がんばっていきまっしょい・第7~9話
このドラマって、「サブタイトル」の付け方が絶妙で上手いと思います。短い中にストーリーの本質が凝縮されているかのようで、それでいてネタバレ要素も控えめで、「いったい何が起こるんだろう?」と毎回思わせられるんですね。実はそれに加えて、びっくりするようなすごい秘密も隠されていたわけで・・・。
○ドラマ視聴率は本館サイトの該当コーナーから!
○フジテレビ系「がんばっていきまっしょい」
第7話「別れる二人」
ボートに対する姿勢の違いで悦子(鈴木杏)と対立した利絵(相武紗季)は、関野(錦戸亮)にフラれたこともあり、部活に来なくなる。多恵子(岩佐真悠子)たちは呼び戻そうとするが、悦子は新海高校との対抗戦に勝った姿を見せて戻ってきてもらおうと提案。利絵の仕事までこなすが、中田(田口淳之介)から、利絵が軽音部に入ったと聞かされる。
第8話「初めての夜」
高校2年生の秋、悦子(鈴木杏)たちは、修学旅行で大阪へ。利絵(相武紗季)は、悦子が中田(田口淳之介)を好きだと知り、アプローチを勧める。だが、中田は昔別れた5歳年上の恋人・小百合(石川亜沙美)に会いに行っていた。宿舎に戻ってきた中田は「話せなかった」と浮かない顔を。利絵は中田のことが気になる悦子を誘い、2人で小百合に会いに行く。
第9話「かなわぬ夢」
高校3年の最後の大会で、女子ボート部は決勝戦に進出。先行逃げ切りの勝負に出て新海高校を破り、全国大会への進出を決める。だが、試合で無理をした悦子(鈴木杏)は、腰を痛めてしまう。医師から部活を止められた悦子は、その話を聞いていた中田(田口淳之介)に、全国大会に出るまで、けがのことを誰にも言わないようにと頼む。
悦ネェ、切ねぇ・・・。 (ToT)
この言葉に尽きると思いました。第7話では、意見が合わないリーを何とかしてボート部へ連れ戻そうとする悦ネェ。第8話では、密かに好きな中田を何とかして昔の恋人と会わせようとする悦ネェ。そして第9話では、腰を痛めたためにボートを漕げなくなってしまった悦ネェ。うーん、悦ネェ・・・じゃなくて、切ねぇ・・・。
実は、この作品の重要ポイントである「悦ネェの腰痛」は、原作小説や映画を見ていないけど以前からチラッと耳にしていたんです。それがいつ起こるのかは分からなかったけど、第8話のラスト辺りでボートを漕いでいる最中に伏線となるシーンがまず出ました。そのまま第9話まで暖めておけば良いものの、その直後に湿布を貼るシーンがあったり第9話の予告で後々大きな問題になりそうな映像が出たりで、ちょっともったいないとは思ったなあ(苦笑)。それで第9話になって、予想通り大きな問題に。悦ネェは“がんばっていきまっしょい”の精神で頑張ったけど、他の部員と全く漕ぎのリズムが合わず最悪な状態。そして自ら漕ぐのを辞める決意をしてしまったんですね・・・。そして全国大会当日、病院へ行く前の悦ネェが自宅で家族と朝食の食卓を囲む中で、大会会場の琵琶湖へ向かう部員たちのことを心配したり自分を責め始めてしまったんだけど、その時父親・幸雄(大杉漣)が急に箸を置いて、悦ネェに向かってすごく良い言葉を伝えたんよ・・・。
○第9話・幸雄が娘の悦子に向かって伝えた激励の言葉(泣きながら家族の前で話す悦子)
何しとるんやろ・・・。
皆が頑張るいうときに、私、何しとるんやろ・・・。
ごめん、最後の最後に、貧乏くじ引いてもうた。
やっぱ、ダメなんやね、私・・・。(箸を置いて語る幸雄)
満足ぞ。
お前はどうか知らん。けど俺は満足ぞ。
お前がやってきたボート、
別に大会出んでも、どこぞの誰に勝つよりも、
お前はそんな風に仲間を思う。思いやれる。
そういう風にお前感じとる。
それだけで俺は満足ぞ。いっつもお前は強情っぱりで。
何考えとるかよう分からんくて。
けど分かるようになった。
「ああ、今日は練習できたんや」とか、
「今日は上手いこといかんかったんや」とか、
お前見てりゃあ分かるようになった。
ボートのおかげや。ボートさまさまや!なのに、背ぇ向けるんか?
ボート好きいう気持ちにまで、背ぇ向けるんか?
それとももう、嫌いになってしもうたんか?(首を振って号泣しながら語る悦子)
好きや・・・今でも・・・大好きや!(いきなり立ち上がる幸雄)
よっしゃっ! 行くぜ琵琶湖!
