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2005.09.18

幸せになりたい!・第10話(最終話)

「シナリオ作り」って、やってみると結構面白いかも? このドラマを見て、ふとそんなことを思いました。いつもは「存在するもの」についてレビューを書いたり言及したりすることが多く、「何かがあるから書く」というスタイルでいる自分。一度自ら考えたストーリーを形にしてみようか? シナリオコンテストに応募する意気込みで書き連ねてみようか? 続けてそんなことを思いました。そして、いつか認められる・・・。そんな夢を思い描くことも、このドラマのテーマである「幸せ」だと思いました。本気で取り組んでみようかな?(ボソッ)

○ドラマ視聴率は本館サイトの該当コーナーから!
○TBS系「幸せになりたい!」
第10話(最終話)「よーい!スタート」

ひかり(深田恭子)は弟たちのことを考えて、スーパーで働き始めた。UBSテレビでは、熊野(津川雅彦)に代わって佐久間(伊原剛志)が局長に就任。佐久間から部長昇進の打診を受けた雅子(松下由樹)だが、「おれの女になれ」と迫られて拒否。国際部へ異動となってしまう。そんな中、ひかりは以前出したドラマ企画の脚本を書き、渡米する雅子に手渡す。

ひかり☆脚本家でびゅーっ!

第6話終了時のレビューで、「意外に良い脚本を書きそうな『脚本家の卵』みたいな若手は、一人知っているんだけどね・・・。」と、そうなることを示唆する一文を添えていたけど、この最終話・ラストテイクで現実となりました。っていうか、大体予想できましたよね。比較対象こそ異なるけど、“じゅんじゅん”こと長谷川P(谷原章介)が手掛けるドラマ視聴率の数倍は、確率のパーセンテージが高かったと思われ(笑)。そういえば、UBSテレビの定例会議で視聴率が載った番組表が出たけど、じゅんじゅん制作のドラマ枠の回りが皆ドラマらしき番組に見えました。日本ってこんなにドラマ王国だったっけ? こんな激戦枠って何曜日かにあったっけ? じゅんじゅんって一生じゅんじゅんと呼ばれるんだっけ? なんて思いましたね・・・(笑)。

ひかりは「シナリオの書き方」という本を読んで独学しながら、以前ボツになったドラマ企画の脚本を書き続けました。これなんだけど、今やパソコンやワープロ等を使った“デジタル的作成”が主流なのに、「お金がない!(意味ありげ)」だからそんな高価なものは無く、ついでに言うとビデオデッキさえ無く。だから、原稿用紙、角型鉛筆、手動の鉛筆削りと、今やレトロ感さえ漂う“アナログ的作成”で「ラピスラズリを求めて」という大作を書き上げました。この文豪娘め!(最大の褒め言葉) これをロスへ経つ雅子へ手渡し、飛行機内で読んでビビビっときた雅子が海外で話を進め、日米合作によるドラマ制作が正式に決定。しかもプロデューサーは、雅子とじゅんじゅんの名コンビ(迷コンビ?)。こうしてひかりは、脚本家デビューを果たしたというわけです。「幸せになりたい!」がこんな形で実現されたということかな。

このドラマは、当初同じ脚本家つながりでフジテレビ系ドラマ「お金がない!(再登場)」の設定にそっくりだと言われ続けていたけど、最後は一旦普通の生活に戻ったり、悪役に徹していた借金取り屋が「いいひと。(なぜか意味ありげ)」になったりで、やっぱり似てはいました。でも内容は全く違いましたね。私が本来好きな「番組制作」が専門用語と共に展開され、とても興味深いものがありました。また、その番組制作は「ドラマ制作」と限定されたこともあって、同局・他局構わずいろんなドラマを思わせるセリフがたくさん登場しました。それについては冗談を交えたものが多かったけど、「ボケは2回まで」という暗黙のルールを崩した「ボケは3回やってもいいじゃん」の姿勢が潔くて良かったかな(笑)。ついでに、最後の方で帰国した雅子の全身黒系の姿を見て、彼女の主演作で同じ脚本家つながりでもあるTBS系ドラマ「ドールハウス」でのキャラを思い出してしまったり・・・。そして、“浅田”ひかりを演じた“深田”恭子さんは、役名のように光っていました。彼女は、勢い良く走るシーンでは腕を目一杯横に振り、自転車に乗るシーンでは妙に体をユラユラさせながら漕ぐ、という大きな特徴がありますね。注目し過ぎ? だっていつも気になるからさ! それでいて、ドラマでは少し子供じみた所を見せつつ、CMではすごく大人びた所を見せる、という大きな魅力もありますね。注目し過ぎ? だって随分前から見てきているからさ! 結論としては「深キョンは可愛い」。でも「演技力をさらに磨こう!」と一つムチを打っておきます。こういうのはどうですか?(ひかりの口癖)

