連続リンチ事件・「週刊新潮」に実名と顔写真が掲載
1994年、大阪・愛知・岐阜の3府県で4人が殺害された「連続リンチ事件」。今年10/04に行われた控訴審判決公判で死刑判決を受けた3被告の実名と顔写真が、本日10/20発売の「週刊新潮」(新潮社)に掲載され、波紋を呼んでいます。
○Yahoo!ニュース「元少年被告の実名掲載=週刊新潮、連続リンチ殺人記事」
【 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051020-00000007-jij-soci 】
○「元少年被告の実名掲載」の記事を抜粋大阪、愛知、岐阜の3府県で1994年、4人が殺害された連続リンチ事件で、名古屋高裁で死刑判決を受けた3被告(犯行当時18-19歳)の実名と2被告の顔写真が、20日発売の「週刊新潮」(新潮社)に掲載されることが19日、分かった。
同誌は「史上最凶『リンチ殺人』で死刑判決なのに新聞が載せない元少年3人の『実名と顔写真』」と題する記事とグラビアで被告の実名と顔写真を掲載。遺族に送られたとする手紙も載せた。(時事通信) - 10月20日2時1分更新
今日会社帰りに名古屋市内の書店に寄って、「週刊新潮」を読んできました。確かに、3被告の実名と2被告の顔写真(少年時代)が、はっきりと掲載されていました。ちなみに、私が手に取る前に数人が読んでおり、私が読んでいる時に他の客が手に取っていました。皆この雑誌に大注目。それもそうです、地元・愛知に大きく関わる事件だから・・・。
2001年7月に名古屋地裁で行われた一審では、リーダー格の被告が死刑、他2名が無期懲役とされ、検察・弁護側の双方が控訴。そして先日10/14に、名古屋高裁にて控訴審判決公判が行われました。川原誠裁判長は主文を後回しにして理由を朗読し、判決は午後に持ち越し。この時点で「極刑であることは確実」と報道されていたのですが、判決は周知の通り、一審判決を破棄しての「3名全員の死刑」。残っている裁判記録(1966年以降)の中では例の無い「複数被告の死刑」となりました。
それを受けての「週刊新潮」の特集記事。実名や顔写真の他、当時の残虐極まりない犯行の模様が事細かに書かれていました。それはまるで、彼らを密着取材したかのように・・・。鉄パイプやフォークといった凶器を使い、長時間に渡ってリンチを加えるその描写は、途中で辛くなって読めなくなりました・・・。あれから、被告のうち1名が判決を不服として上告したそうですが、許せない。私は彼らを、許せない。しょく罪の念はあったとしても、誰がそれを認めるのか? 何をもって不服を訴えるのか?
特集記事では、別視点として「少年法に基づく報道」についても触れていました。これだけ凶悪な事件が起きたというのに、テレビ局を始めとする報道機関が少年法に基づき実名を伏せて報道する、その動きについて批判。これについては、私も「少年法」の保護の域に疑問を感じる部分があります。いくら少年犯罪とはいえ、二度と再発を望みたくない凶悪犯罪であり、事の重大さは顕著。「実名を公表せよ」とまでは言えずとも、不安感を抱くのは関係者のみならず、一般人も然り。写真で見た“少年”は、童顔であどけなさも残る顔だったけど、“仮面で素顔を隠した悪魔”のように思えて仕方がありませんでした。現代の日本は、犯罪を起こしそうもない少年が犯罪を犯す傾向にある事例もしばしば。何を信じれば良いのか、分からなくなる時もあり・・・。
私事ですが、以前凶悪な殺人を犯した当時少年の成人男性が、“現在○○県○○市に潜伏”という噂を聞いたことがあり、正直震えが止まりませんでした。有名な事件で実名も広く流出していたため私も知っていたんですが、半ば「遠い世界の話」と決め付けていた状況下で、急に現実味を帯びて震えがきたというわけです。最近は理由が稚拙だったり、理由が理由になっていない動機による凶悪犯罪(特に殺人罪)が多いような気がします。それは少年犯罪に限らないですが、はっきり言わせてもらえば「何でそんなことに我々は恐れ悩まされ続けなければならないのか?」と思う次第です。
○関連記事「地元で起きたスーパー幼児殺傷事件」
【 http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2005/02/post_3.html 】
○関連記事「地元で起きたスーパー幼児殺傷事件・店のその後」
【 http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2005/08/post_085b.html 】
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