ニフティ・「ワープロ・パソコン通信」サービス終了へ
インターネットが普及する前から「ワープロ・パソコン通信」の分野で最大手として運営を続けてきた、ニフティ株式会社の「NIFTY SERVE(ニフティ・サーブ)」。その“かつての主力サービス”が、3/31をもってついに終了します。
○関連記事・@nifty『「ワープロ・パソコン通信」サービスの終了について』
【 http://support.nifty.com/support/ap/tty/ 】
○『「ワープロ・パソコン通信」サービスの終了について』の記事を抜粋ニフティ株式会社は、1987年4月から運営してきた「ワープロ・パソコン通信」サービスを順次縮小し、2006年3月31日(金)をもって終了します。これまで「ワープロ・パソコン通信」サービスをご利用くださいまして誠にありがとうございました。
「ワープロ・パソコン通信サービス」は、現在提供中のインターネットサービス"@nifty"を1999年に開始した後も継続利用者が多く、運営を続けてきました。しかし、インターネットの普及とともに利用者数が減少している事実を受け、終了させていただくことになりました。
「ワープロ・パソコン通信」サービスのご愛顧ありがとうございましたニフティ株式会社は、1987年4月よりご提供させていただいた「ワープロ・パソコン通信」サービスを、すでにご案内のとおり、本年3月31日をもって終了させていただくこととなりました。長年ご愛顧いただきありがとうございました。
「ワープロ・パソコン通信」サービスを支えていただいた皆さまのご意見やご支援があったからこそ当社の成長があったと、心より感謝しております。
今後とも皆さまにご満足いただけるよう努力して参りますので、引き続きご支援いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。
ニフティ株式会社 代表取締役社長
古河 建純
この件については、とにかく溜め息が・・・。「NIFTY-Serve」としてスタートし、後に「NIFTY SERVE」と改名し、同じ富士通系のプロバイダ「InfoWeb」と統合して、現在の「@nifty」となった経緯があります。最盛期の1990年代中頃には、300万人の会員数を誇る日本最大のパソコン通信サービスにまで成長しました。私は学生時代にパソコンを買った際、知人に奨められて「NIFTY-Serve」に入会。フォーラム(電子掲示板)を中心に、文字によるコミュニケーションを楽しんだものです。そのまま同会員として利用し続け、昨年2005年の12月には「利用10周年」を達成。思い入れは計り知れず、いわば“Priceless”でした。現在主流の固定料金サービスも無い時代、従量制の電話料金に怯えながら、数々の専用ソフトやツールを使って発言を繰り返していた日々が懐かしい・・・。
しかし、入会した頃から急速に普及し始めたインターネットを同時に知り、「文字だけの要素」よりも「文字や絵等の様々な要素」に興味を示すようになり、パソコン通信経由の利用もほとんど無くなってすっかり「インターネット派」に。現在の利用者は、約2万人程度まで減少していたそうです。悲しみを感じつつ、私自身も極端に言えばその衰退に“加担”していたわけで・・・。それ故、何とも言えない溜め息がこぼれたというわけです。技術向上の裏返しとも言いましょうか、「アナログからデジタルへ」の裏側に潜んだ悲しきエピソードにも通ずるこの「サービス終了」。時代の移り変わりをまた強く感じました・・・。
なお、「ワープロ・パソコン通信」サービスの終了に伴い、「niftyserve.or.jp」ドメインが5/31に終了します。私のような古くからの@nifty会員は、メールサービスの使用で既にメールアドレスを「~@nifty.com」他に変更されていると思いますが、旧型メールアドレス「~@niftyserve.or.jp」はいずれ使えなくなるので、メールソフトの設定変更等は必ず行う必要があります。
○関連記事・Mail@nifty『「niftyserve.or.jp」ドメイン終了のお知らせ』
【 http://www.nifty.com/mail/niftyserve.htm 】
最後に一言・・・。
さようなら。そして、ありがとう。
加えて、「お疲れさまでした」と言いたいです。
※2006/03/31追記
ついに終了の日・・・。
ニフティの古河建純社長が、本件について自身のblogでコメントされています。
○関連記事・古河建純 インターネットBlog『ありがとう、そして、お疲れ様、「ワープロ・パソコン通信」』
【 http://furukawa.cocolog-nifty.com/blog/2006/03/post_29e2.html 】
○『ありがとう、そして、お疲れ様、「ワープロ・パソコン通信」』の記事を一部抜粋3月31日をもって当社の「ワープロ・パソコン通信」が幕を閉じる。
懐かしく思う気持ちは同じ。
当たり前のようになったインターネットの先駆者的役割を果たした「ワープロ・パソコン通信」に、「ありがとう」そして「お疲れさま」と言いたい。
記事タイトルと締めの言葉が、私の記事と同じでちょいと驚き(笑)。
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コメント
こんばんは!
