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2005.10.09

白線流し ~夢見る頃を過ぎても

1996年の卒業シーズンにかけて放送されたフジテレビ系ドラマ「白線流し」。その後4回のSPを経て、ついに完結編となる「白線流し~夢見る頃を過ぎても」が10/07に放送されました。私がこのドラマの本編を見たのはかなり後のことで、数年前に再放送で見たのが最初。だから過去のSPの内容はあまり知らないけど、前作SP「二十五歳」だけはその再放送を見た後だったのでしっかり見ました。しかし、かなり消化不良の内容だったような・・・。ただその件については制作サイドも一部反省しているらしく、今回の完結編は「納得できる終わり方」だと事前に公表していました。さて、どうだったでしょうか?

○フジテレビ「白線流し」公式サイト
http://www.fujitv.co.jp/hakusen/

○キャスト&スタッフ(公式サイトより)

【キャスト】
大河内渉 … 長瀬智也
七倉園子 … 酒井美紀
富山まどか … 京野ことみ(旧名:飯野まどか・慎司と結婚)
長谷部優介 … 柏原崇
橘冬美 … 馬渕英里何
富山慎司 … 中村竜
汐田茅乃 … 遊井亮子

芳川美里 … 原沙知絵
菅田士郎 … 永井大
千住豊 … 小出恵介
後藤加奈 … 西原亜希
村山賢 … 大杉漣
小澤雅子 … 余貴美子
七倉彩子 … 松本留美

【スタッフ】
■脚本 信本敬子
■企画 山田良明 横山隆晴
■プロデュース 本間欧彦
■演出 加藤裕将
■音楽 岩代太郎
■主題歌 「空も飛べるはず」スピッツ
■制作 フジテレビドラマ制作センター

○「白線流し~夢見る頃を過ぎても」あらすじ(公式サイトより)

園子たちが松本北高校を卒業してから8年の月日が過ぎた。
渉は海外青年協力隊で知り合った美里と結婚してから2年、美里の叔父夫婦が営む製材所で働くため松本を離れ、岐阜県で暮らしている。子供こそいないが保育士として働く美里とは夫婦円満だ。
渉と別れを告げた園子は母校・松本北高校の教員として3年の副担任をしていた。教え子であり公認カップルの豊と加奈を微笑ましくみつめながら、当時の自分たちに思いをはせる。
まどかは一児の母となった。1歳になる息子・慎吾の子育てと看護師の仕事の両立でイライラが続き、警察官として働く夫の慎司とはケンカが絶えない毎日。
東京では優介が弁護士、茅乃はスタイリストとして活躍するなか、脚本家を目指しながらホテルでウエイトレスをする冬美は、同棲中の士郎が失業して以降、仕事を探す様子もなく部屋でゴロゴロする姿に怒りを募らせていた。

ある日、渉は美里の叔母から美里を産婦人科で見かけたという話を聞く。妊娠しているのかと聞く渉に健康診断で行っただけと答える美里。
そんな折、渉の父が勤めていた小川天文台が運営難で閉鎖になるかもしれないという記事が新聞に掲載された。渉にとって大切な場所であると同時に、高校時代の思い出の場所である小川天文台閉鎖の危機に何か協力できることはないかと思い悩む園子。同じく記事を読んだまどかは、同窓会を兼ねて天文台で会おうと園子らにメールを送る。しかし、都合がつかず実際に来たのは園子と優介だけだった。夢が叶い教師になったものの何か物足りなく寂しさを感じている日々を語る園子に、優介は園子への想いを告白し抱きしめる。
そこへ豊と加奈がケガをして病院に運ばれたと連絡が入った。バイクで2人乗りをしていた豊と加奈を、慎司がパトカーで追いかけた末に起きた事故だった…。

「白線流し」とは岐阜県のある高校が行う儀式で、「卒業式当日、卒業生が川辺に整列し、男子学生は学帽に縫いつけられた白線を、女子学生はセーラーの白いスカーフを、一本につないで川に流す。」というものです。ドラマの本編では、松本北高校を卒業した生徒とその仲間が白線流しを行い、その後大人になっていく姿が延々と描かれてきました。そして今回で、それも最後になるわけで・・・。

