マイ☆ボス マイ☆ヒーロー・第7話
あるネットニュースで「長瀬智也がキムタクを超える日」という記事を目にしました。元祖視聴率男・キムタクこと木村拓哉さんに代わり、新たな視聴率男・長瀬智也さんが健在ぶりを見せ付けているという内容。このドラマにおいては、「真喜男を演じる長瀬の演技がしっかりしているから、コメディでもドラマ全体が引き締まっている」、「笑わせる所では思い切りバカなことができ、泣かせる所ではしっかり締める演技ができる」、「ジャニーズのタレントの中でも演技力はピカイチ」等と評価されていました。これにはほぼ同意で、彼はいろんな役どころをこなせる良い役者だと思っています。それもあってか、彼の主演作はほとんど見ていることにも気付きました。そもそもこの二人は「ジャニーズ系タレント」という共通点があるだけで、キャラ性が異なるから真っ向から比較するものではないかもしれません。でも「どちらの演技が好き?」と問われれば、私は間違い無く「ぶっちゃけ、キムタク、メイビー?」よりは「コノヤロー、ナガセだぜ、サイコー!」と叫んでしまうかも。
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○日本テレビ系「マイ☆ボス マイ☆ヒーロー」
第7話「俺の正体は!?若親分、涙の疾走!!さよなら大好きな人…」
真喜男(長瀬智也)は、カップルだけが通れる道「アグネスロード」の存在を聞く。ひかり(新垣結衣)を誘おうとした矢先、真喜男はひかりから一緒に帰ろうと言われる。帰り道、真喜男はひかりの家で夕飯をごちそうになる。ひかりは、父親がヤクザに暴行を受けた過去を明かし、暴力を振るう人は許せないと憤る。
互いに意識し合う真喜男とひかり。それぞれで友達が支援した結果、「一緒に帰る」というデートの約束が晴れて成立しました。実際、真喜男は昭和生まれの成人でひかりは平成生まれの未成年。真喜男がひかりに手を出せば、条例違反で逮捕されてしまう可能性あり。何とも難しい事情が付きまとっていて、真喜男も複雑な気分ではいたけど、まあ「一緒に帰る」だけなら・・・良いよね?
当日の帰宅コースは、セント・アグネス学園では有名なカップルしか通ることのできない定番のデートコース「アグネスロード」。真喜男たちは、プリクラやアイスやベンチ座りとコースメニューを次々にクリア。その様子を、幼馴染みのひかりが好きな順(手越祐也)と、ひかりを優しく見守る早紀(村川絵梨)と、真喜男兄貴が心配でしょうがない“真喜男の偽りの弟”こと和弥(田中聖)が追って見ていました。やがて、真喜男はひかりの自宅へ。実はひかりは5人姉弟の一番上で、仕事で忙しい両親の代わりに家事を全て引き受け、家計を助けるためにバイトをするほどのしっかり者だったんですね。真喜男は両親を除くひかりの家族と夕食を楽しんだけど、現在のような貧乏暮らしをしている理由として、子供の頃に父親の会社が倒産した際ヤクザに酷い目に遭わされたことをひかりから教えられ、「暴力を振るう人は嫌いだし軽蔑する」とも言われました。“無敗のワル人生”を歩んできた真喜男は、この言葉で心が大きく揺らいだ様子でした。
その後、ひかりが真喜男を送る目的でしばらく歩いていると、悪そうなヤツらが二人に絡んできました。いつもなら得意のケンカで軽くやっつける真喜男だけど、「暴力が嫌い」と言うひかりのいる前で手を出すことができず、真喜男はひかりを守るのが精一杯でやられっ放し。でも自宅で介抱を急ぐ舎弟たちにはそれを拒否し、今までヤクザとしての生き方しか知らずカタギとしての普通の生き方を初めて知った真喜男は、「一人にしてくれ」と言って思い悩んだのでした。以後、ひかりをも拒否していた真喜男は、保健室で水島(もたいまさこ)に「オレはウソをついている。友達にも、先生にも、ウソをついている」と告白。そしてその会話を、順が密かに聞いていたのでした。
翌朝、真喜男と順が揃って登校中にひかりの弟がやってきて、大学の推薦入試へ向かったひかりへシャーペンを届けてほしいと願ってきました。考え込んだ真喜男は、順の後押しもあってすぐに走ってその大学へ。無事に渡すことができたけど、実はこの日は面接だけで必要無し。でもひかりは「うれしい」と喜んで、試験後にまた公園で合う約束をしました。でも真喜男はその場に現れず、代わりに順が到着。幼馴染み同士らしい会話が進む中、順はほんの少しだけひかりへ気持ちを伝えられたようでした。その頃真喜男は教室で、自分が作った目安箱に投函された下らない意見を手に取りまたも思い悩むばかり。そのうちに担任の百合子(香椎由宇)がやってくると、真喜男は「先生、僕は、また一つ知りました。手に入れられないものもあるんだなってことを。」と語り始め、今までの人生を強く生きてきた反面現在は無力であることを悔やみ、「こんなの知らない方が楽だった。こんな苦しいんだったら、青春なんか知らなきゃ良かったよ。」と泣きながら告白。そこで百合子は「私が今言えることは・・・、明日も学校へ来て。」と言い、そのうちきっと強くなり、その時の強さが「本当の強さ」であることを伝えました。真喜男と百合子の信頼関係もまた、強くなっていったわけで・・・。
あの真喜男が、ひかりとの一件で涙を流すほどに自分の行き方で思い悩んでしまうとは! ヤクザとしての非情の精神が強い彼も、こうして普通の人らしい苦悩を見せる一面もあるんですね。今回改めて思い返せたことも、学校で学べる「勉強」の一つなのかな? 冒頭で書いた通りで、真喜男こと長瀬さんが見せた笑いや泣き等の演技のこなしぶりは、毎回ながら本当にお見事でした!
さて序盤では、真喜男がヤクザに追われる3年A組の生徒たちをヒーロー気分で守るドラマ仕立ての夢を見て、そのラストでご丁寧にスタッフロールまで流れました。
主演 おれ
ヒロイン 梅村さん
友だち役 桜なんとか
担にんの先生役 てつ仮面
敵のカシラ役 カズ
3年Aくみのみんな
かん東えいげ会のみなさん
原案 おれ
脚本 おれ
演出 おれ
良い夢見たな、真喜男(笑)。でもその後、夢でのように暴力を行使できない状態になろうとはね。そのヒロイン役を演じた“梅村さん(ひかり)”こと新垣結衣さんは、このドラマを通して最近どんどん可愛くなっている気がするなあ。ところで、前回関東鋭牙会の重要な作戦でいきなり大役を成し遂げた弟の美喜男(黄川田将也)は、会社を立ち上げてビジネスに徹するのを辞めて組を継ぐ意思を見せました。でも、父親・喜一(市村正親)が真喜男に継がせようとしていることも知っていて、今回のラストで黒井(大杉漣)に「自分の味方にならないか?」と誘っていました。この兄弟同士の内部事情も気になるところですね。そして現時点で最も気になるのは、“桜なんとか”こと順が真喜男の自宅へフラっと遊びに来て、そこが関東鋭牙会(彼にとっては「ヤクザの家」?)であるのを知ってしまったこと! 真喜男が皆に何らかのウソをついていることも知っている順は、いったいどんな反応を見せるんでしょうか。どうする、真喜男? どうする、“おれ”? 続く!(某CMみたい)
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