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2005.06.27

あいくるしい・第11話(最終話)

前回予告で「感動の最終回」という字幕が出ました。現在数々の問題が残っているのですが、この最終話でどのように解決し、どのような結末を迎えるのでしょうか? 和やかな雰囲気があるこのドラマも、ついに終わってしまうことに・・・。

○ドラマ視聴率は本館サイトの該当コーナーから!
○TBS系「あいくるしい」
第11話(最終話)「なみだのバトン」

真柴家の、徹生(竹中直人)、豪(市原隼人)、みちる(綾瀬はるか)、幌(神木隆之介)、唄(松本梨菜)、明示(杉浦直樹)のそれぞれの思いは? 死んだ由美(原田美枝子)に似た園子の思いは? その他の人物たちの思いは? その全てが、感動と共に明らかになる。

真柴家の皆はご先祖様のお墓をきれいに掃除した後、明示の言葉を受けて手を合わせ祈りました。「真柴由美に誓って」。家族の思いは一時ただ一つに定まりました。

○幌・冒頭のナレーション

ねえねえ、ご先祖様って、いったいどんな人がいたんでしょう?
子供の頃は、どんなことを考えていたんですか?
ねえ、もしかして、僕のような子供もいましたか?
世界の全ての人が、わおっ! 幸せになるといいな。

ここで「あいくるしい」のタイトル画面へ。「最終話」の文字を見るのが辛いです。「あいくるしい」より「ものかなしい」・・・。

学校で「虹色の戦士」の6人が集まって、幌が未来(大後寿々花)へみかん色のビー玉を渡したことについて賛成・反対の多数決が取られました。愁(本郷奏多)は賛成、耕作(春山幹介)は反対、力(羽生章司)は賛成、奈々(志保)は反対、幌は張本人だから当然賛成で、聖子(後藤果萌)は反対かと思いきや賛成。聖子の意外な判定により賛成派が上回ったけど、彼女は家庭の事情で東京へ引っ越すことになっていたのでした。

豪は中川(萩原聖人)の下でボクシングを教わり、同じ高校生とスパーリングを行うことに決定しました。みちるは矢口(小栗旬)からの電話を受け、瀬戸(田中幸太朗)が手紙を残して失踪したことを知りました。幌は天文台で明示に未来のことを話すと、明示は「くじら座さ、それは」と答えました。彼によれば、オレンジ色の変光星「ミラ(MIRA)」は「不思議なもの」という意味を持ち、小さく熱い伴星を連れているが近過ぎて一つにしか見えず、そのもう一つは燃料を燃やし尽くした白色矮星、つまり死んだ星だということでした。幌はそれが未来の出した最後のなぞなぞの答えにつながると思いました。

翌日、「虹色の戦士」の6人は未来を池のほとりへ連れ出すと、自分の名前を“未来(みら)”と言って自己紹介した未来へ幌が「君が自分で付けた名前でしょう?」と返し、「くじら座のオレンジ色の星・ミラ。『不思議なもの』っていう意味だよね?」と続け、なぞなぞの答えを伝えました。また、彼女が“歩けない”のは“歩かないから”であることも判明。本名は“未来(みき)”で、幼い頃交通事故に遭って弟だけ亡くなったことで人に心を開かなくなり、弟が可哀想で自分の足を動かなくしているだけでした。つまり、未来は「ミラ」に自分と弟のことを例えていたのでした。全てを聞いた幌は母親が死んだ日のことを伝えて未来を励まし、幌の差し出した手を取ってゆっくりと立ち上がり、そして歩み始めました。その場へ車で駆け付けた未来の両親と徹生とみちるは、遠くからその光景を見て笑顔を浮かべました。もちろん「虹色の戦士」たちも満面の笑顔。子供の問題を子供たちだけで解決したのでした。

