僕の歩く道・第9話
輝明が欲しがっていたロードバイクに似た自転車は、子供の頃持っていました。まあそんなに高価ではなかったけど、当時は適宜ギアチェンジをしながら乗るのが流行で、ガチャガチャと必要以上に操作しながら乗っていた覚えがあります。そのせいでチェーンが頻繁に外れて困ったりもしたけど(笑)。一方、高価な自転車といえば、ドラマ「古畑任三郎」シリーズで古畑が乗っていたセリーヌの自転車を思い出します。慣れない乗りこなしでありながらも、彼にしっかり合っていたなあ。「人が自転車を選ぶ」ではなく、「自転車が人を選ぶ」と言うべき? 「だからチェーンが頻繁に外れたのか」と納得してしまう自分がいます(苦笑)。
○ドラマ視聴率は本館サイトの該当コーナーから!
○フジテレビ系「僕の歩く道」
第9話「再会!助けて、テル」
輝明(てるあき・草なぎ剛)が飼育係になって1年がたった。積み立てた金で、輝明はロードバイクを買うことに。一方、動物園では、“飼育係一日体験”の企画が。園長の久保(大杉漣)は、息子を誘うよう古賀(小日向文世)に提案。古賀は息子に会うことを決意する。そのころ、都古(みやこ・香里奈)は、河原(葛山信吾)との結婚に後悔を感じ始めていた。
輝明が動物園で働き始めて早一年。貯金が60万円に達し、欲しかったロードバイクが買えるようになりました。りな(本仮屋ユイカ)を誘って店へ行った時は目的の商品が無かったけど、その後在庫を取り寄せてもらうことに決定し、後は到着を待つだけ。一方、動物園では飼育係の一日体験の企画が挙がっていて、久保は古賀へ自閉症の息子を誘って会うように持ち掛けました。古賀は検討した後に離婚した妻に会いに行ったけど、その思いは彼女と息子に伝わるかどうか・・・。そして当日、三人の子供が一日体験に参加し、古賀は息子が来るのを密かに待っていたけどついに現れませんでした。しかし、園内を見回っていた久保がフラフラと歩く青年を見つけて「来た!」と言い、後片付けの最中に輝明が手を止めて誰かを見ていることに気付き、古賀がそこに目をやるとなんと息子(浅利陽介)の姿が! 輝明はすぐに彼の元へ近寄り、遅れて一日体験が行われました。その終了後、古賀は息子を見送り、迎えに来ていた元妻へも軽く会釈しました。久保や輝明のおかげで、古賀はかつての後悔をどれほどか晴らせたことでしょう。
それと並行して、都古は自宅へ来た千晶(MEGUMI)と会話し、河原との結婚生活が上手くいっていないことを指摘されて戸惑っていました。なんと都古には、幼い頃両親が自分のせいで離婚できず悩んでいるのを知った過去があることが判明。離婚について行き過ぎた思いを抱いていたのでした。そんな中、都古は里江(長山藍子)に会い、久々に輝明と会うことに決定。そしてその前日、都古は千晶と飲み屋で会話中に河原の知人たちを発見し挨拶に行こうとすると、その会話の中で河原の離婚時に彼の方から元妻へ離婚を考え直すよう懇願していたのを聞き、以前彼自身から伝えられた話と異なっているのを知りました。結局河原は、自分が他人からどう見られているかにこだわっていただけ。その不安な思いをよそに置き、当日都古と輝明は想い出の木の下で再会を果たしました。以前「もう会わない」と自分なりに決めていた輝明は、彼女の問いに全て真逆の返事をしながらも心の中では喜んでいた様子でした。しかし同時に、都古の様子が何か変だとも・・・。その後ついにロードバイクが届き、輝明は亀田(浅野和之)の店へ行ってその報告をし、彼の指導で練習に励みました。その一方で都古が外出する際、輝明からの手紙に「都古ちゃんが、元気じゃありませんでした。」と書かれているのを見て悲しみ出し、そのまま道路へ出ると前方から新しいロードバイクに乗った輝明が! 都古は輝明から「こんにちは」と言われ、同じく「こんにちは」と返すと同時に彼に寄り添いついに泣き出しました。すると輝明はいつものように「手紙出したから」と言い、都古もいつものように「うん、待ってる」と回答。しかし、状況はいつものようではなかったわけで・・・。
