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2005.05.31

ビデオカードの買い替えでパソコン復活

以前、愛用のデスクトップパソコン「DELL Dimension XPS T800r」が、最近何かとトラブル続きであるという記事を書きました。今年7月で使い始めて丸5年になるけど、これまでハード的な問題が無く使えて来られたこと自体、奇跡なのだろうか? まあそんな事実もあって、私はDELL製品を変わらず信頼しているのですが・・・。

○関連記事「パソコンが何かを叫んでる!」
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2005/04/post_2.html

この記事で挙げている3つの問題のうち、「2.不可思議な強制シャットダウン」と「3.貧弱な画面環境」が顕著になりました。普通にネット等を楽しんでいると、画面の一部が急に茶色っぽくなって、何かの描画のタイミングで強制シャットダウン。そのまま再起動をすると、BIOSチェックの画面で激しく文字化けし、RGBカラーの縦線や画面焼けのような横方向の引きずり残像が映し出され、VGAモードの“800×600”の画面サイズで起動。そこで念のためディスプレイドライバを再更新して再起動すると、しばらくしてまた強制シャットダウン。こんな永久ループに陥りました。画面の見た目が悪いと、パソコンを触る気にもなれないわけで・・・(苦笑)。

この状態における妙な解決策というのが、画面描画を制御するビデオカードの「保冷剤による強制冷却」。一般の方はこんなことはしないでくださいね(苦笑)。かなり熱を持っている半導体部分をタオルで包んだ保冷剤で冷やすことによって、しばらくの間は普通に使えるようになることが分かったんです。しかし、やがて保冷剤が溶けて冷却能力が衰えると、再び上記のトラブルに陥ってしまうのでした。春先にこんな状態だとすると、これからやって来る夏はどうなってしまうんだろう? そう考えた私は、今この時期に何としてでもこのトラブルを解決させようと考えました。ソフト的なトラブル対処は得意だけど、ハード的なトラブル対処は知識が無く苦手な私は、以下のように動いてみました。同じようなトラブルで悩んでいる方は、参考にしてみてくださいね!

1. DELLの診断プログラムの実行
DELLのパソコンには、ハード的なトラブルを検知する「診断プログラム」が添付されています。これを実行し、自己診断の結果を見て原因を特定することにしました。その結果、マザーボードには問題が無く、VGAモードの描画テストも問題が無く、全て「正常」と診断されました。ここでこれまでの現象から見ても、やはりビデオカード「GeForce256(AGP)」の通常モードに問題があるのではないか、熱暴走が発生しているのではないか、と判断しました。ビデオカードさえ買い換えれば、普段通りに使えるかもしれない?

2. 自作パソコン構築の保険
少なくとも次期Windows系OS(現在は「WindowsXP」)の発売までは現在のパソコンを使い続け、OSの発売に合わせてパソコンの買い替えを検討していた私。再びDELL製品を購入するつもりでいたけど、同時に「パソコンの自作に挑戦してみたい」という願望もありました。それを想定して、なるべく性能の良いビデオカードを購入して試し、トラブル対処に失敗した場合はそのビデオカードを流用してパソコンを自作してしまおうと考えました。また、自作パソコン派の知人に「パソコンの自作を考えている」という意思を伝え、万が一の時にはいろいろとアドバイスしてもらう約束もしておきました。これでトラブル対処の保険はバッチリ?

3. パソコン店Aでビデオカード探し
地元のパソコン店Aにて、今まで意識して見たことの無いビデオカードを実際に見て回りました。良し悪しがさっぱり分かりませんでした(苦笑)。とりあえず接続形態が「AGP」であることは分かっていたので、その対応製品をいろいろ見たけど、ハードディスク等と違っていかにも純国産っぽいものは少なく、しかもパッケージの絵は独特なものばかり。ゲームを意識したような絵が多いんですね。結局何が良くて何が悪いか分からず、そこを後にしました。

4. パソコン店Bでビデオカード探し
後日地元のパソコン店Bにて、ビデオカードを見て回りました。壊れたビデオカードを持ち込んで、パソコンに詳しそうな店員に見せながらいろいろと質問をしてみました。その結果、「マザーボードに対応するビデオカードを選べば問題無いでしょう」という回答が得られました。しかし同時に、「メーカーへ問い合わせた方が無難」、「ユーザが勝手に取り替えるとメーカー保証外になる」という回答も添えられました。このトラブル対処で、後々大きなリスクを背負うことになるんですね。結局そのことで不安になって、そこを後にしました。

5. パソコン店Cでビデオカード探し
後日会社帰りに名古屋のパソコン店Cにて、ビデオカードを見て回りました。地元のパソコン店よりも品数が多く、何か何となく何とかなる気がしました。いろんな製品が整然と並ぶ中、なんと大特価セールで\1,000程度のビデオカードを発見! 某有名メーカー製のチップが搭載されているけど、ビデオメモリ(VRAM)の容量が乏しくて冷却ファンも無く、英語の説明書とドライバのCDがナイロン袋に同梱されているだけでした。安さの秘密は「何世代か前のグレードが低い製品」であること。私の愛用パソコンも「何世代か前の製品」だし、持参したビデオカードの接続端子を当ててみたらピッタリと一致したので、たぶん使えるのではないかと考えました。ただ一旦様子見ということで、そこを後にしました。

6. パソコン店Cでビデオカード購入
後日会社帰りに名古屋のパソコン店Cへ再入店し、目を付けておいたビデオカードを手に取りました。良く見たら「おすすめ」というステッカーが貼ってありました。とにかく新品なのに安過ぎるから、接続してみて成功したらしばらくそのまま使えば良いし、失敗しても安物だからスパッと諦められるし、最悪でもトラブルの原因がビデオカードかどうかがはっきりするし・・・。というわけで、買うしかない! レジに持っていって購入しました。

7. 自宅でビデオカード接続-そして・・・?
早速パソコンに新品のビデオカードを接続して、起動してみました。OS(Windows2000)のタイトル画面がきれいに表示されたため、「やはりビデオカードの問題だった」ということが分かりました。そしてVGAモードのデスクトップ画面が表示されると、プラグアンドプレイで新しいビデオカードが検出され、ドライバの自動インストールが始まりました。終わった時点で再描画が発生し、急に画面がいきいきとしたところで画面サイズを“1280×1024”に設定すると・・・見事に描画されました! ここまででまず満足。その後、乏しいビデオメモリによる使い勝手を試すため、普段通りにネットをしてみたり動画ファイルを再生したりして負荷を掛けてみると・・・ストレス無くそれなりに使えました! 私のようにパソコンの用途がネット主体のユーザなら、このレベルで充分満足。つなぎどころかメインで使えるほどです。これにて問題は解決し、トラブル対処は完了しました!

終わってみれば、「安価なビデオカードの買い替え」という結果になりました。あれこれ考えずにいくつかの店を回ったように思われそうだけど、実は店を回ってはネット(もちろんひどい画面状態)等で調査を繰り返していて、そこで得た知識を活かしてビデオカードを探し続けていたんです。「メーカー保証外になる」と店で聞いた時は、随分悩んだりもしました。そんなこともあって結構時間を費やしてしまったんだけど、逆に私の「慎重な性格」が現れていると言えるかな。というわけで、今日も問題無く愛用のパソコンを使えています!

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2005.05.29

ミスチル・「四次元 Four Dimensions」記事特集

Mr.Childrenのニューシングル「四次元 Four Dimensions」のリリースまで後1ヶ月。既に公開済みの関連記事と今後公開する関連記事を、ここで次々とまとめていきます。ミスチルファンの皆さん、お見逃し無くっ!

「四次元 Four Dimensions」
「四次元 Four Dimensions」(2005/06/29リリース)
.

●Mr.Children公式情報/関連情報

○Mr.Children公式サイト
http://www.mrchildren.jp/
○Mr.Children公式サイト内・関連記事(2005/05/10)
http://www.mrchildren.jp/topics/050510news/
○TOY'S FACTORY公式サイト・Mr.Children
http://www.toysfactory.co.jp/mrchildren/

○Yahoo!ミュージック「Mr.Children」
http://music.yahoo.co.jp/shop?d=p&cf=12&id=17382
○Yahoo!ミュージック「Mr.Children」→「四次元 Four Dimensions」
http://music.yahoo.co.jp/shop?d=c&cf=10&id=tfcc89139

●「四次元 Four Dimensions」総合情報

○関連記事『ミスチル・シングル「四次元 Four Dimensions」の発売決定』
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2005/04/post_751a.html
○関連記事『ミスチル・「四次元 Four Dimensions」記事特集』(本記事)
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2005/05/post_deac.html
○関連記事『ミスチル・「四次元 Four Dimensions」購入!』
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2005/06/post_e39e.html
○関連記事『ミスチル・「四次元 Four Dimensions」がオリコン初登場1位!』
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2005/07/post_c2cb.html
○関連記事『ミスチル・雑誌「SWITCH」で「四次元 Four Dimensions」特集』
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2005/07/post_b7cd.html

●「四次元 Four Dimensions」全曲感想記事群

○関連記事『ミスチル・「四次元 Four Dimensions」全曲感想』
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2005/07/post_f849.html
○関連記事『ミスチル・「四次元」全曲感想[1]・「未来」』
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2005/07/post_1876.html
○関連記事『ミスチル・「四次元」全曲感想[2]・「and I love you」』
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2005/07/post_f3ae.html
○関連記事『ミスチル・「四次元」全曲感想[3]・「ランニングハイ」』
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2005/07/post_8475.html
○関連記事『ミスチル・「四次元」全曲感想[4]・「ヨーイドン」』
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2005/07/post_852b.html
○関連記事『ミスチル・「四次元」全曲感想・まとめ』
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2005/07/post_78b4.html

○Track 01. 「未来」(ポカリスエットCMソング)

●大塚製薬・CM動画サイト
http://www.otsuka-adview.ne.jp/top.html
○関連記事『ミスチル・「ポカリスエット」CMで新曲発表』
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2005/03/post_6.html
○関連記事『大塚製薬・「ポカリスエット(POCARI SWEAT)」のCM』
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2005/03/post_7.html
○関連記事『ミスチル・「未来」のPV視聴&ジャケット公開』
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2005/05/post_eca0.html
○関連記事『ミスチル・「未来」がCM曲好感度初の首位に』
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2005/06/post_0049.html
○関連記事『ミスチル・Mステで「未来」披露』
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2005/06/post_c83c.html
○関連記事『大塚製薬・「ポカリスエット(POCARI SWEAT)」のCM・2』
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2005/06/post_4d51.html
○関連記事『大塚製薬・「ポカリスエット(POCARI SWEAT)」のCM・3』
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2005/09/post_c65f.html

○Track 02. 「and I love you」(日清カップヌードルCMソング)

●日清食品・カップヌードル公式サイト
http://cupnoodle.jp/
○関連記事『ミスチル・「カップヌードル」CMで新曲発表』
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2005/01/post_1.html
○関連記事『ミスチル・「and I love you」のPV視聴』
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2005/06/post_34d9.html
○関連記事『ミスチル・Mステで「and I love you」披露』
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2005/06/post_ef95.html
○関連記事『ミスチル・うたばんで「and I love you」披露』
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2005/06/post_0939.html

○Track 03. 「ランニングハイ」(映画「フライ、ダディ、フライ」主題歌)

●映画「フライ,ダディ,フライ」公式サイト
http://www.f-d-f.jp/
○関連記事『ミスチル・映画「フライ,ダディ,フライ」で新曲「ランニングハイ」発表』
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2005/04/post_6.html
○関連記事『ミスチル・僕らの音楽で「ランニングハイ」他披露』
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2005/07/post_e3f8.html
○関連記事『ミスチル・CDTVで「ランニングハイ」披露』
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2005/07/post_17e9.html

○Track 04. 「ヨーイドン」(フジテレビキッズ教育番組テーマソング)

●フジテレビ「こちらフジテレビ/News」内紹介記事
http://www.fujitv.co.jp/fujitv/news/050330.html
○関連記事『ミスチル・キッズ教育番組で新曲「ヨーイドン」発表』
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2005/03/post_31.html

※Track 05. 「ヨーイドン(Instrumental)」

「四次元 Four Dimensions」
「四次元 Four Dimensions」(2005/06/29リリース)

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2005.05.28

恋におちたら~僕の成功の秘密~・第7話

Crystal Kayが歌うドラマの主題歌「恋におちたら」の売れ行きが好調らしいです。以前フジテレビ系「SMAP×SMAP」の歌コーナーでも、鈴木島男役の草なぎ剛くん等と共演も果たしましたね。ドラマのタイトルに合わせて、曲のタイトルも「恋におちたら」。良いですね~。これこそ「主題歌」って感じですね~。ドラマに合わない曲を当てるよりかはすっきりしますね~。こういう連携、私はとても重視しています。

○ドラマ視聴率は本館サイトの該当コーナーから!
○フジテレビ系「恋におちたら~僕の成功の秘密~」
第7話「ヒルズの頂点へ」

島男(草なぎ剛)は高柳(堤真一)の片腕として財界で高い評価を獲得。そんな島男に、投資会社の桜庭(鶴見辰吾)が独立を勧め、借金を肩代わりすると好条件を提示する。一方、引き抜きを懸念した高柳は島男に取締役の席を用意。社員をやめるため、退職金で借金を返済できるともちかける。家族のため、島男は取締役となる道を選ぶ。

高柳からフロンティアの取締役任命を突然言われた鈴木島男。しかしその裏には、数々の成果を上げてきた島男をヘッドハンティングしようとする同業者を退ける意味もありました。鈴木家が背負う多額の借金も返済できる見通しが立ち、突如として陥った「どん底人生」もようやく回復点に到達しました。「その後も、鈴木島男の大躍進は続く・・・THE END」と言って完結するのも良いけど、ドラマ的にはそうはいかないか(笑)。ここからが本当の意味での見どころになってくるのかな・・・。

28歳にして島男は正式に取締役に就任し、香織(松下奈緒)と宮沢(鈴木浩介)が部下になりました。会社の利益のために働く従業員から、株主等の利益のために動く取締役になった島男。会社での立場や行うべきことは大きく異なってきます。その最初の任務は、宮沢が進めていたCG会社「ギガワークス」との契約話。しかし、ほぼ確定と思われた契約が突然破談に! どうやらその会社が裏切って、同業界のライバル社と契約を結んだようです。既に多額の資金を費やしているというのに、どうするべきか? そこで島男が考えに考えて出した結論は、ギガワークスの有力な20人の社員を「金の力」で引き抜いて新会社を設立する、という思い切ったものでした! あの島男が、そんな大胆なことを考えるなんて・・・。そしてその戦略は島男の力をもって遂行され、島男が社長を務める新会社「ギガフロンティア」が無事設立。ギガワークスはダメージを受けて倒産。後味が悪くも見事な大逆転劇でした! 以前東條貿易の契約の件で高柳のやり方を激しく批判した島男だけど、今回の任務を終えて「気持ちが良かった」と発言。人の心情等を考えず、ただ勝ちに行って成功を収めたことで、仕事の快感を覚えてしまったようです。取締役になっても高柳のようにはやらないと言っていた島男。しかしその姿はまるで高柳そのもの。全ては高柳の思惑通りだったのか・・・?

島男は恐ろしいほどに豹変しましたね! それまで思い悩ませた借金をはるかに超える金を、ハンコ一つで思い通りに動かせてしまうのだから、人生観や金銭感覚も変わりますよね。何より、朗らかな印象から冷徹な印象に変わった島男の表情が怖かったです。ああ、今となっては、「アイランドの島に男」と元気に言っていた頃が懐かしい・・・(セリフは飽きたけど)。そんな彼に纏わりつく、投資会社「ロイド・ブラザーズ」の桜庭(鶴見辰吾)の存在も気になります。取締役になっても執拗に独立を持ちかける桜庭。何か企んでいるのでしょうか? 野心家になった今の島男なら、改めて独立話に乗るかもしれません。

契約のために3億円を追加出資。裏切りの契約で14億円の損失。さらに追加出資して社員引き抜き。さらに追加出資して新会社設立。やがてその会社で多大な利益を得ることでしょう。この一件だけでも、とんでもない大金が動いていますね! “♪会社なんていわば金と戦略の人生ゲーム~勇敢な島男の歌(By ミスチル「シーソーゲーム~勇敢な恋の歌~」の替え歌)”って感じで、すごろくゲームでもちょいと楽しんでみる?

○「恋におちたら」第7話・“島男の人生ゲーム・運命のルーレット”プログラム

main()
{
  //ルーレットを回しましょう!(結果は1~6のいずれか)
  num = random()%7;

  //人生が決まる運命の判定
  switch(num) {
    case 1:
      //1の場合
      運命 = "追加出資し現状維持";
      break;

    case 2:
      //2の場合
      運命 = "さらに追加出資し仕事を強行";
      break;

    case 3:
      //3の場合
      運命 = "「シーソーゲーム~勇敢な恋の歌~」を大声で歌う";
      break;

    case 4:
      //4の場合
      運命 = "ヘッドハンティングや独立話に乗る";
      break;

    case 5:
      //5の場合
      運命 = "仕事が大成功。億万長者に!";
      break;

    case 6:
      //6の場合
      運命 = "ふりだしへ戻る・・・つまり人生やり直し";
      break;

    default:
      //有り得ないのでスルー
      break;
  }
}

願わくば、“♪愛想なしの君が笑った そんな単純な事で遂に 肝心な物が何かって気付く”っていう風になってもらいたいよ・・・。

・主題歌「恋におちたら」(Crystal Kay)

・「恋におちたら~僕の成功の秘密~」オリジナル・サウンドトラック(佐橋俊彦)

●草なぎ剛@鈴木島男・「僕」シリーズを振り返る
「僕の生きる道」DVD-BOX 「僕と彼女と彼女の生きる道」DVD-BOX 「いいひと。」DVD-BOX
「僕の生きる道」DVD-BOX/「僕と彼女と彼女の生きる道」DVD-BOX
「いいひと。」DVD-BOX(2005/06/24発売!)

●堤真一@高柳徹・「エリート」シリーズを振り返る
「やまとなでしこ」DVD-BOX 「恋ノチカラ」DVD-BOX 「GOOD LUCK!!」DVD-BOX
「やまとなでしこ」DVD-BOX/「恋ノチカラ」DVD-BOX/「GOOD LUCK!!」DVD-BOX

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2005.05.27

従兄弟の急死

それは、あまりにも突然の出来事だった。ある日の夕方、会社での仕事中に実家の母親から電話があり、暗い声で訃報が告げられた。従兄弟(いとこ)の急死だった・・・。

通夜に出られなかった私と弟は、後日行われた葬儀・告別式から出席した。会場へ着くと、遠い所から駆け付けた親戚一同が既に勢揃いしていた。そして目前には、永遠に眠る従兄弟が入った棺桶と笑顔の遺影があった・・・。荘厳な雰囲気の中、彼を送る最後の儀式が営まれた。葬儀というものに出席するのが始めてだった私と弟は、作法に何の戸惑いも無くお焼香をして祈った・・・。

思い返せば小学生時代になるだろうか。夏休みを利用して一家で帰省した際に、同じ年代の従兄弟と山や川で良く遊んだものだった。しかしそれ以来会っていない。私も彼もいつの間にか大人になったが、顔を合わせることは無く、写真等で現状を伺う程度だった・・・。そしてそのまま告別式に入り、棺桶の蓋がゆっくりと開かれた。彼とこんな形で“再会”を果たすなんて・・・。ご両親は終始涙を流すこと無く、平然とした表情で別れの言葉を告げた。「涙を流さない」ではない。「既に涙を流し過ぎて枯れきっていた」であった。何より悲しくさせたのは、若くして従兄弟と結婚し、たった数年後に従兄弟に先立たれた奥さん(喪主)の姿だった。顔が崩れるほどに号泣し、夫の顔を両手で包み込むように触りながら別れを悔やんでいた。しかし従兄弟の顔は硬直し、動くことも無ければ返事も無かった。それを見て、私は涙が止まらなかった・・・。

棺桶を霊柩車へ運ぶ作業は、私と弟も当然のように手伝った。そのずっしりとした重さで、悲しみまでもが体中に伝わった。駆け付けた出席者たちが見守る中、霊柩車は火葬場へと向かった。これが彼といた“最後のひと時”だった・・・。会場では、葬儀・告別式の前後で洋楽のバラードがずっと流れていた。当初から不謹慎ではないかと思っていたのだが、後になって親からある話を聞いたことで撤回した。従兄弟が好きで自宅に保管してあった洋楽のCDを、遺族たちの意向で流してもらったというのだ・・・。

以下に挙げる締めの言葉で終わることが、ある意味で申し訳無いのだが・・・。私はここでいくつものドラマのレビューを書いてきた。そして最近追って書いているドラマに限っても、ストーリーの中で描かれた「ある登場人物の死」についてのことを必ず書いてきた。少し以前にさかのぼれば、死の危険性がある患者を扱う病院の出来事も書いてきた。フィクションとはいえドラマを見ては悲しい気持ちになり、毎回思いのままに言葉を書き連ねていたが、実際に身近な者の「死」に直面した私は同じように思いのまま書けなかった。「フィクション」という大前提に、どこか安心感があったのかもしれない。しかし悲劇の「ノンフィクション」を体験した後、「フィクション」の死を今まで通りに思いのまま書けるだろうか? 増してや、フィクションそのものの感想を思いのまま書けるだろうか? そんなつまらないことを考えた挙句、記事自体の公開をためらったりもした。

惜しまれつつも亡くなった従兄弟へ。
あえて一言、「ありがとう、疲れただろう、まあゆっくり休んでくれ」と伝えたい。

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2005.05.26

Bank Band・住友生命「LIVE ONE」のCMで「糸」が採用

テレビを横目で見ながらネットをしていると、突然テレビの方から聴き慣れた曲が・・・。あっ! 中島みゆき、じゃなくて、Bank Bandの「糸」だっ! すぐにテレビを凝視すると、女優の松嶋菜々子さんが出演していて、子犬たちがたくさんいて、左隅に“♪糸/Bank Band”と表示されて、決めのセリフで終了。おいおい、そんな情報、聞いてないよ~! 曲は聴いたけどさ~(笑)。

「沿志奏逢」 「BGM Vol.2 ~ 沿志奏逢」

Bank Band「沿志奏逢」(CD)/「BGM Vol.2 ~ 沿志奏逢」(DVD)

というわけで、住友生命の商品「LIVE ONE」の新CM「子犬たち篇」のCMソングとして、Bank Bandの「糸」が採用されたようです。これはしっかりチェックしておかないと!

○「住友生命」公式サイト
http://www.sumitomolife.co.jp/
○公式サイト内・「松嶋菜々子のPAGE」
http://cam.sumitomolife.co.jp/nanako-main/nanako1.html

○松嶋菜々子さんからのメッセージ(5/18付)

新しいTVCMが始まりましたが、
もうご覧になっていただけましたか?

今回のCMはかわいい犬の親子との共演でしたが、
私も実際に子犬を育てたことがあるので、
その時のことを思い出しとても懐かしかったです。

このCMを通して、大切な人を思う気持ちなどを
感じてもらえたらと思っています。

松嶋菜々子

OK! その「気持ち」ってやつをしっかり感じたよ!
♪菜々子だ~って 子犬だ~って 住友だ~って~

○公式サイト内・「最新のCM情報」
(数々のCM情報が丁寧に紹介されています)
http://cam.sumitomolife.co.jp/nanako-main/cm.html

○CMソング(紹介文を抜粋)

今回のCMで使用されている音楽は、「Bank Band」の「糸」という楽曲です。
「Bank Band」は“未来の為に何かを残したい”という思いから、Mr.Childrenの櫻井和寿さんと音楽プロデューサーの小林武史さんらが中心に立ち上げたもので、環境プロジェクトへの融資を行う非営利団体「ap bank」の活動の一つとして結成されました。「Bank Band」の活動で得られた資金は、「ap bank」の運営資金となります。
今回の楽曲は、「Bank Band」として、櫻井さんが子供の頃から強い影響を受けた名曲をカバーし、昨年10月にリリースされた「沿志奏逢(そうしそうあい)」という30万枚の限定アルバムに収録されている、中島みゆきさんの名曲「糸」のカバー曲です。「糸」は1992年に中島みゆきさんがリリースした曲で、人と人とのめぐりあいや絆、またそこから未来に繋がる物語を感じさせるような曲です。
「LIVE ONE」の目指す、介護と医療で家族を支えたいという思いや、家族の未来のために安心して頼れる保険でありたいという思いは、この楽曲に込められた思いに通じるものがあり、今回CMソングとして起用することになりました。

●「Bank Band」小林武史さんから
『糸』は大切な人とのめぐり逢いや、未来へと繋がる絆というものをテーマにした曲ですので、CMを通してその思いを感じていただけたらと思います。

ほう! あえてBank Bandの方を採用したということね!
「糸」が“意図”的に採用・・・いとおかし。

○CM動画ページ 直リンク(ストリーミング)
http://cam.sumitomolife.co.jp/nanako-main/cm_wm_bb.html
○CM動画ファイル 直リンク(拡大して見られます)
http://cam.sumitomolife.co.jp/nanako-main/movie/cm_bb.asx

○CM中のセリフ&「糸」の歌詞

[「糸」の曲と歌詞]
縦の糸はあなた 横の糸は私
織りなす布は いつか誰かを
暖めうるかもしれない(途中切れ)

[松嶋菜々子さんのセリフ]
大きな、大きな安心に包まれて、
ずっと元気でいてください。

[男性のナレーション]
本当に頼れる保険は、一つあれば良い。LIVE ONE。

[CM恒例の合唱団?]
♪住友生命

♪ミスチルファンや~ Bank Bandファンが~
 加入しうるかもしれない~ とか言ってみる(笑)。

好感度が高い松嶋菜々子さんの爽やかな笑顔と子犬たちの可愛らしい姿に、Bank Bandのカバー曲の中でも評判が高い「糸」が加わって、織りなす効果は抜群。CMとして見た時の印象がとても良いですね!

ところでこのCMだけど、テレビではまだ1回しか見たことがありません(苦笑)。まあ最近テレビから遠ざかっていたのもあるけど、それにしてもなかなか出会えませんね。偶然でも見られたことを喜ぶべきか。つまり・・・?

○「糸」のラストの歌詞、の替え歌

♪見るべき時に 出逢えることを~~~
 人は 仕合わせと呼びます~

ということなんだろうか? (^_^;)

●サイト内関連記事
○Bank Band・櫻井和寿さん他が「NEWS23」に出演
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2005/05/post_e195.html
○Bank Band・新曲「to U」が「NEWS23」テーマ曲に決定!
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2005/03/post_23.html
○Bank Band・「沿志奏逢」ライブDVD発売決定
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2005/02/post_16.html
○Bank Band・櫻井さんが「EZ!TV」に出演
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2004/12/post_18.html
○Bank Band・「沿志奏逢」全曲感想
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2004/10/post_23.html
○櫻井&小林・「Bank Band」のアルバム発売決定
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2004/09/post_6.html

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2005.05.25

あいくるしい・第7話

由美の死により、家族の絆を一段と強くした真柴家の面々。いつまでもメソメソしているわけにはいきません。早く前向きな気持ちになってもらいたいものです。何といっても、笑顔に包まれた明るさが取り得だからね!

○ドラマ視聴率は本館サイトの該当コーナーから!
○TBS系「あいくるしい」
第7話「家族のチーム力」

由美(原田美枝子)を失った真柴家では、あえて明るく振る舞い、悲しみを乗り越えようとしていた。ある日、幌(ほろ・神木隆之介)は紺のビー玉を落とし、乱暴者の同級生・章司(中屋力)に取られる。放課後、取り返そうとこっそり近づいた幌は、涙を流す章司を見て動揺。そんな中、みちる(綾瀬はるか)に恋人がいることが徹生(竹中直人)にバレる。

冒頭で、由美が亡くなった直後のしんみりとした朝の食卓風景が描かれました。しかし徹生が中心となって、明るさを何とか取り戻そうとしていました。庭で円陣を組んで掛け声を上げる真柴家の面々。徹生、みちる、豪(市原隼人)、幌、唄(松本梨菜)、明示(杉浦直樹)による家族の団結力は素晴らしい! “真柴家ー、ファイト!(オー!)×数回”の姿が、TBS系ドラマ「木更津キャッツアイ」の“木更津ー、キャッツ!(オー!)×3”のように見えました。掛け声にしてもカメラアングルにしても、絶対狙ってるよね?(笑)

○幌・冒頭のナレーション

皆が付き合っているのは、
もしかして、一番悲しいのはお父さんかもしれないからです。
一番悲しい人が頑張ろうとすると、
釣られてしまうものなんですね。
僕も、そういう人になりたいと思います。
一番悲しい時に、頑張ろうとする人に。

ここで「あいくるしい」のタイトル画面へ。ただその直前に、幌は学校のトイレで落とした紺色のビー玉を声変わりした長身の少年に取られてしまいました。虹色の戦士を後二人集めるか迷っていた矢先にこの事件。果たして彼は何者? それにしても、スポンサー紹介のバックで流れた映像が、キスとかケンカとか驚かせるものばかり! これから明らかになることだけど、何が怒ってしまうんだ?

