「ドラえもん」の幻の最終話
この年末、人気マンガ「ドラえもん」の“幻の最終話”が、ネット上で大きな話題になっています。“幻”というように、原作の藤子・F・不二雄さんが描いた“正式な最終話”ではなく、田嶋・T・安恵さんが描いた同人誌の方です。私も読んでみたんですが、驚きと共に感動してしまいました・・・。ドラえもんの秘密道具に「もしもボックス」というのがあるけど、まるで「もしも『ドラえもんの最終話』があったら?」という夢を、“不思議なポッケ”で叶えてくれたかのようでした。
○関連サイト・「ドラえもん最終話『のび太くん、宿題は終わったかい!?』」
【 http://csx.jp/%7Evaiosqare/doraemon/01.html 】
内容は、ドラえもんが電池切れで止まってしまい、勉強が苦手なのび太が猛勉強をし始めてロボット工学の博士になり、修復の末動き出したドラえもんが「のび太くん宿題はおわったのかい!?」と言い、何十年ぶりに“再会”を果たすという感動のストーリーになっています。その端で、ジャイアン(風格そのまま)、スネ夫(高貴なヒゲ付き)、しずか(のび太の妻)、出木杉(なんと総理)、ドラミ(ドラえもんの妹)といったお馴染みのキャラたちも登場します。
世の中には何種類もの“幻の最終話”がチェーンメール等で出回っていて、私はその中でも有名な「のび太の植物人間説」と「のび太の未来修復説」の2つだけを聞いたことがあったけど、この最終話は後者の「のび太の未来修復説」がベースになっています。ただ「修復」というよりは、「ドラえもん自体を造り出したのがのび太」という見方が強いようです。その中に含まれる矛盾性や意外性(加えて誤字・脱字)といった要素に、この最終話にも出てくる「タイムパラドックス」を感じつつ、実に良くできた話だと思っています。固く書いたけど、要するに「面白い!」ってことね(笑)。
○関連サイト・Wikipedia「ドラえもんの最終回」
【 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%A9%E3%81%88%E3%82%82%E3%82%93%E3%81%AE%E6%9C%80%E7%B5%82%E5%9B%9E 】
それにしてもこの最終話、何がすごいって、単なる同人誌のマンガじゃなくて、藤子・F・不二雄さんの思想や画風や過去作品の要素が随所に取り入れられているってことですよ。それにカット割りや構成も上手いもんだから、違和感無く見られるってことですよ。私が見た中では、それが“幻”だとしても、最高の最終回だと思ったなあ・・・。
○関連記事『「ドラえもん」の声優陣が交代するのだ』
【 http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2004/11/post_24.html 】
○関連記事「ぼく、声が変わったドラえもんです」
【 http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2005/04/post_9bf9.html 】
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