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2007.12.17

ガリレオ・第10話(最終話)

いよいよ最終章・後編。「ガリレオ」こと湯川の勘は最後も冴えるか? 口癖の「実に面白い!」となる展開となるか?

○ドラマ視聴率は本館サイトの該当コーナーから!
○フジテレビ系「ガリレオ」
第10話(最終話)「爆ぜる -後編-」

湯川(福山雅治)は草薙(北村一輝)から、藤川(坂本真)の同僚が不審な爆発事故で死亡したと聞く。湯川は大学の恩師で、藤川らの上司・木島(久米宏)の元へ。一方、薫(柴咲コウ)は栗林(渡辺いっけい)に、かつて湯川が木島の研究の危険性を告発し、大学から追放したと聞く。薫は湯川を事件に巻き込んだことを悔やむ。
○公式サイトのあらすじより

湯川(福山雅治)は、かつての恩師・木島(久米宏)が海外出張から帰国するのを待って、彼の自宅を訪ねた。草薙(北村一輝)からの連絡で、自然公園で発見された射殺体と、龍仁湖で起きた爆死事件の被害者がいずれも木島の会社の社員であることを知った湯川は、事件のことを切り出した。湯川は、どちらの事件の被害者も放射線被爆していたことから、中性子を100%反射する幻の合金・レッドマーキュリーの研究をいまでも続けているのではないか、と木島に問いかけた。その合金は、少量のプルトニウムでも原子炉を作ることができるが、同時に軍事利用も可能な素材だった。木島が帝都大学原子力工学科の教授だったころ、湯川も彼のチームの一員としてその研究をしていたことがあったのだ。木島は、当時の自分の考えが間違っていたとは思わない、としながらも、いまはレッドマーキュリーとは無縁だと答えた。帰り際、湯川は、ふたつの事件の真相は必ず明らかにする、と木島に告げた。

同じころ、湯川の研究室を訪ねていた薫(柴咲コウ)は、助手の栗林(渡辺いっけい)から、湯川と木島の関係について教えられる。栗林は、木島が大学を解雇されたのは、おそらく湯川が彼の研究を告発したからだ、と薫に告げた。続けて栗林は、将来を期待されている湯川は木島のような人間と関わるべきではないのだからこれ以上邪魔をしないでほしい、と頭を下げた。

栗林の話にショックを受けた薫は、湯川からの電話にも出ようとはせず、弓削(品川祐)とともに木島の会社を洗い直す。しかし、事件につながるような情報は何も見つからなかった。
 薫たちは、木島からも事情を聞いた。木島と射殺された藤川(坂本真)が言い争っていたという目撃証言があるのだ。しかし木島は、学術的な見解の相違について話し合っていただけだ、と答えた。

その夜、薫の元に湯川がやってくる。電話に出ない理由を問われた薫は、湯川に頼るのが当たり前になってしまったことを反省した、と言うと、その場から立ち去ろうとする。そんな薫の言い分に理解を示した湯川は、これ以上薫に関わるのは止めにする、としながらも、今回の事件の謎は解明する、と宣言する。

ところがその翌日、事件は思わぬ展開を見せる。木島の秘書を務める京子(本上まなみ)が、ふたつの事件はどちらも自分の犯行だという遺書を残して自殺したのだ。遺書によれば、動機は三角関係のもつれらしい。京子が自殺に使った拳銃も、藤川の殺害に使用されたものと同型だった。しかし薫は、この事件にはまだ裏がある、と主張し、捜査の続行を弓削に訴えた。

湯川が事件の検証を諦めるつもりがないことを知った栗林は、龍仁湖に向かい、情報を収集して戻ってくる。村瀬(林剛史)ら湯川ゼミの学生たちも、栗林が持ってきた情報の整理を手伝い始めた。

湯川は、龍仁湖で起きた爆発事故は、何らかのアルカリ金属と水の反応によるものだとにらんでいた。しかし、爆発の規模から考えて、未知の金属である可能性が考えられた。そのとき、草薙から連絡が入り、龍仁湖で爆死した梅里(升毅)が武器商人だったという情報が入る。梅里と藤川の写真を見ていた湯川は、木島の言葉を思い出し、事件の構造を考え直す。ふたつの事件の容疑をかけられた木島は、「君のレポートは根本から書き直したほうがいい」と湯川に言ったのだ。湯川は、梅里を殺したのは藤川ではないか、と考え、もう一度、ふたりの写真を見た。そこで湯川は、藤川の机に「SUPER NaK」というファイルがあることに気づく。SUPER NaKとは、まだ開発途中だったが、核反応の冷却に使うナトリウム合金だった。湯川は、藤川にできて自分たちにできないはずはない、と、学生たちにその開発と実証を行うことを告げた。

一方、桜子(真矢みき)のアドバイスで、科捜研の音響研究所に藤川が残した留守番電話の音声を調べてもらっていた薫は、問題の音声が、藤川の声をサンプリングして作り上げたものであることを掴む。薫からその報告を受けた草薙は、捜査をやり直すことになったと彼女に告げると、今夜は休むよう指示した。
 薫が帰宅しようとすると、湯川から電話が入った。話したいことがあるから研究室に来て欲しい、と薫に告げる湯川。薫は、戸惑いながらも、それに同意した。