最高のシーンでした。悦ネェがボートを始めるまで仲の悪かったこの父娘は、いつの間にかボートを通して心が通じ合うまでになっていたんですね。ボートを始めたことは、その後確かに意味があったと・・・。それにしても幸雄の言葉は、頼もしいというか説得力のあるメッセージでしたね。なるほど、悦ネェが人を言葉で説得させるのは、父親譲りだったんだ? ほんと、良い親子だね!
ところで私、冒頭でも少し触れたけど、「サブタイトルのすごい秘密」みたいなものを発見してしまいました! もしかしたら既に誰かが気付いているかも?(これが初出でありますように) とりあえず、このドラマのサブタイトルをずらりと並べてみます。
○「がんばっていきまっしょい」サブタイトル一覧(現在進行形)第1話「漕ぎたい」
第2話「涙の青い海」
第3話「必勝新人戦」
第4話「ふざけんな」
第5話「好きなんよ」
第6話「せつない海」
第7話「別れる二人」
第8話「初めての夜」
第9話「かなわぬ夢」
第10話「(現在未放送)」(最終話)※「特別艇」は除きます。
これを眺めてみると、第1話は「漕ぎたい」、第2話は「涙の青い海」、最新の第9話は「かなわぬ夢」で、「第1話のみ4文字/第2話以降は5文字」であることが分かります。第1話のラストの時点では、悦ネェ・リー・ヒメ・イモッチの4人がボート部の部員になる決意を固めましたよね? それで、第2話でダッコがようやく決意を固めて5人になりましたよね? 良く見ると、サブタイトルの文字数が女子ボート部の主要メンバーの現在数と一致しているじゃありませんか! お~、すごいすごい! だとしたら、最終話のサブタイトルの文字数が気になると共に、そのサブタイトル自体が気になります。「永遠の五人(5文字)」とかだったらキレイに収まるかも? 第10話・最終話にあたる「最終艇」の展開が楽しみです!
なお、第9話は「とにかく泣ける話」だということを、このドラマの照明担当“かねごん”さんのblogで知っていました。
○「がんばっていきまっしょい」(blog名が作品のタイトル名です)
【 http://blog.goo.ne.jp/kanegontic/ 】
このblogの8/28の投稿記事「家族っていいなぁ」で「ハンカチ5枚、いや、6枚、いや・・・16枚ぐらい必要かもしれません。」とあって、第9話放送当日の9/06の投稿記事「スパート!」では、放送を見た視聴者のコメントがたくさん寄せられています。そしてなんと、悦ネェこと鈴木杏さん本人(だと信じるんよ)が「キャプテンの、篠村です (篠村悦子)」というタイトルでコメントを残したことで、盛り上がりは最高潮! なんか良いですね、blogを通してドラマの登場人物やスタッフの方とコミュニケーションが楽しめるなんてね!
ついでに、女子ボート部員を演じるタレントたちの日記が読める、blogやサイトをご紹介しておきましょう。
○「あんチャンプルー」[篠村悦子(通称“悦ネェ”/鈴木杏)]
【 http://www.web-foster.com/foster/cgi/suzuki/bbs.cgi 】
○「相武紗季の本日のワレワレハ・・・」[矢野利絵(通称“リー”/相武紗季)]
【 http://warewarewa.blogzine.jp/ 】
○「いわまゆのナイショ話」[菊池多恵子(通称“ダッコ”/岩佐真悠子)]
【 http://geocities.yahoo.co.jp/gl/iwasa_mayukojp/ 】
○「佐津川愛美の私とT time」[中崎敦子(通称“ヒメ”/佐津川愛美)]
【 http://aimi.cocolog-tnc.com/ 】
○「イモッチの中の人のプロフィール」中浦真由美(通称“イモッチ”/藤本静)
【 http://www.fathers.jp/profile/fujimoto.html 】
ごめん、イモッチだけ日記じゃなくてプロフィールページなんよ・・・。
年齢的にベテランってことは知ってたけど、
お好み焼き屋の根本満こと小日向文世さんと同じ事務所だとは知らなかった~。
さあ、次回「最終艇」は30分拡大放送。ファンの皆さん、しっかり応援していきまっしょい!
○関連記事「がんばっていきまっしょい・第1~3話」
○関連記事「がんばっていきまっしょい・第4話&特別艇」
○関連記事『aiko・Mステで「キラキラ」披露~支持される秘密~』
○関連記事「がんばっていきまっしょい・第5&6話」
●ドラマ
・主題歌「キラキラ」(aiko)
・「がんばっていきまっしょい」オリジナル・サウンドトラック
●原作小説&映画
・原作小説「がんばっていきまっしょい」(敷村良子・「第4回坊ちゃん文学賞」大賞作)
・映画「がんばっていきまっしょい」(田中麗奈、他出演)
・「がんばっていきまっしょい」オリジナル・サウンドトラック
○アルタミラピクチャーズの代表作(私のオススメ!)
