恋におちたら~僕の成功の秘密~・第3話
“有り得ないストーリー”的なレビューについて、日々たくさんの意見をいただきありがとうございます! 賛否両論はあるだろうけど、それだけこのドラマは注目度が高いというわけですね。今後もいろいろと意見を交わしていきたいと思っています!
○ドラマ視聴率は本館サイトの該当コーナーから!
○フジテレビ系「恋におちたら~僕の成功の秘密~」
第3話「ヒルズの成功とは」
島男(草なぎ剛)は和菓子店「清川堂」のネット通販許諾を取るよう命じられた。早速、清川堂を訪れた島男は、店主・清川(小市慢太郎)に客と間違えられ、あんこ餅(もち)をごちそうになる。が、おいしさを実感し、仕事の話を持ちかけたとたん、清川の態度は一変。店から追い出されてしまう。島男は清川が断わる理由を探るため、知人の和菓子店で和菓子作りの基礎を学ぶことに。
老舗の和菓子屋「清川堂」のネットショップへの参入を決めてくるよう突然言われた鈴木島男。しかしその店主の清川は、どんなセールスマンが来ようと一方的に出店を拒否し続けていました。その理由の一つは、1日500個が限界という「手作り」にこだわっていて、機械導入をためらうことで多く売りさばくほどの生産力も無いため。客と間違えられて店内へ通された島男は、清川に奨められてあんこ餅を試食。甘い物が苦手な島男だったけど、食べてみるとこれが美味い! それで清川に名前を聞かれ、島男が「フロンティアの鈴木島男です」と答えると、清川の態度が急変して「いいから帰れ!」と言って追い出されてしまいました・・・。この時清川の息子・大介(深澤嵐)と出会い、後日「母親の形見」というリコーダーについて話しながら交流を深めました。ある時島男は龍太(山本耕史)との会話中に職人としての「こだわり」というものの大切さを知り、休暇を取って近所の和菓子屋へ弟子入りして、「和菓子作り」について独自で学ぶことにしました。そしてようやくまともなあんこ餅が作れるようになった頃、島男は再び清川の所へ向かいました。清川から以前大介が世話になったことを感謝された島男は、早速商談へ。島男は拒否を続ける清川を言い負かすかのように、和菓子作りの独自の調査結果を交えて語り、それを聞いた清川はいつしか笑顔がこぼれていました。その甲斐あって、「清川堂・限定250個(1日生産分の半分も!)」としての出店契約が成立し、島男はまた成果を上げました! 清川は、お金で解決する姿勢より独自の努力で接することを選んだ島男の人柄に惹かれたようです。「商談の“餅(持ち)”込みは、自らが“豆(あずき)”に努力すれば万事“あん(安)”泰!」というやり方の「成功例」といったところでしょうか。島男が苦労して作り上げたあんこ餅が、それを暗示していたかように思えました・・・。
うんうん、今回は割と普通に、それでいて気楽に見られました! 清川は「島男の人柄に惹かれた」と言っていたけど、それは島男役の草なぎ剛くん自身にも言えることですよね。やっぱそういうのって得だよなあ~。この島男のストーリーと並行して描かれたのが、フロンティアの社長・高柳徹(堤真一)のやり方でした。小倉男爵(藤村俊二)が経営する「小倉ホテル」の買収を強引にやってのけた高柳。彼のやり方は清川の嫌う「お金で解決するやり方」の典型だけど、IT企業の成功者はこのやり方で今日まで生き延びているのが現実です。彼のやり方も「一つの手段・一つの戦略」ゆえに反論する余地はありません。逆にIT企業の関係者として、島男みたいな「一般企業がやるような稀なやり方」での成功例は少ないかもしれません。でもそこを曲げて見れば、「そんなのも“あり”かもしれない」とは思わせてくれます。サブタイトルにもある「ヒルズの成功」は、島男と高柳の「形は違えど同じ“成功”」を意味していたんですね。できれば「双方が満足できる商談成立」が一番だけど、現実にはそう甘くはないということでしょうか。今回の件で甘い物嫌いを克服しつつある島男も、現実に対して甘く染まらないでほしいものです・・・。
