人気コミック「のだめカンタービレ」のドラマ化記念“「のだめカンタービレ」感想特集・全3楽章”の、第3楽章「ドラマ版への希望」です!
○「のだめカンタービレ」感想特集・全3楽章
第1楽章「原作の率直な感想」(一般向け)
出会いから第10巻(国内編)まで読破した後の独自感想
第2楽章「原作の詳しい感想」(原作ファン向け)
登場キャラや名シーンについての思い入れ感想
第3楽章「ドラマ版への希望」(ドラマファン向け)
この秋にスタートするドラマ版への思いや予想や希望
♪♪♪第3楽章「ドラマ版への希望」♪♪♪
【この秋にスタートするドラマ版への思いや予想や希望】
○ドラマ「のだめカンタービレ」の紹介
「Yahoo!テレビ」の掲載情報を引用します。
・ストーリー
桃ヶ丘音楽大学キャンパス。超イケメンエリートの千秋(玉木宏)は、教師の叱責に逆ギレしてコンクールへの出場を取り消され、来なくていいと言われてしまう。元彼女の多賀谷彩子(上原美佐)とバーに行くが、グチグチと煮え切らない千秋に業を煮やした彩子は、千秋を残して席を立ってしまう。一方、のだめ(上野樹里)が帰宅すると、マンションの廊下で誰かが寝ている。一瞬驚くのだめだったが、すぐに千秋だと気づく。翌朝、目覚めた千秋の目の前に広がるのはゴミの山。そしてグランドピアノに向かうジャージ姿の女。「ここはどこ?」。頭上を飛び回るハエの大群を背景に「昨日のこと覚えてますか~」と不気味に微笑むのだめの姿に、思わず部屋から飛び出す千秋。何とそこは千秋が住む部屋の隣だった。逆ギレ事件で、エリートコースから一転、落ちこぼれ専門教官(西村雅彦)の指導を、のだめと一緒に受けることになってしまった千秋。親しげに接してくるのだめにウンザリする千秋だが、隣室からの悪臭に耐えられず、のだめの部屋に押しかけ掃除をしてしまう。「部屋がキレイだと音が全然違いますね~」と、相変わらずデタラメなピアノを弾き始めるのだめ。だが、そこには自由な発想力と確かな才能があった……。
・スタッフ、キャスト
原作: 二ノ宮知子「のだめカンタービレ」(講談社「KISS」連載)
脚本: 衛藤凛
演出: 武内英樹、川村泰祐
出演: 上野樹里、玉木宏、瑛太、水川あさみ、小出恵介、上原美佐、遠藤雄弥、サエコ、竹中直人、伊武雅刀、豊原功輔、西村雅彦、畑野ひろ子、秋吉久美子
制作: フジテレビドラマ制作センター
○キャスト面の感想と希望
全キャラについては多過ぎて触れられませんが、特に活躍すると思われる主要キャラを中心に私なりの勝手な感想と希望を書き付けていきます。とりあえずは、第10巻(国内編)までのみとします。以下の外部サイトも参考にしています。
○関連サイト・フジテレビ「のだめカンタービレ」
【 http://www.fujitv.co.jp/nodame/ 】
○関連サイト・Yahoo!テレビ - 改編期番組紹介「のだめカンタービレ」
【 http://tv.yahoo.co.jp/column/drama/2006101621000006drama_detail.html 】
○関連サイト・Yahoo! JAPAN「のだめカンタービレ特集(期間限定サイト)」
【 http://nodame.yahoo.co.jp/ 】
○千秋真一(玉木宏)
ドラマ化発表にて彼が千秋役だと知ってから原作を読んだ後に、実は「えーっ?」と思いました。正直に言いましょうか? 「えーっ、イメージが少し違うんじゃない?」です。違和感の最大の理由は「口」。玉木さんの口って“常にニコニコ口”でしょう? それは千秋の表情にはあまり無いんですよね。良く言うといつも優しい表情でいるから、千秋のクールさは再現できないのではないか、と・・・。悪くは言っていません。合うか・合わないかで少し気になっているだけです。実際にドラマでの姿を見たら、もう少し掘り下げてみようと思います(意地悪?)。そうそう、巷で「柏原崇さんが適任」という声も聞いたけど、それは「うん、確かに!」と思いましたね。年齢が若ければいけたかも? 結局キャストの話は、ドラマの制作時期に大きく関係するんですよね。
○野田恵(上野樹里)
ぴぎゃー! アナタしかいない、超ハマリ役! 作者やファンも認めているほどらしいです。実際公式サイトでのだめ姿を見ても、「これならいけそう!」とマジで思いましたからね。でも上野さん、のだめ役は大変だろうなあ(笑)。「ぎゃぼー」等の奇声をリアルでやるらしいけど、イメージは崩れないか? いや、女優としての新たな挑戦に立ち向かう? ものすごく期待しています。のだめの化身「マングース(着ぐるみ)」も再現されるということで、文化祭での可愛らしいピアニカ演奏(のフリ?)にもかなり期待。文句無しに一番の安心系抜擢でした!