紺色のビー玉を取ったのは、幌と同じ学年の羽生章司。幌や仲間たちが必死に取り戻そうとするのを、逆に面白がるかのように振舞って一向に返そうとしません。でも幌が唄を連れて章司を尾行したある夜、なんとその章司はビー玉を見ながら涙を流していました・・・。そしてある日、章司は幌に放課後神社へ一人で来るように言い、来たら返してやると伝えました。しかし約束通り向かってみると、返すどころか幌のビー玉まで奪おうとしたんですね。密かに現場へ来ていた愁(本郷奏多)も章司を責めたけど、章司は幌たちに暴力を振るって反撃。それでも幌は、「ビー玉をあげる」とか「友達になろう」とか言って、章司と仲良くなろうとしました。幌って、ほんと良い子! そのうちに、耕作(春山幹介)、奈々(志保)、聖子(後藤果萌)も現れ、5人の戦士が勢揃い。これには章司も圧倒されたようで、あの夜の涙の理由を話し出しました。母親が助からないかもしれない手術をするそうで、7色のビー玉を集めて願をかけていたとのこと。おお、幌と同じだ! そこで幌と仲間の戦士たちは、章司の手の平に自分のビー玉を次々に乗せて、お百度参りを始めました。100往復する必要があるけど、5人でやるから20回でちょうど100。イギリス民謡の「ピクニック」を口ずさみながら、夜になるまで願い続けた幌たち。呆れて帰ったと思われた章司も木の陰でずっと様子を見ていました・・・。その甲斐あってか、章司の母親の手術は大成功! そして章司は、同じ病院で以前同じようなことがあったと看護師の女性に聞かされました。また章司と同じくらいの子がいて気の毒だったとも聞き、章司はその人物の名前を聞き返しました。その直後は描かれなかったけど、「章司と同じくらいの子」というのはもちろん幌。自分のために願をかけてくれた幌が、同じ悲しみを既に体験していたという事実に驚いたことでしょう・・・。

翌日、学校で幌たちの前に章司が現れ、手術の成功の報告と共に、預かっていた7つのビー玉を全て返しました。すかさず幌は、紺色のビー玉を章司に手渡しました。少し上に持ち上げてかざす章司。それを見て笑顔を浮かべる幌。こうして新たな仲間が加わりました! 虹色の戦士集めは一応継続の方向? 残るはオレンジ色のビー玉。ドラマでは「みかん色」という表現だったけど、幌はみかん色の夕陽を見て母親のことを思い出すとみちるへ伝えていました。みかん色のビー玉を夕陽にかざす幌。そこには母親の姿が見えたのでしょうか?

○幌・ラストのナレーション

一番悲しい時に、一番頑張ろうとする人になりたいです。
あの夕陽みたいに、真ん丸で。
それは、ニコニコ笑う、お母さんの色。
みかん色の、優しい、優しい、お母さんの・・・。

みかん色のビー玉は誰にも渡されることの無い“お母さんの象徴”になると思っていた最中、「Amano(天野?)」という表札の家で、部屋の中から夕陽を見て涙を流す謎の少女が一時映りました。みかん色の夕陽と少女・・・もしかして最後の戦士になるのはこの少女なのでしょうか?

「今回気になったこと」は、以下の通りです。

・豪の原チャリのナンバーが確認できました。「ま 50-50」。
 “『ま』しば『ゴーゴー』”かよ(笑)。
 今まで気付かなかったけど、細かいこだわりの演出があったんですね~。
 細かいついでに、豪こと市原くんの眉演技にも注目してね(笑)。

・矢口(小栗旬)の病院の院長である父親が登場。中丸新将さんですか!
 “エリートの父親”という役が多いけど、今回も良く似合ってる。
 その矢口だけど、父親が勝手に決めた結婚の相手がいる中、
 みちるのことを本当に大事に思っているようですね。ホッとした~。

・みちるが由美の墓参りに出かけると、そこには瀬戸(田中幸太朗)が。
 そして矢口(小栗旬)とのことを聞くや否や、いきなりキス!
 驚いたというか、アキとスケちゃん(By セカチュー)って感じで(笑)。
 でもどうもわざとっぽい? 瀬戸って本来何かと良いヤツだし?

・虹には何故明るい色の中に暗い紺色があるのか?
 幌の素朴な疑問に、明示は「一日を表している」と言いました。
 静かな緑で始まって、ゆっくりお日さまが上がり、やがてみかん色の夕陽が沈む。
 つまり紺色とは「夜」。うん、見事な例え。理論ばかりが答えじゃないさ!

・亡き妻・由美の写真を助手席に置いて、タクシーでドライブする徹生。
 つい先日までのことを思い出しながら、涙を流して運転していました。
 由美の病態が悪い時も同じようにしてたっけ。徹生が一番悲しかったんだね。
 タクシーの中というのは、思う存分泣ける彼の大事な場所なのでした。

・夕子(桜井幸子)によると、中川(萩原聖人)はボクシングの後遺症で、
 いずれ記憶が無くなってしまうらしい!
 奈々も部屋で彼の丁寧な日記を見つけたけど、
 今ある記憶を忘れないようにするためだった! また悲しい事実が・・・。

・中川の事実を聞き、あえて彼からボクシングを習いたいと再び交渉。
 その熱意が伝わったのか、ようやく中川は承諾しました。
 自宅にて、唄を背中に乗せて腕立て伏せをする豪。
 唄も大喜びしていたけど、なんか良い兄妹の姿だったなあ。

・原沢家が崩壊寸前。離婚届まで登場してしまった。
 全ては千秋(南果歩)の不倫のせい? 篤(浅野和之)にも原因がある?
 事実を知った聖子(後藤果萌)の表情が、前回に続いて可哀想だったなあ。

・徹生が寄ったある食堂「ひがしやま」で、なんと由美に良く似た女性が!
 思わず水を注いだコップを地面に落としてしまい、茫然としていました。
 これは意外な展開。次週以降描かれていくようです。
 
・余談だけど、今回出た「紺色」は、私が掲示板等で常々使う「オレ色」。
 夜の管理が多いから、自然にそうなったのかな? 元々好きな色だし?
 章司と同じ“Knight of Kight(夜の騎士)”といったところかな。
 ありゃりゃ、戦士じゃなくなった~!(笑)

●関連記事
○第1話~キャスト紹介&それぞれの一言感想
○第2話~音楽(主題歌&BGM)大紹介
○第3話~野島伸司の過去作品への思い

「ベンのテーマ」
主題歌: マイケル・ジャクソン「ベンのテーマ」

・「あいくるしい」オリジナル・サウンドトラック(千住明)
 (「砂の器」等のBGMで知られる音楽家です)

●野島伸司・過去の名作ドラマ「私のオススメ・お気に入り」
「未成年」DVD-BOX 「高校教師」DVD-BOX 「聖者の行進」DVD-BOX
「未成年」DVD-BOX/「高校教師」DVD-BOX/「聖者の行進」DVD-BOX

●市原隼人 in 「ウォーターボーイズ2」
○関連カテゴリ「ウォーターボーイズ2」
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/waterboys2/

●綾瀬はるか in 「世界の中心で、愛をさけぶ」
○関連カテゴリ「世界の中心で、愛をさけぶ」
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/sekai-ai/
○関連記事『大塚製薬・「ポカリスエット(POCARI SWEAT)」のCM』
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2005/03/post_7.html

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2005.05.24

やむを得ず一時休止します

こんにちは! 「あずスタ」管理人のads(あず)です。

現在仕事やプライベートで忙しく、記事執筆&公開が遅れていることは周知の通り(?)ですが、ここで改めてその詳細を記述し、運営を一時休止させていただきます。そのせいで各blogの管理者さまや閲覧者の皆さまに迷惑をかけたり期待に応えられない場合がありますが、どうぞご了承ください。

1. 仕事が5月末までピーク状態
これは4月辺りから常々言っていることだけど、ひとまずその状態が5月末まで続く見込みです。某企業向けシステムに携わるせいで夜間作業も有り得るわけで、既に夜勤対応日(あるいはしばらく夜勤)も決定しています。そのため、通常の「夜だけ管理」が「昼間帯に管理」になる可能性も充分ありまして、それでいてまともに管理できなかったりします。もしかしたら、6月になってもピーク状態が続くかも?

2. ドラマレビューの大幅な遅れ
これも以前から告知している通りです。思うように安定公開できていません。詳しくは「ドラマレビューの賞味期限」をご覧ください。

3. 緊急の葬儀出席
まだ若い親戚の方が急死していまいました。この上無く悲しい状態です・・・。そのため、後日有休をいただき、葬儀の出席から手伝いまでをこなすことになりました。こうなると、はっきり言ってここの管理は後回しにする他ありません。事が全て終わり落ち着くまで、今しばらくお待ちください。

以上、「あずスタ」管理人からの一時休止告知でした。


※2005/05/31追記

今一度、近況をご報告しておきます。

1. 仕事が5月末までピーク状態 のその後について
やはりまだまだピーク状態が続きます。残された作業を納期までにこなし、納期が過ぎれば業務の維持作業をし、それが落ち着けば少しは余裕ができてくると思います。

2. ドラマレビューの大幅な遅れ のその後について
順次投稿していきますが、既に次の回が放送されてしまっても、最終話までは書くつもりです。それにしても、書かずの状態における次回放送日の到来が、もう怖いの何のって(笑)。

3. 緊急の葬儀出席 のその後について
本当に悲しい儀式でした。これについては、一生忘れないよう記事に残しておきたい・・・。それが日々の出来事を記録するツール・blogの、活用法の一つだと思っているので・・・。

以上、「あずスタ」管理人からの追加告知でした。

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2005.05.23

タイガー&ドラゴン・第6話

Macの新OS「Mac OS X 10.4 Tiger」が、約1年半ぶり・4度目のメジャーアップグレード版として4月末に登場しました。あいにく私はMac派ではないんだけど(生粋のWindowsユーザ)、「隣の国が気になるぞ?」って感じだけで注目だけはしています。ただ現在は、商標権侵害問題やセキュリティ問題でも騒がれているようですね・・・。ところで、「Tiger」といえば「タイガー&ドラゴン」(強引?)。脚本のクドカン(宮藤官九郎)は、このドラマを始めとする作品を愛用のMacで書いています。ああ、「Tiger」は導入したかな? それともまだかな? もしかして脚本を書きながら、「タイガータイガー使いタイガー!」なんて言ってたのかな?(笑)

○ドラマ視聴率は本館サイトの該当コーナーから!
○TBS系「タイガー&ドラゴン」
第6話「明烏」

竜二(岡田准一)らは女性に興味がないどん吉(春風亭昇太)のために、合コンツアーを企画。虎児(長瀬智也) は銀次郎(塚本高史)に任せていた債務者・克子(薬師丸ひろ子)が逃げて、ドタキャンする。さらに、メグミ(伊東美咲)ら女性陣もひとり欠員が出たため、竜二は会場の温泉地にいた女を誘う。その女こそ、虎児が追う克子だった。

「えっ? もう時間ですか? しょう~がないわね~。 タイガー&ドラゴン!」

この時点ではまだ何者かが明かされなかったので役名は置いといて、数々のドラマや映画で活躍する女優の薬師丸ひろ子さんが、こんな一言を叫んで始まりました。出囃子は、彼女の出世作となった大ヒット映画「セーラー服と機関銃」の主題歌「セーラー服と機関銃(原題:夢の途中)」でした。こうしてようやく「女流落語家」の噺が見られたわけだけど、「クドカンドラマに薬師丸ひろ子」と言えば、やっぱり“美礼先生@木更津キャッツアイ”でしょう~。ぶっさん(岡田准一)やアニ(塚本高史)も出ていることだし、映画「木更津キャッツアイ 日本シリーズ」以来久々に会話なんてしたのかもしれませんね!

今回のお題は「明烏」。「あけがらす」と読みます。私は当初大ミスして「明鳥(あけどり)」だと思っていました(笑)。でもそれは私だけではないはず・・・。真面目で堅物過ぎる若旦那のことを気にする父親は、町内の遊びである源兵衛と太助に頼んで吉原へ連れて行かせました。「お稲荷さまのお参り」と聞いていた若旦那も、着いてからはさすがに気付いてすぐ帰ろうとするけど、源兵衛たち二人は「大門(入口)で止められる(チェックされる)」とウソの脅しを入れて何とか留まらせました。しかし若旦那は、そこで出会ったある花魁と一夜を過ごして良い気分。逆に二人は良いこと無しで悪い気分。若旦那と花魁のいる部屋へ行き、すっかり吉原が気に入ってしまった若旦那へ「ゆっくりして行きなさい、私たちは先に帰ります」と言いました。そこで若旦那が、「あなたたち、先に帰ってみなさい、大門で止められます」と言うのがオチ。ウソの脅しを最後まで本当だと信じたところが、真面目って言うか何と言うか。まあ普通はそうなりますけどね。ちなみに「明烏」とは「夜明けに鳴く烏(からす)」という意味だけど、「男女の朝の別れ」を意味するところもあります。

さあこれが、現代ストーリーとどう結び付くか? 小虎(虎児)の腕の見せ所です。ここで、2つの要素が重要になってきます。

1つ目は「落語ユニット“喜利喜利ボーイズ”」。寄席の人気を集めようと、林屋亭一門が中心となってユニットを結成し、日本テレビ系「笑点」の名物コーナー「大喜利」を真似た演目で客を笑わせます。人気コーナーは「あいうえお作文」。「“あ”わてず “い”そがず “う”でを組んで “え”がおで “お”しくらまんじゅう!(これは自作)」等と順に言うやつですね。オチまで終わったところで、5人が立ち上がって“OH! 喜利喜~利!(ぎりぎり)”と言って決めポーズ。これが結構笑えました~。そして「本家・大喜利」での座布団運びの山田くんに当たるのが、名前が微妙に似ている山崎くん、つまり虎児。司会がどん兵衛(西田敏行)で、あいうえお作文をやらせる5人の弟子がいて、座布団運びをする名前の似た人が1人がいるということで、上手いこと「大喜利」とつながっていますね。クドカンは、当初からこのスタイルを想定していたのかな?

2つ目は「堅物の落語家・林屋亭どん吉」。超マザコンでいて、昔からメガネを掛けた姉3人に圧倒され続け、女性不信になってしまったどん吉。彼が「明烏」の若旦那になります。実はこの放送の前に、NHK「スタジオパーク」にて春風亭昇太さんがゲスト出演したんだけど、実生活でも独身ということでその辺りのことをいろいろと質問されていました。

3つ目は「謎の行きずり女・白石克子」。借金を抱えながらもblogで日記を更新するという変わった設定の克子。実は冒頭で高座に上がったのはこの人だったんですね。彼女が「明烏」の花魁になります。ただ、「現地の女」ではなく「行きずりの女」というのが落語と異なる所。後は、年齢かな・・・。

さてここからはスムーズに。「明烏」の源兵衛と太助は、どん太(阿部サダヲ)と竜二。彼らは合コン温泉旅行を企画してどん吉を無理矢理連れ出すんだけど、その合コン相手とはメグミ(伊東美咲)を含むバスガイドたち。しかし女性陣の頭数が足りず、たまたま現地近くに来ていた克子を誘って、合コン開始! 若い者(竜二たち)は弾けてたけど、若くない者(どん吉と克子)はしんみり。でもその二人はいつの間にか良い関係になっちゃって、なんと一夜を過ごしてしまいました。一方で虎児はある借金女を探していたんだけど、それは何と克子! 翌朝、「明烏」に合わせてどん太や竜二たちが、また「借金取り」で虎児や銀次郎(塚本高史)が、彼の泊まった部屋へ行きました。すると、どん吉と克子が一つの寝床の中にいて、しかも既に愛を誓い合ったと聞いてびっくり! 虎児たちは任務を優先して、克子の夫となるどん吉へ二百万円近い借金の返済を要求すれば、どん吉は「返しますよ! 返しゃあ良いんでしょう?」と強気な発言。これで何となく万事片付いた形になって、どん太が「あたしら、寄席がありますんで東京へ帰ります!」と言って一同が去ろうとすると、どん吉が「あんたたち、帰れるもんなら、帰ってごらんなさいよ。」と呼び止めるのでした。そして続けて(ここからは小虎による)、「私がいなきゃね、『あいうえお作文』ができませんよ」と言って「明烏」のオチへと何とかつなげました! ほほう、設定も違えばオチも違うんだ? OH! 喜利喜~利!(笑)

ストーリの紹介が終わったところで、今回見どころだった3つの要素を書き連ねます。

1つ目は「虎児の銀次郎への思い」。喜利喜利ボーイズたち(どん兵衛とどん吉を除く)が上野のランパブへ行った時、組長(笑福亭鶴瓶)たちから克子の借金取り立て話を電話で受けた虎児は、「今回は銀次郎に一任させたい」と伝えました。それは、いずれ銀次郎が組を背負うことを想定した虎児の気遣い。しかし真実は、ランパブで思う存分遊ぶための言い訳(笑)。ただ、一度克子に夜逃げされた時、虎児はその気遣いとやらを銀次郎へ直接伝えました。そのシーンは良かった! 虎児から見れば、銀次郎はまだ半人前だけど可愛い舎弟。今の時点では良いコンビです。

2つ目は「竜二とメグミのラブゲーム」。これまで数話にまたがって二人の(叶わぬ?)恋模様が端々で描かれてきたけど、今回の合コン温泉旅行では混浴風呂に入って、ついにキスしました! 竜二、良かったね。でもメグミは、ちょっと面倒くさい女かも?

3つ目は「小虎の新パターン」。今回ついに出たよ、「タイガータイガーありがタイガー!」が! これは第4話の冒頭文でも紹介したけど、いきなり登場しましたね。やはり間違いではありませんでしたね。これで謎は解けました。ありがタイガー!

喜利喜利ボーイズたちは今回限りかな? 無くすには惜しまれるユニットですけどね。それにしても、ドラマレビューどころか通常記事の公開が、都合により大幅に遅れています。でも、「私がいなきゃね、『あずスタ』が成り立ちませんよ」なんて言いたい。ありゃ、普通過ぎて笑えない? OH! 笑いもギリギ~リっすか?

●「タイガー&ドラゴン」・私的な満足度ランキング
第1位: 「厩火事」の回[第5話]
 (笑いと涙の夫婦漫才劇。全編に渡って、完璧に近い出来でした!)
第2位: 「三枚起請」の回[スペシャル]
 (約2時間もあるこのストーリーは、作り込みもすごくて面白かったです。)
第3位: 「饅頭怖い」の回[第2話]
 (どん太が面白過ぎ! 元も有名な落語だし、知っている分かなり楽しめました。)
第4位: 「茶の湯」の回[第3話]
 (新登場のキャラが良い味を出していました。)
第5位: 「明烏」の回[第6話]
 (喜利喜利ボーイズの演目が実際に見てみたくなりました。)
第6位: 「権助提灯」の回[第4話]
 (落語はベタだけど、現代ストーリーの立場逆転には驚かされました。)
第7位: 「芝浜」の回[第1話]
 (これが「クドカン流」と言わしめた、スペシャルと連続ドラマの掛け橋的存在です。)

○関連記事『タイガー&ドラゴン・ドラマスペシャル』
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2005/01/post_11.html
○関連記事『「タイガー&ドラゴン」が連続ドラマ化決定!』
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2005/02/post_2.html

・「タイガー&ドラゴン」オリジナル・サウンドトラック

「タイガー&ドラゴン」
オープニングテーマ「タイガー&ドラゴン」(クレイジーケンバンド)

DVD「タイガー&ドラゴン」( 「三枚起請」 の回)
DVD「タイガー&ドラゴン」[「三枚起請」 の回]

シナリオ本「タイガー&ドラゴン」[「三枚起請」 の回](宮藤官九郎)
シナリオ本「タイガー&ドラゴン」[「三枚起請」 の回](宮藤官九郎)

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2005.05.22

恋におちたら~僕の成功の秘密~・第6話

このドラマもようやく折り返し地点に到達。これまで書いてきたレビューを読んで分かる通り、「奇数回は好印象・偶数回は悪印象」という状態が続いています。ドラマとしての評価も、上昇したと思えば下降し、下降したかと思えば上昇。そうしてここまで来ました。こうした推移って、まるで「株価の変動」みたいですね。今回は、ドラマ内で登場するIT企業「フロンティア」の株価も、ある一件で大きく変動したようですよ。

○ドラマ視聴率は本館サイトの該当コーナーから!
○フジテレビ系「恋におちたら~僕の成功の秘密~」
第6話「ヒルズの秘密」

東條貿易の社長・東條(山本圭)は、高柳(堤真一)に会社を買収してほしいと頼む。東條は、高柳の父が事業に失敗した際に助けてくれた恩人だった。フロンティアに得はないが、高柳は買収を決断。担当を任された島男(草なぎ剛)は、高柳の優しさを見て、彼を見直す。その後、買収計画が明るみに出たため、フロンティアの株価が急落する。

未上場で利益も見込めない「東條貿易」という会社について、高柳から直々に買収を担当するよう突然言われた鈴木島男。おいおい、島男の任務デカ過ぎ!(笑) まあ会議で同じように頼まれた他の社員たちが皆反対したからなんだけどね。ガンのため死も間近という社長の東條から「会社を救ってほしい」と頼まれた高柳。彼は何故そうまでして“こんな会社”を買収しようとしたか? 実は昔、東條と親友関係にあった自分の父が経営していた輸入会社「高柳商事」が経営的危機になり、東條が手助けしたことがあっため、その恩返しをしたかったらしいんですね。それは後になって社員たちにも説明されたんですが・・・。

利益は見込めないというものの、島男はサポート担当の七海(和久井映見)から渡されたM&Aの関連本で独学に励み、買収を反対する東條貿易の従業員たちへ高柳と共に説明し説得しました。そしてある日、高柳と東條は契約書を交わして買収成立。しかしその後、東條は亡くなってしまいました。ここで驚くことに、高柳は東條貿易を半導体会社「ユナイテッド・インストルメンツ」へ売却する計画を裏で進めていたのでした! 東條貿易はアジア・ラオスの採掘権を持っていたけど、事業の縮小後は放置状態にあった。一方、最近ラオスで半導体に必要な「レアメタル」が発見されたため、その会社は採掘権を欲しがっていた。情報通の高柳はこの2つの話を上手く結び付けて事を進め、自分の会社への多大な利益を早くから見込んでいたのでした。一時は下がり続きだった株価も、あれよあれよで急上昇。この展開には驚きました! 黙っていられないのは、「東條貿易と東條と従業員たちのための買収」だと思い込んでいた島男。直談判された高柳は、持論を交えて軽く返し、また「自分の父親を認めていない」とまで言いました。後に「あいつは人間じゃない」とまで言い切る島男。そして高柳は、子供の頃に父親と楽しくキャッチボールをした時の映像が収められた8ミリビデオを、部屋にて一人でずっと眺めていた・・・。

なるほど、「ヒルズの秘密」とはそういうことか! てっきり高柳が情に流される珍しい話になるかと思いきや、東條の死後はいつも通りの姿を見せていました。ただ、最後の高柳の表情を見ていると、東條や自分の父親について複雑な思いがあったようにも感じました。余命を宣告された東條の「東條の生きる道(僕の生きる道)」に対して、「高柳と会社と社員たちの生きる道(僕と彼女と彼女の生きる道)」を貫いた高柳。彼は「いいひと?(いいひと。)」。“草なぎ剛くん主演のドラマ3作品”を思わせる展開でした!(ナイスな結び付け?)。ということで、今回はごく自然に見られたし、好印象・悪印象の判断も付かなかったため、株価のように荒れまくったドラマとしての評価は一旦リセット。後半戦に期待しましょう!

ところで、今回の話を見終わった後、ストーリーとは別で何かこうスッキリした気分になれたんです。何かなあ、何でかなあ、と考えたところ・・・。初回話以来続いた「アイランドの『島』に『男』」という島男のセリフが無かった! あるいは控えめ過ぎて気付かなかった! どっちにしたって、私を含む視聴者も半ば飽きている恒例のセリフは、もう充分浸透したし必要無いでしょう・・・。ついでに! 龍太(山本耕史)がまり子(木村佳乃)の浮気相手を責めようと、まり子の会社へ出向いて受付で言った龍太のセリフ「安藤龍太。ドラゴンの『龍』に『ぶっとい(太)』です。」に感動(笑)。島男に対抗したみたいで大笑いしました。おそらく今回限りだと思うけど、「その場限りのインパクトあるセリフ」っていうのも良いものですよ? そんなわけで、ここでの「恒例のプログラム」は、一旦リセットの件もあるし簡単なものにしておきます。

○「恋におちたら」第6話・“インパクト系自己紹介”プログラム

main()
{
  //出力のみ
  
  //鈴木島男の自己紹介
  printf("アイランドの『島』に『男』の鈴木島男です!");
  
  //安藤龍太の自己紹介
  printf("ドラゴンの『龍』に『ぶっとい(太)』の安藤龍太だ!");
  
  //高柳徹の自己紹介
  printf("高山ラーメンの『高』に・・・』って、俺もやるのか?");
}

「恒例のセリフ」をさんざん批判してきたけど、この「恒例のプログラム」が半ば飽きられていたらどうしよう?(苦笑)

・主題歌「恋におちたら」(Crystal Kay)

・「恋におちたら~僕の成功の秘密~」オリジナル・サウンドトラック(佐橋俊彦)

●草なぎ剛@鈴木島男・「僕」シリーズを振り返る
「僕の生きる道」DVD-BOX 「僕と彼女と彼女の生きる道」DVD-BOX 「いいひと。」DVD-BOX
「僕の生きる道」DVD-BOX/「僕と彼女と彼女の生きる道」DVD-BOX
「いいひと。」DVD-BOX(2005/06/24発売!)

●堤真一@高柳徹・「エリート」シリーズを振り返る
「やまとなでしこ」DVD-BOX 「恋ノチカラ」DVD-BOX 「GOOD LUCK!!」DVD-BOX
「やまとなでしこ」DVD-BOX/「恋ノチカラ」DVD-BOX/「GOOD LUCK!!」DVD-BOX

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2005.05.21

携帯電話のシェア争いと番号ポータビリティ

休出した土曜日、愛用機のvodafone(ボーダフォン)・V601SH(シャープ製)で何気無くケータイメールを打っていた時のこと。「早く帰られれば」と打とうとして「かえられれば」と入力して漢字変換をしたところ、なんと「カエラれれば」になりました。おお~っ! vodafoneのCMキャラクターの木村カエラちゃんを意識したかのような変換だ~!(笑)

「リルラ リルハ」
木村カエラ「リルラ リルハ」(vodafone CMタイアップ曲)

さてさて、ここでついでに携帯電話のお話。「3G(第3世代携帯電話)」のシェア争いが勢い付いている現在ですが、vodafoneはその参入に大きく出遅れたため、「NTT DoCoMo(ドコモ)」や「au(エーユー)」の2大キャリアに大負けしている状態です。この4月の携帯電話契約数のシェア推移によると、「FOMA」の売れ行きが好調なNTT DoCoMoが純増で首位をキープし、「着うた」や「音楽ダウンロード」のサービスが充実したauが後を追う形に。そしてvodafoneは、最近契約者離れが激しいそうです。既に10万人以上も差があるんですよ? 悲しいねえ。ちなみに「ツーカー」は、それより下で地道に頑張っているようだけど・・・。

そういう私も、「vodafone」になる前の「J-PHONE(Jフォン)」ブランドがすごく好きだったんだけど、vodafoneになってからはどうも魅力に欠けてしまい、家族や身内同士の通話料金が抑えられる利点だけをそのままに、何となく「vodafoneユーザ」のままでいるわけで・・・。そんな中、携帯電話界では「番号ポータビリティ」なる動きが出始めています。これは「携帯電話のキャリアを変更しても同じ電話番号で継続利用できる」というもので、「MNP(Mobile Number Portability:移動体番号移植性)」とも呼ばれます。総務省によれば、導入時期の目標を「2006年度の第2四半期末」に定めたそうです。なおPHSは、今回は対象外になるみたいです。これから料金面やサービス面等でクリアしなければならない問題がいろいろ出てくると思われるけど、導入されれば国内4キャリアのシェア獲得合戦がより一層激しくなりそう? そしてユーザ側も、自分に合ったより良いキャリアを求めて動くことになりそう? 携帯電話界は、登場してから話題が絶えることはありませんね!

