赤い運命・第1話
「TBSテレビ放送50周年ドラマ特別企画」である、「赤い運命」の第1話を見ました。
○TBS「赤い運命」・公式サイト
【 http://www.tbs.co.jp/a-unmei/ 】
○イントロダクション(公式サイトより)1974年の『赤い迷路』から1980年の『赤い死線』まで10作続いた『赤いシリーズ』。
昭和を代表するビッグスター・山口百恵演じる主人公が、様々な困難を乗り越え、愛の尊さを知って懸命に生きる様を描いたこのシリーズは、当時、視聴者の圧倒的な支持を得て、今もテレビドラマ史に堂々とその名を刻んでいます。
そして、2005年・・・。
この『赤いシリーズ』を大々的にリメイクした石原さとみ主演の『赤い疑惑』に続いて、待望の第2弾『赤い運命』がついにこの秋放送します。
綾瀬はるか主演の『赤い運命』は、運命の悪戯から人生をすり返られてしまった2人の少女と、彼女たちを取り巻く大人たちの葛藤と再生を描いていきます。
孤児院で育ったヒロイン・直子(綾瀬はるか)にとって、「家族」は何にも代えがたい「幸せの象徴」。だからこそ直子は「お父さんだから」というだけの理由で、殺人犯の島崎(船越英一郎)を信じ抜く…。島崎=父親=家族をひたすらに守り、信じる姿は視聴者の共感、感動を呼ぶことでしょう。
どうぞご期待ください。
10/04~06の3夜連続で放送されるSPドラマです。今回は1夜目!
○キャスト&スタッフ(公式サイトより)【キャスト】
島崎直子 : 綾瀬はるか
島崎栄次 : 船越英一郎
吉野信人 : 榎木孝明
吉野いづみ : 佐藤千亜妃
吉野俊介 : 玉木宏
吉野剛造 : 神山繁
大竹由美子 : 紺野美沙子
大竹修三 : 渡辺いっけい
山村美矢子 : 麻生祐未
下条秋子 : 伊藤かずえ 他【スタッフ】
製作 ホリプロ,TBS
制作 ホリプロ
企画協力 大映テレビ
監修 春日千春,野添和子
原作 佐々木守,長野洋
脚本 関えり香
企画 小田信吾(ホリプロ)
プロデューサー 菅井敦(ホリプロ)
長坂淳子(大映テレビ)
井上竜太(ホリプロ)
演出 国本雅広
石原さとみさん主演の第1弾「赤い疑惑」はいろいろと忙しくて見られなかったけど、綾瀬はるかさん主演の第2弾となるこの作品は見られそうなので、三夜に渡って注目することにしました。
○「赤い運命・第1話」あらすじ(公式サイトより)昭和34年9月26日、紀伊半島に上陸した伊勢湾台風は五千百余名もの死者行方不明者を出し各地に甚大な被害をもたらした。
その日、生後間もない幼児を抱えた若き母親が、嵐の中消息をたった。昭和51年のとある日、養護施設「白百合園」が原因不明の火災に見舞われた。業火の中、園長があわてて持ちだそうとした2つの小箱から中身が飛び出した。助けに入った消防士が、園長の悲痛な叫びから、とっさに中身を拾い上げ小箱の中身を元に戻した。
その時まさに、過酷な運命の歯車が回りだした。
園長が命がけで守り通した小箱には、青山圭子(佐藤千亜妃)が伊勢湾台風のおり決壊した堤防付近で発見された事が書いてある封書と、小鳥刺繍のケープが・・・。若杉京子(綾瀬はるか)と書かれた小箱からは、昭和36年に「白百合園」前に遺棄された幼児である事と、父親の島崎栄次(船越英一郎)は殺人罪にて服役中と記された封書と、水天宮の守り札が入っていた。
白百合園に勤める秋子(伊藤かずえ)が、新聞に掲載されていた行方不明者の消息を探す記事に"小鳥のケープ"とあったことから、吉野信人(榎木孝明)に連絡をいれた。圭子は信人の子・いずみと判断される。
いづみ発見の吉報に祖父・剛造(神山繁)も喜んだ。
一方、京子の目の前には父親を名乗る島崎栄次(船越英一郎)が現れた。
出所間もない島崎は、そのまま京子が圭子と暮らしていたアパートへと転がり込んでしまう。こうして圭子は検事の娘・いづみとして、京子は元殺人犯島崎の娘・直子として引き取られた。島崎は、ある人物に恨みを持ち積年の計画を実行するという目的があり、直子との暮らしは格好の隠れ蓑だった。
ある夜、アパートにふらりと戻りゴロッと寝転んだ島崎をかいがいしく介抱する直子が、脱がせたジャンパーの袖に付いた血に気づきハッとする。
無言で血を洗い流しながらも、不安を募らせる直子の耳に、テレビから殺人事件のニュースが飛び込んできた。目撃者の証言から、容疑者らしき男の容姿は父・島崎と瓜二つだった。信人の幼馴染で弁護士の美矢子(麻生祐未)も、いづみが吉野家に戻ったことを喜んだ。しかし、今だ行方不明の妻・世津子(紺野美沙子)への想いを抱き続ける信人に美矢子はその想いを打ち明けるきっかけすら失っていた。ある日、信人がいづみを伴い、世話になった礼を述べるため白百合園の理事を務める大竹由美子(紺野美沙子)を訪れた。信人の目の前に行方不明だった妻・世津子としか思えない女性が現れた。その由美子には、建設会社を経営する大竹(渡辺いっけい)との間に2人の子供がいるという。悲しみと疑惑が信人の心をかき乱す・・・真実は何処にあるのか?
