2005.03.31

救命病棟24時・アナザーストーリー

「救命病棟24時」の本編終了後に放送された「アナザーストーリー」を見ました。雑誌や新聞では「特別編」や「番外編」や「看護師編」とも書かれていたけど、表現によって何かイメージが変わるなあ・・・。そこで今回のレビューですが、私も本編で書いてきた執筆スタイルを一蹴して、「アナザースタイル」として自由気ままなワールドを展開していこうと思います!

○ドラマ視聴率は本館サイトの該当コーナーから!
○フジテレビ系「救命病棟24時」
○フジテレビ系「救命病棟24時 アナザーストーリー」
アナザーストーリー(特別編・番外編・看護師編) 「総集編&看護師編」が妥当かも!

看護師・佐倉(大泉洋)の目を通して地震直後の救命医の奮闘を描く番外編。震災から数か月が経過した東都中央病院の救命救急センター。佐倉は、進藤(江口洋介)や、楓(松嶋菜々子)らチームの活躍を振り返る。

それは2005年7月のこと。一週間の休暇を取って北海道の実家へ行っていた佐倉看護師が病院へ戻ってきたところから始まりました。そして佐倉が医局長・黒木(香川照之)や看護師長・須藤(鷲尾真知子)に呼ばれると、某テレビ局の取材陣を紹介されました。言われるがまま(嫌いじゃなかったらしい)、「東京大震災~激闘!看護師たちの180日間」という企画の下で、もじゃもじゃ頭のまま(笑)取材に応じる佐倉。一時はカメラを意識し過ぎで取材陣を困らせていたけど、そこへ本物の患者・芹沢(岡田義徳)が運ばれてくると表情が一変し、取材そっちのけで本来の業務に戻っていました。その時の佐倉、すごくカッコ良かった! その前後、どうも元気が無かったのは大友看護師(MEGUMI)。佐倉が大友に頼んで震災時の話を取材陣に伝えてもらおうとしたけど、大友はかつて仕事を投げ出して家へ逃げ帰ったことを話したのでした。

ここからは「本編の総集編」とも言える一連のドキュメントが、2005年7月現在の様子を挟みながら展開されました。内容については、本編レビュー内の大きなエピソードが主だったので省略します。震災発生から数ヶ月、本当にいろんなことがあったんだなあ・・・。そして現在、結局大友は、自分の看護師としての在り方について悩んでいたようで、それは転属願を提出するほど深刻なものでした。しかし、患者・芹沢の「陰の努力」の話や、面倒を見ていた子供患者の「手をずっと握っていてくれた」という話で、再び思い直して看護師を続ける決意をしたんですね。良かった良かった、めでたしめでたし・・・。って、佐倉看護師メインじゃないのかっ!(笑) 「アナザーストーリー」とは、「視聴者の予想を裏手に取ったストーリー」だったのかも・・・。

さて、以上のあらすじで見えない・見えにくい部分を、片っ端から洗い出していきましょう。このゴッドハンドで・・・(笑)。

1. 進藤と楓の「微妙な関係」
進藤先生と楓は、やはりこのアナザーストーリー(本編シーン除く)では“理由を作って”登場しませんでした。この二人はかつて“指導医と研修医”の関係だったけど、楓の急成長のおかげで対等な「医師」というレベルに。ただ楓は、進藤に勝てない部分がまだまだある状態? でも精神面では、あの進藤でさえ妻の死で茫然としたこともあったし、単純には比較できません。この二人は「愛する人を亡くした」という共通点があるけど、今後もずっとこの関係を維持したままで、恋愛関係には発展しないのかな?

2. 進藤と和也の「出会いポイント」
私が常々主張しているのは、「進藤が“表の主役”・和也が“裏の主役”」でした。この二人は、和也の実家「河野医院」の周辺で出会っていて、負傷した和也の母親を連れて共に救命救急センターへ向かったことがありました。今回のシリーズで、進藤先生と早い時期に行動を共にし、その後も本編最終話までずっと間近にいたのは和也。これは今回のアナザーストーリーを見て気付きました。“同じ主役”という私の主張は、そういった視点で間違いでは無かったように思えます。

3. 和也の「髪型イメチェン」
本編最終話のラスト(2007年)で、兄・純介に連れられて「研修医」として病院へ戻ってきた和也。独特の茶髪が黒髪になっていたことで視聴者もかなり驚いたと思うけど、震災の数ヶ月後に一度病院の楓を訪ねていて(しかし楓は不在)、その時既に黒髪にしていたことが発覚! 帽子を外した瞬間、「な~んだ、もう黒髪にしていたのか~」と思いましたね。どうせなら(本編“妄想”編)、「和也はマスクもしていて、それを外すと・・・なんと、日比谷のようにヒゲを伸ばしていた!」だったらバカウケしたのに(笑)。関連して、数ヶ月前と現在の映像が入れ子になっていたから、和也が黒髪になったと思いきや急に茶髪に戻したように見えて、何だか妙だったなあ。

4. 日比谷の「君色思い」
「自分勝手なヒゲメガネ医師」という悪印象から「素敵なダンディ医師」という好印象に変わり果てたこともあって、脇役陣の中でも大人気になったのが日比谷、通称「ひびやん」でした(笑)。これは本当にすごいことだと思った・・・。河野兄弟に対しては、兄・純介とは日々対立していたけど、弟・和也には時折笑顔も見せたり「おい、弟!」と呼びかけたりで、何かと弟の方を思いやって(可愛がって?)いましたね。和也が一度病院へ訪れた時は「今から医者目指すのか?」なんて言っていたけど、直後に「もし医者になったらここに来い。お前は誤解されやすいタイプだからな。」とフォロー(?)。和也も思わず「それは日比谷先生でしょう・・・」と呟いたけど、この「毒があるのか無いのか分からないナイスアドバイス」がひびやんの持ち味でした。ひびやん・フォーエバー!

5. 佐倉と大友「トラブルメーカー」
佐倉と大友の共通点は、「病院スタッフとして相応しくない髪型」でした。実際には注意されることだろうけど。この二人は、何かと会話する仲でしたよね。大友に関して言えば、震災緊急時に帰宅、患者に適切でない措置を実施、今回の転属騒動、そして髪型と、病院内部での「一番のトラブルメーカー」だったかもしれません。佐倉も、おっちょこちょいぶり、食中毒騒動等で同じようなことが言えるけど、彼の場合は「仕方無いね」と思わせるお笑い的な要素が強く、また時には患者にナイスアドバイスを与えたりしたため、「トラブルメーカー」という印象は薄かったです。火曜どうでしょう?

最後に、私が実現してほしかった「アナザーストーリー」のタイトルを列挙してみます。

・食わず嫌い王決定戦「佐倉ちゃん VS ひびやん」
「救命病棟24時」でのキャラそのままによる名勝負の結果は・・・「何でも食べる佐倉ちゃん」と「何かと嫌うひびやん」の試合展開で、全く勝負にならず(笑)。これは出演者の人選ミスか? いや、それでも注目度は相当高いはず! ひびやんは「参りました」なんて言わず、「俺は食いたい物しか食わないんだよ」とか言いそう・・・。佐倉ちゃんは、「僕は何でも食べますよ! でもおにぎりはちょっと怖いかなあ?」とか言いそう・・・。

・口ゲンカ勝負「日比谷学 VS 河野純介」
24時間一本勝負! ある意味で見てみたいものです(笑)。相手を“研修医”と見て意見を聞かない日比谷。相手を“正しき医師”として認めようとしない順介。両者の戦いは長く熱く続いたが、最終的な勝負の結果は・・・ドロー、引き分けだなこりゃ。

・河野兄弟アニメ「アニキしっかりしなさい」
男系家族の末っ子、河野和也を主人公に、その兄弟の絆を描いたストーリー。出来の良さを妬みながら尊敬する兄・純介が研修医として日々苦悩するのを見ては、弟・和也が「アニキ、しっかりしなさい!」と言うのが毎話の決めセリフ。最終話ではその和也が研修医となり、純介からは「和也、しっかりしろよ!」と、就職先の病院の日比谷医師(特別出演)からは「遊んでる暇があったら仕事をしっかりしろ、弟!」と言われ、「よし! 俺、しっかりしなさい!」と病院の屋上で叫ぶシーンで幕を閉じる感動巨編です。結構良い話だと思う・・・。

・2時間ドラマ「実録・望の看護師日記 ~お父さん、私は元気です~」
これは私的に最も見てみたい! 医療ミスのせいで父親と疎遠状態だった望も、震災時に福岡から東京まで車で駆けつけた父親の思いやりを知って、すっかり心が変わったんですよね。アナザーストーリーでは望が看護師の手伝いを終えるシーンがあったけど、本編最終話では看護師として再び病院へ戻ってきた姿がありました。その一連の経緯なんて、見てみたいんですよね。そして結びは、「お父さん、私は元気です。」。これはきっと泣ける~っ!

・寺泉隼人独演会「東京東部地震における消防活動の記録」
本編第9話でも実際に登場した、寺泉議員と青木秘書による報告書の全容をしっかり聞いてみたいです。これは災害に対する知識を深める意味でも、大変興味がありますね。さらに、「緊急時におけるヘリ・救急車の要請テク」や「取材時における表情作りテク」を交えたら、きっと参加者は喜ぶかも? いやいや違うっ! そんな余談を入れたら、マスコミが寄ってたかって食い付いてくるって・・・。

・ちひろとしょうごの「いーあーる☆おえかききょうしつ」
「♪おおきいまーるがありましたー ちいさいまーるがありましたー ランラララン・ランラララン・もーじゃーもじゃー あっというまにさくらちゃん!」といったような、絵描き歌の紹介がメイン(笑)。「いーあーる」とは、「ER(救急室)」と中国語の「1・2(イチニ)」のダブルミーニングです。最後にちひろちゃんとしょうごくんがその場で言葉を添えて、1枚の絵作品が完成。寺泉議員が陰でバックアップしていて、その絵をオークションにかけた際の収益金は、医療機関へ寄付されるボランティア番組になっています。なんていうのも良くない?

・やじさん&きたさんジョイントライブ「きたオやじ」
鹿児島へ帰った矢島(やじさん)と青森へ帰った北村(きたさん)は離れ離れになってしまったけど、この二人によるコンビ「きたオやじ(勝手に命名)」のジョイントライブが見てみたくなりました。「やじさん:久々の自宅は良かったよ~、やじさんリンゴいっぱい食べちゃった!」。「きたさん:そうかいそうかい~、きたさんもさつまあげいっぱい食べちゃった!」。「二人:・・・って、お互い逆じゃ~ん!」というコントで、とりあえずツカミはOK?(笑)

「あずスタ」独自の「アナザーストーリー」的レビューは、こんなところです・・・。

これで「救命病棟24時」の第3シリーズは完結しました。本編最終話のレビューでも書きましたが、今日まで書いてきたレビューを校正して「まとめサイト(ファンサイトみたいなもの)」をいつか作ろうと思います。いつか忘れた頃にでもまたここへ立ち寄ってみてください。きっと想い出が詰まった一コーナーが出来上がっているはずです。

それではお楽しみに&皆さんありがとう! (^o^)/

「救命病棟24時 第3シリーズ」DVD-BOX
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「救命病棟24時」DVD-BOX 「救命病棟24時スペシャル2002」
「救命病棟24時」・DVD-BOX(第2シリーズ)/スペシャル2002

「何度でも」 「いつのまに」
「救命病棟24時」主題歌
第3シリーズ「何度でも」(Dreams Come True)
第2シリーズ「いつのまに」(Dreams Come True)

「救命病棟24時」オリジナル・サウンドトラックIII
「救命病棟24時」オリジナル・サウンドトラックIII

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2005.03.22

救命病棟24時・第11話(最終話)

ついにこのドラマも最終話へ。様々なシーンを見て、いろんなことを感じ、いろんなことを覚えました。そして、最後までしっかりと見届けることができました。

○ドラマ視聴率は本館サイトの該当コーナーから!
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第11話(最終話)「命と希望が蘇る街へ!」