さてビジネスストーリーを離れて、「恋におちたら」という私的に気に入らないタイトル(笑)から、「恋愛」についても初めて触れてみます(タイトル嫌いの理由は「第1話レビュー」を参照してね)。島男と秘書の香織(松下奈緒)の関係が、微妙に良い方向へ向かっている気がします。ほんと、微妙に良いペースでね。高柳のそばにいつもいるから(公私共に?)てっきり良い仲だと思っていたけど、実際そうでもないみたい? 第2話で高柳の部屋へ自宅のように入っていった元恋人・七海(和久井映見)の方が、いまだに高柳と良い仲のように思えます。また、香織をライバル視する秘書・藤井(滝沢沙織)は、最終的に取締役・神谷(谷原章介)と良い仲になったりして? それから、バー「リオナ」の雇われマスター・星野(佐藤江梨子)は、良く一品サービスしているけど、全く読めません(笑)。ついでに、フロンティアから離れるけど、島男の妹・まり子(木村佳乃)と龍太は、第2話でまり子の方から一方的に恋愛拒否されていましたよね・・・(笑)。
ところで! 今回清川を演じていたのは、なんと“ひびやん(日比谷学先生)@救命病棟24時”こと小市慢太郎さん! 私は登場してしばらくの間全く気付きませんでした(笑)。印象的だったあのメガネや無精ヒゲがすっかり無くなっていたし? 島男に向かって「いいから帰れ!」と言ったシーンで、ようやく彼がひびやんだったということに気付きました。「好き嫌いが激しいひびやんだけど、甘い物は好きだったんだ・・・」と、作品を越えて歪んだ思いを抱いてしまいました。ああ、ひびやん、フォーエバー!(あはは~) ちなみに清川の息子の大介は、“タッペイ(龍平)@みんな昔は子供だった”こと深澤嵐くんでしたね。彼はあの時と同様に笑顔が印象的な少年のままでした。
○「恋におちたら」第3話・“ひびやん照合”プログラムmain()
{
//入力「清川正の全データ」
人物 = 清川正の全データ;//「清川正の顔」と「ひびやんからメガネと無精ヒゲを除いた顔」を照合
if(人物.顔 == (ひびやん-メガネ-無精ヒゲ)) {
//確定・・・だけど、念のため声紋照合を実施
//引数として「いいから帰れ!」というセリフを代入済み
照合結果 = hibiyan_voice(人物.声); //声紋照合関数
if(照合結果 == TRUE) {
//ひびやん確定!&メッセージ出力
printf("ああ、俺がひびやんだよ。マギール鉗子!");
}
else {
//やっぱりひびやんじゃなかった!
printf("実は佐倉亮太(大泉洋)でした。コマネチ!(おいおい)");
}
}
else {
//ひびやんじゃなかった!
printf("実は進藤一生(江口洋介)だ。ゴッドハンド!(ウソつけ)");
}
}
分かる人だけ分かるという、無理多過ぎで笑いばかり取り入れたプログラムだ・・・。「先に声紋照合すれば?」って声もありそうだけど・・・(笑)。
・「恋におちたら~僕の成功の秘密~」オリジナル・サウンドトラック(佐橋俊彦)
●草なぎ剛@鈴木島男・「僕」シリーズを振り返る
「僕の生きる道」DVD-BOX/「僕と彼女と彼女の生きる道」DVD-BOX
/「いいひと。」DVD-BOX(2005/06/24発売!)
●堤真一@高柳徹・「エリート」シリーズを振り返る
「やまとなでしこ」DVD-BOX/「恋ノチカラ」DVD-BOX/「GOOD LUCK!!」DVD-BOX
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コメント
adsさん、こんばんわ。
私もすぐにひびやんだとは気づかなかった。(^-^;
でも、声が気になって、調べたら・・・!驚きました(笑)
なんだかこんなにすぐにひびやんに会えるとは、思わなかったです。
ひびやんは、和菓子界のゴッドハンドになってたんですねぇ(〃∇〃)
私も、この店の"あんころもち"を食べてみたくなりましたよぉ。
今回の島男と高柳の2つの成功例・・・。
やっぱり私も島男のやり方が好きです♪お金で強引に解決する高柳のやり方には、ちょっとついていけないです・・・。
投稿: ミウミウ | 2005.05.02 21時32分
こんばんは(^_^)TBさせていただきます♪
先ほどはコメントありがとうございました!!
