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2006.03.23

アンフェア・第11話(最終話)

世の中には、フェアなことなんて何も無い。目には目を。復讐には復讐を。アンフェアには、アンフェアを。ついに、全ての謎が解き明かされることに!

○ドラマ視聴率は本館サイトの該当コーナーから!
○フジテレビ系「アンフェア」
第11話(最終話)「今夜すべての真相が!」

雪平(篠原涼子)は、“小説型予告殺人”に始まる、これまでの一連の事件が、自分への個人的な恨みを晴らすための復讐ではないかと聞かされ、衝撃を受ける。娘・美央(向井地美音)の誘拐、元夫・和夫(香川照之)への糾弾など、犯人は周到に雪平を陥れ、愛する者を奪っていった。雪平は真犯人と対峙するため、最後の危険な賭けに挑む。

雪平と和夫の一騎打ち・・・、と思われたのですが、なんと冒頭でその「1日前」が描かれました。和夫は全国指名手配される中、雪平を携帯電話のメールで呼び寄せ、教会で事前に会っていた! 和夫は美央の誘拐事件を独自で追っていただけだと言い、殺人に関しては全否定。また、“×”事件の被害者の蓮見(濱田マリ)から「病室に来てほしい」というメールを受け、密かに侵入して“×”サイトのアドレスを聞き出したと言いました。これは以前のボヤ騒ぎの際に、雪平が蓮見の病室で和夫を発見した日の話。それでも雪平は全く信用しなかったけど、ここで和夫は「真犯人の動機はお前への復讐だ」と衝撃の発言。3つの事件をつなげる動機は雪平としか考えらないとし、瀬崎(西島秀俊)と牧村(木村多江)と蓮見の個人的な動機を除いて考えると、全ては真犯人の思惑通りで雪平をどん底に陥れる計画だと・・・。そしてその最終章は、和夫を犯人に仕立て上げて雪平に彼を射殺させることで、その現場をしかと見届けること。それを睨んで、和夫は雪平に“×”サイトの隠しリンクから専用フォームへ移り、真犯人へ和夫宛てとして後日会う約束のメッセージを送らせるよう指示しました。こうすることで、雪平が和夫を射殺した後で最初に現れる人物が黒幕ということに。これは前回ラストで雪平がそのようにメッセージを送った時の話。つまり、“雪平と和夫の一騎打ち”は真犯人を暴く最後の賭けだったのでした。

そして当日、指定場所。雪平は「やっぱりあなただったのね」という言葉から彼を言い責め、和夫が逆上し「お前は何にも分かっていない!」と言って銃を構えると、雪平はすぐに銃を構えて和夫に向かって発砲。和夫はその場に倒れ、雪平は静かに涙を流し・・・。これらは全て芝居でした。ひと時の静寂。迫り来る足音。やがて現れたのは・・・、安藤(瑛太)でした。

世の中には、フェアなことなんて何も無い。
目には目を。復讐には復讐を。
アンフェアには、アンフェアを。

ここで毎回恒例のナレーションが。語る人物はもちろん安藤。真犯人確定のようです。最初は雪平が「“×”サイトの管理人はお前か?」と尋ねても倒れた和夫を見て「救急車を!」と唆していたけど、密かに防弾チョッキを着て助かっていた和夫が立ち上がって「その必要は無い!」と言い責めると、安藤はついに「降参です」と言いました。蓮見名義のメールで和夫を病室へおびき寄せたこと。牧村を射殺したこと。雪平を殺害しようとして思い留まったこと。それらも認めました。そして和夫が、5年前にパチンコ店員・豊(三浦春馬)が5人を刺殺し店長を人質に取った事件との関連を問うと、安藤はそれも認めました。安藤と豊は、新宿のコインロッカーに捨てられ施設で兄弟同然に育った仲だったのです。

幼い頃から仲良く過ごし、兄分の安藤と弟分の豊はパチンコ屋の店員として働いていました。しかし、店側が給料を払わないことで安藤は抗議すると、店長他の店員は「施設の子」と卑下して殴る蹴るの暴行。その場に居合わせた豊が、安藤を助けるために店員たちを刃物で次々と刺殺。やがて店長を人質にして外へ出たその時、銃弾が豊の胸を貫通し死亡。その際銃を撃ったのが、雪平だったのでした。和夫の予想通り、真犯人・安藤の動機は豊を射殺した雪平だったことに・・・。安藤は「豊のために」と言って雪平へ銃を向けると、全てを知った雪平は銃を降ろして「いいよ、それで気が済むのなら」と言うだけ。緊迫した状況の中、その場に安藤と共に来ていた美央が現れ、安藤は銃を隠して美央に勇気を持って生きていくように伝え両親の元へ行かせると、すぐに背を向けてどこかへ消えていきました。雪平は和夫に美央を任せ車の鍵を借りて安藤を追うことにし、捜査本部の山路(寺島進)へ安藤が真犯人だったことを報告。安藤は車内から他人になりすまして偽りの情報を流し追跡を遅らせようとしたが、雪平は5年前の事件現場へ向かっていると確信して連絡すると、彼女を非難する小久保(阿部サダヲ)を抑えて山路が単独行動を許可しました。

