バンビ~ノ!・第5話
大学を辞めて料理店の正社員になろうとしている主人公の伴。バイト時代に考えもしなかった「組織」というものの束縛に、今後直面することも多くなるでしょう・・・。
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○日本テレビ系「バンビ~ノ!」
第5話「働くということ」
伴(松本潤)は「バッカナーレ」に戻り、社員となった。だが、“接客で客の気持ちを理解する”という鉄幹(てっかん・市村正親)の方針で、ホールで働くことに。厨房で働きたい伴は、ホールの仕事に身が入らない。そんな中、伴の不注意で、柴田(麻生幸佑)が運んでいたグラスが落下。伴は、静まり返ったホールに戸惑う。
改めて上京しバッカナーレの正社員になった伴がオーナー・鉄幹に任されたのは、厨房での作業ではなくホール係。正社員には必ずホール係を体験させるらしく、それには客の気持ちを理解する目的が含まれていたのでした。伴は与那嶺(北村一輝)から「スマイル」と言われ続け、それに慣れず引きつった笑顔で接客することに。しかし、そんな伴を見て不満を抱いた常連客の野上(戸田恵子)からは視界に入らぬように言われてしまいました。
料理人として働くために上京したのに、ホール係をやらされたせいで仕事に身が入らない伴。ついには不注意で他のホール係が運んでいたグラスを落下させてしまい、店内は騒然。そこで与那嶺は美幸(内田有紀)に目で合図を送り、店内の照明を落とした後である客のテーブルへホール係全員が向かうと、大きなケーキを差し出して誕生日を祝い始めました。突然のことで驚いた伴は、照明が灯された後でグラスの破片が無くなっているのに気付いてまた驚き。なんと店内の客の気を紛らせ、その隙にグラスを片付けていたのでした。後に伴は与那嶺たちに誘われて食事に出掛け、不満をぶつけられると思いきや強く励まされ、与那嶺にはホール係としての仕事に期待されました。また、ライバル店へ偶然一緒に入った桑原(佐々木蔵之介)からは、現在の中途半端な状態から厨房へ戻ってきてほしくないと言われました。料理人志望でありながらホール係として今なお頑張る女性店員の存在も知った伴は、吹っ切れてまずはホール係として活躍する決意を固め・・・。
正社員とバイト(ヘルプ)の違いを思い知らされた伴だけど、“組織に属する”ということはそこでの決まり事に従わなければならず、現在はその出発地点に過ぎません。まあそれも、「働くということ」の一例に過ぎませんが。しかし伴も伴で、深く考えることはあれど気持ちの切り替えも早いようです。そこが「新人らしき姿」というか「まさにバンビ」というか。
ところで、与那嶺が急遽企んだ演出(マニュアル通り?)は確かに見事でした。でも客の中には、突然照明を落とされたり演出に従わざるを得ない状況になることで、不満を抱く人はきっといるかも? なんてことをわざわざ言う理由は、私がそういった体験をしたことがあるからなんです(苦笑)。もう随分前に市内のある焼肉屋に初めて入った時、突然ある客のテーブルへ花火付きの大きなデザートが運ばれ、店員たちが客の子供の誕生日を祝い始めました。その際、数人の店員だけがテーブルへ向かい、他の店員たちはその場に立ち止まって、皆大声で“ハッピー・バースデー・トゥ・ユー”。たまたま私の席の近くに店員の一人がいたんだけど、その歌声がやたらうるさくて、しかも「祝福歌」というよりは「応援歌」で、何だかものすごく不快な気分になってしまいましてね。気を取られて肉が焼け過ぎたのも理由の一つだけどね(笑)。せめてバッカナーレのようにホール係全員がそのテーブルへ行って祝福すれば良かったのに。どうも「祝福してあげようよ」といった雰囲気を押し付けられたのが嫌だったのかな。そんな出来事があって以来、私はその焼肉屋には一回も行っていません・・・。
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