○関連記事・総務省『「携帯電話の番号ポータビリティの導入に関するガイドライン」の公表』
http://www.soumu.go.jp/s-news/2004/040528_1.html

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2005.05.20

本日のナナちゃん(2005/05/20)

名古屋の待ち合わせスポット「ナナちゃん人形」とは、
名鉄セブン前で立っている高さ約mの巨大マネキン人形です。
季節ごとに衣装替えするナナちゃん、本日の姿は・・・。

ピンク色の水着(ビキニ)。 オー! セクシーダイナマイツ!

05052001

かつて「あずスタ」の名物記事だった「本日のナナちゃん」が今になっていきなり大復活! 最後に公開したのは2004/08/05だから、もう随分経ちますね~。

ナナちゃん人形の衣装だけど、春~夏まではこのセクシー衣装でいる時が多いです。特にイベント事が無い時は、「衣装なし」、つまり「真っ裸」の時が多いんだけど、イベント事があればいろんな衣装に着替えるのがナナちゃんの魅力♪ 名古屋・名駅周辺では、今でも有名な待ち合わせスポットになっています。特に金曜夜は人が多い! 写真を見ても分かる通り、人だかりができているでしょう? そんな中ケータイカメラを構えて撮るわけで、結構勇気がいるものです(笑)。

現在のところ出向先が名古屋周辺なので、せっかくだからたまにはこうして撮影したりして、名古屋名物の一つをご紹介したいと思っています。ナナちゃん人形に興味が湧いたら、「食」目的や「愛・地球博」目的も合わせて名古屋へおいで~♪

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2005.05.19

ドラマレビューの賞味期限

ここでも日々書いている「ドラマレビュー」は、ある意味で「賞味期限」みたいなものがあると思います。ここ数ヶ月の間、事情によりドラマレビューの公開が遅れ気味になったことでそれを痛感したこともあって、いろいろ考えてみたんですよ。

「あるドラマ」の「ある回」が全国で放送されたとします。興奮冷めやらぬままにすぐ感想を書いて公開するレビューは「できたてホヤホヤ型」であり理想的。1~3日くらい置いていろいろ考えながら感想を書いて公開するレビューは「じっくり熟成型」であり効果的。この頃になると、blog間でも最も熱くコメントやトラックバックによるコミュニケーションが行われます。4日目以降くらいになると、他のドラマも続々と放送されるために「あるドラマ」の盛り上がりは「一時休止状態」っぽくなって、レビューを公開しても「イマイチ時期外れ型」という感が強いです。そして7日目以降、つまり「あるドラマ」の「次の回」の放送前後になると、「何をイマサラ型」になるわけで・・・。

「ある回」のドラマレビューというものは、“少なくとも「次の回」の前まで”に書いて公開するべきですね。そしてできれば、“「ある回」の放送後3日まで”に書いて公開するのが好ましいですね。遅れて公開して他人のblogにコメントを書きに行っても、「何をイマサラ」って感じでそのために管理人さんに回答を願う形になるわけで、何だか悪い気にもなるんです。「事情で遅れ気味」という言い訳はあれど、何とか遅れを取り戻して皆で盛り上がりたいなあ・・・。

さてこうして書いてきたけど、ドラマレビューの「賞味期限」について、“執筆者的楽しみ”として言えば上記の通り。しかし“閲覧者的楽しみ”として言えば、「半永久的に賞味可能」と考えるんです。長い月日が流れた後でも、過去に書かれたレビューを求めるアクセスは日々多くあることが分かっているからです。ということで、ドラマレビューを公開するからには、その公開が早くても遅くても、きちんと見直して自信が持てるレベルにしておきましょうねっ!

ところで私の現状ですが、今クールのドラマレビューは当初の予定に反して、「恋におちたら~僕の成功の秘密~ 」「タイガー&ドラゴン」「あいくるしい」の3作品に留まりました。本当はもう少し多くの作品についても触れたかったけど・・・。でも実は、その3作品以外についてはリタイアしたわけではなく、忙しくて見られないままDVDレコーダーに録画し続けていたんです! その作品とは、「エンジン」、「離婚弁護士II」、「曲がり角の彼女」、「anego」、「アタックNo.1」、「瑠璃の島」の6作品。最近暇を見つけてはそれらを初回話から通して視聴して、今頃になって楽しんでいます(笑)。あはは~、結構面白いじゃ~ん! ああ~、もっと早めに見てレビューを書き続けたかった~。

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2005.05.18

テレビを賑わす「カタカナ名」タレント

以前買った「TVJapan(テレビジャパン)」の5月号に、「カタカナ名」というちょっと面白いコラムがあったのでご紹介します。

○「カタカナ名」(コラム「Boom検証」より)

加藤ローサ、木村カエラ、本仮屋ユイカ・・・。なんだか最近、こうした「カタカナ名前」がテレビをにぎわせていませんか?
(中略)
ざっと挙げてみると、柴咲コウ、宇多田ヒカル、江角マキコ、中山エミリ、梅宮アンナ、林マヤ、奥村チヨ、夏木マリ、木の実ナナ、水沢アキ、風吹ジュンなどなど。わたしたちの祖母の世代には「キク」「イネ」などのカタカナ名前が多かったことを考えると、名前もファッション同様、時代によって流行が繰り返されているのかもしれません。
(中略)
またこのカタカナ名前、不思議と男性にはほとんど見かけないんですよね。

(以下略)

う~ん、確かに! 「カタカナ名」が最近熱い! 特に女性タレントですか!

他に思い当たる人と言えば、研ナオコ、小野リサ、清水ミチコ、城之内ミサ、沢尻エリカ、等々。「男性にはほとんど見かけない」とのことだけど、一応思い当たる人はいるんですよね。少し挙げてみると、藤井フミヤ、仲村トオル、大槻ケンヂ、甲本ヒロト、阿部サダヲ、等々。ただ「テレビをにぎわせている」という面では、該当する人は限られるかも? そうそう、デーモン小暮やダンプ松本等は「肩書き付きのカタカナ名」だから例外ね。それから、オダギリジョーやスガシカオ等は「全部カタカナ名」だから例外ね。あと、ジョン・レノンやペ・ヨンジュンは「日本語読みのカタカナ名」だから例外ね。こうした例外を挙げてみても、結構多いことに気付いたりする・・・(笑)。

なかなか興味ある分析でした。これはもしかして、blog界でも同じことが言える? それじゃあ、“「あずスタ」&管理人ads(あず)”は、“「アズスタ」&管理人ads(アズ)”として生まれ変わってみるか? それはちょっとなあ・・・。

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2005.05.17

あいくるしい・第6話

つい先日、近い親戚が生まれたばかりの女の赤ちゃんを連れて実家の方へやってきました。後から来た私は、その赤ちゃんが眠る別室へこっそり入ってじっくり様子を見ていました。「プフーッ」と言いながらスヤスヤ眠る姿。僅かに見開く目。もみじの葉みたいに小さい手。う~ん、何から何まで、あいくるしい~! そうしているうちに、赤ちゃんがしっかり目を見開いて「ぱはっ!」と声を出しました。同じく「ぱは~っ!」とお返しのご挨拶。う~ん、やっぱり、あいくるしい~! 赤ちゃんって、究極の「あいくるしい」ですね~♪

○ドラマ視聴率は本館サイトの該当コーナーから!
○TBS系「あいくるしい」
第6話「さよならのバトン」

祭りの夜、由美(原田美枝子)が自宅で息を引きとった。みちる(綾瀬はるか)は涙をこらえ、気丈に通夜をとりしきる。一方、徹生(竹中直人)は悲しみのあまりうろたえ、家の中にすら入らない。屋根に上った徹生は、とうとう通夜にも顔を出さずじまいに。あきれはて、毒づく豪(ごう・市原隼人)とみちるに、明示(めいじ・杉浦直樹)は徹生の気持ちを代弁する。

冒頭で、祭りの夜に亡くなった由美の下へ、明示、豪、みちるが急遽駆けつけました。起きた唄(松本梨菜)もそれを知って泣くばかり。幌(神木隆之介)からその事実を聴いた徹生もタクシーで自宅へ到着したけど、家の中に入らず玄関前でただ茫然と立ち尽くすだけでした。

○幌・冒頭のナレーション

お父さんは、家の中に入ろうとはしませんでした。
大きな岩のように動かないお父さんは、
ビクン、ビクン、肩が震えています。
だから僕は、お父さんがひび割れてしまわないように、
しっかりと手をつないでいました。

ここで「あいくるしい」のタイトル画面へ。通夜の日、真柴家の家族たちは、そして回りの人たちは、それぞれ何を思っていたのでしょうか? そして、こんな事態なのに泣けない幌は、黙ったまま何かを呟く素振りばかり。いったい何を語っていたのでしょうか?

みちるは参列者へ「身内だけで由美との最後の夜を過ごす」と言って早々に帰しました。そして夜、唄には「由美が疲れたためバトンを渡した」と伝えました。唄は自分にもいつかバトンを渡すかと心配していたけど。喫茶店にいた明示、幌、愁(本郷奏多)のそばで、うるさく会話する若者たち。以前由美とそこで若者たちをやっつける冗談話をした明示は、いきなり立ち上がって「バカ者! 静かにせんか!」と怒鳴りつけました。その時愁も、紫色のビー玉を持ったまま立ち上がって睨みつけると、回りの客も立ち上がって加勢しました。若者たちは文句を言いながら出て行きました。見ていてすっきり爽快! 幌もその様子を見て「ある歌」を思い出したようで、笑顔を取り戻しました。良かった!

外が明るくなって、3人が真柴家へ行くと、徹生が屋根の上に! 近所の人たちも駆けつけて辺りはもう大騒ぎ。そこへ豪が現れて、屋根に登って徹生を説得したところ、その徹生は足を滑らせて地面へ転落してしまいました。皆が驚く中、唄だけは笑い顔。誰か、唄にツッコミを入れてくれ(笑)。その後幌は吹けないトランペットを吹きながら、部屋に閉じこもった徹生へ「ある歌」の話をしました。何でも、以前家でカラオケをした時に、由美が最後に一曲だけ歌った歌だとか。徹生はその話を聞いて涙を流していました。

告別式では、参列者が次々と由美の棺桶に花を添えました。その時、どこからともなくトランペットの響きが! 徹生と幌が現れて、徹生が「愛の賛歌」を吹き続けていました。日本では越路吹雪さんが歌って有名になった歌。これこそが、幌が言っていた「ある歌」、由美の想い出の歌だったんですね! そして徹生は、かつて由美がみちるを妊娠した頃からのことを切々と語り、「父親失格」とまで言い出しました。また由美はその頃から、徹生と一緒になったことで「幸せ」と言って、いつも笑っていたということでした。残された家族たちは、泣き叫ぶ父・徹生へ尊敬する言葉を掛けました。それを聞いた徹生は、「今日から『父親』になる」と棺桶の中にいる由美へ誓ったのでした。う~ん、感動のシーンでしたね! 火葬場では、豪・唄・徹生・幌・みちるがその順で手をつなぎ合わせ、由美が「愛の賛歌」を歌った日のことを思い出していました。明示も後ろでその姿をじっと見つめていました。そうか、序盤で幌が黙ったまま何かを呟いていたけど、かつて由美が歌ったタイトルを知らないこの歌を、懸命に口ずさんで思い出そうとしていたんですね!

その夜、天文台では幌が望遠鏡で星を見ていました。明示に教わった通り、「亡くなった人は星になる」と信じている、いや信じたい幌。同じくそこにいたみちるは、幌があの夜徹生を連れてきたことを褒め、「幌は本当に人の気持ちが分かる子」と言いました。すると幌は、由美が死んでもやはり泣けなかったことを言った後で、「一生泣かない人っていないと思う。だから、僕もいつか、涙をこぼすと思う。」と言いました。しかし同時に、「でもさ、何だろう? お母さんが死んじゃうよりも、悲しいことって・・・。」と弱気なことも言い出しました。

○幌・ラストのナレーション

僕は、本当に世界を救えるのでしょうか?
もしかしてその世界は、本当に救った方が良い世界なのでしょうか?
教えてください、お母さん。
僕は、虹色の戦士を後二人、探した方が良いのでしょうか?

そんな幌は、望遠鏡を見ながら“お母さん”という星を見つけました。みちるが駆け寄ってみると、望遠鏡のレンズから一本の光が差し込んでいました。そして「バトン・・・」と呟いたみちるは、光を両手で優しく包み込むように持つと、その光は静かに消えていきました。由美からみちるへ、バトンがしっかりと手渡されたんですね! これは上手い描写だと思いました。笑う幌と涙を浮かべるみちるは、その“儀式”が無事行われたことで喜び合いました・・・。

今回は特に言及することはありません。シーン毎に真柴家の家族たちの思いが見られ、私もそれについての思いを伝えられたからです。本当に良い家族だと思いました。幌は一時自信を無くしていたけど、虹色の戦士は7人になるまで集め続けるのかな?

「今回気になったこと」は、以下の通りです。

・明示おじいちゃんが大活躍! 時には注意し、時には助言し。良い人だ。
 「想像してごらん」等と語ったけど、これはジョン・レノンの「Imagine」をイメージ?
 野島さんと言えばジョンだからね。過去の脚本作「世紀末の詩」が良い例ね。
 おじいちゃん、良い言葉を残したからって、由美みたいにならないで長生きしてね!

・矢口(小栗旬)に婚約者がいることが発覚! 真里か?(謎)
 院長である父からの紹介らしいけど・・・だったらみちるを弄ばないでくれ!
 でも、みちるが「真柴家の本当の子」という設定で良かった。

・原沢家が微妙~な雰囲気。
 篤(浅野和之)は千秋(南果歩)へ、浮気をほのめかす言葉を発しました。
 隠れて聞いていた聖子(後藤果萌)の表情が、何か可哀想だったなあ。

・ほのか(沢尻エリカ)ちゃん、可愛い~! 犬の鳴き真似で吠える豪も、可愛い~!
 そっか、吠えれば良いんだな? よし、「あいくるしい~!」。どうだ!(反応無し)

●関連記事
○第1話~キャスト紹介&それぞれの一言感想
○第2話~音楽(主題歌&BGM)大紹介
○第3話~野島伸司の過去作品への思い

「ベンのテーマ」
主題歌: マイケル・ジャクソン「ベンのテーマ」

・「あいくるしい」オリジナル・サウンドトラック(千住明)
 (「砂の器」等のBGMで知られる音楽家です)

●野島伸司・過去の名作ドラマ「私のオススメ・お気に入り」
「未成年」DVD-BOX 「高校教師」DVD-BOX 「聖者の行進」DVD-BOX
「未成年」DVD-BOX/「高校教師」DVD-BOX/「聖者の行進」DVD-BOX

●市原隼人 in 「ウォーターボーイズ2」
○関連カテゴリ「ウォーターボーイズ2」
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/waterboys2/

●綾瀬はるか in 「世界の中心で、愛をさけぶ」
○関連カテゴリ「世界の中心で、愛をさけぶ」
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/sekai-ai/
○関連記事『大塚製薬・「ポカリスエット(POCARI SWEAT)」のCM』
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2005/03/post_7.html

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2005.05.16

タイガー&ドラゴン・第5話

「夫婦漫才」はテレビ等でたまに見かけるけど、「ドツキ系夫婦漫才」は久しく見ていないような気がします。最近少なくなったような・・・。本当に仲が悪いのか? 本当は仲が良過ぎるのか? 目の前で行われる熱演ぶりを見ていると、いろいろと考えてしまうものですよね。今回はそんな「ドツキ系夫婦漫才」の話。しかし、その、私、こんなに良い話だとは思いもしませんでした。ま、まさか、落語がテーマのドラマを見て、本気で泣くことになるとは・・・。

○ドラマ視聴率は本館サイトの該当コーナーから!
○TBS系「タイガー&ドラゴン」
第5話「厩火事」

虎児(長瀬智也)は出所したばかりのまるお(古田新太)とその妻・まりも(清水ミチコ)に出会った。まるおは過去に3回、酒が原因で傷害事件を起こしていた。その夜、寄席で2人の漫才を見て感動した虎児は、付き人になる。そんな中、漫才の舞台を控えていたまるおは、公演前に竜二(岡田准一)に勧められ、断っていた酒を飲んでしまう。

「はい! 気を取り直して、せ~の! (大勢で)タイガー&ドラゴ~ン!」

なんと男たちを虜にする女性バスガイド・メグミ(伊東美咲)が高座に上がり、寄席の客たちを引き連れた寄席の前にて全員で、こんな一言を叫んで始まりました。おぉ~、第3話第4話のレビューで書いた「メグミ登場」の予想が、辰夫(尾美としのり)に続いてまた当たってしまったよ! この分だと・・・って予想すると“どーんどーん”当たりそう? 「ああ、今度は組長(笑福亭鶴瓶)が怖い・・・(落語「饅頭怖い」より組長召喚の念押し?)」。しかしメグミが高座に上がるとしても、まさか舞台裏の様子や外(裏原宿の竜二の店にも!)にまで出て“ガイド”して回るとは予想できなかったなあ。この設定、めちゃめちゃ上手いじゃないですか! この時点でグッ! まあ連れられた客たちは、どこへ行ってもメグミばっかり見たりケータイで写真を撮ったりしていたけどね(笑)。そういえば、寄席の前でケンカし合う中年夫婦が通り過ぎていったっけ・・・。といったところで今回の話。もう本当に、深くて深くて・・・。一連の流れでまとめるのが難しかったので、今回に限っては一風変わった形でレビューを進めていきたいと思います。かなり長文になるけど、できればじっくり読んでくださいね。私も今回ばかりは歌って言わせていただきます。♪俺の話を聞け~!(♪読め~ かな?)

○「落語解説」の項
今回のお題は「厩火事」。「うまやかじ」と読みます。この落語は、ろくに働かない酒好きの亭主と髪結いとして働く妻の物語。夫婦喧嘩した妻が「亭主の愛の本心を知りたい」と仲人を尋ねたところ、仲人は二つの話を聞かせます。「唐土(もろこし・現在の中国)でその昔、孔子の厩(馬小屋のこと)が火事になった時、孔子は大事な馬よりも家来の方を心配した」という心温まる故事と、「我が国でその昔、旦那が凝る瀬戸物を持った妻が階段から滑り落ちた時、旦那は妻よりも大事な瀬戸物の方を心配した」という呆れた話。そこで試しに、亭主の持っている大事な瀬戸物を割って、どっちを気にするか様子を見てやろうと計画します。そして作戦決行! さあ亭主はどうする? 結果は・・・妻の方を真っ先に心配したようです。ああ良かったね~、ありがタイガーだね~(笑)。ホッとした妻は、亭主にその理由を聞いてみたんです。「ユーはミーを心配してくれたのネー(何故英語?)」。それで亭主が、「当たり前じゃ~ん!(何故現代語?) お前がケガしたら、明日から遊んでて酒が飲めねえ~」って言うのがオチ。つまり、「妻が仕事できなきゃお金が入らず好きな酒さえ飲めないや」っていうことね。ちなみに、落語家がこの「厩火事」を演目として話すことは、老若男女の登場人物を演じるのもあって相当難しいそうです。「二つ目(落語家の位・前座の次)」になった小虎(虎児)としては、一つの挑戦とも言えるこのお題。彼の技量に期待したいところです。

そうそう、「厩火事」に見られる「試し話」って、「大岡裁き」の有名な逸話「本当の母親」に似てるなあと思いました。一人の小さな子供に、母親と名乗る二人の女。さてどちらが母親か? では試しに両側から引っ張らせてみよう! あっちへどっこい、こっちへどっこい。子供は痛くて声を上げたため、こっちの女は思わず手を離し、あっちの女は勝ち誇る。そこでお奉行様(大岡越前)が一言。「子供を思い遣って手を離したこっちの女が本当の母親だ。フォッフォッフォ!(やや誇張)」というお話です。「試し話」としては似ているけど、「厩火事」の話とはちょっと違う。しかし今回の話は、その落語をベースに「ちょっと違う要素」が盛り込まれていたと言えました。それは後々お伝えするとしましょう。

○「登場人物」の項
05051601さて現代。関西出身の「上方まりもまるお」という夫婦漫才コンビがいました。酒好きのまるおは、以前その酒のせいで傷害事件を起こして刑務所に服役し、昨年の暮れにようやく出所してきたばかり。今は大好きな酒をキッパリと断ち、妻のまりもと東京の事務所で心機一転頑張る決心をし、現在に至っています。まるおは過去に3回もの逮捕歴があり、元ボクサーでケンカも強い男。1回目の逮捕の時は組長に保釈金を払ってもらったことがあり、その恩を忘れず今でも組長のいる事務所へ挨拶に伺ったりもします。また、二人の仲人はどん兵衛(西田敏行)と小百合(銀粉蝶)で、彼らの元へも挨拶に伺ったりします。ここで「厩火事」と対応付け。酒好きの亭主はまるお、髪結いの妻はまりも、相談を受ける仲人はどん兵衛と小百合、特に小百合となりますが、他にも相談に乗る人物がいるようです。とりあえず、設定はこんな感じです。

○「上方まりもまるおの夫婦漫才 in 寄席」の項
05051602ただのしょうもない中年夫婦だと思っていた虎児は、その二人が寄席で「上方まりもまるお」として出ているのを見て「ん゛~?」とひたすら驚くばかり(笑)。ドリカムことDreams Come Trueの「Eyes to me」の出囃子(高座への登場音楽)に乗せて登場し、「浪速のドリカムこと、まりもー、まるお、ですー!」と言ってドツキ系夫婦漫才が始まります。金髪の長髪カツラをかぶるまりもと、でっかい蝶ネクタイを付けるまるお。この二人の漫才がもう面白くてたまらない! ドラマ内での演技とはいえ、古田新太さんと清水ミチコさんの息はピッタリで、完成度が高い! ごく自然に楽しめちゃいました。漫才さえ知らなかった虎児も、彼らとの初対面の悪印象を忘れて徐々に漫才そのものの魅力に惹き込まれ、「ばぁーはっはっはっ!」と大声で笑う始末。虎児が本気で笑う姿って、何か良いよね(笑)。ところで「漫才の内容」については、基本的に夫婦ならではの話でお互いをけなし合う「夫婦漫才」の超典型。まりもが変わらずボケまくり、まるおがドツキでツッコミを入れる形です。面白い掛け合いがいろいろあったけど、注目すべきは以下に挙げる二つのやりとりです。

(とりあえずツカミを一つ・・・)

まるお:「まあ~二人でね、これからも頑張っていかなあかんな~って
     言うてるんですけどね」

まりも:「あんたあんまり頑張らんでもよろしいで?」
まるお:「なんでやんな~?」
まりも:「あんたが死んだら」
まるお:「わたしが死んだら」
まりも:「保険金ががっぽう入るさかいに」
まるお:「いらんこと言うなお前はぁ(頭をドツキ) 立てんかいな亭主をぉ(頭をドツキ)」

(浮気話でケンカになる二人・・・)

まるお:「今日という今日はもう許さへんで。ワレお前浮気しとったんかい?」
まりも:「してへんわ!」
まるお:「ウソや!」
まりも:「ウソやないわ!」
まるお:「ウソや!」
まりも:「ホンマや!」
まるお:「ウソやっ!」
まりも:「ホンマやっ!」
まるお:「ウソやっっ!」
まりも:「ウソやっっ!」
まるお:「ほなよろしいがな~ってええことあるかい!(張り倒す)」
(立ち上がったまりもはたまらずまるおに反撃開始)
まりも:「あんたー!(頭をドツキ) いい加減にしいや!(蝶ネクタイをパチン)」
まるお:「うぁ~ん、堪忍や~、堪忍・堪忍・かんニンニンや~(忍者のマネ)」
まりも:「わたしがウソついてる時はなー」
まるお:「この人がウソついてる時はー」
まりも:「顔に出ます!(カツラを上に持ち上げて鼻を膨らませ口を尖らせる顔)」
まるお:「思いっきり出とるやないかい!(再び頭を激しくドツキ)」
まりも・まるお「♪まりもとまるおは~おもろい夫婦です
         どうもありがとうございました~」

パチパチパチ~ッ! テレビの前でだけど、本当に楽しませていただきました~! しかし、この二つのありきたりなやりとりが、最後で重要なものになってくるのでありまして・・・。

○「虎児・裏プロデュース」の項
05051603落語以外の「お笑い」に出会い、とても影響を受けてしまった虎児は、まるおとまりもを賞賛して全面的にバックアップ。まるおを連れて裏原宿にある竜二の店「ドラゴンソーダ」へ出向き、竜二に二人のカッコ良い舞台衣装を発注。竜二はまるおと顔見知りであり(どん兵衛たち両親が仲人なのもあって付き合いが長い)、虎児からは笑いの良さを強く語られたため、快く承諾しました。ただし、「ダセーもん作ったらお前、ドツキ回すぞ!」という虎児の脅しあり(笑)。また“ジャンプ亭ジャンプ”こと淡島ゆきお(荒川良々)には、「CLUB寄席」なるイベントに出演させてもらうよう、脅しを入れて依頼しました。「虎児プレゼンツ&裏プロデュース・ドツキ系夫婦漫才」の準備はバッチリ!

○「まるお・波乱万丈の人生」の項
05051604ある時、辰夫の店で虎児はまるおからその生い立ちを聞きました・・・。実家は兵庫県の姫路。父親が借金を抱えて逃げ回っていたため、母親が水商売をして稼ぎ、そしてまるおを育てた。いつも一人にさせることを悪く思いながら、母親は「かんニンニン!」と言って忍者の構え。まるおが漫才で見せるギャグは、母親譲りのものだったんですね。そんな母親を楽させようと、まるおはボクシングを始めた。しかしデビュー戦が決まった日、母親は自宅アパートで首を吊り自殺。その10日後、今度は父親が海に車ごと突っ込んで後追い自殺。両親を一度に失ったまるおは、中卒でキャバレー等のボウヤになり、18歳の時にまりもと出会い、流れ着いた大阪で漫才を始めた、ということでした。序盤から「ドツキ回すぞっ!」等と怒鳴っていたまるおだったけど、この時は真面目な顔をして静かに語りました。その話を聞いた虎児は泣きまくり! 何故でしょう? 「だって・・・、途中まで俺と一緒で、後半まぎゃ、真逆なんだも~ん!」だそうです。偶然なのか、途中「真逆」というセリフを噛んだ形になったけど、そのせいで“逆に”虎児のセリフが光ったような気がしました。「なんだも~ん!」という口調も、話を聞いているうちに一時自分の辛い子供時代を思い出したかのように思えて、可愛かったなあ。そばで話を聞いていた辰夫も、「関東と関西の文化の違いじゃねぇか~?」と涙ながらに語りました。まるおをますます気に入ってしまった虎児は、「さあ一杯(おっ、酒を許すか?)・・・蕎麦湯飲め(ドテッ)」。まるおも一応飲んでは見るけど、「ウェ~」と吐き出して悲しい顔をしていましたとさ(笑)。

○「真打ち・林屋亭どん兵衛の噺『厩火事』 in 寄席」の項
05051605
0505160605051607
寄席の高座では、どん兵衛が「厩火事」を披露。内容は既に紹介した通りだけど、良かったのは「仲人の二つの話」の再現シーン! 「厩の話」では、「孔子のいえ」という札が立てられた家(これ笑う~)から家来たちが走ってくるんだけど、それは虎児・竜二・銀次郎(塚本高史)・チビT(桐谷健太)の4人。孔子に扮するまるおに厩の火事のことで謝っていたけど、皆カタコトの似非中国語を使てたアルヨ(笑)。意外にも眉や目がキリッとしてたチビTが一番中国人ぽかたアル・・・。「瀬戸物の話」では、瀬戸物好きの旦那がどん太(阿部サダヲ)で、妻がどん太の妻・鶴子(猫背椿)。それで妻が階段から滑り降りると、旦那は「瀬戸物を壊しゃしないか、鉢を壊しゃしないか」と落語通り36回言うんだけど、阿部さんが息継ぎもせず言いまくる姿を見て爆笑! 単なる一シーンだけど、ものすごい熱演ぶりでした・・・。ここでもう一つ良かったのは、落語の「亭主の妻が仲人を尋ねる」について、現在の話が入ってきたこと。まりもが病院で小百合とバッタリ出会い、小百合と同じで「定期検診だった」と話します。その後喫茶店「よしこ」でママ(松本じゅん)もいる中、まりもは小百合に「亭主の愛の本心を知りたい」と尋ねるんだけど、小百合は落語のようには助言しません。では誰が? まあ大体予想はつきますけどね。ここで再び高座のどん兵衛の話だけど、仲人の「試しに亭主の瀬戸物を割る」という計画に対して、不安になった妻が「先に亭主へ、皿を割ったら必ず体を心配するよう言ってくれ」と頼んで、仲人が「それじゃダメなんだよ~」と言う話で観客をドッと笑わせます。実はこの「根回し」の話が、後になって生きてくるんですね・・・。

○「アクシデント発生」の項
05051608「店で酒を飲まぬよう見張っておけ」と虎児から頼まれた辰夫は、どん兵衛の落語見たさにいつの間にか店を抜け出して寄席で鑑賞。げげっ! まるおは? なんと、竜二と一緒にいました。まるおが酒を断っているのを知らない竜二は、「昔は楽屋でも飲んでたじゃないですか!」と言いながらビールをコップに注いで差し出すと、まるおはそれまでじっと我慢していたのに急にグイッと一杯。「ふわぁ~~~!」だって(笑・・・笑えないけど)。そこからは焼酎に切り替えて酒を丸飲み。虎児たちは慌てて店に戻ったけど時既に遅し。今度は半蔵(半海一晃)のおでんの屋台にあった酒をコップに注いで一気飲み。「エイドリアーンッ!」と大声で叫ぶと、まるおは浅草の町を全速力で走り出しました。出た! “オジー@木更津キャッツアイ”モード炸裂だよ~! それで終わればまだ、まだ良かったものの・・・。寄席での漫才披露を前に、その寄席の近所で若者たちに因縁を付けられて乱闘騒ぎに! しかしまるおは元ボクサーだから、何人いようとも自慢の腕で打ち負かすことができたんだけど、そのせいで警察に連行されてしまいました・・・。いったいどうなる?

