あいくるしい・第6話
つい先日、近い親戚が生まれたばかりの女の赤ちゃんを連れて実家の方へやってきました。後から来た私は、その赤ちゃんが眠る別室へこっそり入ってじっくり様子を見ていました。「プフーッ」と言いながらスヤスヤ眠る姿。僅かに見開く目。もみじの葉みたいに小さい手。う~ん、何から何まで、あいくるしい~! そうしているうちに、赤ちゃんがしっかり目を見開いて「ぱはっ!」と声を出しました。同じく「ぱは~っ!」とお返しのご挨拶。う~ん、やっぱり、あいくるしい~! 赤ちゃんって、究極の「あいくるしい」ですね~♪
○ドラマ視聴率は本館サイトの該当コーナーから!
○TBS系「あいくるしい」
第6話「さよならのバトン」
祭りの夜、由美(原田美枝子)が自宅で息を引きとった。みちる(綾瀬はるか)は涙をこらえ、気丈に通夜をとりしきる。一方、徹生(竹中直人)は悲しみのあまりうろたえ、家の中にすら入らない。屋根に上った徹生は、とうとう通夜にも顔を出さずじまいに。あきれはて、毒づく豪(ごう・市原隼人)とみちるに、明示(めいじ・杉浦直樹)は徹生の気持ちを代弁する。
冒頭で、祭りの夜に亡くなった由美の下へ、明示、豪、みちるが急遽駆けつけました。起きた唄(松本梨菜)もそれを知って泣くばかり。幌(神木隆之介)からその事実を聴いた徹生もタクシーで自宅へ到着したけど、家の中に入らず玄関前でただ茫然と立ち尽くすだけでした。
○幌・冒頭のナレーションお父さんは、家の中に入ろうとはしませんでした。
大きな岩のように動かないお父さんは、
ビクン、ビクン、肩が震えています。
だから僕は、お父さんがひび割れてしまわないように、
しっかりと手をつないでいました。
ここで「あいくるしい」のタイトル画面へ。通夜の日、真柴家の家族たちは、そして回りの人たちは、それぞれ何を思っていたのでしょうか? そして、こんな事態なのに泣けない幌は、黙ったまま何かを呟く素振りばかり。いったい何を語っていたのでしょうか?
みちるは参列者へ「身内だけで由美との最後の夜を過ごす」と言って早々に帰しました。そして夜、唄には「由美が疲れたためバトンを渡した」と伝えました。唄は自分にもいつかバトンを渡すかと心配していたけど。喫茶店にいた明示、幌、愁(本郷奏多)のそばで、うるさく会話する若者たち。以前由美とそこで若者たちをやっつける冗談話をした明示は、いきなり立ち上がって「バカ者! 静かにせんか!」と怒鳴りつけました。その時愁も、紫色のビー玉を持ったまま立ち上がって睨みつけると、回りの客も立ち上がって加勢しました。若者たちは文句を言いながら出て行きました。見ていてすっきり爽快! 幌もその様子を見て「ある歌」を思い出したようで、笑顔を取り戻しました。良かった!
外が明るくなって、3人が真柴家へ行くと、徹生が屋根の上に! 近所の人たちも駆けつけて辺りはもう大騒ぎ。そこへ豪が現れて、屋根に登って徹生を説得したところ、その徹生は足を滑らせて地面へ転落してしまいました。皆が驚く中、唄だけは笑い顔。誰か、唄にツッコミを入れてくれ(笑)。その後幌は吹けないトランペットを吹きながら、部屋に閉じこもった徹生へ「ある歌」の話をしました。何でも、以前家でカラオケをした時に、由美が最後に一曲だけ歌った歌だとか。徹生はその話を聞いて涙を流していました。
告別式では、参列者が次々と由美の棺桶に花を添えました。その時、どこからともなくトランペットの響きが! 徹生と幌が現れて、徹生が「愛の賛歌」を吹き続けていました。日本では越路吹雪さんが歌って有名になった歌。これこそが、幌が言っていた「ある歌」、由美の想い出の歌だったんですね! そして徹生は、かつて由美がみちるを妊娠した頃からのことを切々と語り、「父親失格」とまで言い出しました。また由美はその頃から、徹生と一緒になったことで「幸せ」と言って、いつも笑っていたということでした。残された家族たちは、泣き叫ぶ父・徹生へ尊敬する言葉を掛けました。それを聞いた徹生は、「今日から『父親』になる」と棺桶の中にいる由美へ誓ったのでした。う~ん、感動のシーンでしたね! 火葬場では、豪・唄・徹生・幌・みちるがその順で手をつなぎ合わせ、由美が「愛の賛歌」を歌った日のことを思い出していました。明示も後ろでその姿をじっと見つめていました。そうか、序盤で幌が黙ったまま何かを呟いていたけど、かつて由美が歌ったタイトルを知らないこの歌を、懸命に口ずさんで思い出そうとしていたんですね!