最後は、このドラマの主題歌であるSugarの「ひまわり」について。ひまわりが咲くように生きたい気持ちを含ませながら、“♪幸せに 幸せになりたいから 私は今日も歩いてゆく”と歌われる詞は、ストーリーと上手くリンクしていましたね。ここで言う「私」とは、ひかりに限らず他の登場人物たち、もっと言えば、全ての人に当てはまるはず。“「幸せになりたい!」。そんな風に思うのは誰だって同じ。”なんてことを、第2回終了時のレビューでも書きました。私はこのドラマを見ることで、幸せな気分になれたと思います。そして、メインキャラだったひかりと雅子。タイトルバックの映像の冒頭で、しかめっ面をしてたたずむ二人の静止画が毎回出ていたけど、番組終了時のスポンサー紹介後に出た二人の静止画ではニッコリと笑っていました。「ああ、最後は幸せを手にしたんだなあ」と、そんな風に思いました!

○関連記事「幸せになりたい!・第1&2話」
○関連記事「幸せになりたい!・第3&4話」
○関連記事「幸せになりたい!・第5&6話」
○関連記事「幸せになりたい!・第7~9話」

「幸せになりたい!」DVD-BOX
「幸せになりたい!」DVD-BOX

・主題歌「ひまわり」(Sugar)
・主題歌「ひまわり」(Sugar)

・「幸せになりたい!」オリジナル・サウンドトラック

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コメント

このドラマは視聴率こそ振るわなかったものの、見ていてとても幸せになれる良質なドラマでしたよね!
でもまだまだ今後の展開が気になるところで最終回となってしまいましたので、ぜひとも近い内にSPドラマ等でその後の雅子&ひかりの活躍を描いて欲しいと思います!!

投稿: フェイク・ヒーロー | 2005.09.19 05時45分

こんにちは、TBありがとうございました。
私もこのドラマ見終わってすごくさわやかな気持ちになりました。
深キョンは・・・このさい演技力に関しては・・・もういいってことで・・・
昔の大女優や俳優さんもこんな感じでしたから・・・って。
「ドールハウス」私も見ていました。
そういえば、松下由樹さんあんな感じでしたね。

投稿: きこり | 2005.09.19 15時56分

どうもです。TB,コメントありがとうございました。
主題歌「ひまわり」は俺もとてもいい曲だと思います。
今期ドラマ主題歌(俺の中の^^;;)ベスト3に必ず入ります!
特にあの前奏が、あぁ、今日もさわやかに終わったな、
幸せになりたい、という歌詞ももちろん狙って使ってたんだろうけど、
すごくうまくリンクしてましたよね!
このドラマはあまり見ていない人も多かったみたいでしたが、
主題歌とドラマのリンクという点では、最高点をあげてもいいくらいにとてもいい出来だったと思ってます!(俺は勝手に)

投稿: demasse | 2005.09.19 21時52分

>フェイク・ヒーローさん

「見ていて幸せになれる」は確かに思いました。それが小さなものでも、「喜べる時は喜ばなきゃ」とも思いましたよ。ひかりの脚本家デビュー後の姿も見たいですね。脚本家つながりで、「ナースのお仕事」みたく続けてもらえないでしょうか・・・(笑)。

>きこりさん

成功がある毎に、私も爽やかな気持ちになりましたよ。深キョンは、いつになっても変わらない演技を見せてくれますよね(何だか悪い方向?)。そうなんだ、昔の役者もそうだったのなら、それで良いか・・・(笑)。そうそう、松下由樹さんの黒系スーツを見ると、やっぱり「ドールハウス」がピンときます。見てました? 一応これも同じ脚本家の作品なので・・・。

>demasseさん

Sugarの「ひまわり」って、耳に残りますよね? ベスト3主題歌とは、評価が高い! それで、このドラマとも上手い具合にリンクしていました。私はそういう所も大きく評価するタイプなので(昔はドラマより主題歌重視でした)、最高点としてもおかしくないと思いますよ。他の某ドラマの主題歌にも、最高点を上げたいと思っているんですけどね!