○「虎児の目覚め in まるおとまりもの家」の項
05051609まるおが連行されるのを見て倒れたまりもを、どん兵衛に頼まれた虎児が看病。病人を冷やせば良いのか温めれば良いのか分からず、「とりあえず常温で良いかな?」と聞く虎児のセリフが好きでした。虎児によれば、竜二は帰されまるおは拘束されたままとのこと。その竜二はどん兵衛により、まるおが刑務所に入っていたことや酒を断っていたことを今になってようやく知りました。そして「自分は何も悪くない」と言う竜二を、どん兵衛は親として一芝居演じて助けてやったんですね。自分のしたことを後悔する竜二・・・。ところでまりもは、「今度こそまるおに愛想が尽きた」と話すんだけど、虎児は以前まるおと話したことを交えて「彼は本来人が良い」という話をしました。それでもまりもは態度を変えない様子。そんな中、まりもは「厩火事」の話に感銘を受けたと話すんだけど、同時に「まるおには酒以外何も無い」とも。そこで虎児が「いや、あるぞ。酒より大事にしてるもの。」と一言。まりもはすかさず「何?」と聞くと、虎児は静かに答えました。「漫才」。さあ~お待たせしました!(読んでくれた方、感謝!) 虎児、いや小虎の、「現代版『厩火事』」が始まりますよ~!

○「二つ目・林屋亭小虎の噺『厩火事 feat.まるおとまりも』 in 寄席」の項
05051610落語「厩火事」を披露するにあたって、「DV(ドメスティック・バイオレンス:家庭内暴力)」についてどん兵衛が「DV(弟子・バイオレンス:弟子とは凶暴な小虎のこと)」と言ったのに対して、小虎は「家庭外暴力」と称して「20年間舞台の上で嫁をドツいて生きてきたバカな男。ドツキバカ、略してDV(ドツキ・バカ)」と言いました。よっ! 二つ目、のっけから上手いね~!

さて現代版「厩火事」。本来仲人に「亭主の愛の本心を知りたい」と尋ねるところだけど、まりもが小百合の次に尋ねたのは虎児と竜二でした!(予想できましたか?) それで会話しているうちに、まりもの口からつい出た「末期ガン」で行くことに決まりました。ん? まりもは青ざめた表情? それとも趣旨が変わったようで困った表情? とにかくまるおに末期ガンだと伝えて、それでもドツいてくるようなら「暴力亭主」、そうでなければ「愛情亭主」というわけ。意見がまとまったところで作戦決行・・・でもちょっと待って? ここで出ました。「タイガータイガーじれっタイガー!(&舌なめずり)」。いつもより1.5倍の勢いがあったけど、客席はシーンと静まり返りました(笑)。虎児的には、これでいいのだ! 「よーし・・・」って言ってたし?

組長に保釈金を払ってもらって、まるおは一日だけシャバへ。車で銀次郎(運転席)と竜二(助手席)がまるお(後部座席)を乗せて走っていたところ、なんとまるおはまりもに合わせる顔が無いと言って大阪へ帰ると言い出し、「東京駅へ行け」と命令しました。たまらず竜二は、まるおへ「まりもは末期ガン」と告白。作戦を知らない銀次郎はマジ驚き。そしてまるおは「戻れ! ドツキ回すぞ!」と言ったのでした! あの場合仕方が無かったとしても、楽屋以外で本人へ話すのは本来作戦外。でもそれが、どん兵衛の「厩火事」で「根回し」として話されたことにつながったのでした。また、「落語解説」の項で書いた「ちょっと違う要素」にもつながります。この時点で「今回はちょっと違う『厩火事』」になるわけですね。ところで、竜二が「ガン」や「半年」という言葉を口にした時、オジーに続いてまたもや“ぶっさん@木更津キャッツアイ(余命半年というキャラ設定)”を思い出してしまいました。きっと竜二を演じる岡田さんも、「木更津の設定みたいだな」なんて思ったはず?

場所は「CLUB寄席」の楽屋。なんとまりもは、計画した内容を逆にしてほしいと虎児に頼みました! つまり、ガンと知ってもドツいてくるようなら「愛情亭主」、そうでなければ「情けない亭主」というわけ。後者の場合は、きれいさっぱり別れるとまで決心しました。そして竜二たちが到着し、虎児と隠れて途中経過の緊急打合せ。虎児が「逆になった」と話せば、竜二は「もう言った」と話しました。竜二が言わなければいつも通りにドツいただろうに・・・時既に遅し。そこへ竜二の“ダセー”舞台衣装に着替えたまりおが登場し、まりおが「君、ガンなんか?」と話せば、まりもは黙ったまま「うん」と頷きました。さあここから、究極のドツキ系夫婦漫才が始まります!

○「上方まりもまるおの夫婦漫才 in CLUB寄席(by 小虎の噺)」の項
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ジャンプ亭ジャンプの紹介で、「Eyes to me」の出囃子の中登場する「上方まりもまるお」。しかし! まるおはツカミから泣きっ放しで、まりもが何を言っても何回ボケてもドツけない状態。最悪です・・・。それを客席で見ていた「タイガー(虎児)&シルバー(銀次郎)&ドラゴン(竜二)」の並び順でのやりとりが面白かったので、ちょっとだけ差し込みますよ。

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(舞台を見るタイガー&シルバー&ドラゴン)

虎児:「(腕を組んで)離婚だな」
銀次郎:「(計画を知らぬまま)えっ?」
虎児:「(腕を組んだまま)いやウソなんだよ、奥さんが旦那試してんだよ」
銀次郎:「(虎児に)ガンじゃねぇんすか? (竜二に)ガンじゃねぇのかよ?」
竜二:「(左手だけ腰に手を当てて)やっぱり背中に銀色のライオンが・・・」
虎児:「(竜二を見て)うるっせぇお前は黙ってろよっ!」

数十秒のシーンだけど、大爆笑! 計画を知らなかった銀次郎が、知る二人各々に異なる口調で質問するのもツボだったけど、竜二が夫婦や漫才よりも舞台衣装の方を気にして、虎児がすかさずツッコミを入れたのがかなり笑えました~。ゴホン、さてと・・・ここからしばらくは、笑い無しです。

05051613
寄席でも披露した「ツカミ」に入ります。

(とりあえずツカミを一つ・・・)

まるお:「まあ~二人でね、これからも頑張っていかなあかんな~って
     言うてるんですけどね」

まりも:「あんたあんまり頑張らんでもよろしいで?」
まるお:「なんでやんな~?(泣きながら)なんでやねん・・・」
まりも:「あんたが死んだら」
まるお:「わたしが死んだら・・・」
まりも:「保険金ががっぽうごっそう入るさかいに」
まるお:「いらんこと言うなお前はぁ(頭をドツキ) 立てんかいな亭主をぉ(頭をドツキ)
     (泣きながら)ほんまやな・・・、わしが死んで・・・、
     保険金でまりちゃん楽させてやりたいなあ・・・」

まりも(追加):「・・・」

もう夫婦漫才どころじゃあありません。たまらず、寄席でも披露した「シメ」に入ります。

浮気話でケンカウソ話でとんでもないことになる二人・・・)

まるお:「今日という今日はもう許さへんで。ワレお前浮気しとったんかい?」
まりも:「してへんわ!」
まるお:「ウソや!」
まりも:「ウソやないわ!」
まるお:「ウソや!」
まりも:「ホンマや!」
まるお:「ウソやっ!」
まりも:「ホンマやっ!」
まるお:「ウソやっっ!」
まりも:「ウソやっっ!」
まるお:「ほなよろしいがな~ってええことあるかい!(張り倒す)」

立ち上がった困り果てたまりもはたまらずまるおに反撃攻撃開始)
まりも:「あんたー!(頭をドツキ) いい加減にしいや!(蝶ネクタイをパチン)」
まるお:「うぁ~ん、堪忍や~、堪忍・堪忍・かんニンニンや~(忍者のマネ)・・・。」
(以下、全てセリフ移動&追加)
まりも:「なんやさっきから! お客さんに失礼やろ!」
(ここでまりもが、客に向かって末期ガンの「ドッキリ」を仕掛けたと告白。)
まるお:「ちょっと待てっ! なんやそれ?
     ほなお前、死ぬ言うのはウソなんや?」

まりも:「ウソや!」
まるお:「ウソなんやっ?」
まりも:「ウソやっ!」
まるお:「ウソなんやっ?」
まりも:「ホンマやっ!」
まるお:「どっちじゃあーっ!」 ←[本当に問いただしたかったのでしょうね]
まりも:「わたしがアホかー! うちがウソついと、 ←[ここで詰まります]
     うちがウソついとる時はなー」
まるお:「この人がウソついてる時はー・・・。」 ←[向かい合う形で数秒の間あり]
まりも:「顔に出ます!(カツラを上に持ち上げて鼻を膨らませ口を尖らせる顔)」
まるお:「思いっきり出とるやないかい!(再び頭を激しくドツキ)
     やぁっぱりウソやったんかーっ!(激しくドロップキック)」

(虎児&竜二&銀次郎を始め、客たちが大爆笑!)
まるお:「こりゃあワレー! よーも亭主に恥かかせやがったなぁーっ!(頭をドツキ)」
まりも:「(笑いながら)なんや! アンタみたいなろくでなしでも、
     女房死んだら悲しいんか!」

まるお:「当ったり前じゃあボケッ! お前が死んだらなぁ?」

小虎さん小虎さん、オチの方お願いしま~す。そちらにマイクをお返ししま~す!

○「再び、二つ目・林屋亭小虎の噺『厩火事 feat.まるおとまりも』 in 寄席」の項
05051614

小虎:「明日っから・・・遊んでて酒が飲めへんやんけ」

ということで、最後は「厩火事」のオチ通りの言葉で終わりました。客席からは拍手喝采! そして高座の小虎は、客席の正面後ろの方へ拍手を送りました。そこにはまるおとまりもが! まりもが立ち上がって、伏せているまるおを立たせると、そのまるおはお約束でまりおをドツいて一笑い。そのまままりもへズームアップ。しかし! その涙ながらの笑顔が、「ボンッ」というカメラのシャッター音と共にモノクロになり、遺影に変わりました。まりもは本当にガンで、この舞台を最後に亡くなってしまったんですね・・・。

05051615戒名「浪蓮院妙真理大姉」。遺影の前で、まるおは涙を出さず唇を噛み締めるだけ。どん兵衛他関係者が見守る中、小百合が「安心して。あんたが出てくるまで、お線香は絶やしませんからね。」と声を掛けました。まるおは鈴(りん)を一つ鳴らし、手を合わせるかと思いきや、忍者の構えをして「かんニンニン」と呟きました。「まさか本当にガンだったとはなあ・・・」とは、喫茶店「よしこ」でのどん兵衛の言葉。一緒にいた虎児へ、号泣しながら最後に舞台へ上がらせてくれたことを感謝していました。そうなんですよね。計画の一環となったにしろ、「虎児・裏プロデュース」があってこそ、アクシデント後に別れたままにならず、最後に舞台で分かり合えたんですよね。夫婦として、芸人として、最高の舞台で。そのまま恒例の「落語授業料納め&借金返済」になるんだけど、今回はどん兵衛の方から授業料を拒否し、また借金返済は立て替えてもらうよう頼みました。いつもなら虎児が血相を変えて怒るところ。しかし虎児は、「分かったよ。今回だけだぞ。」と言ったのでした! まさかの言葉にゾクゾクっとしましたね。このやりとりも良かったです! その頃刑務所では、看守(緋田康人)が「終わったら食器外に出せ!」と言うと、服役したまるおはお椀を胸に当てて「井上和香!」とギャグ一発。でも無視されてお椀も奪われ「ちょーもーちゃんとツッコめやコラァ~!」とツッコミ。そして看守が「勘弁してくださいよ、毎日毎日!」と言い捨てて出て行かれた後に、まるおは再び叫びました。「君とはもうやっとれませんわ~!」。
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○「ストーリーのまとめ with ウンチク」の項
素晴らしい出来でした。「スペシャルを超えたか?」という勢いでした。「厩火事」を、笑いと涙の感動巨編にしてしまうとは・・・。脚本のクドカン(宮藤官九郎)、すご過ぎますっ! 「上方まりもまるお」の夫婦漫才は2回見られたわけだけど、印象は全く違うものになりました。BGMは一切無しで、二人だけの熱演。私的には、2回目の漫才をCLUB寄席でやる設定にして良かったと思います。その理由は、暗い中スポットライトが当てられた中での「絵」がものすごく良かったから。それに、そのせいで顔に出る細かい表情がしっかりと伝わってきたから。照明が多く全体的に明るい寄席では、泣きの漫才も明るく見えて、これほどまでの感動には至らなかったでしょう。芸人の最期としては寄席の方が相応しいかもしれないけど、今回に関してはCLUB寄席でのイベント会場で正解だったと思っています。

まるお役の古田新太(ふるたあらた)さんと言えば、「劇団☆新感線」の看板役者。私は昔、ニッポン放送「古田新太のオールナイトニッポン」のリスナーで、そこで彼を良く知りました。奥さんは西端弥生さん。以前フジテレビ系「ダウンタウンのごっつええ感じ」にも出演していて、皆からは「ねーやん」と呼ばれていました。笑い方が豪快で特徴のある方です。ちなみに、お二人の子供さんの名前は「あろえ」だそうです。実は古田さんは兵庫県出身で、西端さんは大阪出身。つまり、古田さんはまるおの設定と同じで、西端さんは出身地不明でも関西出身と思われるまりもの設定と同じ。「流れ着いた大阪」という点では、大阪出身という要素でリンクしています。それゆえ、実生活でも関西系の夫婦漫才(ドツキ系?)みたいに振舞っているとしたら、今回のまるお役はごく自然に演じられたのかもしれませんね。

まりも役の清水ミチコ(しみずみちこ)さんと言えば、ご存知の通りレパートリーが豊富な顔マネ&モノマネタレント。私は昔、フジテレビ系「夢で逢えたら」の大ファンで、ダウンタウン・ウッチャンナンチャン・野沢直子さんたちと一緒になって繰り出すコントで、毎週土曜夜はかなり笑わせていただいたものです。愛称はこれまたご存知の通り「みっちゃん」ですね。清水さんの出身は岐阜県高山市で、同じ東海圏出身者として応援はしていました。清水さんは舞台ではピアノ(または鍵盤楽器)がパートナーであることが多いけど、そのマネ芸は・・・もう語る必要はないですね。毎回奇抜なネタで笑わせてくれます。

さて今回、この二人が夫婦漫才の芸人としてコンビを組みました。その演技は、もう本当に素晴らしかった! とにかく息がピッタリで、そのままコンビを組んでもいけるくらい? 見ものだったのは、2回目のCLUB寄席での名演技。暗い舞台なのもあって、特に古田さんなんかは得意中の得意である演劇で演じているかのようでしたね。しかし清水さんも負け劣ってはおらず、そんな古田さんにしっかり付いていっていました。冷静に考えると、「ドラマの中で漫才を演劇のように披露していた」ということになるんですね。それってすごいことだと思いませんか?

公式サイトにて、第5話「厩火事」における磯山晶P(プロデューサー)のコメントが5/13付で掲載されていました。この落語をネタにすることで考えた結果、「古田さんと誰かの夫婦漫才の話」という案がまず浮かんだそうです。古田さんは、磯山Pやクドカンの作品にゆかりのある方なので問題無し。しかし、その奥さんのキャスティングで非常に悩んだそうです。そこで、「お笑いタレント」と「お笑いで舞台経験者」で絞り込んだ結果、清水ミチコさんに白羽の矢が立ったそうです。こうして、忘れ難い「にわか夫婦漫才芸人」が誕生したんですね。その磯山Pも、最後の漫才シーンをロケのモニターで見た時は泣いてしまったとのこと。それは、多くの視聴者も同じでした。毎度ながら、スタッフの皆さん、お疲れさまでした!

その他、夫婦漫才に関係しないところも充分に楽しめました。竜二とメグミが微妙な距離で居続ける中、青山にある竜二のアパートが登場しましたね。実際の“自宅”は、チビTの部屋の押し入れだったけど(笑)。また、どん兵衛がケータイを買って「め、メ、メール?」と言ったり、弟子に「アドレスは?」と聞かれて「台東区浅草・・・」と自宅の住所を素で言ったりするシーンも笑った! そのどん兵衛が虎児に「厩火事」披露の連絡を入れた時、打ち込みに苦労したであろう(作ったスタッフも苦労した?)、メチャクチャかつ日本語読みだけはできる文章も笑った! 後はなんだろう、「罰金(バッキン)ガム宮殿にブチ込むぞコラ~!」とか「俺が好きなものは皆好きなんじゃねえかなと思って」とか「(まるおについてまりもへ)あの人が見捨てられるってことは俺も見捨てられるようなもんで」とか「手強いね~」等の虎児のセリフは全部好き。うれしいことと辛いことが交互に訪れて表情豊かだった竜二の姿も好き。「はっかったっのっしおっ!」等のどん太のギャグも実は好き。リサ(蒼井優)のキックや睨み顔も何か好き。どん兵衛の弟子たちのアシストも懸命で好き。他にもたくさんあるけど、最後のどん兵衛の言葉も全部好き。とにかく、全体通して、本当に良かったっ! この気持ち、皆さんにも伝わったでしょうか?

○「レビューのまとめ」の項
ふぅ~~~! 序盤で書いた通り、かなりの長文になってしまいました。今回取り入れた「一風変わった形のレビュー」は、項目毎に内容がまとまってて逆に読み易いかも? ここまで全て読んでくれた方、ありがとうございました。私としても、かなり思い入れの深い回になりました。またこの記事は、ドラマレビュー系記事の中で、いや、これまでに書いた記事の中で、最も長文になりました。これだけ書いたというのに、実はまだまだ書き足らないことが残っているんだけど、あえてここで締めたいと思います。「私が書き続けたらなぁ、明日っから・・・疲れてて他の記事が書けへんやんけ」

●「タイガー&ドラゴン」・私的な満足度ランキング
第1位: 「厩火事」の回[第5話]
 (笑いと涙の夫婦漫才劇。全編に渡って、完璧に近い出来でした!)
第2位: 「三枚起請」の回[スペシャル]
 (約2時間もあるこのストーリーは、作り込みもすごくて面白かったです。)
第3位: 「饅頭怖い」の回[第2話]
 (どん太が面白過ぎ! 元も有名な落語だし、知っている分かなり楽しめました。)
第4位: 「茶の湯」の回[第3話]
 (新登場のキャラが良い味を出していました。)
第5位: 「権助提灯」の回[第4話]
 (落語はベタだけど、現代ストーリーの立場逆転には驚かされました。)
第6位: 「芝浜」の回[第1話]
 (これが「クドカン流」と言わしめた、スペシャルと連続ドラマの掛け橋的存在です。)

○関連記事『タイガー&ドラゴン・ドラマスペシャル』
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2005/01/post_11.html
○関連記事『「タイガー&ドラゴン」が連続ドラマ化決定!』
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2005/02/post_2.html

・「タイガー&ドラゴン」オリジナル・サウンドトラック

「タイガー&ドラゴン」
オープニングテーマ「タイガー&ドラゴン」(クレイジーケンバンド)

DVD「タイガー&ドラゴン」( 「三枚起請」 の回)
DVD「タイガー&ドラゴン」[「三枚起請」 の回]

シナリオ本「タイガー&ドラゴン」[「三枚起請」 の回](宮藤官九郎)
シナリオ本「タイガー&ドラゴン」[「三枚起請」 の回](宮藤官九郎)

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2005.05.15

祝・1000000アクセス!

「あずスタ」は、本日5/15に1000000アクセス達成!(記事単位アクセス数) ついに、そして、ようやく、当初の目標としていた“ミリオンアクセス”に到達! 一言言わせてください。うれしい~~~っ!

※ここでは、記事単位アクセス数の「ページビュー」を「アクセス」と表現しています。

900000アクセスを達成したのは03/19だから、単純計算すると57日で100000アクセスあったということになります。ここで、1000000アクセスまでの軌跡をたどってみます。

○1000000アクセスまでの軌跡

2004年
01/25: ココログ(blog)に興味を持ち、「あずスタ」開設(@niftyユーザは無料)。
01/26: 記念すべき初書き込み。この頃はほとんどblogの知識無し。
04/01: 本館「adsTV-web」の日記コーナーを、「あずスタ」へ本格移行。
--------<500000アクセスまでの軌跡はこの記事を参照してください>
10/13: 500000アクセス達成
11/19: 600000アクセス達成(37日後/1日2703アクセスの計算)
12/29: 700000アクセス達成(40日後/1日2500アクセスの計算)
2005年
02/05: 800000アクセス達成(38日後/1日2632アクセスの計算)
03/19: 900000アクセス達成(42日後/1日2381アクセスの計算)
--------<そして開設約1年4ヶ月後>
05/15: 1000000アクセス達成!(57日後/1日1754アクセスの計算)

※参考カテゴリ → アクセス達成(Access)

この春期は仕事やプライベートで超多忙だったせいで、記事の執筆が安定せず、アクセスの具合も不安定。それでもこうやって数字的に見ると、多くの方が日々来てくれていたようで、本当にうれしいです。皆さん、感謝しています! なお、この「アクセス達成系記事」は、1000000アクセスを目標に記録してきたものでした。そして実現に至った今、「当初の目標を無事達成できた」ということで、「アクセス達成系記事」はこの記事をもって一旦終了したいと思います。また、これを言ってしまうと悲しくなるけど、事情により活動の幅をやや収束します。まあ閉鎖するわけではないし、「一日一記事(公開できなくても草稿だけは用意)」は心掛けるつもりでいるので、あまり気にしないでくださいね。ここまで読んでくれた方、よろしければ記念コメントでもどうぞ~!

「あずスタ」に来てくれる皆さん、本当にありがとうございます! 今後も「あずスタ」をよろしくお願いしますねっ!

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ミスチル・「未来」のPV視聴&ジャケット公開

Mr.Childrenのニューシングル「四次元 Four Dimensions」のリリースまで後1ヶ月半。それを前にして、既に解禁されているという新曲「未来」のPVをようやく見ることができましたっ!

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張り切って視聴。そして、全て見終わって一言・・・。

綾瀬はるかのイメージビデオだ・・・。 w(゚o゚)w

まあ、「PV(プロモーションビデオ)」には変わりないかな。 (#^.^#)

「未来」のPVは、大塚製薬「ポカリスエット」のCMに出演する綾瀬はるかさんが、通学のため自宅から出発するシーンから始まります。やや引き気味のカットが多く、途中で木や電線のカットが差し込まれる中、ただひたすら歩く・歩く・歩く! そのうちに、“♪生まれたて~の僕らの前にはただ~”というお馴染みのフレーズが入ってきます。そして2番からは、同じくCMに登場する平岡祐太くんが自転車を用意して登場! 綾瀬さんを後ろに立たせて、平岡くんがペダルを漕ぐ・漕ぐ・漕ぐ! 坂道の道路を滑り降りるところなんかは、見ていて気分爽快です。綾瀬さん、スカートめくれそうだぞ、良いのか?(良いんだろうけど) ラストサビ辺りでは、綾瀬さんがいつの間にか自転車から降りて、またもや歩く・歩く・歩く! 別カットで、平岡くんが変わらず自転車で走る・走る・走る! “そして今僕の前に・・・”学校の校舎が! 綾瀬さんを含む生徒たちが中へ入っていくところで終わります。まさに“綾瀬はるか的PV”!

さてこのPVは、「ポカリスエット」のCMの“アナザーストーリー”みたいな感じですね。CMでのように綾瀬さんが走るシーンは一切無く、ただひた歩くだけ。でもいろんな所へ寄り道したりして、なかなか楽しい構成になっています。それに、平岡くんがCMでのように自転車付きでちゃんと登場してくるとは思いもしませんでした。仲良く二人乗りするシーンは良いですね。衣装はCMでのものとほぼ同じで夏服スタイル。綾瀬さんは右肩にバッグを抱えて、平岡くんはネクタイ無しのカッターで、思う存分通学を楽しんじゃっています。ある意味、憧れ・・・。

従来のミスチルのPVと比較すると、正直言って巧みな作り込みによる「芸術的要素」は欠けていると思います。「ある女子高生の通学シーン」だけですからね。それよりも、綾瀬さんが出演するドラマ「世界の中心で、愛をさけぶ」「あいくるしい」等で見られる「自然美」がかなり強調されているかに見えました。この辺りは、ボーカルの桜井さん他が進める「ap bank」の活動内容(環境保護等)に通ずるものがあるといった感じかな。まあ過去うんぬんを考えないで見れば、普通に楽しめるPVだとは思いました!

っていうか、「未来」がステキだ~! 初めて全編聴いたけど、こんな楽曲構成なんだ~?

実は私、「未来」をまだ聴いていない先日まで、まだ知らぬAメロ・Bメロを独自にシミュレートしながら、「こんな風になるのかな~」なんて気分で作曲してみたんです。「未来」だけに、未来を自由にイメージしても良いじゃない? 久々にmidiの打ち込みなんかして、完璧ではないけどピアノ音だけでコツコツ作ってみたり。独自のAメロ・Bメロの後に「未来」本編のサビが入ってくるという構成だけど、なかなかスムーズな仕上がりになりました。自作部分のイメージだけど、キーはサビから察して「G#m」に設定。コード進行は「Asia(エイジア)」の間奏と「花 -Memento-Mori-」の間奏を織り交ぜた形。それにCMで走り続ける綾瀬さんをイメージしたスピーディーさと、カラオケ&演奏的に楽しめる細かい音符の山を取り込んで、私としても満足できる出来でした。しか~し! その「未来」は「G#m」の曲だと思いきや、実際に聴いてみると「B(メジャー)」じゃないですか! 初っ端から騙されました(苦笑)。まあせっかく作った自作部分は、今後の楽曲ネタとして取っておくかな。それで正式な「未来」。イントロからAメロまでのドラムの運びは、「友とコーヒーと嘘と胃袋」に通ずるものがありますね。“タッタッタッタッタッ!(ウン)”というリズム取りがね。Bメロは「Any」のそれに微妙にリンクするか? でもそこでサビへ上手くつながる役割は果たしていますね。かつて関連記事で「サビが『Any』似」と書いたけど、Bメロも同じような印象となりました。サビについては申し分無し! 終わり方もかなり感動的! やっぱりミスチルは最高だと思う、今日この頃です♪

ところで・・・。「未来」他数曲を含む「四次元 Four Dimensions」のジャケットが、公式サイト他で公開されたようですね。その公式サイトでは、2005/04/15付で以前発表された「Mr.Children new singleリリース決定!」という記事が、ほぼ変わらない文面のまま2005/05/10付の記事に更新されています。

○Mr.Children公式サイト
http://www.mrchildren.jp/
○Mr.Children公式サイト内・関連記事(2005/05/10)
http://www.mrchildren.jp/topics/050510news/
○Mr.Children公式サイト内・関連記事(2005/04/15)
http://www.mrchildren.jp/topics/050415news/

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「四次元 Four Dimensions」

上半分は薄い青色、下半分は黄色。その“ボーダー(日清カップヌードルの「NO BORDER」をやや意識)”に「Mr.Children」と書かれ、それに直交する形で「四次元 Four Dimensions」と書かれています。それに隕石のようなものが次々と降り注ぐイメージになっていますね。見た感じでは紙カバーになるのかな? さあ、後一ヶ月半、待ちきれないよ~~~!

