻しも行われた後だし、今更どうする?
そこでミケーレがある提案をしました。それは、島男がいつか連れて行ってくれた「六本木ヒルズの中庭」での野外コンサートでした。ミケーレの力強いオペラが響き、小さな観客席では島男と香織が鑑賞し、地上にいた人々も足を止めて鑑賞しました。まさにサブタイトル通り「歌うヒルズ」って感じでしたね。この一件でフロンティアへも相当数の問合せが殺到したことだし、コンサートも日を改めて行われることでしょう。島男は会社の「大損害」を知らずのうちに「大利益」へ転換させてしまいました。恐るべし、アイランド・・・(笑)。でも、大利益を見込めることになったというのに笑えないのが高柳。自分のやり方に反した成功がどうも気に入らなかったようです。いつもは何があってものほほ~んとしている彼も、今回ばかりは怒りの表情を露にしていましたね。自分の下で働く島男は、ただの「アイランド野郎」ではないらしい? いったい何者?
う~ん、う~~~ん、そう来ましたか~(苦笑)。「ミケーレ・イーヤツ・グラッツィエ!(By アズッソ)」なんて思っていれば良いのかな~。今のところ偶数回はやや不満な印象になっているんだけど、今後もこうして良悪が交差していくのかな~? 視聴者を逃がさないようにする脚本作りは大変だな~も(なぜか名古屋弁ときたもんだ)。あ~! 今気付いたんだけど、ミケーレの母国のイタリア共和国って、美しい「島」を持つ国だよね? だから「アイランド(島)に男」の島男に少しずつ興味を持っていったのかな? そうだとしても島男さん、いつものように「アイランド(island)の・・・」って言って自己紹介していたけど、アンタ間違っていますぜ? イタリアじゃあ「島」は「イゾラ(isola)」ですぜ? 「イゾラ(isola)の『島』にウォーモ(uomo)の『男』」が正しい例ですぜ? まあそれでもちゃんと通じないかもしれないけど(笑)。
ふぅ~。え~とですね~、私が不満に思った理由は、ストーリーのことだけではないんですよ。“♪よーく考えようー セリフは大事だよー うぅ~(悲痛)”って感じで、あちこちで出た「セリフ」が気になってしまったんです。まず、新会社発足の記者会見で神谷が言った「CDの発売は無し・レコード店での販売も無し」。これは「ネット販売のみ」という戦略下での話だけど、「売上や音楽チャートにも影響するし、メディアでの販売をしたいしさせたいのさっ!」等と、レコード業界の関係者が不満を訴えそう・・・。また、バー「リオハ」で裕美が言った「女が使う武器は一つ」。これは「オンナとしての色仕掛け」みたいなことを意味しているんだけど、「女はそれだけじゃないのよっ!」等と、田嶋陽子センセを中心に女性たちが不満を訴えそう・・・。あと、他にもあったんだけど、とりあえず自粛・・・。既にIT業界の関係者も口々に文句を言っているというのに、こんなセリフを用意しちゃって、ほんとこの先大丈夫かなあ? 「犠牲」の話があったけど、このドラマも何かを犠牲にして評価(この場合「視聴率」を意味します)を上げていくつもりなのかなあ? う~ん、う~~~ん、“♪よぉ~~~く考えようぉ~~~!(響き)”って、本当に歌ってあげましょうか? ミケーレに負けないオペラでさ・・・(笑)。
○「恋におちたら」第4話・“不満を誘うセリフ除去”プログラム
main()
{
//入力「第4話(ドラマ・各回のストーリー)」
ドラマ = 「恋におちたら」・第4話;
//完全に不満を除去させるための無限ループ
while(TRUE) {
switch(ドラマ.セリフ) {
case 'IT業界人として不満':
//IT業界人の不満部分を除去
ドラマ = ドラマ - IT業界人の不満を誘うセリフ;
break;
case 'レコード業界人として不満':
//レコード店関係者の不満部分を除去
ドラマ = ドラマ - レコード店業界人の不満を誘うセリフ;
break;
case '差別される女性として不満':
//差別される女性の不満部分を除去
ドラマ = ドラマ - 差別される女性の不満を誘うセリフ;
break;
case '私的な不満':
//私的な不満部分を除去
ドラマ = ドラマ - 島男の「アイランド」うんぬんのセリフ; //(笑)
break;
//その他の不満要素があれば、この後に処理を随時加えるとしましょう!
//case 'その他の不満':
// break;
default:
//お~、不満を誘うセリフが皆無! 一発でここに来るドラマはすごい!
printf("♪よぉ~~~く考えたぁ~~~!");
//正常終了
exit(0);
break;
}
}
}
ループさせて重なってでも「根こそぎ除去処理」をすれば、確実に除去できるかなあと・・・。まあちょっと妙なアルゴリズムになっていますが(分からない方、ごめんなさい!)、私もステップアップとして「switch文」を新たに導入してみたかっただけです。このプログラムに入力して処理させた結果、セリフがほとんど無くなるようなドラマは、「最悪」ってことですね・・・(苦笑)。
・主題歌「恋におちたら」(Crystal Kay)
・「恋におちたら~僕の成功の秘密~」オリジナル・サウンドトラック(佐橋俊彦)
●草なぎ剛@鈴木島男・「僕」シリーズを振り返る

「僕の生きる道」DVD-BOX/「僕と彼女と彼女の生きる道」DVD-BOX
/「いいひと。」DVD-BOX(2005/06/24発売!)
●堤真一@高柳徹・「エリート」シリーズを振り返る

「やまとなでしこ」DVD-BOX/「恋ノチカラ」DVD-BOX/「GOOD LUCK!!」DVD-BOX
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