賞味期限切れの食料が配布されたため、救命救急センターの半数以上の医師、看護師が食中毒に。寺泉(仲村トオル)による厚生労働省への依頼で医師が4、5日後に派遣されることが決まり、それまでは無事だった進藤(江口洋介)や楓(松嶋菜々子)ら少数のスタッフで患者を診ることに。しかし、睡眠が1時間という激務にスタッフの疲労はピークに達する。

近い過去に発生した「東京東部地震」から何日も過ぎて、第10話の放送日(2005/3/15)に追いついた頃。東都中央病院高度救命救急センターで、消費期限切れのおにぎりによる集団食中毒が発生! 誰が倒れた? 誰が助かっている? なんとこの「第3シリーズ」の最終話は、「救命救急センター自体の危機」を描いたものになりました。

病院内が大混乱の中、全身熱傷の子供患者の受け入れ要求に対して、医局長・黒木(香川照之)は人手不足を理由に悩むばかり。そこへ、自信を無くして休暇中だった研修医・純介(川岡大次郎)がようやく戻ってきたため、進藤先生は医局長に受け入れの承諾を伝えると、「食中毒の患者はナース(看護師)に任せて、熱傷の患者はドクター(医師)だけで対応しましょう」と提案し、医局長は即座に決定を下しました。この危機の中、病院内のスタッフたちは素晴らしい団結力を見せましたね。楓は子供に麻酔を打って痛みを緩和することにし、医師たちは緊急措置にあたりました。この時既に「地震発生後63日目」だったんですね。

倒れたのは、医師10名・看護師22名の計32名。この体制では今後の対応は非常に厳しい! その状況を目の当たりにした和也(小栗旬)は、病院の外で医師・日比谷(小市慢太郎)と会話。日比谷、いや、ひびやん、両手を腰に当てた「直立不動スタイル」がどことなくラブリーだったさ(笑)。和也は「俺、悔しいっす」と言い、食中毒を出したことや倒れた人たちに何もできないことの辛さを伝えると、日比谷からクールに「遊んでる暇があったら仕事しろ」と言い返されました。非常事態が起こってしまった後で、「今更悔やむよりは今ある状況の回避を急げ」という、日比谷なりの説得だったのかな。病状説明室では、楓が熱傷した子供の両親に病状を説明。火傷面積が全身の80%だそうで、かなり厳しい状況に。しかし楓は、体内の水分管理を徹底して、感染を防ぐために軟膏を塗ったガーゼを一日一回交換することで、37度5分前後の体温が3、4日の間に上がらなければひとまず安心できることを伝えました。しかし逆に体温が上がったら、それは「細菌に感染した可能性あり」ということに・・・。

その頃、寺泉議員(仲村トオル)は医局長からの電話で集団食中毒の件を知り、応援の医師5名・看護師15名の派遣を要求されました。寺泉は快く承諾し、「数少ない災害拠点病院」を全面に出して、ある議員に厚生労働省への問合せを要求。しかしその議員は「医師会の管轄」という考えを曲げず、問合せはしてもすぐには対応されないことを伝えられました。現在、病院内で動けるのはたった10名ほど。このメンバーは、「忌まわしきおにぎり」を食べなかったメンバーだと考えても良い? 寺泉によれば、応援のスタッフが来るまでには4、5日かかるらしく、それまでは今の人数で対応しなければなりません。そして看護師長・須藤(鷲尾真知子)の説明によれば、この人数で患者受け入れ体制を維持するためには「22時間労働」が必要になるらしく、過酷な日々を送らなければなりません。しかし! メンバーは不平不満を言うどころか、そうまでしてでも危機を乗り越えるという強い意志を見せ、団結力が増しました! 看護師長も思わず「私も若い頃は、朝まで踊りに行って、仕事に行ったものです」と言ったことで、メンバー一同は笑いがこぼれる良いムード。彼らなら絶対に乗り越えられるはず!

左肺を切除した患者の立松は、点滴台を抱えたまま病院の外で腕立て伏せをしてリハビリを進め、早い退院を望んでいました。その二日後、緊急対策本部の会議では、スタッフの派遣が遅れている件で寺泉はイライラしている様子。たまらず医局長に電話を入れたけど、その医局長は充分に睡眠を取っていないらしく相当辛い様子。スタッフ派遣の方は現在担当者が動いているらしいけど、いったいそれはいつになるのか? 一方、熱傷の子供は水分コントロールも順調で体温も安定。それにしてもひどい傷跡でした。医局に戻ってきた純介も交代する日比谷も相当辛い様子だったけど、食中毒に遭った看護師・佐倉(大泉洋)や伊坂(田村たがめ)たちは幸せそうに眠る状態。看護師・大友(MEGUMI)も羨ましそうに見ていたけど、仕方の無いこととは言え、この違いは・・・。何もできないでいた和也は疲れきっていた医局長を発見。和也が「あの、何か手伝えることは無いですか?」と言えば、医局長からは「ボランティアの人たちをまとめる仕事があるじゃないですか」と言われ、和也が「できれば、患者さんと接する仕事を」と言い返せば、医局長からは「いくら人が足りなくてもそれは無理ですよ」と言われ・・・。その後も患者が次々と運ばれてくるというのに、和也は通路でウロウロしながらその様子を見ては、自分の情けなさを実感しているようでした。進藤先生と楓には全く疲れが見られないけど、実際はピークに達している頃? そんな中、肺のリハビリに懸命だった患者の立松は、進藤先生へその理由と共にある話をしました。郵便局員の彼は、配達物の届け先の家に向かっても倒壊して無く、次第にやっていられない気に。でも現金書留だと簡単に差戻しもできないため相手を懸命に探し、そして配達物を渡すとその相手はすごく喜んでくれる。彼は、“地震”で“自身”の“自信”が付いたため、早く退院して仕事に戻りたがっていたんですね。なお熱傷の子供は、ついにチューブを抜くことが許され、幾分か楽になりました。

スタッフの派遣を要求してから既に5日が経ち、寺泉はいまだに派遣されないことで不満。依頼した議員が言うには、この震災の経済的損失は、直接被害額が65兆円、間接被害が50兆円を超える計算になり、合わせると日本の国家予算の1.5倍らしい。もう地方都市に東京を援助し続けるだけの体力も無いらしい。海外からの援助も進んでいて、日本は経済援助を「する立場」から「される立場」に変わったらしい。「たった20秒揺れただけで国が滅びる」という皮肉も・・・。その時病院では、子供の容態が悪化して体温が上昇! 細菌に感染した可能性もあり、非常に危険な状況に陥りました。進藤先生は、ネットで「神戸日々新聞」のサイトを閲覧(「2005年3月19日」という記載あり)。「神戸」、もしや・・・。同じ頃、寺泉と青木秘書(小須田康人)が病院へ現れ、人がいないことにまず驚きました。そこへやつれた医局長が来て、寺泉に「応援の遅れ」の件で責めました。その時病院の電話が鳴って進藤先生が対応すると、またもや患者の受け入れ要求。なんと受け入れを承諾して、地方から東京へ来て負傷した患者を治療することに。医師たちは辛い中頑張ったけど、出血が止まらずついに心拍も停止! 進藤先生は付き添いの人(相島一之)へ「全力を尽くしましたが、亡くなられました・・・」と伝えました。この一件を見ていた和也は、進藤先生に「俺の不注意で、食中毒出したせいで、こんなことになっちゃって、俺どうしたらいいのか・・・。どこ行けば良いですか? 俺頭下げてきます。ここの救命救急を、患者さんたちを見捨てないでくれって、土下座して頼んできます。せっかくここまで頑張ってきたのに・・・。」と泣きながら伝えました。全てを自分のせいだと責める和也に、進藤先生は「俺は、これで終わったとは思っていない。希望を捨てるな。」と言い残して去りました。それを聞いていた寺泉は、突然鋭い目付きになったけど、何か意志を固めた様子?

再び緊急対策本部の会議。寺泉はそこで早急なるスタッフの派遣を訴えたけど、誰一人まともに対応せず。しかし諦めずに「災害拠点病院のスタッフが足りません。彼らはもう限界です。医師5名・看護師15名を、東都中央病院に大至急派遣してください。お願いします!」とすごい勢いで言って頭を下げたけど、それでも聞いてもらえず。寺泉は悔しさを露にしてそこを後にしたけど、外にいたマスコミには「私に任せてください!」と言いました。彼も議員生命を犠牲にしてまで頑張っていましたね。その時、病院に一人の郵便局員(西村雅彦)が、進藤先生宛ての郵便物を運んできました。そして対応に当たった看護師長に対し、「お互い、頑張りましょう」と一言。「頑張りましょう」、この言葉は・・・。差出人は以前進藤先生がネット閲覧していた新聞社で、電話して送ってもらったのは「神戸の2枚の街写真」でした。医師たちが集まってきてそれを見ると、なんと神戸の10年前と現在の同じ場所の写真! その変化ぶりに医局長が「こんなに変わるのか・・・」と呟くと、進藤先生は「街は必ず復興します。人間が諦めなければ、必ず蘇る。そのために頑張っている人たちが大勢いるんです。東京を建て直そうとして、危険な所で働いている人たちが大勢いるんです。俺たちがここで諦めたら、彼らが傷付いた時、誰が助けるんです? 確かに、今は応援が来るかどうか分からない厳しい状態です。でも、俺たちは今こうして立っていられるじゃありませんか!」と言ったんですね。この言葉にはそこにいた全員が胸を打たれ、各々が気持ちを入れ替えて病院を本来あるべき方向へ向かわせました。重い雰囲気が続いた中、たった2枚の写真でここまでモチベーションを高めさせた進藤先生、やる~っ!

楓は休憩を取って、進藤先生に「1時間経ったら起こしてやる」と言われて睡眠したかと思うと、あっという間に1時間経って起こされる状態。この時の医師たちって、実際そんな感覚なんでしょうね。すると進藤先生は「ICUに戻れ、早く!」と言い、楓は慌てて向かうと、なんとあの子供が回復に向かっていました! しかも意識を取り戻し、駆けつけた両親とも会話できる状態に! 楓は「頑張ったね、頑張ったね・・・」と声を掛けていました。またその時、寺泉から医局長に電話があり、「明日、医師6名・看護師17名の計23名が派遣できる」と伝えられました。寺泉は続けて「黒木先生、頑張りましょう!」と言うと、“当初比約1.2倍の増員”の喜びも含めて医局長は「ありがとうございます、ありがとうございます・・・」と伝えました。

病院には、子供の省吾(広田亮平)や寺泉の娘・千尋(福田麻由子)が描いた新しい絵が。省吾の両親もいよいよ明日迎えに来るということで一安心。そして千尋の描いた絵には、「パパ大好き!!」と添えられた寺泉の絵が。それを見たパパ・寺泉は、その絵をじっと見つめていました(私もここで泣けましたよ!)。医局長と寺泉は病院の外で会話。寺泉は「“選挙の32万票(32万人)の支持”よりも“たった一人(娘)に「好き」だと言われること”がこんなにうれしいとは思わなかった!」と医局長に伝えました。震災の前は言われたことも無かったという寺泉親子も、この震災で絆が深まったようです。また寺泉は、医局長と子供(娘)について尋ねたけど、医局長はもうすぐ帰って会えることを喜んでいました。これまで何かとぶつかり合うこともあった二人も、お互い違う分野で立ち向かう意志を固めた関係になり、この震災で友情が深まったようです。その後、進藤先生と楓が回復して睡眠中だった子供を見ながら会話。楓は写真のお礼を伝えると、進藤先生は「あそこに写っているのは、“人間の生命力”だ」と言いました。この二人もまた、お互い同じ分野で立ち向かう意志を固めた関係になりました。進藤先生は誰もいなく暗い医局へ。大震災発生からもう2ヶ月以上。これまでの出来事を振り返っていると、そこへ一本の電話が。国際人道支援医師団の関係者でした。「東京の様子はいかがですか?(英語)」と問われると、進藤先生は「希望が見えてきました」と現在の状況を伝えたのでした・・・。

