あいくるしい・第5話
ドラマの視聴やレビューの執筆が相変わらず遅れがちな私・・・。一時は遅れ回復の兆しが見えたものの、今週は痛恨の徹夜勤務&翌日睡眠が重なったため、またもや(普段通り?)遅れを取り戻す毎日になっています(苦笑)。まあ次回放送を前に、前回放送分を復習していただく役割は果たしてるかなあ・・・なんてのは言い訳ですね。でも今回、このドラマ・この話については、都合で見遅れたとしても「それで良かったかも」と。いや「あえて見たくなかったかも?」と。だって見たら、すごく悲しくなっちゃって・・・。
○ドラマ視聴率は本館サイトの該当コーナーから!
○TBS系「あいくるしい」
第5話「家族最期の思い出~僕達は母さんから生まれた」
豪(ごう・市原隼人)は町の祭りで太鼓をたたくことに。それを聞いた徹生(竹中直人)は大喜びし、豪に教えると言いながら自分が楽しむほどに熱中。由美(原田美枝子)は子供たちに徹生がかつてバンドマンだったと教える。最後のメッセージを伝えるため、積極的に子供たちとの時間を過ごす由美は、明示(めいじ・杉浦直樹)に今後の家族について相談する。
冒頭で、やかんの湯が沸騰して湯気が噴き出す中、唄(松本梨菜)が負けない勢いでいきなり号泣! それに気付いた徹生がみちる(綾瀬はるか)に理由を尋ねました。どうやら由美が豪と幌(神木隆之介)を連れて散歩に出かけ、唄だけ置いてけぼりにされたようです。徹生が気遣って「唄! お父さんと一緒にデートするか?」と声を掛けると、唄はいきなり泣き止んでそっぽを向いてテレビを付けました。唄、超~謎だ! その頃由美たちは、緑の草原で腰を下ろして会話していました。由美は無邪気な幌をギュッと抱きしめる。続けて恥ずかしがる豪をギュッと抱きしめる。そして男前に産んであげたことを伝え、同時に「男の子はカッコつけなさい」と伝える・・・。由美がややカメラ目線だったため、視聴者の男性諸君に伝えているかのようでしたね。由美が言うには、「男の子はかぶと虫・自分の正しい方へ進め」だそうです。手をつないで寝っ転がって空を仰ぐ3人。一瞬静かになった由美を見て豪と幌は心配したけど、由美は目を閉じたまま笑顔で「幸せ」と呟きました。
○幌・冒頭のナレーションチリチリチリリ。
こうしていると僕たちは、お母さんのお腹にいたことが分かります。
プクプクププク。
こうしていると僕たちは、お母さんのお腹の中で造られたことが分かります。
ほら、手や足が。ほらほら、目や口が。
そうして最後に。
(目を閉じた幌の頬に自分の頬を近付ける由美)
ここで「あいくるしい」のタイトル画面へ。まさに親子愛! 「幸せ」と言った由美の顔、無邪気に笑う幌の顔、照れくさがって笑う豪の顔。皆良い顔でしたね。この「幸せ感」ってやつは、私も違う形で覚えがあるなあ・・・。
学校の下駄箱で、愁(本郷奏多)が奈々(志保)を探しに行った後、前回ラストでキスした幌と聖子(後藤果萌)がそっと手を握りました。いつの間にやら唄も現れ、幌に言われて手をつなぎました。向かって左から、聖子・幌・唄。そしてその右、唄の左手の先には、聖子の弟・裕太(武井証)がいたという・・・。「真柴家の子の両端に原沢家の子」っていうのが面白い? ちゃっかりしてるよ。唄、超~謎だ! その後、例のキスシーンを偶然見たという耕作(春山幹介)が未練タラタラでいるのを知った奈々は、湖の壊れかけた桟橋で幌と耕作に「自転車チキンレース」で勝負させようとしました。由美に「カッコつけなさい」と言われたばかりの幌も承諾し、いざ決戦! しかし、怖くなって途中で止まった耕作に対して、幌はそのまま突っ走って壊れた板にはまったせいで空へ飛んだ! 皆が「あっ!」と驚く中、唄はすかさず「イーティー・・・ (-)_(-)』」と呟きました。まだ幼いのに、20年以上も前の大ヒット映画「E.T.」を知っているんだ? 唄、超~謎だ! 幌が飛ぶシーンでは、ご丁寧なことに映画のBGMが使われましたね。それから直後に判明したことだけど、幌が果敢に突っ走ったのは単に「ブレーキが利かなかったから」でした。いって~っ!(E.T.?) その夜、トイレから出た幌が見てしまったのは、台所で薬を手にして悶え苦しむ由美でした。あの昼間の元気そうな姿とは大違い。幌が静かに驚く姿に加えて、千住明さんのアレンジによる主題歌「ベンのテーマ」のマイナー調のBGMが、もの悲しさを強調させていました。由美のその姿は、まるで映画「リング」の貞子のような気味悪さだった・・・。
