« 倖田來未「恋のつぼみ」を大プッシュ | トップページ | 医龍 Team Medical Dragon・第11話(最終話) »

2006.06.30

弁護士のくず・第12話(最終話)

弁護士ドラマでここまで注目したのは、このドラマが最高かも? 通常そういったタイプのドラマは、もの悲しい事件と過程がシリアスに描かれることが多いけど、このドラマはそれだけに留まらず面白可笑しい要素や「弁護士がこんなことして良いのか?」と思わせる要素もたくさんあって、かなり楽しめました。いろんなことを思ったし、いろんなことを感じたし。スタート前に抱いた期待が薄れること無く、最終話まで良いように続いたことが、何より大満足!

○ドラマ視聴率は本館サイトの該当コーナーから!
○TBS系「弁護士のくず」
第12話(最終話)「愛と金」

九頭(くず・豊川悦司)と武田(伊藤英明)は、婚約者・みはる(畑野ひろ子)に慰謝料を請求された男性の弁護をすることに。話が進まず、武田は裁判に踏み切る。そんな中、みはるが武田を訪問するが、武田は代理人を介さずに話はできない、と追い返す。後日、みはるが睡眠薬を多量に飲み入院。武田は責任を感じ辞職を願うように。

結婚式直前、銀行を辞めてカレー屋を始めると言い出した笹野(坂本昌行)に、みはるは500万円以上の慰謝料を請求。話もまとまらず、裁判で対決することになりました。笹野は慰謝料を素直に払うような言葉も発し、みはるは彼に対する怒りの表情を露にしていたけど、九頭は何かを見据えていたようでした。そんなある日、白石誠法律事務所にみはるが訪れたけど、武田は規約で直接交渉できないことを伝えて帰らせると、その後みはるは睡眠薬を飲み過ぎて病院へ運ばれることに。そして笹野からは解任を言い渡され、自分を責める武田は九頭から「弁護士なんか辞めろ!」と強く言われ、かなり自信を無くしたのでした。やがて武田は、白石(北村総一朗)に辞職することを伝え・・・。でもこれは、九頭を中心に加藤(高島礼子)や夕花(星野亜希)や白石まで参加した「武田辞職までの期間の賭け事」の一環だったんですけどね(笑)。強く説得して辞めさせようとした九頭よ、そうまでして勝ちたいか! いや、でもあれはそれだけが理由でなく、本心だったとも言えるだろう・・・。

後日飲み屋で、武田は加藤から以前にも聞いた九頭との出会いとなった裁判の話を聞き、負けると分かっていても立ち向かった九頭のことを改めて聞きました。その際、当時別の事務所に所属していた加藤が、先輩弁護士・川田(佐野史郎)による汚いやり方や会社が用意したでっちあげの証拠品で被告人を追い詰めたことも判明。その話の最中に現れすぐに引き返した九頭を武田が追い、武田が改めて慰謝料の件で戦う意志を伝えると、九頭は「1円も払うことない」と一蹴し、「法廷は争うだけの場ではない。本当の気持ちをぶつける場でもある。」と返しました。なるほど、法廷は争いばかりが行われるのではなく、時には気が済むまで言い合って和解へ導かれることもある、か。考えてみれば、それはこれまでも何度かあったことですね。争うだけが全てではない。だって、人間だから。事務所にも白石が書いた「にんげんだもん」という掛け軸がありましたね。人間って、深いのだ・・・。

そして法廷へ。武田が支援する中、笹野はかつてある会社との契約話で銀行側の決定に従わず抵抗を続けたことを告白。その理由は、直前に似たケースの件を担当し交渉したことで一家心中事件が起きたため。それで左遷を機に会社を辞めたとのことでした。こうして当ての無い人生にみはるを巻き込んでしまうのが辛いと考え、笹野は責任を感じて離婚を決意した。つまり、みはるが嫌いだからというわけではない。続いて九頭は、みはるが本当は笹野と別れたくないために無理な慰謝料を請求し続けたことを指摘。その証拠として、みはるに左手を出すように言うと、その左手薬指には婚約指輪が。これまでの裁判中ずっと付けていて、笹野にサインを送っていたとのことでした。つまり、笹野が嫌いというわけではない。結局両者の本心が法廷という場で明らかになり、原告側が訴えを取り下げたことで和解が成立しました。九頭と武田の名コンビは、最後もバッチリ決めてくれました! でもその後キャバクラで楽しむ彼らを見る限りでは、「名コンビ」よりは「迷コンビ」かもしれないなあ・・・。