○関連記事『ミスチル・シングル「四次元 Four Dimensions」の発売決定』
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2005/04/post_751a.html
○関連記事『ミスチル・「ポカリスエット」CMで新曲発表』
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2005/03/post_6.html
○関連記事『大塚製薬・「ポカリスエット(POCARI SWEAT)」のCM』
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2005/03/post_7.html

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2005.05.14

恋におちたら~僕の成功の秘密~・第5話

やってしまいました、久々の録画失敗! いや、聞いてくださいよ。DVDレコーダーできちんと「録画予約」はしました。放送中に「録画状態」であるのも確認しました。つまり録画に関しては「完璧」でした。しかし、後になって見てみたら、最初から最後まで砂嵐。どうして? 何があった? なんと! 壁のアンテナ端子から同軸ケーブルが抜け落ちていたのです! うぅ、録画予約としては“抜け”がなかったのに、現実で“抜け”てたか・・・(苦笑)。でもそこからが腕の見せ所。私の独自のやり方(これは“企業秘密”ね)ですぐに手配をし、今回の話を最初から最後まで全て見ることができました! この一件のような「思わぬ失敗」において、IT企業に限らず「リカバリー」は必須であり大事なもの。今回はそんな「リカバリー(回復)」についてのストーリーでした。(毎回ながらこの冒頭文、上手くストーリーとリンクさせてるなあ。今回はこうリンクさせること自体「思わぬ事態」だったけど^^)

○ドラマ視聴率は本館サイトの該当コーナーから!
○フジテレビ系「恋におちたら~僕の成功の秘密~」
第5話「ヒルズの大逆転」

島男(草なぎ剛)の家を訪れたことで香織(松下奈緒)と島男の仲が深まる。嫉妬した高柳(堤真一)は、大企業との提携話を島男ではなく神谷(谷原章介)に頼む。その夜、神谷は飲みの席で提携話を大声で自慢。その場に新聞記者がいたため、翌日の朝刊に記事が載ってしまう。島男は、落ち込む神谷を連れて提携相手の社長がいる蓼科の別荘へ向かう。

高柳は部下の神谷に「エアドリーム」という会社との提携を任せ、その神谷から自分の下で働くよう突然言われた鈴木島男。この提携話は長い期間をかけて進めてきたプロジェクトで、フロンティアとしても大変大きなビジネスチャンス。その正式契約までを一任された神谷は喜びの余りホクホク顔で、ある日経営事業部の社員たちを引き連れてバー・リオハへ行けば、全て奢りだと言って自慢話をするばかり。しかし彼らに近い席でボイスレコーダーが作動していた・・・。新聞記者にスッパ抜かれ、翌日の新聞に業務提携の記事が大きく掲載! これにはエアドリーム側も怒りを隠せず、同社の平沢常務(神山繁)からは「契約話は無かったことにする」と言われてしまいました。何も知らない島男は、提携破棄の件を後になってようやく知り神谷の下へ。「平沢常務に言ってもダメなら社長と直接話をしよう」と持ち掛け、二人は“ダメで元々”といった感じでエアドリームへ。しかし社長「吉川眞」は休暇中で不在とのこと。そこでフロンティアの社員たちはネット検索し、吉川社長のblog・ブログ(おぉ、来たね!)を発見! 那須の別荘にいることを突き止め、島男は神谷を強引に連れ出していざ那須へ。島男、とことん突き進んでます!

二人はようやく那須の別荘へたどり着いたけど、見事に門前払い。そこへ老いたお手伝いさん(草村礼子)が現れ、神谷はお金を出して社長に取り次ぐよう頼んだけど拒否。そこで諦めて帰ろうとする神谷に、島男は諦めず待つことを提案しました。ある日社長宅から出た高級車を追ったけど、その行き先の店で店主に「社長は?」と聞けば「運転手さんだと思った」と返されました。その後ビジネスホテルにて島男と神谷が会話する中で、神谷はエリート人生を歩んだ後に高柳と出会い、「金が全て・結果が全て」だと教わったことを眠り気味の島男に告白しました。「やれるだけやる・経過が大事」の島男とは大違いですね。「やれるだけやる」か。島男こと草なぎくんつながりで、SMAPの名曲「セロリ」を思い出してしまいます。♪ぅん~ 頑張ってみるよ~ やれるだけ~ 頑張ってみてよ~

時には門前で野宿をし、時にはビジネスホテルで泊まる日々。そして気付けば4日目の朝、門前にいた二人の下へお手伝いさんがやってきて、彼らのために作ったというおにぎりと味噌汁を差し入れしました。そして「どうやっても社長には会えないだろう」と言うと、島男は「話を聞いてください」と伝え、神谷も続けて「口説きに来たのではなく謝りに来た」と伝え、二人で「すみませんでした!」と言って一礼しました。フロンティアへ戻った二人は高柳のいる社長室へ。高柳は二人に失敗を認めさせ、同時に「鈴木島男」のやり方を全否定。すると神谷は、「私は、こいつは間違っていないと思います」と強く答えました! さらに、「鈴木島男は、間違っていなかったと思います」とも言いました! 島男と数日間過ごすうちに、神谷の中で何かが変わったんですね!(ちょい感動) その頃那須では、平沢常務があのお手伝いさんのことを「社長」と呼んでいました。なるほど、そういうことだったか~! 社長の名前を「吉川眞」と男女の区別が付けにくい微妙な名前にしていたんですね。改めて「吉川社長」は、「4日もいた・謝るためだけに・変な会社」と笑うと同時に、「私は信じるわ、あの会社」と言って提携の話を進めるよう指示しました。その後エアドリームから電話が入り、フロンティアは大慌て! 社長室では七海(和久井映見)から「アイランドのシンパ(sympathizer:シンパサイザー・同情者)」が次々に現れているのを聞き、机の上のものを払いのけて大怒り! リカバリーを実現させたことも知らず、神谷は島男を誘ってバー・リオハへ。神谷は「勘違いするなよ、別にお前と友達になったわけじゃない」と伝え、島男は「わかってますよ」と答えました。そう言いながら、一緒にワインを口にしました。駆け寄った豊田(金田明夫)にも、「あんたとも友達じゃない」と伝え、島男の方をチラリと見ました。そう、これは神谷なりの意思表現。「友達」ではないとしても、「良き仲間」として認めていたわけで・・・。

ほらほら~、今回の話、良かったんじゃない? 前回第4話のレビューで書いた、「奇数回は好印象・偶数回は悪印象」の通りだよ~。次回第6話は、高柳の父親のエピソードが絡んでくるようで楽しみだけど、その法則通りの「悪印象」は望みたくないところ(苦笑)。「お手伝いさんが実は重要人物(社長)」という線は、薄々見えていました。草村礼子さんが「ただのお手伝いさん」で終わるはずがないとすぐに察知してしまってね。「島男たちが高級車を追ったけど人違い」っていうところで、思わずニヤリとしてしまいました。前クールでも「ごくせん・第7話」で「老女が実は重要人物(理事)」という話があったばかりだし、言うなれば「ベタなストーリー」。でも、その中身はすごく良かったなあと思いました。うん、好印象だったよ!

冒頭の鈴木家のシーンであった「スズキ」という出世魚の話。そうか、鈴木島男の「鈴木」には、出世していく意味が込められていたんだ! これまで気付かなかったけど、それは上手い(スズキだけに「美味い」?)命名ですね~。「島男」の「島・アイランド」にも、実はすごい意味が隠されているということで驚かせてほしいところです(笑)。それにしても、あの神谷が強く嫌う島男に影響されて、高柳にまで「彼は間違っていない」と言ったのには驚きました! 今回の島男のやり方は、これまであったような有り得ないものではなく、現実にも通用する根強いものでしたね。企業では「過程より結果」という精神がありがちだけど、私も時には「過程」というものを重視していきたいと思いました。今回ばかりは、島男に影響されたってことで良いかな~。冒頭の高級レストランのシーンで、エリートの神谷たちと庶民の島男の「身分の違い」を見せ付けておいての今回の展開。神谷は随所で自分の信じるやり方を島男に覆されていました。その取捨選択は、今後次第?

○「恋におちたら」第5話・“神谷式から島男式への変換”プログラム

main()
{
  //入力「神谷のやり方」
  やり方 = 神谷のやり方;

  //仕事の進め方
  if(やり方.進め方 < 島男の過程重視) {
    //過程重視が上回る時は従う。
    //下回る時は「結果重視」のまま。
    やり方.進め方 = 過程重視;
  }
  //移動手段
  if(やり方.移動 < 島男の無料ヒッチハイク) {
    //無料ヒッチハイクが上回る時は従う。
    //下回る時は「金を差し出す有料ヒッチハイク」のまま。
    やり方.移動 = 無料ヒッチハイク;
  }
  //交渉手段
  if(やり方.交渉 < 島男の諦めない心) {
    //諦めない心が上回る時は従う。
    //下回る時は「諦めて帰る」のまま。
    やり方.交渉 = 諦めない心;
  }
  //宿泊手段
  if(やり方.宿泊 < 島男の野宿で結構) {
    //野宿で結構が上回る時は従う。
    //下回る時は「高級ホテルのスウィートルーム」のまま。
    やり方.宿泊 = 野宿で結構;
  }
  //飲食関係
  if(やり方.飲食 < 島男のパンで充分) {
    //パンで充分が上回る時は従う。
    //下回る時は「高級レストランのフルコース」のまま。
    やり方.飲食 = パンで充分;
  }
}

神谷こと谷原章介さんの「美貌」については、変換させる余地が無いため処理から外しています。谷原さんファンの皆さん、ちゃんと分かっていますって(笑)。

・主題歌「恋におちたら」(Crystal Kay)

・「恋におちたら~僕の成功の秘密~」オリジナル・サウンドトラック(佐橋俊彦)

●草なぎ剛@鈴木島男・「僕」シリーズを振り返る
「僕の生きる道」DVD-BOX 「僕と彼女と彼女の生きる道」DVD-BOX 「いいひと。」DVD-BOX
「僕の生きる道」DVD-BOX/「僕と彼女と彼女の生きる道」DVD-BOX
「いいひと。」DVD-BOX(2005/06/24発売!)

●堤真一@高柳徹・「エリート」シリーズを振り返る
「やまとなでしこ」DVD-BOX 「恋ノチカラ」DVD-BOX 「GOOD LUCK!!」DVD-BOX
「やまとなでしこ」DVD-BOX/「恋ノチカラ」DVD-BOX/「GOOD LUCK!!」DVD-BOX

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2005.05.13

あいくるしい・第5話

ドラマの視聴やレビューの執筆が相変わらず遅れがちな私・・・。一時は遅れ回復の兆しが見えたものの、今週は痛恨の徹夜勤務&翌日睡眠が重なったため、またもや(普段通り?)遅れを取り戻す毎日になっています(苦笑)。まあ次回放送を前に、前回放送分を復習していただく役割は果たしてるかなあ・・・なんてのは言い訳ですね。でも今回、このドラマ・この話については、都合で見遅れたとしても「それで良かったかも」と。いや「あえて見たくなかったかも?」と。だって見たら、すごく悲しくなっちゃって・・・。

○ドラマ視聴率は本館サイトの該当コーナーから!
○TBS系「あいくるしい」
第5話「家族最期の思い出~僕達は母さんから生まれた」

豪(ごう・市原隼人)は町の祭りで太鼓をたたくことに。それを聞いた徹生(竹中直人)は大喜びし、豪に教えると言いながら自分が楽しむほどに熱中。由美(原田美枝子)は子供たちに徹生がかつてバンドマンだったと教える。最後のメッセージを伝えるため、積極的に子供たちとの時間を過ごす由美は、明示(めいじ・杉浦直樹)に今後の家族について相談する。

冒頭で、やかんの湯が沸騰して湯気が噴き出す中、唄(松本梨菜)が負けない勢いでいきなり号泣! それに気付いた徹生がみちる(綾瀬はるか)に理由を尋ねました。どうやら由美が豪と幌(神木隆之介)を連れて散歩に出かけ、唄だけ置いてけぼりにされたようです。徹生が気遣って「唄! お父さんと一緒にデートするか?」と声を掛けると、唄はいきなり泣き止んでそっぽを向いてテレビを付けました。唄、超~謎だ! その頃由美たちは、緑の草原で腰を下ろして会話していました。由美は無邪気な幌をギュッと抱きしめる。続けて恥ずかしがる豪をギュッと抱きしめる。そして男前に産んであげたことを伝え、同時に「男の子はカッコつけなさい」と伝える・・・。由美がややカメラ目線だったため、視聴者の男性諸君に伝えているかのようでしたね。由美が言うには、「男の子はかぶと虫・自分の正しい方へ進め」だそうです。手をつないで寝っ転がって空を仰ぐ3人。一瞬静かになった由美を見て豪と幌は心配したけど、由美は目を閉じたまま笑顔で「幸せ」と呟きました。

○幌・冒頭のナレーション

チリチリチリリ。
こうしていると僕たちは、お母さんのお腹にいたことが分かります。
プクプクププク。
こうしていると僕たちは、お母さんのお腹の中で造られたことが分かります。
ほら、手や足が。ほらほら、目や口が。
そうして最後に。
(目を閉じた幌の頬に自分の頬を近付ける由美)

ここで「あいくるしい」のタイトル画面へ。まさに親子愛! 「幸せ」と言った由美の顔、無邪気に笑う幌の顔、照れくさがって笑う豪の顔。皆良い顔でしたね。この「幸せ感」ってやつは、私も違う形で覚えがあるなあ・・・。

学校の下駄箱で、愁(本郷奏多)が奈々(志保)を探しに行った後、前回ラストでキスした幌と聖子(後藤果萌)がそっと手を握りました。いつの間にやら唄も現れ、幌に言われて手をつなぎました。向かって左から、聖子・幌・唄。そしてその右、唄の左手の先には、聖子の弟・裕太(武井証)がいたという・・・。「真柴家の子の両端に原沢家の子」っていうのが面白い? ちゃっかりしてるよ。唄、超~謎だ! その後、例のキスシーンを偶然見たという耕作(春山幹介)が未練タラタラでいるのを知った奈々は、湖の壊れかけた桟橋で幌と耕作に「自転車チキンレース」で勝負させようとしました。由美に「カッコつけなさい」と言われたばかりの幌も承諾し、いざ決戦! しかし、怖くなって途中で止まった耕作に対して、幌はそのまま突っ走って壊れた板にはまったせいで空へ飛んだ! 皆が「あっ!」と驚く中、唄はすかさず「イーティー・・・ (-)_(-)』」と呟きました。まだ幼いのに、20年以上も前の大ヒット映画「E.T.」を知っているんだ? 唄、超~謎だ! 幌が飛ぶシーンでは、ご丁寧なことに映画のBGMが使われましたね。それから直後に判明したことだけど、幌が果敢に突っ走ったのは単に「ブレーキが利かなかったから」でした。いって~っ!(E.T.?) その夜、トイレから出た幌が見てしまったのは、台所で薬を手にして悶え苦しむ由美でした。あの昼間の元気そうな姿とは大違い。幌が静かに驚く姿に加えて、千住明さんのアレンジによる主題歌「ベンのテーマ」のマイナー調のBGMが、もの悲しさを強調させていました。由美のその姿は、まるで映画「リング」の貞子のような気味悪さだった・・・。

町はお祭りで夜になっても大賑わい。徹生や豪は奉納太鼓を叩き、みちるは矢口(小栗旬)とデートをし、唄は境内でご満悦。しかし、幌の姿は無し。友だちも誘いに来たというのに、腹痛を装って拒否してしまいました。由美のあんな姿を見た後で、幌は「お母さんを置いて行けるか!」と思ったんでしょうね。でもその由美が浴衣を着て誘ってきたことで、幌はようやく浴衣に着替えて祭りへ行くことにしたのでした。幌を行かせようとして、由美は辛い中頑張ったんでしょうね。境内では、その由美の前に「7人の虹色の戦士」の非完全形(幌・耕作・奈々・愁・聖子)が終結!(ギニュー特戦隊@ドラゴンボール?) 一斉にビー玉を見せて、由美の病気を振り払うという「戦士の活動内容」を報告しました。一方豪は、座って会話していた中川(萩原聖人)と夕子(桜井幸子)の前に出現! 豪は中川にボクシングを教えてもらうよう頼んだけど、中川は「ふざけんなよ」と言って無視。豪も黙っちゃいられず挑発したけど、そこへ奈々が現れた中で勝負をふっかけ、そのパンチが豪を追って来たほのか(沢尻エリカ)の腹に命中! この辺りの展開は、今後どうなっちゃうんでしょう? お参りをした由美と幌と唄は、腰掛けて手をつないで会話。由美は、「人に悪口を言わないこと」、「人を指差してはいけないこと」、「優しい人になること」を我が子たちへ伝え、最後に“魔法の呪文”である「好き」を授けました。大好きだというあんず飴も食べたことだし、由美はもう幸せいっぱいだったのかもしれない・・・。

自宅へ戻ったその3人。幌は由美に言われてやかんに水を入れて沸かし、その由美は寝てしまった唄の横で添い寝していました。しばらくして由美は「唄、ごめんね」と言い、そのまま唄を見下ろす格好になると涙を流し始めました。「ああ、神様、良かった・・・なんて、あいくるしい・・・」と言ったところで、幌はやかんの湯が沸騰するのを見てコンロの火を消しました。そして由美たちの所へ。「お母さん! お母さん、お湯沸いたよ。お母さん、お母さん、お母さん? おか・・・」。幌は黙ったまま由美を起こす手を引き、目を大きく見開いて全てを悟りました。そう、由美は涙を流したまま息絶えてしまったのでした・・・。幌は慌てて天文台にいる明示(杉浦直樹)に電話し、「おじいちゃん、おじいちゃん!」と叫んだ後、まだ境内にいる家族たちへ裸足のまま知らせに向かいました。唄もふと起きると、真横にいた由美の顔を見てすぐに状況を悟ったようで、声を上げて泣きじゃくりました。境内では由美の無事を祈るかのように、徹生は元気いっぱいに太鼓を力強く叩き、みちるは思い詰めた様子で風車に息を吹きかけ、豪は豪快に手を叩いて神に願いを捧げていました。「由美の死」という事実に直面した時、彼らは・・・?

○幌・ラストのナレーション

こうしていると僕たちは、お母さんのお腹にいたことを感じます。
こうしていると僕たちは、お母さんのお腹で造られたことが分かります。
ほら、手や足が。ほら、目も口も。
だけどもう、二度とそこに戻れることはありません。
どんなに探しても、もう、二度と・・・。

今回はサブタイトルからして何か嫌な予感はしていました。また、由美が家族たちへ名言ともとれる言葉を伝え続けていたのも気になっていました。「最後」ではなく「最期」。やはり、そうなってしまったか・・・。いつかその日が来るとは思っていたけど、まさかドラマの折り返し前だとは思いもしませんでした。今回の序盤と終盤で、やかんの沸騰と唄の号泣が対になった形になりました。そして、幌のナレーションの言葉も。序盤の「そうして最後に」の部分は「悲しみの事実の言葉」に置き換えられたけど、幼くして母親を亡くした幌の気持ちが伝わってくるかのようでした。「7人の虹色の戦士」は、オレンジ色と紺色の戦士が見つからないまま惜しくも“任務終了”。でもここでそのまま解散してしまうのでしょうか? または新たな目的のために活動を再開するのでしょうか? 元になっているドラゴンボールなら死人を生き返らせることができるけど、現実にはそうはいきません。幌が今後どういう行動を取るか、そこも見ものですね。ああ、それにしても悲しかった。だから「あえて見たくなかったかも?」と言ったわけで・・・。

「今回気になったこと」は、以下の通りです。気になりまくりです!

・教室で耕作が聖子の縦笛を吹くのを隠し、縦笛をジャンケンのそぶりで見破る奈々。
 庭で豪がバチでドラム缶を叩くのを隠し、バチを剣山投げのマネで見破る徹生。
 純粋な男っていうのは単純?(笑) おかしな楽器リンクがそこにありました。

・真柴家の子供は、みちる、豪、幌、唄。みちるだけ命名の系統がなんか違う?
 由美から「子供は産みなさい、一人でいたとしても」なんて言われてたけど、
 もしかして由美にも経験が? そしてみちるは異父兄弟?

・徹生が昔クラブでバンドをやっていたことが、由美により発覚! バンドやろうぜ!
 パンク? ロック? ギター? ドラム? その答えは、トランペットでした。
 おおっ! 映画「スウィングガールズ」つながりの楽器! ってことは、ジャズ系?

・祭りが始まった。神輿の上で豪が大声で叫ぶ。「行くぞーっ!」。
 ドラマ「木更津キャッツアイ」のぶっさん(岡田准一)の声かと思ったわ・・・(笑)。
 ってことは、その祭りは当然「やっさいもっさい」? なわけないって?

・祭りで金魚すくいのプールにはまる、奇特な巡査の一(塚地武雅)さん。
 水をかける子供たち。呆れ顔で困る主人。しゅ、主人っ!
 塚地さんの相方・ドランクドラゴンの鈴木拓さんが登場しましたよ!

・ほのかちゃん。好きなのは豪。仕事は老人介護。住まいは中川と同じアパート。
 途中出場だけど、いろんなことが分かってきましたね。では、続けて良い?
 バッグの一番上に置くのはブラ。カップは大きめ・・・(おいおい)。

・上記の他に、「そろぼち(?)」等と意味不明なことを連呼したり、
 フランケンシュタインのお面を買ってみちるを驚かす唄。超~謎だ!
 さて問題。今回私は、何回「超~謎だ!」と書いたでしょう?(笑)

・ど~うも、な~んか、“セカチュー”色が強いと思った今回の話。
 夏の出来事だから? 良く抱きしめるから? キャスティングが似てるから?

・映画にドラマに音楽と、外部リンクが多かったですね。
 私が気にし過ぎただけ? 私がやらなきゃ誰がやる? と言って正当化。

・前回第4話の「今回気になったこと」で書いた、
 「豪の眉の演技」はチェックできたかな? 今回はそれどころじゃなかったかな?

●関連記事
○第1話~キャスト紹介&それぞれの一言感想
○第2話~音楽(主題歌&BGM)大紹介
○第3話~野島伸司の過去作品への思い

「ベンのテーマ」
主題歌: マイケル・ジャクソン「ベンのテーマ」

・「あいくるしい」オリジナル・サウンドトラック(千住明)
 (「砂の器」等のBGMで知られる音楽家です)

●野島伸司・過去の名作ドラマ「私のオススメ・お気に入り」
「未成年」DVD-BOX 「高校教師」DVD-BOX 「聖者の行進」DVD-BOX
「未成年」DVD-BOX/「高校教師」DVD-BOX/「聖者の行進」DVD-BOX

●市原隼人 in 「ウォーターボーイズ2」
○関連カテゴリ「ウォーターボーイズ2」
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/waterboys2/

●綾瀬はるか in 「世界の中心で、愛をさけぶ」
○関連カテゴリ「世界の中心で、愛をさけぶ」
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/sekai-ai/
○関連記事『大塚製薬・「ポカリスエット(POCARI SWEAT)」のCM』
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2005/03/post_7.html

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2005.05.12

水曜プレミア・夜王~YAOH~

TBS系「水曜プレミア」で、5/11に2時間単発ドラマ「夜王~YAOH~」が放送されました。原作は週刊ヤングジャンプ(集英社)にて連載中の人気マンガで、新宿・歌舞伎町の新人ホストが主人公のホストストーリーです。その主人公を務めたのが、TOKIOの松岡昌宏さん。放送当日は、同TBS系の朝番組「はなまるマーケット」や昼番組「きょう発プラス!」で番宣を兼ねてゲスト出演していました。この日私はたまたま徹夜仕事明けの代休で、「きょう発プラス!」で知ってやや興味を持ち、そのままその夜何となくドラマ自体を見てみました。

○TBS「水曜プレミア」公式サイト内・「夜王」
http://www.tbs.co.jp/suipre/050511/story.htm

夜王~YAOH~「No.1ホストにのぼりつめてみせる!不夜城の女性たちの心に極上の癒しとやすらぎを!超人気コミックが待望のドラマ化!」

土砂降りの新宿・歌舞伎町を傘もささずにずぶ濡れの男が歩いている。その男、的場遼介(松岡昌宏)は、東京で一発当てたいと野望を持って北海道から上京してきたものの、そのきっかえさえつかめず、打ちのめされていた。
この街も、見納めか・・・と高層ホテルを見上げていると、エントランスに高級車が横付けされる。その高級車から、聖也(北村一輝)にエスコートされ、一人の華麗な美女・加納麗美(かたせ梨乃)が降り立つ。別れを惜しむように抱き合う二人。

何かを思い立った遼介は、ホテルのエレベーターに駆け込み、麗美の住むホテルの一室に招かれる。何をやってもうまくいかない、と自分の思いを伝えると、麗美は答える。「この街は誰も手を差し伸べてはくれない。でも、努力すれば必ず報われる。成功すれば、普通では見られない景色を見ることができる」と。

翌日、遼介は、ホストクラブ『ロミオ』で飛び込みで働くことを決意する。そのロミオのNO.1ホストが聖也。ロミオで、麗美と再会した遼介は、麗美が世界的に有名なデザイナーであり、特定のホストを指名しないことで有名な女性と知り、驚く。

遼介に与えられた試練は、1週間以内に指名客をつかむこと。もしそれが出来なければクビだ。修(要潤)、潤(大倉孝二)ら同僚に励まされ、指名を取るために奔走するが・・・。キャバクラ嬢の愛理(真中瞳)、OLのエリカ(大谷允保)との出会いを経て、成長していく遼介を、暖かく見守る麗美。
果たして遼介は、一流のホストになれるのか!?

おぉ~、面白かった~~~! ホスト界には縁が無く、それでいて、昼間の新宿は大好きな私(なんのこっちゃ)。夜の歌舞伎町も何度と無く歩いたことはあって、ホストクラブも外からならいくつか見たことがあるけど、そんな私の知らない中側や裏側の世界が描かれていました。こんな風になっているんだ~! 厳しい世界だなあ~! なんて新鮮な気分で・・・(笑)。

さて何から話そう? とりあえず行っとけ? まず舞台となるホストクラブ「ロミオ」は、女性客が入店するとイケメンのホストたちが廊下を挟んで2列でズラリと並んでいて、「ようこそ『ロミオ』へ、ジュリエット!」と言って華々しく迎えます。その後指名したホストに奥のソファーへ導かれるんだけど、高い酒をジャンジャン注文したり、貢物をホストへバンバンとプレゼントしたりで、そこは一夜にして大金が動く「魅惑の世界」。そんな中、田舎から遼介という青年が上京し、ひょんなことからそこで働き始め、本名のままひたすら独自のホスト道を貫き、次々と指名を受ける人気ホストへのし上がっていく、というストーリーでした。

ここで登場人物とキャストをご紹介。まず主人公・的場遼介(松岡昌宏)。働き始めた「ロミオ」のオーナー・矢島輝彦(内藤剛志)。その支配人・秋山茂(酒井敏也)。オーナーの知り合いで遼介を何かと気にかける有名デザイナー・加納麗美(かたせ梨乃)。「ロミオ」のNo.1ホスト・聖也(北村一輝)。遼介を支持するベテランホスト・修(要潤)と、まだ未熟なホスト・潤(大倉孝二)。近くで店を出す屋台のおじさん・高橋藤吉(竹山隆範・カンニング)。こんなメンバーを中心に、愛理(真中瞳)、エリカ(大谷允保)を始めとするいろんな女性客と共にストーリーが進行していきます。

さてどこから攻めよう? とりあえず放っとけ? まずオーナー・的場を演じる内藤剛志さんの冷静な仕草は、ある意味怖くて威圧感たっぷりのキャラでした。その知人・麗美を演じるかたせ梨乃さんは、こういうゴージャスな役が本当に似合ってる! フジテレビ系ドラマ「白い巨塔」で見せた庶民のおばさんとは打って変わって、映画「極道の妻たち」シリーズで見せたどこか強みあるキャラがすごいです。そして、修、潤ときて、注目したいのはやはり、No.1ホスト・聖也こと北村一輝さん! シムケンボイスはそのままに、金髪でキレのある顔立ちのキャラは“ナイスホスト!”って感じ? また、ホスト界には縁がないものの、客としてのホストたちを自慢のトークで迎える、屋台のおじさん役の竹山隆範さんが良い! なんか良い! ドラマで見るのは初めてかな、それにしても頑張っていました。そしてそして、何と言っても主人公の的場遼介こと松岡昌宏さん。最初は髪を下ろして田舎もんらしさを演じていたけど、麗美に何百万のスーツを貢いでもらい整髪料でバッチリ髪を立てれば、これまた“ナイスホスト!”って感じでした! TBS系ドラマ「マンハッタンラブストーリー」では無口でヒゲの似合う純喫茶の店長を演じていたけど、あの風貌からヒゲを除いたような形で今回登場。今度は独自のトークでしゃべりまくり、そして女は彼の魅力にイチコロ・・・。うん、キャスティングはバッチリ!