そして二年後(2007年を想定)。東京の復興作業が大規模に行われていた頃。東都中央病院高度救命救急センターに、二人の男性が現れました。一人は研修医時代を終えて立派な医師になった純介。そしてもう一人は、大学の医学部を卒業してそこで働くことになった、新研修医・和也でした!(これには思わず涙が・・・)。また望(京野ことみ)もあれから病院の看護師になっていました。楓もやって来て、医局長は和也の指導医を楓に決定。日比谷も「兄貴だからって余計な口出しするんじゃないぞ」と言っていました。他の面々も特に変わらず、この先もいつも通りの救命救急センターになるんでしょうね。そして「神戸の2枚の街写真」は、2年経ってもまだ貼られたままでした。さらに、「希望に向かって!」というタイトルで、子供たちによる画集が掲げられていました。そこには「寄贈 衆議院議員 寺泉隼人」の文字が。進藤先生は既に病院から退いていたけど、きっと今もどこかの国で、同じように患者を診ていることでしょう・・・。

ついに終わった~~~! このドラマらしく、人間同士の触れ合いと成長ぶりの経過を今日まで見てこられました。「阪神・淡路大震災」での出来事を再現したかのようなストーリーで、最終話では進藤先生がネット閲覧した「神戸」や、何人かが言っていた「頑張りましょう(頑張る・頑張れ)」で、それを一段と感じさせられました。

○「阪神・淡路大震災」について(ドラマ内紹介+αより)

発生日時: 平成7年(1995年)1月17日(火)5時46分
震源: 兵庫県淡路島北部 北緯・34度36分/東経・135度02分
震源の深さ: 約16キロメートル
規模: マグニチュード7.2(平成13年4月23日に、気象庁が7.3と訂正)
特徴: 直下型地震/観測史上最高の震度7を記録/縦揺れ以上の横揺れも観測

死者: 6,433人
負傷者: 43,792人
全壊及び半壊棟数: 249,180棟

詳細は、神戸市消防局のサイト内コーナー「阪神・淡路大震災」にて。
○神戸市消防局「阪神・淡路大震災」
【 http://www.city.kobe.jp/cityoffice/48/quake/ 】

思えば初回話から最終話までいろんな出来事があったけど、ストーリーに深く浅く関わる「キーワード」を取り上げては紹介文を書いてきました。

○各話での私的な指摘のキーワード一覧(各話のレビューへのリンク付き)

※各話へのリンクを押すとブラウザが1つだけ別で起動します。
 一旦起動させたら、後はこの枠の中のどのリンクを押しても、
 そちらのブラウザ内で更新されます。

第1話: 「救命病棟24時」・冒頭の字幕
第2話: 「トリアージ」とは?
第3話: 「クラッシュ症候群」とは?
第4話: 「上縦隔拡大」による身体への影響
第5話: 「災害伝言ダイヤル」について
第6話: 「PCPS」とは?
第7話: 「心タンポナーデ」とは?
第8話: 「腹部大動脈瘤」とは?
第9話: 「コマネチ」とは?
第10話: 「走れメロス」とは?
第11話: 「阪神・淡路大震災」について

これらの紹介文だけ読んでも、結構勉強になるんじゃないかな?

それから、進藤先生や楓、医局長や看護師長、ひびやん&佐倉ちゃん(ここだけ表現が違う?)、純介や望、病院部外者の寺泉や和也等と、登場人物それぞれのキャラは光っていましたね。これだけキャストと役名を関連付けて覚えられたドラマも久々でした。中でも目立ったのは、ひびやん・佐倉ちゃん・和也の3人。ひびやんに至っては、かつて嫌われ役でいくと思いきや、今じゃ本当に“ひびやん”で親しまれるほどの人気ぶりですよ(笑)。これってすごくない? 佐倉ちゃんは、「いいとも新春祭」の時から「この人は絶対ボケ役でやってくれるだろう」と確信していたけど(笑)。そして和也。実は彼が、ある意味で“主役”だったのかもしれませんね(同意あり?)。

さて・・・。中盤話辺りから、読みきれないほどの長文レビュースタイルに移行した私ですが、実はこのレビュー群を校正して、本館「adsTV-web」の方で「救命病棟24時・第3シリーズまとめサイト」を立ち上げる目的でいました。だから些細なこともなるべく書き連ねて、忘れないように記録し続けていたんですね。そして! 今クールの連続ドラマの中では、この「救命病棟24時」が私の中での最高評価となりそうです!

「救命病棟24時 第3シリーズ」DVD-BOX
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「何度でも」 「いつのまに」
「救命病棟24時」主題歌
第3シリーズ「何度でも」(Dreams Come True)
第2シリーズ「いつのまに」(Dreams Come True)

「救命病棟24時」オリジナル・サウンドトラックIII
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2005.03.15

救命病棟24時・第10話

○ドラマ視聴率は本館サイトの該当コーナーから!
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第10話「命の終わりを看取るとき」

バイクで転倒事故に遭ったディスカウントショップの社長・城丸克男(綿引勝彦)が運び込まれる。レントゲンで肺に影を見つけた進藤(江口洋介)は術後、再検査。末期がんと告知する。克男はひるまず、息子の克英(伊崎充則)に仕事に戻れと檄(げき)を飛ばす。一方、子供に死を見せたくない寺泉(仲村トオル)は楓(松嶋菜々子)に省吾(広田亮平)の病室を移せと要求する。

地震発生後42日目。研修医の兄・純介(川岡大次郎)と医大生の弟・和也(小栗旬)は、自宅の河野医院にたどり着きました。しかしその診療室は、地震発生直後に院長の父親(平田満)や進藤先生たちが徹夜で患者を治療した後のままでボロボロでした。東都中央病院高度救命救急センターには、バイクで転倒した城丸克男という中年男性と足をケガした息子・克英が運ばれ、進藤先生や楓たちが治療にあたりました。進藤先生が診た克男は肺機能に異常があるようで、いくら適切な治療を施しても状態が良くならないため、レントゲンを撮って確認することに。楓が診た克英は大きな血管に損傷が無かったため、とりあえず問題無しということに。ただ彼らは、何やら大金が入ったカバンを所持していたけど? 克男のレントゲン写真を見た進藤先生は、何かに気付くと同時に気管支の断裂を疑い、気管支鏡を使って措置したところ、サチュレーション(酸素飽和度)がようやく回復。医局長・黒木(香川照之)の指示で、克男をそのまま手術室へ。実は進藤先生、肺辺りに怪しい影を発見していたのでした。そして医局長に、「手術(オペ)が終わったら、胸腹部CTを取りましょう」と告げました。それはもしや?

その頃看護師たちは、「どこかで城丸克男の顔を見たことがある?」等と会話をしていたけど、実は彼が有名なディスカウントショップ「城丸屋」の社長であることが判明! その克男のベッドに克英がやって来ると、克男は現金の行方や店の売上のことを優先して、克英に強く指示しました。そんな克男に、医局長はガンであることを告知。リンパ節に腫れが見られ、肺や肝臓にも転移していて、余命は一ヶ月持たないかもしれない状態でした。再び城丸親子が会話した時は、克男が克英へ「城丸屋の次期トップ」になることを自覚させました。また、「城丸屋はどこよりも安く売るから城丸屋」という経営方針で今日までやってきた克男は、仕入れ業者を集めることも急がせました。いつ何時もお店やお客さんのことを考える、彼独特の商売気質?

河野医院にて、学生ボランティアが自分たちの都合で帰り始めていることを知った和也が、純介に「病院へ戻る」と伝えました。純介が「そう・・・」と元気の無い返事をすると、和也は勢い良く物を床に叩きつけて「兄貴がそんなんじゃ俺帰れねぇだろっ!」と激怒。「昔から兄の出来の良さを妬んでいた」と告白すると同時に、「この大震災での活躍ぶりを見て尊敬した」と言う和也。だからこそいつもの姿に戻って欲しいと願っていたけど、その純介は気が抜けたままでした。和也はたまらず「俺行くから。待ってるからな。」と行って病院へ向かいました。純介の気の抜け方、ハンパじゃなかったよね?

病院のボランティア準備室に着いた和也は、残りのボランティアが二人と聞いて愕然。ホワイトボードを使った「ボランティア用伝言版」には、「2月23日(水)」という日付の横に「今まで有難うございました」というボランティアたちの書き込みがたくさんあり、和也は思わず「マジかよ・・・」と呟きました。一方、進藤先生たちによるバイパス手術のおかげで、口から物を食べられるようになった克男は、克英がまだ帰らないのを聞いて「やっぱり、商売人には向いてないのか、あいつは。」と呟きました。死を恐れていない様子で、「息子に仕事を任せられれば、すぐにでもあの世へ行きたい」とも言う克男は、今回の地震で妻を亡くしたことを告白しました。その妻は生前、「地震が怖いから家具を金具で止めてくれ」と克男に頼んでいたけど、その克男は高級家具にねじを打つのを嫌がって一切取り合わなかった。しかし突然発生した今回の地震で、妻は倒れてきた食器棚の下敷きになって亡くなってしまった。克男はそれを今更ながら悔やんでいるようでした。

以前震災報告での身勝手な発言のせいで役職から外された寺泉議員は、木村省吾や娘・千尋(福田麻由子)の二人の子供の面倒を見ながらその話を聞いていました。末期ガンの患者のそばに子供のベッドを置くのを嫌がった彼は、医局にいた医師たちへ場所を変えてもらうように訴えたけど、それを聞こうとしない医師たちの態度たちに呆れ、「進藤先生、君は人の死に慣れ過ぎてる」と言い放ちました。その時、佐倉看護師が慌てた様子で医局へ。搬入口にものすごい量の荷物が積まれたトラックが来たそうで、それを調達したのはなんと克英でした! 克英はベッドで休んでいた克男の前に現れると、「親父、やったぞ! 水300ケース、トイレットペーパー200箱、仕入れてきた!」と喜びながら伝えました。車椅子に乗せられて搬入口まで運ばれた克男に、克英は生活用品や食料品を大阪から毎日直送してもらう契約を取ったことも伝えました。札束を見せて勝負をかける“城丸屋流・父親譲りの戦略”を実践した息子に対し、克男は「克英、いいぞっ、いいぞっ!」と泣きながら褒めてあげたのでした。

その頃河野医院にあるおじいさんが尋ねてきたため、純介はそのおじいさんの治療にあたりました。するとそのおじいさんは、昔からここで純介の父親に診てもらってきたけど、彼はかつて助教授の椅子を蹴って、患者を診る町医者になった、と話しました。そんなエピソードを初めて聞いた純介は、父親がそんなにすごい人だったことを改めて知った上で、「自分は研修医だからまだ未熟者なんだ」と己に言い聞かせていました。病院では克男が医局長に「先生、人間ってのは、欲が深いもんだな」と言い、死を覚悟していた彼も息子を見て一緒に仕事がしたくなったことを伝えました。片足をケガしながらも次々に契約を取り、経営のためにひたすら動いていた克英に対し、克男は「もう行け! 明日も、明後日も、報告に来い! 俺は、起きて待ってるから・・・」と言ったのでした。去る間際に克英は、進藤先生に父親の余命について聞いたけど、「いつ何が起こっても、おかしくない状態です」と伝えられたため、「もしもの時はすぐに呼んでください」と言い残して行きました。病院に来ていた寺泉は、子供たちの気を紛らすため「走れメロス」の本を朗読。その後、一人病院内を歩き、椅子に腰掛けました。彼もまた、自分の身のことで複雑な心境にあったんですね。そんな中、省吾と千尋は「死」について語り始めました。「『死』とは、天国へ行って戻って来られないこと」と認識していたこの二人。子供だって、「死」そのものが「怖い存在」であることは、充分承知しているわけで・・・。

その朝、克男の容態が悪化! 進藤先生が治療にあたり、息子へ連絡するよう指示。寺泉は楓に「いざという時は、子供たちをここから出します」と言い、楓は「はい」と承諾。そして寺泉は、再び「走れメロス」を朗読し始めました。克英が駆けつけた頃は意識が無い状態だったけど、「あなたが呼び掛けてください」と進藤先生に言われた克英が「親父、親父、俺だよ!」と熱心に呼び掛けたことで、克男は薄っすらと意識を取り戻しました。すかさず克英は「お客さんに『ありがとう』って言われたよ」と伝えると、克男は「そうか」と言ってできる限りの笑顔を見せた後、「俺は、母さんと・・・。お前は、城丸屋の社長だ。のんびり暮らそう・・・。」と言い、最後に「負けるな!」と克英を励ましました。克英が力強く頷きながら「母さんによろしくな、親父。」と伝えたその時、克男はついに息を引き取りました。医局長が「午前9時54分。死亡を確認しました。」と言って一礼すると、克英は「息子」として「尊敬する父親」に向かって「ありがとう、親父」と言い、さらに「城丸屋の次期トップ」として「尊敬する元社長」に向かって、お客さんへ挨拶するように深々と頭を下げて「ありがとうございました」と言いました。見逃しがちだけど、克英の言葉にはそんな「2つの意味合い」があったんだろうなあ。この間の出来事は、寺泉が朗読し続けていた「走れメロス」の話と、絶妙にリンクさせていましたね!

