華麗なる一族・第9話
今回は第9話改め「最終章・前編」。鉄平と大介の親子対決の幕開けから事態の急変までが描かれます。既に崩壊しつつある万俵家に自らとどめを刺すようなこの裁判で、いったいどんなことが起こるのか? そして、「最終章・後編」へどう移っていくのか? それでは、注目の前編です!
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第9話「最期の父子対決」
鉄平(木村拓哉)が大介(北大路欣也)に損害賠償を求める裁判が始まった。自ら証人となった鉄平は、大介が倒産に陥れようとしたと主張。だが、新聞各紙には阪神特殊製鋼の責任転嫁だと批判的な記事が載る。鉄平は、真実を知る銭高(西村雅彦)に第2回尋問の証言を依頼。大介の目を恐れる銭高は申請を拒否する。
法廷で鉄平と大介の父子対決がついに始まりました。第一回証人尋問では、鉄平側の弁護士・倉石(萩原聖人)の質問に大介は冷静沈着な態度で答え、決定的な証拠として用意した借入票を出して突貫工事に関する証言の矛盾を指摘しても、「私の発言に矛盾は無い」と言ってやはり態度を変えずやり過ごすだけ。逆に、情報を事前に入手した上で融資撤回を決めたことを強気に押して、阪神特殊製鋼の失態を追い詰めました。そこで鉄平が次回の証人尋問に銭高を申請したことで、万俵家の面々も集まる法廷内はざわめき始めたのでした。
鉄平は銭高に何度も証言の依頼をし、自宅にまで押し掛けて説得したけど、彼は頑なに拒否しました。一方で、銭高は大介から指示された大亀(武田鉄矢)の説得に応じ、「私は阪神銀行の人間です。その証拠に、特殊製鋼の制服にも一度も袖を通したことはありません」と言って思いを伝えました。そして夜、鉄平が工場へ行くと四々彦(成宮寛貴)が一人で金属の強度テストをしていて、二人で話しているうちに銭高の話になり、鉄平はこれまでの銭高の助けに感謝して「あの人だって鉄鋼マンなんだよ」と発言。その会話を外で聞いていた銭高は、阪神特殊製鋼のために鉄平と動いてきた過去を振り返りながら葛藤。そして第二回証人尋問の日、鉄平は銭高が現れないことで動揺して尋問が中止されようとした頃、ゆっくりと扉が開いて銭高が登場しました。銭高は鉄平の方を見て「私だって、鉄鋼マンの端くれですから」と言い、その後証言台に立って倉石からの不正関与の尋問には「阪神銀行の人間から指示されました」と証言。さらに倉石が「その人間とは誰かお答えできますか?」と問うと、銭高は表情を強張らせながら鉄平の方を見て思い改め、「万俵大介頭取です」と発言したのでした。
ついに大介の築き上げた牙城が崩れようとしています。どんな尋問にものらりくらりと耐えた大介も、囲い込めたと思っていた銭高が鉄平側に加担したことで形勢が不利になり、ついには全ての不正の主であることを暴露されてしまい・・・。また鉄平は、執拗なまでに銭高と会って説得を続けたけど断られ、四々彦と会話した際に本心を話したことで、実は室外にいた銭高がそれを聞いていて改心したという・・・。銭高は「自分は阪神銀行の人間」等とも言っていたけど、いつかきっと鉄平を信じて支援してくれると信じていたよ!
ところで、これは前回第8話のレビューを書いていた後で思い出したことなんだけど・・・。父親を相手に戦う鉄平と、彼の高校時代からの親友で弁護士の倉石は、法廷でなかなかの名コンビぶりを見せ付けていますよね。その鉄平こと木村拓哉さんと倉石こと萩原聖人さんが並んでいるシーンを見て、「どこかでこの2ショットを見たことがあるぞ?」と思っていたんだけど・・・。そうそう、1994年に放送されたフジテレビ系ドラマ「若者のすべて」で共演したことがありました! もう10年以上経つのか、早いなあ。そのドラマでは、萩原さんが「原島哲生」という役で木村さんが「上田武志」という役だったけど、二人はかつて仲が良かったのに武志が友人のために生き哲生がそんな彼を嫌ったことで、常に対立する間柄になってしまったんだっけ。それでも最終話では殴り合いの後に和解し、そのままハッピーエンドかと思われた次の瞬間にとんでもない事件が起き、その後謎を秘めたままエンディングへ・・・。おぉ~、懐かしい~。哲生~! 武志~! ちなみに、そのドラマの主題歌だったのが私も大好きなMr.Childrenの「Tomorrow never knows」で、このシングルは270万枚以上売れて現在もミスチルの最大のヒット曲となっています。“♪心のまま僕はゆくのさ 誰も知ることのない明日へ”なんて、やっぱカッコ良いよなあ~! そんなこともあってかなり想い出深いドラマなんですが、私の視点ではその後が謎のままだった哲生と武志が“若者”のまま再会し、再び手を組んで強敵を相手にして戦っているように見えるわけです。ただ、時代的には鉄平と倉石の出会いの方が早く、「二人は再会した」だなんて到底言えないんですけどね(笑)。
さて、次回最終話は「最終章・後編」の90分スペシャル! 「華麗なるラスト」に超期待! それは、“誰も知ることのない明日”に?
