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2006.12.17

たったひとつの恋・第10話(最終話)

毎回思わせぶりで惑わされてきたサブタイトルですが、今回はどうやら無し? タイトル「たったひとつの恋」に全てを掛けたかったのでしょうか? 私としては、KAT-TUNの主題歌「僕らの街で」を当てはめたい気持ちはありましたが・・・。

○ドラマ視聴率は本館サイトの該当コーナーから!
○日本テレビ系「たったひとつの恋」
第10話(最終話)「(サブタイトル無し)」

弘人(亀梨和也)が振る光の合図を見て、菜緒(綾瀬はるか)は工場を訪問。弘人は結婚を控えた菜緒を祝福し、その場を後にする。そんな折、菜緒と斉藤(池内博之)の結婚が白紙に。それを機に、菜緒は以前誘われた北海道の養護学校への赴任を決意する。弘人は送別会で菜緒と再会するが、素直になれず口論になってしまう。

3年の月日が流れ、弘人と菜緒は工場で改めて再会。菜緒は弘人へ「好きだった」と過去形で伝え、斉藤との結婚の準備を進めていたけど、なんとここに来て斉藤の方から笑顔で破談を切り出してきました。それもあって、菜緒は北海道の養護学校への赴任を決意し、裕子(戸田恵梨香)の呼び掛けで甲(田中聖)や亜裕太(平岡祐太)、そして弘人の5人が久々に菜緒の自宅で集まりました。その際、雅彦(財津和夫)を金銭絡みで苦しめた亜紀子(余貴美子)も弘人の後に付いていき、みつこ(田中好子)の前で謝って和解。その二人が外出する中、集まった5人は会話を楽しんでいたけど、ひょんなことから弘人と菜緒はケンカを始め、弘人は素っ気無い素振りで菜緒の北海道行きを奨めました。せっかくの再会だったのに・・・。

そして菜緒が経つ日。彼女は裕子を誘って弘人との想い出の場所である工場へ行くと、裕子は甲へ電話で連絡して弘人を呼び寄せるように伝え、甲は一芝居を打って弘人を上手く呼び付けました。そこには甲が言っていた悲惨な状況は一切無く、代わりに菜緒からの手紙が。そこには、かつて二人が約束した“元気でいる証拠に毎年クリスマスイブに光のやりとりをする”が3年目に菜緒の方から途絶えた理由として、その年彼女が入院したせいでできなかったことが書かれていて、4年目も彼女がオレンジのイガイガを振っていたことも書かれていました。また、その頃既に工場を手放していた弘人からの応答が無かったことに悲しみ、それをわざわざ彼に伝えなかった辛さも・・・。弘人は彼女が乗るバスを走って追い掛けると、菜緒は彼に気付いてバスを止めさせ、裕子や甲や亜裕太が見守る中で二人は愛の言葉を言い合い確かめ合ったのでした。バスは菜緒を置いて走り出したけど、彼女のスーツケースはバスの中。5人はそれを取り返すため、青い空の下“僕らの街で”笑顔のまま走って追い掛けました。

やがて いつからか 君といるこの場所が
僕の生きてゆく 世界になった
初めて君を見つけた あの日
突き抜ける青い空が ただ続いていた

(「僕らの街で」の歌詞の一部より)

「ここまで来たら・・・」と思ってはいたけど、ストーリーはやはりハッピーエンド! 視聴者を不安にさせた弘人のかつての言葉「悲劇の始まり」は、無事に通り越していたようです。映画「卒業」のラストを想定していた人も多かったようだけど、良い意味で「想定外」でしたね。私は「結局二人の人生の中で『たったひとつの大恋愛』」となり、出会った二人の恋は無事に実る」と信じていました。それがタイトルの意味する「たったひとつの恋」。というのは、同じく北川さん脚本のTBS系ドラマ「オレンジデイズ」でも、主人公が当初から過去形で悲劇の結末を物語るナレーションを何度も語っていて、思わせぶりなサブタイトルが続いていたことも同じだったので、「ラストも同じく若者5人が笑顔で主人公とその恋人を祝福して終わるんだろう」とずっと推測。しかも自信あり。そして結果は、ズバリ「想定内」でした。もうこうでなきゃね!(笑)