安藤はパチンコ屋へ着くと3階へ向かい、部屋にいた店長へ「あなたに罰を与えに来ました」と言って足を銃撃。また、自分や豊のことを思い出させた後、足を引き摺って逃げる店長の肩を銃撃。さらに安藤が店長を追い詰め非常階段に出てきた時、外では既に雪平が銃を構えて待機しており、捜査本部の山路、小久保、三上(加藤雅也)、安本(志賀廣太郎)他捜査員たちも到着して完全に包囲。そして、一瞬笑顔を浮かべた安藤が店長の頭を打ち抜こうとしたその時、雪平が「安藤!」と叫んで左胸を撃った! 安藤はその場に倒れると、階段を転がって下へ。すぐに雪平が駆け寄ると、安藤の手から残りの銃弾が。「バカだお前は」と叫ぶ雪平。いつもは「バカかお前は」と言っていたが・・・。

雪平、三上、安本たちが安藤の自宅へ行くと、事件に関する新聞記事や写真がたくさん貼ってありました。三上によれば、安藤は警察学校ではトップクラスで幹部になれる可能性もあったとのこと。安本が雪平宛ての封筒を見つけ、雪平が開くとコインロッカーの鍵が入っていました。その後雪平は和夫と美央に会い、美央へ「安藤は外国へ行った」と説明して彼からの「ゆうき」と書かれた手紙を渡すと、彼女は「ママ、大好き」と言って雪平を抱きしめました。これには和夫も涙を流して喜びました。一方警察では、山路が連続事件の不祥事の全責任を取って更迭されることになり、その山路は死を望む蓮見に「生きて償え」と伝え、雪平にはもみ消し事件の内部資料を渡し、和夫に記事を書かせるよう伝えました。もちろん、情報提供者の名前を伏せる約束も。安本は安藤から贈られたパソコンで老後を楽しむことを口にし、小久保はそれを聞き流すだけ。三上は飲み屋で雪平へ「安藤の復讐は最終的には成功したんじゃないかな」と言い、納得できない雪平へ「捜査の勘は鋭いが自分のことは・・・」と続けました。そして雪平は、安藤から贈られた鍵でコインロッカーを開けると、そこには1枚のDVDが。自宅へ戻ってそれを再生すると、画面にはカメラに向かって語る安藤が。その内容は、安藤が雪平への復讐だけを考えていたこと、復讐のために命懸けで努力して雪平に近付いたこと、サイトを作って仲間を家族のように思っていたこと、いつからか雪平を好きになっていたこと・・・。最後は「本当に良かった。復讐する相手があなたで。」という言葉で終わり、雪平は涙を流しました。

ある日、雪平は安藤が転がり落ちて死んだ現場で横たわり、「きらきら星」を口ずさんでいました。そして、雪平によるこんなナレーションが。

世の中には、フェアなことなんて何も無い。
目には目を。復讐には復讐を。
アンフェアには、アンフェアを。

真犯人が判明したこの最終話は、全てが衝撃的でした。雪平の片腕として動いていたあの安藤が、裏では過去の事件から雪平への復讐で動いていたとは。初回話から雪平が犯人を撃った過去のシーンを幾度か見てきたけど、まさかそれに関係していたとは。関連性が無さそうな3つの事件が、安藤の“×”サイトでつながっていたとは。雪平が安藤を真犯人だと疑い始めた際、それまで普通でいた安藤の顔が冷徹な表情に急変した時は、見ていて震えました。また、最後のスタッフロールで安藤が“×”事件の被害者5人を襲うシーンが次々と流れ、それを見ていて震えました。冒頭のナレーション担当からの消去法による予想で安藤を少し疑っていたけど、雪平と和夫の最後の賭けの後、心のどこかで「安藤が現れないでほしい」と願っていたり・・・。

ストーリーに関しては脚本が良く、時系列の流れを切ってつなげた時間的トリックで視聴者の予想をかく乱させていました。特に、最終話の冒頭で前回のラストシーンの一日前が描かれたのは、予想外で大変驚かされました。今になって思い返してみると、安藤を中心とした各人物の表と裏の動きが本来の時系列に当てはまり納得できました。また、各シーンを印象付ける演出や音楽は見事なもので、私も思惑通りストーリーに入り込んでいきました。伊藤由奈の主題歌「Faith」の切ないメロディが、毎回のラストでもの悲しさを強調させていました。そしてキャスト陣については、雪平を演じた篠原涼子さんは適任でした。「クールな女刑事」の面を見せながら、時には「母親」の面も見せた演技は、本当に素晴らしかったです。他のキャストも、各々語るまでもないほどの熱演ぶりでした。強力な制作陣が集まって、名作がまた一つ生まれたような、そんな感じでした。いつか同じ制作陣での続編シリーズも見たい!

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○関連カテゴリ「ドラゴン桜」

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「Faith」
主題歌「Faith」(伊藤由奈)

「推理小説」
原作「推理小説」(秦建日子)

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