あいくるしい・第2話
初回話が予想以上に好印象だった「あいくるしい」。私もそのうれしさのあまり、思い切った長文レビューを書いたほどでした。今後は感動するストーリーの傍らで、いろいろと辛いことも描かれていくんだろうなあ・・・。
○ドラマ視聴率は本館サイトの該当コーナーから!
○TBS系「あいくるしい」
第2話「炎の兄弟愛」
幌(ほろ・神木隆之介)は祖父の明示(めいじ・杉浦直樹)、友人の耕作(春山幹久)と明示が小学生時代に埋めたタイムカプセルを掘り起こした。中に入っていた7色のビー玉をもらった幌は、7人の親友にそれを渡そうと決める。そんな中、幌の塾の月謝がなくなった。幌の小学校に転校してきた奈々(志保)につきまとわれるようになった豪(ごう・市原隼人)は、奈々の家で月謝袋を見つける。
冒頭で、おじいちゃんはタイムカプセルの中からドロップの缶を取り出しました。中に入っていたのは、大小様々な7色のビー玉でした。
※今夜の放送を前に、前回第2話の復習編としてどうぞ~。
(記事の公開がかなり遅れただけですけど^^)
○幌・冒頭のナレーション僕たちは、大人になると、
いろんなことを忘れてしまうらしいのです。
僕もいつかは、いろんなことを忘れてしまうのですか?
それとも、忘れてしまうのというのは本当は嘘で、
どこか、胸の奥の方に、しまってあるだけなのですか?
キラッ・キラッ・キララ。
ずーっとずーっと、奥の方に。
キラッ・キラッ・キララ。
ここで「あいくるしい」のタイトル画面へ。冒頭とラストの幌の語りは、もはや書き逃すことはできません。なぜって? それは、あいくるしいからさ・・・(何をカッコつけてるんだ?)。
今回のストーリーは「幌の塾の消えた月謝袋」でした。持ち出した犯人は奈々。近頃奈々につきまとわれていた豪が奈々の家で見つけ、豪は奈々に「たまたま見つけた」ということにして幌に返すよう指示。奈々はその言葉通り幌に返したけど、そこで盗んだことを告白したんですね。同時に幌たちをいろいろとバカにしたけど、幌は怒りもせず笑顔でいるばかり。なんと、幌は奈々が犯人であることを知っていたんですね! 幌は奈々を追って走っていた時に線路の上で転んでしまい、慌てて地面に散らばったビー玉を拾い集めていたけど、そこに電車がやってきた、危ない! そこへ登場したのが兄の豪。幌を咄嗟に抱きかかえ、危機を無事避けることができました。サブタイトルにもなっていた「炎の兄弟愛」とは、これだったんだ! それにしても「炎」なんて、すごい表現・・・。その後、幌は豪と風呂に入って仲良くはしゃいでいました。そういえば豪って「何に対しても熱い男」だったっけ? 兄弟愛を燃え上がらせる「炎」の火付け役は、彼に間違い無いだろう・・・(萌え?)。
○幌・ラストのナレーション大人になると、いろんなことを忘れてしまいますか?
僕もいつかは、忘れてしまいますか?
でも、本当は違いますよね?
食べ物と一緒で、僕の体に、全部染み込んでいるんですよね?
いっぱいいっぱい想い出が、全部「僕」になっていく。
大好きな家族や、友達と一緒に。
「パオーンッ!」と象さんのパフォーマンスをしながら(笑)、幌がこんな風に語って終わりました。このナレーションは今後も毎回のようにメモしていくつもりだけど、本当に良い! 何が良いって? それは、あいくるしいところさ・・・(何故かカッコつけたがる?)
「今回気になったこと」は、以下の通りです。
・ビー玉、シャボン玉、タマタマ、坊主あタマ、ドラゴンボール。
初回話の「ベン」リンクと同様に、今回は「玉」リンク。
こういったリンクって、もしかして今後もパターン化するのかな?・小ネタがちらほらありました。
「カルテ・診断書」を「空手・死んだんでしょ?」と間違う豪。
バタっと倒れて死んだフリをする唄。君たちゃ兄妹揃っておもろいよ(笑)。・タイトルバックでも印象的なカットで登場するビー玉。
幌はそれらを7人の親友に渡すことを決めました。それらは誰の手に?