○フランツ・フォン・シュトレーゼマン(竹中直人)
竹中さんのベートーヴェンのモノマネは秀逸。でも、あのシュトレーゼマンは大丈夫? と思っていたんだけど、公式サイトで姿を見たらまあ上手いこと変装してる(笑)。どちらかというと、数学者の秋山仁さんに見えたんだけどね。この和風シュトレーゼマンが、いずれ千秋と共にオケを盛り上げることになるのか・・・。
○多賀谷彩子(上原美佐)
小憎いキャラを演じることが多い上原さん。うーん、合ってるかも(笑)。お嬢様らしい気品も備えているし、良いように千秋やのだめに絡んでくることでしょう。声楽科だけど、実際に歌は披露するの?
●Sオケ(エスオケ)関係者
○峰龍太郎(瑛太)
うわ~、瑛太さん金髪に染めちゃって、これは来たね! ただ言わせてほしいんだけど、今回のキャスト陣の中で考えるとしたら、彼が千秋役でも良かったのでは? 逆に、玉木さんが峰役に合っているのでは? 瑛太さんがドラマ「アンフェア」で演じた安藤のツンツンヘアーが、千秋の髪型に通ずる部分もあるし? でも既に決定している以上、スーパー脇役の峰を存分に演じてもらいたいですね。
○奥山真澄(小出恵介)
「乙女の心を持つ男の子」だから、可愛い顔の男性が演じると思われたけど、小出くんになりましたか~。実際アフロ&ヒゲの姿を見たけど、やっぱり可愛いし。愛する千秋のために、打楽器を正確に刻むんでしょうか。でも、プライベートでは違う人を愛していたり? タイミング悪い?
○佐久桜(サエコ)
そう、真澄ちゃんの中の人が愛するのは、桜ちゃんの中の人だったり? まあそれは置いといて、サエコさんって元気一杯キャラだから、か弱き桜のキャラ性とは正反対なんですよね。今回はそのギャップを楽しんでみたいです。
○鈴木萌(松岡璃奈子)
○鈴木薫(松岡恵望子)
「Sオケの叶姉妹」は間違い無く双子のタレントになると思っていたけど、実は松岡姉妹のことはあまり知りません。で、プロフィールだけ確認したら、「ロンゲ」は合ってたけど「Gカップ」は合ってなかったです(ゴメン)。でも「美人姉妹」であることは確か。
○ダーティーペア[玉木圭司・橋本洋平](近藤公園・坂本真)
近藤さんが抜擢か~。彼らの悪事失敗の数々をクスクスと笑って見守ることにします(笑)。
○大河内守(遠藤雄弥)
これは憎めるか憎めないかで無駄に悩む~。彼が歴史的大失敗をした時、どんな表情を浮かべるのかが楽しみ。
●R☆S(ライジングスター)オーケストラ関係者
○三木清良(水川あさみ)
思ったよりは良いキャスティングかも。彼女もツンツンした役が多いけど、清良はあまり怒る方じゃなく音楽に熱心な方なので、エレガントに演じてもらいたいですね。恋人となる峰こと瑛太さんとのやりとりにも期待。ちなみにその瑛太さんとは、ドラマ「さよなら、小津先生」での共演歴ありです(当時は「EITA」)。
●その他の主要人物
○江藤耕造(豊原功補)
ごめんなさい、今回のだめと共にバッチリハマっていると思ったのがこの組み合わせでした! ハリセンに豊原さん、めちゃめちゃイケてるッ! 思わず大笑いしてしまいました(賞賛の意味)。ドラマ「電車男」のスタッフが手掛けているから、桜井役だった彼を“悲劇の人”として再び抜擢したんでしょうか。だからヒゲを伸ばしていたのでしょうか。また悲痛の叫びを口にするんだろうなあ~。
○谷岡肇(西村雅彦)
心優しい谷岡先生を西村さんが演じることに少々違和感があったけど、ヅラをかぶって眼鏡を掛けたら、あらまあ心優しい姿だこと。先の違和感、撤回と共に謝ります。すごく似合ってます。ハリセンと仲良く!