その夜、天文台では幌が望遠鏡で星を見ていました。明示に教わった通り、「亡くなった人は星になる」と信じている、いや信じたい幌。同じくそこにいたみちるは、幌があの夜徹生を連れてきたことを褒め、「幌は本当に人の気持ちが分かる子」と言いました。すると幌は、由美が死んでもやはり泣けなかったことを言った後で、「一生泣かない人っていないと思う。だから、僕もいつか、涙をこぼすと思う。」と言いました。しかし同時に、「でもさ、何だろう? お母さんが死んじゃうよりも、悲しいことって・・・。」と弱気なことも言い出しました。
○幌・ラストのナレーション僕は、本当に世界を救えるのでしょうか?
もしかしてその世界は、本当に救った方が良い世界なのでしょうか?
教えてください、お母さん。
僕は、虹色の戦士を後二人、探した方が良いのでしょうか?
そんな幌は、望遠鏡を見ながら“お母さん”という星を見つけました。みちるが駆け寄ってみると、望遠鏡のレンズから一本の光が差し込んでいました。そして「バトン・・・」と呟いたみちるは、光を両手で優しく包み込むように持つと、その光は静かに消えていきました。由美からみちるへ、バトンがしっかりと手渡されたんですね! これは上手い描写だと思いました。笑う幌と涙を浮かべるみちるは、その“儀式”が無事行われたことで喜び合いました・・・。
今回は特に言及することはありません。シーン毎に真柴家の家族たちの思いが見られ、私もそれについての思いを伝えられたからです。本当に良い家族だと思いました。幌は一時自信を無くしていたけど、虹色の戦士は7人になるまで集め続けるのかな?
「今回気になったこと」は、以下の通りです。
・明示おじいちゃんが大活躍! 時には注意し、時には助言し。良い人だ。
「想像してごらん」等と語ったけど、これはジョン・レノンの「Imagine」をイメージ?
野島さんと言えばジョンだからね。過去の脚本作「世紀末の詩」が良い例ね。
おじいちゃん、良い言葉を残したからって、由美みたいにならないで長生きしてね!・矢口(小栗旬)に婚約者がいることが発覚! 真里か?(謎)
院長である父からの紹介らしいけど・・・だったらみちるを弄ばないでくれ!
でも、みちるが「真柴家の本当の子」という設定で良かった。・原沢家が微妙~な雰囲気。
篤(浅野和之)は千秋(南果歩)へ、浮気をほのめかす言葉を発しました。
隠れて聞いていた聖子(後藤果萌)の表情が、何か可哀想だったなあ。・ほのか(沢尻エリカ)ちゃん、可愛い~! 犬の鳴き真似で吠える豪も、可愛い~!
そっか、吠えれば良いんだな? よし、「あいくるしい~!」。どうだ!(反応無し)
●関連記事
○第1話~キャスト紹介&それぞれの一言感想
○第2話~音楽(主題歌&BGM)大紹介
○第3話~野島伸司の過去作品への思い
・「あいくるしい」オリジナル・サウンドトラック(千住明)
(「砂の器」等のBGMで知られる音楽家です)
●野島伸司・過去の名作ドラマ「私のオススメ・お気に入り」
「未成年」DVD-BOX/「高校教師」DVD-BOX/「聖者の行進」DVD-BOX
●市原隼人 in 「ウォーターボーイズ2」
○関連カテゴリ「ウォーターボーイズ2」
【 http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/waterboys2/ 】
●綾瀬はるか in 「世界の中心で、愛をさけぶ」
○関連カテゴリ「世界の中心で、愛をさけぶ」
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○関連記事『大塚製薬・「ポカリスエット(POCARI SWEAT)」のCM』
【 http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2005/03/post_7.html 】
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コメント
あずさん、おはようございます。TBありがとうございました!
明示の言葉、いい言葉でしたね。
明示さん、ビートルズファン!?(笑)
由美の言葉が生きているな~と感じました。
徹生が父親になる!と決意を発表したので、今後どう変わっていくのか
楽しみです。
子供達の話を良く聞き、心強い味方になってくれるといいですね。
それにしても、みちるが心配!!嫌な予感を拭えません。
投稿: ちーず | 2005.05.19 07時59分
あずさんへ
つれづれなる・・・日記?へのTBありがとうございます。
この脚本家はそういうのが好きなようなので、ちーずさんがおっしゃるようにみちるがどろどろモードに入りそうなのがすごく心配です。
こちらからもTBさせていただきました。
これからもよろしくお願いいたします。
投稿: きょう | 2005.05.19 08時07分
おはようございまっす(^_^)TBありがとうございました☆
adsさんの>矢口に婚約者がいることが発覚!真里か?(笑) には笑っちゃいました(*^_^*)
でも、お葬式できびきびと働いた後に矢口から電話があって安心したように涙を見せたみちるを見て、ほんまにみちる矢口先生のこと好きなんだなぁ~って思いました。
あと、柴犬豪もとっても可愛かった~(^_^*)
投稿: yuko | 2005.05.19 09時42分
adsさん、こんばんわ!
