ミスチル・「四次元」全曲感想[4]・「ヨーイドン」
Mr.Children「四次元 Four Dimensions」の4曲目「ヨーイドン」。
「四視点 Four Viewpoints」に基づく感想です。
Track 04. 「ヨーイドン」(フジテレビキッズ教育番組テーマソング)○第一印象
初めて聴いたのは、ラジオとネット配信コンテンツ(2005/06/0?)。
「これが『キッズ教育番組向け』で噂の曲か!」という感嘆。
同時に、「子供が歌うとしたら難しいかも」という感想(笑)。
でも楽曲としては良いですね~。○従来曲との比較
オリジナルキーは「Gメジャー」。
最初の出会いから曲全体を聴いたので、「当初の展開」は予想していません。
聴いていきなり浮かんだのが「名もなき詩」。メロディそのまんまだ!
その後浮かんだのが「君がいた夏」。デビューシングル曲だ!
それで、どこか「ロード・アイ・ミス・ユー」らしくもある!
それと、どこか「旅人」や「Sign」のコードが見え隠れする部分もある!
ついでに言うと、MY LITTLE LOVERの曲調に似る部分も随所にあって、
「shooting star」や「日傘~japanese beauty~」を連想してしまう!
まあ、マイラバに似てるっていうのは、編曲に小林武史さんが参加してるから?
でも意外に深いですよ、この曲。ただの「キッズ教育番組向け」ではないな・・・。○詞の世界・曲の世界
“♪アーアーアアアー こーろっがーれっ!”っていうアカペラのコーラスで始まるこの曲。いろんな楽器の音が聴こえてきて、楽曲的にも楽しい! それで歌詞は「キッズ教育番組向け」ということだけど、子供視点で大人になっていく自分を歌うものになっていますね。ヨーイドンの合図 待たずして僕ら大人になっていくよ
どこに向かっているのかなんて分かんない
でも飛び出していくよ 転がりだしていくよとりあえずヨーイドンしましゅ~。後で何とかなりましゅ~。移動手段はひたすら転がるだけでしゅ~(笑)。なんて、一見子供らしい詞が並んでいるんだけど、全体的に詞を眺めてみると「大人の現実を良く知った子供」が主人公のようにも思える。「実は僕ちん、ませた子供なんでしゅ~」みたいな? もしや「ヨーイ首領(ドン)」か?(笑)
「キッズ教育番組向け」という前提があったことで、「イントロが流れたときにすぐMr.Childrenだと分かるようなものがいいな」という思いが存在したことは、メンバーたちが公的に話しています。しかも、「『名もなき詩』とか『君がいた夏』を連想させるような感じがあって、それが一番分かりやすいMr.Childrenの姿のように感じたのかもしれない」とも。考えてみたら、上で書いた「大人の現実を良く知った子供」って、「Mr.Children」という造語のバンド名に通ずる所がありますよね? そういった所もあって、デビューシングル曲の「君がいた夏」、いや厳密にはデビューアルバム「EVERYTHING」のリリースの方が先でその1曲目が「ロード・アイ・ミス・ユー」なんだけど、ミスチル自体がデビュー当時の「原点」を見据えつつ「再出発・新たな展開への冒険」みたいなものを暗に意識していて、それも含めての「ヨーイドン」なんじゃないか、なんて思ってしまうのでありまして・・・。その先には、「名もなき詩」のような誰もが知る名曲が誕生したり、「旅人」のような隠れた名曲が誕生したり、「Sign」のようないつになっても「ミスチルは良い!」と思わせられる名曲が誕生したり、という経過がまたあるんじゃないか、なんて思ってしまうのでありまして・・・。こう言いながら、私が当初浮かんだ従来曲を全て肯定化させているんですが・・・。
あれこれ言ってきた所で、やっぱりこの曲でも「未来」の詞に通ずるものを感じたり。“♪数字やデータで未来はつくれない”って、具体的に「未来」を思うフレーズも登場するし、無邪気ながらもブランコを思い切り漕いで飛び出していく気持ちが描かれているし。ねっ? 結構この曲、深いでしょう?
Track 05. 「ヨーイドン」(Instrumental)○第一印象
“♪アーアーアアアー こーろっがーれっ!”っていうアカペラのコーラスがあって良かった(笑)。これが無かったら、いきなりイントロから始まることになるもんね。やっぱり曲だけ聴くと、イメージが変わったり気付きにくい音がはっきりするものですね。せっかくだから、カラオケで歌っちゃおう!※「従来曲との比較」、「詞の世界・曲の世界」は、インスト曲のため省略します。
●「ヨーイドン」関連記事
○関連記事『ミスチル・キッズ教育番組で新曲「ヨーイドン」発表』
【 http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2005/03/post_31.html 】
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