7人目の人物が重要になってきそうですね。今後もチェックだ!・東京の大学の合格通知書を手にして喜ぶみちる。「イエスッ!」。
でもどこか浮かない表情でいましたね・・・。・ウサギに関するエピソードが、実写を交えてクローズアップ! 意外でした。
ちなみに、唄が髪を留めているゴムもウサギです。超~謎だ!・真柴家、南雲家、中川家、原沢家、花井家、その他の人々。
各々の持つエピソードが少しずつ見え始めてきましたね。辛いのだけは嫌だ~。
さて今回は、このドラマの「音楽」について。
まずは主題歌は、ジャクソン・ファイブ時代のマイケル・ジャクソンが歌う「ベンのテーマ」。ストーリーの雰囲気に合っているし、本当に良い曲ですよね~! 元々は、1972年に発表されたアメリカ映画「ベン」の主題歌です。だから「ベンのテーマ」と称されるんですね。映画は恐怖のネズミ・ベンと病弱な少年・ダニーの交流を描いた友情物語で、そのダニーを幌と重ねる思いも込めて、このドラマの主題歌にしたとの話もあります。その主題歌を歌ったのは、少年時代のマイケルジャクソン。そして現在彼は、少年への性的虐待で公判中・・・。「ベンのテーマ」はいろんな意味で「少年」を思い起こさせてくれますね(苦笑)。ちなみにこの曲は、同年1972年に14歳のマイケルがソロで初めて全米ナンバーワンになったという記録があり、彼自身も想い出の曲の一つになっていることでしょう。1972年か・・・私が生まれる前だし、どおりで聴いたことが無かったわけだ・・・。
○マイケル・ジャクソン公式サイト
【 http://www.michaeljackson.com/ 】
次にBGMは、作曲家の千住明さん。テレビ音楽、CM音楽、映画音楽、等々と、その活動の幅はかなり広いです。近年では、同じく日曜劇場のドラマ「砂の器」で音楽を担当したのが最も有名。そこで発表された「ピアノ協奏曲『宿命』は、本当に素晴らしいものがありました。実は、千住明さんと脚本の野島伸司さんとは深いつながりがあって、「高校教師」、「家なき子」、「人間・失格」、「未成年」、「聖者の行進」、「世紀末の詩」、「ストロベリー・オンザ・ショートケーキ(SOS)」、「仔犬のワルツ(ただし野島さんは企画担当)」、等々と、野島作品のあのドラマ・このドラマで音楽を担当されています。主に、TBS系と日テレ系のドラマばかりだけど、それにしてもこんなにあるとは・・・。ちなみに千住さんは、主題歌のメロディやイメージを活かした心地良いインスト曲を手掛ける方で、私も高く評価しています。もちろん、このドラマで流れる「ベンのテーマ」のインスト曲も実に良いですね・・・。
○千住明公式サイト
【 http://www.akirasenju.com/ 】
次回は、「野島作品・新旧ドラマ」について、どれだけ遅れても語っちゃうぞ~。キラッ・キラッ・キララ(笑)。
●関連記事
○第1話~キャスト紹介&それぞれの一言感想
・「あいくるしい」オリジナル・サウンドトラック(千住明)
(「砂の器」等のBGMで知られる音楽家です)
●野島伸司・過去の名作ドラマ「私のオススメ・お気に入り」
「未成年」DVD-BOX/「高校教師」DVD-BOX/「聖者の行進」DVD-BOX
●市原隼人 in 「ウォーターボーイズ2」
○関連カテゴリ「ウォーターボーイズ2」
【 http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/waterboys2/ 】
●綾瀬はるか in 「世界の中心で、愛をさけぶ」
○関連カテゴリ「世界の中心で、愛をさけぶ」
【 http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/sekai-ai/ 】
○関連記事『大塚製薬・「ポカリスエット(POCARI SWEAT)」のCM』
【 http://adstv-web.cocolog-nifty.com/studio/2005/03/post_7.html 】
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コメント
あずさん、こんばんわ。
TBありがとうございました。
それは、あいくるしいからさ…のフレーズいいですね(笑)
ホント幌はあいくるしいです。
このドラマ、確かに音楽すごくいいですよね。
投稿: みんと | 2005.04.24 20時15分
「気ままなNotes...」へのTBありがとう!
今夜早くも第3話ですね。
楽しみです。
投稿: pixy_japan | 2005.04.24 20時20分
はじめまして。TBありがとうございました。
情報量が多くて素晴らしいですね。
今夜の3話にも期待してます!