SUPER NaKの開発に成功し、爆発実験も終えた湯川が研究室に戻ると、そこに木島の姿があった。湯川は、梅里が自分たちの会社に送り込まれた武器商人であることを知った藤川が彼を殺害したこと、その手段としてSUPER NaKを使用したこと、そして刺し違える覚悟で木島邸を訪ね、逆に射殺されたと思われることを木島に告げた。さらに、アリバイ工作のために、京子が藤川になりすましてバイクに乗ったこと、留守番電話の声を偽造したこと、そして木島が京子に罪を着せて射殺したことにも言及する湯川。木島は、そんな湯川をほめながらも、ひとつだけ間違えていると言い出す。京子は、木島の研究を守るために、自ら死を選んだというのだ。

木島は、唯一の理解者であった京子の期待に応えるために研究を続けていた、と湯川に告げると、研究室の隅に張られていたカーテンを剥ぎ取った。するとそこには、猿轡をされて拘束されている薫の姿があり、その体はレッドマーキュリーを使った装置に繋がれていた。深夜0時までに解除しないと、東京の半分が壊滅する――木島は、そう湯川に告げた。

湯川は、科学者として失格だ、と木島に言い放つ。危険な研究を続けた上に、自分の手は汚さずにふたりの人間を死に追いやり、今度は湯川に罪を被せようとする木島には、未来を作る資格はない、というのだ。木島は、そんな湯川に、「ならば実証したまえ。君の力で未来を作ることができるのかどうか…」と言い残して、部屋を出て行く。

残された湯川は、逃げるように訴える薫を制し、木島が製作した爆弾の解除を始めた。残り時間は3時間足らずだった。
湯川は、慎重に作業を進め、次々と回路を遮断し、やがて装置の分解までたどり着く。最後の仕掛けには、青と赤のコードが並んでいた。湯川は、薫に好きな色を尋ねた。すると、「ピンク」と答える薫。次の瞬間、湯川は、装置に近づき、1本のコードを切断した。それは、コードの束に隠れたピンクのコードだった。タイムリミットぎりぎりのタイミングで爆弾の解除に成功した湯川は、薫に手を差し伸べた。安堵した薫は、倒れこむようにして湯川に抱きつき…。

事件からしばらく後、湯川は、いつものように学生たちとともに研究室で実験に取り組んでいた。そこに駆け込んできた薫は、湯川に捜査協力を申し出る。殺人事件の犯人が、マンションの45階から飛び降り、空中に浮かんで消えたというのだ。「実に面白い」。湯川はそう答え…。


実に・・・、実に面白い!(マネ)


湯川と木島による最後の対決は、薫が拘束された時限爆弾装置の解除。木島は組合せの数字を言い残してそこを去ったけど、湯川はそれを元に素数の割り出しや数列の解析から暗号を次々に解読し、最後は薫のアニメ的見解「青と赤のコード、どちらを切るか?」に行き着き、さらに科学では証明できない薫の単なる好みによる理論「ピンク」のコードを切ったことで、爆発を回避させました。解決に至っては、私の好きな数学的理論が随所に込められていて「実に面白い!」と思ったり。でも、爆弾装置については「東京の半分が壊滅するほどの威力」にしては学生でも作れるような物だったし、湯川が端末に向かってしきりに文字を打ち込んでいたシーンは良く見たら同じ列をメチャクチャに叩いていただけだったし、「どちらのコードを切るか」の話は同局系「古畑任三郎」シリーズの木村拓哉さんが犯人役の回「赤か、青か」であったし。そういえば、湯川こと福山さん自体もそのシリーズのある回「頭でっかちの殺人(完全すぎた殺人)」で科学者ではなく化学研究者として爆弾を扱う白衣の犯人役で出演していたし。それらにしてもやはり「実に面白い!」と思ったり。私が真似た「実に面白い!」は、「いろんな意味で実に面白い!」という意味が含まれていたのでした。

思うところ、このドラマは「壮大なコメディ」という感が否めないような。原作の方は良く知らないけど、少なくともこのドラマ版はそういった要素が強かったなあと。それもまた「実に面白い!」に集約されているのだろうと。ただ、決して質の悪い内容ではなく、時には解決編を待たずに謎を解けてしまった回もあったけど、「主題歌が合わない」と愚痴ったりもしたけど、確かに面白かったとは思います。湯川が毎回いろんな所に数式を書いて謎の真相を掴み、顔に片手をかざすシーンなんかは印象的でしたね。これはシリーズ化してもOKかな。いやまずは、来年2008年秋に公開予定でドラマレギュラー陣総出演の「ガリレオ・映画版」に期待かな。フフフ、実に楽しみである!

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「探偵ガリレオ」
原作小説「探偵ガリレオ」(東野圭吾)

「KISSして」
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「ガリレオ」オリジナル・サウンドトラック
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