ミスチル・「四次元」全曲感想[3]・「ランニングハイ」
Mr.Children「四次元 Four Dimensions」の3曲目「ランニングハイ」。
「四視点 Four Viewpoints」に基づく感想です。
Track 03. ランニングハイ(映画「フライ、ダディ、フライ」主題歌)○第一印象
初めて聴いたのは、映画の試写会を告知するCMでのBGM(2005/06/1?)。
あまりにも音量が小さく、しかもリアルタイムでいきなり聴いた状態だったので、
ほとんど印象に残りませんでした(苦笑)。
全4曲の中では一番最初に作られた曲らしいけど(確か某雑誌に書いてあった)、
私が聴いたのは全4曲の中で一番最後の曲となりました。何か妙だなあ~。○従来曲との比較
オリジナルキーは「Bm」。
最初の出会いから曲全体を聴いたので、「当初の展開」は予想していません。
でも聴いた感じでは、「I'LL BE」に似ているなあと。
(アルバム「DISCOVERY」の「I'll be」ではなくてポップ調のシングルの方です)
詞の力強さや勢いから、「旅人」に似ているなあと。
そんな風に思いました。だからこそ、気に入った!○詞の世界・曲の世界
いきなり“♪向こう側にいる内面とドッチボール”から始まる詞が、まず面白いなあと思いましたね。甲「理論武装で攻め買ったと思うな バカタレ」
乙「分かってる 仕方ないだろう他に打つ手立て無くて」
甲「威勢がいいわりにちっとも前に進めてないぜっ」
乙「黙ってろ!この荷物の重さ 知らないくせして」この言い合い・・・。「バカタレ」は“バッカッタッレ~エェー!”と歌うのがコツ? “♪前に進めてないぜっ”の「ぜっ」は是非とも表現したい所? 一見して「甲」が優勢かと思いきや、「乙」も言い攻められて“♪黙ってろ!”とたまらず口に出してしまうのが面白い? この冒頭のドッチボールだけでも特徴が強いですね~。
2番では、“♪あれっ 俺ッ 何してんだろう? 忘れた 分からねぇ”は、日常でも使えるフレーズだったり(笑)。サビになると「亡霊が出るお屋敷が取り壊されて、マンションに変わって金になる」という現実でもありがちな展開が描かれ、“♪少しだけ感傷に浸った後 「まぁ それもそうだなぁ」”と締めて、その余韻とも取れる数小節が流れます。実はこの2番における「サビから余韻の数小節(ラストサビ前まで)」が、「I'll be」のそれに似ているなあと真っ先に思ったんですよ。「サビで上昇していくコード進行と、それが終わってジリジリとただ流れる数小節」ってやつ? どうでしょう?
また、随所で見られる「鳴らねぇ」や「分からねぇ」や「ならねぇ」という勢い付いた「野郎口調」が印象的で、なおかつ“♪息絶えるまで駆けてみよう 恥をまき散らして”や“♪退きどきだと言うなかれ素人!まだ走れるんだ”という助言的な言葉も登場。これらにおける「教訓的導き」が、「旅人」のそれに似ているなあと後で思ったんですよ。共通点は「力強さ」で、歌う際には「思いっきり大声を張り上げてシャウトしまくっちゃえ!」って感じ? どうでしょう?
あと、これまで挙げてきた詞の中の言葉やフレーズ以外にも、「胸に纏う玉虫色の衣装」や「まだ間に合うかなクーリングオフ」等といった、興味あるフレーズが出てきますよね。特に思い悩んでしまったのが「玉虫色の衣装」。「玉虫色」とは、昆虫の玉虫の体色そのもので「光の具合によって緑色や紫色に光って見える色」という意味。それをはためかさたり見せびらかしながら、『グングンと「ランニングハイ」していこう!』みたいな? どうでしょう?
あれこれ言ってきた所で、やっぱりこの曲でも「未来」の詞に通ずるものを感じたり。そこには、「自分を強気に攻めて、自分なりに激しく立ち向かう」といったイメージがあったりします。そんな曲が映画「フライ、ダディ、フライ」の主題歌に抜擢されたわけだけど、映画の内容とリンクする部分はあったりするのかな? まだ見ていないから分からないけど、いつの日か見たとしたら「まぁ それもそうだなぁ」という風に思ったりするのかな? そう言えば、全4曲中この曲だけ、曲タイトルが詞の中で一切登場しないではありませんか! “♪あれっ 俺ッ 何気付いてんだろう? 忘れた 分からねぇ”等と、さっそく「日常でも使えるフレーズ」を試してみたり・・・。
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