2006年冬ドラマの、私的批評ランキングを発表します!
※批評対象:21:00~24:00の時間枠で放映される民放の連続ドラマ。
ただし、2クールにまたがるドラマ、シリーズものの常連ドラマは、一部対象外。
第1位: 白夜行(TBS系・木曜21:00)
最初から最後まで、恐ろしくもあり悲しくもある世界が描かれました。あんなこと、現実であってほしくない。でも現実は、報道されない凶悪事件も・・・。書きたいこともあったけど、書けないことも多かった。最も注目した作品であり、最も見るのが辛かった作品。このように思いが一つに定まらず、何とも言えない微妙な感想ですが、今クールの中では首位に位置付けました。唯一全話を録画し続けて残してあるけど、再び見るのは何時の日か?
第2位: アンフェア(フジテレビ系・火曜22:00)
回が進むにつれて謎が深まったけど、最後はあんな形に。序盤は事件の解明にやや肩つかしをくらったけど、実は全てが終盤の事件の真相に結び付くという流れで驚いてしまいました。某サイトの調査では、このドラマが最も支持が高かったようですね。私の最終批評としては、序盤の展開でマイナス面を見た思いが残っているので、首位にはせず第2位としました。それにしても、序盤は犯人予想に必死で、中盤からは真面目に追うレビュースタイルに変わっているのが、自分でも妙に思いました。全てを知った上でもう一度全話を見ると、また面白いかもしれないなあ。
第3位: 時効警察(テレビ朝日系・金曜23:15)
何、この面白さ! 今クールの盲点でした。このドラマを一言で言えば「『ゆるーい感じが良い感じ』でよろしくお願いしまっす!」でしょうか(笑)。時効事件を扱うという発想に、コメディ要素や小ネタを重ねて、独自捜査で謎を解決。でも容疑者とされる人物は捕まえず、「誰にも言いませんよカード」を渡してバイバイという呆気なさ。テレ朝の深夜帯枠らしさを活かした、ナイスな作品でした。これはさんざん書いているけど、続編の構想はあるでしょう。ゴールデン進出も充分に有り得るでしょう。だって、面白いし! というわけで、続編の実現を、よろしくお願いしまっす!
第4位: Ns’あおい(フジテレビ系・火曜21:00)
ありがちな医療ドラマだけど、やっぱり注目はしていたなあ。ストーリーは思い返せば結構ベタだったんだけど、患者を助けるシーンはハラハラしながら見ていました。終盤は序盤のエピソードを重ねて、上手い具合に締めましたね。こういったタイプのドラマは数々見てきたけど、毎回思うのは医療関係者たちが各々抱く様々な思いで、「人間だもの」といった辺り。やはりマニュアルに沿った治療方針には、完全なものは無いと。それが良いように動くか悪いように動くかは、その場の判断次第だと。人間は機械じゃないんだと。
第5位: 喰いタン(日本テレビ系・土曜21:00)
喰って事件解決。有り得ねえ~、だけど、良くできてたなあ~。聖也はもう喰いまくりだもんね、料理が出てくるたびに羨ましがっていましたよ。事件が起きているのに、それ以上にコメディ要素が強くて、気軽に見られました。BGMとして使われたクラシック音楽のアレンジ版も良かったなあ。これも続編が期待される終わり方ではあったけど、私としてはもう“お腹一杯”かもしれません(笑)。とにかく夕食を食べた後なのに見るとお腹が減ってしまう、そんなドラマでした。
第6位: 夜王~YAOH~(TBS系・金曜22:00)
SPで好評価、序盤で何となく悪評価、中盤は流して、終盤は好評価で、“夜の変形放物線”のできあがり。女性にはウケが良かったかもしれませんね。男性は妬むだけ?(笑) まあ私の中では、ロミオのNo.1ホストはやはり聖夜だと思いました。いや、あれは日本一かもしれないなあ。その聖夜を熱演した北村一輝さんは、今クールの「助演男優賞」と言っても過言ではないだろうなあ。主役を食うほどにハマっていましたからね。おっと、遼介忘れてる遼介忘れてる(笑)。
第7位: 西遊記(フジテレビ系・月曜21:00)
視聴率もアジア各国の評判も良かったらしいけど、相当力を入れた割には「え?」という感が強かったですね。一応頑張ってレビューは書いてきたけど、もう一度見たいという気にはなれず。むしろ、過去版の方を見たくなったという気になりました(笑)。何だろう、ぶっちゃけて言うと、「日本では本当にウケてたのか?」という疑問がいつまでも残っているんです。
第8位: 神はサイコロを振らない(日本テレビ系・水曜22:00)
初回話の再会シーンを見て、今クールで初めて涙を流したドラマ。これは期待できると思って見続けたところ、中盤からの展開にどうしても入り込めず、注目のラストに至っては「あれ?」って感じで・・・。残念ながら、初回話と最終話における期待度の落差が最も大きな結果になりました。ただ、原作は読んでみたい気がするけど。
第9位: 輪舞曲-ロンド-(TBS系・日曜21:00)
「韓流ブームは終わったな」といった私的な感想。チェ・ジウが日本ドラマでどんな演技を見せるんだろうと一応期待はしたけど、ストーリーが元々ヤバい世界であり、強引に持って行き過ぎる展開に付いていけず、実は中盤辺りでリタイア。結末も良く知らないけど、まあいいや。余談だけど、外国語が絡むドラマは画面下の字幕を追わなければならず、特にこのドラマはそれが多かったから何かをやりながら見ることは許されなかった(笑)。
第10位: けものみち(テレビ朝日系・木曜21:00)
初回話だけ見てその後結局リタイア。やっぱり、米倉涼子さんは苦手だということが、またはっきりしてしまいました(苦笑)。ストーリー自体は面白いものなんですけどね。あっ、公式サイトの作りはかなり評価が高いと思います。