いづみを介して吉野家の養子・俊介(玉木宏)と直子は出会い惹かれて行く。密かに俊介に憧れを抱いていたいづみは、そのことに気づき失意のもと涙する。孫娘を溺愛する剛造は、いづみを案じて信人に呟いた「俊介と結婚させ吉野家を継がせようと思っていたのに・・・」こっそりその話を聞いてしまったいづみの中から、幼馴染の直子が消えた。
そんな頃、島崎が逮捕され送検され検事には信人が任命された。
しかし、情況証拠こそ揃っていても決め手を欠く検察側は、娘・直子を参考人として喚問した。
「お父さんは殺人なんかしていません」真摯に応える直子の姿に、信人は心うたれた。結果、決め手がないまま拘束期限も迫り、島崎は不起訴となる。娘・直子のけなげな行動に島崎の心に"娘と暮らしたい"という願望が芽生える。それは、島崎の計画を妨げる要素となるのと同時に、荒みきった島崎を変えていくのに充分な力となっていた。「きれいな身体になって娘と暮らしたい・・・」その願望が膨らみ島崎は自首した。新聞にも「島崎自首」は大きく取り上げられ、直子は近所の人たちからも蔑んだ目で見られるようになってしまう。島崎の弁護は、国選弁護人の美矢子が担当することとなるが、記録を調べるうちに俊介の父親を殺害した事を知る。
2人の少女が新しい生活を始めたのと同時に、俊介との恋、信人の妻・世津子の謎、島崎の殺人と様々な出来事が重なり合い、その歯車は次第に大きく動き出して行く。
これは面白いぞよっ!!
放送開始3分で、それを悟りました。以後大注目。
「すりかえられてしまった、二人の未来・・・」。何という運命のいたずら! 園長が保管していた小箱の中身がすりかわったせいで、2人の少女の運命が大きく分かれてしまいました。かたやお金持ちの家に、かたや犯罪者の家に。いったいどうなってしまうんでしょう?
・・・とカッコ良く語ってみたものの、やっぱりこれを現代になって見ると、いろいろと言いたいこともあるわけで。まず、同じ日に2人の少女が父親と名乗る人物に連れていかれました。あっさり我が子と認める父親。あっさり実の親と信じる少女たち。とりあえず疑ってよ、怪しいじゃん! もし今だったら、髪の毛一本からでも分析できる「DNA鑑定」を一発かませば、“赤い運命”なんかをたどらずに“白黒”はっきりするというのに。でも「昭和のストーリー」だからそうはいかず。私も嫌なヤツで、どこかに平成のニオイ(物や景色)が出ていないかどうかを懸命に探してみたり(笑)。
直子、君は本当に心のキレイな娘だ! 犯罪者の父親(実は違う)にどんな仕打ちを受けても、「もう一人になるのはイヤ」と言ってついていこうとする姿を見て、心が温まったよ・・・。いづみ、お前は本当に心のキタナイ娘だ! 検事の父親(実は違う)たちに可愛がられていい気になり、直子に「お兄さんには近付かないで」とか「ドブネズミ」とか言ったりする姿を見て、心が乱れたよ・・・。2人の少女と2人の父親を傍から見て、「ああ、やはりこの(あの)親にしてこの(あの)子か」と思ったよ・・・。私が「さすらいのメッセンジャー」という役を引き受けて、4人に向かって拡声器で真相を教えてあげたいくらい(笑)。
ふなこっさん!(島崎役の船越さん) あなたの演技はもう素晴らし過ぎ! さすがは「2時間ドラマの帝王」だね! 直子に向かって、言い責めたり、手を出したり、挙句の果てにはちゃぶ台ひっくり返しちゃったよ。その熱演ぶりに大笑い大拍手を贈っちゃったよ。そんなふなこっさん、じゃなかった島崎も、直子があまりにも自分を気遣ってくれるから、心が随分と揺らぎ始めていましたね。本当は良い人・・・いやいや、殺人罪で長くムショ生活を送った男だから、大っぴらには共感できないけど。とりあえず、ふなこっさんの演技が今回一番の見どころでした!