それから、遼介と聖也のホスト対立が見ものでした! ホスト界は「派閥」というものがあって、聖也は他の派閥を制圧しながら今日の地位を獲得してきました。こうして「正統派ホスト」としてやってきたけど、独自の手段で成功を収める無知な遼介に対しては怒りを覚えるばかり。しかし! 聖也は一味も二味も違うのです。独自の手段で愛理からの指名を獲得した遼介に対し、聖也は腹を殴って制圧。でもこれは「ホストは顔が命」というところからの行為なのでした。つまり聖也は、遼介を「ホスト」として認めたことにつながるんですね。また、聖也派のホストがエリカに頼んで遼介を連夜のように指名させ、お勘定のツケを貯めさせていました。でもこれは「ツケの未払いはホストがかぶる」というところからの行為なのでした。それを知った聖也はそうさせたホストたちを殴り、なんと遼介に謝罪までしたんですね。ホストとして、暗に認める姿勢と真っ向から勝負する姿勢、これがすごかったです。それと同時に、「聖也、アンタはステキなホストだよ!」なんて思いましたね・・・。

さて締めといきましょう。これ、連続ドラマとして充分いけるんじゃない? 毎回客を変えての「一話完結ストーリー」としてしっかり成立するんじゃない? プロデューサーがあの貴島誠一郎さんだから、その線も大いに期待できますね! もしそれが実現したら、私は遼介役の松岡昌宏さんと聖也役の北村一輝さんの“二人の名ホスト”をまず褒めたいです。なぜなら、現在TBS系で放送中の連続ドラマ「タイガー&ドラゴン」に続いて、“スペシャルから連続ドラマへ”というパターンに貢献する人物になるからです! 松岡昌宏さんはそのドラマで主役を務める長瀬智也さんと同じTOKIOのメンバーとして、北村一輝さんはそのドラマと共に個性あるキャラで盛り上げた名脇役として。これは絶対いける、いけます、力及ばずとも私が保証します。是非連続ドラマ化をっ!

「夜王-YAOH 1 (1)」 「夜王-YAOH 2 (2)」 「夜王-YAOH 3 (3)」 「夜王-YAOH 4 (4)」

「夜王-YAOH 5 (5)」 「夜王-YAOH 6 (6)」 「夜王-YAOH 7 (7)」 「夜王-YAOH 8 (8)」
原作コミックス「夜王~YAOH~」(倉科遼 著/井上紀良 画)

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2005.05.11

オーバーナイト・センセーション

4月に過酷(?)なテスト作業をした甲斐あって、5月のGW明けに無事システムをリリースできました。そして現在、担当は「システムのテスト」から「システムの維持」に変わりました。要するに、「ユーザが昼間にシステムを使う中で何か不具合でもあれば、翌日の朝一までにはできる限り解消された状態にする」ということです。そして私たちテストチームは、開発チームが修正した機能を再確認して評価する役割を担います。時には終電時刻を超えてしまう可能性もあり。これ即ち、「夜間作業」に値する・・・(笑)。

そして昨日は、「皆平等に」をテーマとした「夜間対応」の当番日で、不具合があれば会社に泊まり込んで作業をし、無ければ帰宅して明日に備える状態でした。それが決まるのは業務終了後なんだけど、まあ予想通り何か不具合が起きてしまったわけで(いけないことだけど)。とは言っても、その日出た不具合は重要度が比較的軽めで、修正自体も早めに終わったようなので、急いで再確認すれば終電&タクシーで帰宅できました。でも私は、夜間のうちに残作業も含めてこなし、朝方帰って翌日(つまり今日)を代休にしてしまおうと考えたのでした。この手段は上司も認めていることなので(夜間対応者の言い分は強い傾向にあります)、今回私もそれを適用したというわけです。平日も変わらず忙しいということで、ここの更新がまた遅れ気味になりました。次の更新を楽しみにしてくれていた皆さん、すみません・・・。

さてここからは、今回の「夜間ストーリー」。まずはやるべきノルマをこなそうと、不具合修正の再確認作業を実施。日付が変わる頃まで残業していた自社の社員が次々に帰る中、出向先のお偉いさんが私の作業を覗きに来て、完了までずっと待っていらっしゃいました。日中は何かとイラついた顔でいることの多い方だけど、私が半ばテンパって作業している間、「帰れる?(今日は泊まりと回答)」、「仮眠室で寝る?(この後も作業ありと回答)」、「食事は? カップ麺あるよ?(先に夜食を食べたと回答)」等と、すごく気を遣ってくれたんです。日中に見せない心優しい一面を垣間見ながらも、作業は順調に進んで「正常動作」を確認。お偉いさんにも報告すると各所に電話をかけて作業完了の報告がなされ、その日に行うべき作業は全て完了しました。時刻は既に日付が変わって5/11の午前1時。お偉いさんも励ましの声を残して帰っていきました。とりあえず、お疲れさまでした!

ここからは「夜間ストーリー」本編へ。それまで作業に没頭していて気付かなかったけど、広いフロアに残っているのは私と遠くの席で居残る他社の中年社員のみで、音は空調のうなり音とマシンの音だけ。結構寂しいものです(苦笑)。でも逆に集中できる状況だったので、残作業をこなし始めました。一通り終わって雑用もしながら過ごした後で、「少しだけ寝よう」と考えた私。ここで実は先ほど帰宅したお偉いさんが、私の作業中に「これでも飲んで」と一本の栄養ドリンク「リポ○タンD」をくれたんです。おぉ~、これはっ! 私が学生時代の頃、バイト先の忙しい時期に店長が「これでも飲んで頑張って」と言いながらくれたのがその「リポ○タンD」でした。でも当時それを飲んだところ、元気が出るよりかは強い眠気に襲われてしまって、その症状が表に出た私の顔を見たチーフに「寝てただろう?」とケチをつけられて悲しくなった想い出がありました・・・。それ以来、私の中では「リポ○タンD」が「ファイト一発! 眠気薬!」という位置付けになったのは言うまでもありません(笑)。そして現代(大げさだけど)、そんな苦い想い出のある私が久々にその「リポ○タンD」を見たことで、ふとあることを考えました。「これを飲めば眠くなるのではないか?」。我ながら名案。ちょっと変わってるけど私の中では名案。「上司からの酒は断るべからず」というサラリーマンならではの姿勢も含め、後々の睡眠に備えてお偉いさんが見ている前で「リポ○タンD」を一気飲みしていたんです。そんなことがありつつ、いざ机にうつ伏せになって寝ようとしたところ・・・。

ね、寝られん・・・。

長年の月日を経て、私の体の反応もすっかり変わってしまったようです(苦笑)。「横になって寝てみよう・・・寝られん」、「フロアの電気を消して暗い中で寝てみよう・・・寝られん」、と言っているうちに、いつの間にか空は白けて「ああ、夜が明けた・・・(ドラマ「タイガー&ドラゴン」・第4話の「権助提灯」みたいなオチ?)」と呟く私がいました。その後もやはりまともに寝られず、仕方が無いので「再確認作業の再確認」なんかもやったりしているうちに、自社の社員がいつも通り次々と出勤してきて、引継ぎ時刻の朝礼まで起き続けてしまいました。つまり完徹! 会社泊まり自体久々のことだったけど、完徹したのはもっと久々。やっちゃいましたね~。「リポ○タンD」は良く効く栄養ドリンクかもしれないな・・・。

ということで、今回の「夜間ストーリー」にエンディングテーマを添えるなら、あの懐かしいTRFの「Overnight Sensation(オーバーナイト・センセーション)~時代はあなたに委ねてる~」が最適! “♪エニィウェイ ユーウォントゥ エニィタイム ユーニードゥ 輝く世界が欲しかったら立ち上がろう~!”って感じ? あれもある意味でビジネスソングだし? この曲はナメちゃあいけませんよ? 1995年(平成7年)に「日本レコード大賞」で大賞を受賞した曲ですからね。そのTRFのプロデューサーは、あの“小室徹夜(小室哲哉だってば)”さんでしたね(笑)。ああ、久々に聴きたくなったよ~っ!

「WORKS -THE BEST OF TRF-」
TRF「WORKS -THE BEST OF TRF-」

(「Overnight Sensation ~時代はあなたに委ねてる~」収録)

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2005.05.10

第18回「サラリーマン川柳コンクール」を振り返って

第一生命保険が毎年行う恒例企画「サラリーマン川柳コンクール」で、2月に公表した第18回コンクールの入選作品100句から選んだ「ベスト10」が、5/09に発表されました。

○第一生命「サラリーマン川柳コンクール」(第18回コンクールのベスト10あり)
http://event.dai-ichi-life.co.jp/senryu/

○「サラリーマン川柳コンクール」とは?(上記サイトの説明文を引用)

・ サラリーマンをはじめ、OL、主婦、学生、どなたでも参加できるのが第一生命主催の「サラリーマン川柳コンクール」です。日常に起きる何気ない出来事をユーモアと風刺のセンスで表現した作品を、毎年全国で大募集!!
・ 川柳は俳句と違って、心に思いつくままの言葉を5・7・5の17音に並べるだけで、季語などの制約がないのが特徴。
・ 昭和62年にスタートし、おかげさまで昨年第18回を迎えました。応募作品総数は第1回から第18回までで、実に729,730句にもなります。

そして「ベスト10」は、以下のように決まりました!

「第18回・サラリーマン川柳コンクール」・ベスト10作品(カッコ内は得票総数)

第1位: オレオレに 亭主と知りつつ 電話切る/反抗妻(4,385票)
第2位: ペと言えば 母はヨンジュン 父加トちゃん/夢と現実(4,052票)
第3位: 「振り込め」と 言われたその額 持ってない/とっちゃんのママ(3,841票)
第4位: ヨン様かあ オレは我家で ヨソ様さ/凍児(2,968票)
第5位: 有害だ「まぜるな危険!」嫁姑/漂泊亭主(2,967票)
第6位: オレオレは マツケンサンバ だけでいい/鷺羽嫌太(2,778票)
第7位: 「残念!」と 俺の給料 妻が斬り/切腹パパ(2,581票)
第8位: 「何食べる?」 何があるのか 先に言え/心のつぶやき(2,486票)
第9位: 所得税 所得増えずに なぜ増える。/税金泣かされ夫(2,215票)
第10位: ケンカして わかった妻の 記憶力/機関銃(1,948票)

※第18回「サラリーマン川柳コンクール」の結果
川柳募集: 平成16年 11月実施 応募作品数  21,878句
ベスト10投票: 平成17年 2月実施 受付投票数  110,097票

パッと見た感じでは、「オレオレ詐欺」、「ヨン様(ペ・ヨンジュン)」、「マツケンサンバ」が目立ちますね~。川柳に合わせた雅号(名前)も凝っていて面白い! これはあれですね、自由国民社主催の「ユーキャン流行語大賞」の“素人版”みたいなものですね。最近の流行や世相が反映された作品が多い気がします。私的には、第2位と第6位と第9位が好きですね。第11位以下の中にも、ベスト10に劣らない作品が数多くありますけどね。

それでは、今更ながら私も一句。
・“残念!”か 間違い無いぜ コノヤロー/御笑井亭波夜利(おわらいていはやり)
 →近年流行の人気お笑い芸人のネタを織り交ぜてみました。
・電車にて 今日も励もう 人助け/列車男
 →巷で流行の「電車男」を目指してみるも良し?
・残業代 サンバ一演 よりは下/サラリーサンバ
 →“彼”へのちょっとした「個人的妬み」ですね・・・(笑)。

●関連書籍
「サラ川」傑作選 いのいちばん 「サラ川」傑作選 にまいめ 「サラ川」傑作選 さんびょうし 「サラ川」傑作選 しかくしめん
・「サラ川」傑作選 いのいちばん
・「サラ川」傑作選 にまいめ
・「サラ川」傑作選 さんびょうし
・「サラ川」傑作選 しかくしめん

「平成サラリーマン川柳傑作選(1)」一番風呂・二匹目 「平成サラリーマン川柳傑作選(2)」三杯目・四番打者 「平成サラリーマン川柳傑作選(3)」五ツ星・第六感 「平成サラリーマン川柳傑作選(4)」七光り・八つ当り 「平成サラリーマン川柳傑作選(5)」九回裏・十貫目
・「平成サラリーマン川柳傑作選(1)」一番風呂・二匹目
・「平成サラリーマン川柳傑作選(2)」三杯目・四番打者
・「平成サラリーマン川柳傑作選(3)」五ツ星・第六感
・「平成サラリーマン川柳傑作選(4)」七光り・八つ当り
・「平成サラリーマン川柳傑作選(5)」九回裏・十貫目

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2005.05.09

タイガー&ドラゴン・第4話

先日、地元の新聞に週一回入ってくる別紙「週間テレビガイド」で、「タイガー&ドラゴン」の記事が表紙に載っていました。それは出演者一人のインタビューを交えて、毎回一つの番組が紹介されるコーナーなんだけど、今回その出演者として虎児役の長瀬智也さんが抜擢! 掲載された大写真は、もちろん高座で「小虎」としての「タイガータイガーじれっタイガー!」の1カットでした(笑)。ドラマの内容が事細かに紹介された記事内で、長瀬さんは「こんなに楽しい仕事はない」とまでコメントしていましたよ! 毎回独自の落語を終えた後で見せる小虎(虎児)の満足そうな顔は、長瀬さん自身の喜びの顔なんでしょうね。本物の落語家である笑福亭鶴瓶さんや春風亭昇太さんの教えも受けて猛特訓したそうだけど、現在約600人いるらしい実際の落語家でも「何年も修行を積んで人を笑わせられるかどうか」とのことで、想像以上に厳しい世界のようです。以上、面白い記事の紹介でした・・・と言う前に、1点だけ気になったことが! 「彼のお気に入りのセリフ」に対して、「タイガー、タイガー、ありがタイガー!」と書いてありました。間違ってるじゃん・・・。いや、もしかして、最終話辺りで出てくる進化形? でも直後に「この言葉を叫ぶたびに、いろんなものが発散できると話す(長瀬さんの言葉)」と書いてあるし? うーん、その真偽はいったい・・・。以上、面白い記事の紹介と一つの謎のお話でした!

○ドラマ視聴率は本館サイトの該当コーナーから!
○TBS系「タイガー&ドラゴン」
第4話「権助提灯」

独身で両親もいない虎児(長瀬智也)は、夫婦に関する小咄(こばなし)が理解できず、どん兵衛(西田敏行)らに夫婦の心得を聞いていた。ある夜、どん兵衛は虎児を連れ、小春(森下愛子)が働くバーへ。彼女は、どん兵衛と組長(笑福亭鶴瓶)が大学時代に取り合った女性だった。さらに、虎児は組長も落語研究会にいたことを知り、どん兵衛にわざわざ弟子入りしたことを悔やむ。

「あ、しまった店開けなきゃ。じゃあねっ!
今度そば食べに来てよ、すぐそこだから。
はい! タイガー&ドラゴン! ・・・これでいい?」

なんと単なる落語好きであるそば屋の店主・辰夫(尾美としのり)が高座に上がって、こんな一言を叫んで始まりました。おぉ~、第3話のレビューで書いた「辰夫登場」の予想が早くも当たってしまったよ! この分だとメグミ(伊東美咲)もいつか絶対にやるな。それにしても、辰夫改めイボリー(やっぱこの呼び方が好き)の噺は面白かった~。いきなり五代目志ん生(ごだいめしんしょう)師匠のモノマネから入って、「40歳・バツイチ」をアピールしながらカメラ目線で恋人を募集してみたり、小虎が「二つ目」に昇格したことで一般的な二つ目の生活ぶりについてウンチクを語ったり。この辰夫ってキャラも良いですね~。最後の「これでいい?」の時は向かって左側の舞台袖を見ていたけど、いったい誰に頼まれたんだろう? タメ口とその口調から、良く知る人物か自分より年下の人かな? 意外なところで、イボリーの大好きな赤羽さん(小泉今日子@マンハッタンラブストーリー)とか?(笑)

今回のお題は「権助提灯」。「ごんすけぢょうちん(または『ちょうちん』)」と読みます。最近は古典落語のタイトルを見るだけで何だかワクワクします。ドラマを通して、落語の面白さから昔の文化まで味わえますからね。「温故知新」ってやつですよ、全くね。この落語はすごく単純な話で、正妻のいる自宅と妾(めかけ:愛人)の家で交互に泊まる旦那さんと、そのお供をする権助の物語です。ある風の強い夜、正妻が妾を心配して旦那さんへ行ってやるように持ち掛け、旦那さんが権助を連れて向かうと、妾は正妻を心配して旦那さんへ行ってやるように持ち掛けます。正妻と妾が、憎み合うよりかはお互い義理を立て合っているのがポイントです。旦那さんは断られては「権助、提灯を付けろ」と言うんだけど、落語の再現シーンでは権助役の「ジャンプ亭ジャンプ」こと淡島ゆきお(荒川良々)が次第に呆れて、「もう付けたまま(ニンマリ)」みたいに言って笑わせてくれました。こうしてさまよっているうちに提灯の火が消えてしまって、ある時旦那さんが「権助、提灯を付けろ」と言うと、権助は「もう提灯には及ばねえ」と言います。それは何故か? 権助曰く「もう夜が明けた」。結局朝までやっていたという意味のオチですね。うん、これは、分かりやす~いっ!

これが現代ストーリーにどう絡むかということで、それは「どん兵衛と組長の30年前からのエピソード」につながります。なんとこの二人は、大学時代に落研で部長・副部長として過ごした良き友だったんですね! スペシャルで仲良く賭けゴルフをやってたのは、そういう理由か~。そんな二人がかつて同時に恋してしまったのが、当時付属の高校生だった小春という女の子でした。ドラマ内でどん兵衛と組長がそれぞれラブレターを渡すエピソードを話していたけど、その良き友に頼んで渡してもらうところが全く同じ(笑)。どっちが本当? どっちも本当? その回想シーンでは、若きどん兵衛が竜二(岡田准一)に、若き組長が虎児になっていたけど、70年代のレトロな雰囲気は一応出ていたかな。そして若き小春はメグミ! 伊東美咲さんがセーラー服姿に挑戦していたけど、こんなのってこのドラマでしかもう見られないよ? ある意味すごいと思いましたよ?

そして30年後の現在、小春はバーのママになっていました。その小春を演じたのは森下愛子さん! TBS系のクドカンドラマには欠かせないこの人を見て、マコト@長瀬さんつながりで“リツコ・マコトの母@池袋ウエストゲートパーク”を思い出すか、ぶっさん@岡田さんつながりで“ローズ@木更津キャッツアイ”を思い出すか、あるいは脚本家としてクドカンつながりで、“千倉先生@マンハッタンラブストーリー”を思い出すか、それは人それぞれってもんですね。それで、皆に黙って密かに小春と会っていたのはどん兵衛の方で、組長はあれから全く会っていなかったとのこと。そんなわけで、どん兵衛が虎児に頼まれて高座で「権助提灯」を披露した時の再現シーンは、旦那さん役のどん兵衛が権助役の淡島ゆきおを連れて、妻・小百合(銀粉蝶)のいる自宅と妾・小春の家を行き来するものでした。「これと同じことを『現代版』としてやって『権助提灯』が成立するのかな?」と思ったけど、そうではなかったんですね。そしてこの辺りから、小虎の「現代版落語」が実名を交えて始まりました。

どん兵衛や組長や小春たちは大学のサークルのOB会を間近に控えていたんだけど、虎児がどん兵衛の密会について組長に口を滑らせてしまったからさあ大変! 幹事だというのに欠席してしまいました。OB会を終えた小春はもうベロンベロンに酔っ払っていて、どん兵衛は虎児へ欠席した組長の家へ送り届けるよう指示。車で送るも道が分からずとまどっていた虎児に、小春は「ナビ付けたら?」と指示。無事到着して虎児が組長にその旨を話すと、合わす顔が無いと言ってどん兵衛の家へ送り届けるよう指示。虎児はナビを付けて直行。無事到着して虎児がどん兵衛にその旨を話す以前に、小百合にバレるのはまずいということで再び組長の家へ送り届けるよう指示。途中から虎児に代わり竜二や銀次郎(塚本高史)も車の運転を手伝って、こんなことを延々と繰り返していたんですね。そうしている間に、運転していた竜二がとんでもない場所へ深入りしてしまい、ナビも役立たずで困っていたところ、寝ていた小春がふと起きて「ナビはもういらない」等と一言。空には朝日が昇り始めていました。「あはは、夜が明けた」。おぉ、これこそ現代版の「権助提灯」! しかも旦那さん役は「小春」で、権助役は「3人の男“タイガー&ドラゴン&シルバー(銀次郎談)”」で、小道具の提灯は「自動車用ナビ」だとは! オチこそ元と同じだけど、これには驚いてしまいました~!

そのオチへ至るまでに、「3つの注目ポイント」がありました。

1つ目は「おでん屋の1シーン」。小春との密会が組長にバレてしまったどん兵衛は、バラした虎児をおでん屋で責めまくり。でもそこで組長の過去を知った虎児が「(組長と小春が)付き合っちゃえばいいじゃん」と一言。その途端、どん兵衛は「ああ、付き合っちゃえばいいじゃん!」等と連呼して喜びまくり(笑)。「アドリブ?」と思わせる可愛らしいアクションも見られましたね。そのはしゃぐどん兵衛こと西田敏行さんを見て、真顔でダチョウ倶楽部の上島竜兵さんに見えてしまったよ・・・(笑)。

2つ目は「どん兵衛と組長の名前」。虎児たちが小春を送っている最中、寝ている隙に彼女が持っていたラブレターをこっそり見ると、差出名として「谷中谷」と書いてありました。これは折り目辺りに書かれたため、その後水に濡れたか何かで「谷」という字が転写されたように見えたけど・・・。“正ちゃん・謙ちゃん”と呼び合っていたどん兵衛と組長。実はどん兵衛の本名「谷中正吉」に対して、組長の本名は「中谷謙」だということが、今回新たに発覚しました! この「谷中」と「中谷」のトリックはお見事! 今日まで明かされなかった組長の苗字だけど、今回のためにずっと隠していたとしたら、クドカン、アンタすごいや・・・(笑)。

3つ目は「小虎の恒例アクション」。実名を交えて上手く「あはは、夜が明けた」とオチを言って一礼・・・しかし拍手が無い? 無い? 無・・・あっ! 小虎が思い出したかのように「タイガータイガーじれっタイガー!」と普段冒頭でやるアクションを見せると、ようやく観客から拍手喝采を浴びました。当初はウケずのままの恒例アクションだったけど、今では多くのお客さんに期待されているんですね~! そこで、小虎が気付くまでの観客に注目! 拍手したがる様子で平手を用意してじっと構えている人たちの中に、手をグーの形にして“タイガースタイル”で構えていた人が何人かいました!(笑) その後小虎がその“タイガースタイル”の手で、一発アクションをかましてやったんですね。辰夫たちも「タイガータイガー!」とはしゃいでいました。もはやこの恒例アクションは、「二つ目・林家亭小虎」の超定番のお約束! かつてこのギャグを授けたどん太(阿部サダヲ)は、自分のギャグがとことんウケない中、相当悔やんでいるんだろうなあ・・・(笑)。

というわけで今回の話はおしまい。この後喫茶店「よしこ」では、これまた恒例の「落語授業料納め&借金返済」の“札束Uターン”が行われたわけだけど、どん兵衛がこっそり1枚抜いて返したのを見逃さなかった虎児、さすがだ(笑)。残念ながら、今回は虎児がこだわる封筒ネタがありませんでしたね。そして最後、組長は虎児に車を運転させて、東京駅へ向かう小春の元へ。久々に顔を合わせた小春へ、謙ちゃんこと組長は覚えのある言葉をもって「愛の言葉」を捧げました。そう、30年前にラブレターを渡したのは、組長の方だったんですね! そのラブレターの続きとなる言葉が、今になってようやく伝えられたというわけです。もしかしたらこの二人、今後良い関係に発展するかも! もう心配には及ばねえ。それは何故か? 「あはは、もう愛が始まった・・・」

●「タイガー&ドラゴン」・私的な満足度ランキング
第1位: 「三枚起請」の回[スペシャル]
 (約2時間もあるこのストーリーは、作り込みもすごくて面白かったです。)
第2位: 「饅頭怖い」の回[第2話]
 (どん太が面白過ぎ! 元も有名な落語だし、知っている分かなり楽しめました。)
第3位: 「茶の湯」の回[第3話]
 (新登場のキャラが良い味を出していました。)
第4位: 「権助提灯」の回[第4話]
 (落語はベタだけど、現代ストーリーの立場逆転には驚かされました。)
第5位: 「芝浜」の回[第1話]
 (これが「クドカン流」と言わしめた、スペシャルと連続ドラマの掛け橋的存在です。)

○関連記事『タイガー&ドラゴン・ドラマスペシャル』
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2005/01/post_11.html
○関連記事『「タイガー&ドラゴン」が連続ドラマ化決定!』
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2005/02/post_2.html

・「タイガー&ドラゴン」オリジナル・サウンドトラック

「タイガー&ドラゴン」
オープニングテーマ「タイガー&ドラゴン」(クレイジーケンバンド)

DVD「タイガー&ドラゴン」( 「三枚起請」 の回)
DVD「タイガー&ドラゴン」[「三枚起請」 の回]

シナリオ本「タイガー&ドラゴン」[「三枚起請」 の回](宮藤官九郎)
シナリオ本「タイガー&ドラゴン」[「三枚起請」 の回](宮藤官九郎)

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2005.05.08

素晴らしきかな漢方

現在「体質改善」の目的で、近所の病院に月2ペースで通っています。そこは東洋医学と西洋医学を取り入れて治療を行う病院で、院長は時には真面目に時にはひょうきんに語るおばあちゃん。これがまた評判が良いらしく、私も他人から紹介されて通い始めたものです。

そんな病院だけど、治療で主に使われるのが「漢方(薬)」。これまで見たり聞いたり、ある一時期だけ使ったことはあったけど、今回ほどまともに服用するようになったのは初めて! とりあえず質問されるがままに今ある体質症状について答えていくと、先生は「う~~~ん」と声を出して(この辺りがひょうきんなところ?)悩み込み、「○○と△△と□□で行ってみようか~」と言って適切な漢方薬を提示してくれます。1回の往診で約2週間分の漢方薬をもらい、朝・昼・晩の食前・食中に服用するのが基本です。食後でないのは、体内に吸収させて効かせるためだそうです。

この漢方薬というのが、「良薬口に苦し」と言いましょうか、いや、「漢方薬口に激し」と言いましょうか(笑)。モノによっては苦味ではなくきつい味の種類もあります。これが全て良いように作用するかというと実は違って、個人との相性みたいなものがあって、「合う・合わない/効く・効かない」がはっきりと分かれてくるようです。実際、私が初めてもらったある組合せの漢方薬を数日間服用したところ、右耳が真っ赤に腫れて皮がめくれてしまいました(苦笑)。会社でも同僚たちに「大丈夫ですか?」とか「虫刺されですか?」等と気遣われるほどに目立っちゃって、マギー審司の「こんなにでっかくなっちゃった!」の耳デカギャグなんて正直シャレにならない有り様に。あえて言うなら「こんなにすごく効き過ぎた!」って感じかな。現在は別の漢方薬に代えてもらって、日々服用しています。こうして服用後の状況や過程を見て相談しながら徐々に治していくのが、漢方の治療の基本になるのかなあ?

