あいのうた・第7話
前回は洋子が改めて片岡家に入り、初のタイトルバックも登場しました。そしてストーリーの方は、洋子の過去と現在の対比に加え、片岡の病気と周りの人の支援が描かれ始めそうです。いろんな意味で、前回が“折り返し点”だったんですね・・・。
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○日本テレビ系「あいのうた」
第7話「嫌だ…彼を失いたくない!」
片岡(玉置浩二)の家に戻った洋子(菅野美穂)は、子供たちの歓迎を受けて幸せをかみしめる。一方、病気を患う片岡は、病気が命にかかわるものであることを家族に切り出せずにいた。ある日、洋子らと公園へ出掛けた片岡は、激しい痛みに襲われる。そんな折、片岡が職場で落とした薬を拾った飯塚(小日向文世)は、片岡の病気に気付く。
前回のラストで、洋子が病院から出てくる片岡の姿を発見したけど、その後彼を追い掛けてどこか調子が悪いのかを尋ねていたようです。片岡は心配するほどでもないように振舞っていたけど、実は病気が進行していたんだよね・・・。まあそれは置いといて、2人で自宅へ帰ると、子供たちの大(佐藤和也)・亜希(山内菜々)・隼(渡邉奏人)が“あいちゃん”こと洋子のことで懸命に動いていました。「愛ちゃん」という名前を表札に加えたり、「愛ちゃんの部屋」を作ってあげたり。犬のミルクだって温かくお迎えだ!(笑) こうして洋子は、「片岡家の皆に愛される喜び」をさらに感じていったんですね・・・。
ところが、問題は片岡。“奇跡”とやらは残念ながら起きず、牧野中央病院の医師・牧野(岸田今日子)から「病気のこと、いつまで黙ってるつもり?」と言われた彼は、「分かってるけど、意気地ないんだよね俺・・・」と苦笑い。今後どうするかを聞いた牧野は、今までよりも強い鎮静剤を渡しました。しかし警察署の屋上で飯塚と会話(俗に「サボリ」という)した際、片岡はその場に鎮静剤を落として去ってしまい、後に飯塚は海鮮米問屋「竈」にて店長・溝口(阿南健冶)からその薬の秘密を知りました。片岡の病気のことを一番早く知るのは飯塚だと当初から予想していたけど、それは正解。ただ、直接的ではなく間接的に知ることになるとは・・・。
そして後日、川べりで片岡家の皆が遊んでいた時に、片岡は洋子の目の前で腹部を押さえて苦しみ出しました。そこで片岡は、「もうあんまり長く生きられないみたいなんだ俺・・・」と洋子へついに告白! 以前長男の大が“ラブレター”を出して“フラレター”時に、洋子が「元気だしな!」と言って彼を慰めていたのを盗み聞きしていた片岡は、余命半年という事実に驚きを隠せない洋子へ「俺さ、あいちゃん好きだよ。だけど、ずっと一緒にはいられないんだな・・・」と伝えました。彼が病気のことを直接誰かに告白したのはこれが初めて。一方、病気のことを間接的に知った飯塚は、房子(和久井映見)や柳沼(成宮寛貴)を集めてその事実を伝え、彼が刑事課から警務課に移ったのは子供たちと一緒の時間を作るためであろうことも伝えました。それを聞いた2人も複雑な表情を浮かべたまま・・・。
元に戻して、洋子と片岡。洋子は大きく驚いた後に強烈な悲しみに襲われ、「嫌だ!・有り得ない!・認めない!」と泣き叫ぶばかり。そんな彼女を、片岡はしがみつくように抱きしめました。洋子がそこまでになるのは、無理もありません。
だって、だって!
私、生まれて初めてなんだもん、
こんなに人を好きになったの。
初めてなんだもん・・・。なのに何で?
いなくなっちゃやだ・・・。
そこで片岡は、いきなり「ひょっこりひょうたん島」の主題歌を歌ってあげました。これはちょっと意外!(笑)
苦しいこともあるだろさ
悲しいこともあるだろさ
だけどぼくらはくじけない
泣くのはいやだ笑っちゃおう
進め
実際はマイナー調で歌われるこの部分。でも、詞自体は確かに片岡たちの心情に通ずるものがありますね。その詞のように「笑っていよう」と決めた片岡は、笑顔を浮かべて洋子に「頼むよあいちゃん、あいちゃん笑ってる顔が一番可愛いんだからさ、俺に笑顔を見せて!」と言い聞かせたのでした。洋子はさらに辛くなってその場を走って去ってしまったけど、思いっきり泣いた後で心を入れ替えたようでした。そしてその後、洋子は片岡とその子供たちの前に姿を見せ、ありったけの笑顔で「帰ろう!」と言いました。洋子は心の中で、こう決意していたのでした。
私は、この時決めたんだ。
愛されることばかり、求めていないで、
これからは、愛を与えられる、
そう、「人を愛する人」になろうと。
「片岡家の皆に愛される喜び」を感じた洋子は、逆に「愛する側」になることをここに決意。幼少の頃から親に愛されることなく育てられた洋子は、現在になって「愛すること」を知り、そして「恋すること」も知り、ある意味で成長したと言えるでしょう。それは片岡や子供たちに限らず、飯塚、房子、柳沼のおかげでもありますね。号泣する洋子を演じる菅野さんと、辛くも優しく接する片岡を演じる玉置さんが、本当に良かったです!