この最終話の中盤、弘人と菜緒がケンカを始めた際に、菜緒が「人の陣地に入ってこなくて、自分の陣地にも人入れないんだよ!」と言ったシーンがありましたね。そこで私は、“♪誰にも踏み込まれたくない 領域を隠し持っているんだろう”という詞で有名な、Mr.Childrenの「君が好き」を一人思い出していました(笑)。それは2番Bメロで、直後にサビの“♪君が好き”へ入ることから、「素っ気無い素振りの弘人も、ここの中ではまさに“君が好き”状態なんだろうなあ」とも思っていましたね。どうよ、このミスチル的アプローチは! 何で「オレンジデイズ」の時みたいに主題歌(ちなみにその時は「Sign」)をミスチルにしなかったのさ! と言いたい放題の私。いやいや、KAT-TUNの「僕らの街で」で良かったと思いますよ。言葉も濁る必死のフォローだ。そしてひねり出した答えは、そういうこと。これも「君が好き」の詞のパロディなんだけどね!(懲りてない)

というわけで、このドラマのレビューも終了。初回話放送前に番組が公式略称を「ひと恋」と決めていたせいで、毎回レビューの締め言葉として恒例行事のように、「ひと故意」、「ひと喰」、「ひと変」、「ひと違」、「ひと事」、「ひと好き」、「ひと良い」、「ひと愛」等と書いてきたけど、最後はやはりこれですね。「たっ恋」。違うよ~、「ひと」が入ってないよ~(笑)。実は極め付けの「ひと恋」にしようと思っていたけど、それは初回話レビューで使ったからなあ。それでは、このまま終わろうと思います。つまりは、「ひとまずハッピーエンド!(ひとまず→ひとこい)」ってやつですか・・・(「たったひとつの娯楽」もハッピーエンド?)。

○関連記事「たったひとつの恋・第1話」
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○関連カテゴリ「オレンジデイズ」

「僕らの街で」
主題歌「僕らの街で」(KAT-TUN)

「たったひとつの恋」オリジナル・サウンドトラック
「たったひとつの恋」オリジナル・サウンドトラック

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コメント

おそらく年代の違いかもしれませんが、私にとっての北川悦吏子黄金期は
深夜帯の『東京23区の女』だったりします。
それでも“ロンバケ”までは、まぁ、悪くないか?とも思っていたのですが、
以降は<終わった感>が強い脚本家です。
今回は中でも最悪…という私のレビューはあずさんにとって不愉快かもしれませんが
敢えてTBさせていただきました。
もし、お気に召さない場合は、どうぞ削除なさって下さい。

投稿: かるまんぼう | 2006.12.20 00時33分

こんばんは!
さまざまなエピが綺麗に丸く収まったのが気にいらないという声が多々でしたね~。
そういえばH☆Cのランちゃんもちゃぶ台ひっくり返したというんで怪我がないか心配しています。
私的にストーリーは二の次でしたから(これかい・・笑)
ハッピーに終わってなんかこれからの忙しさも乗り越えそうな気分です。
カツンの歌う小田節も悪くないということで♪

投稿: かりん | 2006.12.20 00時50分

ads(あず)様、こんばんは。
今回の秋ドラマ、キッドは本当に充実していたのですが
特に印象に残るのは「たっ恋(ひと恋)」・・・。
終ってみればキッドにとっては「卒業」の変化球ですが
もう、「卒業」の存在すら知らない人も多いので
もう少しストレートなパクリでも良かったのにな・・・というのが率直なところ。
今は「たったひとケタの恋」についにならなかったことが
関係者一同にとって良かったと思うばかりです。
まったく無関係なキッドですが心からホッとしていますーっ。

投稿: キッド | 2006.12.20 01時30分

あずさんのたったひとつの娯楽を毎回「プッ」と軽く笑ってたランです(笑)

↑えっと、スーちゃんに心配されてますが(汗)ちゃぶ台ひっくり返して暴れました(笑)
ケガはありませんが、傷付いた人がいるんじゃないか?と心配です(汗)
ミキちゃんが、お茶碗片付けに来ました♪
さすが!平成キャンディーズ♪(笑)

でも、お世辞は言えないので、ごめんなさい。
映像と音楽は好きでしたよ。。。ストーリーは・・・思い出すとまた、ちゃぶ台ひっくり返したくなるので・・・・お口チャック。

追伸:BBS楽しみです♪ワーイ♪おとなしく待ってまーす♪

投稿: アンナ(ラン♪) | 2006.12.20 01時43分

あずさん、こんばんは~。
言いたい事も色々ありますが、ハッピーエンドで終わって良かった・・・
と思うことにしました(笑)
ただ、やっぱり亜裕太が気になります。
彼は結局いい人止まり。