投稿: piroichi | 2005.04.24 21時02分
あずさんこんばんは。
TBありがとうございます。
7色のビー玉の行方気になりますね。
小さい頃、ビー玉を集めてうれしかったのを
思い出します^^
投稿: まりこ@どらまにあ | 2005.04.24 22時45分
あずさん。こんばんは。
本日の第3話もよかったです!
マイケル・ジャクソンの歌声は、ドラマを見終わったあとも
頭の中で鳴り響いています。
本当に美しい声ですね~。
投稿: ちーず | 2005.04.24 23時44分
>みんとさん
幌は顔も語りもあいくるしいですね~。このドラマは(も?)音楽が良いので引き込まれてしまいます。ほんと、素晴らしいですよね!
>pixy_japanさん
もう少し早く記事を公開できたらと悔やんでいます(苦笑)。日々忙しいせいでなかなか難しくて・・・。第3話からはコメントもさせていただきますね!
>piroichiさん
どうも初めまして! このドラマは野島作品としては久々に注目しているので、レビューも大事にしていきたいと思っています。今後ともどうぞよろしくね!
>まりこさん
7つのビー玉を親友に渡すという行為は見ていて面白いですね。私もビー玉は小さい頃に集めたなあ。坂から転がしたりして遊びましたよ。ぶつけあっこはしなかったっけ・・・。
>ちーずさん
既に第3話も見られたんですね。良かったですか? 私も早く見ないと(苦笑)。「ベンのテーマ」は、一度聴くと心の中で響きますよね。本当に美しい歌声だ・・・。
投稿: ads(あず)@管理人 | 2005.04.25 01時42分
反則だっ、反則!
瞳をきらきらさせてしゃべる幌、寂しい目をした愁。
あんな“あいくるしい”男の子2人を中心にした物語なんて!
おばさん、それだけで涙腺ゆるんでます。
愁役の本郷君は昨年12月にフジテレビで放送されたSMAPのドラマに出てましたね。笑ったことのない男の子の役でしたがやはり寂しい目が印象的でした。
やはり期待どおり素晴らしいドラマでした。
うまく言い表すことが出来ませんが、あー、観てよかった。と思える作品ですね。
音楽もすごくキレイですし。
小栗旬君の役名が「矢口」って・・・
偶然ですよねぇ・・・・うん、偶然だよ、きっと。
投稿: hisaおばさん | 2005.04.25 09時03分
hisaおばさん、良いでしょう? あいくるしさ盛り沢山ですよね? へえ~、愁役の本郷くんって、SMAPのあのスペシャルドラマに出ていたんだ? 見たくせに忘れてる私は、いったいどうすれば・・・(笑)。まあこの先辛いことも描かれるだろうけど、素直に「見て良かった~」と思わせてくれるに違いありませんね。何だろう、「素敵なストーリー」って感じでしょうか? 小栗旬君の役名「矢口」も、巷で話題になっていますね。偶然・・・ってことで?
投稿: ads(あず)@管理人 | 2005.04.26 01時47分
あずさん、TBありがとうございました。
お返しのTB、遅くなりました。。。
幌のナレーション、いいですよねぇ。
なんであんなに「あいくるしい」んでしょう。(^-^)
ドラマに加えて+αの情報、すっごくためになります。
マイケル・ジャクソンって今まで「スリラー」(でよかったですよね?)のイメージしかなかったので、「こんな曲も歌ってたんだ」とビックリしています。
投稿: misato | 2005.04.26 22時14分
misatoさん、こんにちは! 毎回ながらコメントを残せずすみません。記事の公開が大幅に遅れがちで・・・でも次回こそ! 幌のナレーションが良いんですよね。思わず全てメモしたくなるほどです。たまに涙もほろほろ~(笑)。このドラマに関しては、ストーリーの感想の他に“+α”の情報も添えていきたいと思っているので、どうぞお楽しみに! マイケル・ジャクソンと言えば、私は曲を聴いたのが遅くて、「BAD」が出会いでした。「♪ふずばっどぅ!」とかね。増してやジャクソン・ファイブ時代の曲なんてほとんど知りませんでしたよ。だから今になって彼の歌う「ベンのテーマ」が聴けたのは良い機会でした。
投稿: ads(あず)@管理人 | 2005.04.27 02時18分