今回は二つの再会が見どころでした。一つは、古賀と息子の再会。もう一つは、輝明と都古の再会。前者は困難な状況にあったけど、元妻の理解も得てついに実現されましたね。日頃同じ自閉症の輝明を見ては思い悩んでいた彼も、暖かく息子を見守ることができて良かったなあ。そして後者は、本来ならただうれしいだけの再会だったけど、都古は河原との関係が上手くいっていない状況にあり、また輝明にも実はその心を見透かされていて、両者が最高の状態だったわけではありませんでした。しかしラストの二度目の再会では、それらのことと新しいロードバイクと心遣いや支えを交えてただ喜び合えましたね。何とも心温まるシーンでした。ところで、新しいロードバイクの練習に励む輝明と指導する亀田のやりとりも良かった! 亀田は丁寧に指導し続け、そのおかげで輝明は軽々と乗りこなすようになれました。これまでのママチャリでは体勢が地面と垂直になって可愛ささえあったけど、新しいロードバイクでは前傾姿勢で攻撃的でレーサーみたいでカッコ良い! 「そのままツール・ド・フランスに出場しちゃえ!」とも思いましたね(笑)。彼がパニック時に口に出す歴代優勝者の中に、200x年の優勝者として「僕」が加われば幸い・・・。このドラマでは、どんなに小さな希望もどれ一つ見逃せず、「もしかしたら?」といつも思わせられるのです・・・。
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コメント
こんばんは。
このドラマも佳境に入ってきて、数回見逃したものの何とか
見ています。とはいうものの自転車ネタで見ちゃっている所も
ありますが(笑)。自分はドラマのようなロードバイクじゃなくて
MTB(マウンテンバイク)だし、とても60万円も出せませんけど。
テルは亀田と同じ「チネリ」というメーカの『エストラーダ』を
買いましたが、フレームだけでも30万ぐらいするそうですよ。
ヨーロッパのメーカさんはお高い品が多いんです。で、私はアメリ
カ製です...(負け惜しみ?!)
一生懸命練習するシーンは良かったですね。ママチャリとは違って
重量も軽くかつ高速に走れるし、乗りこなすまでには少々練習が必要
でしょうね。微笑ましく見ていたけれど、自転車のペダルは足とロックされるタイプのものを使っていましたね。練習していたシーンでもでき
ればヘルメットをかぶって欲しかったなぁと思いました。慣れないと本
当に転びますから(立ちゴケってやつです)。でも慣れるとペダルを
漕ぐと同時に引いた時にも力が入れられるので、ロスを少なくペダリ
ングが出来ていいんですよ(^^)!
『ただ ただ明日へとペダリング~』(ちょっと違うか...)
頑張れ!テル!!
投稿: LX | 2006.12.09 04時16分
LXさん、こんにちは! 輝明は亀田の影響もあって高価な自転車を買ったわけですけど、教えてもらえた補足説明も含めて驚いてしまいました。フレームだけで30万円って、私の中では考えられない! でも乗りこなして自慢したい気持ちはありますが(笑)。微笑ましい練習シーンは私も注目したけど、ペダル部の安全性はしっかり確認しました。「ヘルもかぶれよ、テル」なんていう言葉遊び。で、LXさんもミスチルの「PADDLE」で言葉遊びですか?(笑) でも良いなあ、「明日へと」がテーマに合ってる感じがするなあ。
投稿: ads(あず)@管理人 | 2006.12.10 01時17分
あずさん、こんばんは~♪
>200x年の優勝者として「僕」が加われば幸い・・・
そうか!「200×年…大竹輝明」って優勝者に名前を連ねることが出来たら素敵ですね。^^
古賀さんと息子の再会はこれからの関係に「希望」が持てる良いシーンでした。
一方、都古とテルの再会。今まで都古に支えられる面が多かったテルが、逆に都古を支えていたことが分かり、テルの成長も感じられ嬉しかったです。^^
登場人物たちが成長や理解を深めている中、河原だけが成長も理解もなく身勝手なままなことに怒りを感じつつ(汗)ヤツも、テルによって変わることが出来ればなぁ~と、希望もまだ持っています(笑
投稿: 翠 | 2006.12.10 22時29分
adsさん、こんにちは!TBありがとうございました^^
古賀さんの息子さんとの再会、よかったですね!演技の面で言えば、息子さん役の俳優さんも自閉症のことについてよく勉強されて演じたんだな~という感じでびっくりしました。古賀さん家族、また1つになってくれたら嬉しいんだけどな、という希望をかすかにもたせてくれる展開だったと思います。
最後はみんなハッピーエンドになってほしいですね^^
投稿: はな | 2006.12.11 12時18分
>翠さん
「僕」もしくは「大竹輝明」の言葉が出るのを夢見ています。このドラマを見ていると、「希望」って大事なんだなあと思いましてね。今回もそんなシーンがいくつかあったけど、あの都古が輝明に支えられるシーンなんて良かったですね。その輝明も、今までとはまた違った気持ちが生まれるはず!
>はなさん
古賀と息子の再会は、見ている私たちも感動してしまいましたね。それには輝明のサポートもあったんだけど、今後もたまに会話でもできれば。また、再び家族を形成できれば・・・。全てが良い形でのハッピーエンドは私も望んでいます!
投稿: ads(あず)@管理人 | 2006.12.13 03時14分