投稿: ads(あず)@管理人 | 2005.09.20 03時40分

こんにちは、あずあず!
未来の脚本家さまかもしれないお方に何て事言うだっ!
バコ~ン!( - -)/☆(*_*)
と、ふざけながらも期待しちゃったりしてますよー!
もし、本当にそんな事になったら、「このドラマがきっかけで・・・」との
ads(あず)さんのインタビュー記事をニヤニヤしながら
眺めるあたしが想像できる・・・素敵(゚ー゚*)。・:*:・ポワァァン

いつもなら早送りで主題歌なんてすっとばしてしまうあたしなのに
今クールのドラマでは、余韻に浸りながら聞き入ってしまうものが多かった。
オープニングで使われる場合も、これから始まる展開にワクワクする感じでした。
『ひまわり』覚えやすぃタイトルってとこが又いいなぁ♪←英語のタイトルが覚えられない人(笑)

投稿: まこ | 2005.09.20 12時05分

TB&トラックバックありがとうございました!

脚本家の仕事ですか~!
素敵な仕事ですよねぇ。私は文章を書くのが下手なのでとてもとても・・・ですが。

深田恭子さんは不思議な魅力を持った女優さんですよね。
演技力がうまい!というわけでもないのですが、(現にもっと演技力のある若手は大勢いますよね)松下由樹さんと一緒にいても、そんなに見劣りしないんですよね~。

このドラマの主題歌は、このドラマあってのものですよね!
逆を言えば、このドラマを通して知るからこそ好きになるような、そんな印象を持つ素敵な主題歌ですよね。

投稿: lavish | 2005.09.20 14時10分

あずさん、TBさせていただきました。
私としては 谷原さんの始めてのキャラがとてもよかった ドラマだと思います。
主題歌も良かったですね。

投稿: ヌッキー | 2005.09.20 14時31分

こんばんは!
 自分は期待していたような内容とは違ったから、あんまりのめり込めなかったんですよ。自分の記事・コメントでも何度も書いてるけど、やっぱりもっとテレビ業界の裏みたいなものを見せてほしかったから。
 こういうドラマの感想をブログで書いていなかったら、きっと「した。」の食わず嫌いのゲストを確認して、イマイチだったら「ご注文は......どっち?」を見ていたと思うなぁ。
 悪くは無いんだけど、毎週絶対見たい!と思わせるほどの魅力には、自分にとっては欠けてました。

投稿: pixy_japan | 2005.09.21 01時49分

>まこさん

いや違う、まこまこ~! じゅんじゅんがいたおかげで、こんな呼び名も気軽に言えたりしたこのドラマ(笑)。終わってしまいましたね・・・。私が脚本家か、遠いな・・・。でも実現したとしたら、プロデューサーに「友情出演としてまこまこを」って言うさ! 気持ちの準備はしておいてね~(笑)。

実際「脚本家」って、思った以上に辛い仕事だと思います。精神的に、かな。最後のひかりは、どちらかというと「作家」。気ままに書けば良いんです。それに対して脚本家は、クライアントの希望を嫌々飲み込んだり、視聴率が取れる展開を意識したりで、本当に書きたいことを100%書けないかも。それで無難に行けば「ありきたり」とか、冒険してみれば「何これ?」とか、私たちのような視聴者に言われ続けるわけで・・・。やっぱり、難しい職業ですよね。主題歌「ひまわり」は私も好きです。上手い具合に使われてましたね!

>lavishさん

自分で言うのもなんだけど、お笑い番組の構成作家の方が自分にあっているかも(笑)。人を笑わせるのが好きなのは、父親譲りなところがありましてね・・・。深キョンは、いろんな意味で不・思・議。特別「上手い」とは言えないとしても、他のキャストに何とかついていっていますよね。おっしゃること、分かりますよ! 主題歌「ひまわり」に関しては、私的にも良い印象を植え付けられた理由の一つかもしれません。

>ヌッキーさん

じゅんじゅんこと谷原さんの演技は、新しくて良かったですよね! もちろん主題歌も!

>pixy_japanさん

テレビ業界の裏か、そうですよね、私も番組制作の裏を知るのが好きだから、同感です。正直言うと、当初は私もあまり期待していなかったんだけど、見ているうちに「ああ、こういう展開でいくんだ?」と割り切って楽しめるようになりました。バラエティ番組の例え、分かりやすかったなあ~(笑)。

投稿: ads(あず)@管理人 | 2005.09.21 02時00分

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