私は日比谷先生より深澤君の方が気になっちゃってました(笑)子役大好き☆
adsさんの「商談の“餅(持ち)”込みは、自らが“豆(あずき)”に努力すれば万事“あん(安)”泰!」には笑っちゃいました&なるほど~納得(^_^)adsさんとってもうまいですね!!また来ます♪
投稿: yuko | 2005.05.03 01時12分
>ミウミウさん
ひびやん転職!(笑) すっかり変わり果てていましたね~。決め手はやっぱり、あのお声ですか? そうだ、あの和菓子は彼なりのゴッドハンドで仕上げていたんだ・・・って話が止まりませんね。二つの対照的な成功例が見られたけど、どちらも時と場合によっては有効な手段ですよね。ただIT業界は「全てがバクチ」みたいなところもあって、高柳のやり方はまさにそれに従ったものでした。客観的に見る上では、私も島男のやり方の方が好きなんですけどね。
>yukoさん
そうでしたね~、深澤くんに注目したレビューでしたよね~。私もそのドラマは見ていたので、「タッペイだ!」って思いましたよ(笑)。でもまさか、ひびやんの息子役だとは・・・(清川ですって?)。あらすじの最後に、ちょっとした言葉の遊びを添えてみました。なかなか良くできてるでしょう?
投稿: ads(あず)@管理人 | 2005.05.03 02時10分
こんにちわ、はじめまして。
清川堂の主人は私も見てて思いました。
3話まで来て人間関係の微妙なとこも見えて来ましたね~。
最初つっこみまくりで見てたドラマでしたが3話からは普通に楽しめました。
次回が楽しみです。
投稿: tetu | 2005.05.03 04時40分
あずさん、こんにちは。
あずさんの記事を読み、ドラマでは悪者的に描かれる高柳の手法ですが
それは現実では当たり前なんだ、と再確認しました。
島男のような優しい人間も、その方法を学び、身につけていくんですね。
ドラマの中ではそうならないことを願います。
第3話でひびやんとタッペイ君と再会出来て嬉しかった~!
好き嫌いの多いひびやんが、和菓子職人!!
おひげとメガネがなかったせいで、ずいぶんイメージが違いましたね。
投稿: ちーず | 2005.05.03 09時24分
ひびやんだー!って思いましたよね(笑)。彼もけっこういろんな役をやってます。
舞台「阿修羅城の瞳」を見たときには、彼は物書きの業に負けて鬼に魂を売り渡す因業じじいの役をやってました。笑いの要素もあり、すごみもあり、あれでひびやんに興味を持ちました。
あずさんの記事のプログラム、ウケました。これは毎週お約束と期待していいのでしょうか?(笑)
投稿: ちゅん | 2005.05.03 09時29分
ひびやんこと小市さんは見る度にというか役によって印象が全然違うんですよねー。密かに「カメレオン俳優」と思ってます。いい意味でですよ(笑)。
ドラマの内容としては、現実味がないのは重々承知で、島男のやり方をワクワクしながら見守ってます。でも高柳との対比もこれまた楽しみだったりして(笑)。
でも毎回相手に感情移入してしまう島男のやり方は、実際にはすごーく疲れるだろうなと思いますです( ̄┰ ̄;)ゞ
投稿: まこ | 2005.05.03 11時19分
「気ままなNotes...」へのTBありがとうございます。
自分は大阪遠征までしてライブ2日間見に行っていたので、
土日そして月のドラマがたまっていたのと(やっと土曜のがはけた)、
ライブの脱力感で、なかなか感想がアップできていません。
まぁ、自分のブログはあずさんのような詳しいレビューではないので、
さっさと片付けないといけないんですけど。
ドラマの方は、スーパーマンが鳴りを潜めた分、ドラマとして見やすかったですね。
その分、ツッコミどころがなくて寂しい面もあります。
投稿: pixy_japan | 2005.05.03 14時40分
あずさんこんにちは
TBありがとうございます。
ひびやん登場うれしかったですね(笑)
これからの島男は、どんな風に成功を収めていくんでしょうか。
今回の徹のやり方は、よくないようなイメージの書かれ方でしたが
あずさんがおっしゃるように、実際多く行われている方法ですよね。
「いい人」に書きすぎると現実とのギャップが大きいし
難しいですね・・・。
投稿: まりこ@どらまにあ | 2005.05.03 15時14分
あずさん、こんにちわ。
第三話は色んな方々のブログでもそうですが、ここでも
ひびやん大人気ですね(笑)
私もひびやん登場嬉しかったです。…でもすぐに分からなかったん
ですけどね。タッペイ君は印象深い顔なので、すぐ分かりましたが。
高柳のやり方は、ドラマだと悪役みたいになってますが、確かに
現実だと高柳のやり方が当たり前なんですよね。
投稿: みんと | 2005.05.03 18時34分
>tetuさん
見るたびに評価が変わるけど、一貫してみると面白いドラマですよね~。それにおっしゃる通り、だんだんと人間関係が見えてきました。島男と高柳の対比も見ものですね。今後の展開も楽しみです!