投稿: マカ | 2006.12.20 20時39分

あずさん、こんばんは♪
終わりよければ全て良し、喉元過ぎれば熱さ忘れる、、、そんな感想です(どんな感想だ
ヒロトが「悲劇の始まり」って言った時点で、どんな悲劇がくるのか楽しみにしていたのに…ナオの病気もヒロトの暗い過去も、レンの病気も、母の強請りも、棚田の横領も、山下の誘拐未遂も、意味なし!イラン!と思ったら、何だ全部いらなくなっちゃう。^^:
しかしまぁ、ハッピーエンドで良かったです。
きっと、ナオがヒロトに家族を捨てない代わりに伏線を捨てさせたんですね(と思うことにします、、、笑

投稿: | 2006.12.21 00時49分

こんばんは♪
最後くらいはと思って『僕』の記事を書いてたら
もう朝ですよ。。(苦笑)
オレンジデイズ、ノベライズ本だけ先日買って
来てまだ読んでませんが、そんなに似てるんですか。
それにしてもミスチル好きですね♪
ラストの「たっ恋」の所で笑っちゃいましたよ。
何か、悔しいな。。(笑)
出来の悪い息子ほど可愛いって話がありますが、
このドラマ、可愛いんですよね。困ったことに。。。

投稿: テンメイ | 2006.12.21 06時21分

>かるまんぼうさん

北川さんの黄金期とやらは全く知らず、俗に言う「北川ワールド」とやらもあまり理解できていません(苦笑)。ただ「オレンジデイズ」が良かったので(主題歌がミスチルの「Sign」だったせいでもあるけど)、それを大きく引きずってこのドラマにも注目したわけでね。そちらのレビューを読んだけど、おっしゃることは良く分かりました。まあ、思うところは人それぞれいろいろあることでしょうね・・・。

>かりんさん

そうそう、全て丸く収まっちゃってね。まあラストの展開はある程度予想できたので、そんなには憤慨しませんでしたよ(「良かった」とは言っていない・・・)。一つだけ言えることは、「『オレンジデイズ』を超えられなかった」ということかな。またファンサイトを作ろうなんて全く思わなかったし?(ますます悪い方向へ?) ハッピーエンドになっただけでも良しとしましょう(「良かった」ではなく?)。あっ、KAT-TUNの主題歌はお世辞抜きで“良かった”ですよ~!(笑)

>キッドさん

ご本人の主張を考慮して「たっ恋」と呼ばせていただきますが(笑)、その「卒業」をあまり知らない私としては、「まああれでOK?」といった軽い疑問系を抱きつつ終わったことに、同じくホッとしています。ああ、恒例の「ひと○」に「ひと桁」も使えたかもなあ~。でも使わなくて良かったかもなあ~。「たったひとケタの恋」って、そりゃあ悲しいじゃん(苦笑)。

>アンナさん

ちゃぶ台絡みの姿を連想してしまう今日この頃ですが、その後ちゃぶ台の修復具合はいかがでしょうか?(笑) やっぱりぶん投げちゃったんですね。でもお仲間さんがナイスフォローといった感じのようで、菜緒と裕子に負けない素敵な友情が見られたような気がします。ちゃぶ台を表彰台代わりにして称えたいくらい。そんな「ちゃぶ恋」も良いじゃない。つまりは、「ひと・・・」のあれはもうしっかり締めたので言いませんが。ラストシーンは「皆で明日へ向かってRUN」。私は“ラン”ちゃんを思い出してしまいましたよ!

>マカさん

そちらのレビューは毒吐きまくりでしたね(苦笑)。でも、代弁してもらった部分もあったりして何だか痛快でした。私が同じように書くと、あれやこれやの理由で非難のコメントが来る時があるんですよね。何故だろう、そこに愛が無いからかな? まあ、良いか(自分流に行くだけ)。密かな希望の一つは、亜裕太メインのスピンオフの実現です(笑)。

>翠さん

うん、その言葉はズバリ! きれいに締めてくれました。大体あの「悲劇の始まり」のナレーションは何だったんだろう、というところから疑問視したくなりますね。まあ確かに悲劇はあったけど、他局ドラマ「嫌われ松子の一生」のヒロインに比べたらまだまだ良い方。あのようにナレーションで言った弘人は、「さらに上の悲劇がある」ということをまだ知らないのでしょう。まあそう思うことにします。って、皆さんそう言って自分を納得させているじゃないですか!(笑)

>テンメイさん

「オレンジデイズ」とは、酷似しているとまでは言わないけど、ストーリーや設定の点で何となく雰囲気が似ていました。だからラストの展開も容易に予想できて、「少なくともハッピーエンドになる」、いや、「そうさせることは間違い無い」と確信。結果、ビンゴとなったわけで。ミスチル? 大好きですよ! 私にとっては“可愛い対象”はミスチルです。恐れ多いですけどね(笑)。

投稿: ads(あず)@管理人 | 2006.12.22 02時39分

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