1リットルの涙・第9話
前回はドラマのタイトルと同じ「1リットルの涙」というサブタイトルが付けられ、主人公・亜也が学校を去ってたくましく明日を生きる姿を見せた所で終わりました。そこで終わっても良かったかもしれないけど、ストーリーはその後起こるであろう悲劇の終焉まで続きます。難病を患ったとしても「今を生きよう。前向きで行こう。」という意志を持ち続けた、そんな彼女をずっと見届けていこう・・・。
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○フジテレビ系「1リットルの涙」
第9話「今を生きる」
潮香(しおか・薬師丸ひろ子)らは養護学校の寄宿舎生活に入る亜也(沢尻エリカ)を心配し、入学祝いに携帯電話を贈る。翌日、登校した亜也は、1学年上の明日美(大西麻恵)と出会う。亜也は同じ病気で自分より進行の進んだ彼女の姿に自分の将来を重ね不安に。一方、学校が変わっても亜也との付き合いを続ける遥斗(はると・錦戸亮)は、父・芳文(勝野洋)から注意を受ける。
亜也は養護学校に入り、かつて会った明日美と再会。しかし、どうしても彼女の姿に症状が進んだ自分を見てしまうのでした。そんな中、遥斗から水族館でのデートに誘われ、当日は存分に楽しみました。ちなみにそのシーンでは、レミオロメンの挿入歌「3月9日」が流れていましたね。ただ、亜也がたまたま1人になった時に他人から道を聞かれ、説明はするが思うようにできませんでした。もしや、言語障害の現れ? その後2人が帰ろうとした時に雨が降り始め、亜也の車椅子が道の溝にはまったりで、夜遅くになって車の助けを借りて何とか帰宅。迎えた潮香は遥斗に向かって思わず「何してんのよ!」と言い責めたけど、後になって亜也のために誘ってくれたことを感謝しました。しかし遥斗は、自分を責め始めることに・・・。
思い悩んだ遥斗は、ある日養護学校へ向かい、久しぶりに亜也と会話しました。亜也は「自分の体のこと、認めてるつもりでも、心の底では、認めてなかったのかも。これが、あたしなのにね。」と言うと、遥斗は亜也を今後も見守っていく意思を伝え、「俺、お前のこと、好き・・・なの、好きなのかも、たぶん。」と言いました。ちなみにここまでのシーンでは、レミオロメンの挿入歌「粉雪」が流れていましたね。それで亜也は「ありがと。」と言った時、Kの主題歌「Only Human」が流れ始めました。そこで、養護学校の校内に飾られている亜也の詩「朝の光」が、本人のナレーションで紹介されました。
朝の光
池内亜也この学校の玄関前に
壁が立っている
その壁の上に朝の光が白んで見える
いつかは見上げて
そっとため息をついた壁だ
この壁は私自身の障害
泣こうがわめこうが消えることはない
けれどこの陽のあたる瞬間が
この壁にもあったじゃないか
だったらわたしにだって
見つけ出そう
見つけに行こう
遥斗は、進路希望調査の紙の「第1志望校」に「常南大学医学部」と書きました。将来医者を目指すことを決心したようです。また亜也の妹・亜湖(成海璃子)は、猛勉強の末亜也が通っていた東高の受験に合格することができました。家族全員が集まった亜也の病室で、亜湖が「安心して。亜也姉の夢は、私が引き受けたから!」と伝えたことで、亜也も笑顔を浮かべていました。そして、「足を止めて、今を生きよう。いつか失ったとしても、諦めた夢は、誰かに委ねたっていいじゃないか。」と心の中で呟いたのでした。そしてこんな字幕が。
人は過去に生きるものにあらず
今できることをやればいいのです
ここでタイトルバックへ。しかし、Kの主題歌「Only Human」が継続して流れるまま、またも字幕が表示されました。
マ行、ワ行、パ行、ンが言いにくくなってきた。
声にならず空気だけが抜けていく。
だから相手に通じない。最近、独り言が多くなった。
以前は嫌だったけど、口の練習になるから大いにやろう。
しゃべることに変わりはない。「1リットルの涙」より
“今を生きる”亜也の前向きさにただ感動。彼女は本当に心が強くなりましたね。さて今回のレビューでは、主題歌と挿入歌のことを強調して書きました。それは、これら3曲全てがほぼフルコーラスで流れたからなんです! 挿入歌についてはストーリー内でできそうだけど、主題歌は従来タイトルバックに入る直前で流し始め、しかも長くは流せないため「短縮版」が精一杯で、普通なら実現不可能。しかし今回は少し前から流し始め、2番辺りでタイトルバック入りしたため、そのまま間奏付きで随分長く流していました。だからすごく珍しいなあと思って、ストーリーと共にただ感動。このドラマの主題歌、挿入歌、それにBGMは、どれもやっぱり「感動させられる力」を持っているなあ・・・。
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・原作「1リットルの涙 難病と闘い続ける少女亜也の日記」(木藤亜也)
・書籍「ラストレター『1リットルの涙』亜也の58通の手紙」(木藤亜也)
・書籍「いのちのハードル『1リットルの涙』母の手記」(木藤潮香)
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