「完結編」で新たに起きたエピソードは省略しますが、ラストは大勢の子供を入れたプラネタリウムで、SP「19の春」にて渉が見つけて7人の名前を付けた「7つの星」を映し出し、園子たちがそれぞれの想いをナレーションに代えて説明しながら、高校時代からの回想シーンがフラッシュバックされるというものでした。7つの星たちを白い線で結んだことによって、夜空で「白線流し」を実演したんですね・・・。懐かしかったなあ、いろんなことがあったなあ。そして最後に渉が遅れて登場し、園子が迎えたところで全てが終わりました。これがいわゆる「納得できるラスト」。確かにあの曖昧さが、「白線流し」っぽかったような気もしますね。サブタイトルは、「夢見る頃を過ぎても、私たちは今日を生きてゆく」といったことを意味していたような・・・。

私は渉と園子がくっついては別れてしまう展開を見てきて、もどかしくもなり切なくもなりました。渉が美里を選んだ時は、「そ、そんな!」とも思ったり。あの7人は、例外無く「波乱の人生」を送ってきたことも見逃せません。それでもかつて思い描いた夢を実現させようと努力して、今日に至ったんですね・・・。高校時代の回想シーンは懐かしかったです。全員、かなり初々しいし。それでも良くこれまでキャスト変更も無くやってこられたものですね。同局の名作ドラマ「北の国から」には適わないとしても、長年に渡って続けてきた意味はあったと思います。

スピッツの主題歌「空も飛べるはず」も、いまだに色褪せなくて大好き! このドラマの主題歌になったことで、本来「卒業ソング」ではないこの歌がそう呼ばれるようにもなり、長く受け継がれてきたというわけですね。スピッツにしてみたら自身の楽曲を長年見せ付けた形となり、彼らもまた想い出深いドラマだと思っているんでしょうね。そして岩代太郎さんによるBGM。これはストーリーに良く合っていて私の評価も高いです。特に本編では、生徒たちの切ない心を上手く引き出しているように思えましたね。このドラマは、そういった音楽面でも恵まれていたと思います。

こうして「白線流し」のシリーズは完結。もう一度全てを一気に見たくなりました!

「白線流し ~夢見る頃を過ぎても(ディレクターズカット完全版)」
「白線流し ~夢見る頃を過ぎても(ディレクターズカット完全版)」

「白線流し」DVD-BOX 「白線流し」オリジナル・サウンドトラック ~空も飛べるはず
「白線流し」DVD-BOX/「白線流し」オリジナル・サウンドトラック ~空も飛べるはず

「白線流し 19の春」 「白線流し 二十歳の風」 「白線流し 旅立ちの詩」 「白線流し ~二十五歳(ディレクターズカット完全版)」
「白線流し 19の春」/「白線流し 二十歳の風」
 /「白線流し 旅立ちの詩」/「白線流し ~二十五歳(ディレクターズカット完全版)」

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コメント

はじめまして。TBさせていただきました。
>あの曖昧さが、「白線流しっぽかった
まさに、そうですね。変に園子のハッピーエンドで終わると、白々しかったかも・・・。
回想シーン、園子は高校時代が一番可愛いかと(笑)。

投稿: ともゆき@架空と現実 | 2005.10.12 00時46分

ともゆきさん、初めまして! 私も良し悪しは特に言いませんが、“「白線流し」っぽかった”で思いを察してください。本編の高校生時代の園子が、可愛かったですよね~!

投稿: ads(あず)@管理人 | 2005.10.12 02時57分

こんばんわ~。
昔の映像を見て、うぁ~、若かった!と自分を棚に上げてみてました。
これで、もう先が見られないのは残念です。

投稿: mari | 2005.10.12 03時06分

コメント書いていたら,すごく長くなってしまったので(笑),ブログの記事にしてTBしました。
わたしも最初のシリーズから一気に見返したいなーと思いました^^

投稿: うさこ | 2005.10.13 03時54分

>mariさん

昔の映像、懐かしかったですね~。これでもう、本当に最後となると、ちょっと寂しいなあ・・・。

>うさこさん

了解です! 読みに行きますね。そう、今こそ一気に見返したいです!

投稿: ads(あず)@管理人 | 2005.10.14 06時43分

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