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コメント
萩原さんが出演されると知ってから
木村さんとの2ショットを楽しみにしていました。
(高校時代からの親友)のテロップを見た時は、
「鉄平さんは“若きエリート”なんて言われているけど
高校生の頃は結構やんちゃしてたのよね。
倉石さんは、妹さんの面倒を見ながら
苦労して弁護士資格を取得されたのよね。」
などと、原作とは全く関係ないサイドストーリーを
“若者のすべて”と勝手にリンクさせて思い浮かべておりました。
残すところあと1回、後編のみ。
原作では、鉄平のラストシーンはリアルに描写されていて、
そのまま映像になるとは思えませんが、
できれば美しい映像になることを願っています。
投稿: hisaおばさん | 2007.03.14 19時36分
裁判を前に、私は「白い巨塔」を思い出し、伊藤英明君と銀平を重ねていました。
そう、銭高が居ましたね!鉄平の言葉を聞き、鉄平と頑張って来た過去を思い出すシーンには涙でしたよ(/_;)そして「私も鉄鋼マンの端くれですから」って。
「若者ののすべて」見てません。1994年と聞いて、下の娘が1歳で育児・仕事・家事と大変だったんだぁ自分(笑)('-'*)あずさんの「とんでもない事件」って何?めちゃ気になるわぁ!そうかぁミスチルの歌だったのね~。なるほど、13年目の真実だぁ(笑)
すでに見せ過ぎの予告で号泣の私。次回最終回はタオル用意しなくては。
私は原作をしらないので、大介が実の父である事を祈るばかりです(-人-)ずっと思って来た事。そうでなければ、父大介が罪を悔い、十字架を背負う理由がただの嫉妬だった事になってしまう。でもラストはリアルだとスゴイんでしょうか?(^_^;)
どちらにせよ鉄平は…あーーーー!(T_T)悲しすぎる…
投稿: マナ | 2007.03.14 20時23分
>hisaおばさんさん
まさかこのドラマで、また萩原さんが木村さんの親友という役になるとはね。その妄想サイドストーリーは、もろに「若者のすべて」とリンクしてる~。「現在の倉石が自閉症の妹の面倒を見ながら大成した」というのは良かったですよ。とりあえずは次回の最終話を見届けて、後に原作を読んでみようかな!
>マナさん
「若者のすべて」の衝撃のラストシーンだけど、巧みな表現を使えば「振り返ればイノッチがいる」になります。訳が分かんない?(笑) かつてフジテレビ系の「振り返れば奴がいる」っていうドラマがあったけど、そのラストシーンは・・・、実は似たような感じなんです。分かったかな? ちなみに、「振り返れば~」では「華麗なる~」で銭高を演じる西村雅彦さんがとんでもないことをしてくれたんだけどね。それも一応つながりがあると・・・。私も原作を読んでいないけど、鉄平と大介は実の親子であってほしいとは思いますね。さあ、どうなる?
投稿: ads(あず)@管理人 | 2007.03.15 02時54分
おはよぅございます!
武志と哲生!もう、ファンならではの2ショット♪
感動しちゃいますよ。記事にしてくれてありがとう!
あずさんは絶対記事にすると思ったんだ~
物語の内容は置いといて・・・(置いとくのかい?うん、そうだー)
まさか10年の時を経て、2人がこういう形で共演するとは。。。
成長したな~(笑)
そしてあの時の主題歌がこの2ショットを見ると
自然に出てくるからすごい。
私もミスチルの中では一番好きな歌。
女性でも歌いやすいの(笑)
投稿: アンナ | 2007.03.15 08時53分
おはようございます。プチご無沙汰でした♪
『若者のすべて』って、見たことはないけど、
岡田惠和の脚本なんですよね。
彼は、友情とか家族とか、恋愛以外のものを
描くのが得意な人で、好きな脚本家の一人です。
キムタク&ミスチルの豪華なコンビとは知りませんでした!
