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2006.01.03

ドラマ「きみの知らないところで世界は動く」

1/02にNHK総合で、NHK松山放送局による制作ドラマ「きみの知らないところで世界は動く」が放送されました。「世界の中心で、愛をさけぶ(セカチュー)」の著者として知られる片山恭一さんのデビュー作で、“セカチューの原点”とも言われています。

○NHK松山放送局制作ドラマ「きみの知らないところで世界は動く」
http://www.nhk.or.jp/matsuyama/drama/

○「きみの知らないところで世界は動く」キャスト&スタッフ

【キャスト】
・現在
北村和哉:鶴見辰吾
杉浦カヲル:奥貫薫

・70年代
北村和哉:細田よしひこ
杉浦カヲル:前田亜季(和哉の恋人)
ジーコ:浅利陽介(和哉の親友)
北村弘:斉藤暁(和哉の父)
北村友子:渡辺えり子(和哉の母)
杉浦秀雄:三浦浩一(カヲルの父)
杉浦祥子:大沢逸美(カヲルの母)
杉浦みどり:キタキマユ(カヲルの姉)

【スタッフ】
原作:片山恭一
脚本:岡田恵和
主題歌:ニール・ヤング「Heart Of Gold」

○「きみの知らないところで世界は動く」あらすじ(公式サイトより)

愛媛・宇和島で1970年代後半に高校生活を送った3人の若者達 和哉、和哉の恋人・カヲル、そして和哉の親友ジーコ。“普通”に生きたいと願いながら、不器用にしか生きられない彼ら3人の夢と挫折を通して、平成の今も変わらない青春のはかなさと、美しさを描くラブ・ストーリー。

高校の同窓会に参加するため、久しぶりに故郷・愛媛県宇和島市を訪ねる和哉。電車の中で、中学生の息子から送られたメールを何度も眺めている。「進学したくない 大人になりたくない」。返事を出せずにいる和哉。親として息子に伝えるべき事は何か。その答えを探すため、和哉は自らの記憶をたどっていく。

和哉が青春期を過ごした70年代後半。学生紛争終結後、若者たちは頼るべき価値観を模索し、大人たちが若者を「シラケ世代」などと呼んだ時代だった。しかし、和哉にとっては、彼女や友人と過ごした時間はかけがえのないものだった。優等生でかれんな彼女のカヲル。皮肉屋の友人ジーコ。未来への漠然とした不安を抱きつつも、3人で居る時間が和哉は楽しかった。

やがて受験が終わり、3人はそれぞれの道を進む。和哉は東京の大学、カヲルは地元の大学、ジーコは進学できずアルバイト生活。しかし、大学に入って最初の夏、カヲルは突然拒食症で入院していまう。どうしてもカヲルを自分の手で助けたい和哉は、ある日親友のジーコと共謀してカヲルを病院から連れ去り、海へと向かう。

3人で初めての小旅行。終わりかけた夏を取り戻そうと、カヲルを気遣いながら思いっきり遊ぶ。しかし、その夜カヲルが過食症を発症。その光景を目の当たりにした和哉とジーコは・・・。

1970年代後半。仲の良かった和哉とカヲル、そしてジーコは、それぞれの道を決めて何気無い生活を送っていました。しかし、カヲルが拒食症で入院。そうかと思えば、抜け出して3人で出掛けた旅行先で過食症。夜に冷蔵庫の食べ物を雑に平らげる姿が、もの悲しかった・・・。それでカヲルの病状が悪化するかと思えばそれは無く、ジーコが海へ泳ぎに行ったまま帰って来なくなり、見つかったのはその日の夜。既に息絶えていて・・・。この事件があって、カヲルは「健康になりたい」と願い、「和哉から離れようと思う」と和哉へ伝えました。和哉はそれを承諾し、カヲルをそっと抱きしめたのでした・・・。

こんな切ない体験を経て現在に至った和哉は、高校の同窓会へ。そこには元気なカヲルの姿があり、久しぶりに会話をしました。別々の人生を送ってきた元恋人同士の2人。ジーコのことを思い出しつつ、2人は見つめ合ってこう言ったのでした。

