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2007.11.20

ガリレオ・第6話

このドラマは物理学的な理論で難事件を解明する過程が面白いんですが、私はその理論を適用する力がさっぱり。いつも「へー」とか「ほー」とか言いながら、事件の解決までを見届けています。

○ドラマ視聴率は本館サイトの該当コーナーから!
○フジテレビ系「ガリレオ」
第6話「夢想る」

薫(柴咲コウ)の幼なじみで占い師の坂木(新井浩文)が、女子高生・礼美(堀北真希)の部屋に不法侵入を。家族が気付いて暴行は未遂で済んだが、坂木は逃走。行方を追う薫は、坂木が小学校の卒業文集に当時生まれてもいない礼美の名を記していたことを思い出す。事件を聞いた湯川(福山雅治)は、予知のような事件に興味を持つ。
○公式サイトのあらすじより

湯川(福山雅治)は、貝塚北署の薫(柴咲コウ)から、彼女の幼なじみが起こした事件についての捜査協力を依頼される。その事件の背景には、予知能力があるとしか思えない不可思議な現象が関係していた。

事件が起きたのは森崎家の屋敷だった。二階の自室で寝ていた17歳の娘・礼美(堀北真希)のもとに坂木(新井浩文)という男が現れ、暴行を働こうとしたのだという。物音に気づいた礼美の母・由美子(手塚理美)は、娘の部屋に駆けつけ、坂木に向かって猟銃を発砲した。幸い礼美は無事だったが、坂木は傷を負ったまま現在も逃走中だった。

実は坂木は、薫とは小学校時代の同級生で、現在は占い師をしていた。坂木の店の名前は『モリサキレミの占いの館』。つい最近、薫は、偶然この店を訪れ、坂木と再会を果たしていた。その際、坂木は、モリサキレミとは自分の守護天使の名前だ、などと薫に説明していた。
捜査にあたった弓削(品川祐)たちは、坂木が客として店にやってきた礼美のことを、ここひと月ほどの間ストーキングしていた、と薫に告げる。その間、坂木は、「僕と君は赤い糸で結ばれている」といった内容の手紙を何通も礼美に送りつけていた。

薫は、坂木の店と、礼美の名前が同じことに不審を抱いた。由美子によれば、礼美は、1ヵ月前に友人に誘われて坂木の店を訪れるまで、彼とは面識がないという。しかし、坂木が店を出したのは数年前のことなのだ。
弓削は、容疑者の知り合いだという理由で薫を捜査から外す。そんな折、薫の携帯電話に坂木から連絡が入る。そこで坂木は、自分を部屋に呼んだのは礼美の方だと薫に告げた。坂木が占いに使っていた水瓶に、「会いに来て」という礼美からのメッセージが浮かんだというのだ。

湯川の元を訪れた薫は、事件の経緯を説明する。しかし湯川は、ストーカーの妄想にしか思えない、と薫に告げた。すると薫は、一冊の文集を取り出し、坂木が小学生のころ書いたという作文を湯川に見せた。何とそこには、「僕の夢は、モリサキレミと結婚すること」と書かれていた。しかも、その文章の横には、礼美の部屋の飾り窓とそっくりな絵まで添えられていた。つまり坂木は、17年前…礼美が生まれるよりも前から、彼女と出会うことを知っていたのではないか、と薫はいうのだ。

この一件に強い興味を抱いた湯川は、薫とともに坂木の店を訪れる。そこで湯川は、占いに使用していた水瓶から、水を採取した。

続いて湯川たちは、坂木の家を訪れた。坂木の母・香奈子(大島蓉子)と再会した薫は、子どものころ、坂木と一緒に、北野宗平という画家の家によく遊びに行っていたことを思い出す。薫と坂木は、宗平から教えてもらった絵描き歌を歌いながら、よく塀にチョークで絵を描いていたのだ。薫が転校した後も、坂木は宗平のところに絵を習いに行っていた、と香奈子は証言した。が、宗平はその後、身重の妻を残して事故で亡くなってしまったらしい。

薫は、この事件に関わらないほうがいい、と桜子(真矢みき)から助言される。私情を挟まずに捜査することはできない、と桜子はいうのだ。それでも薫は諦めきれず、礼美に接触しようと試みた。だが、警察がガードしていることもあって、礼美には近づくことができなかった。
薫は、湯川の研究室を訪れた。湯川は、水面に浮かんだ文字の謎を解明しようと研究を続けていた。するとそこに、再び坂木から電話が入った。坂木は、大森埠頭にいるのだという。薫は、そんな坂木に自首を勧めるために、彼と会う約束をする。その会話を聞いていた湯川は、容疑者の居場所が分かったのならいますぐ署に連絡して、逮捕の準備をするべきだと薫に告げた。薫は、自分が間違っていることを知りながら、人を助けてあげたいと思ったことはないのか、とつい感情的になって反発してしまう。湯川は、そんな薫に、心の問題は専門外だから好きにすればいい、と冷静に答えた。すると薫は、「学者は、人の心のことより、数字や記号と向き合っていることの方が大事なんですね」といい残して、部屋を後にした。