とにかく、体の外部からの「革命」的療法よりも、体の内部からの「クーデター」的療法は、効果がすごいのです。漢方というものを服用してそれが良く分かりました。私も現在、漢方そのものの理解を深めるため、少しずつ勉強中です。私が強くオススメするのも変ですが、正しく服用すれば効果が現れるこの漢方について、興味を持ってくれたら良いなあと思います。

●関連サイト
○ツムラ・公式サイト「漢方について」
(漢方の基礎知識を始め、種類や効能等もいろいろ学べます)
http://www.tsumura.co.jp/kampo/
○漢方の世界
(事例を合わせて漢方を大きく紹介しています)
http://www.e-kampo.org/

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2005.05.07

恋におちたら~僕の成功の秘密~・第4話

ついにようやく、たぶんおそらく、ドラマレビューの安定執筆&公開の波に乗っていけそうです。先月は仕事やプライベートの件でとにかく忙しく、最大で1週間遅れにもなったりで大変でした。何とか数作品についてレビューを書き続けてこられたけど、その裏で他のドラマの視聴やレビューを犠牲にしてきたのも事実です(悲しい~)。今話でもそんな「犠牲」について少し触れていましたね。これがIT業界だったら、一瞬出遅れても「負け組」になる可能性も高いわけで・・・。

○ドラマ視聴率は本館サイトの該当コーナーから!
○フジテレビ系「恋におちたら~僕の成功の秘密~」
第4話「ヒルズは歌う」

高柳(堤真一)は音楽をネット配信する企業を買収。島男(草なぎ剛)はその会社の設立イベントの担当になり、クラシックの音楽家・ミケーレ(ニノ・ジオバンニ)から専属契約を取るよう命じられる。手を尽くして接待するが、ミケーレは終始不機嫌なまま。さらに、契約当日、妹・まり子(木村佳乃)が転落事故に遭ったと連絡を受けた島男は、契約の席を抜けてしまう。

高柳はかつての同志・森村(入江雅人)のレコード会社を買収し、それを基に音楽のネット配信会社「FRONTIER PHONIC(フロンティア・フォニック)」を設立。その設立イベントコンサートに招く、世界的なオペラ歌手のミケーレ・アンドリーニ(ニノ・ジオバンニ)と専属契約を結ぶよう突然言われた鈴木島男。確かに島男はこれまでに高い成果を上げてきたけど、それにしても今回の任務は大き過ぎ?(苦笑) ところで、来日したミケーレは、高柳や島男と会っても、契約目的の接待の場でさえも、何かを思い詰めたまま不機嫌な様子でいるばかりでした。ああ、島男さん、接待カラオケで「マツケンサンバ」を今歌うっていうのはヤバいかも? つい先日ハリウッド映画「Shall we dance?」の宣伝で同じように来日した主演のリチャード・ギア様が、ある女性タレントに「シャル・ウィ・ダンス?」と言われてそのダンスを踊らされそうになったことでブチギレて、予定されていたその後の取材が皆キャンセルされたとか言うじゃない? 文化が違うんだってば・・・って、「サンバを踊る着物姿の日本人」っていうのも本来変か・・・。

そして契約のプレゼン当日、担当の島男は龍太(山本耕史)から「まり子(木村佳乃)が転落事故に遭った」と電話で聞き、高柳や神谷(谷原章介)が呼び止めるのも振り切って抜け出してしまいました。そのまり子は大したケガではなくて良かったけど、フロンティアの方はコンサート中止による30億円の損害と、新会社のイメージダウンによる金額に換算できないほどの損害で、非常に困った大損害! 高柳はミケーレの日本マネージャー・武本(田口浩正)へ謝罪しに行くと、その武本は「香織(松下奈緒)を一晩貸してほしい」と提案。あくまで「食事の接待」ということだけど、“事情”によっては“情事”に? 高柳にその役を頼まれた香織は強く拒否したものの、会社のため、島男のため(?)を思って引き受けることにしたんですね。でも香織がミケーレの部屋に向かってみれば、ミケーレは“そんな気”ではなかったようです。元貴族出身の彼にはアポローニャという恋人がいたんだけど、「違う身分同士の恋」による両親の結婚反対でずっと悩んでいたんですね。そのせいで来日しても「心ここにあらず」だったという・・・。その頃、バー「リオハ」で裕美(滝沢沙織)から香織の“夜の出張”の件を聞いた島男は、「心ここにありき」という勢いでミケーレの部屋へ向かい、事情を知らずにミケーレの顔面を殴ってしまった! これで島男は完全に終わりだ・・・と思っていたけど、その島男も香織とは「違う身分同士の恋」で進行中? ミケーレは島男に殴られたにもかかわらず、彼のそんなひたむきさ(?)に影響を受けたようで、その場でアポローニャに電話をかけてプロポーズ! そして同時に、コンサートの件も快諾! 有り得な・・・じゃなくて、すごい!(笑) しかしコンサートは中止でチケットの払い戻しも行われた後だし、今更どうする?

そこでミケーレがある提案をしました。それは、島男がいつか連れて行ってくれた「六本木ヒルズの中庭」での野外コンサートでした。ミケーレの力強いオペラが響き、小さな観客席では島男と香織が鑑賞し、地上にいた人々も足を止めて鑑賞しました。まさにサブタイトル通り「歌うヒルズ」って感じでしたね。この一件でフロンティアへも相当数の問合せが殺到したことだし、コンサートも日を改めて行われることでしょう。島男は会社の「大損害」を知らずのうちに「大利益」へ転換させてしまいました。恐るべし、アイランド・・・(笑)。でも、大利益を見込めることになったというのに笑えないのが高柳。自分のやり方に反した成功がどうも気に入らなかったようです。いつもは何があってものほほ~んとしている彼も、今回ばかりは怒りの表情を露にしていましたね。自分の下で働く島男は、ただの「アイランド野郎」ではないらしい? いったい何者?

う~ん、う~~~ん、そう来ましたか~(苦笑)。「ミケーレ・イーヤツ・グラッツィエ!(By アズッソ)」なんて思っていれば良いのかな~。今のところ偶数回はやや不満な印象になっているんだけど、今後もこうして良悪が交差していくのかな~? 視聴者を逃がさないようにする脚本作りは大変だな~も(なぜか名古屋弁ときたもんだ)。あ~! 今気付いたんだけど、ミケーレの母国のイタリア共和国って、美しい「島」を持つ国だよね? だから「アイランド(島)に男」の島男に少しずつ興味を持っていったのかな? そうだとしても島男さん、いつものように「アイランド(island)の・・・」って言って自己紹介していたけど、アンタ間違っていますぜ? イタリアじゃあ「島」は「イゾラ(isola)」ですぜ? 「イゾラ(isola)の『島』にウォーモ(uomo)の『男』」が正しい例ですぜ? まあそれでもちゃんと通じないかもしれないけど(笑)。

ふぅ~。え~とですね~、私が不満に思った理由は、ストーリーのことだけではないんですよ。“♪よーく考えようー セリフは大事だよー うぅ~(悲痛)”って感じで、あちこちで出た「セリフ」が気になってしまったんです。まず、新会社発足の記者会見で神谷が言った「CDの発売は無し・レコード店での販売も無し」。これは「ネット販売のみ」という戦略下での話だけど、「売上や音楽チャートにも影響するし、メディアでの販売をしたいしさせたいのさっ!」等と、レコード業界の関係者が不満を訴えそう・・・。また、バー「リオハ」で裕美が言った「女が使う武器は一つ」。これは「オンナとしての色仕掛け」みたいなことを意味しているんだけど、「女はそれだけじゃないのよっ!」等と、田嶋陽子センセを中心に女性たちが不満を訴えそう・・・。あと、他にもあったんだけど、とりあえず自粛・・・。既にIT業界の関係者も口々に文句を言っているというのに、こんなセリフを用意しちゃって、ほんとこの先大丈夫かなあ? 「犠牲」の話があったけど、このドラマも何かを犠牲にして評価(この場合「視聴率」を意味します)を上げていくつもりなのかなあ? う~ん、う~~~ん、“♪よぉ~~~く考えようぉ~~~!(響き)”って、本当に歌ってあげましょうか? ミケーレに負けないオペラでさ・・・(笑)。

○「恋におちたら」第4話・“不満を誘うセリフ除去”プログラム

main()
{
  //入力「第4話(ドラマ・各回のストーリー)」
  ドラマ = 「恋におちたら」・第4話;

  //完全に不満を除去させるための無限ループ
  while(TRUE) {
    switch(ドラマ.セリフ) {
      case 'IT業界人として不満':
        //IT業界人の不満部分を除去
        ドラマ = ドラマ - IT業界人の不満を誘うセリフ;
        break;

      case 'レコード業界人として不満':
        //レコード店関係者の不満部分を除去
        ドラマ = ドラマ - レコード店業界人の不満を誘うセリフ;
        break;

      case '差別される女性として不満':
        //差別される女性の不満部分を除去
        ドラマ = ドラマ - 差別される女性の不満を誘うセリフ;
        break;

      case '私的な不満':
        //私的な不満部分を除去
        ドラマ = ドラマ - 島男の「アイランド」うんぬんのセリフ; //(笑)
        break;

      //その他の不満要素があれば、この後に処理を随時加えるとしましょう!
      //case 'その他の不満':
      //  break;

      default:
        //お~、不満を誘うセリフが皆無! 一発でここに来るドラマはすごい!
        printf("♪よぉ~~~く考えたぁ~~~!");
        //正常終了
        exit(0);
        break;
    }
  }
}

ループさせて重なってでも「根こそぎ除去処理」をすれば、確実に除去できるかなあと・・・。まあちょっと妙なアルゴリズムになっていますが(分からない方、ごめんなさい!)、私もステップアップとして「switch文」を新たに導入してみたかっただけです。このプログラムに入力して処理させた結果、セリフがほとんど無くなるようなドラマは、「最悪」ってことですね・・・(苦笑)。

・主題歌「恋におちたら」(Crystal Kay)

・「恋におちたら~僕の成功の秘密~」オリジナル・サウンドトラック(佐橋俊彦)

●草なぎ剛@鈴木島男・「僕」シリーズを振り返る
「僕の生きる道」DVD-BOX 「僕と彼女と彼女の生きる道」DVD-BOX 「いいひと。」DVD-BOX
「僕の生きる道」DVD-BOX/「僕と彼女と彼女の生きる道」DVD-BOX
「いいひと。」DVD-BOX(2005/06/24発売!)

●堤真一@高柳徹・「エリート」シリーズを振り返る
「やまとなでしこ」DVD-BOX 「恋ノチカラ」DVD-BOX 「GOOD LUCK!!」DVD-BOX
「やまとなでしこ」DVD-BOX/「恋ノチカラ」DVD-BOX/「GOOD LUCK!!」DVD-BOX

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2005.05.05

こどもの日には音楽的に「ありがとう」

今日は5/05で、端午の節句・こどもの日。だから「子供」にちなんだ話題の記事を書こうと思っていたけど、“あの”ネタは出せないし“この”ネタも出せない(気になる?)。ということで、私たち人間が母親の胎内にいる時から聴いているという「心臓音のリズム」・・・「音」・・・「音楽」の話題で行きましょう。結局それかよ! 「強引グ・マイ・ウェイ」だなあ~(笑)。

今日、近所で新規オープンした家電屋さんへ行ったんです。まあ新規といっても、店名が変わっただけなんですけどね。ヤ○ダ電機を始めとする安売り店に対抗すべく、「超安売り」を歌い文句にデカデカとしたチラシを出して、広く展開していました。実際に行って値段を見たら、さほどすごいことにはなっていなかったけどね・・・。

それで私が書きたかったのは、長い間見ていた「音楽系機器のコーナー」のこと。現在はメモリプレーヤー(MP3やWMA等)が大人気のようで、お客さんが多くいたのもその展示コーナーでした。小さいボディなのにたくさんの曲が入るという魅力がたまらないんでしょうね。ほんと、手の平に収まるくらい小さいの。あれだったら通勤でもかさばらないし、2、3万円くらいだから買っても良いかなあと。オススメがあったら教えてくださいね!

さて、そんな「お手軽簡単なデジタル音楽ライフ」が当たり前になったのは、「パソコンの普及」も理由の一つです。でもそれより前からあった外出用のヘッドフォン型プレーヤーは、デジタルのポータブルCDプレーヤー(以下「CD」)、デジタルのポータブルMDプレーヤー(以下「MD」)、アナログのポータブルカセットプレーヤー(以下「カセット」)等々が挙げられますよね。時代が変わっても、市場では今なおちゃ~んと存在しているようです。国内メーカー製の再生専用機で見れば、CDは8千円前後、MDは1~2万前後で、カセットに関しては3千円程度なもんだから驚き! まあ安価で済むアジア等での海外生産が理由で、そこまで価格を抑えられるんだろうけど、それにしても特にカセットは安いなあ~と思ってしまいました。

カセットか・・・。私はここ数年「全く!」と言って良いほど活用していないけど、実家の父がたまに巨大ステレオ(昔流行ったタイプ)で、カセットテープに録音した音飛びしまくりの五木ひろし「そして…めぐり逢い」なんかを楽しそうに聴いているのを見る度に、「やっぱりカセット界もいまだに需要はあるんだよなあ」と感じます。同じく父がそのステレオで、ノイズ入りまくりのレコードを楽しそうに聴いているのを見る度に、「アナログ音ってどこか哀愁があって奥が深いんだよなあ」と感じます。私の父は、昔ながらの音楽文化を継承する音楽通? いや、ただ単に「古い人」っていうだけ?(苦笑)

でもまあそんな父の下で育っただけに、私は「音(音楽ではなく音そのもの)」に強く興味を持って、大学の研究室でも音響工学をひたすら学び、今こうして音楽についての充実した記事を書けるほどの「音楽通」になれたというものです。同じく弟は、中学・高校辺りから野球の傍らギターを猛勉強し、身内や友達が絡む式典等でアコースティックギターを掻き鳴らして歌うほどの「アマチュアギターシンガー」になれたというものです。合わせて母は、昔から歌詞を適当に当てはめてでも歌い上げる「鼻歌通」で、そんなところからもいくらか影響を受けたのかもしれません。ああ、パパとママ。今日までありがとう! そして私も弟も、いつになってもあなた方のこ・ど・も。なんかいつの間に、「こどもの日」的な記事として上手く仕上がったみたい?(笑)

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2005.05.04

あいくるしい・第4話

毎回楽しみにしていることの一つは、幌が集める「7人の虹色の戦士」。ヒーローものに憧れる男の子だったら、そういうことは良くやるもので、私も密かに幼少期のことを思い出したりします。ただ私の場合は、とにかく空を自由に飛んでみたかったんだけど・・・。「ハイ、タケコプター!」って、あれれ、「あれ」も一応ヒーローなのかなあ?(笑)

○ドラマ視聴率は本館サイトの該当コーナーから!
○TBS系「あいくるしい」
第4話「妻が夫に愛される理由~その時子供達は泣いた」

自宅療養に切り替えた由美(原田美枝子)が帰宅。病状の深刻さを知る豪(市原隼人)は複雑だが、「生きるために戻ってきた」という明示(めいじ・杉浦直樹)のことばを聞き笑顔で出迎える。帰宅早々、由美は大学に合格したみちる(綾瀬はるか)に家族のことは気にせず進学するよう諭す。そんな中、聖子(後藤果萌)は幌(ほろ・神木隆之介)らに「母が浮気をしている」と打ち明ける。

冒頭で、豪・みちる・幌・唄(松本梨菜)・明示が朝の食卓を囲む中、明示は由美が自宅へ戻ることの意味を伝えました。「生きるために家に戻る」。これは由美の言葉そのものらしく、「病は気から」というように皆と暮らすことによって「気」から元気を取り戻す、ということでした。おっ、外で車のクラクションが鳴ったみたいですよ?

○幌・冒頭のナレーション

単純な僕たちは、おじいちゃんの言葉で、
いきなり勇気をもらったのです。
世界中の人に伝えよう。ねえねえ、聞いて?
僕のお母さんは、生きるために戻ってきたんだよ。
お母さんは生きるために。

ここで「あいくるしい」のタイトル画面へ。タクシーから降りた徹生(竹中直人)の手を取って現れたのは、笑顔の由美でした。同じく笑顔で迎える家族たち。唄が駆け寄り由美の手を握って笑顔のお返し。豪が「お帰り」と言って「わおっ!」。みちるが「お帰りなさい」と言って「わおっ!」。そして心の中の「わおっ!」の声主・幌は、明示おじいちゃんに言われた通り、一番良い笑顔で「お帰りなさいっ!」と言いました。これには皆も声を出して笑ったけど、そこでようやく由美が「ただいま」と皆へ伝えたのでした。ある一家族の「笑顔の再会シーン」・・・日常でもありがちで何気無い一コマだけど、こんな形で客観的に見ると「何て素敵なものなんだろう!」と思わせてくれます。また、バックで流れる主題歌「ベンのテーマ」が、それを印象的なものにしてくれるかのようです。「このドラマにこの曲あり」って感じですね・・・。

さて今回は「浮気」がテーマ。子供たちにはまだ早過ぎる話?(大人になってもあまり奨めたくはないけど) 聖子が母・千秋(南果歩)の浮気疑惑について、幌たちに相談しました。ところで幌が集めている「7人の虹色の戦士」は、意外にもまだ4人なんですよね。私はテレビ雑誌を読んで先に知っていたけど。幌が「緑色」、耕作(春山幹介)が「空色」、奈々(志保)が「赤色」、愁(本郷奏多)が「紫」と、各々がその色のビー玉を持って「戦士」として日々活動(?)しています。いつも一緒に行動している聖子、その弟・裕太(武井証)、幌の妹の唄は、この時点では「戦士」として認められていない模様。彼女たちを含めれば規定人数の7人になるけど、実際に彼女たちが戦士の一員になるとは限らない状況です。私はパターンを崩しに来ると睨んでいるんだけど・・・。

幌たち5人は千秋を追うためにヒッチハイクで車を捕まえて尾行。置いていかれた幌と裕太は路上で泣くばかり。でもそんな姿がまた、「あいくるしい」んだよね~。行き先を突き止めた彼らは、夜になっても聖子が写真を取りながら監視し続けたけど、それもまともに写っておらず結局失敗してしまいました。一方真柴家では、みちるの大学合格が由美の発言によって発覚。いくら本人が隠しても、新聞に合格者発表が載りますからね。明示も入学金をこっそりと払ってくれていて、めでたく東京の志望校へ・・・と言いたいところだけど、みちるはいまだに浮かない顔をしているんですね。母親のことが気になっているのかな? または今後の家のこと? それともインターンの矢口(小栗旬)のこと?

ある昼間、豪がガソリンスタンドでのバイト中、若い男が数人乗った不審なワンボックスカーがやって来たんだけど、中にいた少女が涙を浮かべて無言で「胸をコツコツと叩く妙なジェスチャー」をしていたんです。手話で何かを伝えているようだったけど、何か様子がおかしい? 私のようにそう思ったであろう豪の眉も相当釣り上がっていました(笑)。慌てるようにして手話を習ったことのあるみちるへ電話をかけ(矢口とデート中でした)、その手話の意味を聞いたんだけど、なんと「助けて」でした。またまた慌てるようにしてポンコツ原付にまたがったけど、エンジンがなかなかかからず。困り果てた豪の眉は相当垂れ下がっていました(笑)。「かかれポンコツ!」と言ってペダルを思いっきりキックしたら、ようやくエンジンがかかってくれました。豪は車を探し出して少女を何とか逃げさせたんだけど、逆に豪がスパナで襲撃されてしまいました。その頃、夕子(桜井幸子)と竜一(萩原聖人)が湖の辺である「湖の伝説」について会話していたんだけど、そこへ逃げてきた少女が現れて、森の方を指差して何やら訴えていました。そしてその現場へ竜一が登場! 豪は若い男たちの隙を突いて、取っ組み合いで制しました。ふぅ、豪はやっぱり強い! でもその直後、後ろからナイフで攻撃され・・・という所で、竜一がみぞおちにアンパン~チ!(ん?) 多少傷は負ってしまったけど、最悪な事態だけは免れました。ふぅ、竜一もやっぱり強い! で、いったい過去に何があったの?

そして夕方、住む先も決まっているみちるは、徹生と唄に見送られながら電車で東京へ向かっていきました。唄は半ベソ状態だったけど、徹生に「いいぞ唄、もう泣いても」と言われると、もっと悲しい顔をして「うぇ~ん!」と泣いてしまいました。無表情のままの徹生と表情を露にした唄の対比が実に良かったなあ。車内で家族一人一人の顔を思い浮かべていたみちるは、踏切で待つ幌を発見! その幌もややうつむき加減で何かを考えていたようでした。一瞬写った由美のフラッシュバック。やっぱり母親のことがずっと気になっているのでしょうか? 遮断機が上がっても、しばらくの間立ちすくんだままでした・・・。

警察署の前にて、巡査・大伴(塚地武雅)が少女を自宅まで送るということで、彼女を助けた豪は覚え立ての手話「助けて」を見せ、少女は「ありがとう」の手話を見せて、二人で軽く“会話”しました。その夜、塾で聖子は講師・保坂(林泰文)を睨むばかり。どうやら聖子は、千秋のケータイを盗み見て浮気相手を彼だと悟ったようです。その帰りに、聖子は幌たちのいる前で直接保坂へ強く問い詰めると、保坂は半ば開き直った口調で「元々誘ってきたのは、君のママの方だから」と答えました。母親の影響で軽く化粧をしていた聖子のうつむく姿は、何か大人っぽかったなあ。実は千秋の夫・篤(浅野和之)もある興信所に妻を調査させていて、10日間にも及ぶ写真付きの調査結果を車の中で見て、やりきれない様子でいました。自宅で裕太と料理作りを楽しむ千秋は、裏でそんなことが起きていることも知らず笑顔でいるばかり・・・。

その頃、幌は愁を誘って、明示が管理する天文台へ。明示は子供たちへ宇宙の壮大さを説明しながら、人間界との比喩を交えて「ほんとに、生命は不思議だ!」と伝えました。同じ頃、真柴家では徹生、由美、豪、唄が会話。「風呂に誰と入るか?」という話で盛り上がる中、「みちるが東京に行ったって、本当に思ってる?」と由美が発言。その直後に涙声のみちるから電話があって、豪がどこにいるかと問い詰めて駅にいることが分かり、豪が迎えに出かけました。その後、由美と風呂に入っていた唄が風呂場から出て、湯船につかったままの由美と外にいた徹生が会話。みちるの件で、遠くない死を交えて「母親」としての自分を責める由美に対して、徹生は「何言ってんだよ、(へっ)生きれるさ!」、「馬鹿野郎! 俺の命をお前に分けてやっても、それくらい俺が・・・俺が絶対生かしてやる! 生かしてやるっ!」と伝えたのでした。お互い泣き合う二人・・・ここで天文台での幌たちのシーンへ。明示は子供たちへ、「死」というものの怖さを乗り越えるために、神様が一つだけ「いたわり合う思いの力」をくれたと伝えました。幌や愁には、それが「無敵の力」のように思えたのでした。改めて自分の緑色のビー玉を見つめる幌・・・ここで駅での豪とみちるのシーンへ。豪はみちるに会うと、「バカじゃねーのっ! 何してんだよ!」と大声で一言。でもみちるは、ホームシックや自分の真柴家での存在意義を理由に泣くばかり。そこで豪は、みちるを「太陽」に例えて本心で褒めちぎったのでした。冗談を交えながらしっかり抱きしめ合う二人・・・ここで再び真柴家でのシーンへ。心地良さそうに眠る由美を隣で徹生が見つめ、幌は「戦士」たちの4色のビー玉を見つめていました。天文台の望遠鏡で見えた星が「幌たち家族の象徴」だとすれば、同じく“(綾瀬)はるか”彼方にある「太陽」は、皆を暖かく見守る「みちる」だったのかもしれないなあ・・・。

夜が明けると、幌は聖子を湖の辺に呼び出して、遅れながら黄色のビー玉を渡しました。今まで渡せなかったのは、聖子に似合う色を思い付かなかったため。でもこうして渡せたのは、幼稚園の頃に黄色い帽子をかぶった聖子を見て「ヒヨコちゃん」と名付け、聖子は幌を見て「ピヨくん」と名付けた、淡い想い出があったため。子供らしくて良いですね~。合わせて幌は、「不安・怖さ」を理由に、母親のそばにいられないことも告白しました。以前聖子が幌へ「離れ離れになるかも」等と伝えたけど、そこでちゃんと聞いたり考えたりすることができなかったのはそういう理由だったんですね。聖子は全てを理解して、「もう言わないよ。絶対、『ポロと会えなくなっちゃう』と」伝えました。

○幌・ラストのナレーション

正直言って、僕は、
女の子を「好き」とか「嫌い」だとかいう気持ちは、
まだ良く分かりません。
でも、「いたわり合う気持ち」を持ちたいとは思っています。
それが世界で、いいえ、宇宙で最高の「強い力」だから・・・。

今回もタイトルバックへ移らず、主題歌「ベンのテーマ」に乗せて幌と聖子の「あいのしーん(愛のシーン)」が展開されました。聖子が「ポロを・・・愛してる」と言うと、幌は目を大きく見開いて驚き、聖子が幌のそばへ詰め寄ってそっとキスすると、幌は目をもっと大きく見開いて驚きました! もちろん、私もびっくり! その時、二つの木の陰が重なって、ハートの光が浮かび上がっていました。それは、以前夕子と竜一が同じ場所で会話していた「湖の伝説」の現象! 「ハートの光がある時に、女の子が好きな男の子とファーストキスをすると、初恋のまま別れないで幸せになる」というものです。二人の愛は「えいえん(永遠)」に?

「今回気になったこと」は、以下の通りです。

・既に書いたけど、豪の眉の演技がかなりの見どころ! だと思う・・・。
 録画した皆さ~ん、豪の「不審に思った時」と「エンジンがかからない時」の、
 眉の動きに注目してくださいね! そして今後も見逃せませんよ!

・豪と少女が手話で会話するシーンを見て、ピンときました!
 おぉ~、同じ「日曜劇場」のドラマでちょうど1年前に放送された「オレンジデイズ」の再来だ~!
 櫂(妻夫木聡)と沙絵(柴咲コウ)は今なおよろしくやってるかな~なんて(笑)。

・今回は明示おじいちゃんの一言一言に、「味」ってもんがありましたね。
 それから、今回は由美の何気無い発言が、真柴家を大きく動かしましたね。
 真柴家では、この二人の影響力が強い? えっ? それは全員?

・幌こと神木くんのキスシーンがありました。
 役者人生では初めてになるのかな? プライベートまでは問わないけどね。
 ちなみに、彼の尊敬する俳優は、いかりや長介さんです(雑誌「テレビジャパン」より)。

●関連記事
○第1話~キャスト紹介&それぞれの一言感想
○第2話~音楽(主題歌&BGM)大紹介
○第3話~野島伸司の過去作品への思い

「ベンのテーマ」
主題歌: マイケル・ジャクソン「ベンのテーマ」

・「あいくるしい」オリジナル・サウンドトラック(千住明)
 (「砂の器」等のBGMで知られる音楽家です)

●野島伸司・過去の名作ドラマ「私のオススメ・お気に入り」
「未成年」DVD-BOX 「高校教師」DVD-BOX 「聖者の行進」DVD-BOX
「未成年」DVD-BOX/「高校教師」DVD-BOX/「聖者の行進」DVD-BOX

●市原隼人 in 「ウォーターボーイズ2」
○関連カテゴリ「ウォーターボーイズ2」
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/waterboys2/

●綾瀬はるか in 「世界の中心で、愛をさけぶ」
○関連カテゴリ「世界の中心で、愛をさけぶ」
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/sekai-ai/
○関連記事『大塚製薬・「ポカリスエット(POCARI SWEAT)」のCM』
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2005/03/post_7.html

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2005.05.03

タイガー&ドラゴン・第3話

いやいやぃゃぃゃぁ~、ドラマ「タイガー&ドラゴン」は回を重ねる毎に面白くなっていくようですね! ヤバいよなあ~、来てるよなあ~。おっと! 今回ばかりは、そんな風に「ヤバい」だの「来てる」だのとあまり言わない方が良いみたいです・・・。

○ドラマ視聴率は本館サイトの該当コーナーから!
○TBS系「タイガー&ドラゴン」
第3話「茶の湯」

アマチュア落語家・淡島(荒川良々)が、どん兵衛(西田敏行)に弟子入りを志願する。無礼な態度が気になるが、どん兵衛は承諾。だが、どん兵衛が虎児(長瀬智也)に教えるために高座で披露しようとしていたネタを、淡島は師匠の前に演じてしまう。一方、竜二(岡田准一)はファッション界で高名な片岡(大森南朋)にコラボレート商品を作る話を持ちかけられる。

「何か俺今日あんま出番ねぇみたいだし・・・(誰一人笑わない客席)。
何だこの空気・・・何か言うんでしたっけ? あっ。タイガー&ドラゴン!」

リーゼントとモミアゲが特徴で、ヤクザの組長の息子である銀次郎(塚本高史)が、こんな一言を叫んで始まりました。「自分大好きだもんで、アハハ」等と、自分や彼女のリサ(蒼井優)の自慢話ばかりしていたけど、それよりも恒例のオープニングとは言え、まさか落語をやらない銀次郎が高座に上がるとは! てっきり落語家つながりで、第2話で登場済みのどん太(阿部サダヲ)、SPで登場済みのどん吉(春風亭昇太)、どんつく(星野源)、どんぶり(深水元基)、あと・・・うどん(浅利陽介)か?(お約束の笑い?) そんな風に続いていくと思っていたけど、それだけでは無さそう? でもこうなると、師匠のどん兵衛や本来素質のある次男の竜二はもちろん、女流落語家としてメグミ(伊東美咲)、落語好き代表として辰夫(尾美としのり)、そして組長役で本物の落語家である笑福亭鶴瓶さんも登場してしまうかも? 何だか楽しみになってきました!