第11位: 小早川伸木の恋(フジテレビ系・木曜22:00)
騙されたなあ。第3話まで渋々見たけど、怒りが絶えず耐えきれない! それでも最終話のラストだけはチラッと見たけど、何か良い感じになってたってことで良いのかな? いや、そんなのは知らん! 序盤がいかんよ、序盤が。マンガ「ジョジョの奇妙な冒険」の名言に代えれば(全部は読んでいないけど)、「お前は俺を怒らせた」。
第12位: ガチバカ!(TBS系・木曜22:00)
初回話を見る以前から、タイトルでドン引き(苦笑)。初回話も様子見で見たけど、すぐにリタイア決定。今クールの中では最も印象の薄かったドラマなので、最下位に位置付けました。
○参考サイト・過去の私的批評ランキング(本館「adsTV-web」該当コーナーより)
【 http://homepage1.nifty.com/sodey/adstv/orange/drama/ 】
○参考サイト・ドラマ視聴率表(本館「adsTV-web」該当コーナーより)
【 http://homepage1.nifty.com/sodey/adstv/orange/drama/rating.htm 】
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○2006年冬ドラマ・総評
上位3ドラマが、事件・推理に属する作品。すごいなあ、驚いたなあ。そういうのが本来好きなんだろうか? 4~8位は熱中度がやや上下して、9位以下はほとんど熱中しませんでした。当初期待作に挙げていた3ドラマのうち、「白夜行」だけが上位ってどういうことだろう? 想定外ってやつ? 自分の見定め方にも問題があったわけで、それについては残念だったなあ・・・。総評については、これ以上語れる立場でもないのでここまでとさせてください。
さて、今クール。ドラマ視聴&レビュー執筆以前に、年度末で何かと忙しく思うようにいかなかった人は多かったと思います。私もその一人で、今年に入ってから、特に2月に入ってからは、仕事でかなり多忙になって、ドラマ視聴はおろかblogの運営さえし辛い状況に陥りました。とりあえず最新回に追い付こうと頑張ってはみたけど、それはそう簡単なものではなく・・・。言ってしまえば平均で2週遅れだったので、レビューを公開して他人様のblogへコメントをしようにも、「何を今頃?」と思われそうで結局何もできませんでした。そのせいで、いくつかのドラマについてレビューを断念し、追い付く勢いも失せて常に遅れての公開。また、そんな状態で「いったい何?」なんて思えてきて、ドラマに関係無く自分が書きたい話題の記事ばかり書いていました(それは別に後悔していない)。その影響もあって、またいくつかのドラマが未執筆状態になり、ここでいう上位ドラマほど思い入れが強いものだから、半端な記事は書きたくないという思いも強くて後回しに。第2位の「アンフェア」なんて3月末に6話分見て、まだレビューを書いていませんよ。第1位の「白夜行」なんて4月に入って8話分見て、全話のレビューを書き終えたのが実は最近ですよ。もう本当に、泣きそうなクールでした。本気でやめようかと思ったし・・・(相談に乗ってくれた方、サンクス!)。
それで、他人様のblogもたまに遊びに行ったんだけど、同じような状況らしき所は結構多かったです。やっぱり年度末という時期的に、皆忙しいんだなあと思ったり。でも読みに来てくれる人がいる以上、義務ではないのに期待感を失わせるのが悪くて、つい頑張ってみたり。そう、期待してくれていた人には、本当に悪いと思っていたんですよね。告知で「近日公開します」と書きながら、それをも公開できず更新もできない状態にあって、結局「期待させておいて実は裏切り」だったわけでね。人によっては、先に書いたけど自分が書きたい話題の記事ばかり並んでいるのを見て、「ドラマレビュー書けば?」と思われたかもしれないわけでね。自宅にいない時の“見えない重圧”は辛かったです。何より、少しでも期待させてしまったのが誤りでした。かなり反省。どのレベルかを言いますが、今後同じような状況にさせるクールが発生した場合、ドラマレビューの公開はもう一切辞めます。
ただ・・・、言い訳に過ぎないけど、自分が書きたい話題の記事を思うがままに投稿し続けた際、「何て楽しいんだろう」と思いつつ「このスタイルで良いかもしれない」なんて思いました。書きたいことを書く。それが「blog」ってやつでね。その優先順位は、自分で決めるものってね。blogの運営や投稿は、日々の生活の中で溜まるストレス発散の手段の一つと考えているのでね。何だか、初心に戻って自分のblogの有り方を見つめ直せた気がして・・・。この冬クールという時期は、いろいろと考えさせられた時期でもありました。さて、まだ一部未執筆状態のレビューはありますが、それも早めに補完して、この春クールは新たな気持ちでドラマレビューを書くことに挑戦してみます。とりあえずは、なるべく追い付いていくことを目標に!
※皆さんなりのランキングも知りたいです。コメント欄かトラックバック通知で、教えてもらえませんか?
○関連記事「2006年冬ドラマ・レビュー方針」
【 http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2006/01/post_3b01.html 】
○関連記事「2006年冬ドラマ視聴率ランキング」
【 http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2006/03/post_2a99.html 】
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