東京タワー オカンとボクと、時々、オトン・第8話
田舎生まれの私の父親は、高校卒業後に上京して東京タワーの見える職場で数年間過ごしたという過去があります。もう5年以上前になるかなあ、私が東京で長期出張生活を送っていた際に旅費を出して父親を東京へ招き、その職場付近へ連れて行ったことがありました。父親は変わり果てた風景を見ては驚き、昔と変わらない風景を見ては懐かしがっていました。それは恥ずかしながら私の中で父親に対する“最高の親孝行”で、今では「あの時東京へ招いて良かったなあ」と思うことも。ちょっと良い話でしょう? その点、私の母親は東京タワーにあまり縁が無いことから、もし私が東京タワーに関する物語を書いていたとしたら、「東京タワー オヤジとボクと、時々、オフクロ」というタイトルになっていたことでしょう(笑)。
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○フジテレビ系「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」
第8話「時々、オトン~家族の絆」
栄子(倍賞美津子)のがんが再発した。医師から助かる方法は手術しかないと宣告され、雅也(速水もこみち)は栄子を説得。だが、栄子は手術を拒み、雅也と言い争いになる。家を飛び出した雅也は、兆治(泉谷しげる)に電話で連絡を取ってみることに。そんな中、まなみ(香椎由宇)に促された雅也は、もう一度栄子に説得を試みる。
オカンの栄子が喉の不調を感じ始め、雅也が病院へ連れて行くとガンの再発が確認され、手術以外に助かる手段が無いことを医師から宣告されました。雅也は栄子に手術を奨めたけど、彼女は声帯を取り除かれることを嫌がってそれを拒否。オトンの兆治に電話で相談してみたけど、彼は他人事のように断るだけでした。それでまなみ(香椎由宇)にも相談して一緒に説得しようとすると、アパートでは栄子と香苗(浅田美代子)が会話していて、栄子は雅也に迷惑を掛けたくない気持ちを伝えたのでした。
しかしその後、栄子は手術を受ける決心をし、雅也に独自の手話でそれを伝えて入院。また同じ頃、兆治が急遽上京して雅也のアパートに訪れたけど、彼は栄子のいる病院へ行こうとはしませんでした。そして翌朝、兆治が姿を消したと思えば一人で病院へ向かっていて、栄子と笑って会話をしていました。やがて手術が始まり、一旦帰宅した雅也と兆治はゆっくり寝過ぎた後慌てて病院へ戻ると、手術を終えた栄子は病室で眠っていました。手術は無事に成功し、それを知った雅也が喜んでいると、栄子は目を覚まして手鏡を手に取りました。そこに映るのは東京タワー。病院はそのすぐ近くにあったのでした。家族三人が久々に集まり、皆で東京タワーを眺めながら、幸せなひと時を過ごしたのでした・・・。
雅也に対してあれだけ他人事のように振舞っていた兆治だけど、やはり栄子のことをずっと心配していたようでいきなり上京してきました。また、彼は東京へ着いてもまだ素直になっていなかったけど、やはり心の中では心配でならず一人で病院へ向かう一面もありました。かつて雅也が栄子を東京タワーに連れて行く約束をしたことがあったけど、偶然にも病院が東京タワーの近くにあったことで、成り行きで兆治も参加したというおまけ付きで、一応約束を果たしたことに。微妙な行動ぶりを見せた兆治は、まさに「時々、オトン」な人(笑)。でも、三人は久々に家族水入らずのひと時を過ごせて幸せだったんだろうなあ。
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