ところでそうそう、『華麗』のラスト♪
意表をつく結末を期待してたら、その後の番組CMで、
ごくフツーの結末らしきことを匂わせてます。
そう見せかけて、もう1回ひっくり返してくれることを
脚本家・橋本裕志には期待してます☆
投稿: テンメイ | 2007.03.15 09時48分
こんにちは!
残念ながら、「若者の」は見ていませんでした~。
次回最終回、裁判は今日の放送とは違った方向へ行き、鉄平はもうやるべきことがなくなるようです。。。
みなさんの思っているように原作通りの結末になるんでしょうか?
涙、涙。。。。
投稿: みょうがの芯 | 2007.03.15 16時13分
Mr.Childrenの「Tomorrow never knows」って、最大のヒット曲なんですね~♪
どうりで、ミスチル…てゆうかJ‐POP全般に疎いあたしでも口ずさめる訳だっ!(笑)
ドラマの主題歌だったと言う事は知らなかったので、どこで覚えたんだろ???
で、ドラマですが・・・大介がこのまま引き下がるとは思えない・・・
きっと上手に言い逃れをするんだろうなぁ。
原作を半分近く読み終えたので、内容はそちらで把握する事にして、
最終回のお楽しみはイノシシくんの登場です♪
また、イノシシくんとあずさんとのコラボが見られるかも~←催促?(笑)
投稿: まこ | 2007.03.15 22時27分
>アンナさん
あれからやっぱり「若者のすべて」のことを書きたくなって、ストーリーそっちのけで書いてしまいました。まあ、良いよね?(笑) 書いてみたら皆さんが食い付いてくれたし? 10年以上も経ってまだ“若者”っぽく見えるのがまた良くない? でも、二人とも成長はしましたよね。それに、いろんな苦労もしてきただろう・・・。ただ、ここであえて言わせてもらうと、このドラマの主題歌が同じミスチルじゃなくて良かったです。っていうか、主題歌は最初から無かったんだったね(笑)。
>テンメイさん
「若者のすべて」は、おっしゃる通りで岡田惠和さんが脚本を担当しました。後に彼はドラマ「アンティーク」の脚本も担当したんだけど、そのドラマは全ての音楽がミスチル曲というすごい内容で、そこでも一応のつながりがありました。ミスチルファンとしてはかなりうれしかったですね。だから、流れる音楽ばかり楽しんでいたような(笑)。見せ過ぎる予告が逆に悪運を呼び寄せているかのようなこのドラマだけど(苦笑)、私も大きくひっくり返してくれるのを望んでいます!
>みょうがの芯さん
今振り返ると「若者のすべて」のメインキャストたちは大物揃いで、良いタイミングで心に残るドラマを作ったなあと思いますね。若者らしい葛藤が交錯する名作なので、機会があれば是非見てみてくださいね。さて、裁判は大介が不利な立場になったようだけど、そのまま進行して鉄平は生き甲斐を無くしてしまうのか? “原作通り”とやらになってしまうのか? 注目したいですね!
>まこさん
「Tomorrow never knows」は売れに売れた超名曲だから、日本中の誰もが口ずさめる曲だと思い込んでいます(笑)。CDというメディアが純粋に売れた時代でしたからね。現在は当時のようなバカ売れは発生しにくいんだろうなあ。大介は銭高の証言を認めるかのように聞いていたけど、まだ抵抗を続けるつもりなのかな? いずれにせよ、万俵家はもう以前のようには戻れないだろうけどね。さあ、私も最後の仕上げ。マイイノシシの準備をしておきますか!(笑)
投稿: ads(あず)@管理人 | 2007.03.16 02時40分
テレビの情報番組であのイノシシ君について取り上げておりました。
あのファーストシーンでイノシシ役を見事にこなしたイノシシ君、
実はワイヤーで繋がれておりまして、
どーしても自分の行きたい方向へは進めず、
それであんな、ぎくしゃくした動きになったようです。
でも、繋がれているのがどうしてもイヤだったらしく、
首輪から無理やり外れて、美術スタッフさんを突き飛ばして逃亡。
が、その後、捕獲されて、その日のスタッフの夕食になってしまったとか…
次に登場したのは別のイノシシ君だったのですね。
投稿: hisaおばさん | 2007.03.17 15時23分
hisaおばさん、“華麗なる情報”をありがとう! 違った意味で話題を呼んだイノシシくんですが(笑)、まさかそんなエピソードがあったとはね~。暴れたか、逃げたか、食われたか。深いなあ・・・。あの演技(?)に助演賞(生物部門)を差し上げたいです。鯉の将軍は助演賞(ロボット部門)で?
投稿: ads(あず)@管理人 | 2007.03.19 01時54分