気になったのは、ふなこっさん島崎が病に倒れた時に看病にあたった女医の、和田アキ子さんの演技。なんか棒読みっぽくて唖然としてしまったんですが・・・。同局の名作ドラマ「スクール・ウォーズ」の頃は、夫役の梅宮辰夫さんと仲良く元気にやっていたじゃない? あの時の勢いはどうしたのですか! “アッコにおまかせ!”じゃないんですか! とか書いていると見えないキックを浴びそうなのでこの辺で(苦笑)。
今後の展開が楽しみです。早めに衝撃の事実が判明しますように・・・(叶わぬ願い?)。
●現代版
「赤い運命」DVD-BOX
主題歌「赤い運命」(大竹佑季・「tell me how」のc/wとして収録)
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
そもそも、そんな大事なモノを簡単にふたが取れちゃうような箱に入れるなよぉ~と
お亡くなりになった園長に言いたい!(笑)
ふなこっさん、熱演でしたね~。ちゃぶ台ひっくり返すオヤジも
久々に見た気がするし、直子の髪をわしづかみした時にゃ、
((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル でした。
んがっ!あたしの玉木宏くんをボコにしやがった時には
ヾ(`◇´#)ノ彡☆ムキィ!でしたが・・・・・・
もうね、ほんと早く事実を公表してひっくり返してくんないと
身がもちましぇん_| ̄|○
でもそれは明日にならないと無理なんだろうな・・・
今夜も又、もどかしさでイラつきながら見る事でしょう(笑)
投稿: まこ | 2005.10.05 12時09分
確かに・・・突然現われたおっさんにすぐ引き渡してしまうとは・・・
やばい奴だったらどうするんだ?ですよね~
船越さん、ワルの役がんばってましたね~
それにしても、和田アキ子ですよ・・・ホリプロの社運かけてるから?
投稿: きこり | 2005.10.05 17時01分
あずさんこんばんは
私もおもしろくてすっかりハマっています(笑)
アッコさん出現には、びっくりしました(^_^;)
投稿: まりこ | 2005.10.05 23時27分
3日連続で、2時間SPは、なかなかキビシイです。
それでもミエミエのドラマに、しっかりはまり、わくわくと
見ております。疲れますね(本音)
投稿: mari | 2005.10.06 00時46分
TB返しにきましたー。
現代版で初めて『赤い運命』を見たあずさんが、おもしろい!と書いてくれたことが、なんだかとってもうれしかったです♪
>私が「さすらいのメッセンジャー」という役を引き受けて、4人に向かって拡声器で真相を教えてあげたいくらい(笑)。
昔、ドラマを見ていた人は、みんなそういう衝動にかられました(^^;)特に、意地悪をし続けたいづみ役の秋野陽子さんは、普通に街を歩いていた時などに、「ほんとうは、あんたが殺人犯の娘なのよ!!」とよく言われたそうです。「そんなことはわかってるわよ。役なんだから。」と思っていたそうです。それだけ、インパクトのある役を演じていました。残念ながら、今回のいづみ役の子は、嫌らしさでは、物足りません。。。
投稿: オフィーリア | 2005.10.06 02時08分
>まこさん
私もまずは、園長に同じツッコミを入れたかったですね(笑)。強く言えば、秘密にするなよ、と・・・。ふなこっさんの演技は最高でした! 最近ああいった悪役を多く見るようになったんだけど、すごかった~。はは、玉木くんボコにしてたっけ、そりゃいかん(笑)。結構イラつきモードで見ている人は多いと思いますよ。でも、面白いのだ!
>きこりさん
どうしても現代に置き換えて見てしまうんだけど、誘拐等のオッサン犯罪が多いご時世を見据えると、やっぱりああも簡単に引き渡してしまうのがどうも解せない感じがしましたね。ふなこっさんの賞賛、ありがとうございます(私からお礼)。うん、ホリプロパワーも炸裂しまくりですね。今回のドラマは結構功を奏しているのでは?
>まりこさん
ハマっちゃいますね~。アッコさんの出現には私も驚いたけど、演技にも驚いたかな(笑)。
>mariさん
私も結構キビシイと思っていたり・・・。二夜連続でも辛いと思うのに、さらに輪を掛けてストーリーも辛いし。でも、先の展開がある程度読めるのもなかなか面白かったりします。
>オフィーリアさん
私視点のレビュー、いかがでした? 素直に「面白い!」と思います。ストレート過ぎてね(笑)。なるほど~、過去版では秋野陽子さんが出ていて、そんなエピソードもあったんですね~。街でそう言われるってことは、相当注目されていたということも言えますね。今回のいづみはそこまでのインパクトは無いとしても、私は見ていて物をぶつけたくなります(おいおい)。
投稿: ads(あず)@管理人 | 2005.10.06 03時11分