○「走れメロス」とは?(ドラマ内紹介+αより)

作家・太宰治(1909~1948)の傑作。
主人公のメロスは王に不満を訴えたことで捕われたが、
妹の結婚式を挙げさせるために三日間の猶予を要求。
親友のセリヌンティウスを人質に置いて向かい、
約束の時間までに戻るためひたすら走り続ける友情物語。
今回のストーリーでは、友人同士の話を親子同士の話としてリンクさせていました。

こちらで「走れメロス」の全文が読めます。
○青空文庫「走れメロス」(リンク無効)
【 http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/1567_14913.html 】

また、以前フジテレビ系バラエティ番組「トリビアの泉」で、
『「走れメロス」は作者の太宰治が借金を返すために走り回ったことから生まれた』
というトリビア(雑学)が紹介されました。このトリビア、マジです(笑)。

ちなみに私、小学生時代に学芸会でこの「走れメロス」の演目に出演しました。
役は・・・これすごいんだけど、「メロスを待つ民衆役」でした(苦笑)。

この「走れメロス」を朗読し続けた寺泉は、内閣での会議を欠席してまで病院に居続けたけど、秘書から留守電経由で責められても表情を変えませんでした。彼もまだ自分がどうすべきか迷いがあるのでしょうね。病院のベッドで省吾は「最後おじちゃん、笑ってたね」と言い、千尋は「寂しくなっちゃったね」と言い、楓は「うん、そうだね」と優しく答えました。難しいことは分からない子供たちでも、「死」そのものの怖さは分かる。実は病院の部外者の中で、次々と起こる出来事を最も多くしっかり見てきたのは、この二人の子供たちだったんですね。連日のように間近で“社会見学”をして学んできた二人。もしかして将来、実体験を活かして医療関係の道を選ぶかも? 医局ではボランティアがたくさんのおにぎりを調達。以前中身が「いくらとたらこマヨネーズ」と聞いて食べるのを拒否した日比谷(小市慢太郎)も、今回「梅干しと焼肉」と聞けば「いただきます」と言う。そんなお茶目さが彼の魅力の一つ?(笑) 私もひびやんファンです!

その後、寺泉と進藤先生が会話。進藤先生は「向こうに戻らないんですか?」と問い、寺泉が「官邸か? あそこに俺の仕事は無い」と答えると、進藤先生は「官邸に戻った方が良いと思います。子供たちの未来を考えるのは、あなたの仕事でしょう?」と伝えました。二人の視線の先には、省吾の「あきらめないで」という絵や、千尋の「負けるな」という絵を貼る、笑顔の楓がいました。あの絵は、実際にあの子たちが描いているそうですよ。その絵やじゃれ合う子供たちの笑顔を見た寺泉は、迷いの心がかき消されたかのような自信有り気な表情を見せて、病院を後にしました。ボランティア準備室にて、ホワイトボードに「3/15(火)」と書かれた今日(なんと、放送当日まで追い付きました!)、ゴミの仕分けをしていた和也は、先ほど医局他で配られたおにぎりの空袋を見てびっくり! 消費期限が「05.3.8 午前2時」と書かれていたんですね。一週間前に期限切れ、嫌な予感・・・。その時、河野医院にいた純介に一本の電話が。東都中央病院からで、電話したのは日比谷でした。なんと、例のおにぎりによる集団食中毒で、多くのスタッフが倒れてしまったらしい! 純介はカギも掛けずに病院へ急ぎ、無事でいた進藤先生や楓や医局長たちも急いで治療にあたりました。これまたとんでもないことが起こってしまったよ!

今回出たディスカウントショップ「城丸屋」とその社長の城丸克男は、かつて世間を賑わせた「城南電機」の故・宮路社長がモデルですね。常に大金を所持して、取引先の目の前で札束を見せて勝負をかける“独特の戦略”も全く同じ。ただ城南電機自体は、息子が継いだけど事実上倒産へ。でも城丸屋は、息子の克英の力でそうなることが無いと信じています・・・。また、今回出たガンと、ガン患者の手を熱く握って最期まで見守る姿は、フジテレビ系の名作ドラマ「白い巨塔」を思い出しました。そのドラマの終盤で印象的に描かれたのが、悪性のガンに冒され死を迎える寸前の財前五郎教授(唐沢寿明)と、無二の親友としてそれを熱く見守る里見脩二助教授(江口洋介)のシーンでした。両ドラマに出演した江口洋介さんは、もしかしたら今回のこのシーンの撮影時に、過去演じた時のことを思い出したかもしれませんね。

いや~、今までで最高の長文になりました。長文になり過ぎて、読む気も失せちゃったかな・・・(苦笑)。いったいどれだけの方が最後まで読んでくれているのかちょっと不安だけど、まあ「走れメロス」のところだけでも・・・(ストーリーの本質とは関係無い?)。いよいよ次回は最終話。今日まで力を入れてレビューを書いてきたこのドラマも、ついに終わってしまうなんて、寂しくなるなあ・・・。
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第3シリーズ「何度でも」(Dreams Come True)
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2005.03.08

救命病棟24時・第9話

このドラマの人気ぶりは相変わらずすごいですね! 話題性もすごくあるし、勉強になる点も多いし、やはり視聴者の満足度が高いと言われるのは良く分かります。後数回で最終話を迎えるけど、残念でなりませんね・・・。

○ドラマ視聴率は本館サイトの該当コーナーから!
○フジテレビ系「救命病棟24時」
第9話「あなたが涙をぬぐうとき」

東都中央病院に消防士・平野(山下徹大)が搬送されてくる。震災で消火活動に専念するため、人命救助を行なわなかったと後悔する平野に、楓(松嶋菜々子)らは心を痛める。そんな中、純介(川岡大次郎)が投薬ミスを。救えなかった患者を思い覇気をなくす純介を和也(小栗旬)らは心配する。楓は休養のため純介を帰宅させようと黒木(香川照之)に提案する。

地震発生後40日目。いつの間にか1ヶ月以上も経った頃、東都中央病院高度救命救急センターにはケガを負った消防官・平野とその仲間が運ばれ、進藤先生や楓たちが治療にあたりました。一方、首相官邸にいる寺泉議員(仲村トオル)は、記者たちの前で震災報告(報道発表用資料に記載されていた日付は「2005年02月19日」)をする毎日。そこで突然ある記者が、「死傷者に人災によるものは無いんでしょうか? 消防官が人命救助を行わなかったという話を耳にしたんですが?」と発言。寺泉はすかさずそれを否定したけど、どうも彼がまだ知らない「何か」がありそう? 病院にて、医局での会話によると、半壊したビルの調査中に平野が足を踏み外し、それを捕まえようとしてもう一人も落ち、二人ともケガを負ってしまったようです。それを聞いた研修医の純介は、自分たちと同じく彼らも今日まで頑張っていたことを知りました。ケガをした平野は、「すみません・・・、許して・・・」と寝ながらうなされるばかり。するともう一人の消防官があることを語り始めました。阪神・淡路大震災の時、消防は消火と救助の両方に手を取られて火災の拡大を食い止められなかったため、消防ポンプ隊は今後消火のみに専念することに決定。それは今回の震災でも同じだったけど、この決定のために目の前で救助を求める人たちを救えなかったそうです。娘を見に病院へ来ていた寺泉もその話を聞き、災害報告時にある記者が言っていたのはこのことだったと把握。こういうことって、あるものなんですね。

この話に最も心を打たれたのは純介でした。楓の前で「助けられたかもしれない人を、見捨てて・・・」と自らの経験を振り返りながら言う純介は、不安そうな表情でいました。ひっそりとした手術室。そこへ忍び込んだ純介の弟の和也は、医療器具を持って「小島(楓)、変わろう」と進藤先生の真似をしながら言って思わず含み笑い。そこへ日比谷が「マギール鉗子(かんし)。口腔内の異物を除去する時に使うんだ。」と言って現れたもんだから、和也はビクッとして「へぇ~」と言って退散(笑)。日比谷もそっと笑っていたんだけど、なんかこのシーンは微笑ましくて良かったなあ。現在医大生の和也も、そんな医療器具を毎日のように駆使したり「こうやって使うんだ」と説明するような医者になるかもしれないですね。その和也が兄の純介を見たけど、どうも様子がおかしい? 消防官の平野もいまだに過去の悪夢を見てうなされている? 進藤先生は楓に精神科の医師の手配を頼んだけど、その楓の下に看護手伝い中の望(京野ことみ)が現れて、純介より「アレビアチン 2500mg」という投与の指示を受けていることを報告。明らかに「250mg」の間違いらしく、これは致命的な「医療ミス」。望が気付いて楓が訂正したおかげで問題にはならなかったけど、大変な事態になるところでした。「指導医」として楓は「研修医」の純介に話し掛けて気を楽にさせようとしたけど、純介は助けられた人よりも助けられなかった人のことで相当悩んでいた様子でした。楓は純介に休暇を言い渡して休ませることに。いつも真剣に業務に取り組み、時には自分の意思を強く主張する純介だったけど、災害の後というのは突然そのようになることもある。楓はそれを、その場に居合わせた和也に教えてあげました。確かに今までの純介とは全く違う姿で、見ている私も心配でしたね。

その頃、佐倉看護師(大泉洋)が平野に話し掛けていました。患者の気を楽にするナイスアドバイスでもするかと思っていたけど、出初式の話から体操の話になって、しかもブルガリアの名選手・コマネチの話に持ち込んだところで、怒った看護師長に黙って手を取られて退場(笑)。外では「ブルガリアじゃなくてルーマニア」等と注意され、大友看護師(MEGUMI)には「バカじゃないの!」と言われ、散々なモジャモジャちゃん(笑)。要するに「いい加減なことを言って逆に不信感を与えるな」ってことですね。その頃首相官邸では、寺泉が「報告以外は何も口に出すな」と官僚の人間に言われつつ、いつものように被害状況を報告(「2005年02月20日」)。しかし記者たちからは、相変わらず「消防官の人命救助放棄」についての質問が集中し、寺泉は曇った表情に。また同じ頃、和也や望は純介を元気付けようとしていたけど、状況は全く変わらず。楓は和也を医局に呼んで、他の医師たちと共に話し合いました。日比谷の中では、常に言い争っていた純介は「張り切りボーイ」という認識らしい(笑)。そんな中、楓は純介を一度自宅へ返すことを提案し、日比谷は和也も付いていかせることを提案したんですね。自宅まで歩いていた純介と和也。避難所の様子や倒壊した家屋を目にして、純介はまた悪い方向で思い詰めている様子でした。

病院に再び寺泉が現れて、医局に一人でいた進藤先生の下へ。寺泉は「消防が人命救助に手を貸さなかったと非難している連中がいる。そういう声が彼の耳に入らないようにしてやってくれ」と言うと、進藤先生は「でもそれは事実です」と言い、さらに「あなたがその声を止めればいい」とまで言ったんですね。そこで寺泉が「それぞれが自分の役割を果たしてこそ“政治”というものが機能する」と言い返すと、今度は進藤先生が「私には、避難所で水を運び、病人を運び、厳しい現実を訴えているあなたの方が“政治家”に見えます」と言い返したんですね。意見が合わずに対立する二人。しかしここでは、正論を言う寺泉が本心を言わず逃げているように見えました。それは本人が一番良く分かっているはず?