武田は弁護士を続けることにし、美月(村崎真彩)は将来弁護士になることを作文に書き、着ぐるみの正体がみのもんたさんだったことが判明し(笑)。そして九頭は、武田から何度も取り上げた弁護士バッジをカップラーメンの中に入れて、愛あるいたずら。最後は「弁護士のくず!(武田)」に「弁護士のくずです。よろしく!(九頭)」で終わり、今回ラストに持ってこられたhitomiの主題歌「GO MY WAY」の後で、「またやるから、見てね!(九頭)」に「待っててね!(武田)」に「武ちゃんはもう出ません!(九頭)」に「出ますよ!(武田)」というやりとりで完全終了。最後まで笑わせてもらいました! 結局のところ、前回流れた最終話の予告で登場した、九頭の強烈な言葉と武田が弁護士を辞める言葉を含んだ衝撃の内容は、今回の一件の過程から悲しい最後を予感させるシーンだけ抽出して上手くつなげたものだったんですね。「さよなら 弁護士のくず」という字幕も、「このドラマの終了」と考えれば全く間違ったことではないし。はは~、愉快痛快~! 今クールは数ある注目作があったけど、総合的な満足度を考えるとこのドラマがほんの僅差で群を抜いていたように思えます。九頭の「またやるから、見てね!」には大いに期待。続編の連続ドラマ? またはSP? 何でも来いっ!

○関連記事「弁護士のくず・第1話」
○関連記事「弁護士のくず・第2話」
○関連記事「弁護士のくず・第3話」
○関連記事「弁護士のくず・第4話」
○関連記事「弁護士のくず・第5話」
○関連記事「弁護士のくず・第6話」
○関連記事「弁護士のくず・第7話」
○関連記事「弁護士のくず・第8話」
○関連記事「弁護士のくず・第9話」
○関連記事「弁護士のくず・第10話」
○関連記事「弁護士のくず・第11話」

「弁護士のくず」DVD-BOX
「弁護士のくず」DVD-BOX

「弁護士のくず 1 (1)」「弁護士のくず 2 (2)」
「弁護士のくず 1 (1)~」(井浦秀夫 著)

「GO MY WAY」
主題歌「GO MY WAY」(hitomi)

|

« 倖田來未「恋のつぼみ」を大プッシュ | トップページ | 医龍 Team Medical Dragon・第11話(最終話) »

コメント

とうとう終わってしまいましたね~。
弁護士モノとしては、異例の楽しさでしたが、早くも続編への含みを持たせ
楽しみですね。
夏クールはインターバル無しに始まるので、感慨に耽る間もない慌ただしさですが。^^;
自分を取り巻く環境に変化があったので、ペースを掴むまではマイペースで行きます。

投稿: めいまま | 2006.07.04 08時59分

ads(あず)さん、こんばんは!

>スタート前に抱いた期待が薄れること無く、最終話まで良いように続いたことが、何より大満足!
全部見終わった後で、こう思えるドラマって実際はそうそうないんですよね~。最後でコケるのとかも多いし。でもそんな風に感じられて終われるドラマがあってほんとに良かったですね。あとはもうDVDプレゼントに当たるだけですね!

では、またよろしくお願いします~!

投稿: まりりん | 2006.07.04 20時52分

>めいままさん

目新しい弁護士ドラマでしたね。同時期に放送された別の弁護士ドラマの影響もあって、ドラマ好きにとってはいろいろと比較もできたと思います。続編もあるような感じでしたね。「さよなら弁護士のくず また今度ね」って感じ?(笑) 夏ドラマは春よりは絞ってレビューを展開していくので、合えばまたよろしくお願いします!

>まりりんさん

そうそう、当初の期待作品が高い満足度のまま終わることって、なかなか無いものなんですよね。そんな中、「くず」は私の中では最高でした。後はDVDプレゼントが当選してくれれば・・・、と期待してみます。夏ドラマもこれまで通りに感想を語り合えると良いですね!