町はお祭りで夜になっても大賑わい。徹生や豪は奉納太鼓を叩き、みちるは矢口(小栗旬)とデートをし、唄は境内でご満悦。しかし、幌の姿は無し。友だちも誘いに来たというのに、腹痛を装って拒否してしまいました。由美のあんな姿を見た後で、幌は「お母さんを置いて行けるか!」と思ったんでしょうね。でもその由美が浴衣を着て誘ってきたことで、幌はようやく浴衣に着替えて祭りへ行くことにしたのでした。幌を行かせようとして、由美は辛い中頑張ったんでしょうね。境内では、その由美の前に「7人の虹色の戦士」の非完全形(幌・耕作・奈々・愁・聖子)が終結!(ギニュー特戦隊@ドラゴンボール?) 一斉にビー玉を見せて、由美の病気を振り払うという「戦士の活動内容」を報告しました。一方豪は、座って会話していた中川(萩原聖人)と夕子(桜井幸子)の前に出現! 豪は中川にボクシングを教えてもらうよう頼んだけど、中川は「ふざけんなよ」と言って無視。豪も黙っちゃいられず挑発したけど、そこへ奈々が現れた中で勝負をふっかけ、そのパンチが豪を追って来たほのか(沢尻エリカ)の腹に命中! この辺りの展開は、今後どうなっちゃうんでしょう? お参りをした由美と幌と唄は、腰掛けて手をつないで会話。由美は、「人に悪口を言わないこと」、「人を指差してはいけないこと」、「優しい人になること」を我が子たちへ伝え、最後に“魔法の呪文”である「好き」を授けました。大好きだというあんず飴も食べたことだし、由美はもう幸せいっぱいだったのかもしれない・・・。
自宅へ戻ったその3人。幌は由美に言われてやかんに水を入れて沸かし、その由美は寝てしまった唄の横で添い寝していました。しばらくして由美は「唄、ごめんね」と言い、そのまま唄を見下ろす格好になると涙を流し始めました。「ああ、神様、良かった・・・なんて、あいくるしい・・・」と言ったところで、幌はやかんの湯が沸騰するのを見てコンロの火を消しました。そして由美たちの所へ。「お母さん! お母さん、お湯沸いたよ。お母さん、お母さん、お母さん? おか・・・」。幌は黙ったまま由美を起こす手を引き、目を大きく見開いて全てを悟りました。そう、由美は涙を流したまま息絶えてしまったのでした・・・。幌は慌てて天文台にいる明示(杉浦直樹)に電話し、「おじいちゃん、おじいちゃん!」と叫んだ後、まだ境内にいる家族たちへ裸足のまま知らせに向かいました。唄もふと起きると、真横にいた由美の顔を見てすぐに状況を悟ったようで、声を上げて泣きじゃくりました。境内では由美の無事を祈るかのように、徹生は元気いっぱいに太鼓を力強く叩き、みちるは思い詰めた様子で風車に息を吹きかけ、豪は豪快に手を叩いて神に願いを捧げていました。「由美の死」という事実に直面した時、彼らは・・・?
○幌・ラストのナレーションこうしていると僕たちは、お母さんのお腹にいたことを感じます。
こうしていると僕たちは、お母さんのお腹で造られたことが分かります。
ほら、手や足が。ほら、目も口も。
だけどもう、二度とそこに戻れることはありません。
どんなに探しても、もう、二度と・・・。
今回はサブタイトルからして何か嫌な予感はしていました。また、由美が家族たちへ名言ともとれる言葉を伝え続けていたのも気になっていました。「最後」ではなく「最期」。やはり、そうなってしまったか・・・。いつかその日が来るとは思っていたけど、まさかドラマの折り返し前だとは思いもしませんでした。今回の序盤と終盤で、やかんの沸騰と唄の号泣が対になった形になりました。そして、幌のナレーションの言葉も。序盤の「そうして最後に」の部分は「悲しみの事実の言葉」に置き換えられたけど、幼くして母親を亡くした幌の気持ちが伝わってくるかのようでした。「7人の虹色の戦士」は、オレンジ色と紺色の戦士が見つからないまま惜しくも“任務終了”。でもここでそのまま解散してしまうのでしょうか? または新たな目的のために活動を再開するのでしょうか? 元になっているドラゴンボールなら死人を生き返らせることができるけど、現実にはそうはいきません。幌が今後どういう行動を取るか、そこも見ものですね。ああ、それにしても悲しかった。だから「あえて見たくなかったかも?」と言ったわけで・・・。
「今回気になったこと」は、以下の通りです。気になりまくりです!
