海猿・第8~10話
常に死の危険性がある海上保安官としての任務。いくらフィクションだとはいえ、その死を映像として目にすると辛いものです。見なければ良かった。でも見届けたかった。思いは複雑です。このドラマが強く訴え掛ける「命の尊さ」というメッセージは、確かに受け取りました。
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○フジテレビ系「海猿」
第8話「池澤、死す」
不審船事件で警備が強化され、大輔(伊藤英明)らは2週間の出航を命じられる。池澤(仲村トオル)は出産の迫る尚子(芳本美代子)のため、子供の名前を思案。大輔が口出しするなど、艦内は平和な空気が流れていた。そんな中、「ながれ」は漂流者を発見。救出されたロシア人の男は武装集団に船を襲われたと話し、「ながれ」は捜索に向かう。
第9話「失われた夏を求めて」
池澤(仲村トオル)がロシア船を乗っ取った犯人に撃たれて殉職。海に飛び込んだ犯人グループを救助した大輔(伊藤英明)らは行き場のない怒りを覚えていた。後日、葬式で大輔は、池澤が考えた子供の名前を尚子(芳本美代子)に伝える。そんな中、勝田(夏八木勲)は、落ち込んで精気を失った大輔に教官助手として海上保安大学校への異動を言い渡す。
第10話「命にかえて」
大輔(伊藤英明)は新たにバディとなった吉岡(佐藤隆太)の指導を始める。そんな中、大輔は、環菜(かんな・加藤あい)の部屋で母親・歌子(朝加真由美)と遭遇。歌子は大輔が海上保安官と知り交際を反対する。環菜の父親は海で亡くなっていた。一方、下川(時任三郎)は、里江子(奥貫薫)から、娘の唯(一木有海)ともう会わないでほしいと告げられる。
この第8~10話で起きた大きな事件は、何と言っても「池澤の死」でした。池澤が大輔たちと打ち解け合うようになって、いつもながらの強面でありながら面白く振舞う姿は本当に良かった。でもそれが「死亡フラグ(死を示唆する伏線)」であることは薄々感じていたけど・・・。不審船の追跡にあたった池澤や大輔たち。任務の一部が成功して喜び合う二人だったけど、池澤が武装集団が放った銃弾を受けてしまった! その瞬間を描かずに、大輔の笑った顔に池澤の血しぶきがかかるという「間接的演出」を取り入れたことで、そのシーンは非常に印象深いものになりましたね。
池澤は大輔たちの願いも届かず死亡。それを関係者から淡々と告げられた尚子の、すぐに理解できず言葉も出ない姿が悲しかった・・・。また、工藤(伊藤淳史)に続いてまたもバディを失ってしまった大輔の、悲しむ表情や一つ一つの言葉に涙が出そうになった・・・。こんな事件があった後、大輔は新たなバディとして吉岡を迎え入れました。そんな中、大輔は環菜の母親・歌子と上手くいかず、また下川の娘が海で行方不明になったことで、いまだ問題多し。全ては良い方向へ向かうのでしょうか? 既に続編となる映画の公開が決定しているだけに、そのつなぎとなるドラマのラストの展開がかなり気になっています!
この作品は、海上保安官の活動シーンがあまりにもリアリティがあり過ぎて、熱心に見入ってしまうためにレビューがすごく書き辛いです。実際に有り得る話ばかりだから、思ったことを軽はずみに書けないし。これは作品のクオリティが高いことの裏返しになるわけだけど、見応えだけは確かにありますね。「常に任務優先」である海上保安官の仕事は、相当大変なんだろうなあ。目前にある問題を無事解決させて、少なからず感動できるラストに期待しています!
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○関連記事「海猿・第4&5話」
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●ドラマ
・主題歌「OCEAN」(B’z)
・「海猿」オリジナル・サウンドトラック
●原作コミックス&映画
・原作コミックス「海猿」(原作・佐藤秀峰/原案&取材・小森陽一)
・映画「海猿」(伊藤英明、加藤あい、他出演)
・「海猿」オリジナル・サウンドトラック
○原作・佐藤秀峰の代表作「ブラックジャックによろしく」(私のオススメ!)
・原作コミックス「ブラックジャックによろしく」(原作・佐藤秀峰)
・ドラマ「ブラックジャックによろしく」DVD-BOX
・ドラマ「ブラックジャックによろしく 涙のがん病棟編」
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