ある高校にて豪のスパーリングが行われ、豪はほのか(沢尻エリカ)にもらったボクサーパンツを履いて挑んだものの、基本ができておらずパンチも空振りばかりで相手に打たれ続けてダウン寸前。端で見ていた中川や夕子(桜井幸子)も勝利を諦めていました。しかしその時、豪が放ったパンチが相手の左頬を捉え、ダウンを奪い見事に逆転勝利! その後、みちるの元に瀬戸が現れてバイクを豪にあげるように言うと、みちるに別れを告げて去っていきました。バイクを眺めていた幌をみちるが連れ出し、園子のいる食堂店へ。幌は母親そっくりの園子を見て大きく驚きました。二人はそのまま園子のアパートへ行き、みちるは徹生に会ってほしいと頼みながら打ち解けあい、そこを出てアパート前まで来ていた徹生と笑顔を交わしました。

翌日、昨晩幌と別れの握手した聖子が町を出る日。駅には聖子の父親・篤(浅野和之)と共に、彼とよりが戻っていた聖子の母親・千秋(南果歩)と弟・裕太(武井証)も迎えに来ていました。徹生他数名に見送られ、電車に乗って町を出る聖子たち。そして走行中の電車から窓の外を見ると、なんと「虹色の戦士」の6人がビー玉を手にして待っていた! 聖子もすかさずビー玉を見せて応え、追い掛ける皆を見ながら涙を流して別れを告げたのでした。空には、「虹色の戦士」の7人を表すかのような、きれいな虹が・・・。

地区対抗の運動会にて、真柴家の面々は円陣を組んで気合いを入れ、家族リレーに挑みました。明示、徹生、幌と緑色のバトンがつながったところで、唄がまさかの転倒。その時、倒れたまま泣きじゃくる唄へ、応援しに来ていた園子が唄に声を掛けて元気付け、「お母さん」と呟いた唄は立ち上がって再び走り出しました。最下位のままみちるへバトンがつながり順位を上げ、アンカーの豪が素晴らしい走りを見せてなんと逆転優勝! その間、走り終えて応援を続けていた幌は、これまでのことを思い出しながらあることに気付いたのでした。

○幌・ラストのナレーション

僕は今日、今まで、どうして涙が出なかったのか、分かりました。
涙は頑張って流すものではなく、
きっと、気が付いたら、零れているものなんですね。
そしてそれは、自分のためじゃなく。
ほら、こんな風にお姉ちゃんが。
ほら、こんなに、皆も。
僕は、すっと、体の力が抜けました。
どうしてって、それは、
もしも、世界を救う人がいるとしたら、
それは僕だけじゃなく。
2005(トゥエンティー オー ファイブ)。
2005。ありがとう。

「バンザイ!」と両手を上げて叫びながら優勝を喜び合う真柴家の面々とその仲間たち。これまで涙が出なかった理由に気付いた幌の目には、自然に大粒の涙が溢れていました。長年の問題の答えを実体験により導き出せたという結末。最後は優勝旗を掲げた真柴家の面々が並んで全員で「真柴家、ファイト、オー!」と言い、そのカットが写真に置き換わって「あいくるしい」の文字が出て完結しました。

サブタイトルの「なみだのバトン」には、幌の問題の解決や、真柴家や周りの人物たちの絆を表していたんですね。確かに「感動の最終回」でした。そして、忘れられないドラマになりました!

「あいくるしい」DVD-BOX
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「ベンのテーマ」
主題歌: マイケル・ジャクソン「ベンのテーマ」

・「あいくるしい」オリジナル・サウンドトラック(千住明)
 (「砂の器」等のBGMで知られる音楽家です)

●野島伸司・過去の名作ドラマ「私のオススメ・お気に入り」
「未成年」DVD-BOX 「高校教師」DVD-BOX 「聖者の行進」DVD-BOX
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●市原隼人 in 「ウォーターボーイズ2」
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●綾瀬はるか in 「世界の中心で、愛をさけぶ」
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