薫は、坂木と約束した埠頭に向かい、指定されたダルマ船を探す。一方、湯川は、助手の栗林(渡辺いっけい)らに、北野宗平の絵を探すよう指示すると、かつて宗平が住んでいた廃屋を訪ねる。そこで湯川は、ベビー用品などとともに、1枚の写真を見つける。

ダルマ船を見つけた薫は、その中に降りた。しかし坂木は、そこにやってきた湯川の姿を見つけて薫に裏切られたと思い、ふたりを船の中に閉じ込めるとその場から逃げてしまう。
船内は携帯電話がつながらなかった。湯川は、助けを求めるため、携帯電話をロープで縛り、携帯メールを送信状態にしたまま、天井の窓に向かって投げた。失敗を繰り返しながら、何度もトライする湯川。そのとき湯川は、ニュートンやガリレオを例に、科学者は退屈な実験の繰り返しの中で人との繋がりを感じることがある、と薫に告げる。日々犯罪者を追う刑事がそうであるように、科学者も人間嫌いではないというのだ。薫は、そんな湯川を見つめながら、本気で人のために頑張ったことがあるか、と尋ねた。湯川は、それに答える代わりに、携帯電話を薫に放った。メールが送信されたのだ。

無事救出された薫は、港湾事務所から署に連絡を入れた。そこで、坂木が検問に引っかかって逮捕されたことを知った薫は、湯川を大学まで送り届けて署に戻ろうとした。すると湯川は、森崎家に寄って欲しいと言い出す。湯川と薫は、森崎家を訪れた。その外観を見た湯川の脳裏に、何かが閃いた。そして湯川は、モリサキレミは実在する女性であり、その正体は薫だ、と告げる。

研究室に戻った湯川は、北野宗平と森崎家の間には重大な繋がりがある、と薫に切り出した。薫たちが覚えていた絵描き歌は宗平が見た森崎家であること、宗平は森崎家の絵を描いており、坂木もそれを見ていること…。決定的だったのは、宗平の妻のことだった。薫たちも会っているというその女性は、実は彼の妻ではなく、由美子だというのだ。何故なら、宗平の妻は薫たちが小学校に上がる前に他界していたからだった。
湯川は、宗平の画集を取り出し、彼の代表作にもなっている連作を薫に見せた。その題名は「礼美」。由美子は、不倫相手である宗平の子どもを身ごもっていたのだ。由美子が宗平の元を去ってから、彼は毎日のように遊びにくるある少女に、失った娘の姿を重ねるようになり、その少女のことを「レミ」と呼ぶようになった。その少女こそ、薫だというのだ。
続けて湯川は、坂木を礼美の部屋に呼んだのは、由美子だと薫に告げた。礼美宛ての手紙から坂木の存在に気づいた由美子は、正当防衛に見せかけようとして彼を殺害しようとしたというのだ。坂木の店で、水瓶に浮かんだという文字を細工したのも、由美子だという。それはオブラートに油性ペンで文字を書く、というトリックだった。由美子は、誰にも知られたくない過去を葬り去るために、この事件を起こしたのだ。宗平は、礼美を取り戻すために何度も森崎家に足を運んでいた。「北野宗平は本当に事故死なのか?」。湯川の言葉に、薫は愕然となり…。

事情聴取を受けた由美子は、すべてを自供した。釈放された坂木は、ずっと好きだった「モリサキレミ」が実は薫のことだったと知り、軽いショックを受けているようだった。そのことで笑い合う薫と坂木。坂木は、薫に礼を言うと、また占いに来て欲しい、と彼女に告げ…。


真相、解けちゃったわっ!


湯川は何やら数式を書いて解き明かしていたけど、私は物理学的な理論を適用せずにほぼ解けました。全ては由美子が仕組んだ罠であったことも、オブラートを使った「水に浮かぶ文字」のトリックのことも。まあ、「レミ」を薫と重ねていたエピソードは想定外だったけど。今回の事件は物理学的な理論はあまり関係無く、人間性の考察に重点を置けば割と楽に解ける「ありがちな問題」だったのかもしれないなあ。そのせいか、あまり印象に残るものも無かったなあ。

さて、このように解けちゃったので、今回は「へー」でも「ほー」でもなく、「ふー」と一息。

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