今回のお題は「茶の湯」。私、全く知りませんでした、はい(笑)。だから復習しようと思うんですな! ある御隠居さんが老後のたしなみとして「茶の湯」を始め、丁稚の定吉と見様見真似でお茶を立てるんだけど、抹茶ではなく青きな粉を使い、泡は椋の皮(昔の石鹸代わり)で作ったため、できたお茶はまずくて腹を壊す始末・・・。それでもハマリにハマって、手当たり次第に人々へ飲ませたり、妙な材料を揃えてお菓子までこしらえてしまうんですな。それで、ある日尋ねてきた3人にも同じように飲ませたは良いが、彼らも作法なんて分かりゃしない。適当にその場をやり過ごしたけど、口にしたお菓子はもうまずくてまずくて。慌てて便所へ駆け込んで、隣の畑へお菓子を投げ捨てるんだけど、それが農民の顔にベチャ! それを見て「また茶の湯か・・・」と呟くのがオチでさぁ。チャンチャン♪

これが最初分かんなくてさぁ~(苦笑)。理解するのに苦労しましたよ。最初は後から来た3人が1人の適当な作法を真似るところがツボだと思ってたんだよね(それはそれで合ってます)。たまにドラマなんかで、高級料理店に入ったものの作法が分からなくて、他人の作法を真似てあたふたするシーンがあるよね? それに似たものだと思っていたけど、オチではない。オチはあくまで「また茶の湯か」だし? でも文字にして見ると良く分かりました。つまり、農民は現場にいなくとも、「妙な茶の湯」を楽しんだ(?)者が同じようなことをするのを日々見ているから、「また茶の湯やってんの?(虎児のセリフより)」と察して呟くんですね。こうした“間接的な判断”は現実にも良くあるもので、例えば道頓堀川へ人が次々に飛び込むのを見て、「また阪神タイガースが優勝か・・・」と察するのと同じ。これって「タイガー&ドラゴン」的にもナイスな例?(ニンマリ)

さて今回は、2人の新キャラが登場! まずは、「ジャンプ亭ジャンプ」と名乗る淡島ゆきお。アマチュア落語のチャンピオンで、彼が目を付けた若手は必ず売れるという存在らしいです。そんなキャラを演じるのは、脚本のクドカンも所属する劇団「大人計画」の荒川良々さん。今年はNHK大河ドラマ「義経」で破戒僧・大日坊春慶を真面目に演じていたけど、このドラマでもバッチリ役にハマってる! いきなりどん兵衛に弟子入りを頼んだかと思えば、今度は彼に対抗するかのように「茶の湯」を披露。どん兵衛もたまらず「茶の湯」を披露して、後々小虎(虎児)も「茶の湯」のアレンジ版を披露。辰夫も言っていた「なんだぃまた『茶の湯』か?」に強く同感したり(笑)。荒川さんの落語シーンはごく自然体で、「笑点」の大喜利に出演中の三遊亭好楽さんみたいなイメージだったなあ。でもスタイルは林家こん平さん並みの豪快さがあったけど(笑)。それで彼の普段着の一部に大注目! なんと今は無き「近鉄バファローズ(現・オリックスバファローズ)」の帽子をかぶってるよ~! 服装も古ければ考え方も古い。でもそれゆえに、古典落語は滅法強い。う~ん、ナイスキャラですね~!

次に、ストリートファッションのカリスマ的存在で、プロデューサーとしても名高いBOSS片岡。とにかく活動の幅が広く、彼に認められたら間違い無く売れるという存在らしいです。そんなキャラを演じるのは、大森南朋さん。最近ドラマ等に多く出演して良い演技を見せてくれるけど、このドラマでのキャラもかなりインパクトが強くて、通称“BOSS”の口癖通り、彼もヤバいよね~、来てるよね~!(笑) 上手い具合に“コラボ”ってて“カテゴライズ”されてるって感じぃ?(意味不明) それでね、後々小虎も高座で「最近の人は『ヤバい』とかね『来てる』なんて言いますね~」って言うんだけど、ドラマ内でも「どん太がヤバい」とか「今年はメッシュが来てる・来る」なんていうセリフが頻繁に出ますよね? それってクドカンの「自虐」だったりする? そういう私も、自分で書いた過去のレビューを読み返したら、そんな言葉を連発してるんだよね(笑)。小虎さんよ、私のことも含めてそう言うかい? えっ、どうなん? ぶっふぁーっ!

さあそんな中、「茶の湯」を現代ストーリーとどうリンクさせていくのかが見ものなわけで・・・。まずBOSSが「燃えるドラゴンナイト」というクラブイベントを企画し、竜二の気を乗せてチケット代わりのリストバンドを作らせました。竜二は業界の有名人に自分を認めてもらえたことがあまりにもうれしくて、ドラマ「木更津キャッツアイ」のぶっさんライクに喜んでいたっけ(それもある意味「コラボ」だぜぃ!)。でも実際に量産された現物は、竜二のデザイン(赤色で花みたいな形)でないダサいやつ。黄色で「竜的炭酸」って書いてあったけど、なるほど、竜二の店「ドラゴンソーダ」の漢字版ですな? この辺りから小虎の「茶の湯」につながっていくんだけど、竜二は不満を訴えにBOSSの事務所へ出向いても、BOSSは言い分を聞かないばかり。そんな竜二は、こんな形でリストバンドがバカ売れするとしても、自分の「こだわり」ってやつは捨てきれなかったのでした。そこで再びBOSSの所へ出向き、量産したリストバンドと得た売上金を叩き付け、BOSSへ怒りをぶつけるように「どっかのダセー奴とコラボすりゃあいいじゃんっ!」と言ってやったんですね。ああ、スカッとした~! 後日そのイベントに出向いた虎児はBOSSに会って、竜二に「来てる」等と言っていたのが真実かを問い(結局適当だったらしい)、また軽々しくそう言われた者が一喜一憂する理由として「必死だからだよ!」と伝え(強みあるセリフだった!)、最後に「自分の言葉に責任持てよ!」と静かに力強く説得したのでした。そして“虎児的「来てる」”の寄席の招待券を手渡して、そこを後にしました。このシーンはものすごく良かったですね! それでその「ドラゴンナイトとやら」は毎週土曜の夜から翌朝にかけて行われ、帰る参加者たちが墓地の横を通って、その墓地内へダサいリストバンドを投げ捨てるんだけど、それが掃き掃除中の坊主の顔にペタ! それを見て「ああ、またドラゴンナイトだ・・・」と呟くのが「茶の湯」の現代版でした。よっ! 小虎、やるね~! あのチケット代わりのリストバンドを捨てずに持っていれば、いつでも何度でも入場できるという裏技はあるけど、どうやらわざわざ行くほどの大したイベントじゃないみたい? ああ、所詮BOSSも「『センス』という名の『作法』」は大したことが無かったわけね(この辺りが元の落語と何となくコラボってる)。斬新なオチで拍手喝采の客席には、虎児にもらった招待券で来たBOSSもいて、演目が終わるとそそくさと逃げていきました。よっ! 虎児、上手く言い負かしたね~!

これにて虎児は、どん兵衛の判断によって「二つ目(前座の次の位)」に昇格! そう言えば、虎児って毎回「現代版落語」で楽しませてくれるけど、その裏で「つまんない落語」も日々披露しているんだよね(苦笑)。今回はそれを「ネットでの評価」としてちゃんと取り上げていたけど、中盤で披露した何かの落語については確かに「萎えー(ある書き込みより)」だったかも? でも時々繰り出す「独自の落語」が評価されているみたいですね。それから、どん兵衛の借金の返済について。序盤でも虎児より10万から20万への値上げを求められていたけど、その時どん兵衛は「虎児が肩代わりして全額払えば、後は虎児のペースで落語を好きなだけ覚えてもらって(落語1つの授業料は10万円)、お互い満足♪」みたいなことを提案していましたね。これはまさに、良くある「定額制の○○放題」! 普通利用者は喜ぶものだけど、虎児は気に入らないようです(笑)。ヤクザの取立て役として、そのつどキッチリ支払う「即時払い」の方が慣れているもんね。いやいやぃゃぃゃぁ~、しかしまあこのドラマは、どんどん面白くなっていきますね! いずれ連続ドラマ分もDVD化されると思うけど、それを前にお店でも予約注文が殺到するはず。事情を良く知る先輩店員が受けた走り書きの予約メモを、何も知らず驚くばかりでいる新人のバイト店員が見て、きっとこう呟くことでしょう。「また『クドカン』か・・・」

●「タイガー&ドラゴン」・私的な満足度ランキング
第1位: 「三枚起請」の回[スペシャル]
 (約2時間もあるこのストーリーは、作り込みもすごくて面白かったです。)
第2位: 「饅頭怖い」の回[第2話]
 (どん太が面白過ぎ! 元も有名な落語だし、知っている分かなり楽しめました。)
第3位: 「茶の湯」の回[第3話]
 (新登場のキャラが良い味を出していました。)
第4位: 「芝浜」の回[第1話]
 (これが「クドカン流」と言わしめた、スペシャルと連続ドラマの掛け橋的存在です。)

○関連記事『タイガー&ドラゴン・ドラマスペシャル』
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2005/01/post_11.html
○関連記事『「タイガー&ドラゴン」が連続ドラマ化決定!』
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2005/02/post_2.html

・「タイガー&ドラゴン」オリジナル・サウンドトラック

「タイガー&ドラゴン」
オープニングテーマ「タイガー&ドラゴン」(クレイジーケンバンド)

DVD「タイガー&ドラゴン」( 「三枚起請」 の回)
DVD「タイガー&ドラゴン」[「三枚起請」 の回]

シナリオ本「タイガー&ドラゴン」[「三枚起請」 の回](宮藤官九郎)
シナリオ本「タイガー&ドラゴン」[「三枚起請」 の回](宮藤官九郎)

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2005.05.02

Bank Band・櫻井和寿さん他が「NEWS23」に出演

Mr.Childrenのボーカル・桜井和寿さんが、本日5/02に放送されるTBS系報道番組「筑紫哲也NEWS23」に、「Bank Band」のメンバーとして出演するそうです! つまり、正しくは名義が「櫻井和寿」になりますね。ミスチルファンやBank Bandファンの皆さん、これは要チェックですよ~~~!

○Mr.Children公式サイト
http://www.mrchildren.jp/
○Mr.Children公式サイト内・関連記事(2005/04/29)
http://www.mrchildren.jp/topics/050429news/

○櫻井和寿が「筑紫哲也NEWS23」に出演決定!(関連記事より)

Bank Bandのオリジナル楽曲がテーマ曲としてオンエアされているTBS系全国ネット(一部地域を除く)「筑紫哲也NEWS23」に櫻井和寿が出演します。

「ap bank」の公式サイトにその詳細情報がありました。

○ap bank公式サイト(ニュースの発表は2005/04/28)
http://www.apbank.jp/

○出演決定ニュース(関連記事より)

5月2日(月)22:54より放送されますTBS系列(一部地域を除く)「NEWS23」に小林武史・櫻井和寿が出演します!また、テーマ曲として放送されているBank Band with Salyu「to U」も演奏しますので、是非ご覧下さい。

こっちの方が詳しいじゃん! 小林武史さんも出演するじゃん! 新曲「to U」も演奏するじゃん! これは楽しみ~!

「沿志奏逢」 「BGM Vol.2 ~ 沿志奏逢」
Bank Band「沿志奏逢」(CD)/「BGM Vol.2 ~ 沿志奏逢」(DVD)


日付が変わって2005/05/03。
こちら東海地区では「一部地域外」として予定通り放送され、私もその全てを見られました。
正式には、同番組内の1コーナー「マンデープラス」(23:48~)での出演でした。
以下はその視聴レポートです!

--------
録音ブースで歌う櫻井さん・・・。Bank Band「to U」のレコーディング風景から始まりました。ナレーションによると、この曲は「ap bank」のテーマ曲として既に原型ができていたそうで、それが今回この番組のテーマ曲に抜擢されたということでした。

ここからはスタジオにて、右からキャスターの筑紫哲也さん・(空間)・櫻井和寿さん・小林武史さんと並んでのトークが始まりました。井上陽水「最後のニュース」、坂本龍一「Put your hands up」と続いて、3代目のテーマ曲となる「to U」について、3人が詞や曲の世界について切々と語っていました。ここで「ap bank」の紹介と活動映像へ。さすがは筑紫さん、彼らに鋭く質問を繰り返していました。それに対して、櫻井さんと小林さんはお互いを認め合う発言を交えて回答していました。二人とも、前屈みになって手を組み合わせる格好で・・・。

ここで一旦CM。その明けからは演奏ステージ前へ場所を移し、先ほどの3人に加えてSalyuさんとキャスターの草野満代さんの女性二人が登場しました。立ち位置は、左からSalyu・小林・櫻井・筑紫・草野の順でした。「to U」の発音は、「トゥー・ユー」よりは「チュー・ユー」の方が目立ったなあ・・・。

そして画面に「ニュース23 テーマ曲 to U Bank Band with salyu」という字幕が表示され、青系の照明の中ついに「to U」の演奏がスタート! ゆっくりとしたドラムの刻みから入って、小林さんがピアノを優しく弾き、櫻井さんがギターを抱えて構え、Salyuさんがやや前屈みの姿勢で立ちすくんでいました。3人は三角形で向かい合っていて、正面位置の小林さんのバックには大勢のオーケストラがいました。イントロ後に歌い出したのはSalyuさん。高音にしっかり行き届く透明感のある歌声が素晴らしかったです。歌詞が表示されるままAメロが淡々と進んで、Bメロから櫻井さんのコーラスが入ってきました。この曲って、Aメロ最後辺りからBメロ最後までのコード進行がものすごく絶妙で大好きなんだよね。そのまま印象的なサビへ行くもんだからたまらない!

1番が終わった直後、キーがC#からF#へいきなり移調。なんと2番からは、櫻井さんがメインボーカルを取ってSalyuさんがコーラスに回るという構成に変化しました! 番組のテーマ曲としては1番の方が流れるけど、私がこの番組で初めて聴いたのはこの2番の方なのでした。こうなるともうミスチルティック! Aメロ・Bメロの各々で、櫻井さんが不意に笑顔を見せたりもしました。「♪ん~愛~ お~愛~ それは強くて~ だけど脆くて~」、う~最高!(笑) ラストサビ前の間奏では、オーケストラが強みある演奏で曲の世界を盛り上げ、キーはさらに高くDまで移調。ここからは再びSalyuさんがメインボーカルを取り、櫻井さんがコーラスに回りながら終盤まで歌い継がれました。

ふぅ~、これほんと良い曲だなあ~! っていうかきれいな曲だなあ~! いつかシングル化されるよね? もう大いに期待していますよ! 無事見られた方、都合で見逃した方、放送されず悔やまれた方、このレポートは少しでも役に立ったかな?
--------

余談だけど、筑紫哲也さんって「つくしてつや」じゃなくて「ちくしてつや」なんですね?
今回いろいろ調べているうちに初めて知った・・・(苦笑)。
以上、視聴レポートでした!
(当初「生出演・生演奏」と書いていましたが、どうやらVTRっぽかったので、
 記事内容を無難な表現で少々修正しました。)

●サイト内関連記事
○Bank Band・新曲「to U」が「NEWS23」テーマ曲に決定!
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2005/03/post_23.html
(この記事で書いた、『いずれ、Bank Bandが「筑紫哲也NEWS23」にゲスト出演しそう・・・。いや、それはきっと間違い無いでしょう・・・。』は、見事に的中! ♪ん~ あ~い お~ あ~い それは~つ~よくて~

○Bank Band・「沿志奏逢」ライブDVD発売決定
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2005/02/post_16.html
○Bank Band・櫻井さんが「EZ!TV」に出演
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2004/12/post_18.html
○Bank Band・「沿志奏逢」全曲感想
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2004/10/post_23.html
○櫻井&小林・「Bank Band」のアルバム発売決定
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2004/09/post_6.html

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恋におちたら~僕の成功の秘密~・第3話

“有り得ないストーリー”的なレビューについて、日々たくさんの意見をいただきありがとうございます! 賛否両論はあるだろうけど、それだけこのドラマは注目度が高いというわけですね。今後もいろいろと意見を交わしていきたいと思っています!

○ドラマ視聴率は本館サイトの該当コーナーから!
○フジテレビ系「恋におちたら~僕の成功の秘密~」
第3話「ヒルズの成功とは」

島男(草なぎ剛)は和菓子店「清川堂」のネット通販許諾を取るよう命じられた。早速、清川堂を訪れた島男は、店主・清川(小市慢太郎)に客と間違えられ、あんこ餅(もち)をごちそうになる。が、おいしさを実感し、仕事の話を持ちかけたとたん、清川の態度は一変。店から追い出されてしまう。島男は清川が断わる理由を探るため、知人の和菓子店で和菓子作りの基礎を学ぶことに。

老舗の和菓子屋「清川堂」のネットショップへの参入を決めてくるよう突然言われた鈴木島男。しかしその店主の清川は、どんなセールスマンが来ようと一方的に出店を拒否し続けていました。その理由の一つは、1日500個が限界という「手作り」にこだわっていて、機械導入をためらうことで多く売りさばくほどの生産力も無いため。客と間違えられて店内へ通された島男は、清川に奨められてあんこ餅を試食。甘い物が苦手な島男だったけど、食べてみるとこれが美味い! それで清川に名前を聞かれ、島男が「フロンティアの鈴木島男です」と答えると、清川の態度が急変して「いいから帰れ!」と言って追い出されてしまいました・・・。この時清川の息子・大介(深澤嵐)と出会い、後日「母親の形見」というリコーダーについて話しながら交流を深めました。ある時島男は龍太(山本耕史)との会話中に職人としての「こだわり」というものの大切さを知り、休暇を取って近所の和菓子屋へ弟子入りして、「和菓子作り」について独自で学ぶことにしました。そしてようやくまともなあんこ餅が作れるようになった頃、島男は再び清川の所へ向かいました。清川から以前大介が世話になったことを感謝された島男は、早速商談へ。島男は拒否を続ける清川を言い負かすかのように、和菓子作りの独自の調査結果を交えて語り、それを聞いた清川はいつしか笑顔がこぼれていました。その甲斐あって、「清川堂・限定250個(1日生産分の半分も!)」としての出店契約が成立し、島男はまた成果を上げました! 清川は、お金で解決する姿勢より独自の努力で接することを選んだ島男の人柄に惹かれたようです。「商談の“餅(持ち)”込みは、自らが“豆(あずき)”に努力すれば万事“あん(安)”泰!」というやり方の「成功例」といったところでしょうか。島男が苦労して作り上げたあんこ餅が、それを暗示していたかように思えました・・・。

うんうん、今回は割と普通に、それでいて気楽に見られました! 清川は「島男の人柄に惹かれた」と言っていたけど、それは島男役の草なぎ剛くん自身にも言えることですよね。やっぱそういうのって得だよなあ~。この島男のストーリーと並行して描かれたのが、フロンティアの社長・高柳徹(堤真一)のやり方でした。小倉男爵(藤村俊二)が経営する「小倉ホテル」の買収を強引にやってのけた高柳。彼のやり方は清川の嫌う「お金で解決するやり方」の典型だけど、IT企業の成功者はこのやり方で今日まで生き延びているのが現実です。彼のやり方も「一つの手段・一つの戦略」ゆえに反論する余地はありません。逆にIT企業の関係者として、島男みたいな「一般企業がやるような稀なやり方」での成功例は少ないかもしれません。でもそこを曲げて見れば、「そんなのも“あり”かもしれない」とは思わせてくれます。サブタイトルにもある「ヒルズの成功」は、島男と高柳の「形は違えど同じ“成功”」を意味していたんですね。できれば「双方が満足できる商談成立」が一番だけど、現実にはそう甘くはないということでしょうか。今回の件で甘い物嫌いを克服しつつある島男も、現実に対して甘く染まらないでほしいものです・・・。

さてビジネスストーリーを離れて、「恋におちたら」という私的に気に入らないタイトル(笑)から、「恋愛」についても初めて触れてみます(タイトル嫌いの理由は「第1話レビュー」を参照してね)。島男と秘書の香織(松下奈緒)の関係が、微妙に良い方向へ向かっている気がします。ほんと、微妙に良いペースでね。高柳のそばにいつもいるから(公私共に?)てっきり良い仲だと思っていたけど、実際そうでもないみたい? 第2話で高柳の部屋へ自宅のように入っていった元恋人・七海(和久井映見)の方が、いまだに高柳と良い仲のように思えます。また、香織をライバル視する秘書・藤井(滝沢沙織)は、最終的に取締役・神谷(谷原章介)と良い仲になったりして? それから、バー「リオナ」の雇われマスター・星野(佐藤江梨子)は、良く一品サービスしているけど、全く読めません(笑)。ついでに、フロンティアから離れるけど、島男の妹・まり子(木村佳乃)と龍太は、第2話でまり子の方から一方的に恋愛拒否されていましたよね・・・(笑)。

ところで! 今回清川を演じていたのは、なんと“ひびやん(日比谷学先生)@救命病棟24時”こと小市慢太郎さん! 私は登場してしばらくの間全く気付きませんでした(笑)。印象的だったあのメガネや無精ヒゲがすっかり無くなっていたし? 島男に向かって「いいから帰れ!」と言ったシーンで、ようやく彼がひびやんだったということに気付きました。「好き嫌いが激しいひびやんだけど、甘い物は好きだったんだ・・・」と、作品を越えて歪んだ思いを抱いてしまいました。ああ、ひびやん、フォーエバー!(あはは~) ちなみに清川の息子の大介は、“タッペイ(龍平)@みんな昔は子供だった”こと深澤嵐くんでしたね。彼はあの時と同様に笑顔が印象的な少年のままでした。

○「恋におちたら」第3話・“ひびやん照合”プログラム

main()
{
  //入力「清川正の全データ」
  人物 = 清川正の全データ;

  //「清川正の顔」と「ひびやんからメガネと無精ヒゲを除いた顔」を照合
  if(人物.顔 == (ひびやん-メガネ-無精ヒゲ)) {
    //確定・・・だけど、念のため声紋照合を実施
    //引数として「いいから帰れ!」というセリフを代入済み
    照合結果 = hibiyan_voice(人物.声); //声紋照合関数
    if(照合結果 == TRUE) {
      //ひびやん確定!&メッセージ出力
      printf("ああ、俺がひびやんだよ。マギール鉗子!");
    }
    else {
      //やっぱりひびやんじゃなかった!
      printf("実は佐倉亮太(大泉洋)でした。コマネチ!(おいおい)");
    }
  }
  else {
    //ひびやんじゃなかった!
    printf("実は進藤一生(江口洋介)だ。ゴッドハンド!(ウソつけ)");
  }
}

分かる人だけ分かるという、無理多過ぎで笑いばかり取り入れたプログラムだ・・・。「先に声紋照合すれば?」って声もありそうだけど・・・(笑)。

・主題歌「恋におちたら」(Crystal Kay)

・「恋におちたら~僕の成功の秘密~」オリジナル・サウンドトラック(佐橋俊彦)

●草なぎ剛@鈴木島男・「僕」シリーズを振り返る
「僕の生きる道」DVD-BOX 「僕と彼女と彼女の生きる道」DVD-BOX 「いいひと。」DVD-BOX
「僕の生きる道」DVD-BOX/「僕と彼女と彼女の生きる道」DVD-BOX
「いいひと。」DVD-BOX(2005/06/24発売!)

●堤真一@高柳徹・「エリート」シリーズを振り返る
「やまとなでしこ」DVD-BOX 「恋ノチカラ」DVD-BOX 「GOOD LUCK!!」DVD-BOX
「やまとなでしこ」DVD-BOX/「恋ノチカラ」DVD-BOX/「GOOD LUCK!!」DVD-BOX

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2005.05.01

波田陽区を応援しよう!~最後のメッセージ~

「本日5/1の『エンタの神様』で、私的な“神様”光臨!
 ギター侍・波田陽区(はたようく)、きたー!」。

2004/05/01にこんな冒頭文で始めた「ギター侍・波田陽区」の応援プロジェクトを、1年後となる「2005/05/01 00:00」をもって正式に終了とし、この記事をもって最後の「波田陽区応援系記事」とさせていただきます。

○関連記事「波田陽区を応援しよう!」(全ての始まり・5万以上のページビューを記録!)
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2004/05/post_1.html

まあそんな訳でね、終了なんだけども。終了だからといって、まあ以前もちょこっと言ったけど、べつに「あずスタ」が閉鎖するとかどこにも出て行かなくなるとかいう訳じゃないんだから、まあね、メソメソするっていうんじゃなくて、まぁ卒業とかいい言い方があったよね、ファンの言葉の中に。『波田陽区が日本を征服、お笑い界を征服したんだからめでたい』とかね。まぁ1年間ちょっとを振り返って、擬似掲示板の最後に言ったことと関係あるけども、私が非常に感じたのは、やっぱりお笑いっていうのは非常にある種、ステキなものでもあるし、また時代とともに成長していくものでもあるし・・・。
(中略)
お笑いっていうのは・・・用意したネタだけを読むのは素人芸人だと思うんだ。お笑い芸人っていうのは番組の方針とか放送局の方針とか色々あるけども、その中で絶対ヤダ、俺はこういうことがやりたい、こういうのは絶対やらない、っていうのをやっていくのがお笑いなんじゃないか、お笑い芸人じゃないかと思っていた。

というわけで、終わりだ。『波田陽区を応援しよう!』は永遠に“残念”だ! それでは皆さんまた会おう! 切腹~!

 私 デーモン小暮を真似している 管理人ads(あず)です。
 ラジオ「デーモン小暮のオールナイトニッポン」で、
 1990/05/14の最終回・番組最後のデーモン閣下の言葉を、
 波田陽区バージョンにアレンジしてみたって・・・言うじゃない?
 アンタ、笑い無く普通に読めちゃいますから! 残念!
 悪魔も時には天使顔 斬り!!

(そして、彼のネタ披露が終わるかのように擬似掲示板も幕を閉じることに)


○関連記事「デーモン小暮のオールナイトニッポン」
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2004/05/post_12.html

簡易的な応援コーナーとして、blogのコメント欄を活用しながら「擬似掲示板」形式で展開してきた応援プロジェクト。初めて来てくれた人にも一連の流れとして見てほしかったため、あえてカテゴリ分類をせず関連記事同士をリンクさせながら、次々と公開し続けてきました。その全てを凝縮したサイト内記事リンク集が、「波田陽区ゲートウェイ」です。

○関連記事「波田陽区ゲートウェイ」
http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2004/05/hata.html

波田陽区・・・。2004/03/13にテレビで初めて見て以来、とにかく気になったお笑い芸人でした。決まった芸風テンプレートに乗せて披露する独特のスタイルが特徴だったけど、当時は波田陽区に関する情報があまりにも少な過ぎて、本当に困り果てたものでした。「情報が少ない? だったら私が集めてみるか?」。そんな気持ちのまま応援し始めたのがそもそものきっかけでした。それからの彼は、着実にステップアップして誰もが知るほどの人気ぶりに。私やファンの皆さんによるここでの丸1年に及ぶ応援は、既に何らかの形で彼の元へ行き届いたとして、応援プロジェクトとしての応援を終了することにしました。今後は各々のファンがそれぞれの形で応援し続けていくことを願って・・・。

これをもって、応援プロジェクトにおける
総管理人・ads(あず)からの最後のメッセージとします。
ギター侍・波田陽区さん、ありがとう!
今後も変わらず頑張ってくださいね!
そして、応援のために日々ここへ駆けつけてくれた皆さん、今まで本当にありがとう!
今後は「あずスタ」を応援してくださいね!

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