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○関連記事「あいのうた・第2話」
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○関連記事「あいのうた・第4話」
○関連記事「あいのうた・第5話」
○関連記事「あいのうた・第6話」
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コメント
あずさん、こんばんわ~。
片岡さんがひょっこりひょうたん島を歌うとは思いませんでした。
脇が好きな役者さんたちばかりで、きっと暗い話を和ませてくれるとおもいます。
投稿: mari | 2005.11.27 23時30分
あずさん、こんばんは。
玉置さんが歌われるとは!
安全地帯の頃からよく歌を聞いていたので嬉しかったです。
ドラマの方はますます悲しい展開に。
それでも洋子が優二に見せた笑顔に希望を見た思いです。
愛の力って大きいですね!
投稿: ちーず | 2005.11.28 00時17分
>mariさん
「ひょっこりひょうたん島」には本当に驚きました! 人によっては、オリジナル版よりもモー娘版の方が記憶に新しいかもしれませんね。私はNHKでの再放送でオリジナル版を聴いたことがあったので、片岡と同じ曲調を思い浮かべられましたけどね。
>ちーずさん
そういえば、玉置さんの歌がストーリー内で聴けたということにもなりましたね! 以前はプレゼント告知で主題歌「プレゼント」の“♪ア~”だけ聴けましたけど(笑)。それにしても今回は見ていて悲痛の思いでした。うん、愛の力って大きいですよね。
投稿: ads(あず)@管理人 | 2005.11.28 03時34分
こんにちは。
あずさんの記事を読んで、またうるうるしてる私です^^;
この番組では泣かされることも多いけれど、でも、「笑うこと」の大事さも教えれられました。だから、こんな重いテーマでも笑うこともできるドラマにしたのでしょうか?
岡田さんてえらいなぁ。
投稿: ひいな | 2005.11.28 10時59分
今回は出る出る涙(/_;)
洋子がその場を去って、思いっきり泣いた後でニコッとするシーン。ダメだ!私はまだ泣いてたもん。強いぞ!えらいぞ洋子!「人を愛する人になる」良い言葉だー♪
「ひょっこりひょうたん島」が出て来たのに一瞬引いたんだけど、歌詞に驚いちゃった。勿論歌詞は知っていたものの、何か凄く深い言葉だと思って…
いつも置いてかれるのほほん飯塚、今回はやりました!イイ男だ!
このドラマ、周りがイイ人ばかりで見てて気持ちが良い♪
あの薬、何も印字されてなかったと思うんだけどなぁ、「死んだオヤジが飲んでた薬と同じ」ってのは突っ込んじゃだめだよね~(笑)
投稿: マナ | 2005.11.28 14時00分
こんにちわ♪
そうですね、優二の告白までに
出会ってきた人物が一人でも欠けてしまっていたら
洋子は ここまで強くなれなかったかも知れないですね。
大を身内同然に励ますようになって
人に対して興味を持つことも持たれることも避けてきた頃とは雲泥の差やなーと。
投稿: 青いパン | 2005.11.28 15時00分
>ひいなさん
おっしゃる通り! あのような状況下での「笑うこと」の大事さは、私も共感できました。このドラマは泣きや笑いや感動のバランスがなかなか良いですよね。久々に岡田さんの脚本作を高く評価しています!
>マナさん
片岡の病気がいよいよメインになってきたけど、ラストの洋子の笑顔は意外性もあって良かった! 彼女は今まで暗い過去を引きずってきたけど、ここにきて彼女らしからぬ新たな気持ちが芽生えましたね。「ひょっこりひょうたん島」は私も一瞬引いたけど、歌詞は視点を変えるだけですごく良く思えたり。飯塚さんの良い所も(ようやく?)見られたし、良かったなあ・・・。あの薬を見ただけで全てを理解した店主もすごかったけど(苦笑)。
>青いパンさん
洋子は良い人たちに出会えて良かったですよね。ほんと、全ては片岡他の温かい心を持った人たちのおかげ! 大の件も納得です。「どーでもいいし。」の彼女が、あそこまで熱心に励ますなんて、ね~?
投稿: ads(あず)@管理人 | 2005.11.29 06時56分
ほぼ同時期に片岡さんの病気を知ってしまった4人。
それぞれの反応にうるうるでした(((p(≧□≦)q)))
そういやぁ、モー娘。が【ひょっこりひょうたん島】を
歌ってましたねぇ。すーっかり忘れてましたσ( ̄∇ ̄;)
投稿: まこ | 2005.11.29 09時41分
まこさんの言う通り、それぞれの反応がありましたよね。中でも洋子は一番感情が激しかったけど・・・。モー娘も歌っていましたね。でも、そっちは忘れ気味(笑)。やっぱりオリジナル版の方がすごいです!
投稿: ads(あず)@管理人 | 2005.11.30 04時42分