・映画「ウォーターボーイズ」
・ドラマ「ウォーターボーイズ」DVD-BOX
・ドラマ「ウォーターボーイズ2」DVD-BOX
○関連カテゴリ「ウォーターボーイズ2」
【 http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/waterboys2/ 】
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コメント
TBありがとうございます。
九話では本当にうるうるしちゃいました。
もう、次回でラストですが、どんな結末が待っているんでしょうか。楽しみです。
投稿: naomi-0604 | 2005.09.11 21時03分
>悦ネェ、切ねぇ・・・。←そうねぇ。ついでに寿司食いねぇ。ヾ(ー。ー ヾ)ォィォィ
最後のシーンはほんまにえかった!
お父ちゃん、箸バーン置いて又怒るんかと思ったのに、
予想もしてなかった優しい言葉をかけるもんだから
悦子も余計にジーンと来たんと思うんよー。
二人の熱演あたしも満足ぞ!
サブタイトルの法則、へぇ~へぇ~♪ですわー。
最終回はサブタイトルにも注目!!!
ふぇ~ん、スタッフさんのブログがあったとはっ!!!
最初からあのブログを見てた人達は、ドラマの進行に合わせて
より一層楽しめてたんだろーな、羨ましい・・・
投稿: まこ | 2005.09.11 22時02分
TBありがとうございました。
おぉ!そんなブログがあったとはしりませんでした!
# しかも自分と同じgooを使われていたとは!
ついつい書き込んじゃおうかと思いましたが、ちょっと勇気が出ず...OTL
最終回は楽しみですね!
投稿: demasse | 2005.09.11 22時56分
あずさんこんばんは
TBありがとうございます。
あずさんが言っていた、衝撃な事件は
悦ネェの腰のことだったんですね。
まさか琵琶湖で漕げなくなるなんて
ショックでした。
9話は、ほんとに号泣でしたよね。
悦ネェのしゃくりあげる泣き方には、
ほんとこちらも泣けてしまいます・・。
投稿: まりこ | 2005.09.11 23時20分
>naomi-0604さん
第9話は本当に泣ける話でしたよね。事前に分かってはいたけど、素晴らしいシーンでした。最終艇が本当に楽しみです!
>まこさん
寿司食いました?(笑) おっしゃる通り、悦ネェの父親・幸雄の意外な発言に驚きましたよ! 方言だから、また良かったんでしょうね。うん、満足ぞ! サブタイトルの秘密は、結構興味深いでしょう? 最終艇はどんなサブタイトルになるんでしょうね? スタッフblogは私も途中から知ったんだけど、最近になって広く知られるようになって、かなり盛り上がるようになりました。最終艇の放送後は、きっとものすごいコメント数になるかも?
>demasseさん
以前gooブログのアクセスランキングを何気無く見ていた時、気になるタイトルのblogがあったのでアクセスしてみると、なんとスタッフblogだったんですよ。いろんな所から注目されているので、私もコメントを書く勇気が出ません(苦笑)。公式サイトの掲示板とは、また違った感じがして・・・。それでは最終艇を大いに楽しみましょう!
>まりこさん
何故か悦ネェの腰痛だけは知っていたんですよ。まさか漕げなくなるほどに酷いとはね・・・。鈴木杏さんのあの泣き演技は、本当に見応えがありました。
投稿: ads(あず)@管理人 | 2005.09.12 02時46分
あずさん、TBさせていただきます。
んー、青春って感じですねー。
私も 父と悦ねぇの やりとりには泣かされました。
次回最終話、1時間半は見ごたえありそうですね。
投稿: ヌッキー | 2005.09.12 09時43分
あずさん、こんにちは!
父の娘への愛情に涙・涙でした。
琵琶湖で漕がせてあげたいなぁ・・・。
と・こ・ろ・で!!
タイトルの法則、すごい発見ですね!
私も、何でこの時はひらがななのかなぁと思うことがあったんですよ。
ひらがなで文字調整していたとしか思えない!!
野球とかのスポーツじゃ出来ないことですね。(笑)
このドラマスタッフのブログ、知らなかったー!
電車男の照明さんのブログなら知っていたんですが。
これから見に行ってみます!
投稿: ちーず | 2005.09.12 09時45分
>ヌッキーさん
青春って良いですね~。ボートが無ければあの父娘は仲がギクシャクしたままだったと思うと、なおさらあのシーンが良いように思えますね。最終艇が楽しみです!
>ちーずさん
思わず幸雄のセリフを書き起こしてみたけど、それだけでも満足ぞ!(笑) 「サブタイトルの秘密」は結構面白いでしょう? 注目の最終艇のサブタイトルが判明しました。「サヨナラ」だそうです。その言葉だけでも辛いけど、私的には「4文字が意味するものは?」なんて深く考えてしまいます。悦ネェだけがボート部を去るとか? おいおい、それじゃあまた「悦ネェ、切ねぇ・・・。」だよ! というわけで、90分拡大放送の最終艇にかなり期待!
投稿: ads(あず)@管理人 | 2005.09.13 03時54分