首相官邸からの寺泉の震災報告(「2005年02月21日」)。記者たちが消防の件で激しく質問する中、報道発表用資料を開いていた寺泉だったけど、その下には「東京東部地震における消防活動の記録」と題した寺泉と秘書の青木による報告書が! そして、なんと記者たちの質問に答えることに! 寺泉はまず事実を認め、「震災消防活動マニュアル」の存在を伝え、消防が救助より消火を優先したことを事細かに説明。消防官が任務を忠実に行ったことも伝えると、救助より消火を優先した理由として、「燃え広がり続ける炎を消すのは、彼らにしかできなかったからです!」と強く訴えたんですね。病院でその訴えを聞いていた平野たちは、思わず一筋の涙が。「傷付いたのは被災者だけじゃないんです。人を救う側の人間にも、深く心に傷を負った人間がいるんです!」とも言った寺泉は記者の前から去り、慌てて追ってきた秘書に「問題になったらどうしましょう?」と聞かれると、「腹くくる!」と強気の一言を言い放ちました。異例の震災報告が終わった後、進藤先生は平野に「きっとあなたに感謝している人は大勢いるんです」と優しく声を掛けてあげたんですね。こうした心のケアもバッチリ!

その頃、佐倉看護師が平野たちの前に現れて、ネットで詳しく調べ上げた「コマネチの波乱万丈の人生」について報告。オリンピックで10点満点を出した後でスランプに陥ってアメリカへ亡命し、母国ルーマニアの民主化の際に戻れた時は「犯罪者よばわり」を覚悟していたけど、国民は彼女を「英雄」として笑顔で迎えたというエピソードを伝えたんですね。体操が好きで「自分の人生」とまで言うコマネチのように、消防官であることを後悔しないようにも伝えました。うわ~、泣きそうな顔をしながら説明していたけど、今度こそナイスアドバイス!

○「コマネチ」とは?(ドラマ内紹介+αより)

ナディア・コマネチ(Nadia Comaneci) ルーマニア生まれ・1961/11/12~

1976年のモントリオールオリンピックの体操競技で10点満点を連発した、
天才的な女子体操選手。日本では「白い妖精」と称され、世界的にも注目された。
その後のエピソードについては、佐倉看護師の独自報告通り。
ビートたけしによる「コマネチ!」という一発ギャグはあまりにも有名。

※今回はキーとなる専門用語等が無かったため、こんな形で佐倉看護師に対抗(笑)。

その頃、純介と和也は自宅の河野医院へ到着。家屋はしっかりと残っていました! 医局では、楓が「河野」と書かれたネームプレートを裏返して、「一時帰宅」と書き記しました。純介は元通りになって病院へ戻って来られるでしょうか?

助ける側の精神面、これは意外に気付きにくい点かもしれない! “医者による患者の治療”や“消防官による消火(救助)”という図はあれど、医者や消防官だって同じ人間。助けられる人とはまた違った理由で、深く悩むことだってあるというものです。それを寺泉が、議員生命をかけてまでしてあのように強く訴えたことで、広く認知されることになりましたね!
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2005.03.01

救命病棟24時・第8話

今回は最速最優先でレビューを書いて公開しました。いつも都合で遅めになってしまうけど、Dreams Come Trueの主題歌「何度でも」の歌詞にもあるよね? 「♪10000回だめでへとへとになっても 10001回目は何か変わるかもしれない」ってね。今回がその10001回目かもしれない・・・なんてね(10000回は多過ぎるって?)。

○ドラマ視聴率は本館サイトの該当コーナーから!
○フジテレビ系「救命病棟24時」
第8話「神の手はあきらめない!」

東都中央病院に楓(松嶋菜々子)が戻り、院内が活気づく中、進藤(江口洋介)に国際人道支援医師団から、戻ってほしいと要請が来た。一方、臨時内閣に召集された寺泉(仲村トオル)は、発表された死傷者数に「予想どおり」と無責任な発言をする議員たちに不信感を抱く。そんな中、病院に緊急患者の老婆(志賀眞津子)が運ばれてくる。一命をとりとめるが、患者の多さに慣れ、安易にあきらめようとした医師たちに、進藤は怒りをあらわに。さらにその夜、看護師の不手際で入院患者の容態が急変する事故が発生する。

地震発生後25日目。あれからもう3週間以上も経った現在、政府の被害調査委員会の寺泉議員(仲村トオル)の発表によると死者は11,921人に。寺泉自体はいつしか上の者にも認められ“震災の顔”になっていました。その頃、進藤先生の元には1通の手紙が届いており、その差出先の「国際人道支援医師団」の関係者に電話すると、かつていたアフリカに戻ってきてほしいと言われました。進藤先生は悩んでいた様子だったけど?

いまだに運ばれてくる患者たち。今回は避難所で倒れていたというおばあさんが運ばれてきたけど、医師たちが必死に診ても空しく心肺停止状態に。しかしそこに進藤先生が現れ、可能性を信じて診療を続けた結果、なんと心拍数が上がって回復に至ったんですね! ところで、その70歳過ぎくらいのおばあさんは身元が分からず、バッグの中にあった目立った物と言えば「いっしょに頑張りましょう」という札だけ。そう言えば運び込まれた時に救急車から一つの鉢植えが落ちたけど、それは佐倉看護師が拾って病院内へ。看護師長と会話しながら見ていたその鉢植えが、何か手掛かりになれば良いけど?

その頃寺泉が、テレビの生中継で今朝の報告を訂正。死者12,035人、行方不明者347人、重軽傷者21万人超。進藤先生は楓に身元確認を急がせ、楓は避難所へ。また、カルテの記入漏れに気付き、医局長に注意。今日入った患者のカルテさえも、まともでないらしい。そのことで、進藤先生と医師たちの間に少し嫌な空気が? その頃、ある婦人が救命救急センターへ大きな荷物を持ってやってきて、「矢島」という人物を探していたけど、その場で倒れてしまいました。なんと「矢島」とは、大震災発生以来ずっと病院にいるあの矢島で、婦人はその妻だったんですね。ただその矢島本人は、あまりうれしそうでは無かったんですね。同じく病院にずっといる北村は、「喜べねえ、喜べねえよ」と言ったり、おばあさんを見て「あのおばあちゃんだって、自分から家捨ててきたのかもな」と言ったりで、一緒にいた和也はその意味深な発言を疑問に思っていたけど?

東京東部地震緊急対策本部・被害調査委員会の大広間にて、すっかり主導権を握って発言をする寺泉。しかし他の議員による「予想通り」や「プラス志向」という発言には腹を立て、こういう時にこそ区画整理を考える意見にも呆れていたんですね。その頃避難所では、水や芋等が配給されペットの預かり所もありました。そうそう、ペットの件はずっと気になってたんだよね! ちゃんとそんな場所があってホッとしたなあ。楓たちは避難所でおばあさんの身元確認を急いだけど、有力な情報を得ることはできませんでした。ただ、尋ねても「知らない」と答えた一人の女の子は、何やら札が刺さった鉢植えに水をあげていたけど?

待合室で矢島は、佐倉看護師・和也・北村の前で家出の話を語り始めました。矢島は鹿児島で小さな建設会社「矢島建設」の社長をしていたけど、5年前に倒産して債権者にも追われ、家族に迷惑をかけたくなかったために離婚届を置いて家を出たことを告白。当時高校生だった娘も置いてきたそうで、それらが会えない理由でした。「一緒に帰ればいいじゃん」と言われても気は変わらず。すると北村が突然、7年前にリストラに遭って青森から逃げてきたことを告白。なんと、仲良しの2人にはそんな共通点があったとは! 再び寺泉が、テレビの生中継に。死者12,075人、重軽傷者21万人超。その頃病院では、進藤先生と日比谷たちの間で「身寄りが無い者の延命」について対立。これにはたまらず医局長が立ち上がり、進藤先生に医師たちをかばう発言をしたけど、逆に進藤先生は被災を言い訳にする発言を責めて頷かず。嫌な雰囲気が増大してしまいました。

矢島が妻のそばにいるうちにその妻は意識を取り戻し、泣き責められたことで家に帰ることを決意。佐倉や和也は北村にも家へ帰らせようとしたんですね。その時ある患者が腰の痛みを訴えたけど、看護師たちは疲れた楓を休ませるために独自の判断で「坐薬観察」という措置をしました。しかしその後患者の腰の痛みが悪化! それに気付いた進藤先生はすぐに治療へ。彼によれば「腹部大動脈瘤」の破裂らしく、4時間前から兆候があったらしい!

○「腹部大動脈瘤」とは?(ドラマ内紹介+αより)

腹部大動脈が拡張し瘤化する病気で、主な原因は動脈硬化。
体の深部や背中に突き刺すような痛みを感じる。

手術室に運ぼうとしたけど時間が無いため、その場で治療を続けることにした進藤先生。出血もひどく、いつにも増して緊迫した手術シーン。進藤先生は楓に開胸を指示し、胸部下行大動脈を遮断する手段に移行。開胸して心臓に近い所で血流を止めたことで、遮断が成功して血圧が100まで上がり、出血のコントロールも成功して完全に止まり、一命を取り留めることができました。見ていて本当にハラハラした! 医局長は進藤先生に思わず「ナイスプレイ!」と一言。サブタイトルにもある「神の手・ゴッドハンド」はここにあり! その後進藤先生と楓は「お疲れさま」と言い合ったけど、進藤先生は本当に疲れていたようでした。看護師長は医局長に今回の不注意を謝り、医局長は気の緩みを理由に自分を責めました。「自分に甘くなっていたのかも」とまで言い、進藤先生が怒っていたことも告知。「命」に対する医師たちの意識は様々であり・・・。

翌朝、楓は昨日の検査結果を求めた時、鉢植えの花に気付いたんですね。花・・・そう、避難所で女の子が水をあげていたあの花! その頃避難所では、ある男女が70歳くらいのおばあさんを探していたけど、なんとそれがあのおばあさんの息子と孫でした! ようやく身元が判明したんですね。花屋を経営する家に住むおばあさんが、大震災以来育てた鉢植えを皆に配っていたんですね。「いっしょに頑張りましょう」という札付きで・・・(その手書き文字を見て涙が出ました)。

夜、外は雨。ニュースによれば、死者はさらに増えて12,312人に。進藤先生は楓と会話したけど、その中で進藤先生は「生き残った人間には、全力を尽くして生きる責任がある。そうしなきゃ、無くなった人に申し訳無い」と楓に伝え、楓は「はい」と回答。その会話を聴いていた北村は涙を流したのでした。その時、あのおばあさんが意識を取り戻し、医師たちはその元気な姿を見て一安心。「いっしょに頑張りましょう」と言って、日比谷に鉢植えを授けたり。日比谷は照れながら「ありがとうございます、ゆっくり休んでください」と言い残して去ったんですね。

矢島も北村も、出てきた家へ帰ることに。患者代表として医師たちと同様に活躍を続けた“やじさん・きたさん”の名コンビも、今回でいよいよ出演終了。いつも病院内の暗い雰囲気を明るくしてくれた二人に、ありがとう&頑張れ! その後進藤先生は、以前届いた手紙を再び眺めていたけど、すぐにカギをかけてしまい込みました。楓や医局長もやってきて、医局長が笑顔で「勝手なお願いだとは分かっているんですが、できれば、もうしばらく、残っていただけませんか、ここに?」と誘うと、進藤先生は「国際人道支援医師団には、この病院の機能が完全に回復するまで東京に残ると伝えました」と答えたんですね。これには医局長も「ありがとう。ありがとうございます。」と一言。そして続けて、「コーヒー飲みませんか?」と伝えると、進藤先生は笑顔で「いいですね!」と快諾。そのラストシーンが主題歌「何度でも」のサビと重なって、また涙が出た・・・。10000回目だめでも、10001回目は来るんだよ~~~!
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2005.02.23

救命病棟24時・第7話

このドラマの放送前後、毎週のように発生する本物の地震。いったい何なんでしょう? ニュース速報が即座に入ることで、緊迫感や現実味がより深まる感じがします。もはや「ただのフィクション」ではない!