和哉「カヲル、愛してるよ」
カヲル「うん、私も。世界で一番。」
和哉「俺も。世界で一番。」

(現在の和哉によるナレーション)
ジーコ。君は今どんな気分なんだ?
君から見て、今の俺はどう見える?
この世界はどうだ?
でも、これだけは言えるよ。
君の知らない世界は、そう悪くはないぜ。

最後に和哉は、「大人になりたくない」と悩んでいる中学生の息子へ、ケータイメールの返事を送りました。

大人になるのもそう悪いことばかりじゃないよ。
父さんは、君がああなりたいと思うような、
そんな大人になるよう頑張ってみようと思います。
だから君も一緒に、頑張ってみませんか?

ストーリーを全く知らなかったので、この展開には驚いてしまいました。カヲルの病気。ジーコの死。そして和哉の葛藤。いろいろあったけど、3人の友情は固く、和哉とカヲルは今でも愛し合っていたのでした。「この2人がその後どうかなっちゃったりして?」と考えるのはやめておいて、「今日も過去の体験を思い出しながら別々の生活を送っているんだ」としておきます。

さてこのストーリー。やっぱり「セカチュー」の雰囲気に激似~! 舞台が同じ四国で、「きみせか」の和哉・カヲル・ジーコの関係が「セカチュー」でのサク・アキ・龍之介の関係そのまま。カヲルの病気とジーコの死が、アキという1人の人物にまとめられたように思えます。また、病気や死を通しての「生」がテーマであるのも同じ。高校のモデルが宇和島東高等学校なのも同じ。病院から抜け出すのも同じ。海辺が良く出るのも同じ。作者が同じだから、この辺りは特に何も言いません。ジーコの本名が実は「コージ」というのは、ちょっとしたトリビア。

前田亜季ちゃんは久々に見たけど、「何か顔が変わったなあ」と思ったら、笑顔と横顔は昔の面影が残っていました。どことなく、ドラマ版「セカチュー」のアキを演じた綾瀬はるかさんに似ている感じ? いや、松たか子さん似かな? 細田よしひこくんと浅利陽介くんの演技はあまり見たことがなかったけど、なかなか良い演技だったので今後も頑張ってほしいところです。また、カヲルの姉役の女性を見て「どこかで見たことがあるぞ?」と思っていて、「そうそう、キタキマユさんだった!」と気付いたのはエンドロールの時でした。それから、現在の和哉役の鶴見辰吾さんは、久々に悪役じゃない姿を見たような?(笑) 現在のカヲル役の奥貫薫さんは、もしかして「名前が『カオル・カヲル』」つながりの起用だったりして?

全てをまとめて、「やっぱり青春って良いなあ」という言葉で締めておきます。ちょっと苦しいけど、助けてくださ~い! あれ、これもどこかで聞いたことのあるセリフのような・・・。

○関連カテゴリ「世界の中心で、愛をさけぶ」
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/sekai-ai/

「きみの知らないところで世界は動く」
「きみの知らないところで世界は動く」(片山恭一)

「Harvest」
「Harvest」(ニール・ヤング・主題歌「Heart Of Gold[孤独の旅路]」が収録)

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コメント

こんにちは。私もこのドラマ、途中から見ました!
ジーコ役の浅利陽介、タイガー&ドラゴンでお弟子さんの役でしたよね。
T&Dの頃、金八先生の濱田君と一時期間違えてました。(汗)
彼の今後の活躍(濱田君も!)が楽しみ。

『セカチュー』との関連に、納得です。
静かだけれども、温かくなれるドラマでした。

投稿: ちーず | 2006.01.04 09時39分

モロにセカチューの世界でしたけど、なかなかの出来でした。民放が制作していたら、また雰囲気が変わったかもしれませんね。

浅利陽介くんは、そうそう、「タイガー&ドラゴン」で「林屋亭うどん」として出ていましたね。文字通り、かなり美味しい役でした(笑)。ああ、濱田岳くんとは確かに似てますね~。でも彼は絶対に良い役者になると思いますよ。金八先生(武田鉄矢さん)のお墨付きです!

投稿: ads(あず)@管理人 | 2006.01.05 02時55分

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