・教室で耕作が聖子の縦笛を吹くのを隠し、縦笛をジャンケンのそぶりで見破る奈々。
庭で豪がバチでドラム缶を叩くのを隠し、バチを剣山投げのマネで見破る徹生。
純粋な男っていうのは単純?(笑) おかしな楽器リンクがそこにありました。・真柴家の子供は、みちる、豪、幌、唄。みちるだけ命名の系統がなんか違う?
由美から「子供は産みなさい、一人でいたとしても」なんて言われてたけど、
もしかして由美にも経験が? そしてみちるは異父兄弟?・徹生が昔クラブでバンドをやっていたことが、由美により発覚! バンドやろうぜ!
パンク? ロック? ギター? ドラム? その答えは、トランペットでした。
おおっ! 映画「スウィングガールズ」つながりの楽器! ってことは、ジャズ系?・祭りが始まった。神輿の上で豪が大声で叫ぶ。「行くぞーっ!」。
ドラマ「木更津キャッツアイ」のぶっさん(岡田准一)の声かと思ったわ・・・(笑)。
ってことは、その祭りは当然「やっさいもっさい」? なわけないって?・祭りで金魚すくいのプールにはまる、奇特な巡査の一(塚地武雅)さん。
水をかける子供たち。呆れ顔で困る主人。しゅ、主人っ!
塚地さんの相方・ドランクドラゴンの鈴木拓さんが登場しましたよ!・ほのかちゃん。好きなのは豪。仕事は老人介護。住まいは中川と同じアパート。
途中出場だけど、いろんなことが分かってきましたね。では、続けて良い?
バッグの一番上に置くのはブラ。カップは大きめ・・・(おいおい)。・上記の他に、「そろぼち(?)」等と意味不明なことを連呼したり、
フランケンシュタインのお面を買ってみちるを驚かす唄。超~謎だ!
さて問題。今回私は、何回「超~謎だ!」と書いたでしょう?(笑)・ど~うも、な~んか、“セカチュー”色が強いと思った今回の話。
夏の出来事だから? 良く抱きしめるから? キャスティングが似てるから?・映画にドラマに音楽と、外部リンクが多かったですね。
私が気にし過ぎただけ? 私がやらなきゃ誰がやる? と言って正当化。・前回第4話の「今回気になったこと」で書いた、
「豪の眉の演技」はチェックできたかな? 今回はそれどころじゃなかったかな?
●関連記事
○第1話~キャスト紹介&それぞれの一言感想
○第2話~音楽(主題歌&BGM)大紹介
○第3話~野島伸司の過去作品への思い
・「あいくるしい」オリジナル・サウンドトラック(千住明)
(「砂の器」等のBGMで知られる音楽家です)
●野島伸司・過去の名作ドラマ「私のオススメ・お気に入り」
「未成年」DVD-BOX/「高校教師」DVD-BOX/「聖者の行進」DVD-BOX
●市原隼人 in 「ウォーターボーイズ2」
○関連カテゴリ「ウォーターボーイズ2」
【 http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/waterboys2/ 】
●綾瀬はるか in 「世界の中心で、愛をさけぶ」
○関連カテゴリ「世界の中心で、愛をさけぶ」
【 http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/sekai-ai/ 】
○関連記事『大塚製薬・「ポカリスエット(POCARI SWEAT)」のCM』
【 http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2005/03/post_7.html 】
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コメント
改めまして、adsさんこんばんは(^_^)
確かに、みちるは他の兄弟3人と名前の感じが違いますね(。_。)
私も、お母さんの最期の言葉にひっかかってたんです。みちると矢口先生の間に子どもができて、その子どもを瀬戸先生が育てる・・・みたいなことにはならないのか、とか色んなことを考えてしまいます。
みちるが悲しまないことを願うばかりです(>_<)
投稿: yuko | 2005.05.15 21時51分
「気ままなNotes...」へのTBコメントありがとうございます。
ギニュー特戦隊が揃う前に母の死ということで、最新回でも幌の言葉で語られていましたね。今後の特戦隊はどうなってしまうのでしょう。
まともに見られるドラマとしては第6回までで、そのあとは野島ワールド全開となるかもしれません。
投稿: pixy_japan | 2005.05.15 23時18分
あずさん、こんばんは。TBありがとうございます!
涙・涙の第5話でしたね。
みちるの件は、私も疑っていましたが、第6話を見ると、徹生と由美の子らしいですね。
そろぼちって、あずさんも初めて聞きましたか?