○ドラマ視聴率は本館サイトの該当コーナーから!
○フジテレビ系「救命病棟24時」
第7話「朝はまた来る!」

東都中央病院にそば店主の小木(山田辰夫)が搬送されてくる。小木の治療を担当した進藤(江口洋介)は妻・静子(円城寺あや)のようすに異変を感じる。その後、静子が胃潰瘍(かいよう)を患っていることが発覚。静子は病気のことと、店が全壊したことを小木に告げられないので、進藤らから話してほしいと懇願する。だが、進藤は静子に自分の口から話すべきだと諭し、小木と同じ病室に移す。一方、楓(松嶋菜々子)は裕樹(石黒賢)の遺体を家族に渡すため裕樹の実家へ。葬式を終え、つかの間の静かな時間の中、楓は失ったものの大きさをかみしめる。

地震発生後8日目。16時前の夕方のこと。東都中央病院救命救急センターにそば屋の店主・小木が搬送され、その妻・静子も付き添いでやって来ました。しかし、夫婦で口ゲンカをしながら夫を気遣う静子が、胃の辺りを押さえていたのを進藤先生が発見。しばらくして夫から離れた静子は、その場に倒れてしまいました。分析の結果「胃潰瘍(いかいよう)」と判明。話を聞けば、改装した店や自宅が地震で全壊したことを夫に伝えたくない様子でしたが・・・。同時刻、寺泉議員(仲村トオル)とボランティアのリーダーの和也(小栗旬)たちがコンビを組んで、積極的にボランティア活動を続けていました。和也は赤い紙が貼られた場所には近付かないよう注意を促していましたが・・・。またその頃、楓と亡くなった裕樹を乗せた救急車が岡山の加賀家に到着。悲しむ家族を前にして、楓はただ涙を溜めて見ているだけでした・・・。

裕樹の葬儀が行われたけど、裕樹の笑顔の遺影を見て、楓は何を思う? そんな楓が、精神的なダメージも多かったことでついに倒れてしまった! 地元の医者(米倉斉加年)も駆けつけたけど、ひどい過労だったようです。翌朝、楓は充分に休んで回復したけど、地元新聞「吉備日報」の一面記事には、「東京都23区に激災法適用[東京東部地震10日目]・二十兆円規模の補正予算を検討」というニュースが。テレビでは、「首都機能完全マヒ! 東京大震災」というドキュメント特番が。その中の「1月11日 午後4時15分」という字幕を見た楓は、また心を痛ませてしまいました。

その頃、東京の救命救急センターでは「小木家全壊の告知問題」が発展し、医師の日比谷(小市慢太郎)と研修医の純介(川岡大次郎)は意見が合わず口論に。でも日比谷は「自宅が潰れた人なんか山ほどいますよ」と言って、自分の意見を否定せず。そうしている間にICUのベッドが空いたことで、進藤先生は小木夫婦の各ベッドを横並びに設置したんですね。小木には奥さんが胃潰瘍で倒れたことを告知し、家の全壊については「ご自宅のことは、奥さんからご主人に伝えるべきだと思います。」と一言。妻から詳しい話を聞いた小木は、青ざめて言葉を失ってしまいました。よほどショックだったのでしょうね。その後再び医師たちが集まった所で、今度は「告知後問題」が発展し、日比谷と純介はまたもや意見が合わず口論に。でも日比谷は「家が潰れた人の気持ちがお前に分かるのかよ?」とか「時間が解決してくれるんだよ」と言って、その場を去るだけ。そうかと思えば、外で誰かと電話で話している? 「おふくろ」? そう、実は母親と電話をしていたんですね。その会話中に、「うちのマンションはもう無いんだよ」という言葉が。そうか、なるほど! 日比谷は自分の住家が潰れてしまったことで、その辛さを痛いほど理解していたんだ! 「時間が解決してくれるんだよ」とは、自分に言い聞かせた言葉だったんだ!

そんな中、救命救急センターが突如として緊迫したムードに早変わり。倒壊家屋に近付いて大ケガをしてしまった2人のボランティアが搬送されてきました。「ボランティアにケガさせるなんて・・・」と弟の和也を責める純介だったけど、日比谷は「弟を責めてるのか?」と一言。彼らの口論は止まらない? その日比谷によれば、ボランティアの1人は「右股関節脱臼」。純介は血圧が上がらないことに疑問を感じていたけど、進藤先生が患者の首辺りを触ると頸静脈が怒張していたことが判明し、純介は「心タンポナーデだ!」と叫びました。うーんこの辺り、何だか専門用語が飛び交って分かりにくかったけど、危険な状況なのは確かでした。

○「心タンポナーデ」とは?(ドラマ内紹介+αより)

心タンポナーデ(cardiac tamponade)

心膜腔内に液体が貯留することにより心臓が圧迫され、
心拍出量が低下して循環不全に至る状態。

すぐにそれ用の治療に切り替えたため、ボランティアの命を取り留められました。相変わらず医学の勉強になります。その時、寺泉を求めるマスコミが殺到し、当の寺泉はボランティアたちが勝手に危険な所へ行ってケガしたことでためらっていたけど、そこで進藤先生が「堂々とそう言えばいいじゃないですか」と伝えたんですね。その言葉には、「ボランティアの責任ある行動」を求める願いも含まれていたと思うけど。寺泉は、「ボランティアを失うこと」だけは避けるようにして取材に応じました。

夜、岡山にいる楓は、東京のことが気になって救命救急センターに電話すると、上手い具合に進藤先生が出ました(笑)。葬儀が無事終わったことの報告と共に「彼のそばを離れられません」と言う楓に対し、進藤先生は「俺も、妻を亡くして、立ち直るのには随分時間が経った」と告白。また、時間が解決してくれたのではなく、その時間に誰かと話して何かを感じたことも告白。ちょうど日比谷がその場に居合わせていたけど、彼が言っていたこととは全く異なる発言でしたね。

隣同士のベッドにいても、あれからほとんど会話の無い小木夫婦。その間に入ったのが、なんと佐倉看護師(大泉洋)! 突然甲子園球児時代の話を持ちかけたかと思えば、一昨日医局のテレビで自宅アパートが燃えているニュースを見て驚いたことを告白。想い出の品々が全部燃えたことも伝えた後、「何かあったらいつでも呼んでください」と言ってその場を後にしたんですね。これには回りにいた医師たちも驚いていたけど、同じくその様子を見ていた日比谷も小木夫婦に近付いて、地震の後に帰ったこと、患者より家を優先したこと、皆には無事と言っていたけど実はマンションが全壊していることを告白。そして母親のことについてもあれこれと・・・。「時間が解決してくれる」と言っていた日比谷も、語りながら疑問が生じ、そこを後にしても首を傾げる様子。日比谷、今あんたは、何かが変わろうとしているんだよ!

二人の医師の告白を聴いた小木夫婦はその後久々に会話をしたけど、小木は家の全壊を薄々気付いていたようでした。でも妻の静子は、店が無くなったことでいつもの“頼もしい夫”がいなくなるように思えて、ずっと心配していたんですね。小木は大声で進藤先生を呼び、「ゼロからやり直すのは簡単じゃないんだぞ!」と一言。そこで進藤先生は、「でも人間は、倒れたままではいられないんです。」と答えたんですね。そうか、なるほど! 人間も家も“倒れた”という点では同じだけど、人間には「自ら立ち上がる力」が備わっているんですよね。倒れたままではいられない。倒れたなら何とか立ち上がって、また一から物事を立て直せばいいじゃないか、と。そんな忠告のように思えました。この一言で、小木夫婦も改めて考えさせられた様子でしたね!

一方楓は、進藤先生に言われた通り、気分を変えるために外を歩いていました。着いた先は砂浜のきれいな海。その時、はめていた指輪が無いことに気付いた! 困って慌てた楓だったけど、彼女の病態を診てくれた医者も現れて一緒に探したところ、その医者が見事に探し当ててくれました。楓も「指輪あった!」と大喜び。医者によれば、そこは裕樹が子供の頃からずっと遊んでいた場所だから、その指輪が楓から離れることは無いことを伝えてあげたんですね。うん、ナイスフォロー! 楓は加賀家に戻って、裕樹の遺影の前でまた何かを考えていました。テレビを付けると、マスコミの前で会見する寺泉の姿が。「余震で剥がれ落ちたモルタルが! ボランティア2名負傷」という字幕もあったけど、寺泉は「例えボランティアがいなくても自分たちだけで守る」という強い意思を表明しました。ボランティア活動における「自己責任」と「事故責任」。そんな“言葉の対比”を感じさせました。インタビューを終えた寺泉の元に、上の堀内議員から「臨時内閣に迎えたい」という電話連絡が。また心が揺れ動く表情を見せた寺泉だったけど、今度こそ今までの彼とは違うはず、だよね?

翌朝、楓は裕樹の父と話した中で、「私、東京へ戻ろうと思います。」と伝えました。そして東京の救命救急センターでは、小木夫妻が退院。小木は進藤先生には黙って会釈し、日比谷には「そのうち屋台開くから来い。美味いそば食わしてやるよ。」と言ったんですね。日比谷は「そばは嫌いだって言ったろ?」と医者らしからぬ口調で言い返したけど(笑)、小木は「あんたにじゃないよ。おふくろさんに、だ。」とまた言い返したんですね。この二人、意外に良い関係? また日比谷は進藤先生に「全部あんたに任せるよ、進藤先生」と伝えたことで、この二人も徐々に良い関係になっているみたいです。医局長と看護師長も陰で話していたけど、もはや医者も患者も関係無いのです。同じ“被災者同士”なのだから。

その時、ある人物がやって来た。楓だ! 楓が戻ってきてくれた! 救命救急センターの医者たちが楓の姿を見つけ、一斉に駆け寄るスロー映像が流れました。楓は「帰ってきました。」と一言。「もう離れることは無い」という、あの指輪を胸に下げて・・・。

ラストシーンで楓が登場した辺りからタイトルバック終了までの間、Dreams Come Trueの主題歌「何度でも」がほぼフルコーラスで流れたんだけど、戻ってきた楓のアップと「♪何度でも何度でも何度でも・・・」の連呼でかなり泣けてしまいました。この歌詞、良過ぎです・・・。

○Dreams Come True「何度でも」・歌詞の一部(最後辺り)

「何度でも」

何度でも何度でも何度でも 立ち上がり呼ぶよ
きみの名前 声が涸れるまで
悔しくて苦しくてがんばっても
どうしようもない時も きみの歌を思い出すよ

この先も躓いて傷ついて傷つけて
終わりのないやり場のない怒りさえ
もどかしく抱きながら
どうしてわからないんだ? 伝わらないんだ?
喘ぎ嘆きながら 自分と戦ってみるよ

10000回だめで 望みなくなっても
10001回目は 来る

きみを呼ぶ声 力にしていくよ 何度も
明日がその10001回目かもしれない…

さすがはこのドラマのための書き下ろし曲! ちなみに、今回のサブタイトル「朝はまた来る!」に似た「朝がまた来る」も、同じくDreams Come Trueの曲ですね。

さて・・・。このドラマのレビューとしては、今回が最も長文になってしまいました。自分でもびっくり。また、東京と岡山の話で行ったり来たりしたせいで、訳が分からなくなったかもしれません(苦笑)。でも、ドラマを見て感じたことは今回も多くあったし、特に書きたかった自分なりの言葉を随所に入れられたし、とりあえず満足! 以前「視聴者の満足度が最も高いドラマは、『救命病棟24時』!」というニュース記事を目にしたけど、まさにその通りだと思うんですよね!
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「救命病棟24時」DVD-BOX 「救命病棟24時スペシャル2002」
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「何度でも」 「いつのまに」
「救命病棟24時」主題歌
第3シリーズ「何度でも」(Dreams Come True)
第2シリーズ「いつのまに」(Dreams Come True)

「救命病棟24時」オリジナル・サウンドトラックIII
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2005.02.16

救命病棟24時・第6話

前回の予告映像、今回のサブタイトル、新聞他でのあらすじ等により、「楓の婚約者・裕樹が亡くなるのではないか?」という話題で持ちきりとなりました。そんな中、私は最悪の結末を自ら退ける思いで、「あのように見せかけておいて別の話になるだろう」と予想していました。さて、実際は・・・。

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○フジテレビ系「救命病棟24時」
第6話「愛する人を失うという事」