今回、幌がお通夜から様子がおかしかったので、一瞬おかしくなっちゃったのか?
などと勘違いしてしまいました。(^-^;
お母さんの好きだった歌を、思い出そうとしていたんなんて・・・。
でも、それが思い出せたから、徹生を引っ張り出す事が出来たんですよね。
それにしても、みちるの恋は、なんだか怪しい雲行きが・・・。
矢口はなんとかするっていったけど、お坊ちゃんは果たして父親をなんとかするなんて出来るんでしょうか!?(謎)
投稿: ミウミウ | 2005.05.19 22時40分
あずさんこんばんは
TBありがとうございます。
由美は亡くなってしまったけど、みんなは
大丈夫ですよね。
これからの先の展開がまた読めないですよね。
みちるを始め嫌な展開がないといいのですが・・・。
投稿: まりこ@どらまにあ | 2005.05.20 01時02分
あずさん、こんばんは。
TB、コメントありがとうございました。
今回明示が大活躍でしたね。
> 「想像してごらん」等と語ったけど、これはジョン・レノンの「Imagine」をイメージ?
あっ、そうかぁ~
なんか聞いたようなフレーズだとは思っていたんだけど。
(幌じゃないけど)思い出せて、すっきり(^-^)♪
投稿: misato | 2005.05.20 02時24分
>ちーずさん
明示がとにかく良かったですね。真柴家の揺れってやつを軌道修正し続けたような気がします。「想像してごらん」はまさしくビートルズ! 世代的にもファンだったかも? 徹生の誓いの言葉に子供たちも安心したし、良い方向へ向かうと思います。しかし! 今後また不安だらけになるんでしょうね・・・。
>きょうさん
そうですね、これからドロドロモードに入っていきそうですね。今回の話はある意味で最終話として成り立つ内容だったけど、できれば今後は見たくない・・・でも「虹色の戦士」のこととか気になるし・・・、という思いでいます。今後も共に見ていきましょう!
>yukoさん
矢口と言えば、っていうやつですね(笑)。ほんとにそんな名前のキャラが出てきたら、スタッフ陣を疑うぞ・・・。みちるが真柴家外の人で本当に頼れるのは、矢口だけだし。おい矢口、悲しませるなよ!(念押し) そうそう、柴犬豪も良かったですよね~。
>ミウミウさん
私も最初、幌がまずいことになったかと思ったけど、そうではなくて想い出の歌を思い出そうとしていたんですね。それでそのまま徹生を引っ張り出せたんですね。この辺りは良かったです! それにしても、みちる・・・。矢口との関係がやっぱり気になってしまいます。妙なことしたら「マギール鉗子の刑」じゃっ!(「和也@救命病棟24時」つながり?)
>まりこさん
真柴家の残された家族は、手をつないで由美への思いを共有したから、ひとまずは安心できますね。先は全く読めません。それだけに怖くなったり。きっと何かが大きく揺さぶられる事態が?
>misatoさん
明示大活躍! ジョン・レノンの「Imagine」を思わせるセリフを語った時は、ジョンのファンとしてうれしくなりましたよ。そういえば幌たち子供らの行動は、映画「スタンド・バイ・ミー」みたいなところがありますよね。同時に、ジョンの同名の曲も存在しますけど。このドラマはジョンスペシャルだなあ~。犬マネをして吠えていた豪も、きっと名前は「ジョン」だろう(笑)。
投稿: ads(あず)@管理人 | 2005.05.20 02時50分
「気ままなNotes...」へのTBコメントありがとうございます。
なかなか記事書けません。見てはいるんですけどね。
明示の役割が初回のようになってきて嬉しいです。
最後の「今回気になったこと」で、矢口センセの婚約者、突っ込みどころが一緒でした。
投稿: pixy_japan | 2005.05.20 10時37分
あずさん、こんばんわ。
コメント、TBありがとうございました。
おじいちゃん大活躍で良かったですよね。やっぱりいいおじいちゃん
ですよね~。徹生を引っ張りだした幌もよくやりました!
みちるのことは心配ですよねぇ。婚約者の存在をしった今、よくない
想像ばかりしてしまいます…。
投稿: みんと | 2005.05.20 23時06分
>pixy_japanさん
そうですよね、記事執筆が遅れているだけなんですよね。分かりますよ、そちらはドラマ以外の記事もたくさん書いていますし? 今回ですけど、明示が彼らしい行動になって(戻れて?)良かったですね。矢口の件は、おそらく多くの人が思っていることかな?(笑)
>みんとさん
ああいう時に心強く助言してくれるおじいちゃんって、良いですね~。私の亡くなった祖父は、悪いことをするときちんと叱ってくれて、良いことをするとすごく褒めてくれた人でした。ああ、今後のみちるのことが心配でなりませんね・・・。
投稿: ads(あず)@管理人 | 2005.05.21 01時25分