投稿: ads(あず)@管理人 | 2006.07.07 02時00分

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 弁護士のくず・第12話(最終話):

» 『弁護士のくず』case.12(最終話)「愛と金」の感想。 [まぜこぜてみよ〜う。by青いパン]
♪TBさせていただきます♪『弁護士のくず』case.12(最終話)「愛と金」の感想ですっ! 本格焼酎「百年の孤独」グビグビ♪ああ、徹子せんせー(泣笑)・・。 このごろ、TBSのドラマ最終回に みのさん出るの恒例みたいになってきてるのが何か いろいろ心配(...... [続きを読む]

受信: 2006.07.03 11時24分

» 弁護士のくず 最終話 [あいりぶろぐ]
 「弁護士のくず」最終話を見ました。  昨日は会社行事で遅くまで外出していたうえに、ブログが重くてアクセスすらできない状態だったので、一応ドラマ自体は見たんですが、レビューまでは手がまわりませんでした^^;  最終話は、結婚式を目前に控えながら銀行を辞...... [続きを読む]

受信: 2006.07.03 19時31分

» 弁護士のくず case.12 [どらま・のーと]
『愛と金』 結婚式を目前にして突然銀行を辞め、カレー屋を始めると言い出した 笹野(坂本昌行)に困惑する婚約者・みはる(畑野ひろ子)・・・。 ピンク・レディーの『UFO』を振り付きで歌う武田(伊藤英明)と 夕花(星野亜希)。 武田に熱血指導する徹子(高島礼子)..... [続きを読む]

受信: 2006.07.04 07時38分

» 弁護士のくず:最終回を終えて総括 [あっちゃん語録]
しもたーーーー!! この回、原作を先に見てしもたーーーー!! [続きを読む]

受信: 2006.07.04 09時01分

» 弁護士のくず 最終回『愛と金』 感想 [ぐ〜たらにっき]
終わっちゃったぁ。 [続きを読む]

受信: 2006.07.04 09時31分

» 弁護士のくず 第12話(最終回) [イチオシ]
あんた、ピンクレディーをバカにしてるの~? 『弁護士のくず』って、視聴者の年齢層は高めなんですかね?30代、40代の人向けみたいなドラマの設定だけど。しかも、メガホン持った加藤徹子(高島礼子)でしょ?...... [続きを読む]

受信: 2006.07.04 19時17分

» 弁護士のくず 最終回 評価“ゲストとセリフ◎で、星3.5” [ハマリもん]
これも続編ありですか~~。TBSもだんだんにテレ朝化してきたということでしょうか? [続きを読む]

受信: 2006.07.04 20時49分

» 弁護士のくず 最終話 [稲葉以外♪]
弁護士のくず DVD-BOX ありゃ、これ毎週見てたんですが、まったくレビュー書いていませんでしたね。 おもしろかったですよね!!!(笑) 裏に「医龍」がなかったら、もっと視聴率取れたでしょうね。 結構、予約録画して見てた人が多かったんじゃないでしょうか。 豊川悦司がむちゃくちゃ頑張ってて。 これから幅が広がるでしょうね。 よくぞ、ここまで徹底的にやってくれた!という感じです。 伊藤英明も、前髪作って動きも勢いだけで頼りなさげで、仙崎大輔との違いをがっちり出してました。 ... [続きを読む]

受信: 2006.07.04 21時31分

» 「弁護士のくず」最終回 [気ままにいきましょう!]
『愛と金』 [続きを読む]

受信: 2006.07.04 23時52分

» ドラマレビュー 弁護士のくず 第12話 [きまぐれぶろぐ]
白石弁護士事務所では武田先生と夕花ちゃんがピンクレディーのUFOの練習をしていた。指導している加藤先生は武田先生にキビシ〜イ指導をしていた。弁護士会の納涼ゆかた祭の余興らしい。武田先生は「僕にはできません!」とうずくまってしまった。 加藤先生「これはねここの新人弁護士の避けて通れない道なのよ。」 くず先生「弁護士なんて辞めちまえ!」と武田先生を机に叩きつける。予告で出てきたあのシーンだ! 今回の依頼人は結婚前に婚約を破棄して銀行員を辞めてカレー屋をやると言いだした笹野隆司。 くず先生「あのね... [続きを読む]

受信: 2006.07.05 21時50分

» ドラマ「弁護士のくず」総括 [D.D.のたわごと]
いや〜,よかった。 もう夏クールのドラマ,始まっちゃったりしてますけど,とりあえず1つも見る気しない今日この頃,その分『弁護士のくず』の余韻に浸ってる時間が十分あるということで,まとめページなんぞを書いておきま〜す。 [続きを読む]

受信: 2006.07.09 10時36分

« 倖田來未「恋のつぼみ」を大プッシュ | トップページ | 医龍 Team Medical Dragon・第11話(最終話) »