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2006.08.26

太陽系の惑星が冥王星の除外で9個から8個に

「水金地火セ木土天海冥カゼ」になる可能性があるとして話題になっていた太陽系の惑星の新定義案が、8/24午後(現地時間)に可決されました。なんと冥王星が格下げとなり、惑星は増えるどころか9個から8個に減ることに! 「水金地火木土天海」が新たに成立したようです。

○関連記事・asahi.com「冥王星外し、惑星数8に 国際天文学連合が新定義」
http://www.asahi.com/international/update/0824/028.html

○「asahi.com」の記事を一部抜粋

チェコのプラハで総会を開いている国際天文学連合(IAU)は24日午後(日本時間同日夜)、惑星の新しい定義について採決し、太陽系の惑星を「水金地火木土天海」の8個として冥王星を惑星から外す案を賛成多数で可決した。冥王星は1930年の発見から76年で惑星の地位を失い、世界中の教科書が書き換えられることになった。

総会に提示された四つの決議案の採決の結果、冥王星は、惑星とは別に新しく設けられた「矮(わい)惑星」というジャンルに入ることになった。冥王星を含む海王星以遠の天体を総称して「プルートニアン(冥王星族)天体」と呼ぶ決議案は、否決された。

太陽系の惑星の定義は「太陽の周りを回り、十分重いため球状で、軌道近くに他の天体(衛星を除く)がない天体」とされた。

これは、近くにあった天体のほとんどを吸収して、軌道上で圧倒的に大きな重さを占めるようになった天体を意味し、定義の脚注で「水金地火木土天海」の8個のみと明記された。

(中略)

矮惑星には冥王星のほか、米観測グループが昨夏「第10惑星」と発表した「2003UB313」、火星と木星の間にある小惑星で最大の「セレス(ケレス)」などが含まれる。

当初案では、惑星を「自己の重力で球形を保ち、恒星の周りを回る恒星でも衛星でもない天体」などと定義し、専門家の間で「本当に惑星といえるのか」と議論のあった冥王星だけでなく、冥王星の衛星とされていたカロン、第10惑星、セレスも含めて12個に増やすとした。しかし、反対意見が続出、修正案がつくられていた。

06082402

何と言いましょうか、ごく普通の天体ファンの私としては、「生きているうちに太陽系の惑星が9個から12個に増えるかも?」という密かな期待を裏切られてしまったような感じでした。終わってみれば、「惑星と呼べるか否か?」で長い間議論されてきた冥王星の運命を決定付けるための会議だったような? 「小惑星への格下げだけは無い」なんて言われていたのに。カムバック、pluto!(冥王星の英名)

第10惑星「2003UB313(通称“ゼナ”)」やセレスやカロンといった惑星候補群は、一時話題になりながらも冥王星と同じ矮惑星として落ち着くことに。定着していた太陽系の惑星群の覚え方も、「水金地火木土天海冥」が「水金地火木土天海」までに。語呂合わせの字面が悪くなっちゃったよもう! とにかく「冥王星の格下げ」について何だか残念に思ったのでした。こうなったら「冥王星☆友の会」でも作る?
(福耳の「惑星タイマー」やm-floの「Planet Shining」をつい思い出してしまったのでした。)

○関連記事「太陽系の惑星が9個から12個に増えるかも?」
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2006/08/post_b0bd.html

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