東都中央病院に入院中の裕樹(石黒賢)の容態が急変。楓(松嶋菜々子)は動揺し、仕事が手につかない。楓を心配する進藤(江口洋介)だが、声をかけられずにいた。そんな中、ボランティアを仕切る和也(小栗旬)はいいかげんな姿勢のメンバーと衝突。救援活動を行なう寺泉(仲村トオル)は、被災者から売名行為だと非難され、自分も被災者だと不満を爆発させる。

前回終盤で裕樹の容態が悪化したところから再開し、今回序盤から緊迫した空気が立ち込めました。緊急処置が行われたけど、電気ショックを与えても心拍は戻らず、モニターには心停止を意味する「0」の表示が。進藤先生は45分も心臓マッサージを続けたけど、楓は「裕樹、死なないで!」と泣き叫ぶことしかできない状態。しかしその楓もようやく心臓マッサージを始め、周りの人たちは何も言えず黙ってその状況を見守るばかりでしたが・・・。

地震発生後7日目。翌朝、裕樹のベッドはもぬけの殻になっていました。河野院長の長男・純介(川岡大次郎)が言うには、霊安室がいっぱいで、楓は五階会議室にいるらしい。ということは・・・、最悪なことに、裕樹は亡くなってしまったんですね・・・。楓はしばらくそこにいたけど、次々に運ばれてくる患者のためにそこを後にして、再び治療に当たりました。そして、息子の安否を気にしていた裕樹の父親には「お亡くなりになりました」と電話で報告。楓のセリフに従えば、死因は「心臓の弁を支える筋が切れて、不整脈から心肺停止に。心臓マッサージを一時間続けたけど、戻らなかった。」とのことでした。進藤先生は楓に、彼を東京から出して実家の岡山へ運ぶ提案をしました。また医局長は進藤先生に、「僕が、加賀さん(裕樹)を死なせてしまったようなものです」と言い、「もっと早くPCPSがあれば・・・」と悔やんだのでした。そうそう、病院の全機器が使えるようになる見込みがついた時に、裕樹の容態が悪化したんですよね。もう少し、後少しだけ、安静な状態が続いていたら、PCPSを利用して助かったかもしれないのに・・・。

○「PCPS」とは?(ドラマ内紹介+αより)

PCPS: 経皮的心肺補助装置(Percutaneal cardiopulmonary support)

遠心ポンプと膜型人工肺を用いた、人工心肺装置のこと。
循環補助や呼吸補助を行い、緊急時の患者をサポートできる。

楓は裕樹の遺体を岡山まで運ぶ救急車を電話で用命。その電話の向こうから流れてくる保留音の「パッヘルベルのカノン」を聴きながら、楓は涙が止まらなくなってしまい・・・。残念ながら、患者の搬送が優先になるため、個人的利用の用命は無理でした。

一方その頃、河野院長の次男・和也は、各地から来たボランティアと一緒にトイレ掃除をしていた時に、男性のボランティアが嫌がって別の仕事をすると和也を責め、「ボランティアで来てやってる」とも発言。この「来てやってる」という言葉に和也は腹を立て、そのことで男性との暴力騒動が! 落ち着いて和也が落胆していたところ、医師の日比谷(小市慢太郎)がやって来て、自分の情けなさを責める和也に「こんなのが医者になったっていいじゃねえか」とか「上が出来がいいからって、卑屈になるな、弟」とか言って、いつもの強気口調ではあるけど慰めてあげたんですね。妙に姿勢を良くして話す日比谷の姿に笑えたけど、最近は所々良いセリフを言い放つんだよね。前回も温かい食事が皆へ配られた時に、「人間はこういうものを食べないとダメだ」みたいなことを言ってたもんね。和也が医師になったら、“一風変わった医師”という共通点も生まれそう?

またその頃、寺泉議員は震災者をサポートする姿がテレビに映って秘書と共に笑顔を見せていました。表では“頼もしいお方”だけど、裏では“相当嫌なヤツ”か(苦笑)。寺泉は支援物資の手配もしていたけど、マスコミの前で売名行為のインタビューにも応じました。そこで被災者が急に怒りを爆発し、逆に責められる寺泉。思わずカメラを止めさせたけど、そこはマスコミ、カメラだけは回し続けるプロ根性。寺泉はついに本性を表して、「黙れお前らっ!」と一喝! 寺泉の行動の支持派もいたけど、その寺泉はいつか来ると分かっていた地震の備えをしなかったことで反論し、しかも「自分も被災者だ!」と言って重い雰囲気に。この状況でカメラが回っていたことに気付いてしまい、また一騒動が! しかしテレビニュースでは、本性を表したシーンだけカットして報道され、まずは秘書がホッと一息。寺泉にもその報告をした時、例のテレビ局・関西中央放送のレポーターから秘書の携帯電話に連絡が入りました。あのシーンを流さなかった理由を問うと、レポーターは「全員が批判していたわけではないし、援助活動をしている国会議員は寺泉だけ」ということで、支持派に回ったようでした。騒動の直後は反省の色が見られなかった寺泉も、自分のしていたことがバカげていたことを悟ったんですね。また医局長には、以前医療器具の修理業者がすぐ来られるようパトカーの手配を頼まれたのに断ったことを誤りました。早く手配していれば、裕樹の治療が間に合ったかもしれないし、楓が辛い思いのまま患者の治療を続けることも無かったと察したんですね。寺泉も、今度こそは改心したか?

患者がまた運ばれてきて、楓が中心となって対応したけど、なんとその楓が痛恨のミス! やはり裕樹のことで気が動転していたんですね。自信を無くしてそこを後にした楓は、再び五階会議室へ行き、息の無い裕樹に向かって自分のミスについて語っていました。そこに進藤先生が現れて、広島から来た救急車に頼んで岡山への搬送を手配したことを伝え、また楓も付き添うように言ったんですね。楓は進藤先生の言葉通りにして、救命救急センターを後にしました。楓は救急車の中で、かつて裕樹と交わした結婚についての会話を思い出していました。裕樹にかけられたシーツをめくり、顔に手を当てて涙を流す楓。「あの時こうしていれば」と考えても、今はもう遅く・・・。

今回は序盤から重苦しい雰囲気が続きました。また、第4話の時は医師たちの間のぶつかり合いが描かれたけど、今回は被災者や民間人の間の醜いぶつかり合いが描かれました。いずれにしても、こんな状況下では実際にも良くありがちなことで・・・。
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2005.02.09

救命病棟24時・第5話

大震災が起きた時、誰でも真っ先に身内の人や身近な人の安否を心配するはずです。今回は、大震災を機に「家族の絆」をより強いものにした二家族の様子が描かれました・・・。

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○フジテレビ系「救命病棟24時」
第5話「初めて分かった父の想い」

東都中央病院に裕樹(石黒賢)が運ばれて来た。再会に喜ぶ楓(松嶋菜々子)は、病状が回復したらいっしょに裕樹の赴任先に行くと約束する。続けて避難所で働く河野(平田満)が倒れ、病院に。河野を心配する長男・純介(川岡大次郎)は東京を離れるよう勧めるが、河野は聞き入れない。進藤(江口洋介)は河野に冷たい態度をとる次男・和也(小栗旬)に、河野を説得できるのは家族しかいないと説く。一方、望(京野ことみ)は父親・武彦(渡辺哲)と再会。連絡をしなかったことを責める武彦だが、望は素直に話を聞くことができない。

地震発生後6日目。各地からボランティアが集まって、医局長・黒木(香川照之)も娘と電話でゆっくり話ができるほど、救命救急センターは随分と落ち着きを取り戻した模様。胸部大動脈損傷で運び込まれた楓の婚約者・裕樹も意識を取り戻したけど、診察結果を数値的に見れば安定しているとしても、まだ何が起こるか予測のつかない状態にありました。その頃、元看護師の望の父親・武彦が、連絡の無い娘を心配して遠い福岡から車で現地へやって来たけど、娘の住家の惨状を見て驚嘆。別の場所にいた寺泉議員(仲村トオル)は、救急支援物資の水や弁当が届いても、人手が足りず充分に配給ができないことに激怒。でもマスコミのカメラが近付けば、態度を変えて政治家としての良い面をアピール。こやつは・・・(苦笑)。また、休む暇も無く患者を治療し続けた河野医院の院長は、高熱でついに倒れて救命病棟センターに運び込まれてしまいました。同じ頃望の父も行き着き、そこで望と再会! そして連絡をくれなかったことで怒って突然望を殴った! ここまでで早くも放送開始後15分経過。Dreams Come Trueの主題歌「何度でも」もBGMとして流れ、タイトル画面もようやく出ました。「ここで終わり?」と思わせるほどの展開で、これだけでも内容が濃かったなあ。でもストーリーはまだまだ続きます!

進藤先生はベッドで休む河野院長と再会。まさかこんな形でなんて・・・。その頃、望から医療ミスのことを話されたボランティアのリーダーの和也(次男)は、望の話を熱心に聞いてあげていました。同じ頃、父親に転院を求めた研修医の純介(長男)は、「自分が地元住民を助ける」と言って拒否する父親を責めて話を聞こうとしませんでした。この河野兄弟、やっぱり性格が異なりますね。ここで、進藤先生や楓が各々に対してアドバイスをすることに。まず、楓は純介へ感情的な態度を注意し、「医者」と構えずに「人間」として向き合うのも大事だと話しました。また、判断は正しいとしてもどう説得するかを考えるように、「指導医」として宿題を出して、純介の心を動かしたんですね。次に、進藤先生は和也へボランティアについて話したけど、「やりたくてやってるんじゃない」と言ったり「俺は完璧な進藤先生とは違う」と言う和也に、進藤先生は「救えなかった患者の方が多かった」と言ったり「余裕なんて無い、必死だった」と話しました。また、河野院長のことで「医者の言葉は聞かないが、家族の言葉は聞く」とも伝え、和也の心を動かしたんですね。この医師たち、やっぱり素晴らしいアドバイスをしますね。

和也は自分と同じように親を非難していた望に「もし、俺の親父が地震で死んだら、俺は泣くと思う」と言い残したことで、望は病院の公衆電話で災害伝言ダイヤルを確認すると、父からのメッセージがいくつも吹き込まれていました。その中に「お前が生きとってくれさえすればいい。望、望・・・」という言葉があって、その時外で被災者たちに温かい食事を配給していた父親の姿を見て涙を流したのでした。望は追加録音の操作をして、「ごめんなさい!」と何度も電話に向かって伝えたけど、距離を取って見つめ合う親子二人を見て、思わず私も涙が・・・。また、温かい食事を口にした人たちは、心まで温まる気分になって喜び合ったんですね。またここで涙が・・・。一方、河野院長の病室には和也と純介がやってきて、和也は「きっと母さん寂しがってるよ。東京を離れて二人でゆっくりしてこいよ。」と言い、純介は「無理しないでくれよ。避難所の人たちのことは俺たちが考えるから。親父には長生きしてもらわなきゃ。」と言ったんですね。微妙に距離を取っていた親子だけど、「心を変えた兄弟とその父親」という絵がまた良くて・・・。また、裕樹の病室には楓がいて、久々に話をして将来のことを考える約束をしたのですね。楓が裕樹に温かい食事を食べさせてあげる絵もまた良くて・・・。もう本当に、涙無しではいられない終盤でしたね!

○「災害伝言ダイヤル」について(NTT東・西日本のサービス紹介より)

「災害用伝言ダイヤル」(NTT東・西日本ではこれが正式名です)
ダイヤル「171」 “忘れてイナイ(171)?”

地震、噴火などの災害の発生により、被災地への通信が増加し、
つながりにくい状況になった場合に提供が開始されます。

○NTT東日本「災害用伝言ダイヤル」
http://www.ntt-east.co.jp/voiceml/
○NTT西日本「災害用伝言ダイヤル」
http://www.ntt-west.co.jp/dengon/

ちなみに、望が操作した「3#」は、「伝言の追加録音」です。
その後、「ごめんなさい」というメッセージを何度も吹き込んだんですね!