私は最初なんて言っているのかわからず、何度もビデオで巻き戻しを繰り返し
諦めて先に進み、真柴家の夕食のシーンで理解出来ました。(笑)
徹夜続きだったそうですが、お身体を壊さないようにして下さいね。
投稿: ちーず | 2005.05.16 00時34分
あずさんこんばんは
TBありがとうございます。
由美の死は、予感もあったけど、突然でした。
由美の残した言葉がこれからの伏線になるのかな。
あまり暗くならないといいなと願うばかりです。
投稿: まりこ@どらまにあ | 2005.05.16 01時20分
あずさん、こんばんは。
TB&コメントありがとうございます。
徹夜勤務大丈夫ですか?
私も最近では1年前にしたけれど、しんどかったんで。
昔は徹夜勤務でも元気だったんだけどなぁ。。。
体力の衰えかしら(苦笑)
あずさんの記事、あっさり読めてよかったです。(第5話の内容にしては)
私の記事は由美のセリフを引用してupしちゃったので、未だに読み返しても涙が出てしまう……
この点ちょっと失敗したかも(^-^;;)って思っています。
あと、豪のまゆげ、今回も絶好調でしたか???
あずさんの4話の記事から気になってみていたんだけど、あんまり気づかなかった。。。
由美の言葉に気を取られていたからかな???
投稿: misato | 2005.05.16 01時50分
>yukoさん
「みちる」だけ命名の系統が明らかに違うのは、当初からずっと気になっていたんですよ。まあ、私の思い込みという結果に終わったみたいですけどね(苦笑)。ただおっしゃる通り、由美が残した言葉には深い意味がありそうです。過去や将来の事態を暗示していたように思えて・・・。みちるがまた不幸な目に遭う気がしてならないのです。
>pixy_japanさん
そちらで遅れ気味のコメントをしたけど、一つ一つが深くてタメになりました。以前も伝えたけど、他人様のレビューは読むべきですね。自分の思いに無いことが知れたりします。せっかく始めた「7人の戦士」集めが、そこで「戦死」してしまうのはもったいない! きっと何らかの形で続けていくことでしょうね。いや、続けていってほしい。いや~、ここから来ますかね、野島ワールドが・・・。
>ちーずさん
みちるの件は私のように予想した人も多かったようですね。「そろぼち」って、意味分かりませんでしたよ~。「何を言ってんだ、ちみは?」って感じでね。でも唄だと許せてしまう。何故だろう? 超~謎だ!(笑) レビューの公開はまたまた遅れ気味だけど、少しずつ回復に向かっています(数本のドラマを犠牲にしているけど)。気遣ってくれてありがとう!
>まりこさん
ひゃー、トラックバックぶん投げだけで良いと思ったのに、わざわざコメントまでありがとうございました! 由美の死ね、嫌な予感はしていたんですよ。でも、あまりにも突然過ぎましたよね・・・。由美はこれまで食卓等で驚かせる発言を繰り返してきましたね。そして死に際にもいろんな言葉を残しました。それらがこれから順々に現実味を帯びてくるのかな?
>misatoさん
久々の徹夜勤務で苦労したけど、その後はほぼ順調です! ただ、年を取る毎に疲れはひどくなりますね・・・(老人話じゃないけど)。この回のレビューは、なるべく見た辛さを軽減させる方向で、「気になったこと」に力を入れてみました。そちらのレビューみたいに、由美の言葉を書き連ねるとまた悲しくなったり・・・(悪く言うわけではないですよ!)。豪の眉も、前回あれだけアピールしたにも関わらず、今回はチェックどころではありませんでした。だって、ね~?
投稿: ads(あず)@管理人 | 2005.05.16 02時54分
あずさん、こんにちわ。
コメント&TBありがとうございました。
この回は色々と悲しい回でしたね。最後が楽しいお祭りだけに、
余計にそう感じました。
唄ちゃんはホント謎ですね~。お父さんにデートに誘われた途端
ピタリと泣き止むあたり、これまで毎回泣いてたのもひょっとしたら嘘泣きが
なかにはあるんじゃないの?ってうたがっちゃいました(笑)ET知ってるのにも驚き。
投稿: みんと | 2005.05.16 14時58分
みんとさん、コメントありがとうございました! 祭りの夜にっていうのがまた辛かったですよね。それにしても唄は謎ですね~(笑)。でも本来、あれが松本梨菜ちゃんの演技っていうのがすごい! 最後の由美と寝ていたシーンでも、目元がちっとも動かさずにじっとしていたし。彼女は優れた女優になるかもしれないですね~。
投稿: ads(あず)@管理人 | 2005.05.16 22時36分