>ちーずさん
高柳のやり方は、全てのIT企業には言えないとしても、現実的なものであることは確かです。現在の島男はそんなやり方はしないけど、彼もベンチャー企業を自ら起こした経歴があるわけだし、この先高柳の影響を受ける可能性は十分にありますね。それがタイトルにもある「僕の成功の秘密」につながるかは分かりませんが・・・。それにしても、ひびやん&タッペイとの再会はうれしかったですね~!
>ちゅんさん
舞台や映画にも詳しいちゅんさんならではのコメント、参考になりました! へえ~、その舞台での活躍もすごかったんですね~。私の知る情報だけど、彼はかつて格闘ゲーム等での登場キャラの声を担当していました。最初に知った時は「え? あの声ってひびやんだったの?」と驚いたものです。何かいつになっても「ひびやん」という呼び方は変わらないかも・・・。それだけ「救命病棟24時」でのキャラで人気を得たというわけですね。各話に関するC言語系のプログラムは、既に恒例化しています。ちゅんさんなら普通に読めるはずだけど、楽しめました?(笑)
>まこさん
「カメレオン俳優」か・・・面白い表現ですね。私もひびやんこと小市さんの活躍には期待しているんですよ。今回も「救命病棟24時」と同様に“最初は嫌な役→最終的には良い役”だったけど、その印象はまた違いました。一方的に拒否し続ける清川に対して、島男は人柄でもって成果を上げましたね。まあ確かに、毎回あれだと疲れるかも・・・。
>pixy_japanさん
まずは大阪遠征、お疲れさまでした! それで2日間も空けたというのに、先ほども拝見したけど充実した内容での記事投稿量がすごい! 私の場合は数作品に集中しているのもあって詳しく見えるけど、それでもそちらのパワーには追い付けないなあ(苦笑)。まさに高柳級・・・と言いたいところだけど、このドラマの評価は悪いようですね。それも仕方無いと思いますよ。今回は普通~に見られた分、私もツッコミどころが少なかったです。良いのか悪いのか・・・。
>まりこさん
かつての「救命病棟24時」ファンがこぞって「ひびやん」と書いているのが面白かったです(笑)。でも同時にうれしくもありました! 高柳のやり方は気に入らないという声もあるけど、それも現実なんですよね。実際高柳役の堤さんも、テレビ雑誌等で「高柳は“悪い人”ではない」、「二人のどちらが正しいのかと問いたくない」とコメントしています。高柳にとってはそれが「普通・生き様」なわけで、私も彼やそれに似た実在の人物(おや?)を否定できませんね。
>みんとさん
いきなりの登場で戸惑ったけど、あのひびやんが久々に姿を見せてくれました! タッペイくんもあの姿のままで登場したし、そういう意味でも良かったですよね。島男と高柳のそれぞれのやり方が見られたわけですけど、利益として見れば高柳の方が断然上なんですよね。彼は決して悪役ではなく、島男が出会ったことのないタイプの人間というだけ。雇われの身として、島男は今後どう動くのか? その辺りにも注目していきたいですね!
投稿: ads(あず)@管理人 | 2005.05.04 02時25分
小市さんのことは,「救命・・・」で初めて知ったのですが,わたしはすぐ「ひびやんだー!」と気づきましたよ♪
「ひびやん」としてはあまり見られなかった素朴な笑顔がみられて,なんかうれしかったりして(笑)。
島男と高柳のやり方は対照的でしたね。
全く正反対の二人が,お互い影響しあって,それぞれの心情がどう変化していくのか?というのが見所なのかなーと思ったりします。
そうそう,恋の行方のほうはあまり注目してなかったりします。
だって,最後にはきっとみんなそれぞれおさまるところにおさまりそうだから^^。
投稿: うさこ | 2005.05.04 03時47分
おぉ~! うさこさん、清川がひびやんだとすぐに気付いたんですか? やりますね~。顔が変わって良く分かったんだけど、笑顔が素敵ですね。またファンが増えたりなんかして? 島男と高柳のやり方、どうでした? それぞれが自分の方針の下で動いているけど、お互い影響し合っているから、そのうち何かが変わっていくんでしょうね。もしかしてある一点で「中和」する? それはつまり「同じやり方」となるんだけど、それだけは有り得ないだろうなあ・・・。恋の行方も気になるところだけど、今はビジネスストーリーの方が面白いかな(笑)。
投稿: ads(あず)@管理人 | 2005.05.05 19時40分