○河野けえ子(畑野ひろ子)
うんうん、順当な所ですね。パートナーの佐久間さんは誰になったんだろう? ドラマ内では「ケエコとマナブ」というキーワードは出さないだろうなあ?
○峰龍見(伊武雅刀)
峰パパに伊武さんって、これも合ってるじゃないですか! 中華料理屋を営みながら、息子のためにオケを資金的援助。そして、時には包丁を持って脅す、と・・・(笑)。
○桃平美奈子(秋吉久美子)
理事長「ミーナ」に秋吉さんか、そりゃあシュトレーゼマンが惚れるわな。でも千秋に隠れて惚れるんだわな(笑)。妹でおデブさんの沙夜子は出るのかな?
○制作面の感想と希望
制作面について、いろんな角度からの私なりの感想を書き付けていきます。
○千秋とのだめの「愛の体罰」に関して
のだめの好き勝手な行動で冷静な千秋を怒らせ、たびたび「体罰」という名の“愛ある暴力”シーン(でも笑える範囲)があるわけですが・・・。そのシーンって、千秋の怒りのシャウトとのだめの悲しみの奇声(笑)が、吹き出し無しの情景的な一コマで描かれるんですよね。それで私思ったんですが、その大事なシーンはスローモーションで描かれるべきだとね。具体的に言うと、のだめこと上野さんが主演だった映画「スウィングガールズ」にて、友子(上野さん)他数名が山中でイノシシに追われた時の演出を再現してほしい! あの時は立体の静止画(飛び散る鼻水も固化)が何パターンか出て、バックではサッチモ(ルイ・アームストロング)の「この素晴らしき世界」がBGMとして流れ、かなり印象に残る名シーンになったものです。このドラマでもそんな風にして、バックで「運命(ベートーヴェン)」や「革命のエチュード(ショパン)」等の短調のクラシックを流してくれれば、私の理想通りに。既に制作は進んでいるけど、そうなっていると良いなあ~。
○音楽については大安心
音楽(クラシック)を扱うこのドラマにおいて、私が制作面で最も気になっていたのは音楽担当でした。私的には、大島ミチルさん(「ショムニ」、「ごくせん」、「純情きらり」等)か、服部隆之さん(「お金がない!」、「天才柳沢教授の生活」等)が適任だと思ったけど・・・。それで調べてみたら、なんと思惑通り服部さんが担当されることが分かって、「ぎゃぼー!」とかなり喜んでしまいました(笑)。ドラマのサントラCDで唯一買ったことがあるのが、服部さんが担当された「天才柳沢教授の生活」なんですよ。全体的にクラシックの組曲っぽくなっていましてね。いつ聴いてもドラマを思い出しながらクラシック自体を楽しめるわけです。まあ、ドラマはDVD化されず再放送もあまり無いのが残念だけど、私は一度きりの再放送を全話録画して既にDVD-Rへ記録済みです。実は、あまりに好きなドラマだったために、そのドラマのファンサイトを作って運営していたりします。なんて脱線してしまったけど、とにかく服部さんが音楽監修なら、実績があるのでかなり安心です!