初めて分かった父の想い。河野親子や望の親子は「家族の絆」をより強くすることができました。病院も全機器が使えるようになる見込みがついたその時! 裕樹がただ一人いる病室で大変危険な状態に! 予告では、「霊安室」がどうとか言っていたり、寺泉議員が謝罪していたり、もめ事が起きていたりで、とんでもないことになっていた? 再び何か事件でも起こってしまうのでしょうか・・・。

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「救命病棟24時」・DVD-BOX(第2シリーズ)/スペシャル2002

「何度でも」 「いつのまに」
「救命病棟24時」主題歌
第3シリーズ「何度でも」(Dreams Come True)
第2シリーズ「いつのまに」(Dreams Come True)

「救命病棟24時」オリジナル・サウンドトラックIII
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2005.02.02

救命病棟24時・第4話

大震災から数夜明けて、落ち着きを取り戻そうとしていた辺りから再開。今回は、いろんな人間同士の気持ちのぶつかり合いが描かれました・・・。

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○フジテレビ系「救命病棟24時」
第4話「あなたを探しにいきたい」

消防庁から、楓(松嶋菜々子)の婚約者・裕樹(石黒賢)が危険な状態で入院していると連絡が入る。だが、入院先の病院の混乱で、楓は裕樹の安否を確認できずにいた。進藤(江口洋介)は動揺する楓に裕樹のもとへ向かうように助言。だが楓は、病院に残ると気丈に振る舞う。そんな中、省吾(広田亮平)が発作を発症。とっさに助けた望(京野ことみ)は、自分が看護師の資格をもつことを進藤にだけ告白する。その後、重傷の裕樹が病院を抜け出したと連絡が。進藤は裕樹が東都中央病院に向かっていると推測する。

地震発生後3日目になって、楓の携帯電話に消防庁から、婚約者の加賀裕樹が大変危険な状態だという連絡が! 東記念病院にいるようだけど、本人と連絡が取れず病態の詳細も掴めず、楓は不安でいっぱいでした。進藤先生はそんな楓に「現地へ行け」と勧めたけど、その時発生した省吾くんの発作を助けながら、「今やるべきこと」を考えていたんですね。また、食料や電気の施設的問題まで抱え込んでひどく困っていた医局長にも、「少し休んだ方が良い」と声を掛けて気を安らげていました。進藤先生は治療の腕もすごいけど、こうした心のケアも優れているんですね。本当に信頼できる人です!

後々楓は、東記念病院から裕樹が自分から抜け出したという連絡を受け、ますます不安になりました。しかもその連絡の中で、「上縦隔拡大・要CT」という診断があったことも伝えられました。

○「上縦隔拡大」による身体への影響(ドラマ内紹介+αより)

胸部大動脈損傷の恐れあり。
心臓から拍出された血液を運ぶ大動脈に、
こぶ(瘤)ができる症状を「大動脈瘤(だいどうみゃくりゅう)」という。
この大動脈瘤がいずれ破けてしまう可能性があり、
すぐに手術をしないと命を失う危険もある。

つまり裕樹は、現在もなお危険な状態で、どこかを歩いている模様。どうやら楓の元へ必死に向かっているようだけど・・・。

突然の大震災のせいで、患者はもちろん、医師たちだってパニック状態になるもの。これまでほぼ不眠不休で動いていたこともあって、それから来るストレスで苛立つこともしばしば。また病院を一時抜け出した看護師・大友(MEGUMI)や医師・日比谷(小市慢太郎)が今頃戻ってきたことで、現場の雰囲気もさらに悪化。東都中央病院救命救急センターはこんな状態にある中で、緊急を要する手術でも口論になったり物を落としたり失敗を繰り返したりで、とてもピリピリしたムードに包まれていました。しかしここでまた進藤先生が、部外者ながら一医師として「冷静になれ! 患者の顔を見てください!」と一喝! 徐々にピリピリしたムードが和らいで、各々冷静になることができたんですね。手術は無事に終わったけど、また元のムードに陥ろうとしていたことに、進藤先生はたまらず楓の現状を告白しました。婚約者が危険な状態であるのに、こうして患者の治療に専念している、と。楓は涙を見せつつも「大丈夫です。私には、患者さんを助ける仕事がありますから。」と一言。こんな状況下でも、自分の信念を貫いた楓は立派でした! そして直後、その婚約者の裕樹が救命救急センターに運び込まれてきたけど、進藤先生や楓他が冷静に治療に当たって、一命を取り留めることができたんですね。

一方、医師や看護師が不在の時に省吾くんの発作を咄嗟の判断で助け、救命救急センターでの一連の様子を見ていた元看護師・望が、「私も、手伝わせてください!」と看護師長・須藤(鷲尾真知子)たちに伝えました。過去に医療ミスを犯したことがあり、一度は進藤先生からのサポート依頼を断ったけど、「自分も何か手伝えるはず?」というように考えが変わったんでしょうね。また、前回考えが変わったかのように見えた寺泉議員(仲村トオル)は、いまだにその野心ぶりが変わらないどころか、市民が集っている現在の病院内で評価を上げようと企み始めました。でも医局長や河野医院の院長から支援物資の調達が遅れていることを聞いてしまったんですね。娘だけに食料を持ってきたりもした嫌な感じの寺泉に見えるけど(後にその娘が広く配布)、まだ自分の中の何かが変わっている最中かもしれませんね。それから、研修医・河野純介(川岡大次郎)の弟・和也(小栗旬)も、成り行きで救命救急センターで一連の様子を見てきたけど、医局長・黒木(香川照之)の判断や行動を激しく非難して進藤先生を尊敬する純介に対して、和也は「あの人だって・・・兄貴はボロクソ言ってっけどさ、俺は結構カッコいいと思うよ?」と医局長を強く支持。和也は良く見ていましたね! その冷静さがあれば、医師になっても的確な判断を下せることでしょう。頑張れ医大生!

今回は、大震災時の悲惨な状況の描写よりは、「ヒューマンストーリー」が前面に出された形でした。これこそがこのドラマシリーズらしく、また注目させられる点なんですよね~っ!

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「何度でも」 「いつのまに」
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第3シリーズ「何度でも」(Dreams Come True)
第2シリーズ「いつのまに」(Dreams Come True)

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2005.01.26

救命病棟24時・第3話

突然発生した大震災から一夜明けた辺りから再開。今回もまた、いろいろなことを思い知らされました・・・。

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○フジテレビ系「救命病棟24時」
第3話「ヘリが運んだ夫婦の愛!」

医療物資がなくなった診療所を離れた進藤(江口洋介)。そんな中、和也(小栗旬)が母・敬子(山口美也子)を救出する。進藤は敬子を病院へと運ぶことに。一方、東都中央病院では患者の治療に楓(松嶋菜々子)らが忙殺されていた。寺泉(仲村トオル)は娘・千尋(福田麻由子)と再会するが、臨時内閣参加の要請を受け、迷いながらも教師・望(京野ことみ)に千尋を託す。その後、寺泉の妻・香織(渡辺典子)が命に危険が及ぶクラッシュ症候群を発症。進藤は香織を治療するためヘリコプターを手配するよう、寺泉に要請する。

地震発生後2日目。悪夢のような夜が明けても、悪夢自体は終わらない。死者は2,125人、ケガ人は2万人を超える中、医局長・黒木(香川照之)は患者の受入可能数を多めに設定して、看護師長・須藤(鷲尾真知子)に「我々の真価が問われる時」とつぶやいた姿は立派でした! 一方河野医院では、徹夜同然で治療を続けた進藤先生や河野院長(平田満)や看護師・河原崎(深浦加奈子)が、相当疲れきった表情でいました。患者はまだたくさん待っているというのに、薬や糸が無くなって治療の限界が来てしまったその時、河野院長の次男・和也が行方不明だった母・敬子を発見して帰宅したんですね! 河野院長も思わずホッと一息。家族のことを後にして相当苦労してきたけど、本当に無事で良かった。でもここで進藤先生が、敬子を診て真面目な顔で「クラッシュ症候群の可能性があります」と言うんですね。

○「クラッシュ症候群」とは?(ドラマ内紹介より)

筋肉が長時間圧迫され続けると、
細胞が壊れ、中のカリウムが大量に血液に流れ込む。
それが全身に回って起こる。

阪神・淡路大震災の時に、初めて広く知られた症状。
病態は、数時間から2、3日の間に出てくる。
本人は大丈夫そうでも、放っておくと心停止さえ起こりかねない。
人工透析が必要で、それさえ受ければ助かる可能性あり。

実はかなり重い問題。急遽大きな病院へ運ぶことを決めたけど、河野院長は一緒に行かず、「この街の人たちを診る義務がある」と言って残ることにしたんですね。河原崎も同じく残ることを決意。この二人の姿には感動させられましたよ! ちなみに東都中央病院救急救命センターでは、河野院長の長男・純介(川岡大次郎)が、研修医なりに葛藤を繰り返しながら頑張っています。河野一家は、何とか全員無事のようですね。

一方、衆議院議員の寺泉は、こんなに街や家族が大変な時だというのに、妻・香織や娘・千尋の無事を確認できたばかりだというのに、自分の地位を優先して臨時内閣参加の要請を受けて行ってしまった! 何というヤツだ、てめえコノヤロー! 救急救命センターは、トリアージセンターもできたりでますます忙しくなるばかり。しかし不安がる楓の目の前に、進藤先生たちが登場! 進藤先生と楓が再会した時、ストーリー上ホッとしたというか、楓と同じようにホロリと涙が出てしまいましたよ。河野院長の妻はやはりクラッシュ症候群らしく病態が激変したけど、人工透析を受ける患者が他にもいてすぐには受けられず。その患者の一人が、寺泉の妻だったという・・・。

首相官邸にて。寺泉は口ではマスコミにカッコ良いことを言っていたけど、そこに楓から電話が。緊急搬送のヘリの手配を頼まれても聞かずにいたけど、その搬送の対象が妻だと知れば話は別? 態度が急変して、電話越しに進藤先生をも責める有り様。お前が行けよ、行ってやれよ。さあどうする? 驚いたことに、土下座して機関の人間に自衛隊ヘリの派遣を要請! しかし軽くあしらわれてしまった・・・議員バッヂもここでは全く通用しない?

救急救命センターの医師たちは、患者の死亡を確認してもすぐに次の患者の治療に急ぐばかり。皆、自分の家族も放って患者を診ている。とにかく命が大優先。その一連のシーンは見ていてかなり辛かった! しかしその時、なんとヘリのプロペラ音が! そして病院の屋上に到着! どうやら建設コンサルタント業のヘリを金で用意できたらしい。用意したのはトオル、じゃなくて寺泉議員。アンタは頑張った! 進藤先生やそこにいた全員も、少しだけ明るい兆しが見えたようでした。3人まで乗れるヘリに、寺泉の妻と河野院長の妻たちを乗せていくことに決定。しかし寺泉は同行を諦めました。それどころか、「政治家の娘じゃなかったとしても、絶対にお前と結婚した。本当だ!」と妻に話し掛けて、愛を確認し合ったんですね。これがサブタイトルにもある「ヘリが運んだ夫婦の愛!」でした。土下座した辺りからの寺泉の行動力と言動はすごく、この一件を機に考え方が多少なりとも変わったようでした。それにしても大胆な空撮だった!

地震発生後3日目。街はようやく落ち着いたが、状況は変わらず。でもそんな状況下で、佐倉看護師(大泉洋・おおいずみよう)と河野和也の“即席お笑いコンビ”が結成(笑)。家族が心配で病院を後にしてしまった医局員も戻り始め、医局長もやっと娘に連絡することができて、少しだけ明るい雰囲気を取り戻しましたね。でも医局長が、「まだ帰れないんだ・・・」と涙ながらに電話する姿で、また泣けました。今話は、医局長や河野院長の「自分の意志で患者の治療優先・家族は後」と寺泉議員の「自分の意志で自分の地位優先・家族は後」の対比が印象的でした。どちらにしても「家族は後」。しかしその度合いや背景は全く異なるという点が、見ものであり最も考えさせられる点だったと思いました。大災害後の動向と同じく、このドラマのレビューもだんだんと深い内容で長文になっていく。「人を助けること」がどんなに大事で大変なことかが、今回もまた思い知らされました・・・。

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※遅れながらblogを巡回しましたが・・・。
 今話のレビューはやっぱりどこも長文! すごい!
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