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2006.03.17

神はサイコロを振らない・第9話(最終話)

レビューの辞退はしましたが、視聴だけは続けてこられました。今回で最終話を迎えたということで、最後に軽くまとめておこうと思います。このドラマは、もはや結末だけが焦点でしたから・・・。

○ドラマ視聴率は本館サイトの該当コーナーから!
○日本テレビ系「神はサイコロを振らない」
第9話(最終話)「最後の一日運命は変えられる!」

“402便が再び消える日”の当日・・・。

「残された時間は、あと○日」という毎回の字幕表示が「~あと○時間」となり始めた時は、「別れの日は近い」という悲しい気持ちが強くなってきました。現代と過去の人々はそれぞれ最後のひと時を過ごし、そしてある瞬間、過去の人々は現代から消え失せてしまった・・・。アッチこと亜紀(ともさかりえ)という親友と別れたヤッチことヤス子(小林聡美)は、“神からのプレゼント”のような想い出を胸に抱きながら、明日へ向かって生きていくのであった・・・。

「“神ドラマ(伝説のドラマ)”になるのではないか?」という思いから、今クールの期待作品の一つに挙げていたこのドラマ。ただ、残念ながら私の望む展開とは程遠いものでした。行方不明になり「死亡確定」扱いになった乗客28名と乗務員が過去からやってきた後の数回は、夢のような奇跡の自覚と現代での生活の順応を客観的に見て楽しみました。いや、楽しもうとしました。しかしながら、コメディとシリアスが何だかアンバランスでどう見ていけば良いか迷いが生じたため、忙しさを理由にしたけど実はレビューが書き辛くなって第3話終了の時点でレビュー辞退。その後も視聴だけはしたけど、各々のストーリーにもあまり共感が持てず、最終話の結末も「えっ? これで終わり?」というのが正直な印象でした。

思えば、初回話の乗客と遺族の再会シーンが一番泣けたものです。女性お笑いコンビの「だっちゅーの!」がピークだったかなあ。また、ヤッチとアッチが時の隔たりを意識せず目と心で会話したシーンもすごく良かったなあ。それでいて、ヤッチがアッチに「18歳から28歳までの10年と、28歳から38歳までの10年は違うの。」と言い聞かせたシーンも考えさせられたなあ。この頃は期待以上の出来に大賞賛しました。ただ、「神はサイコロを振らない」というそのままの意味なのか、“奇跡のゲーム”は私の中ではサイコロを振らずして良いように進まず。脚本の水橋文美江さんは私が一目置いている存在だけど、確かにセリフ回しは良かったとしても、ストーリーには珍しくハマれず。実際は10日間足らずのエピソードだけど、それを1クール、実質2ヶ月ほどに引き伸ばした辺りで、調子が狂ってしまったのかも。このドラマは、2時間ドラマとして簡潔に展開させた方が、印象に残ったかもしれないなあ・・・。

「本来のストーリー設定」には興味あり。しかし、「連続ドラマとしてはどうか?」という疑問あり。そんなドラマでした。

○関連記事「神はサイコロを振らない・第1話」
○関連記事「神はサイコロを振らない・第2話」
○関連記事「神はサイコロを振らない・第3話」

「神はサイコロを振らない」DVD-BOX
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原作「神はサイコロを振らない」/「神はサイコロを振らない(文庫本)」(大石英司)

「神はサイコロを振らない」オリジナル・サウンドトラック
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