○関連サイト・adsTV-web『ドラマ「天才柳沢教授の生活」における論理的及び数学的観点に準ずる一考察』
【 http://homepage1.nifty.com/sodey/adstv/orange/yks/ 】
○「電車男」スタッフと脚本の力に期待
このドラマは、原作を見事に活かして優れた世界を実現させたドラマ「電車男」のスタッフが携わっています。プロデューサーの若松央樹さんと演出の武内英樹さんのコンビで、この秋またやってくれちゃいそう? ただ、一点微妙に気になっているのは、脚本が衛藤凛さんであること。申し訳無いけど、以前脚本を手掛けたドラマ「スローダンス」は、そのストーリー展開のスローさ(まあタイトルには合っているけど)に視聴者がヤキモキして悪評が飛び交ったほどでした。ええ、私も一時は激怒してしまいましたとも。でも、終盤へ近付くにつれてようやくまともな展開になっていき、ラストシーンは感動してしまうようなセリフもあって、最終的には「ギリギリおまけで合格!」という批評に終わったかな。「のだめ」は音楽を扱うことからテンポがとても重要になってくるので、上手く書かれていたらうれしいです。「スロー」はダメですよ、「カンタービレ」でね!
○フジテレビよりも・・・、いや、応援します
上記のことを覆すかのような、少々ダークな話を(気を悪くなさらずに)。元々「のだめ」は、激しい争奪戦の末にドラマ化の権利を得たTBSにより、昨年2005年の秋クールに金曜10時枠で放送される予定でした。しかし、条件面等で折り合いがつかず見送られてしまい、その代わりとして同じくコミック原作のドラマ「花より男子」が放送されたというエピソードがあったんですね。そしてその後、フジテレビが改めて権利を得てドラマ化が実現したというわけです。
トラブル云々についてはもう触れたくありませんが、私が言いたかったのは「やっぱりTBSでのドラマ化が『最適』だったかも?」ということです。何を根拠にそう言うかを説明すると、実は「のだめ」はTBS色が強いんですよね。「ご長寿クイズ(さんまのからくりテレビ)」、「動物奇想天外(どうぶつ奇想天外!)」、「世界不思議発見(世界ふしぎ発見!)」、「スーパーひとしくん(世界ふしぎ発見!・スーパーマーケットで店長はひとしさん)」と、TBSの番組ネタがまあ多いこと。そんなネタたちを存分に使うためには、「TBSでのドラマ化しかない!」とね。それが若干悔やまれることでした。まあそれを置いて、フジテレビの「月9」枠で放送されることにはなったけど、近年その「月9」ドラマは視聴率が良いとしてもストーリーがどうも面白くないドラマばかりで、不安が募っています。「今度こそ大丈夫だろう」と思っても、私的にはやっぱりダメで・・・。
といったところで、大人気コミック「のだめカンタービレ」を元にした、私も納得できる「本当の再起」を見せてもらいたいんです。原作は申し分無く良いストーリー。さて、ドラマ化した場合、どうなるか? 視聴率は良いでしょう。原作ファンが一斉に視聴するはずですからね。ただ、原作未見の視聴者や純粋なドラマファンが「のだめ」をドラマで知って本当に楽しめるかが、とても重要になってきます。悪く言えば、「これでコケたらもう『月9』ブランドは当てにしない」。良く言えば、「とにかく『月9』ブランドを死守してもらいたい!」。
ドラマ化については素直に「ありがとう」。楽しませてください!
○関連記事『「のだめカンタービレ」のドラマ化とアニメ化が決定』
【 http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2006/08/post_5778.html 】
○関連記事『「のだめカンタービレ」のドラマ公式サイトに出演者たちが勢揃い』
【 http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2006/10/post_f340.html 】
○関連記事「曇りのちクラシックブーム」
【 http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2005/08/post_6021.html 】
原作コミックス「のだめカンタービレ(1)~」(二ノ宮知子)
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