自分も昨年の2005年5月に10周年でした!
いろんなフォーラムやデータライブラリは懐かしいですね。
いろんなものが変わっていきますが、いまだパソコン通信がサービスとして残っていたことも凄いですね。
今じゃすっかりインターネットが普及しているけれど、コマンドを覚えていた昔が懐かしいです。
自分も記事をエントリーしましたが、ほんとうにありがとうと言いたいです。
投稿: pixy_japan | 2006.03.31 22時49分
おお、一足お先に10周年でしたか! 遅ればせながら、おめでとうございます。それで余談ですけど、ココログはやらなかったんですね? たぶん現在のgooブログの方がご自分に合っているということかな?
私もフォーラムやライブラリは活用しましたよ。ログも残してあるけど、今見ると結構恥ずかしい口調&大胆な発言で、自分でも驚きます(笑)。コマンドに関しては、奨められた知人に当初からオートパイロット(自動巡回)を使うよう言われたため、あまり覚えていないですね。さすがに現在は流行らなくなってついには終了に至ったけど、他のサービスが既に終了している中、最後の最後まで残っていたのは確かにすごいです。
投稿: ads(あず)@管理人 | 2006.04.01 16時41分
今晩は!
フォーラムのログは、マックで使っていた外付けHDに保存してあるから、今、手元にあるけれど、PowerBookは処分しちゃったから見れない(汗)。
ココログは、始めたいと思ったとき、覗いてみたんだけど、導入部分が分かりづらかったんですよ~。
その点、gooブログは初心者向きなのか、すごく簡単に始められました。今でもデザインや機能含めて、シンプルで気に入ってます。
gooは、goo同士のTBが一番不具合があるみたいですが、基本的にTBを受ける方に関してはどこからでも何でも受けてしまいます(ブログ全体で拒否はできるけど)。逆にgooブログから、ココログやlivedoor、Yahoo!ブログにはTBできないことが結構あります(livedoor、Yahoo!ブログは設定でTBを受けてない場合や認証式だったりするみたいだけど)。ココログは特にダメですねぇ。TBいただいても返せないことが多々あります。何でだろう???
投稿: pixy_japan | 2006.04.01 22時07分
「ログはあるけど見られない」ですか(苦笑)。でもちゃんと保存はしていたんですね。さすがpixyさんらしい!
ココログは最近になってようやく導入ガイドが整ってきたところです。でも初心者にはまだ難しいようですね。gooブログはシンプルでやりやすいけど、無料版ではログ保存やカスタマイズ等に制限があって少し残念。まあblogサービス選びについては、自分に合う所が一番ですよね。私はココログを選んで好きなようにやってこられたし、pixyさんはgooブログで勢いを付けて見事に成功されたし。
それでトラックバックの件。ココログも内外のblogに飛びにくいですよ(苦笑)。これはスパム対策も理由の一つだろうけど、今でもちっとも直りません。何か共通した記事があれば、遠慮無く(めげずに?)送ってくださいね。私も忙しくなければ閲覧だけでなくコメントも残します!
投稿: ads(あず)@管理人 | 2006.04.03 01時29分