ドラゴン桜・第1~3話
雑誌「週刊モーニング」で連載中の同名マンガが、このたびTBS系でドラマ化されました。タイトルだけ見ると、「裏世界の抗争モノ?」とか、「アニメ『ドラゴンボール』は今回桜集めになったのか?」とか「ドラマ『タイガー&ドラゴン』の続編?」とか思うかもだけど(?)、実際は「東大入学の挑戦物語」です。しかし、それを実現すべく強気に働きかけるのが「元暴走族の三流弁護士」というから面白そう!
○ドラマ視聴率は本館サイトの該当コーナーから!
○TBS系「ドラゴン桜」
第1話「バカとブスこそ東大へ行け」
破天荒な弁護士が落ちこぼれ高校の再建を目指す。元暴走族の弁護士・桜木(阿部寛)は、経営難の三流私立校・龍山高校に債権者代理として乗り込む。教師・真々子(ままこ・長谷川京子)らを前に、学校の解散と教師の解雇を通達。だが、弁護士としての名を上げるため、桜木は解散ではなく、東大合格者を輩出する進学校にする再建案をブチ上げる。
第2話「自分の弱さを知れ!」
桜木(阿部寛)は東大受験のための特別進学クラスを創設。一方、再雇用試験が行われることを知った教師たちは、理事長の百合子(野際陽子)に、特進クラスに生徒が集まらなかった場合、桜木の学校からの追放を訴える。そんな中、勇介(山下智久) は、父の借金返済のため、アルバイトを開始。桜木は勇介のバイト先に現れ、特進クラスに入れと執拗(しつよう)に迫る。
第3話「遊べ!受験はスポーツだ!」
勇介(山下智久)ら特進クラスの生徒が10日間の合宿生活に入る。生徒が勉強を始めたことに危機感を抱いた教師たちは、特訓を妨害するために、桜木(阿部寛)を直美(長澤まさみ)の実家の小料理屋に呼び出す。桜木は、母・悠子(美保純)からバカにされた直美に東大受験を勧め、5日間で生徒全員に数学のテストで満点を取らせると宣言する。
落ちこぼれの生徒が多い私立・龍山高校の再建のため、主人公の三流弁護士・桜木建二は東大を目指す特進クラスを設け、ようやく5人の生徒を招集。独自の教育手段で5人全員の東大合格を目指します。その桜木が言い放つ、サブタイトルにもなっているようなセリフがすごい! 「バカとブスこそ東大へ行け」って、強烈。「自分の弱さを知れ!」って、その通り。「遊べ!受験はスポーツだ!」って、そうなのか? でも卓球のマネをさせながら本当に覚えさせていたけど(笑)。ただでさえ普通の受験生より大幅に遅れをとっているのだから、今更普通に勉強させてもそれは無理というもの。だからこそ、桜木はどうやって教え込んでいくかが見ものですね。
それで、目指すのが文系ではなく理系というから、理系人間の私は一気に注目度が増しました!(笑) 私が特に好きなのが「数学」。こいつはすごい学問だ。「世の中の全てのことは、数学だけで形がつく」とは、誰かが言ったかどうだったか。私が桜木的に言えることは、「数学とは発想力の学問・エレガントに解け!」でしょうか。今年も8月に行われる「日本数学コンクール」は、その精神が活かされる場の一つですね。なんか「東大」・「数学」って聞くと、江川達也さんのマンガ「東京大学物語」を思い出してしまいます(ドラマにもなりましたね)。あれは秀才の主人公が東大受験で失敗して仮面東大生になるというストーリーだけど、途中からエロ要素が強くなっていくからなあ(苦笑)。ちなみに著者の江川さんは、私の高校時代の数学の先生の大学の同志。愛知教育大学の数学科(応用数学専攻)の卒業生で、当時はその先生から江川さんの「マンガ家・マル秘エピソード」をいろいろと聞いたものです。それはもうすごい話で・・・って、しまった、かなり脱線したっ!(笑)
それでは、主な登場人物についてコメントしたいと思います。
・桜木建二(阿部寛)
いまだに人格が読めない!(笑) 特進クラス生を東大へ入学させようと動くけど、この先確実に一波乱も二波乱もありそう。でもその桜木を演じる阿部さん、似合ってるよね?
・井野真々子(長谷川京子)
「真々子(ままこ)」なんていう名前は初耳! かなりの正統派主義で良い子ちゃんですね。彼女も桜木に一応付いて、「東大への挑戦」を支援しています。
・矢島勇介(山下智久)
特進クラス生・その1。バンドでボーカルとトランペットを担当しているけど、桜木に借金を肩代わりしてもらい特進クラスへ。山下くんって東大じゃないけど明大に合格して、「NEWS」としての活動の傍ら、今まさにキャンパスライフを送っているんだよね。だから「大学受験生」という役柄にイマイチ違和感を感じたりする(笑)。
・水野直美(長澤まさみ)
特進クラス生・その2。長澤さんは可愛くて良いね~。何かと出演ドラマは見て追っています。でも、勉強が苦手なんて・・・。第1話で高い所からテスト用紙を破り捨てていたけど、それと同じことをやっていた生徒が小学生時代にいたっけ・・・。
・緒方英喜(小池徹平)
特進クラス生・その3。勇介と同じバンドでギター担当。小池くんは「ウォーターボーイズ2」や「ごくせん」でも高校生を演じたけど、童顔だからまだしばらくは高校生でいけるかも?
・香坂よしの(新垣結衣)
特進クラス生・その4。勇介の彼女という重要な役で、その勇介に付いていく形で特進クラス入り。動機はそんなものだけど、何やらやってくれるかもしれない。実は新垣さんをドラマで見るのが初めてなので、どうしても当たり障りのないコメントになってしまう。
・小林麻紀(サエコ)
特進クラス生・その5。サエコさんは、同局のバラエティ番組「学校へ行こう!(現在は『学校へ行こう!MAX』)」で、V6のメンバーたちとスタジオの教室で遊ぶコーナーに出ていた時の「(パンパン)サエサエ!」という掛け声を真っ先に思い出すなあ。今回は目立ちたがり屋の役だけど、東大目指しちゃいますか!
・奥野一郎(中尾明慶)
特進クラス生になりたがってる? 一流進学校に通う双子の弟を自慢に思う余り、正反対のタイプの自分は現在「一歩身を引く」という立場。でも特進クラスで自分を変えたがっているようです。中尾くんも「ウォーターボーイズ2」や「H2~君といた日々」で高校生を演じたけど、小池くんと同じでしばらくは高校生役が続く? しかもオチャラケ系キャラも続く?
・龍野百合子(野際陽子)
亡くなった夫に代わって、龍山高校の理事長に就任。おっと野際さん、今回は珍しく威厳が無い役だぞ? でも野際さん、ドラマによっていろんなキャラを上手く演じますよね。さすがベテランって感じ。
最後に一つ。脚本を担当するのは秦建日子さんで、過去に日本テレビ系ドラマ「最後の弁護人」で脚本を担当したんだけど、その主人公の有働弁護士を演じたのが阿部寛さん! へえ~、「秦・阿部・弁護士」で、こんなリンクがあったんですね~。これ、東大の試験に出るよ!(ほんとか?)
●原作コミックス&関連書籍
・原作コミックス「ドラゴン桜」(三田紀房)
・書籍「ドラゴン桜」公式ガイドブック(三田紀房・モーニング編集部)
・書籍「ドラゴン桜 東大合格をつかむ言葉161」
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